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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『Robert Nighthawk / Bricks In My Pillow』

Robert Nighthawk Bricks In My Pillow 前回書いたロバート・リー・マッコイの戦前録音に対して、このレコードは1951~52年という戦後の録音。名前もロバート・ナイトホークに変わって、楽器もエレキギターに持ち替えてバンド・ブルースをやってます。バンドはエレキ・ギターにピアノ、ウッドベースにドラム。ほとんどシカゴ・バンド・ブルースです。とはいえ、シカゴブルースにそんなに詳しいわけじゃないんですが(^^;)。

 ちょっとビックリしたのは、ほとんどロックンロールの曲が演奏されてる事。あれ?チャック・ベリーがMaybelleneを演奏したのって1955年、ジョニーBグッドで1958年、プレスリーのハウンドドッグが1956年でしたよね?いや~、それより前にほぼロックンロールといっていい音楽があったんですね。あと、バンドブルースがけっこうカッコいいです。アップテンポもやるし、ボ・ディドリーみたいな太鼓まで出てくる時がありますが、僕的にはスローブルースがいちばんしっくり来ました。単音のスライドギターがビヨンビヨンいってます。

 すごく安定したバンドブルース。でも聴きようによってはあんまり個性のない普通のシカゴブルースのバンドみたいに思えちゃうかも。でも、ブルースでエレキギターが使われた走りみたいな時代の録音だし、いま聴くのとは違って当時はカルチャーショックを与えた音楽だったのかも。マディ・ウォーターズやエルモア・ジェームスはナイトホークを真似てエレキギターやバンドブルースを演奏するようになったそうだし、果てはスライドギターまで真似てます。ボ・ディドリーのビートみたいなのがナイトホークのバンドを真似したのかどうかは知りませんが、ボ・ディドリー登場前にああいう事をやってたのも事実。チャック・ベリーやプレスリーの登場より前に、ほとんどロックンロールな音楽も演奏してます。ブルースのラジオ番組を持っていたことがあるそうだし、もしかすると、アコースティック・ブルースからエレクトリックなバンド・ブルースに変わる時代に、アメリカの黒人音楽に大きな影響を与えた人だったのかも。

 あ、そうそう、アルバムタイトルの「俺の枕に入ってるレンガ」ってどういう意味なのかと思ったんですが、Brick には「麻薬」のスラングでもあるそうです。こんなのアルバムタイトルにしたら、日本だったらすぐ発禁、家には警察が飛んでくるでしょうね。ブルースってやっぱりアンダーグランドなドスの効いた音楽だわ(^^)。



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『Robert Lee McCoy (Robert Nighthawk) / Vol.1 (1937)』

Robert Lee McCoy Vol1  戦前のアコースティック・ブルースマンのひとり、ロバート・リー・マッコイです。ライトニン・ホプキンスとかマディ・ウォーターズみたいに、戦前はアコースティックブルースをやってたんだけど戦後になるとエレクトリックに持ち替えてバンドブルースをやったという人はけっこういますが、その元祖はこの人。エレキに持ち替えた頃からロバート・ナイトホークに名前を変えてますが、どっちも偽名というのが笑える(^^;)。
 この人の特徴は、大きくて張りのある声とスライドギター。歌はダミ声でも、倍音をたくさん白人女性ジャズヴォーカルみたいなウェットな声でもなくって、BBキングとかマディ・ウォーターズみたいな野太いけど澄んだ声。その合いの手にボトルネックを使ったスライドギターがチョイ~ンって入ってきます(でも入ってこない曲の方が多いかな?)。スライドはジョニー・ウインターみたいな和音のままギュイーンってくるすごいやつじゃなくって、単音でキュイーンってかんじで、マディ・ウォーターズやエルモア・ジェイムスみたいな以降のブルースマンがみんなこのスタイルなので、かなり影響力あった人なんじゃないかと。1937年録音のこのレコードにはぜんぶ伴奏が入ってますが、弾き語りもしてたのかなあ。共演者は曲によって違うんですが、ハーモニカが入ってたらそれは全部ソニー・ボーイ・ウイリアムソン(どっちのソニーボーイか分からないT_T)、本人以外のギターはたいがいビッグ・ジョー・ウイリアムス。4曲に入ってるピアノはウォルター・デービス。あと、2曲だけHenry Townsend という人がギターで参加してます。けっこう大物と共演してるんですね。
 音楽的には、けっこう王道なブルース。「ディープで暗い」なんてよく言われますが、僕はあんまり暗くは感じなかったなあ。でもたしかにレイドバックした心地よいブルースじゃなくって、後のシカゴのバンドブルースに直結していくような音楽と感じるので、ブルースの王道を作った貴重なひとりなのかも知れません。どうしてアコースティック・ブルースからシカゴ・ブルースみたいな形になったのかという答えがここにある気がして、とっても面白いアルバムでした。



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『Peetie Wheatstraw / The Devil’s Son-in-Law 1937-1941』

Peetie Wheatstraw The Devil’s Son-in-Law 1937-1941 ピーティー・ウィートストロー、戦前のアコースティック・ブルースです!同じタイトルのアルバムがいっぱい出てますが、僕が持ってるのはWOLF盤のLP、18曲入りのやつです。アルバムタイトルの「悪魔の義理の息子」は、ウィートストローが名乗っていたふたつ名だそうです。ものすごくロックな通り名だな(^^;)。

 ドブロギターを構えて、面構えも悪魔っぽく見えなくもなくって、「悪魔の義理の息子」。こう来たんだから、ジョン・リー・フッカーとか戦前のライトニン・ホプキンスみたいな濃くてヘヴィーなブルースかと思いきや、とってもレイドバックして落ち着いた、聴いていて最高に心地いいブルース。いや~こんなの聴いてたら労働意欲なんてなくなってしまいます(^^)。。
 ジャケット写真では思いっきりドブロ・ギターを構えているのでビヨンビヨンいうスライド・ギターが聴けるかと思いきや、ピアノがメインです。編成は、ピアノとウッドベースとギターが基本編成で、曲によってブルースハープやトランペットが入ります。録音はニューヨークかシカゴ。セッションによってピアニストが変わるんですが、ウィートストロー自身がピアノを演奏しているものもあり。ほとんどが12小節のスリーコードブルースなんですが、40年以降になるとちょっと曲が凝ってきたりして、ジャズっぽく感じるものもあり、都会的なセンスを感じます。歌は太くて通る声、ひつこいぐらいに要所要所に「Woo, well, well…」という合いの手が入ります(^^)。オーティス・レディングの「gotta, gotta, gotta…」よりも、ロバート・プラントの「mamamama…」よりも多い(^^;)。というわけで、聴いてマッタリ気分良くなる系のブルースだと思います。若いころはディープで暗いブルースが好きだったので、アコースティック・ブルースでもこういう都会的で心地いい奴は苦手だったんですが、齢をとってからきくと最高に気持ちいいです。売らないでとっておいてよかった。。いや~これはいい音楽だ、部屋の中がこの音楽だけで南部アメリカのバーみたいな雰囲気になってくれます(^^)。



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『ペルシア絶唱 イスラム神秘主義の歌声 CLASSICAL VOCAL ART OF PERSIA』

PersiZesshou.jpg ペルシャは現在イランと呼ばれてます。ペルシャは西洋から見た呼び方であって(日本をジャパンと呼ぶようなもの?)、欧米と犬猿の仲になったペルシャはそれに反発して国名を自国での呼び方であるイランに代えた歴史があるみたい。そして、ペルシャといえば魔法のじゅうたん・・・じゃなくって詩。オマル・ハイヤームの「ルバイヤート」なんかもペルシャです。詩をリスペクトする傾向は音楽にもあって、ペルシャの古典芸術音楽(インドもそうですが、世俗音楽と芸術音楽は明確に区別されてる)では、ルーミーやハーフェズといったイスラム教の神秘主義系の古典詩が使われる事が多いそうです。このCDもそうした流れにあるペルシャの古典芸術音楽です。ペルシャの芸術音楽はアーヴァーズ(avaz)という即興的でルバート的な部分と、タスニーフ(tasnif)という作曲されたインテンポな部分で構成される事が多くて、これが同じコーラスをくりかえすアメリカンソング形式に慣れてしまった僕みたいな軟弱者からすると、要所要所はスケールとか定型フレーズとかを使うという意味でジャズ的なアイデアで演奏されるけど、形式はまさに芸術音楽。最初があってドラマがあって最後にたどり着くという、壮大な音楽を聴く事が出来ます(^^)。

 まず、聴いてびっくりするのは、女性ヴォーカルがヨーデルみたいに地声と裏声を高速で切り替える歌唱。これ、ペルシャ音楽ではタハリール(tahrir)というテクニックらしいんですが、僕はヨーデルは聴いてて笑っちゃうんですが(^^;)、ペルシャの声楽によく出てくるこれはすごい。あと、ペルシャの音楽って芸術音楽系とそれ以外でレベルがけっこう違うんですが、芸術音楽系は楽器演奏者のレベルが高いです。このCDは歌重視の感じですが、それでも楽器演奏の妙はかなり堪能できます。あと、ペルシャ音楽やインド音楽は7音音階が多いので、実はけっこう西洋音楽に似てます。違うのは、モードだったり転調感のさじ加減。

 1曲目は西洋でいえばハ長調ですが、途中の転調パートではH音をフラットさせてBとなっていて(実際には1/4かも?)、これがすごくペルシャっぽくてゾクッと来ます。そして、この手の仕掛けがいろいろあった後にインテンポのタスニーフになった時の快感といったらないです。1曲目は、イントロ→アーヴァーズ→タスニーフという単純な構造ですが、それだけで見事なドラマ。
 2曲目はネイ(篠笛みたいな管楽器)大フューチャーの、メフレヴィー教団の開祖ルーミー(イランではモウラヴィー)の曲。メフレヴィー教団というのは、音楽に合わせて踊りながら無意識の境地に入っていって神と合一するという教団です。スケールは、微分音程を無視して言えばFのナチュラルマイナーかな?これも、アーヴァーズ→タスニーフという順ですが、実際の宗教儀式ではなくって日本での公演という事もあってか、長時間で狂ったようになる前にコンパクトにまとめてます。
 3曲目はいきなり歌入りのタスニーフからで「おお、こういうのもあるのか!」と思ったんですが、解説を読むと、編集でタスニーフ部分だけを取り出しただけみたい(^^;)。。でも、よく聞くと5拍子じゃないですか。ゆったりしてるから気づかなかったよ。さすが芸術音楽だけあって、色々な所に工夫があるなあ。
 4曲目はインストのタスニーフから始まり、以降はアーヴァーズとタスニーフが交互に出てくる感じ。詩はハーフェズという14世紀のペルシャの有名な詩人の詩で、形式はガザル(5詩句から10詩句が一般的)という形式。昔、カッワーリーというペルシャの歌曲のCDを紹介した事がありましたが、そこで使われる事が多い形式でもあります。この曲、スケールがめっちゃエキゾチックで、いかにも中東(^^)。西洋的なスケール名がハマらないんですが、しいていえばコンビネーション・オブ・ディミニッシュドに近いのかな?解説書に書いてあるのとは違いますが、聴いた感じだとG・A♭・B♭・C♭・D♭・E♭・・・みたいな。いや~、これはメッチャクチャ芸術的だわ、すばらしい。

 というわけで、ペルシャ古典芸術音楽というと、もっとハードな演奏のものもけっこうあるんですが、このCDは詩に注目して、ゆったりした感じの演奏や曲のものでした。これは日本の民俗音楽研究の権威だった小泉文夫さんがディレクターを務めたビクターのワールドミュージックシリーズの1枚ですが、小泉さんの意図かな?イラン芸術音楽の歌音楽をフルで収録したというより、いい所取りのガイドCDみたいな感じですが、かなりゾクッと来るCDでした(^^)。あ、あと、日本録音という事で、録音がメッチャクチャよかったです。。



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『Traditional Songs of Ireland』

TraditionalMusicofIreland.jpg アイルランドの伝統歌のCDです。おみやげ用でも変なポップ狙いでもなく、ガチです(^^)。収録されている曲もそうですが、演奏しているミュージシャンも、この録音自体も、伝統的なアイルランド音楽として超マストアイテムみたいです。

 このCD、Peter Kennedy という人が1952年から1961年までに録音し続けたアイルランドの伝統歌の録音からセレクトされてます。ジム・オニールとかマーガレット・バリーとかサラ・マッケムとか、ぜんぜんそっちの世界にくわしくない僕ですら名前ぐらいはきいたことのある人の名前がズラッと並んでます。マーガレット・バリーなんて、筋金入りのストリート・ミュージシャンだったらしいですしね、そういう意味でもやっぱり似非おみやげCDじゃなくって、ガチのアイルランド音楽でしょう!英語のライナーでも、アイルランドのトラディショナル・センターという所が推薦文を寄せてますし(^^)。

 バグパイプの入っているもの、ブロードサイドバラッドみたいに完全なアカペラのもの、フィドルと歌のデュオ、ちょっと変わった音のするギターの弾き語りなどなど色々はいってます。アイルランドというから、ケルト色みたいなのがすごく強いんじゃないかと思ってたんですが(って、ケルト音楽というのを僕はよく知らないんですが^^;)実際には民族色がプンプンするというほどでもなくって、今の英米音楽の直結の先祖という感じ。イギリス系のフォーク音楽とかを聴いていると、ドリアンという旋法(短調なんだけど6度が長6度になってるあれです^^)を使ったりするときがありますが、やっぱりそういう曲も入ってました(^^)。だから、マイナー調の曲でもブルースみたいに暗くなり過ぎない感じだし、そのへんがイングランドやスコットランドとも繋がってるのかな・・・な~んて思いました。

 色々書きましたが、こっち系の音楽にぜんぜん詳しくないので、感想文程度の事しか書けないっす(T_T)。。読んでくれている人のためになるような事が何も言えなくって申し訳ありませんが(^^;)、僕みたいにアイルランド音楽にぜんぜん詳しくない人にとっては、トラッドの有名どころのミュージシャンがズラッと並んでいて、曲もかなり有名どころ揃いで、録音も再録音じゃなくって当時のものだそうなので、アイルランド伝統歌の入門編として最高の1枚なんじゃないでしょうか?!



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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
2015年の年間ベストCDのトップに挙げた喜多直毅カルテットの新譜が出てました、気づかなかった。最近ラティーナを読んでなかったから、ラテン系の音楽の情報が途切れちゃってるんですよね。近所の本屋が潰れたのが大きいです。今はちょっと買えないけど、今年中には買いたいなあ。 intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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