FC2ブログ

心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 
お気に入りサイトの最新情報

Category: CD・レコード > ロック・ポップス   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『The Doobie Brothers / Toulouse Street』

Doobie Brothers_ Toulouse Street 大ヒット作「The Captain and Me」の前、72年に出たドゥービー・ブラザーズのセカンドアルバムです。このアルバムに入ってる有名曲「Listen to the Music」ですが、リフのベースにギターのカッティングがあって、ロックバンドがカントリー調の曲をやって、コーラスが分厚くてきれいで…トム・ジョンストン在籍時のドゥービー・ブラザーズの音楽性がギュッと詰まってる気がします。

 バンドや音楽の方向性は、次のアルバム「キャプテン・アンド・ミー」と同じです。だから「キャプテン・アンド・ミー」を良いと思った人は、このアルバムも気に入るんじゃないかと。こっちの方が少しだけカントリーとかブルースといったルーツミュージック色がチラホラ見えるかな?4曲目「Toulouse Street」は、コーラスは見事だし、ギターのアルペジオは美しいし、曲はコード進行は見事だしメロディもいいし、さすがアルバムタイトルになるだけのことはある曲です、これはいい!
 そして、ひとつ気づいた事が。これ、アメリカのロックバンドが72年に作ったアルバムですよね?それにしてはコード進行がかなりしっかりしていて、少なくともスリーコードでジャムみたいな感じではないです。ソニー・ボーイ・ウイリアムソンのカバーが1曲ありますが、それ以外にスリーコードのみの曲は1曲もなし。曲がいい事は、意外とヒット曲をたくさん出している事でも説明できるかも。ドゥービー・ブラザーズって、サザンロックでいえば3~4番目ぐらいに名前があがりそうだし、少なくとも日本ではそんなに有名なバンドとも思えません。それでもアルバムを聴くと「あ、この曲知ってる」「あ、これも知ってる」って、けっこう有名な曲がボロボロあるんですよね。

 ひとつ前の日記で、ジョンストン期のドゥービー・ブラザーズを「あかぬけない」なんて書いてしまいましたが、それは時代的に仕方ない事で、まだ曲に演奏がついていけてないだけの事で、実はアメリカン・ロックを大きく進歩させたバンドなのかも。ちょっと前のサイケ全盛期はみんなスリーコードに毛が生えた程度の曲ばかり、残りはブルースロックバンドがほとんどという状況の中で、こういうコードワークの曲を書くバンドが出てきたのは、すごい事だったのかもしれません(^^)。


スポンサーサイト

Category: CD・レコード > ロック・ポップス   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『The Doobie Brothers / The Captain and Me』

Doobie Brothers _Captain and Me 長く続くロックバンドって、最初と最後でメンバーがまるで違ったり、ひどい場合にはひとりも残っていない事すらありますが、ドゥービー・ブラザーズはまさにそんな感じのバンドでした。ロックバンドの重要なギター&ヴォーカル&作曲を一手に担っていたトム・ジョンストンが途中で抜けても、まだドゥービー・ブラザーズなんですよね。それでもあなどれないのが、そんなムチャクチャをやりながらカッコよくなってしまったりして、何を信じていいのやらさっぱりわからなくなります(^^;)。これはトム・ジョンストン期ドゥービー・ブラザーズ代表作、1973年発表です。のちにAORの雄になるとはとても思えない、どろくさいサザン・ロック調の音楽でした。

 僕は、昔からこのアルバムが好きなような苦手なような感じです。好きな所は、分厚くてうまいコーラス、カントリー調の曲をやった時のホッコリ感、「The Captain and Me」や「Without You」みたいな、単なるコーラス形式で終わらせない構造の曲のカッコよさ…ドゥービー・ブラザーズの魅力って言われないところばっかりです(^^;)。ちょっと苦手なところは、楽天的なムード。バンドの演奏が70年代のアメリカン・ロック・バンドの典型で、ドラムとベースはバタバタしてあかぬけない、ギターはいらない音もジャ~ンと全部弾いちゃう…大雑把に感じちゃうんです。よく言われるトム・ジョンストンのカッティング・ギターのカッコ良さには、このアルバムを聴いた当初は気がつきませんでした。それを知ったのはずいぶん後で、ギターの上手い友人が、このアルバムに入ってる大ヒット曲「Long Train Runnin’」のギターを弾いているのを見て、メッチャかっこよかった!でもこのレコードの演奏だと、音が太すぎてただのコードストロークに聴こえちゃったのでした。カッティングって、空ピックが聴こえないとカッティングのカッコ良さが半減しちゃうのかも。

 ツインドラムをひとりに減らしてアンサンブルを引き締めて、演奏を大味にジャカジャカやるだけでなく、もう少しちゃんとアレンジしたら、野暮ったさが減ってもっとカッコよくなるんじゃないか…な~んて思うんですが、そうしないのがアメリカン・ロック、野暮ったさがいいんだと言われればそれまでですね(^^;)。良くも悪くも、楽天主義なアメリカらしい音楽だと思うのでした。


Category: アート・本・映画 etc. > 本(音楽以外)   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

小説『寒椿』 宮尾登美子

Kantubaki_bunko.jpg 何十回も観るほど映画「寒椿」に感動たもんだから、とうとう原作にも手を出したのでした。すると意外な事実が。映画化された芸妓・貞子の話は、4章のうちの1章にすぎませんでした。しかも、小説と映画は似ても似つかぬ話で、共通項と言えば美人というところだけ。選挙がどうだの、男気ある女衒がどうだの、そんな話は一切ありませんでした(^^;)。なんでここまで違う話に「寒椿」というタイトルをつけて映画化出来たのかと不思議に思うほど別物です。というわけで、映画との比較なんて違いすぎて無理。ただ、まったく別のものとして、ものすごく面白かった!

 この小説には、太平洋戦争前の話で、土佐のある芸妓子方屋に集まった4人の女の子の半生が描かれていました。芸妓子方屋とは、舞妓や芸妓を目指す女の子に、三味線や日本舞踊などの稽古をつけ、一人前になったら料亭や売春宿などに斡旋する仕事。集まってきた女の子たちは望んでここへ来たわけでなく、親の事情で奉公に出されています。売られた時に金額がつけられていて、それを働いて返し、返し終わったら晴れて自由の身、みたいな。ただ、売った親が鬼畜な事が多くて、子供を預けた後も、子どもにツケて借金を繰り返し、酒を飲んだり女を買ったりする親も少なくなく、女は働けど働けど親の借金を詰める所まで届かずに働きづめになる事がほとんど…みたいな。そして、ある子は満州に売られ、ある子は芸妓じゃなく娼妓(三味や踊りなどの芸を売るのでなく、体を売る商売)として部屋に鍵をかけられて軟禁され…。

 まだ80年程度しか前じゃないのに、日本ってこんな簡単に人を売り買いしてたのか。驚きでした。厳しい時代だった事もあるだろうし、また芸妓という特殊な商売柄もあると思うんですが、売られる方の女だって体を売る事なんて慣れたもんだし、男は女を買うなんて当然、2号に家を買うのだってまるで当たり前。父親の汗の匂いに興奮する近親相姦まがいのエロ描写もあるんですが、どれここれもなんとも生々しい。環境だけでなく、価値観自体が現代と違うんですね。
 また、この小説の描写が実にリアルで、僕は満州もハルピンも行った事がないのに、その光景が目に浮かぶようでした。それだけに、女の子たちの目に映った事、感じた事がまるで自分で体験しているように痛かった…。

 そんなわけで、太平洋戦争前夜の日本の風景というと、僕は夏目漱石の小説なんかから作られたイメージを持っていたんですが、あれはエリートから見えた表の顔だったのかも。それに比べこの小説は、その時代の裏の顔、もっといえば庶民にとって世界はこれぐらい厳しく見えていたのかもしれません。そんな世界でも、子どもどうしで一緒に布団に入って笑いあったりして素朴な喜びを感じたり、逆に落ちる所まで落ちて死を覚悟したりしてたんだな、と。これ、たぶん大半が実話だと思うんですが(この4人の娘と一緒に育った女衒の実子が宮尾さんなんじゃないかと)、ある時代の日本の空気感を肌で感じる事が出来た、いい小説でした。

 そうそう、宮尾登美子さん、さすがは直木賞や太宰治賞を受賞しているだけあって、文章がうまいだけでなく良くものを知っていて、また昔の文筆家だから言葉もよく知っていて、読んでいてすごく勉強になりました。この本で「へえ」と思った豆知識をいくつか書いておきます。

・鉤の手がなおらない:物を取る癖がなおらない
娼妓の売れっ妓は大抵不感症:なるほど、いちいち本気で感じていたら身が持たないという事か。
・女郎に操なし:一度娼妓稼業をすると男に対する貞操観念が麻痺する事。これは、宮尾さんの言葉じゃなくて、こういう慣用句があるそうです。これもなるほど、俺も実際にそういう女を知ってるぞ。俺的には、こういう人はむしろ有り難かったけどね(^^;)。
玄人衆の習慣では、花模様の衣装は「素人柄」と言って着ない
・とくに椿は着物ばかりか一輪挿しさえ不吉なものとして避けられる:理由は、椿は首からもげるように花が散るから

そうそう、この小説、女の視点から打算もエロも隠さず書いていてけっこう生々しいので、そういう方面に免疫のない方はご注意!


Category: アート・本・映画 etc. > 映画   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

映画『寒椿』 宮尾登美子原作、西田敏行・南野陽子主演

Kantsubaki movie これも宮尾登美子さんの小説の映画化作品です。「鬼龍院花子の生涯」はもう一度見ようとは思わないんですが、この映画は僕の大フェイバリット、人生で何十回見たか分からないほど好きです!心が震え、涙が止まらず。あまりに好き過ぎてVHSのテープがベロベロ、DVDで買い直しちゃったぐらいです(^^)。もしかしたら、僕が邦画でいちばん多く観たのって、この映画かも知れません。それぐらい好きです。

 舞台ははじめて普通選挙法が発令された時期なので、大正時代ぐらい?舞台は高知。ばくち狂いの親の借金のかたに身売りされた美女・貞子(南野陽子)だったが、侠気ある女衒(ぜげん)の富田(西田敏行)のはからいで、満州に売り飛ばされる事も女郎になる事もなく、芸妓として働く事が出来るようになる。「ぼたん」という源氏名でいちやく土佐一の美女として売れっ子となるが、これを見受けしようという土佐の有力者どうしの政争に巻き込まれてしまう。親に売られ、客は体ばかりを求める中、自分から何も取らずに守ってくれる富田に心を寄せるぼたん。しかし富田は元侠客で、大恋愛の末に足を洗った男だった。そして、様々な思惑や嫉妬心が重なった事で、やくざに売り飛ばされたぼたんだが、それを知った富田は…

 監督が網走番外地の降旗康男という事で、まったく期待してなかったんですが、これは素晴らしかった!!邦画って元々こういうものでしたよね、撮影所政策でプロ製作者集団が作るもので、文芸作品の匂いがあって、それでいてエリートっぽさではない市民階級の話であって。どこに胸を打たれるって、元々は荒くれ侠客だった女衒の振る舞いです。人を救うために、みじめな思いをしてでも人に頭を下げ、自分の心を隠して歯を食いしばり…。これって、ヒエラルキー社会の様相が強かった昔の日本の中で、庶民の間で理想とされた道徳像なんでしょうね。人のために命を尽くすという美感って、これが悪い方に利用されて特攻隊みたいなのが生まれたりした悲劇もありましたが、それでも日本の文学や映画の中にはよく出てくる美感である事に変わりはないと思います。今、電車で老人が立っていてもスマホをいじって席を立とうともしない大人だらけの社会になってしまった日本人は、こういう映画を観た方が良いんじゃないかと。あんまりヒットしませんでしたが、日本の文芸映画と、任侠映画のいいところがミックスされた大名作だと思います!これはぜひ見て欲しいなあ。。


Category: アート・本・映画 etc. > 映画   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

映画『鬼龍院花子の生涯』 宮尾登美子原作、五社英雄監督、仲代達也・夏目雅子出演

KiryuuinHanako_Movie.jpg この映画を観ようと思った事は何度もあったんですが、監督が五社英雄さんという所に引っかかって、いままで見ずじまい。五社さんの映画はいくつか見た事があったんですが、文芸作のようなたたずまいはしてるけど結局は女優のヌードが売りのポルノにしか思えなくて、つまらなく感じてたのです。映画自体も、別に深いとは思えなかったんですよね。というわけで、僕としては30年越しの初トライの映画でした!

 この映画といえば女優の夏目雅子さん。僕は、鬼龍院花子=夏目雅子だとずっと思っていたんですが、違った(^^;)。。次に、仮に夏目雅子さんが鬼龍院花子じゃないにしても、主役は鬼龍院花子だと思ってたのに、これも違った。夏目さん演じる役は、物語上は狂言回しに近い位置でした。さらに、当の鬼龍院花子はほとんど登場しないという(^^;)。でもここは「鬼龍院一家の盛衰」という意味のタイトルという意味で、逆に深い感じで良かったかも。あと、良い意味で裏切られた点は、五社監督なので無意味なエロシーン満載かと思ってたけど、そういう事はなくって、プロが作っただけの事はある質の高い映画だったところ。いや~先入観というのは恐ろしいですね。裏切られて正解というめずらしいパターンでした。

 何より面白かったのは、映画の内容の前に、大正から昭和にかけての文化の社会科見学ができたところでした。やくざの親分さんの家の構造とか、子分さんたちはその家でどういう生活をしているかとか、妾たちが本妻と一緒に住んでいる(!)とか、当時のファッションや風景とか、今の日本とは風景も風習もあまりにちがう別世界。おかみさんは、親分が出掛ける時に、石を打ち合わせる「切り火」を本当にやるんですね。あ、あと、日本の闘犬をこの映画ではじめて見たんですが、これがすごかった!メッチャ激しく噛み殺しあいます、闘犬が禁止になるのも分かるわ…。こういう社会科見学的な楽しさが、なにより一番面白かったです。
 そして、役者さんやスタッフの方がみんなプロでした。仲代さんや夏目さんや岩下志麻さんの演技がとてもいいので、安心して身を任せる事が出来て映画に入り込む事が出来ました。同じ事がカメラワークや構図やセットの作りなんかにも言えて、映画スタジオ内のスタッフさんたちのプロフェッショナル具合の高さに驚かされました。こういう所は、テレビ局主導や制作委員会形式で作られる事が多くなった今の日本映画とはレベルが段違いでした。でも、プロじゃない人の方が面白いものを作ったりすることがあるのが、映画や音楽のむずかしい所ですね。

 映画の本筋以外の所ばかりに感心してしまって、明らかにこの映画の正しい観方をしていないですが、僕にとってはそういう映画だったのかも。もう一回みたいとはおもわないけど、1度は見ておいて良かったと思えた映画でした。


02 2019 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 - -
プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
2015年の年間ベストCDのトップに挙げた喜多直毅カルテットの新譜が出てました、気づかなかった。最近ラティーナを読んでなかったから、ラテン系の音楽の情報が途切れちゃってるんですよね。近所の本屋が潰れたのが大きいです。今はちょっと買えないけど、今年中には買いたいなあ。 intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
検索フォーム
アド
これまでの訪問者数
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Archive

RSS