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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『John Coltrane / My Favorite Things』

John Coltrane My FavoriteThings フュージョン登場以前、ハードバップ以降のジャズジャズ・アルバムって、1~2曲だけ挑戦的な演奏や曲を入れて、あとはバラードやスタンダードで埋めるものが多いです。もちろん、目玉になる曲もないアルバムだってたくさんあるんですが、ジョン・コルトレーンは看板曲を必ず入れるパターンでした。『Coltrane』では「Bakai」のアレンジ、『Soultrane』では「Russian Lullaby」の超高速プレイ、『Giant Steps』では同曲のコルトレーン・チェンジ、みたいな。そして、1960年録音(発表は61年)のこのアルバムでは、「My Favorite Things」のモード演奏がそれ。メンバーは、ピアノにマッコイ・タイナー、ドラムにエルヴィン・ジョーンズと、黄金のコルトレーン・カルテットのメンバーがほぼ揃っています。ベースだけはスティーヴ・デイビスで、ジミー・ギャリソン加入はもう少し後です。

 コルトレーンは、普通のフレーズを演奏するのが苦手。音は汚いリズムは悪い、アーティキュレーションなんてあったもんじゃない、クラシックだったら即クビですね(^^;)。このアルバムでの「My Favorite Things」や「Everytime We Say Good-bye」のテーマのぶっきらぼうな演奏なんて、ちょっと聴いてられない。。コルトレーンのテーマ演奏が終わって、マッコイのピアノ・アドリブに入った時の安心感ったらないぐらいです。でも、アドリブに入った途端にすごい!この異様なまでの集中力、これだけのアドリブを取れるようになるまでにどれだけ練習を積んだんだろう…。「My Favorite…」だけでなく、「Summertime」のアドリブも絶品です。別の角度から言うとこの頃に流行ったコード・プログレッションの薄いモード曲って、管楽器奏者には熱く瞬発力のある演奏をしやすかったんでしょうね。逆にピアニストは、あまりにコードが進行してくれない曲だと伴奏が手詰まりになって困っちゃうんですけどね。。逆jに、ハービー・ハンコックがやっていたようなモードだとピアニストは色んな和音を作り出せるのでワクワクですが、管楽器奏者は大変なんだろうなあ。そうそう、「Summertime」は、実はマッコイのピアノがすごい…というのは、ピアノ贔屓かな(^^)?

 コルトレーンは、この録音をする少し前に、マイルス・デイビスのグループを脱退して自分のバンドを作る事に集中したそうです。そしていきなりマッコイにエルヴィンという、モダンジャズ屈指のプレイヤーを二人もつかまえちゃうんですから、コルトレーンの音楽に魅力もあったんだろうし、またコルトレーン自身もいい目をしてたんでしょう。これはまだ古いジャズの匂いが残っているアルバムですが、当時のジャズを牽引したアーティストの好盤のひとつだと思います。ロックを卒業して、ジャズにのめり込んだ大学時代から社会に出てしばらくは濃い時間だったなあ。辛かったけど、今思えば充実してもいました。その頃によく聴いたコルトレーンは、僕の青春の重要な一部分です。


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『John Coltrane, Don Cherry / The Avant-Garde』

John Coltrane Don Cherry_AvantGarde 1960年の録音セッションで、ピアノレス・カルテットです。メンバーは、ジョン・コルトレーン(sax)、ドン・チェリー(tp)、チャーリー・ヘイデン(b)、エド・ブラックウェル(dr) 。というわけで、オーネット・コールマンのグループのサックスをコルトレーンに差し替えたバンドですね。1曲目のブローイング・コーラスもドン・チェリーが取るし、5曲中4曲がドン・チェリーかオーネット・コールマンの曲だし、コルトレーンはゲスト的な扱いだったんじゃないかと。それにしても、8分音符をボンボンと叩きつけてグイグイ進んでいくチャーリー・ヘイデンのピチカート、かっこいい。。

 いやあ、1曲目でのコルトレーンのアドリブが強烈!!若い頃の僕は、フリージャズ時代のコルトレーンが大好きだったんですが、いま聴くと黄金のカルテットを組む以前からアドリブ・ソロが凄いんですよね。初リーダー・アルバムの時点ですごかったもんなあ。

 ドン・チェリーのソロもキレッキレでした。ピアノレスのウォーキンベースだから一直線なスケールアドリブになってもおかしくなさそうなのに、けっこうツーファイブフレーズとか出てくるんですよね。ドン・チェリーはフリージャズやちょっとエスニックな音楽方面で有名ですが、メインストリームなジャズをきっちりやってきた人だったんだろうな、と思いました。

 初期フリージャズのプレイヤーとコルトレーンの絡みは、セシル・テイラーとこのアルバムが有名ですが、どちらもフォームを持った曲をより自由に演奏しているのであって、どフリーではなくあくまでもジャズと感じました。ビバップ以降のジャズは、プレイヤー音楽という傾向が強くなって、楽理に従うのではなく、どれだけアドリブで個人や自分の感情を表現する事が出来るか…みたいな視点で生まれた音楽なのかな、な~んて思いました…ああ、また小学生みたいな感想になってしまった。。


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『John Coltrane / Giant Steps』

『John Coltrane_Giant Steps』 1959年、アトランティックにレーベルを移してのジョン・コルトレーン第1作は、いきなりモダン・ジャズ衝撃の1作となったジャイアント・ステップスです!はじめてこの曲をやらされた時、僕はコルトレーン・チェンジという和声進行を知らずに撃沈。和声構成音をなんとか押さえるばかりで、流暢なアドリブなんてとうてい無理。。でもそんなお茶を濁すような演奏がバンマスにばれない筈もなく、「コルトレーン・チェンジも知らないのか」な~んて、とっても怒られたのでした。あれはマジで落ち込んだなあ…昔の事だ、もう忘れよう。。

 大ざっぱに言えば、多くのジャズの曲は、スリーコードとドミナント進行、あとはその代理コードと転調で出来ています。ところがこのアルバムに入っている「ジャイアント・ステップス」や「カウント・ダウン」は、長3度で進行していくのです。これをコルトレーン・チェンジというんですが、「ジャイアント・ステップス」でいうと、その3つのコードはB、G、E♭。これにそれぞれV7なりⅡm7-V7 がつくので、B | D7 G | B♭7 E♭| Am7 D7 G |…みたいな。コルトレーン・チェンジ初体験だった僕は、こんな高速の連続転調でのアドリブで、真面目にチェンジしてたんですよ。当然あんなアップテンポで間に合うはずもなく撃沈。次に、トニックだけ演奏したらカッコ悪すぎて撃沈。次に、要所のドミナントだけ表現して…などなど、とにかく苦労した思い出の曲なのです。

 な~んていうコルトレーン・チェンジが、このアルバムの音楽面での一番目立った価値じゃないかと思うんですが、そういうのを知らなくても、高速にチェンジしながら、フレーズもメチャクチャに速いコルトレーンの「ジャイアント・ステップス」や「カウント・ダウン」での演奏を聴くだけでも、このアルバムは悶絶ものじゃないかと。あ、音楽的に面白いと感じるかどうかは分かりませんよ(^^;)。自分でアドリブした気になって聴かないと、この手のアドリブ至上主義なモダン・ジャズは面白くないので、雰囲気だけで聴いたり、BGMにしたらダメです。意識を集中して、コード譜を頭に思い浮かべて…うわ~やっぱりすげえ!実は、かの有名な「ジャイアント・ステップス」より、「カウント・ダウン」が強烈 (^^)。。そうそう、そっち系の曲と演奏に注目がいってしまう曲ですが、コルトレーン屈指の名バラード「NAIMA」が入ってるのも、このアルバムです。

 晩年は精神性の強い音楽になっていったコルトレーンですが、精神的な音楽をやるにしたって技術や理論がないと、ただのムード一発になっちゃいますもんね。この頃のコルトレーンはアドリブの研究家にして修行僧、「音楽的」なんて事はまったく考えず、ひたすら修練に励むのでした。このCD、僕は聴きすぎてボロボロです…よっぽど悔しかったんだなあ。青春の1枚です。そして、モダン・ジャズを聴く人なら、聴いてないと絶対にダメだし、ステージに立つ人は、はやめに攻略しておきましょう(^^)。。


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『The Electric Prunes』

Electric Prunes エレクトリック・プルーンズでいちばん有名な曲は「I Had Too Much To Dream」(今夜は眠れない)じゃないかと思うんですが、これはそれが入ってる1967年発表のデビューアルバムです!

 おお~色んなアメリカが聞こえてくる、これはいい!アメリカのカントリーミュージックやフィフティーズを通過して、67年当時のガレージロックやサイケにいったんだな、みたいな。無理やりレクイエムをやった『Mass in F minor』とかなり違いますが、きっとこれが等身大のエレクトリック・プルーンズに近いんでしょうね。「かなりガレージじゃん!」と気に入ったのを覚えてます。フィフティーズのバラードをさらに幻想的にしたような「Onie」とか、ガレージパンクの攻撃性を感じる「Are You Lovin' Me More, But Enjoin' It Less」とか、メッチャいいです!なるほどこういうのをやるなら、イギリスのビートバンドより、アメリカの方が元祖ですもんね(^^)。

 60年代前半のイギリスのビートルズストーンズとか、60年代中後半のアメリカのサイケ・バンドって、アマチュアの学生バンドっぽいものが多いじゃないですか。エレクトリック・プルーンズもその域を出るものじゃないんですが、でもどこかに不良性があってそこが好き(^^)。この時代のアメリカのバンドにしてはヴォーカルが良いのも特徴で、ヴォーカルはジェファーソン・エアプレインやアイアン・バタフライやステッペンウルフより上を行ってると思います(^^)。大名盤じゃないかも知れないけど、60年代のアメリカン・サイケ・バンドのアルバムの中でもかなり気に入ってる1枚です。


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『The Electric Prunes / Mass in F minor』

Electric Prunes_Mass in F minor 1968年にロサンジェルスのサイケデリック・ロック・バンドのエレクトリック・プルーンズが発表したアルバムです。エレクトリック・プルーンズと言えば映画『イージー・ライダー』の中で1曲流れていた…気がするんですが、実はよく覚えてない(^^;)。というわけで、名前は覚えていたけど印象がイマイチ、さらにレコードなんて見たこともなかったもんで、1968年発表のこのレコードを中古盤屋で見つけた時には逆に「おおっ!」と宝物を見つけたようなプレミア感があったのでした。日本でこのLPを持っている人は多くないんじゃないかなあ(^^)。

 全6曲で、キリエ・エレッソン、グロリア、クレド、サンクトゥス、ベネディクトゥス、アニュス・デイ…おいおい、レクイエムじゃないか!というわけで、レクイエムの通常文をサイケ・ロックでやるというコンセプトのアルバムなのでした。このアルバムの音楽が良いかどうかはさておき、サイケって同じもののワンパターンじゃない発想が素晴らしい(^^)。いつからロックは全員右へ倣えみたいな音楽になっちゃったんでしょうね、60年代後半のロックは本当に素晴らしいよ。。

 とはいえ、この音楽が面白いかというと…微妙でした(^^;)。レクイエムをロックでやるという発想だけがあって、それをきちんと煮詰めるでも作り込むでもなく、ただやっただけなんですもの。こういう稚拙さがまたアメリカでありロックなんですよねえ。。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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