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映画『華麗なるギャツビー』 ロバート・レッドフォード主演

KareinaruGyabbi_movie.jpg ロスト・ジェネレーションの作家といえば、ヘミングウィのほかにフィッツジェラルドも思い浮かびます。そしてフィッツジェラルドの代表作といえば「華麗なるギャツビー」!僕は小説よりも映画の方を先に観ました。何度も映画化されてるようですが、僕が観たのはロバート・レッドフォード主演のこの作品。1974年制作、ジャック・クレイトン監督。

 元軍人のギャツビー(ロバート・レッドフォード)は、貧乏がもとで、社交界で約束を交わしたデイジーと破局を迎えてしまう。8年後、豪華なギャツビー邸で、2週に一度のハイペースで盛大なパーティーがで開かれる。ギャツビーは裕福になり、デイジーと再会を果たす。すでに結婚していたデイジーだが、彼女の心はギャツビーに傾く。しかし…

 セットがものすごい!オープニングに、ギャツビー邸を徘徊するようにカメラが動くのですが、金のピアノ、城のように豪華絢爛な家、庭にあるプール、豪華な扉などなど。いや~西洋の金持ちはレベルが違うわ。資本主義の中心で世界中から搾取しまくってるだけに、勝ち組の人のリッチぶりがけた違いです。。
 ただ、この映画を観た印象として最初に思い出すものがセットというところが苦しい (^^;)。展開は無駄なカットが多くてだるいし、なによりメインテーマが伝わりにくかったです。この映画をみていちばん面白かったところって、僕の場合は妻を失った修理工のストーリーなんですが、そこって映画の主題ではなさそうだし(^^;)。

 この物語の主題がなんなのか、僕はこの映画ではわかりにくかったです。それを分かった気になれたのは小説を読んでからでした。時代は世界恐慌の頃の合衆国で、一気に大金持ちになった人とか、成金に憧れて何十年も働いて蓄えてきた全財産を一夜で失った人とかが、いっぱいいた頃。その「金に目がくらみ、人との約束も家族も徳も投げ出してしまった人だらけになった合衆国」の状況を批判的に描いたストーリーとは思ったんですが、ここがめっちゃ伝わりにくい作りをしていたのが、この映画の失敗ポイントなんじゃないかなあ。金に目がくらんでふらふらする馬鹿なヒロイン、金持ちの愛人になって喜んでる品のない女、金で愛を買おうとする主人公、それに対比させられたのは、生真面目で正直に生きる男が損をする悲劇…正義よりも金、病める拝金主義の現代そのものですが、ここをもっとわかりやすく描ければ、3倍は面白い映画に出来たんじゃないかな…な~んて上から目線で思ってしまったのでした(^^;)。

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Comments
原作かな 
大学生か20代のころ、TVロードショウで見て、前評判の高い作品だったので期待したのですが、実はあまりピンと来なかったのです。
アメリカのWW1とWW2の間の、退廃的で拝金的な上流社会の雰囲気は感じられたのですが、実は田舎者のギャツビーと実はロマンのかけらも無いデイジーが今一、うまく描写されてない気がして。
正直、何が言いたいの?という感想だったような。
ディカプリオ版は逆に、わかりやすすぎてこれも違うという感じでしたし。
原作は歴史的な評価なので、やはり読まなければいけないのでしょうか。
映画はもう一声だったかも 
AKISSH さん、書き込みありがとうございます!

そうなんです、僕もこの映画は今ひとつピンとこなかったんです。ロバート・レッドフォード出演の映画で外したのはこの映画が初でした。ディカプリオ版は観てないんです(^^;)。

原作は、また明日感想を書きますね!

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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