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『Somewhere In Time – Original Motionpicture Soundtrack』

Somewhere In Time – Original Motionpicture Soundtrack 映画「ある日どこかで」の音楽にあれほど感動したわけですから、劇音楽好きの僕がサントラを買わないわけがありません。しかも中古で安かったので、すぐに飛びつきました。この感想文だけを読んでも意味が通じないと思うので、まだ読んでいない人は、映画の感想文を先に読んでいただけると嬉しいです(^^)。

 というわけで、このサントラで重要なのは、僕的には2曲。ひとつは、劇中で使われるラフマニノフの「Rhapsody on a Theme of Paganini」。変奏のくりかえされるピアノ協奏曲ですが、劇中で使われるのは第1主題ではぜんぜんなくって、曲の前半のクライマックス部分のモチーフ。劇的に展開されてきたドラマが、アレグロなB♭minor からアンダンテのD♭Major へとなだれ込むように解決されていく瞬間です。ラフマニノフというのは時代が近現代でロマン派崩壊の時期の作曲家ピアニストでしたが、最後までロマン主義音楽を貫いた人で、このピアノのモチーフに追従していく管弦の響きの美しさ。これはまずい、涙が…。このサントラに感動した人は、ぜひフルで演奏されたピアノ協奏曲版をお聴きする事をおすすめします。ものすごいドラマがあった末に、ここに抜けた瞬間の感動は半端じゃないです。

 そしてもうひとつヤバいのが、この映画のために書き下ろされたテーマ曲。作曲はジョン・バリー。劇伴作曲家としては、007の作曲家としてもっとも有名でしょうが、個人的な彼のキャリア・ハイはこのサントラです。あとは、「コットンクラブ」とか「ダンス・ウィズ・ウルヴス」もこの人かな?この曲、僕的にはラフマニノフのラプソディの中間部をさらに変奏したものに聴こえます。中間部をメインテーマに置き換えて小交響曲を再編成した、みたいな。ラフマニノフの切り抜きと逆の配置にしてあって、管弦のテーマモチーフをピアノがなぞり、そしてアルトフルートが奏でるBセクションへと橋渡しし、管弦へ戻します。このメインテーマ、劇中で色々な形で変奏されますが、ほとんどこの音楽の響きが映画のノスタルジックなムードのほとんどを作りだしてるんじゃないかと思うほどです。めっちゃロマンチックでいい曲、やばい涙が…。

 というわけで、この映画の雰囲気は、すべてアダージョ、そして後期ロマン派音楽のあの響きに支配されたこの音楽にあると僕は思っています。映画自体が今ひとつヒットしなかったのであまり見向きされないかも知れませんが、ロマン派音楽系統の映画音楽の中ではトップクラスに位置する大傑作と思います。


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映画『ある日どこかで』

AruhiDokokade.jpg 1980年制作の、アメリカの恋愛映画です。普通のラブロマンスと違うところは、タイムトラベルが絡んでいる事。いい映画と検索すると必ず出てくるぐらい支持する人の多い映画ですが、僕はこのタイムトラベル部分だけが気にかかってなかなか見なかったんですが、ある日ついに観たのでした。決め手は、主役が「スーパーマン」を演じたクリストファー・リーブだったから(^^)。

 主人公は脚本家志望の大学生リチャード(クリストファー・リーブ)。彼の処女作上演パーティーに、品のよい老婆が来て、意味深な言葉を残して去ります。その後、夢かなって脚本家となったリチャードでしたが、ふと滞在したホテルに飾られていた女性の写真に魅入られてしまい、彼女に恋してしまいます。この写真は、昔このホテルで講演をした女優の写真で…

 最初観た時の感想は、いい映画だけど、やっぱり時間旅行というところがちょっと興ざめだな…みたいな。胸がギュッとするいいラブロマンスなんです。だからこそ、なにも時間旅行なんていうギミックを使わなくたっていい作品にできたんじゃないか、と思っちゃったんですよね。この部分は今もそう思うんですが、なんども見ているうちに、それが気にならないぐらいに好きになってしまったのです。理由は音楽。素晴らしいラブロマンスに胸を締め付けられそうになるんですが、その効果は、ストーリーや芝居や映像だけでなくて、音楽が大きかったんじゃないかと。この映画で重要な曲は主にふたつで、ひとつはラフマニノフの「パガニーニの主題によるラプソディ」、もうひとつは映画のメインテーマです。音楽については、サントラの感想をあらためて書くとして、これがロマン主義音楽の神髄みたいな音楽である事が重要なんじゃないかと。

 さらに、音楽に感動しはじめると、他の効果が。今でいう「ロマンチック」って、ムードがあるみたいな意味になってる気がするんですが、18世紀19世紀のロマン主義って、文学でも音楽でも、もっと神秘主義とか個人尊重とかをないまぜにした思想だと感じるんですよね。ラフマニノフもそうだしマーラーなんてもっとそうですが、そこにあるロマン主義の何に感動するのかというと、そのとんでもなく美しい響きと、それがやがて終わるという事。むずかしい事じゃなくって、長時間続く至福のロマン主義交響曲を聴き終わった後のあの感慨、あれです。あの感覚って何かというと、劇的で長大な至福の音楽の終わりは、劇的で長大な至福の人生の終わりと何が違うのか、ということなんじゃないかと思っています。つまり、ロマン派音楽の感慨の行きつくところって、それが人間の人生の象徴となっている、と感じるんです。
 この映画の場合、映画の中でロマンスがあり、そしてそのロマンスからひとりの人間の死までという一生が、タイムトラベルをギミックとして圧縮して描かれます。これはロマン派音楽の交響曲や協奏曲とまったく同じ構造じゃないか、と思うんですよね。映画製作者の意図とは違うかも知れませんが、ロマン主義音楽の根底にある思想と、この映画が暗に持つ事になったテーマが、意図せずとも同調したんじゃないかと感じるのです。ラストシーンは象徴的で、あのラストにかかる音楽が、もう救いそのもの、人生で最大のロマンス、幸福感を感じた瞬間の音楽と同じ。そして、それは死の瞬間と同じなのです。これは、映画全体の構造がしっかり掴めるようになるまでは感じなかった感慨でした。なるほど、多くのファンがいるというのもうなづけます、いい映画だ…。


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メシアンの「わが音楽語法」に新訳登場!

 3年ほど前に、現代音楽の大作曲家メシアンが、自分の作曲法のアイデアについて書いた本「わが音楽語法」の感想を書きました。西洋音楽の作曲を勉強している人で、長調や短調の先に進みたい人にとってはマストアイテムというほど重要な本ですが、日本語訳は長らく絶版でした。僕も買うことが出来ず、英語版を購入しつつ、日本語訳は音大の図書館で見るという事をしまして、苦労したものです。そんなわけで、この新訳刊行は素晴らしい!とはいいつつ、僕は英語の本で不満がないので買う気はありませんが(^^;)、作曲をする人でまだ未読の人は要チェックです!



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『Cannonball Adderley / Know What I Mean?』

Cannonball Adderley Know What I Mean キャノンボール・アダレイがリバーサイドに残した1961年のアルバムです。あのファンキーなキャノンボールのリーダー作とは思えないメンバーで、ピアノがビル・エヴァンス、そしてリズムセクションのふたりがMJQからで、コニー・ケイ(b)とパーシー・ヒース(dr)。キャノンボール以外はクラシックの室内楽やってもおかしくないようなメンツ、優雅な音楽になってます。キャノンボールの作品というよりも、ビル・エヴァンスmeets MJQ みたいな音楽。1曲目がいきなりビル・エヴァンスの18番「Waltz for Debby」ですしね(^^)。

 曲全体に起承転結を作れるピアニストがひとりいるだけで、垂れ流しのジャズ・セッションじゃなく、みごとな室内楽になってしまうのがすごいです。そして、やっぱりMJQのリズム隊のふたりはめっちゃめちゃセンスがいい!いつぞや紹介したポール・デスモンドのアルバムでもとんでもなくセンスのいいバッキングをしていましたが、このふたりは優雅なアンサンブルもののジャズをやらせたら最強ですね。パーシー・ヒースなんて、絶対クラシックやってたよな…という演奏をします(^^)。このサイドマンたちの上に乗るキャノンボールの演奏も、いつもよりエレガント。空気を読んで吹きすぎないし、かといってうまい人たちの前で萎縮しないし、さすがはフロントマンという感じ。

 あの大道芸的なイケイケのアルト・サックスではなく、みごとな室内楽を演奏するキャノンボール・アダレイを聴く事の出来るアルバムです。これはいい!!



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『The Cannonball Adderley Quintet / at the Lighthouse』

The Cannonball Adderley Quintet at the Lighthouse キャノンボール・アダレイのアルバムって、有名な『Somethin’ Else』こそブルーノートですが、あとはRIVERSIDE です。やっぱり『Somethin’ Else』はマイルス・デイヴィスとブルーノートの契約でされたレコーディングなんだろうなあ、と思ってみたり(^^)。

 さて、これは『Somethin’ Else』の2年後となる1960年に発表されたキャノンボールのクインテットのライブアルバム。メンバーは、キャノンボール(altosax)、ナット・アダレイ(cornet)、ヴィクター・フェルドマン(p)、サム・ジョーンズ(b)、ルイス・ヘイズ(dr)。この顔触れを見ただけでもなんとなく音楽がイメージ出来そうですが、そのイメージ通りの音楽だと思います(^^)。かなりオーソドックスなハードバップ。

 アップテンポの曲の突撃感は、キャノンボール・アダレイのクインテットやジャズ・メッセンジャーズを聴くと、「ああ、ファンキーだなー」と思いますが、このアルバムはその典型じゃないかと。ラストの曲なんてものすごい勢いの演奏!でも…ちょっと思ったのは、当時のジャズの録音って、えらくデッドじゃないですか。いかにも50~60年代のジャズのレコードって感じの音で、渋くて大人なサウンドだとは思うんだけど、生で聴いたらもっとライブで派手な音だったんじゃないかと。だから、当時のブルーノートやリバーサイドのジャズのレコードだと、バップやハードバップみたいな熱くてどろくさい音楽は実際よりも地味に聴こえて、割を食ってるんじゃないかという気がします。こういう突貫系のハードバップだと、ジョニー・グリフィンの『Little Giant』あたりは燃えたぎる音な録音ですが、ああいうふうに録音に何かの工夫が必要だったんじゃいかという気がしなくもないです。って、録音はぜんぜん詳しくないのでなにをどうすればいいのか、ぜんぜん分かりませんが(^^;)。というわけで、実際はもっと派手だったんだろうけど、レコードで聴くと渋めで大人な音楽に聴こえてしまうレコードでした(^^;)。



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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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