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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『コロンビア、エクアドル、ブラジル 南米の黒人音楽 Black music of South America』

Black music of South America 中南米の音楽というと、「ボサノヴァ」とか「タンゴ」みたいに名前がついている音楽以外は、みんな「フォルクローレ」というイメージを持ってました。でもフォルクローレってインディオか白人、またはその混血の人の音楽って感じで、黒人が含まれてないですよね。そんなわけで、このCDを見かけた時、僕は名前つきの音楽以外の南米黒人音楽を知らないんじゃないかと思って、思わずゲッチュしてしまいました(^^)。
 アフリカ系やムラート(スペインとアフリカの混血)、サンボ(インディオとアフリカ系の混血)の人口比率が高く感じるのが、コロンビア、エクアドル、ブラジルです…サッカー選手やミュージシャンを見ての感想なんですが(^^;)。これはその3国にあるブラック系の音楽を集めた現地録音CDで、録音は…時代が書いてませんが、コピーライトは1972年みたいです。レーベルはノンサッチ。

 コロンビアの音楽は2曲。「サン・アントニオの子守歌」はコロンビアのブエナベントゥラ港の録音、コール&レスポンス形式で、バラフォンを含む打楽器の伴奏がついてました。おお~これはほとんどアフリカン・ポップスじゃないか!やっぱりアフリカの大西洋沿岸から来た人たちが持ち込んだ音楽だから似るんだな。。「ロス・チョリートス」も同じ場所での録音でしたが、これはキューバ音楽やメキシコ音楽にアフリカ系打楽器が混じったような音楽。トリオ・ロス・パンチョスにアフリカ系打楽器のリズムセクションがついてる感じでした。いや~こんなフュージョンは聴いた事がなかったです、コロンビアはクンビアしか聴いた事がなかったですが、コロンビアの黒人音楽ってこんな感じだったんだな。。

 エクアドルの録音は1曲。「お聞きファニータ」は、アンデスのインディオの古い祭祀音楽みたいに聴こえました。昔、『豊穣への祈り~アンデスの祝祭音楽』というCDでアウトクトナ音楽というインディオの古い音楽を聴いた事がありますが、それに似てました。やっぱりこの地域はインディオの勢力が強くて、黒人音楽もインディオに呑みこまれたのかも。

 以降はブラジル音楽。これが、サンバやボッサやショーロ以前のブラジル音楽を聴いたようで、素晴らしかったです!「カポエイラ」はビリンバウを演奏しながらのコール&レスポンス。バーデン・パウエルの「ビリンバウ」って、こういう音楽を元に作ったのかも。ものすごくプリミティブでした。「サンバ・ジ・ローダ」も、今のサンバの原初形態という感じ、「カンドンブレ」なんて本でしか読んだ事がない音楽でしたが、ここまで来るとブラジルというよりアフリカ音楽でした。それにしても複数の打楽器でのポリリズムなリズムがすげえ。。「私はベツレヘムへ行く」「バンドーへ行く」は、スペイン牧童の歌あたりにアフリカ系のリズムがくっついてコーラス音楽化したみたい。

 アフリカ系民族は音楽でも宗教でも全部自分の色に染め直すんだなあ。どっちがいいかはともかく、そこが丸パクリの日本とはちょっと違うと感じました。そして、こういう南米音楽を聴いたのは僕は初めて、ビックリしました。1973年ごろの録音ですが、今の南米音楽というより、奴隷貿易でアフリカ人とインディオとスペインやポルトガル人が一次接近して融合したころの音楽みたいにプリミティブでした。素晴らしい!!


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『熱い大地の声 パナマの民族アンサンブル“ダンツァス・パナマ”』

AtuiDaichi no Uta_Panama メキシコとパナマって地理的に近いのでイメージが似てますが、パナマもメキシコと同じように国民の過半数がメスティーソ(インディオとスペイン人の混血)だそうで、もしかすると文化も音楽もメキシコに近いのかも。でも僕はパナマの音楽をまったく知りません。そもそも、パナマを良く知りません。パナマ帽をかぶって、パナマ運河があって、野球やボクシングが盛んで…ああそうか、ボクシングのロベルト・デュランがパナマ出身か!でも音楽は知らない(^^;)。。というわけで、日本のビクターがパナマで現地録音してきたCDを聴いてみよう、そうしよう。

 実に新鮮、このCDに入っていた音楽は、僕には3つの音楽が混在しているように聴こえました。ひとつはオセアニアの打楽器と合唱の音楽、ひとつはメキシコ音楽、もうひとつはスペイン音楽です。

 最初がいきなり予想外、ギターやチャランゴを弾きながらみんなで歌うメキシコのソンとかマリアッチみたいな音楽を想像していたら、打楽器を打ちながらコール&レスポンス気味に歌うプリミティブな音楽が流れてきました。僕が聴いた音楽の中でいえば、ポリネシアの島々の音楽に近いかんじ。なるほど、メキシコよりも大西洋の音楽に近い…という事は、文化もあっちに近いんでしょうか。これって先住民族インディオの音楽の色なんでしょうが、インディオと言っても南米やアンデスのフォルクローレみたいな素朴な感じじゃなくて、もしかして神殿文明の儀礼音楽の名残なんじゃないか…な~んて、儀礼音楽っぽいというだけで勝手な想像をして聞いてました(^^)。リズム型はメキシコ湾に浮かんでる島々の音楽のリズムに似ていましたが、あれよりもっとハードで、それこそオセアニアのきれい音楽の打楽器合奏のようでした。

 途中からは演奏にアコーディオンが加わり、ギターやヴァイオリンが加わり…というわけで、ようやくメキシコの音楽に近づいてきました。アコーディオンって、ある時代にアメリカ大陸に急速に広がったと言いますが、今はかなり廃れましたよね。ボタンひとつで和音が鳴るので、初心者やドミソのポピュラー音楽にはものすごく有り難い楽器ですが、難しい事をやろうとするとむしろその構造が足かせになるのかも。

 そして最後に、スペイン色の強い音楽。メキシコの音楽とスペインの音楽は実際に繋がっているので親和性が高いですが、フラメンコ・ギターのような演奏もあって、このへんになると「これ、スペインの音楽だから」と言われても信じるんじゃないかというほどそっくり。このへんはメスティーソの源流のスペイン人からもたらされた文化なんでしょうね。土着化して独自の中米音楽になる前のものが、そのまま残っているパターンもあるという事かな?

 中南米に比べると混血の度合いがいちじるしく低い日本に生まれた僕には想像しにくい事ですが、色んな文化を持った人が流れ着いて混血を繰り返して、新しい文化を生み出した地域の音楽は、そのルーツになっている音楽がみんな残っているのが面白かったです。ものすごいパワーを感じるのは、さすが植民地支配に抵抗して独立戦争を繰り返してきた地域。血の気が多いなあ、みたいな(^^)。パナマの音楽を収録したCDって珍しいと思うので、パナマの音楽を聴きたい人は、これは外せない1枚かも?!


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『Volnitza Ensemble from Rostov / Russia: Cossack Songs』

Russie Chants cosaques ensemble Colnitza de Rostov これもロシアのコサックの歌を集めたCDです。レコード『The Don Cossacks Of Rostov / Cossack Folk Songs』と似て、ほぼすべて無伴奏合唱で、舞曲ではタンバリンやウクレレやアコーディオンといった伴奏楽器が入ってくる、みたいな。合唱はVolnitza Ensemble from Rostov(Ensemble Volnitza De Rostov)という合唱団でした。これまたロストフのグループですが、ロストフってコサックの生き残りがいたり、合唱団がいっぱいあったりするのでしょうか。

 録音がややデッドだから余計にそう感じるのかも知れませんが、レコード『The Don Cossacks Of Rostov / Cossack Folk Songs』より編成はかなり小さめに感じました。でも両者の音楽はかなり近くて、僕が勝手に分類するなら、正教系系統の音楽、民謡系の音楽が発展して合唱音楽と化したもの、お祭りか何かのための舞踊音楽、この3つに大別できるのではないかと思いました。
 そして、その舞踊音楽の中に僕が思っているコサック・ダンスのうしろで流れていそうな、あのどんどんアッチェルしていく舞踊音楽も入っていました(M11「it is time for marriage」はアコーディオン伴奏、M25「she went down the road」はタンバリン伴奏)!こういう曲は対外的に作られたものではなく、実際にコサックが持っていた事が分かって、なんか安心しました(^^)。

 違うグループの違うレコードを聴いてどちらにも似たような曲が入っていたので、これらはレコード用にお化粧された音楽ではなく、ロシアのコサックは実際にこういう合唱音楽の文化を持っていたという事なんでしょうね。『The Don Cossacks Of Rostov / Cossack Folk Songs』の方が壮大、こちらのCDの方が村の小さなお祭りでのパフォーマンスといった感じで、どちらも良かったです。コサックって武家コミューンなので怖いイメージがあったんですが、いざコミューンの中に入ってみると宗教心もあり、楽しみや優しさもあったんだろうと思ったりして、ほっこりしました(^^)。


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『The Don Cossacks Of Rostov / Cossack Folk Songs』

The Don Cossacks Of Rostov Cossack Folk Songs 昔、ウクライナロシアにはコサックという人たちがいたそうです。これは人種や民族というよりも社会階層みたいなもので、軍人というか、日本に例えれば徳川家や柳生一族みたいなものをイメージすれば近いのかも。共同体だったそうで、時の政府や自治体に雇われて軍隊的な任務を果たしていたそうです。その中でもかなり大きな共同体を形成し、ロシア帝国に使えたのがドン・コサックだそうです。
 1975年リリースのこのレコードは、そんなドン・コサックのなかでもロストフ(モスクワの近くにある古都)にいる人たちが持っていたフォークロアを集めたもので、Anatoly Kvasov という人が音楽監督を務めて、かなりハイレベルな音楽に仕上げていました。

 無伴奏の合唱音楽、管弦楽伴奏の合唱、いくつかの楽器を伴奏につけた舞踊曲、軍楽的なものなどが入っていました。
 無伴奏合唱は正教系の宗教曲の影響(か、それそのもの)もありましたが、合唱の技術がすごいうえに独特のスラブ的なものを感じる民謡っぽいものがありました。アレンジもあるんでしょうが、民謡といったって、ブルガリア民謡をもう少し正教系のが合唱音楽に近づけたような壮大さで、これがとんでもなく素晴らしかったです。合唱は、もうそのへんの合唱団ではかなわないほどの素晴らしいパフォーマンスで、やっぱりウクライナより東の地域のスラブ系の声楽のレベルはとんでもないなあ、みたな。ビックリしたのは、ブラームスがアレンジした曲もちらほらあった事。これがまたすごいんですよね、さすがだなあ。

 一方、独特に感じたのはA面に入っていた舞踊曲と軍楽的な音楽で、このへんの音楽は僕がイメージしている戦闘民俗コサックに近いものでした。ほら、前田日明がリングスという団体で、グルジアとかロシアとかウクライナから、軍隊格闘技をやっていたすごい人たちを日本に呼んでいた事があったじゃないですか。蹲踞したまま左右の足を素早く交互に出すとか、ああいう事を平然とやっちゃう兵法に通じたちょっとやくざな人たちが持ってる音楽、みたいな。そういえば、このレコードのジャケットも、やさぐれた男たちが集まって博打に興じてる雰囲気ありますよね。。

 コサックといえば、僕が子供のころから何となく見ていたのはコサック・ダンスで、あの陽気な音楽とはかなり趣の違う音楽だと思いました。僕は他にもコサックの音楽のレコードを聴いた事があるのですが、意外とあのアコーディオンで伴奏する東欧の舞踊音楽的なコサック・ダンス的なものには出会わないんですよね。コサックって、大きな町の数だけコサックの共同体があったらしいので、色々あるのかも知れませんね。

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『Victor Mishalow / Bandura -Ukrainian Instrumental Music-』

Victor Mishalow_Bandura ウクライナの楽器といえばこれ、ハープとリュートとダルシマーを混ぜたような楽器、バンドゥーラです!フィンランドにもカンテレという似たような楽器があるし(アッティはツィター族の楽器)、このへんではハープ的な楽器がメジャーなのかも知れません。どう見たって演奏が難しそうですけどね(^^;)。CD『Ukraine: Traditional Music』を聴いて、この楽器にが全興味を持った僕は、中古盤屋さんでこのレコードを激安で発見。プレーヤーさんをまったく知らなかったのですが、バンドゥーラのレコードというだけで即買いでした。この手のレコードで下手な演奏家って聴いた事ないですしね。だいたいうまくなかったら、器楽独奏のレコードなんてとてもじゃないけど作れないでしょうし。

 針を落としてすぐ、余韻が長く低音の少ないその楽器の音に魅了されてしまいました。いやこれ、ただ音を聴かされただけだったらチェンバロと言われても信じてしまうぞ。美しすぎです、素晴らしい…。
 そして、1曲目のまるでルネサンス音楽のような曲に思いっきり魅了されました。でもこれ、ウクライナのフォークロアをアレンジしたものでした。CD『Ukraine: Traditional Music』でも思いましたが、ウクライナの民俗音楽って、古楽そのものみたいなものが残ってるんですかね。それともアルメニアのコミタス・ヴァルダペットみたいな作曲家が近い時代にいたのか?これもまた感動でした。

 ところが、聴き進めるうちに、ベートーヴェン「月光」なんかが出てきて、ちょっと困惑。普通に考えたら撥弦楽器で月光ソナタを弾くだけでとんでもなくすごい事だとは思うんですが、なんだか引いてしまった僕がいたりして(^^;)。そういうのって感心する事はあってもまず感動しないんですよね。むしろそういう事をやると、「ほら、凄いですよ」という技術を聴かされてる気がしてしまって、音楽を聴いている気分になれなくなっちゃうところもあるし。で、そういう技術演奏を聴かされると、「指が動く技術はあるけど音を謳わせる表現が薄いな」とか、意地悪を言いたくなったりして(^^;)>。

 きっと僕は、このレコードを買って、ウクライナの音楽を聴きたかったんだと思います。でも聴かされたのはバンドゥーラの上手な模範演奏に感じてしまいました。実際にはウクライナのフォークロアが多いんですが、ちょくちょく挟まれるものが…。琵琶のレコードを買ったのに、平家物語の合間にクラシックや演歌も聴かされた気分で、これはこれで良いんだろうけど、僕の需要にはちょっと合わないレコードでした。

07 2022 « »
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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
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