心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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知ってると通っぽい音楽用語集! その2

第2回でございます!がんばって音楽通になりきりましょう(^^)。

・リハーサル・ナンバー(練習番号):クラシックのスコアに、四角で囲って小節数が書いてあるじゃないですか。あれ、リハーサル・ナンバーと言います。転じて、AとかBとかも「リハーサルナンバー」って言う時があります。「リハーサルナンバーいくつから?」と訊かれた時に「え?」ってならないようにしましょ~!

・ウナ・コルダ una corda:ピアノのソフトペダルを踏む指定です。ピアノに限らず、指揮者とかが「そこはウナ・コルダでしょ」なんていう時があるので、覚えておくと便利です(^^)。

・ヴィオロンチェロ Violoncello:チェロといえば、チェロの正式名称はこういいます!VCとかvcl なんて略号が使われて、この言葉を知らないとスコアを見た時に「あれ、この楽器って何?」ってなっちゃって、シロウトである事がばれてしまうので注意(^^;)。

・ディヴィジ divisi:弦楽のヴァイオリン譜なんかに、同時に音がふたつ書かれてる事がありますが、その時に「divisi」とか「div.」書いてあったら、それはダブルストップじゃなくってふたりの奏者が分けて演奏します。ちなみに、プルトの右側の人が高い方の音を演奏。ちなみに、重音で書かれてるけどディヴィジせずにダブルストップで演奏して欲しいときは、「non div.」なんて書きます。

・バソン:バスーンの事です。厳密にいうと、バスーンはドイツ式とフランス式の2種類に分けることが出来て(ドイツ式とフランス式に分かれるものってけっこう多いです…弓の持ち方とか^^)、 ドイツ式を「ファゴット」、フランスを「バソン」なんて使い分ける事も。ファゴットの方がキーが多くて機械的に進化した形。海外のオケでは、どちらかに指定される事もあるそうです…フランスのオケだとバソン限定とか。

・コーラングレ(コール・アングレ):そうそう、ダブルリードの楽器でいうと、コール・アングレというのもあります。僕は初めてきいた時、「えっ?」ってなっちゃいました(^^;)>イヤア。要するにイングリッシュ・ホルンの事です。

・フォルツァンドとスフォルツァンド(fz、sf またはsfz):強く演奏するフォルテ、弱いピアノは有名ですが、その音を強く演奏する時にこの演奏記号を使う時があります。「s」の有無の差は「すぐに」というわけで、fzだとその音に向けてじゃっかんクレッシェンドしてすぐデクレッシェンドする感じ、sfzだといきなりその音を大きく!あ、fp(フォルテピアノ or フォルテスービトピアノ)なんて記号もあって、これはその音だけドンって大きく弾く感じ。sforzato p(スフォルツァートピアノ)は、fpのもっと激しい感じ。僕はこれらがうまく弾き分けられず、先生に「sfzじゃないよfzだよ」なんて怒られてました(;_;)。。

スービト subito:「すぐに」という意味で、「subito f」なんて書いてあったら「すぐ強く!」みたいな感じです(^^)。

・ポコ poco、ポコ・ア・ポコ poco a poco:poco は「ちょっと」。「poco f」なら「ちょっと強く」みたいな感じ。poco a poco は「ちょっとずつ」。「poco a poco cresc.」なら、「ちょっとずつクレッシェンドです(^^)。

・テヌートten. とソステヌートsost. sosten.:音符の上に横棒が引っ張ってある奴がテヌート、音の長さを十分に保って演奏します。ソステヌートも同じ意味なんですが、テヌートがそれぞれの音限定の指示なのに対し、ソステヌートは全体への指示です。リテヌート(急に遅くする)と混同しないようにしましょ~(^^)。

・マルカート:子供のころ、パニックになってました(^^;)。音符の上に>とかとかがついてたらアクセント(マルカート記号。1音だけじゃなくってある程度のまとまりにかける時はmarc. と書く)、その音を強く演奏してアクセントつけます!
upbow_downbow.jpg問題は。子供のころ、癖でこれもアクセント記号として使ってたんですが、バイオリンみたいに弓で演奏する楽器の場合、これは上げ弓(up bow)の記号だったりする(;_;)。弓を押す感じで弾くやつです。ちなみに下げ弓(down bow)の記号は、「□」の下の横棒がないマークです。弦楽器の人は大変だなあ。それから、音符の上とか下じゃなくて、音符の間に∨があったらブレス記号。息継ぎをするところです(^^;)。

・ハーモニクス、フラジオレット(フラジオ)、オーバーブロウイング:みんな倍音奏法だと思うんですが、僕は使い分けがよく分からない(T_T)。。ヴァイオリンだとフラジオ、サックスやフルートだとフラジオかオーバーブロウ、ロックやジャズのギターだとハーモニクス…みたいに使ってる気がします。サックスの場合、オーバーブロウというと音楽やってない評論家、フラジオと言えたら実際に音楽やってた人、みたいな(^^)。

・フラッター、フラッテルツンゲ、フラッタータンギング(記号 Trrr):フルートとかで舌を高速で震わせて「ブルルルルルッ!」って音出すやつ、あるじゃないですか。あれです!「フラッテルツンゲ」と呼べると特に通っぽい。

・シャルモー:クラリネットのご先祖様の楽器…なんですが、クラリネットの低音域を「シャルモー」と呼ぶことがあります。あの音、カッコいい…

・バセットホルンBasset Horn:クラリネットとバスクラの間ぐらいの楽器。こういう楽器を知ってると通っぽい!ソプラニーノとか、オンドマルトノとか、コンサーティーナとかね(^^)。

・コン・ソルディーノ con sord. /センツァ・ソルディーノ senza sord.:弦楽器や金管楽器なんかで弱音器を使う事/使わない事。

・ソリ soli /トゥッティ tutti:ジャズでブラス隊の方々とお仕事していたときに、管楽器の人が頻繁に使ってました。ソリはひとりで演奏する所(ソロ)、トゥッティは全員で演奏するところです。

独立楽曲の名前を覚える!:音楽の形式の名前って、知ってるとぜったい通っぽいです(^^)。大きな曲でなくて、またいくつかが総合されて1曲になるんじゃなくって、その曲だけで1曲を形作るのが独立楽曲です。例をいくつか。
  • アリア:基本的にはオーケストラを伴った声楽のメロディー。でも、器楽の場合にもアリアという時があります。
  • レチタティーヴォ recitativo:叙唱、朗唱。オペラの中で、アリアほどメロディがしっかりしてなくて、でもセリフでもない、みたいなところ、あるじゃないですか。ルー・リードっぽいやつです。
  • 序曲(オーバーチュア overture):大曲の前に演奏される曲。主にオーケストラ、あと器楽にも用いられます。
  • 前奏曲(プレリュード prelude):序曲と似てますが、ピアノとかオルガンとかの時はプレリュードという…のかな?少なくとも、ピアノの前奏曲をオーバーチュアという事はない気がします。バッハのプレリュードとフーガ、とかね(^^)。
  • トッカータ toccata:これは前奏曲に似てるかな?鍵盤楽曲で使う名前で、プレリュードに比べるとちょっとはやくて細かくて即興的で技巧的、という感じ。
  • インテルメッツォ:英語でいえばインターミッションなんでしょうね、たぶん(^^)。オペラなんかの幕間で演奏される音楽です。そういえば、「アラビアのロレンス」とかの昔の長~い映画って、途中でインテルメッツォが入ってました。
  • アンプロンプテュ impromptu (即興曲):即興曲というと伝わりやすいですが、アンプロンプテュといわれると一瞬「え?」ってなります(^^;)>
  • カプリッチォ Capriccio(狂想曲):これも即興っぽい曲です。何となく大騒ぎしてる感じ。あと3部形式の曲が多いかな?
  • ラプソディー(史詩):叙事的で、あとちょっと民族的な感じの曲。
  • インヴェンションinvention:フランク・ザッパの…というのは冗談で(^^;)、僕もちょっと分からないです。イメージだけでいうと、鍵盤曲で、対位法を使っている練習のための曲で、あんまり長くなくてけっこう即興的…みたいな。バッハに「インベンションとシンフォニア」という曲集がありまして、2声体だとインベンション、3声だとシンフォニアなのかな?
  • バガテル bagatele:これもようわからない、ごめんなさい(;_;)。なんか、ピアノ曲で、短い自由な曲、みたいな印象ですが、どうなんでしょう。

・オスティナート ostinato
:同じ主題を何回も繰り返す。低音部でこれをやるとバッソ・オスティナート basso ostinato なんていいますが、その場合には高音はその都度変化させることが多いです。

 さあ、これらの用語を毎日見て復習して覚えて、通っぽくなりましょ~(〃⌒ー⌒〃) エヘヘ。。


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知ってると通っぽい音楽用語集! その1

え~っと、タイトルの通りです(^^)。これを覚えて、なんとなく通っぽくなろう!!

・スコルダトゥーラ scordatura:変則チューニングの事です。クラシックのヴァイオリンなんかでこの言葉を使う事があります。ロックギターを弾いてるお兄さんは、「変速チューニングで」「6弦をドロップDで」とか言わないで、「スコルダトゥーラしていい?」なんて使って、いつもエラそうな口をきいている生意気なメンバーの鼻をへし折っておきましょう。

・アゴーギク AGOGIK:デュナーミクは音の強弱で変化をつけていきますが、アゴーギクは速度に変化をつけて表現する感じ。この言葉を意識して演奏するだけで、表現豊かになるという優れもの!!ぜんぜんアゴーギクもデュナーミクもない演奏って多いですからね(^^;)。

・テンポを速度用語でいう:ロックやジャズのバンドで速度を指示する時、「アップテンポ」とか「スローで」とか言わず「もっとアダージョに」とか言いましょう。通っぽいです( ̄ー ̄)。あ、ちなみに覚えておくといい速度用語の絶対テンポの目安も書いておきます(^^)。
Largoかなり遅い40-50
Lentoゆるやか50-55
Adagioゆっくり60前後
Andante歩くぐらいのゆったり65-75
Moderato中ぐらい75-95
Allegrettoちょっと速い95-120
Allegro速い120-150
Vivaceけっこう速い150-175
Prestoそうとう速い175-190


・速度用語にくっつく言葉を覚える!:速度用語を覚えたら、ついでに速度記号にくっつく言葉も覚えると、語彙力がアップしてさらにに通っぽくなれます。
 ~ettoは、「やや」。つけられた言葉の速度より少しモデラートに近づく感じ。「Allegretto」なら「やや速く」で、アレグロよりも遅い感じ。「Larghetto」なら「やや遅く」で、ラルゴよりはやい感じ。

・ノン・タント/ノン・トロッポ non tanto, non troppo:やりすぎないというか、少ないみたいな感じ。たとえば、「Allegro non troppo」と書いてあったら、速いんだけど速すぎないように、みたいな(^^)。

・クアジ quasi:ほとんど~のように。たとえば「Andantino quasi Allegro」だったら、アレグロのようなアンダンティーノというわけで、速いアンダンティーノです。

・アインザッツ:音の出のタイミングの合図を出すのを「キュー」なんて言いますよね。「キュー出して」みたいに使います。オケだとこれをアインザッツなんていう時があります。会話では使わない方がいいかも知れませんが、知らないと言われた時に戸惑うかも。

・パウゼ、ゲネラルパウゼ:ポーズ(停止)です。休符です。でも、パウゼって言った方が通っぽい。全員止まる事をロックだとブレイクなんていいますが、オケだとゲネラルパウゼ(略号G.P)なんて言います。

・テンポ・プリモ tempo primo:曲のテンポを最初のはやさに戻すときの記号。

・テンポ・ジュスト tempo giusto:テンポを自在に動かすテンポ・ルバート(略してルバート)は有名ですが、正確に一定のテンポで演奏する場合はこれ!

・プラルトリラーとモルデント:歌手がアドリブで歌う時に「ア~」と歌う所を「アアア~」と音程を変えて歌って元の高さに戻るヤツあるじゃないですか。あれ、上に行くのがプラルトリラー、下に行くのをモルデントと言います。僕は「下にもぐるデント」みたいに覚えました(゚ω゚*)。記号は、プラルトリラーは角のある波型、モルデントは波の真ん中に縦線入り。「アアアアア」みたいに回数を増やすときは波の回数をその数分だけ増やします。
mordent.gif

・piu mosso と meno mosso:前者が「今までよりはやく」、後者が「今までより遅く」。ピューッと速くなると覚えましょう。…なんか予備校の先生みたいになってきたな(^^;)。あ、ちなみに、piuはより多く、menoはより少なく、という意味です。

リタルダンド rit. じゃなくて ラレンタンドrall. を使う:だんだん遅くするとき、リットを使いたがってしまいますが、ラレンタンドを使った方が通っぽいです(^^)。まあそれは冗談ですが、rell. は緩めるぐらいの感じかな?リットは「自然に遅くなった」感じ、ラレンタンドの方が「俺がゆるめた!」という感じ…で僕は弾いてます(適当)。。

・リテヌート riten.:rit. がだんだん遅くなるのに対して、riten. は急激に遅くする!

・スモルツァンド smorzando、モレンド morendo:これを使えたら本当に通だと思います(^^)。だんだん遅くするのがrit.、だんだん弱くするのがデクレッシェンドまたはディミネンドdim. ですが、だんだん遅くそして弱くしていくのがこのふたつです。知ってると使いたくなるでしょ!ちなみのモレンドの方は、曲が終わるという程度ではなく、最後に死んでしまうように消えていく感じ(マジです)。

・ストリンジェンド stringendo:だんだん速く、音量も大きくしていきます!

アラルガンド allargando:だんだん遅く、音量は大きくしていく!

・発想標語を使う!:曲想を表現する用語を「発想標語」なんて言いますが、これが使えるとかなり通っぽい(^^)。ぜひ知っておきたいのは以下のような所でしょうか。
  • アニマート animato (生き生きと)
  • コン・ブリオ con brio (生き生きと)
  • コン・モート con moto (動きをつけて)ベートーヴェンのシンフォニー3番の1楽章ががAllegro con brio です。
  • ドルチェ dolce (柔らかく)
  • マエストーソ maestoso (荘厳に)
  • スケルツァンド scherzando (軽快に)
  • ソステヌート sostenute (音を十分保って。僕の場合、テヌートtenuteとあんまり区別してません^^;)
  • トランクイロ tranquillo (静かに)
 そうそう、発想標語のひとつにカンタービレcantabile(歌うように)というのもありますが、これを使ってしまうと通ではなくアニメオタクと思われる可能性が出てくるので注意(゚ω゚*)。

男性終止と女性終止:強拍で終止するのが男性終止、弱拍が女性終止。あ~これは頭の中で鳴らしてみると確かにそういう感じがしますね。。知ってるとなんか通っぽいでしょ?!

オルゲルプンクト:ジャズではペダルなんていいます。ベースなんかが低音で持続させる音です。

・スル・ポンティチェロ sul ponticello / スル・タスト sul tasto:ヴァイオリンやギターなんかの弦楽器で、駒の近い方で演奏するのがスル・ポンティチェロ、その逆がスル・タスト。趣味でギターを演奏するようになってから思ったのは、ギターってピアノと比べて音色が多彩!!ソステヌートペダルを駆使したとしてもギターにはかないません。。あと、エレキギターやスティール弦のギターだと音色を使い分けにくく、デュナーミクですらあまり幅を持たせられないんだと驚きました。ギターを弾くなら絶対ガット・ギターがいい。ジャズを演奏するとしてもガット・ギターがいい。

・アラストレ:ギターといえば、クラシック・ギターの方とお仕事させていただいた時に「アラストレはこんな感じでいいですか」といわれ、「え?なんですかそれは??」となってしまった事があります(*゚ー゚)>アチャア。グリッサンドの事だそうで、ギターの世界では使う言葉だったみたい。この言葉も使えたらなんとなくカッコよさそう(^^)。

いっぱい書いてたら疲れてきてしまった。。続きはまた次回 (ツ _ _)ツ)。。



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ジャズギターの練習法

 少し前に、ブログ友達の方がジャズギターでなかなかアドリブが取れるようにならない、らちが明かないと悩んでおられましたので、差し出がましいとは思ったんですが、練習の方法を少しだけアドバイスしました。私はピアノが得手なんですが、実は趣味でギターも弾いてたりするのです(^^)エヘヘ。ジャズバンドに参加させていただいていた頃、余興でギターとピアノを1曲だけ交代して演奏した事もあります。クラシックは四苦八苦ですが、ジャズはジョー・パスみたいな極端にすごいものでさえなければ結構いける(*^ー゜)v。思うんですが、ジャズギターって、初心者向けの教科書が幅を利かせすぎて、本気で勉強したいと思ってる人がちゃんとしたメソッド本になかなか辿りつけない状況になってる気がします。他の音楽と比べてもさしてむずかしいとは思えないコード進行の上で、何年練習してもアドリブできるようにならないというのは、ほんとうはあり得ない事。それって、音楽を学ぼうとしている人の練習量が足りないだけではなくって、そもそも何を学べばいいのか、何を身につければいいのかが分からないままである事に原因があるんじゃないかと。というわけで、この記事が、ジャズギターの勉強をしているけどなかなか弾けるようにならないという人の助けになってくれれば幸いです(^^)。

(ジャズギターのアドリブの基本的な考え方とその練習)
*ジャズのアドリブってアプローチが色々あると思うんですが、なにをするにもダイアトニック・ソロというものを演奏出来るのが大前提、その練習法です!

 (ツーファイブフレーズ丸覚えばかりではなくて)コードトーンとアヴェイラブルノートスケールで演奏する練習をしてみてはいかがでしょうか。曲のすべてをストックフレーズでまかなうというのは、理屈では不可能じゃないでしょうが無理があると思うし、そもそもそれは「ジャズを演奏する」というのとは違う気がしますし(^^;)、その練習を10年続けてもアドリブ出来るようにはならないと思います。アドリブ演奏ってどうやるものなのかというリクツを最初に理解して、次にそれを出来るようになるための基礎練習をひたすら繰り返す、これがジャズを含めた西洋のポップス曲の上でのアドリブをする練習だと思います。ジャズのアドリブシステムは、ベーシックな所はすごく単純です。今、ここに全部書けるぐらいです。まずはシステムのリクツを頭に入れて下さい。

GuitarSiban.jpg
 一番最初に、ギターのフレットと実音を一致させます。3弦5フレットはCですよね?そういうやつです。もし覚えていらっしゃらないようなら、覚えて下さい。ギターの人の場合、これを覚えるのを避ける人がいますが、これを避けるようではジャズ以前に音楽なんて無理と思って下さい。ここを大前提として…

 最初に、コードの構成音で自由自在にアドリブ出来るようにします。1弦から6弦まで、どこにルートがあっても、△7、dominant7、m7、m7♭5、dim の5つのコードがすぐに演奏できるようにします。その時に重要なのは、押さえているコードのどれが3度音程で、どれが5度音程で、どれが7度音程であるかをしっかり認識することです。形で覚えるだけでなく、その形のうしろに度数が透けて見えるようにします。こうしておかないと、m△7♭9♭13みたいなコードが出てきた時に、パッと演奏できるようになれません。例えば、3弦5フレットのCを押さえた時、セブンス音を表現したければ、一番押さえやすい所は1弦6フレットですよね?3度音程は5弦5フレット、5度音程は4弦5フレットか1弦3フレット…こういう構成音のインターバルを、すべての弦をそれぞれ基準にしてギターのフレット上で覚えて下さい。これを覚えていると、どの弦のどのフレットでルートを押さえたとしても、そこを基準に4つのコードトーンがパッと演奏できます。こうやって、まずは4つの構成音で自由自在に演奏できるようにします。この段階まで出来ると、曲をアナリーゼできていなくても、書いてあるコードネームだけでまずは演奏できるようになります。
4gen root

 それが出来るようになったら、次にアヴェイラブル・ノート・スケールでのアドリブ演奏を練習します。例の、トニックはionian、Ⅱm7はdorian・・・というあれです。練習方法ですが、ジャズの典型的なコード進行に従って行います。ご存じのように、ジャズのコード進行はクラシックと違って基本的にドミナント・モーションの連続ですので、いちばん遠回りをしてもせいぜい1→7→3→6→2→5→1(他は1→4→2→5→1も有名)という順で戻ってきます。というわけで、日々のルーチン練習として、例えばCをトニックとしたら、Ⅰionian→Ⅶlocrian→Ⅲphrygian→Ⅵaeorian→Ⅱdorian→Ⅴmixo-lydian→Ⅰionian (1→4→2→5→1の練習はⅠionian→Ⅳlydian→Ⅱdorian→Ⅴmixo-lydian→Ⅰionian)、とスケールを上向と下降で練習します。この練習はまったく難しくないです、ひとつのkeyであれば、1週間もあれば自在に演奏できるようになると思います。練習する時に重要なのは、常に演奏している度数を意識することです。例えば、Gmixo-lydianで表現されている3度はB、短7度はFですよね?こういう所を常に意識して演奏します。これが出来るようになれば、いいアドリブかどうかはともかく、keyCの曲で手が詰まる事はなくなる筈です。

 基本のアヴェイラブル・ノート・スケールでの演奏が出来るようになったら、次にもう少しジャズ的なサウンドを持たせたスケールに入れ替えて練習します。先生に習っていると思いますが、ジャズの場合はドミナント7コードをストレートにmixo-lydianで表現することはあまりないです。構成音の幾つかを変化させて次のトニックへの繋がりにジャズっぽい色を出すんですが、最初はよく分からないと思うので、オルタード・スケールというのを使って練習します。また、ジャズではⅥm7というコードは実践ではあまり使わず、Ⅵ7に入れ替えて演奏します。このコードにもオルタード・スケールが使えます。というわけで、次の毎日のルーチン練習は、Ⅰionian→Ⅲphrygian→Ⅵaltered→Ⅱdorian→Ⅴaltered→Ⅰionian、みたいな練習を日々のルーティンにします。

 ジャズのアドリブって、基礎はたったこれだけで、ぜんぜん難しくないです。本番では、更にこれより簡単な方法で演奏できます。この練習がよどみなく出来るようになったら、はじめて曲を演奏してもいいです。ジャズの曲を転調に気を付けてアナリーゼして、曲のどこにどのコード/スケールを対応させるかをあらかじめ決め、そして日々のルーティンと同じように練習します。それが出来るようになったら、その曲の要所でカッコよくしたいところだけ、いま練習なさっている「決めフレーズ」を嵌め、アレンジを施して、曲を完成させます。

(具体的な練習メソッド) *「理屈は分かるけど具体的にどうやって練習していいか分からない」という質問への返答

 練習メソッドは、クラシックだとピアノもギターもヴァイオリンもきちんとしたものがありますが、ジャズは少ない気がします。ピアノやサックスはまだいいんですが、ギターは…。一応バークレーが出してはいますが、あまり実践的じゃない(^^;)。だから、毎日ルーティンでやる練習メソッドは、ある程度自分で作るしかありません。というわけで、王道の方法としては…

 コードトーンでのアドリブの練習ですが、まずは同じインターバルの動きで、一音ずつばらして(=コードフォームで演奏せずに単音で)Ⅰ△7→Ⅶm7-5→Ⅲm7→Ⅵm7→Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰ△7→Ⅳ△7→Ⅰ△を練習します。例えば、ひとつのコードで13757の順でフレーズを作ったら、その順のフレーズでコードプログレッションして下さい。例えばkeyCだったら、Ⅰ△7コードでの13757はCEBGBですよね。次のⅦm7-5での13757はBDAFAです。この時に、Bが1、Dが短3度、Aが短7度、Fが減5度…という事を意識して演奏してください。これをコードプログレッションにそって連続で演奏します。(これが把握できてないと、ジャズ的なオルタードがいつまでたってもできるようになれません。)それが出来るようになったら、フレーズを2オクターブ、3オクターブに広げて下さい。こうすると、ギターの場合、ひとつのコードフォームだけで考えているとこれが演奏できない筈で、演奏するにはひとつのコードでもルートを次々に移動して捉えられないと演奏不可能、それを出来るようにするのがこの練習の狙いです。C△7コードでいえば、上向で5弦ルート、3弦ルート、1弦ルート…と目を移していきながらコードを押さえていく事になり、下降は1弦、3弦、5弦と、上向とまったく違う視覚的なインターバル感覚(例えば上向ならひとつ高い弦の2フレット上がP5ですが、下降だとひとつ低い弦の同一フレットがP5になる、など)が必要になる筈です。最初は少し手こずるかもしれませんが、1時間もやっていればできるようになる筈です。最初はルート音から始め、それが出来たら3度音程や7度音程から始めるフレーズを作り、練習してください(本番ではルート音を最初に演奏すると素人っぽくてけっこうカッコ悪いので^^;)。最後は、次のコードに行く前にリーディングノートを鳴らしてからチェンジする、先取音を鳴らす、経過音を挟むなどの工夫をして、アドリブの幅を広げて下さい。

 これが出来るようになったら、間や隣の音を使うように拡張します。これがスケールです。ジャズを含めたポピュラー和声は1・3・5・7の順で積んでありますが、さらに9・11・13を足したものがスケールです。1・3・5・7・9・11・13を1オクターブ内に入れて並べ替えると、1・2・3・4・5・6・7になります。問題は、どれが♭するかですが、これは丸覚えで、コードプログレッションに準じて身につけます。例えば、ダイアトニックコード上にm7コードは3つありますが、Ⅱm7コードでは9・11・13がダイアトニック・テンション、Ⅵm7はここから13がフラット、Ⅲm7では9と13がフラットです。これはバラバラに覚えようとすると何年たってもなかなか身につきませんが、ジャズのコードプログレッションの36251の順で練習していれば、簡単に身につきます。この時のスケール練習も、コードと同じように同じ音型で練習する事で、インターバルの感覚を養うことができます。ギターの場合、9・11・13音は、最初のうちは和声音1・3・5・7を基準にポジションを把握して、慣れてきたらルートとの指板上での距離関係を単独で把握するようにしていってください。

 練習段階では、ドミナント以外はトニックのスケールで一発なんて楽してたらコードプログレッションを表現するアドリブなんて出来るようにならないので(本番ではそれでもいいですが)、こういう練習を繰り返すといいと思います。もう分かると思いますが、これってコードプログレッション上でのソロアドリブに半分足を突っ込んでる状態なんですよ!そしてこれが出来るようになったら、ようやくジャズの醍醐味である様々な変化和音の世界へ(^^)。。

 僕のギターは趣味程度ですが、ピアノはクラシックもジャズもプロとして活動させていただいた事もあるし、今でも教えているもので、メソッドを知らないばかりに一生懸命やってもうまくなれない人がいるというのを知っています。本当なら、アマチュアをだまし続けるようなメソッドとしてまるで完成してない本ではなく、『ジャズスタディ』とか『音楽の原理』とかジョーパスメソッドとか、ちゃんとした本を何冊も何冊も見て、自分にあった演奏システムと、それを完成させるための具体的な練習方法を確立した方がいいと思うんですが、それまでの間に合わせとして、参考にしていただけましたら!!

(でも、本当に僕がジャズギターを人に教えるなら…) *ここからが書きおろし!

 こんなふうに、とりあえずスリーコードとダイアトニック・スケール・コードを理解できている人がすぐに取り掛かる事の出来る練習をアドバイスしたんですが、これはジャズアドリブの勉強以前の準備運動という感じで、ほんとうは皆さん無意識にもこの先を勉強したいと思っていらっしゃるんじゃないかと思います。ほら、最初に「ジャズを演奏できるようになりたい!」って思った時って、きっとウェスなりジムホールなりローゼンウィンケルなりのシビれた演奏があって、そういうふうにアドリブ演奏できるようになりたいと思ったと思うんですよね。だから、潜在的にはこういう基礎じゃなくって、その先が出来るようになりたいと思ってらっしゃると思うんですよ。それが出来るようになるためには…いま僕が自分の生徒さんに教える時は(あ、これはピアノの話ですが)、こういう練習で基礎的なダイアトニック・ソロを出来るようになっていただいている間に、いちはやくジャズ和声を教えます。というのは、ジャズが演奏できないと悩まれる方って、技術的に指が動かないとか音がきれいに出せないとかよりも、和声が分かってないからどうやって演奏していいのか分からない…というわりあいが圧倒的に高いと感じます。たとえば、楽譜に書かれてるGm7が、ドリアンⅡm7なのかフリジアンⅢm7なのかエオリアンⅥm7なのかが分かってなかったら、アドリブしろって言われたって厳しいですよね。また、ドリアンやフリジアンやエオリアンが分かってなかったら、そもそもドリアンやフリジアンやエオリアンの練習なんて出来ないですよね?もっとジャズっぽくするためにそこはセカンダリードミナントにリハモしちゃう…ってアドバイスされたって、演奏技術以前に和声が分かってないと「なんじゃそりゃ」ですよね?だから、基礎練習をやってる間に、一日も早く和声を終わらせておくのが賢明と思います。
 というわけで、ジャズギターを演奏できるようになりたいなら、簡単な初心者本が終わったら、また初心者本みたいなところを延々に巡り続けるんじゃなくって、あるいは「ローゼンウィンケルはこう」みたいに部分論ばかり書いてあって基礎的な所は学ぶことができない「J***L***」や「J** G*** B***」みたいな本を買い続けるんじゃなくって、基礎から応用までビッシリちゃんとメソッド化された和声法と演奏の教科書に取り組まれることをおススメしたいです。
 これさえやっておけばジャズ和声は鉄板というちゃんとした本の中でいちばんのおススメは、「俺はひと通り理論らしいのはやったぜ」みたいに自信があるなら『ザ・ジャズ・セオリー』。これは絶対の一冊です。ただこの本は『ジャズスタディ』あたりはもう終わってるぐらいのひとじゃないと理解が難しいと思うので、自信がない人は本格的な鉄板本の中では非常に分かりやすい『音楽の原理』が推薦。
 ジャズギターの演奏メソッドは、ジョー・パスの『Joe Pass Guitar Method』が王道。30ページ程度の本ですが、舐めちゃいけません、ジャズ演奏で大事なものはほとんど入ってると思います。何を体で覚えなきゃいけないのかと、その体に入れるルーティン練習の方法が分かる所が大きいです。ただし、和声法の勉強がある程度終わってないと、なんの練習をしているのかピンと来なくて練習のための練習になっちゃうかも…やっぱり和声が先ですね(^^)。あと、すこし独特のシステムになりますが、ギターで簡単にジャズアドリブを取る方法として合理的な方法を作り出してるパット・マルティーノの『Creative Force』は、実践的という意味で、個人的におススメです。ビバップ的な難しさから解放されるという意味でもいいかも。でも最初にやる本じゃないかな、ある程度演奏できるようになった後で、「なんか俺のジャズって古くさいな」と思い始めた時に取り入れると、目からウロコになるかも。

 ジャズが演奏できないのって、じつは演奏がうまいとかヘタとかじゃなくって、和声が分かってない、または演奏と和声法が別々になってて一致してないのかも…一度、ここを疑われてみたら、突破口になるかもしれません。独学の人や、教えるのがうまい先生に習ってない人の場合(僕の経験でいうと、名選手名監督にあらずって本当に多い^^;)、ここに気づくことができないまま3年4年とすぎて、けっきょくジャズをあきらめるという人が多い気がします。こういう日々のルーティンがきちんと出来るようになったら、ジャズの場合は練習というのは、もうエクササイズはいりません、実践が練習になります!楽譜やCDとにらめっこして、自分でアナリーゼしてどういう演奏を組み立てるのかを考えて、五線譜にあれこれ書いてみて、オルタレーションの可能性を模索して曲を仕上げ、自分が目指すプレイヤーのソロをいくつもトランスクライブして理想とする人がどうやってソロを組み立てているのかを分析して、実践、実践、実践…みたいな道が、ジャズの道じゃないでしょうか。このへんまで来たときに、うまかろうがヘタだろうが、はじめてジャズを演奏してる実感がわくというか、ジャズ演奏を楽しいと思えるようになるんじゃないかと思います(プロはちょっと別)。僕はそうでした。

 ・・・って、なんかギタリストみたいな事を言ってますね、僕(^^;)。いや~、ギター好きなんですよ、特にクラシックギター。あのガット弦の美しい音と、楽器を抱きかかえる感じがたまりません。いま僕は、寝る前にセゴビア愛奏曲集をポロポロ練習するのが日課になってまして、これがいいんです。なかなか上手に弾けませんが、ギターの音がいい!ギターの上に猫が乗ってきてギターを弾いているボクの手をペシペシするのでなかなか進まないのがたまに傷ですが(^^;)。。あ、あともうひとつ。他の楽器に比べると、ギターの人って楽譜が読めない人が多いと感じます。いかにアドリブがおおいジャズでも、楽譜が読めないと、演奏はかなりしんどいです。演奏どうこう以前に、音楽の教科書が読めないという事になるので…。ギターの人がいつまでも初心者本から卒業しようとしない裏の理由のひとつには、楽譜が読めない事があるんじゃないかという気がします。音楽をやろうという人が楽譜を読まずにすまそうなんてムシが良すぎると諦め、すなおに楽譜を読む練習をしましょう(^^)。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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