心に残った音楽♪

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『Louis Armstrong / Satchmo In Style』

『Louis Armstrong Satchmo In Style』 1920年代というジャズエイジの名バンドだったホット・ファイブから時代は過ぎまして、戦後50年代末のルイ・アームストロングのアルバムです。この頃になると、サッチモ(ルイ・アームストロングの愛称です^^)はヴォーカル・ミュージックのジャズ・エンターテイメントなシンガーになっていて、聴いてホッコリするポピュラーミュージックを歌う好々爺みたい。でも、それが軟弱に感じるかというと…いや~気持ちいい!

 このアルバムは、ジャズバンドにウィズ・ストリングスという、当時のジャズ・ヴォーカルのアルバムでは比較的オーソドックスなスタイルのアルバムです。バンドは派手な演奏をせずにバッキングに徹してますが、なかなかシャレオツ。そして、ストリングス・アレンジがいい!アメリカのエンターテイメント音楽って、ミュージカルも映画音楽もジャズも、ストリングス・アレンジの歴史でもあると思ってるんですが、保守とかなんとか感じるよりも先に「気持ちいい!」ってなるのが好きです(^^)。そして、その上に乗っかるサッチモのダミ声でありながらあったかいヴォーカルがすごく合ってます。弦が高いところにいて、ヴォーカルがその下の中域って、いいなあ。アルバム全体も、1曲目の「ブルーベリー・ヒル」で掴みはオッケー、その後はコーラスの美しい曲、ストリングス・アレンジの素晴らしい曲など、ゆったりしたテンポのしっとりした曲が目白押し。基本的にエンターテイメントですが、所々にスピリチャルを入れたり、少しだけ主張を入れているあたりが、公民権運動を戦うことにもなった時代を生きた合衆国のアフリカン・アメリカンの気概を感じます。

 エンターテイメントなヴォーカル・ミュージックになって以降のサッチモはベスト盤で済ませるという手もあるんですが、エラとの素晴らしいデュオとか、ビートルズのチャートナンバーワンを奪い返したアルバムとか、アルバム単位で素晴らしいものが結構あるんですよね。これはそういう中でも比較的有名な1枚、最高のリラクゼーション・ミュージックでした!これは文句なしでおすすめ(^^)。



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『Louis Armstrong / Complete Hot Five and Hot Seven』

Louis Armstrong Complete Hot Five and Hot Seven フレッチャー・ヘンダーソンキング・オリヴァーの両方のバンドにいたスター・プレイヤーといえば、トランペットのルイ・アームストロングです。これはルイ・アームストロングがポップな歌を歌ってアメリカ親善大使になるよりはるか前、自分のグループ「ホット・ファイブ」や「ホット・セブン」を結成し、ジャズ・トランぺッターとして大評判だった1925年から1930年の録音を集めた4枚組CD。時代はもろにジャズ・エイジ、伝説の世界の録音がこんなにいい音で残ってるのか!CDは、1~3枚目がコンボ演奏で、4枚目がウィズ・ストリングスものです。3枚目までがステージで観る事が出来た若きアームストロング生の姿、4枚目が大スターになり、テレビやラジオでショーアップされ始めたアームストロングという感じ。

 ホット・ファイブはシカゴで結成されたグループですが、この時代のジャズって、やっぱりディキシーランド・ジャズの色が強いです。そして、ディキシーランド・ジャズって、ブルーグラスブルースといった音楽と未分化のところがあって、かなり面白い(^^)。楽器編成にバンジョーやクラリネットが入っていて、演奏は管楽器奏者が全員同時にアドリブ演奏するところなんかは、ブルーグラスそっくり。そして、「I'm Not Rough」みたいなヴォーカルものの曲になると、ブルースそのものになったり。そして、アドリブ演奏となると、さすがは名門ジャズバンドで叩きあげただけのことはある素晴らしいアドリブ能力!そして、アンサンブルの決まり具合がなかなか見事。いやあ、ジャズ・エイジに生まれたシカゴ・ジャズの最初のピークって、アームストロングの楽団なんじゃなかろうかと思ってしまいました。

 若いころ、深夜にルイ・アームストロングの特集番組を見たことがありました。そのあたりのジャズに詳しい評論家さんやベテラントランぺッターが座談会をしていて、合間に貴重な演奏ビデオが流れる構成でした。僕にとってのアームストロングは、いつもニコニコして「この素晴らしき世界」や「ラヴィアンローズ」を歌うポップシンガーでしたが、その番組で流れたアームストロングのトランペット演奏がすごかった!うわ~歌の合間にちょっとトランペットを吹くだけの人かと思ってたのに、ものすごく上手い…。録音が始まって、クラシックではカザルスとかバックハウスが世界的に有名になりましたが、ジャズで飛び抜けた存在だったのが、ルイ・アームストロングだったのかも。いま聴くと泥臭いですが、キング・オリヴァーとか当時のブルースとかの同時代の音楽と比較すると、ものすごく洗練されてます。それでいて若く熱く、気持ちいい!ジャズファンなら、ジャズ録音創成期の大偉業としてぜひとも持っておきたい4枚組なんじゃないかと(^^)。



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『King Oliver’s Creole Jazz Band / The Complete Set』

King Oliver’s Creole Jazz Band The Complete Set 初期のジャズで、もうひとり重要な人を。キング・オリヴァー、ジャズバンドのリーダーであり、コルネット奏者です!これは1923~24年の録音です。あのルイ・アームストロングも第2コルネット奏者として参加してますが、アームストロングは、キング・オリヴァーに師事していたらしいです。これはニューオリンズ・ジャズに入ると思うんですが、やっぱり2ビートで、陽気です。バンドにバンジョーも入ってるところが、まだ他の音楽と分化しきっていなかった名残を感じます。そういえば、このバンドのバンド名が「クレオール・ジャズ・バンド」ですが、これもその辺と関係あるのかな?植民地生まれのジャズバンドという意味なのか、色々と混合したジャズのバンドという意味なのか…。

 他の音楽と分化しきっていないと言えば、ブルーグラスとかニューオリンズ・ジャズとかディキシーランドって、役割分担も曖昧なままみんな一斉にアドリブ・ソロを取るじゃないですか。あれって、アメリカ的だと思いませんか?大雑把で、ご陽気で、「こんなんで大丈夫だろ」みたいな(^^;)。ここで聴ける音楽もそうです。でも、今では珍しいスタイルというだけで、決めるところは決めてるし、様式の差なんでしょうね。けっこう好きです(^^)。

 それにしても、陽気でいい音楽です。まるで南国の音楽みたい。同時代の同地域にあったブルースとは全然違う(^^)。若い頃は暗くてハードな音楽が大好きだったもので、こういう音楽は趣味と正反対で苦手だったんですが、齢をとってから聴くと、とっても気分が良くなってすごく好き。。




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『Fletcher Henderson / A Story In Frustration』

Fletcher Henderson A Story In Frustration  フレッチャー・ヘンダーソン&ヒズ・オーケストラ、ジャズ・エイジ黄金のジャズ楽団です!ジャズをいっしょうけんめい勉強していた頃、ある所から先で急に時代をさかのぼりにくくなり、伝説の世界に入っちゃうことに気づきました。チャーリー・パーカーまでは追えるんだけど、パーカーが参考にしたというチュー・ベリーというサックス奏者になると、話は聞くけど演奏はまったく聴くことが出来ず…みたいな。けっきょく、30年代以前が追いにくいんですよね。というわけで、ジャズが世界を席巻しジャズ・エイジと呼ばれた1920年代は、僕にとって霧の中でした。LPやシングルでなくてSP盤だったから、仮に録音や音盤が残っていても発掘作業が進まなくて、埋もれてしまいがちなのかも。
 フレッチャー・ヘンダーソン楽団は、音は聴いたことないけど話にはやたらとあがる伝説の楽団でした。チャーリー・パーカーが手本にしたというチュー・ベリーがいたのもこの楽団。ルイ・アームストロングが育ったのもこの楽団。コールマン・ホーキンスも、ロイ・エルドリッジも、ファッツ・ウォラーも、ベン・ウェブスターも、この楽団からです。これだけスタープレイヤー揃いだと、直後に始まるスイング時代の根っこは、ぜんぶこの楽団なんじゃないかというほど。でも、聴けない(;_;)。そしてとうとう出会ったのが、この3枚組CDなのでした!

 この時代のジャズ、ほとんどが2ビートで、明るくノリのいい曲が多いです。このあたり、ちょっと南のアルゼンチン・タンゴとは実に対照的。明るくノリよく外交的なアメリカの性格と、哀愁ただよい煮えたぎる情熱のあるアルゼンチンの性格が音楽に出てます。モダンジャズともぜんぜん違います。今の音楽とあまりに違うので、それだけで代えがたい代物。第1次大戦でヨーロッパのすべての国がボロボロだった時にひとり勝ちだったアメリカの、負け知らずでイケイケな感じがもろに出た音楽。南北戦争期の軍のブラスバンドとかの音楽もここにつながってるようにも感じます。一方で、アフリカ音楽のリズムとか、黒人音楽のカラーとかは、この時代のジャズにはあまり感じません。
 フレッチャー・ヘンダーソンの楽団は、1939年で解体します。そしてそれ以降、ヘンダーソンはベニー・グッドマン楽団で編曲を手がけました。ジャズって、その後の進化したものも大好きなんですが、この時代のジャズをそのまま演奏する楽団がひとつぐらい残っても良かったんじゃないかというぐらい気持ちよい音楽。残された伝説の記録、ジャズ好きならぜひ一度は触れておきたい3枚組じゃないかと!



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楽譜『J.S.バッハ / 平均律クラヴィーア曲集』ヘンレ社 2007年校訂版

Bach_WellTempered score 久々にバッハの平均律クラーヴィアをまとめて聴いたのは、あらたに楽譜を買ったからでした。この楽譜、バッハの演奏で有名なアンドラーシュ・シフの運指が書かれている事と、けっこう新しい校訂だったから、欲しくなってしまったのです。古い音楽の楽譜って、運指の記載や、何を原典としたのかなど、出版社や版によっていろいろ違うんです。ましてバッハの頃だと今とはけっこう楽譜の書き方も違って、表現記号もなかったりするので、楽譜の選択で難易度やら色々と変わってきます。フーガみたいないくつもの旋律が同時進行する系のピアノが大の苦手な僕は、運指が書いてあるものが有り難いのです。自分でいい運指を発見できればいいんですけど、そういう才能がぜんぜんなくって(T_T)。。

 ヘンレ社の楽譜は、すごく読みやすくていい!いまだにパソコンじゃなくて手作業で作ってるらしいですね。楽譜って、写譜屋さんが作ったものはすごく読みやすいけど、それと似た感じでしょうか。
 そしてバッハの平均律クラヴィーア曲集って、仮に声部を正確に聴き取れたとしても、それが逆行カノンだったのか拡大カノンだったのかオルゲルプンクトだったのかを、構造的に分析して理解できる人は多くない気がします。たとえば、「きすふのまし」と聴いて、なにかすぐ理解できますか?これ「シマノフスキ」の逆行ですが、この音バージョンを一発で聴き取れって、なかなか難しいです。フーガの技法を知ってるから、下向きの旋律になったから反行なんじゃないか…みたいな推理は出来ますが。まあそんな具合で、僕なんて22歳まで音楽を教えてもらえるという幸運に恵まれたのに、この曲集の4声フーガになると聴いてるだけではアナリーゼは厳しい始末なのです。でも、楽譜を見ると、どの旋律がどれに照応しているとかいうのが、グラフィカルに分かりやすい!今までまるで和音伴奏のように聴こえてしまった部分も、各声部ごとに聴こえるようになったりする!仮に楽譜が読めなくても、なんとなく似たような形な所とかはグラフィカルに分かるはずです。平均律クラヴィーア曲集みたいな音楽って、その構造が重要と思うんですよね。だから、CDだけ聴いて印象だけ何となく捉えても、ぜんぜん音楽を聴いたことにならないんじゃないかと。というわけで、聴く専であったとしても、平均律クラヴィーアが好きという人が、スコアを持ってないというのは片手落ちな気がするのです。だから、楽譜が苦手でも、楽譜を見て聴いたほうがいいんじゃないかと。

 あ、そうそう、2冊あるのは、平均律クラヴィーア曲集というのは、もともと第1集と第2集があるからです。しかしよくこんな曲書けるな、しかも「アマチュアの人が楽しみとして弾ける音楽として」とか言ってこんなの書くバッハは、やっぱり音楽の基礎レベルが高すぎる人だったんじゃないかと(^^;)。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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