Finale 速度標語を追加したいとき

楽譜作成ソフトのFinale で速度標語を書きたい時って、発想記号ツール([mf]みたいなマークのところ)から選びますが、あらかじめ用意されている速度標語が少ないですよね、Lento もLargo もVivace もPresto もないなんて、自分で作れと言われてるに等しいです(T_T)。ボクみたいに「molto Adagio」みたいにひと言加えたくなる人の場合、余計に困るんじゃないかとおもいます。。というわけで、速度標語を追加する方法をメモ!

(速度標語を追加する方法)
 既に登録されている標語を複製し、複製した方の表記と設定を変更するという方法が一番楽だと思うので、その方法でやります。

①速度標語を何かひとつ選択し「複製」
②複製された速度標語を選択し、「編集」
③「テキスト」の項目で表示テキストを変更、「プレイバック」の項目でプレイバック時の絶対テンポを変更

おお~意外と簡単ですね(^^)。



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『ペルシア絶唱 イスラム神秘主義の歌声 CLASSICAL VOCAL ART OF PERSIA』

PersiZesshou.jpg ペルシャは現在イランと呼ばれてます。ペルシャは西洋から見た呼び方であって(日本をジャパンと呼ぶようなもの?)、欧米と犬猿の仲になったペルシャはそれに反発して国名を自国での呼び方であるイランに代えた歴史があるみたい。そして、ペルシャといえば魔法のじゅうたん・・・じゃなくって詩。オマル・ハイヤームの「ルバイヤート」なんかもペルシャです。詩をリスペクトする傾向は音楽にもあって、ペルシャの古典芸術音楽(インドもそうですが、世俗音楽と芸術音楽は明確に区別されてる)では、ルーミーやハーフェズといったイスラム教の神秘主義系の古典詩が使われる事が多いそうです。このCDもそうした流れにあるペルシャの古典芸術音楽です。ペルシャの芸術音楽はアーヴァーズ(avaz)という即興的でルバート的な部分と、タスニーフ(tasnif)という作曲されたインテンポな部分で構成される事が多くて、これが同じコーラスをくりかえすアメリカンソング形式に慣れてしまった僕みたいな軟弱者からすると、要所要所はスケールとか定型フレーズとかを使うという意味でジャズ的なアイデアで演奏されるけど、形式はまさに芸術音楽。最初があってドラマがあって最後にたどり着くという、壮大な音楽を聴く事が出来ます(^^)。

 まず、聴いてびっくりするのは、女性ヴォーカルがヨーデルみたいに地声と裏声を高速で切り替える歌唱。これ、ペルシャ音楽ではタハリール(tahrir)というテクニックらしいんですが、僕はヨーデルは聴いてて笑っちゃうんですが(^^;)、ペルシャの声楽によく出てくるこれはすごい。あと、ペルシャの音楽って芸術音楽系とそれ以外でレベルがけっこう違うんですが、芸術音楽系は楽器演奏者のレベルが高いです。このCDは歌重視の感じですが、それでも楽器演奏の妙はかなり堪能できます。あと、ペルシャ音楽やインド音楽は7音音階が多いので、実はけっこう西洋音楽に似てます。違うのは、モードだったり転調感のさじ加減。

 1曲目は西洋でいえばハ長調ですが、途中の転調パートではH音をフラットさせてBとなっていて(実際には1/4かも?)、これがすごくペルシャっぽくてゾクッと来ます。そして、この手の仕掛けがいろいろあった後にインテンポのタスニーフになった時の快感といったらないです。1曲目は、イントロ→アーヴァーズ→タスニーフという単純な構造ですが、それだけで見事なドラマ。
 2曲目はネイ(篠笛みたいな管楽器)大フューチャーの、メフレヴィー教団の開祖ルーミー(イランではモウラヴィー)の曲。メフレヴィー教団というのは、音楽に合わせて踊りながら無意識の境地に入っていって神と合一するという教団です。スケールは、微分音程を無視して言えばFのナチュラルマイナーかな?これも、アーヴァーズ→タスニーフという順ですが、実際の宗教儀式ではなくって日本での公演という事もあってか、長時間で狂ったようになる前にコンパクトにまとめてます。
 3曲目はいきなり歌入りのタスニーフからで「おお、こういうのもあるのか!」と思ったんですが、解説を読むと、編集でタスニーフ部分だけを取り出しただけみたい(^^;)。。でも、よく聞くと5拍子じゃないですか。ゆったりしてるから気づかなかったよ。さすが芸術音楽だけあって、色々な所に工夫があるなあ。
 4曲目はインストのタスニーフから始まり、以降はアーヴァーズとタスニーフが交互に出てくる感じ。詩はハーフェズという14世紀のペルシャの有名な詩人の詩で、形式はガザル(5詩句から10詩句が一般的)という形式。昔、カッワーリーというペルシャの歌曲のCDを紹介した事がありましたが、そこで使われる事が多い形式でもあります。この曲、スケールがめっちゃエキゾチックで、いかにも中東(^^)。西洋的なスケール名がハマらないんですが、しいていえばコンビネーション・オブ・ディミニッシュドに近いのかな?解説書に書いてあるのとは違いますが、聴いた感じだとG・A♭・B♭・C♭・D♭・E♭・・・みたいな。いや~、これはメッチャクチャ芸術的だわ、すばらしい。

 というわけで、ペルシャ古典芸術音楽というと、もっとハードな演奏のものもけっこうあるんですが、このCDは詩に注目して、ゆったりした感じの演奏や曲のものでした。これは日本の民俗音楽研究の権威だった小泉文夫さんがディレクターを務めたビクターのワールドミュージックシリーズの1枚ですが、小泉さんの意図かな?イラン芸術音楽の歌音楽をフルで収録したというより、いい所取りのガイドCDみたいな感じですが、かなりゾクッと来るCDでした(^^)。あ、あと、日本録音という事で、録音がメッチャクチャよかったです。。


『Traditional Songs of Ireland』

TraditionalMusicofIreland.jpg アイルランドの伝統歌のCDです。おみやげ用でも変なポップ狙いでもなく、ガチです(^^)。収録されている曲もそうですが、演奏しているミュージシャンも、この録音自体も、伝統的なアイルランド音楽として超マストアイテムみたいです。

 このCD、Peter Kennedy という人が1952年から1961年までに録音し続けたアイルランドの伝統歌の録音からセレクトされてます。ジム・オニールとかマーガレット・バリーとかサラ・マッケムとか、ぜんぜんそっちの世界にくわしくない僕ですら名前ぐらいはきいたことのある人の名前がズラッと並んでます。マーガレット・バリーなんて、筋金入りのストリート・ミュージシャンだったらしいですしね、そういう意味でもやっぱり似非おみやげCDじゃなくって、ガチのアイルランド音楽でしょう!英語のライナーでも、アイルランドのトラディショナル・センターという所が推薦文を寄せてますし(^^)。

 バグパイプの入っているもの、ブロードサイドバラッドみたいに完全なアカペラのもの、フィドルと歌のデュオ、ちょっと変わった音のするギターの弾き語りなどなど色々はいってます。アイルランドというから、ケルト色みたいなのがすごく強いんじゃないかと思ってたんですが(って、ケルト音楽というのを僕はよく知らないんですが^^;)実際には民族色がプンプンするというほどでもなくって、今の英米音楽の直結の先祖という感じ。イギリス系のフォーク音楽とかを聴いていると、ドリアンという旋法(短調なんだけど6度が長6度になってるあれです^^)を使ったりするときがありますが、やっぱりそういう曲も入ってました(^^)。だから、マイナー調の曲でもブルースみたいに暗くなり過ぎない感じだし、そのへんがイングランドやスコットランドとも繋がってるのかな・・・な~んて思いました。

 色々書きましたが、こっち系の音楽にぜんぜん詳しくないので、感想文程度の事しか書けないっす(T_T)。。読んでくれている人のためになるような事が何も言えなくって申し訳ありませんが(^^;)、僕みたいにアイルランド音楽にぜんぜん詳しくない人にとっては、トラッドの有名どころのミュージシャンがズラッと並んでいて、曲もかなり有名どころ揃いで、録音も再録音じゃなくって当時のものだそうなので、アイルランド伝統歌の入門編として最高の1枚なんじゃないでしょうか?!


映画『タクシードライバー』 マーティン・スコセッシ監督

TaxiDriver.jpg 同じくマーティン・スコセッシ監督&ロバート・デニーロ出演の映画で、こちらは1976年作。この映画で、スコセッシ監督さんは名を挙げたんじゃないでしょうか?!

 主人公はタクシードライバー。目的もなく、無為に日々を過ごしています。でも、本人がそれでいいと思っているかというとそうでもなく、自分でもなにか空しく思ってるみたい。そんな彼が、夢想をはじめ、銃を手に入れ、自分を鍛えはじめて・・・。

 この映画は、後期アメリカ・ニューシネマに数えられているみたいっす。僕はニューシネマというものの定義がよく分かっていませんが、共通項を挙げるとすれば、主人公が空しさや苛立ちを抱えていて、これがテーマになっているところでしょうか。ニューシネマ全盛期はベトナム戦争の時代なので、そういうところも影響してるかも。この手の理由のわからない空しさとか苛立ちとかって、たくさんの人が若いころに経験してるんじゃないかと思うんですよね。いろいろあるとは思いますが、どうやって生きたらいいのかが分からないとか、よく分からないけどとにかく虚無感にさいなまれるとか。そんなときにとてつもないことを思いついたりすると(貨物船にもぐりこんで外国に行ってしまうとか、1億円強奪とかね^^;・・・夢物語だけど、でもやろうと思えば挑戦は出来るわけだし、実際にやったら善悪はともかく間違いなく人生がガラッと変わる事、みたいな…)、なんか急に希望が湧いてくるような空想。でもたいがいは空想だけで終わっちゃう、みたいな(やったらマズいですしね^^;)。それをそのまま描いたのが、この映画なんだと思います。この映画をいいと思った事はないんですが、でも気持ちは分かるな。人によっては「中二病」「痛いヒーロー像」ぐらいにしか思えないかも知れませんが、ランボーや中原中也の詩とか、ああいうものが分かる人には、なにか伝わる映画なんじゃないかと。カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したみたいです。


映画『グッドフェローズ』 マーティン・スコセッシ監督

GoodFellas.jpg スコセッシ監督&ロバート・デニーロの組み合わせと言えば『タクシードライバー』ですが、この映画も両者の組み合わせ。お笑い芸人テルさんの物真似を見てがぜんデニーロに興味を持った妻の要望で借りてきました(^^)。あの物まねを見て笑うにはこの映画のデニーロが最適かと(^^)。あと、この映画で主演しているレイ・リオッタという俳優さん、どこかで見たことある、なんだっけ・・・あ、『ハンニバル』でレクター博士に脳みそ丸見えにされてた人だ!そういえば『アイデンティティー』の夢の中でも活躍してたな・・・いや~、こうやって点と点が結びついていくのって、気持ちいいですね。最近、俳優さんの名前を覚えるのが楽しくなってます(^^)。

 実話を元にしたアメリカのマフィア映画でした。普通の中学生がどうやってマフィアなんて普通じゃない組織に入って、どういう生き方をして、最後にどうなったのか、これが丁寧に描かれています。映画は、トランクに詰めた人に「なんだまだ生きてたのか」と止めを刺すところから始まるんですが、この時点で「男の美学系じゃなくって、パルプフィクションみたいなチープ系かな?」と、嫌な予感。その予感は半分あたり、半分はずれ。内容はチープでしたが、でも面白かった!

 主人公がマフィアの大物でなかったこと、またマフィアを必要以上に美化したり貶したりしなかったところが、リアルで良かったです。大物すぎると「自分とは違うな」となっちゃうんですが、これぐらいの人が主人公だと感情移入できるっす(^^)。そして、マフィアのおっかない所と楽しい所が両方描かれてて、ここもすごくリアル。小学校高学年とか中学校ぐらいの時って、仲間と群れたりするじゃないですか。それで、ちょっと悪い事もしちゃったり。あれって、おっかないだけじゃなくって、楽しいんですよね。この映画に描かれたマフィアはその延長みたいなもんだと理解できました。普通だと万引きぐらいでとまりそうなものが、マフィアに行くレベルになるとちょっと行き過ぎちゃった感じなんだな、みたいな。この映画の主人公は、人生の前半は仲間意識の強さもあって、悪い事やっても怖いものなし、大金は入ってくる、モテる、怖い人とも接触するので肝を冷やすときもあるけど基本はウハウハです。でも、歯車が狂いだすと・・・。
 「グッドフェローズ」というのはマフィア用語で「仲間」「いいやつ」みたいな意味、ここが大事なんでしょうね。この言葉の意味が、映画の前半と後半で違う意味になって、最後にはほとんど皮肉みたいになってしまいます。けっこうシリアスでハードボイルドにまとめた『タクシードライバー』とは違って、僕的にはこの軽妙さはカッコよく見えました。絶対に見るべき映画とは思いませんが、「あの映画、良かった?」と訊かれたら「かなり楽しめた!」と言える映画。そうそう、この映画、ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞しているみたい。深い内容より軽薄でもリアリティが評価された時代という事でしょうか。なるほど、1990年的かも知れません(^^;)。


プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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