僕は、音楽用にMac、それ以外の仕事用にWindows を使うというPCライフを送っています。どちらもデスクトップとノートを持っているのですが、仕事のメインはWindows のデスクトップPC。こいつの起動ドライブが、わけあって容量の大きくないSSD 。このPCを導入した当時、SSD はまだせいぜい120MBぐらいしか容量を確保できない状態だったんですが、なにせアクセス・スピードも速いし節電にもなるということで、データは別のディスクにでも保存しておけばいいや、と思っていたんです。しかしこの見立てが甘く、最近は起動ディスクの残量を気にしながら仕事をしている状態でした。ソフトもなかなか立ちあがらなくなったりしてね。うう。
これではいかにも仕事の効率が悪いと思い、
起動ディスクを大容量のものに変える事にしました。
新しい起動ディスクを最初からセッティングするのは面倒なので、クローンディスクを作れないものか…このやり方を調べ、実践してみました。そんなに頻繁にやる事でもないと思うので、次にやる時には絶対に忘れている自信があります(^^;)。というわけで、そのやり方を備忘録としてメモしておこうかと。
■SanDisk かWestern Digital 社のSSD にしておけば、ディスクのクローン作成ソフトが無料でゲットできる
ディスクのクローンを作るわけですから、最初に調べたのがクローン作製ソフト。これが意外と大変でした。数百円のものもあったけど「慣れてない人には難しい」というレビューがあったり、簡単そうなものも「ディスクのクローンをつくる場合にはマスターと同容量のディスクでないと駄目」なんて恐ろしい事が書いてあったり。
それでも色々調べて、なんとか自分でも使えそうなソフトの検討をつけました。でもって、今度は新しい起動ドライブにするためのSSDを選んで、仕様を色々と見ていると…え?
WD(Western Digital 社)のSSD にはクローンディスクを作れるソフトがついてるの?!で、これが使えるものかどうか調べてみると、どうも僕が買おうと思っていたハードディスク/SSD 交換用ソフトよりも優秀っぽかったのです。なにせ、クローンをつくるのに、ディスク容量をマスターとスレーブで合わせる必要がないみたい。くっついてきた(ダウンロードして使う仕様でした)ソフトは、
「Acronis True Image WD Edition」というものでした。
これを使ってみましたが、まったく何の問題もなし。日本語に設定も出来ましたし、これで充分でした!
ただこのソフト、SSD なりHD なりがWD(Western Digital 社)のものでないと起動できないみたいです。あと、Western Digital 社やSanDisk社のSSD やHD を買うとついてくる無料版は、ある程度の機能制限があるみたいです…が、クローンをつくる分にはまったく何も問題なかったです。あとこのソフト、他にもいろんなことが出来るみたいですが、僕は調べてません(^^;)。
■クローン・ドライブ作製のために使ったもの
移行前の、僕のWindows の起動ドライブはSATA接続のSSD。PC本体にはSATAでドライブを3台までつなげる仕様のものでしたが、残るふたつはバックアップ用のHDとDVD-Drive をつないでいるもので、
クローンとなるディスクを外付けにして作れるなら、それが一番楽。というわけで、
クローンとなるSSD はSATA仕様のものをUSB接続して作成する事に。その為には、SATA – USB 変換のケーブルが必要でした。というわけで、起動ディスクのクローン作製に必要だったものは、以下の3つ。
(起動ディスクのクローン作製に必要なもの)
・起動ディスクのクローンとなるSSD(WD 社のもの)
・クローン・ドライブ作成用のソフト「Acronis True Image WD Edition」 *WD 社のSSDを買えば無料入手可
・SATA仕様のSSD をUSB で外部接続するための SATA-USB変換ケーブル
■Acronis True Image WD Edition を使ってのクローンSSD の作成方法 というわけで、変換ケーブルを使ってSATA仕様のSSD をUSBで外部接続したら、いよいよ起動ディスクのクローン作製!あ、僕は
その前に、もしものためにデータはすべて他のHD にバックアップしました。こういう所は臆病なぐらいで丁度いいんです(^^)。
(Acronis True Image を使った起動ディスクのクローン作製方法)
1. Acronis True Image をインストール、そして起動! 僕はマスターでもスレーヴでもないバックアップ用の内臓HD にインストールしました
2. 「ツール」から「ディスクのクローン作製」を選択
3. クローンモードは「自動(推奨)」を選択 こうする事で、容量の違うディスク同士でもうまい事やってくれるみたいです。
僕の場合、容量の小さな(120MB)パーテーションを入れていないマスター起動ディスクから、
容量の大きな(1TB)やはりパーテーションを入れない起動ディスクのクローンを作りたかった
のですが、これで問題なく出来ました。
4. ソースディスク(元となるディスク)を選択
5. ターゲットディスク(クローンとなるディスク)を選択 この時、先にSSD をフォーマットしておかなくてはいけないのかもと思っていたのですが、
買った時の状態のまま普通に行けました!
6. 実行! 起動ディスクのクローンをつくるのって、6時間も7時間もかかる、なんて話も聞いていたのですが、
僕の元ディスクが小さかったこともあるのか、10分ぐらいで完成したような(^^)。
時間がかかると思って他の仕事をしていたもので正確な所要時間は分かりませんが、
とにかくあっという間という印象でした。
これでAcronis True Image を使った以降は終了です。いやあ、馬鹿みたいに簡単でした。ここに書いた事を読まずとも、ソフトを立ち上げて指示通りに進めば普通にうまくいくんじゃないかと。
■起動ディスクの交換 試したわけではないのですが、クローンという事は丸写しなので、元の起動ディスクとクローンの起動ディスクの両方をつないだままPCを起動するとヤバい事になりそうですよね?というわけで、僕は
クローンを作成し終わったら、再起動する前にPCを開いて元の起動ディスクを取り外し、起動ディスクがついていた場所に、今回作成したクローン・ディスクを取り付けました。 僕、Windows って全然詳しくないんですが、ディスクってCとかGとか、それぞれに認識用の符合みたいなものがつけられてますよね?そこに問題が生じないのか不安でしたが、
特にそれ以上のことをするまでもなく、問題なく起動しました!超快適です!一応やりかたを書いておきます。
(起動ディスクの交換方法)
1. クローンの起動ディスクが完成したら、再起動する前に元の起動ディスクをPCから外す
2. 元の起動ディスクがあった場所にクローンのディスクを取り付ける
3. あとは何も設定する必要なし。電源入れて軌道を確認したら終了!■というわけで 起動ディスクの入れ替えは、違うディスクと認識したらウイルス対策ソフトやら何やらが動かなく可能性もあるし、そもそもPCが立ち上がらないかも知れないし、最初はかなりビビってました。そんな事もあって下調べにはけっこう時間がかかりました。とにかく、クローンの起動ディスクの作成のベストな方法やソフトの選定が難しくて(^^;)>。僕は決してWD 社の回し者じゃないですが、このやり方はメッチャクチャ簡単、しかもSSDの他に別途ソフトを買う必要もなく、最高でした!
そうそう、僕は内部SSD のつけ替えを何度もやるのが面倒だったので、SATA-USB 変換ケーブルを買いましたが、それが手間でないようなら、マスターとスレーヴの起動ディスクをSATAで内部接続すれば(それが出来るPC だとしての話ですが)、SATAとUSB の変換すらいらないかも。「起動ドライブの容量を大きくしたい」「起動ドライブのバックアップを、そっくりそのままのクローンとして作っておきたい」「起動ディスクが不安定な気がするので、まずはクローンを」な~んて方は、この方法でどうでしょうか!