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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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映画『五線譜のラブレター』

Gosenfuno Loveletter コール・ポーターはジャズバンドが演奏する曲しか知らなかったのですが、コール・ポーターの生涯を描いたこの映画を見て、「へえ、こんな人だったのか」と初めて知ることができました。とはいっても劇映画なのでいろいろと脚色してあるのだとは思いますが。そうそう、コール・ポーターの曲としては、「Love for sale」や「Night and Day」の歌詞の意味がはじめて分かったような気がして、なるほどと思いました。クラブで若い男を買っていた人だから「Love for sale」なんだな、そうそう、コール・ポーターの書いた「Nighgt and Day」は、ビートルズ以降のポップスと同じ作曲技法で描かれていますが、彼らとは比較にならない作曲技術の高さで作られた名曲なので、聴いたことのない方はぜひ一度聴いてほしいです。

 映画は、年老いたコール・ポーターが、病で亡くなった奥さんとの人生を思い出す形で描かれます。自分の人生を、自分と対話しながら、映画のようにスクリーンに映して振り返っている、みたいな。そして、物語の要所要所で、物語に沿った詩を持つ彼の曲が、今のミュージシャンの演奏で流れる…という構成でした。なるほど、音楽家の自伝映画としては、いい構成だと思いました。

 コール・ポーターもゲイだったのですね。奥さんとの愛はたしかにあって、でも男色癖は別物、みたいな感じで描かれていましたが、なるほどそういう心理の在り方があるんですね。でも、奥さんを愛してるけどほかの女の子に気が行くことがある自分を考えれば理解できるか(^^;)。で、男色という弱みを握られて恐喝されたり、奥さんが病気で亡くなって創作意欲が亡くなってしまったりと、なるほどだらしがなさそうなアメリカの、よりだらしがなさそうなショービズの世界で生きた人なだけだって、やっぱりだらしがないんだな、みたいな。こう書くと、単なるだらしない人にも思えますが(^^;)、「人としてどう生きるか」というものを目指していた19世紀と違い、資本主義社会の中で正義よりも金、みたいな現代の資本主義社会では、こういう人がたくさん生まれるのは当然なのかも。最近、沢尻エリカさんが逮捕されましたが、あれは沢尻さんだけの話じゃなくって、倫理観や人間性を育てずに「稼ぐ」とか「職を身につける」というところばかり優先する社会にすると、すべての人がそうなる可能性があるということなんでしょうね。コール・ポーターどうこうよりも、そういう現代を眺めさせられたような映画でした。

 大傑作じゃないかもしれないけど、映画好きなら子供だましじゃない良質な作りの映画を楽しめるという意味で、なかなか良い映画じゃないかと!


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映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』 ケビン・コスナー監督・主演

Dances with Wolves 北米インディアンと言って僕が真っ先に思い出すのは、この映画です。1990年制作のアメリカ映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』!主演と監督がケビン・コスナーときいて、ハリウッド俳優の監督作品なんてどうせエンターテイメントだろ、な~んて思ってたらとんでもない、素晴らしい映画でした(^^)。

 アメリカの南北戦争時代、北軍のダンバー中尉(ケビン・コスナー)は足を負傷し、自殺する気で破れかぶれで戦場に特攻したところ、その勇気が讃えられて勲章を得て、褒美に好きな赴任地に行ける事になります。一度死んだようなもの、それなら失われる前に広大なフロンティアを見たいと辺境の地を希望。ところが行ってみると赴任先の砦には人がひとりもいなくなっています。そしてその地に住む狼やインディアンのスー族と交流が生まれます。最初は敵意むき出しだったスー族の戦士「風になびく髪」も、いつしか親友に。ダンバー中尉は「狼と踊る男」という名をもらい、スー族の一員となります。自然と共に生きる彼らと生きているうちに、ダンバーは本当の自分と出会えた気分になります。しかし、白人たちの追手が迫り…

 何が素晴らしいって、スー族が持っている世界観や人間観の素晴らしさでした。ダンバー中尉は、武勲に追い立てられ、金や名誉のために毎日を生き、そして自殺を思いつめるようにまでなる文明人。ところが、自然と共に生き、家族と暮らすスー族と生きていく中で、「調和という形容しかない」「本当の自分を見出した気がする」と感じるようになります。また、スー族の呪い師に「何よりも大事なのは本当の人間の道を歩む事だ」と諭されます。いやあ、どれも現代人すべてが考えないといけないセリフではないでしょうか。仕事や家賃に追いまくられて、正しいとも思えない人間のあり方や生活や社会を修正するでもなくダラダラ過ごしていていいのか、みたいな。

Dances with Wolves_Buffalo scene そして、バッファローの群れが走るシーンがすごい!アメリカのフロンティアを、地平線まで続くほどのバッファローの大群が走る様は壮観、これだけでもこの映画は観る価値があります!

 いいかげん40代も後半になってくると、人生をまとめに入っている自分がいます。やっておきたい事は遠く大きな夢ではなくて、今まで蓄積してきたことを活かして出来る事、みたいな感じで、あとはどうやって時間を使って、自分の人生の形を作るか、みたいな。そんな時にこの映画を見直してみたら、「金とか世間体とか名誉とか本当に2の次だ、自然の中に調和して生きるしかないし、その中で死を自然と受け入れる世界観を自分の中に作らないと辛いばかりじゃないかなあ」な~んて思っちゃったりりました。これは心に残る思い出の映画、出会えてよかった名作映画でした!ところで…今は4時間版なんてのがあるのか?!見てみたいなあ。


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映画『地獄の黙示録』 フランシス・フォード・コッポラ監督

Jigoku no mokusiroku コンラッド衝撃の小説『闇の奥』よりも先に観ていたのが、ベトナム戦争を題材にしたコッポラ監督の映画『地獄の黙示録』です。最初に見た時はそんなこと知らないもんで、「ドアーズの『The End』が主題歌だ」とか「すごい映画だぞ」というだけで見ていて、実際に見た時も「これは凄まじい映画だ」と思ったんですが、よもや小説の方がそれをはるかに上回る地獄絵巻だったとは、当時は知る由もありませんでした(^^;)。そうそう、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」をはじめて聴いたのもこの映画で、藤原喜明の入場テーマ体験よりはやかった…な~んて、こんな軽い感じで書いていられるような軽い映画じゃないです。

 原作『闇の奥』の舞台がベルギー領コンゴのジャングルの中での植民地支配の地獄だったのに対して、映画の方はベトナム戦争時の東南アジアのジャングルの地獄。西洋人からすればまったくの未開の地にしか見えないジャングルを、船で川をさかのぼって行く時の自然の恐怖、現地人の襲撃の恐怖、ジャングルの奥に行ったまま帰って来ずに現地人の崇拝の的となったカーツ大佐(マーロン・ブランド)の異常性と戦争の異常性…実に見事に映像化されていたと思います。言葉じゃなくて、映像でその恐怖や不安、異常性が伝わってくる感じで、凄い映画だと思いました。僕個人は戦争うんうんより、あえて自分をジャングルの奥に置き続けようとしたカーツ大佐の心理面に強く魅せられた映画でしたね。

 「ゴッド・ファーザー3」なんかを見てもそうなんですが、コッポラ監督って、豪華なセットを見せて売り物にしたり、不要なカットが多かったり無駄に長かったりで、金に任せて豪華ではあるけど、映像でも編集でも監督としての技量は微妙かも…なんて思ってました。でもこの映画は素晴らしい。終盤の、敵がいるのかもわからないまま、ただ前線で迫撃砲を打ち続けている部隊の狂気の映像化など(ただ暗闇に爆発だけが何度も映し出される)、見事な表現。単に「戦争反対!」なんて映画じゃなくって、個人の狂気やその実態を言葉じゃなくて映像で示したんじゃないかと感じたんですよね。部隊を裏切ってベトナムの奥地に留まったマーロン・ブランドの心理も分かる気がする…というのはヤバいのか?コッポラ監督では、『地獄の黙示録』『コットンクラブ』『コッポラの胡蝶の夢』の3作が名作だと僕は思ってます。そしてその3本の中で、他は観たくなければ見なくてもいいけど『地獄の黙示録』だけは現代人として観ておきたい映画じゃないかと。


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映画『華麗なるギャツビー』 ロバート・レッドフォード主演

KareinaruGyabbi_movie.jpg ロスト・ジェネレーションの作家といえば、ヘミングウィのほかにフィッツジェラルドも思い浮かびます。そしてフィッツジェラルドの代表作といえば「華麗なるギャツビー」!僕は小説よりも映画の方を先に観ました。何度も映画化されてるようですが、僕が観たのはロバート・レッドフォード主演のこの作品。1974年制作、ジャック・クレイトン監督。

 元軍人のギャツビー(ロバート・レッドフォード)は、貧乏がもとで、社交界で約束を交わしたデイジーと破局を迎えてしまう。8年後、豪華なギャツビー邸で、2週に一度のハイペースで盛大なパーティーがで開かれる。ギャツビーは裕福になり、デイジーと再会を果たす。すでに結婚していたデイジーだが、彼女の心はギャツビーに傾く。しかし…

 セットがものすごい!オープニングに、ギャツビー邸を徘徊するようにカメラが動くのですが、金のピアノ、城のように豪華絢爛な家、庭にあるプール、豪華な扉などなど。いや~西洋の金持ちはレベルが違うわ。資本主義の中心で世界中から搾取しまくってるだけに、勝ち組の人のリッチぶりがけた違いです。。
 ただ、この映画を観た印象として最初に思い出すものがセットというところが苦しい (^^;)。展開は無駄なカットが多くてだるいし、なによりメインテーマが伝わりにくかったです。この映画をみていちばん面白かったところって、僕の場合は妻を失った修理工のストーリーなんですが、そこって映画の主題ではなさそうだし(^^;)。

 この物語の主題がなんなのか、僕はこの映画ではわかりにくかったです。それを分かった気になれたのは小説を読んでからでした。時代は世界恐慌の頃の合衆国で、一気に大金持ちになった人とか、成金に憧れて何十年も働いて蓄えてきた全財産を一夜で失った人とかが、いっぱいいた頃。その「金に目がくらみ、人との約束も家族も徳も投げ出してしまった人だらけになった合衆国」の状況を批判的に描いたストーリーとは思ったんですが、ここがめっちゃ伝わりにくい作りをしていたのが、この映画の失敗ポイントなんじゃないかなあ。金に目がくらんでふらふらする馬鹿なヒロイン、金持ちの愛人になって喜んでる品のない女、金で愛を買おうとする主人公、それに対比させられたのは、生真面目で正直に生きる男が損をする悲劇…正義よりも金、病める拝金主義の現代そのものですが、ここをもっとわかりやすく描ければ、3倍は面白い映画に出来たんじゃないかな…な~んて上から目線で思ってしまったのでした(^^;)。


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映画『ビバリーヒルズ・コップ』 エディ・マーフィー主演

Beverly Hills Cop エディ・マーフィー主演の刑事ものアクション・コメディ映画、僕的にはこれがエディ・マーフィー最高傑作です!!1984年制作、僕はリアルタイムでこの映画を観たんですが、最初に見た時に感じた面白さったらなかった!映画を観終わった後にマクドナルドに入って、一緒に観た友人たちと、ずっと面白かった所を語って笑い転げてました(^^)。まだレンタルビデオ屋すらあんまりない頃で、映画は映画館に行くか、金曜ロードショーなんかのテレビ放映に頼っている頃。観たい時に観たいものを観れるものじゃなかったんです。それだけに、この映画や「ランボー」など、小学校高学年から中学にかけて観た映画は、思い出に残ってるものが多いです。

 素行の悪いデトロイトのアフリカンアメリカンの刑事アクセル(エディ・マーフィー)は、かつての悪友の来訪に喜びますが、彼が殺されてしまいます。アクセルは真相を探るべく、セレブで品のいい白人ばかりのビバリーヒルズに潜入!事件解明に取り組みます。

 ストーリーは面白くって先が見たくなるし、かといって数分おきに笑いが挟まれるので、疲れないしテンポが良くっていいです!エディ・マーフィーってもともとトーク番組でマシンガントークをするコメディアンだったそうですが、この映画でもその実力はいかんなく発揮されていて、ある事ない事ごっちゃにしてものスゴいスピードで話して相手を言いくるめるその様は、一度は観ておきたい名人芸(^^)。話術だけで高級ホテルにまんまと泊まってしまうそのテクニックもスゴイ。あと、要所に挟まれるコメディなエピソードも楽しいです。自分を監視してる刑事をユーモラスに巻くところや、弱気で消極的だったビバリーヒルズの若手刑事が、黒幕のいる大豪邸に入った途端いきなりやる気満々になっちゃうところとか、最高でした。

 僕にとっての楽しい80年代は、音楽より映画の感慨の方が大きいかも。エディ・マーフィー最高傑作のコメディアクション映画は、80年代のハリウッド娯楽映画の大傑作でもあります。これは超がつくほどおすすめ!


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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