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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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簡単アーリー・ミュージック入門!

 アーリー・ミュージックは僕の中でまとめきれていない部分が多いので、ルネサンス音楽をきいたついでに、自分の頭を整理しておこう、そうしよう。

(アーリー・ミュージック)
 まず、アーリー・ミュージックについて。西洋音楽というと、今だとバッハがいる18世紀バロックという音楽以降に注目が集まる事が多くて、クラシックの教科書でもバッハより前にさかのぼる事は珍しいです。そして、バロックの前の16世紀は、いわゆるルネサンス音楽の時代。このルネサンス音楽以前の西洋音楽を、まとめてアーリー・ミュージックと呼びます。

(グレゴリアン・チャント)
 そして今、西洋のアーリー・ミュージックをどこまでさかのぼる事が出来るかというと、9~10世紀ごろに出来たといわれるグレゴリアン・チャント(グレゴリオ聖歌)まで。グレゴリオ聖歌はローマ・カトリック教会で歌われる聖歌なので、カトリック系の教会ではなんと今でも歌われ続けてます。1200年も歌い継がれてるって、すごくないですか?!というわけで、アーリー・ミュージックというと、だいたい9~10世紀のグレゴリアン・チャントから16世紀のルネサンス音楽までを指す事が多いみたいです。

(世俗歌曲)
 ヨーロッパの5~15世紀は中世と呼ばれてますが、中世ヨーロッパの音楽が宗教曲ばかりだったわけでもなくて、世俗音楽もいっぱいあったんじゃないかと。ただ、教会音楽は歌い継がれ書き記されてきたから、残りやすかったんでしょうね。でも世俗音楽の中にも現代にまで伝わったものがありました。吟遊詩人たちが歌い継いだ曲がそれです。中世の吟遊詩人は名前がついているものがあって、中でもトルバドゥール、トルヴェール、ミンネゼンガーと呼ばれる吟遊詩人が有名です。いちばん古いのがトルバドゥールたちで、11世紀ぐらいが起源で、南フランスで活動。次がトルヴェールたちで、12世紀後半ごろに北フランスで活躍。最後がミンネゼンガーたちで、12~14世紀のドイツで活躍。これらの世俗歌曲はつながりがあります。音楽の形式にもそれぞれ特徴がありますが、まあそんな事より歌を楽しむところから始めるのがいいんじゃないかと。今とはぜんぜん違う生活風景なんかが歌われてて面白いです(^^)。そして、グレゴリアン・チャントとトルバドゥール~ミンネゼンガーまでの歌は単旋律であるのが共通した特徴です。

(アルス・アンティクヮ)
 そんな西洋にも多声楽が生まれ始めます。初期の多声楽は「アルス・アンティクヮ」といいます。アルス・アンティクヮは、オルガヌム、モテトゥス、コンドゥクトゥスという様式が3本柱です。
 オルガヌムは、グレゴリアン・チャントを斉唱してるだけではつまらなくなってきて、度数を変えて2つの旋律にしたのがはじまり…な~んて何かの本で読んだ記憶があるんですが、何の本だったか覚えてない(>_<)。まあ2声の多声楽である事は間違いないんですが、これがカノン状になっていくものまであってメッチャ素晴らしい!今の歌謡音楽よりよっぽど高度でしかも美しく、未体験の人にはぜひ聴いてみて欲しい声楽です。オルガヌムの中では「ノートルダム楽派」が有名で、これはノートルダム寺院で発展したオルガヌムなんですが、実に見事。

 モテトゥス(モテット)は、用法によって意味合いが変わるややこしい言葉ですが、ここではアルス・アンティクヮやアルス・ノーヴァの時代の世俗ポリフォニーをモテトゥス、ルネサンス音楽以降の教会ポリフォニーをモテットと呼ぶ方法で紹介。オルガヌムが長大なものになりやすいのに対して、モテトゥスは短め。でも、3声のモテトゥスの中には、上部2声が別の詞を歌ったりしたものもあって(これ、『十字軍の音楽』というCDなんかで聴く事が出来ますが、同時に違う詞を歌ってるのに、ちゃんと聴き取れるんです、すげえ!)、これがバッハまで連なる対位法音楽の基礎になったように感じます。

 コンドゥクトゥスは、それぞれの声部が違う動きをみせるモテトゥスと違って、すべての声部が同じリズムで動くので、声部音楽というより和声音楽のように聴こえます。でも、コンドゥクトゥスが発生的にはいちばん最後だし、これが現在のホモフォニーな合唱曲や、和声音楽の基礎になったのかも(あくまで僕の見解なのであまり信じないでね^^;)。

GyaumeDeMachaut_NotorudamuMissa_Parrott_TavenerConsort.jpg(アルス・ノーヴァ)
 アルス・ノーヴァは、アルス・アンティクヮからルネサンス音楽への橋渡しになった音楽で、フィリップ・ド・ヴィトリーという司教が書いた「アルス・ノーヴァ」という音楽理論の本が最初。それまでノリで書いて発展してきた多声楽が、これで一気に理論的にまとまり、ノリや経験だけで作ってきた音楽と違って理論から音楽を生み出せるようになったもんだから、新しい音の組み合わせやリズムのかみ合わせがブワッと出てきた、みたいな感じ。そんなアルス・ノーヴァの代表的作曲家が、ギョーム・ド・マショーです。マショーの作品で、そういうアルス・ノーヴァ的な技巧があらわれた傑作が「ノートルダム・ミサ」というミサ曲で、この曲は連作ミサ曲をひとりの人が作った最初の曲だといわれます。ここで使われているイソリズム(アイソリズム)というリズム面での技巧が使われていて、以降のカノン系の音楽を生み出す大発明…だそうですが、実は僕、この「イソリズム」というのがよく分からない…。
 このへん以降のヨーロッパ音楽は、世俗音楽以外のものはかなり高度で、プロの音楽家でないととても作る事が出来ない高度なものの連発。そんなわけで、作曲家の名前が残っているものが一気に増えます。

DUNSTABLE motets(ルネサンス音楽の夜明け:ブルゴーニュ楽派)
 ルネサンスというと14~16世紀のヨーロッパのアレの事だと思いますが、ルネサンス音楽というと15~16世紀のヨーロッパ音楽のアレの事。作曲家の柴田南雄先生は、『西洋音楽の歴史 上』の中で、「ほほ1430年の頃が音楽史上アルス・ノーヴァとルネサンスとの交替期」と書いてます。理由はいろいろですが、たとえば和声の整備。ちょっと前までは1・4・5・8度以外の音程は全部不協和音程だったものが、長3・短3・長6・短6が不完全協和音程になり…みたいに、ほぼ現代と同じように整備された事などなど。これに伴って、15世紀に入るといきなりすぐれた作品がどんどん生まれてきたのでした、ルネッサ~ンス!
 そんなわけで、ルネサンス音楽がついに咲き乱れるわけですが、さっき書いた3度と6度の発展で重要な役割をしたのがイギリス人ダンスタブル。ダンスタブルはイギリスから大陸に3度と6度を持ちこんだのでした。イギリスは音楽不毛の地なんて言いますが、要所でいい仕事をするんですよね(^^)。

 そして、初期のルネサンス音楽は、ベルギー・オランダ・フランス東北部あたりのブルゴーニュ地方で花を開かせます。ダンスタブルはアルス・ノーヴァの作曲家に見なされる事もあるし、最後はブルゴーニュ公国の宮廷と関係を持ってたのでブルゴーニュ楽派に数えられる事もあるみたい。ほかにブルゴーニュ楽派で有名な作曲家は、デュファイバンショワ。デュファイのミサ曲はドミナントとサブドミナントがはっきりしていて、声部書法優勢だった多声楽に、思いっきり和声法が食い込んでます。もうこのへんの西洋音楽の精密さは、今のアマチュア音楽家の延長程度のポップスの作曲家では太刀打ちできないレベルです。すごい。

Lassus_Motets et Chansons(ルネサンス音楽:フランドル楽派)
 ブルゴーニュ楽派に続いて、フランドル楽派なんてものも出てきます。昔はこのふたつを合わせてネーデルランド楽派と呼んだそうです。フランドル楽派は、ルネサンス音楽の大本命オケゲムジョスカン・デ・プレラッススなどの錚々たる作曲家ぞろいです。
 この中でオケゲムは発明家的な才能があって、カノンの中に拡大・反行・逆行なんていう、後のシェーンベルクにまで繋がってくる書法を開発します。すげえ。
 そして、ジョスカン・デ・プレ。ルネサンス音楽でひとりだけ作曲家を挙げろと言われれば、たぶんこの人。洗練というヤツですね、色んな技法を見事に使いこなしてる感じ。そういう意味でいえばラッスス(ラッソ)も同じで、ラッソはモテットのような宗教曲ばかりでなく、マドリガル、シャンソン、リートなんていう世俗音楽も大量に書いていて、こんな作曲の達人に曲を量産されたら、アマチュア音楽家なんて曲を書けなかったんじゃないかと。ベートーヴェンが歌謡曲も大量に書いちゃうようなもんですからね。フランドル楽派、おそるべし。

Palestrina_Missa to motetus_Turner(ルネサンス音楽:ローマ楽派)
 というわけで、ルネサンス音楽は不思議な事にルネサンスの震源地イタリアでなくてネーデルランド周辺で大爆発だったわけですが、とうぜんその音楽はローマ・カトリック教会にも飛び火。ローマ楽派なんてものも生まれますが、その代表選手がパレストリーナです。ローマ・カトリックの肝いりという事もあるのか、パレストリーナの方が厳格で様式美的、ラッススの方が遊び心あり(なんせシャンソンまで書いてますからね^^;)、みたいな感じ。パレストリーナの作った聖歌はいまでもカトリックの総本山バチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂で歌われてます。CDでは、前に紹介した『システィーナ礼拝堂の音楽』なんかで聴く事が出来ます。あともうひとり、ローマ楽派で僕が聴いた事があるのはカヴァリエーリ、これも素晴らしい作曲家でした。僕が聴いたのは預言者エレミアを扱ったポリフォニーでしたが、素晴らしかった(^^)。

Monteverdi_Poppea no taikan_Gardiner(ルネサンスからバロックへ:モンテヴェルディ)
 そんなルネサンス音楽も、バロック音楽へと移行していく時が来ました。そこで活躍したのがモンテヴェルディ。ルネサンス音楽末期には、オペラがずいぶんと盛んになっていて、フィレンツェには「カメラータ」というグループがオペラを生み出します。そんなオペラを一気に芸術的レベルまで持って行ったのがモンテヴェルディ。彼の『オルフェオ』は、本格的なオペラ最初期の作品として有名、なんと今でもその中の曲は演奏され続けています。また、モンテヴェルディがすごかったのは、けっこう野蛮ギャルドなんですよね、不協和音なんて全然気にしないというか、オペラで緊張感のあるシーンになると不協和音を平然と鳴らします。これは、あのどこまでも整合性のとれた調和を聴く事が出来るパレストリーナの音楽とは大違い。ぶっ壊して次の時代への道筋をつけたとも言えそう(あくまで僕の見解なので、あんまり真に受けないで下さい^^)。

 お~、書いてみたら、グッチャグチャだった自分の中でのアーリー・ミュージックが整理できた気がするぞ…あ、マイスタージンガーとか書いてないや、どうしよう(^^;)>。次のバロックへの道はドイツのオルガン音楽の歴史についても書かないと…まあいいか、ここまで整理出来ていれば、あとはいくらでも深く入っていけそうな気がします。
 アーリーミュージックで僕が特に好きなのは、オルガヌムと後期フランドル楽派の音楽。このへんの音楽を聴いてると、昔の作曲家ってべらぼうに頭が良かったんだろうな、と感じます。中世~ルネサンス期の音楽を聴いてみたいけど何が何だかわからないという人は、どうぞ参考にしてみてくださいね(^^)/。


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ギターを演奏すると左手が痛くなる問題の解決方法!

Guitar ensouhouno genri あるブロ友さんが、「いままでギターを何度もやって何度も挫折してきたけど、その理由は左手が痛くなるからだ!」な~んておっしゃってました。わかる、わかります、僕もそうでした!フェンダーのストラトみたいなエレキギターならまだいいんですが、フォークギターやクラシックギターになるともうお手上げ。バレーコード多用の曲があると、10分か15分弾いたぐらいでもう激痛、弾けなくなってました。
 でもその問題、僕はある時にかなり解決できてしまったんです。きっかけは、クラシック・ギター。というわけで、全国に100万人はいるだろう、左手が痛くなってギターに挫折した人に贈る、その解決方法です!

●奥義その1:左手をギターを支える視点にしない
 第1は、左手をギターを支える視点にしない事です。バレーコードを多用していると、親指の付け根が痛くてたまらなくなったりするじゃないですか。あれは、左手でギターを支えているからです。
 ギターを右腹、右腕、左ひざの3点でしっかり支えられていると、左手は親指で握りこまないで指を乗せるだけでも、ギターはまったくぶれません。左手親指で支えを作るのは、ギターがぶれないようにするのではなく、ほかの指がぶれないようにする程度で済むんです。こんな単純な事に気づくのに、僕はものすごく時間がかかりました(^^;)。たぶん、クラシック・ギターを習っていたら、子供でも知ってる常識なんでしょうね。独学はつらいよ。

●奥義その2:左腕の関節部分をなるべく曲げないフォームにする!
 第2は、左腕の関節部分をなるべく曲げないフォームにする事です。方法は二つで、ひとつはギターをなるべく立てる事、もうひとつは左ひじをなるべく開く事です。
 手首が曲がると手首より体に近い方の筋は使えなくなります。指が曲がると指より体に近い方の筋は使えなくなります。逆に、一直線になっていると、体に近い方の筋の力も借りることが出来るのです。指でギターを弾くより、腕でギターを弾いた方が、疲れないわけです。腕から指までで曲がっている部分を作らないフォームで演奏すすればするほど、指の力だけでなく、腕の力なども活用して使えるようになります。腕の力を使っているというわけでなく、筋のメカニズムの関係で、勝手に指への負担が軽減される感じです。
 そうするためには、ギターが立つ形になればなるほどいいし、肘が広がれば広がるほどいいです。チェリストの左肘が広く開いている絵を見たことがあると思いますが、あれは手首に角度を作らないようにするためだと思います。

●奥義その3:そもそも、セーハを多用することが間違っている
 その3は、そもそもセーハなんて、プロだってそんな多用していないという事です。高度なギター音楽ほどそうで、クラシックでもフラメンコでもジャズでも、よく見てみると「あ、セーハを長時間なんて、こういう人でもやってないんだな」とわかるし、よく考えたら西洋音楽をやるなら、6つの音をジャンて鳴らすのが一曲のうちでずっとあるなんて、それ自体が音楽的にも素人くさい気がしたりして(^^;)。
 例えば、プロのジャズ・ギタリストの演奏を見ていると、バレーコードを長時間押さえるフォームでなんて演奏してません。同時に演奏する弦は多くてもせいぜい4本で、普通はそれ以下です。フォークギターをジャカジャカ演奏しようと思うとそれは無理かもしれませんが、長時間コードをジャカジャカ演奏するフォークシンガーだって、よく見ると実はカポを多用してバレーコードを長時間押さえるなんてしてなかったりします。ジョン・バエズさんとかサイモン&ガーファンクルとか長渕剛さんとか、ギターにカポがついている絵が浮かびませんか?あと、フラメンコも、間違いなくカポを使ってますよね。そもそもセーハを多用するなんてことがおかしいのです!

 というわけで、私的「ギタリストの左手痛いぞ問題の解決方法」でした!あ、でもこれらの知識は我流ではなくて、ちゃんとしたギター教本をミックスしてます。カルレバーロ『ギター演奏法の原理』は、クラシック・ギターの教本ですが、左手痛い問題に悩んでいるギタリストの皆さんは、ぜひ一度読んでみるべしです!!


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絶対音感を身につけよう、そうしよう

 あくまで冗談ですので、あんまり真に受けないで下さい(゚∀゚*)エヘヘ。でも、絶対音感を身につけるのに、ちょっとは役立つんじゃないかと(^^)。出来れば、子どもの頃から何十回も聴いて、音自体が体に入ってしまってるような、大好きなテレビドラマの主題歌なんかがいいんじゃないかと。僕は調子に左右されるところがありまして、そういう時は本当にウルトラマンの主題歌を思い出してドを思い出してます(^^)。
 音感は、ある音を基準にして他の音を特定できる相対音感というものと、ある音それだけで「これはドだ!」とズバリ特定できる絶対音感があります。自分で音楽やるときは、ジャンル問わず多かれ少なかれ、ないとかなりしんどいことになると思います。ジャズやポップスみたいなアドリブがある程度入る音楽を長年やってるのに、なかなかうまくならない人は、演奏技術の前に音感や最低限の理論の知識を疑ってみると、いきなり問題が解決するかも?!
  • C(ド):ウルトラマンのAメロ「むね~えに~つけ~てる~」の最初の音がC4です。
  • C♯ :お、おもいつかない…
  • D♭:
  • D(レ):探偵物語「Bad city, bad bad city」。工藤ちゃんと服部さん良かったなあ。
  • D♯
  • E♭:ウルトラセブンのイントロ
  • E(ミ):スーパーマリオの最初の音。最初のキノコにやられる俺って(^^;)。
  • F(ファ):アントニオ猪木の入場テーマのAメロ。名曲です。
  • F#(ファ#):ウルトラマンA「とお~くか~がやくよ~ぞらのほしに」。
  • G♭:
  • G(ソ):スーパーマンのイントロの最初の音。ウルトラセブン「は~るかな星が~」
  • G#:
  • A♭:八代亜紀「舟唄」イントロのオーボエ。
  • A(ラ):オーケストラのリハーサルトーン。
  • A♯:
  • B♭(シ♭):帰ってきたウルトラマンのイントロ!
  • B(シ):ルパン三世「足~元に~絡み~つく~」。初期ルパンの不二子は永遠のアイドルです。そして、ブッチャーの入場テーマはずっとHのベース音。

 なんでこんな事やったかというと…私、たまにバイトで音楽教室に行って、ピアノやソルフェージュや作曲を教えるんですが(ポンコツな先生ですみません^^;>)、ジャズの生徒さんで、「○○スケールはこの形、○○スケールはこの形で…」と、頭で考えたり形ばかり覚えようとして、かんじんの音を聴いていない生徒さんがけっこう多いんです。野球で、「カーブはこう打つ」といくら座学で勉強しても、実際に打つ時にボールの曲がる軌道を見てなかったら打てないじゃないですか、それと同じだと思うんです。それの何が問題かというと…
 たとえば、ドミナントのトライトーンの動きを耳で聴けてないと、いくら理論ばかりやっても、それを演奏に反映させることが難しいと思うんですよね。コードをジャン!と弾く場合は勝手にうまくいく場合もあるでしょうが、メロディーにした場合はそうは行かないです。ドミナント7thの増5度音程がトニックの長3度に半音下から繋がる…というのを、理屈で分かっているのは最低限ですが、それを音で捉えられてないと、実際のメロディに反映させられないですよね。というわけで、音楽は、音をそのまま音として捉えているのが先で、理論はなぜそれが気持ち良く聴こえるのかの補足説明ぐらいなもの…と思っておいた方がいいです(ある種の作曲は別です)。
 音感さえ鍛えられてしまえば、ジャズを含めた西洋のポピュラー音楽は、スケールや理論を一生けんめい覚えて何年もウンウンうなっている人が思っているよりも、ぜんぜん簡単なものだと思います。ソルフェージュは音程差(完全5度の響きとか、長3度の響き)から始めると楽ですが、それを始めるためにも、絶対音感として、せめてC,F,G,A,E ぐらいは分かるようになっておくと、あとがものっすごい楽です。
 というわけで、音楽教室の生徒さん向けに作ってみたのがこれでした。問題は…これは昭和40年代生まれにしか通用しないだろうなあ(^^;)。
 そうそう、歯抜けになっているところ、いい曲を知っている方はぜひ教えてください!


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ジャズ初心者のための、最初の独学勉強方法

すこし前に、コメント欄から「マークレヴィンのザジャズセオリーを買ってみたのですが、書かれていることがチンプンカンプンでして…。結論から申し上げますと、何かジャズ初心者向けのおススメの入門書などございましたら、教えていただけますでしょうか?1冊に限らず、複数冊でも構いません。」というご質問をいただきました。それに真面目に返答したら、けっこう長い文章になってしまいましたので、記事にしておこうと思います。コピーしただけですけどね(^^)。ジャズの演奏に挫折した事のある初心者の方の参考になりましたら!

(以下、コメント欄より引用。読みやすいよう、少しだけ修正してあります)

ジャズの演奏を出来ると、ポピュラー音楽全般でアドリブが出来るようになって楽しいですよね(^^)。

ポピュラーの音楽理論はもう覚えていますでしょうか。ダイアトニック・スケール・コードとか、5度圏とか、代理という言葉がまだ分からないようでしたら、先にポピュラー音楽の理論をやった方がいいと思います。オススメは「ポピュラー音楽理論」です。

ポピュラー音楽理論が終わっていたら、普通のジャズ理論に入って大丈夫だと思います。ジャズ・セオリーはすばらしい本ですが、初心者には難しいですよね。「セカンダリー・ドミナント・モーション」という言葉が理解できるぐらいまで来てから読んだ方がいいと思います。最初の頃のオススメは、「実用ジャズ講座」です。このへんのジャズ和声論の基礎は、大体どの本も書いてあることが同じでして、説明が分かりやすいかどうかの差ぐらいだと思います。貞夫さんの「ジャズ・スタディー」も大体同じ内容です。

ただ、生徒さんに教えていると、基礎的なポピュラー音楽理論も、次のジャズ和声法でも、どこまで噛み砕いて説明しても、理解できない人が少なくありません。そこで、他の本で理論を理解できなかった人におすすめなのが、「音楽の原理」という本です。これは救いの1冊で、基礎ポピュラー理論もジャズ和声も説明してくれていますが、どちらもものすごく分かりやすいです。kazu様の場合は、第8章「作曲」のなかの、「西洋音楽:機能和声法」と「ジャズ」というところがピッタリではないかと思います。ジャズって、曲中で転調するのが普通なのですが、転調を判断できずに挫折する人が多いです。それなのに転調を理論的に説明している本が少ないのですが、この本には転調の説明があって、しかも分かりやすかったです。

以上が演奏のために最低限必要な理論です。それと並行して、楽器の練習も始めておくとよいと思います。楽器は楽器ごとにメソッドが違います。ピアノならコンテンポラリージャズピアノあたり、ギターなら、全4巻のコンプリート・ジャズギター・メソッドがオススメです。ただ、なんの練習をやっているのか分からない場合は、理論の勉強が追いついてくるのを待ってください。実際の練習は、こういうメソッド本をやるより先に、ダイアトニック・スケール・トレーニングというのをやると効果があがると思います。が、そのやり方を書いてある本ってジャズだと少ないんですよね(^^;)。過去の記事で、ギターの場合のスケールトレーニングの方法を書きましたので、参考にしてみてください。他の楽器の場合でも、やり方は同じです。うまくなったら、徐々にセカンダリーのコードなどに入れ替えたり、ディミニッシュを挟んだりしてこの練習を繰り返します。実は、メソッド本よりも、こういう基礎トレーニングだけをひたすら繰り返す方が効果的だと思います。というか、こういうのをやらないとそもそもメソッド本の演奏も出来ない気が(^^;)。

もうひとつが、読譜能力です。演奏には、①曲の中の和声機能を分析する能力、②コードとスケールを演奏する能力、③スコアを読む能力、の3つが必要です。①は、最初の理論で養ってください。②は、楽器ごとのメソッド本またはダイアトニック・コード・スケールのトレーニングで養ってください。③は、ジャズというよりも、音楽そのものの能力で、ソルフェージュという勉強のうち「読譜」というものをやると良いと思います。国立音大が出している「ソルフェージュ 読譜」という本か、「ダンノーゼルのソルフェージュ」という本あたりがオススメです。ジャズの場合、それほど高度な読譜は要求されませんので、ジャズの楽譜を読める程度までのトレーニングでいいと思います。

すぐれたメソッドの構築自体が、うまくなる秘訣のようなものでして、他にも「音楽は理屈よりも聴感覚が重要で、ドミナントやサブドミナントぐらいは耳で聞いて分かるようになれていないと厳しいので、本当はソルフェージュの聴音もやった方がいい」とか、「実践ではコード進行に合わせたフレーズをどれぐらい覚えているのかが鍵なので、CDを聴いていいプレイヤーのいいフレーズ自体をひとつでも多く覚える」とか、どんどん出てきますが、とりあえずはこんな感じでしょうか。

まずは、コード進行に合わせて、アドリブでコードとフレーズが弾けるようになる事を目標にすると良いと思います。真面目にやれば、そこまではけっこう速くたどり着くと思います。そこまで行ければ、うまいかどうかは別にして、一応どんなセッションでも演奏できるようになるし、演奏をかなり楽しめるようになると思います。僕もえらそうな事を言えるレベルではないのですが、どうぞがんばってくださいね!


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知ってると通っぽい音楽用語集! その2

第2回でございます!がんばって音楽通になりきりましょう(^^)。

・リハーサル・ナンバー(練習番号):クラシックのスコアに、四角で囲って小節数が書いてあるじゃないですか。あれ、リハーサル・ナンバーと言います。転じて、AとかBとかも「リハーサルナンバー」って言う時があります。「リハーサルナンバーいくつから?」と訊かれた時に「え?」ってならないようにしましょ~!

・ウナ・コルダ una corda:ピアノのソフトペダルを踏む指定です。ピアノに限らず、指揮者とかが「そこはウナ・コルダでしょ」なんていう時があるので、覚えておくと便利です(^^)。

・ヴィオロンチェロ Violoncello:チェロといえば、チェロの正式名称はこういいます!VCとかvcl なんて略号が使われて、この言葉を知らないとスコアを見た時に「あれ、この楽器って何?」ってなっちゃって、シロウトである事がばれてしまうので注意(^^;)。

・ディヴィジ divisi:弦楽のヴァイオリン譜なんかに、同時に音がふたつ書かれてる事がありますが、その時に「divisi」とか「div.」書いてあったら、それはダブルストップじゃなくってふたりの奏者が分けて演奏します。ちなみに、プルトの右側の人が高い方の音を演奏。ちなみに、重音で書かれてるけどディヴィジせずにダブルストップで演奏して欲しいときは、「non div.」なんて書きます。

・バソン:バスーンの事です。厳密にいうと、バスーンはドイツ式とフランス式の2種類に分けることが出来て(ドイツ式とフランス式に分かれるものってけっこう多いです…弓の持ち方とか^^)、 ドイツ式を「ファゴット」、フランスを「バソン」なんて使い分ける事も。ファゴットの方がキーが多くて機械的に進化した形。海外のオケでは、どちらかに指定される事もあるそうです…フランスのオケだとバソン限定とか。

・コーラングレ(コール・アングレ):そうそう、ダブルリードの楽器でいうと、コール・アングレというのもあります。僕は初めてきいた時、「えっ?」ってなっちゃいました(^^;)>イヤア。要するにイングリッシュ・ホルンの事です。

・フォルツァンドとスフォルツァンド(fz、sf またはsfz):強く演奏するフォルテ、弱いピアノは有名ですが、その音を強く演奏する時にこの演奏記号を使う時があります。「s」の有無の差は「すぐに」というわけで、fzだとその音に向けてじゃっかんクレッシェンドしてすぐデクレッシェンドする感じ、sfzだといきなりその音を大きく!あ、fp(フォルテピアノ or フォルテスービトピアノ)なんて記号もあって、これはその音だけドンって大きく弾く感じ。sforzato p(スフォルツァートピアノ)は、fpのもっと激しい感じ。僕はこれらがうまく弾き分けられず、先生に「sfzじゃないよfzだよ」なんて怒られてました(;_;)。。

スービト subito:「すぐに」という意味で、「subito f」なんて書いてあったら「すぐ強く!」みたいな感じです(^^)。

・ポコ poco、ポコ・ア・ポコ poco a poco:poco は「ちょっと」。「poco f」なら「ちょっと強く」みたいな感じ。poco a poco は「ちょっとずつ」。「poco a poco cresc.」なら、「ちょっとずつクレッシェンドです(^^)。

・テヌートten. とソステヌートsost. sosten.:音符の上に横棒が引っ張ってある奴がテヌート、音の長さを十分に保って演奏します。ソステヌートも同じ意味なんですが、テヌートがそれぞれの音限定の指示なのに対し、ソステヌートは全体への指示です。リテヌート(急に遅くする)と混同しないようにしましょ~(^^)。

・マルカート:子供のころ、パニックになってました(^^;)。音符の上に>とかとかがついてたらアクセント(マルカート記号。1音だけじゃなくってある程度のまとまりにかける時はmarc. と書く)、その音を強く演奏してアクセントつけます!
upbow_downbow.jpg問題は。子供のころ、癖でこれもアクセント記号として使ってたんですが、バイオリンみたいに弓で演奏する楽器の場合、これは上げ弓(up bow)の記号だったりする(;_;)。弓を押す感じで弾くやつです。ちなみに下げ弓(down bow)の記号は、「□」の下の横棒がないマークです。弦楽器の人は大変だなあ。それから、音符の上とか下じゃなくて、音符の間に∨があったらブレス記号。息継ぎをするところです(^^;)。

・ハーモニクス、フラジオレット(フラジオ)、オーバーブロウイング:みんな倍音奏法だと思うんですが、僕は使い分けがよく分からない(T_T)。。ヴァイオリンだとフラジオ、サックスやフルートだとフラジオかオーバーブロウ、ロックやジャズのギターだとハーモニクス…みたいに使ってる気がします。サックスの場合、オーバーブロウというと音楽やってない評論家、フラジオと言えたら実際に音楽やってた人、みたいな(^^)。

・フラッター、フラッテルツンゲ、フラッタータンギング(記号 Trrr):フルートとかで舌を高速で震わせて「ブルルルルルッ!」って音出すやつ、あるじゃないですか。あれです!「フラッテルツンゲ」と呼べると特に通っぽい。

・シャルモー:クラリネットのご先祖様の楽器…なんですが、クラリネットの低音域を「シャルモー」と呼ぶことがあります。あの音、カッコいい…

・バセットホルンBasset Horn:クラリネットとバスクラの間ぐらいの楽器。こういう楽器を知ってると通っぽい!ソプラニーノとか、オンドマルトノとか、コンサーティーナとかね(^^)。

・コン・ソルディーノ con sord. /センツァ・ソルディーノ senza sord.:弦楽器や金管楽器なんかで弱音器を使う事/使わない事。

・ソリ soli /トゥッティ tutti:ジャズでブラス隊の方々とお仕事していたときに、管楽器の人が頻繁に使ってました。ソリはひとりで演奏する所(ソロ)、トゥッティは全員で演奏するところです。

独立楽曲の名前を覚える!:音楽の形式の名前って、知ってるとぜったい通っぽいです(^^)。大きな曲でなくて、またいくつかが総合されて1曲になるんじゃなくって、その曲だけで1曲を形作るのが独立楽曲です。例をいくつか。
  • アリア:基本的にはオーケストラを伴った声楽のメロディー。でも、器楽の場合にもアリアという時があります。
  • レチタティーヴォ recitativo:叙唱、朗唱。オペラの中で、アリアほどメロディがしっかりしてなくて、でもセリフでもない、みたいなところ、あるじゃないですか。ルー・リードっぽいやつです。
  • 序曲(オーバーチュア overture):大曲の前に演奏される曲。主にオーケストラ、あと器楽にも用いられます。
  • 前奏曲(プレリュード prelude):序曲と似てますが、ピアノとかオルガンとかの時はプレリュードという…のかな?少なくとも、ピアノの前奏曲をオーバーチュアという事はない気がします。バッハのプレリュードとフーガ、とかね(^^)。
  • トッカータ toccata:これは前奏曲に似てるかな?鍵盤楽曲で使う名前で、プレリュードに比べるとちょっとはやくて細かくて即興的で技巧的、という感じ。
  • インテルメッツォ:英語でいえばインターミッションなんでしょうね、たぶん(^^)。オペラなんかの幕間で演奏される音楽です。そういえば、「アラビアのロレンス」とかの昔の長~い映画って、途中でインテルメッツォが入ってました。
  • アンプロンプテュ impromptu (即興曲):即興曲というと伝わりやすいですが、アンプロンプテュといわれると一瞬「え?」ってなります(^^;)>
  • カプリッチォ Capriccio(狂想曲):これも即興っぽい曲です。何となく大騒ぎしてる感じ。あと3部形式の曲が多いかな?
  • ラプソディー(史詩):叙事的で、あとちょっと民族的な感じの曲。
  • インヴェンションinvention:フランク・ザッパの…というのは冗談で(^^;)、僕もちょっと分からないです。イメージだけでいうと、鍵盤曲で、対位法を使っている練習のための曲で、あんまり長くなくてけっこう即興的…みたいな。バッハに「インベンションとシンフォニア」という曲集がありまして、2声体だとインベンション、3声だとシンフォニアなのかな?
  • バガテル bagatele:これもようわからない、ごめんなさい(;_;)。なんか、ピアノ曲で、短い自由な曲、みたいな印象ですが、どうなんでしょう。

・オスティナート ostinato
:同じ主題を何回も繰り返す。低音部でこれをやるとバッソ・オスティナート basso ostinato なんていいますが、その場合には高音はその都度変化させることが多いです。

 さあ、これらの用語を毎日見て復習して覚えて、通っぽくなりましょ~(〃⌒ー⌒〃) エヘヘ。。


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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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