仮面ライダーは全部で98話もあります。その中で本当に面白いのは最初の7話。次に面白いのはずっと先で、ショッカーが滅んで最終回に向かって盛り上がっていく78話以降。というわけで、中盤は話がちょっとアレなんですが、でも中盤の仮面ライダーは別のところに魅力があるのです。というわけで仮面ライダー第3回は2号ライダーから新1号ライダーという中盤から、僕が好きな話だけセレクト!
■第40~41話:死斗!怪人スノーマン対二人のライダー/マグマ歌人ゴースター 桜島大決戦 九州ロケ回です。個人的なことですが、この回は僕にとってうれしい映像満載。劇中に大きな旅客船が出てくるのですが、子供のころ、この船に乗った事があるんですよ!赤い煙突で、鳥の形のエンブレムがついていて、行き先が九州なので、間違いないんじゃないかと。船の中に映画館があって、大きなレストランがあって、個室に泊まって…いい思い出です。ただ、航行中にデッキに出たら、風が強くて飛ばされそうになり、死ぬほど恐かった(^^;)。この回を見ると、思い出の船内が見れて懐かしいのです。
さて、この回は第4クールの初回で、名キャラクターの死神博士が初登場。
子供のころ、仮面ライダーの死神博士とキカイダーのプロフェッサー・ギルは、怖すぎて本気でビビってました(^^;)。子供のころ、顔の下から懐中電灯を当てて人を脅かす遊びをよくやりましたが、あれは死神博士やプロフェッサー・ギルのライティングを見て誰かが思いついたんじゃないかと思っています。
そしてこの回は初のダブルライダー回でもあって(とはいえ、ここからダブルライダー編になるわけではなく、1号はあくまでゲスト扱い)、久々に1号ライダー登場。藤岡さん退院おめでとう!
■第46話:対決!!雪山怪人ベアーコンガー 草津ロケ回です。このへんは仮面ライダーが一世を風靡していたころなので、ホテルや観光地の宣伝のための誘致が多かったのかもしれませんね、スタッフは楽しかっただろうなあ。おかげで、昭和40年代の日本各地の風景がたくさん見れます。
ここまで、仮面ライダーの魅力について、旧1号ライダーの怪奇性や恐怖映画ばりの演出の事ばかり書いてきましたが、子供のころはアクションも大変な魅力でした。
ウルトラマンの魅力が「怪獣の大きな手が窓ガラスを破って部屋に入ってくる!」みたいな特撮のイリュージョンと社会派のストーリーだとしたら、仮面ライダーの場合はアクションだったといってもいいほど。この回の見どころも明らかにアクションで、
スノーモービルに乗りながらの戦闘シーンが秀逸!スノーモービルに引きずり回されたり、走るスノーモービルから転げ落ちたり、走っているスノーモービルから飛び移ったり。これはすごい。
■第51話:石怪人ユニコルノス対ダブルライダーキック
■第52話;おれの名は怪鳥人ギルガラスだ! 2号ライダー編もいよいよ大詰め。2号ライダー編は、一般人がショッカーと対等に渡り合ってしまったり、怪人のデザインが雑だったりと、いろいろキツイ点もあります。これらが制作会議で問題になったのか、第4クール後半からちょっと持ち直してきます。ショッカーの強さが盛り返し、怪人のデザインや着ぐるみの作りも挽回してくるのです。
51~52話は、どちらもダブルライダー登場回。2号ライダーが敗れ、1号ライダーが救いに来て、最後にふたりで大逆転。この頃のプロレスにタッグマッチ3本勝負というものがありましたが、どちらの話もあれと同じ作りです。弱いほうのパートナーがまずフォールされ、2本目で取り返し、3本目でタッグリーダーが相手を倒す、みたいな (^^)。どちらも内容がある話とも、大人の鑑賞に堪える出来栄えとも思いませんでしたが、2号ライダー編の中ではこの2つがいちばんよく出来た話じゃないかと。懐かしければそれでいいのだ。
■第53話:怪人ジャガーマン 決死のオートバイ戦 ここから新1号ライダー篇、オープニングも見慣れた2号から新1号に変わります。この回
最大の見所はバイク・スタント。仮面ライダーとショッカー合わせて7~8台のバイクでスタントをするんですが、
地味に凄いのはオフロードコースをオンロードのバイクで走っているショッカー戦闘員がいること。これはかわいそうだ(^^;)。。他にも、
バイクごと急斜面を落ちるスタント、ショッカー隊員が乗ったまま炎上するバイクも凄かった!この撮影が命がけ、ショッカー戦闘員の頑張りが最大の見せ場じゃないでしょうか!
■第60話:怪奇フクロウ男の殺人レントゲン この回ですごいのは階段落ち!落ちる場所は階段ではなく、ほとんど垂直といっていいほどの場所。ここを、フクロウ男がかなりの高さから転がり落ちるんです。よく見てないと凄さに気づかないまま見過ごしそうなシーンですが、これは
仮面ライダーで最も危険なスタントじゃないかと。これは一見の価値ありです!
ところで、この回のサイクロン号って、ケツの跳ね方が派手で族車っぽい(^^;)。
■第68話:死神博士 恐怖の正体? 死神博士の殉職回です。「恐怖の正体」といっても、「ええ!あの人だったの?!」というわけではなく、この話ではじめて出てくるイカなんですけどね(^^;)。この回の見所は、イカデビルの着ぐるみの出来栄え。ライダーカードで見たときは「イカかよ、弱そうだな」と思ってたんですけど、動いているイカデビルは意外にも凄いリアル。ヌルッとした質感まで出ていて、本当にイカっぽいです。醤油をつけて焼いたらうまそう。
■第71話:怪人アブゴメス 六甲山大追跡! これもまたアクションが見せ場の回です。かなりの高さのロープウェイから半身はみ出してのスタントアクション!ロープウェイのドアが開いたままの戦闘シーンもタマヒュンですが、最後のロープウェイに腕だけでしがみつくスタントがすごい。命綱で繋がれているにしたって、これは興奮します。危険度はふくろう男回の階段落ちのほうが上でしょうが、
視覚的なインパクトでいえば、この回が昭和ライダー最高のスタントではないかと!
* * * * *
10話から40話あたりは、話はグダグダでちょっと辛かったですが、40話以降はスタント・アクションを見せ場にする方向になったようで、このスタントが素晴らしいです。放送倫理に引っ掛かるのか、いま、スタントの凄さを売りにするテレビ番組ってなくなったので、こういうのは貴重。やっぱりCGよりもリアルなアクションですよね(^^)。そして、この派手なアクションにつられて、幼少時はライダーごっこに夢中になっって高い所から飛び降りたり危険なところを走ったりしてたなあ。長嶋茂雄と猪木と仮面ライダーとブルース・リーとタイガーマスクは、間違いなく昭和男子の運動能力を向上させてましたよね(^^)。
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といいながら、私がリアルタイムで見たのはV3からかと。
幼稚園の時の卒業文集に「将来の夢は仮面ライダーV4」って、書いてましたから