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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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2021年に聴いたアルバム 独断と偏見のベスト43 +α!(後編)

 2021年のベスト・レコード後半です!昔に比べて民音やクラシックが多く入っているのは、生活に民音やクラシックを聴くだけの時間が出来たから。民音とクラシックは楽式が一定じゃないので、ながら聴きできないんですよね(^^;)。逆に言うと、仕事が減って暇になってきたんだな、みたいな。コロナもあったけど収入がヤバいです、誰か音楽レビューの仕事でもいただけませんか(懇願)。
 というわけで、後半戦です!

第20位~11位
Barbara Chante Barbara第20位:『エチオピアの音楽
地鳴りするような大人数での儀式音楽には圧倒された

第18-19位:『Barbara / Chante Barbara』『Barbara
シャンソン最高峰といえばピアフでもダミアでもなくバルバラだ

NiimiTokuhide_KazewoKiku.jpg第17位:『新実徳英:風を聴く
西洋の最先端と日本音楽の美感をアウフヘーベンしていた頃の日本現音はすごかったな

第16位:『ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 メニューイン(vn)、フルトヴェングラー指揮、フィルハーモニア管弦楽団
「今のミュージシャンの方が昔よりレベル高い」と言う人はぜひこれを聴いてほしい

Afghanistan The rubab of Herat第15位:『アフガニスタン:ヘーラートのルバーブの音楽 Afghanistan: The rubab of Herat
南アジアから西アジアにかけての音楽はレベルが段違いなので、音楽のレベルだけで語るとこの地域の音楽が全部上位独占になる

第14位:『Paul Bley / Footloose
20世紀前半のクラシック和声に届いた数少ないジャズのひとつ

Debussy_TsukinoHikari_MoniqueHaas.jpg第13位:『端唄 古典芸能ベストセレクション
鶯芸者の歌う小唄は艶っぽい、市丸なんて絶品だ

第12位:『ドビュッシー:月の光 ピアノ名曲集 モニク・アース(p)
僕にとっての西洋音楽の和声の根本は間違いなくここ

Yuri to Kohituji ChuseiEngland_Anonimas4第11位:『百合と小羊~中世イングランドの聖歌と多声楽曲~ アノニマス4
イギリス音楽はサッカーに似てる、ヨーロッパ強豪ではないけどたまにすごい

ゲーム
 実際には昔遊んだ記憶だけで書いたものがほとんど。それでも、映画や音楽は新作に手を出す気になれないけど、ゲームは遊んでみたい新作があるからすごいです。時間がないので実際には手を出せないんですけどね。。

EchoNight.jpgエコーナイト
よもやゲームに死生観を学ぶとは思わなかった、ゲーム中は完全にその世界に入りこんでた

ゲイングランド
僕にとってのアーケード・ゲーム最高傑作ってもしかしたらこれだったかも

WalkingDead4.jpegウォーキング・デッド The Walking Dead
シリーズ4作すべて傑作。ホラー映画はいずれゲームにとって代わられると思わされた

第10位~4位
第10位:『プーランク:歌曲集 デュポス(s)、カシュマイユ(br)、ロジェ(pf)
これほどの歌曲が20世紀初頭に作られていたという事実。これを聴いたら今のポップスなんて幼すぎて…たぶん現代が幼稚化してるんだな

Bartok_StringQ_3-4_AlbanBergQ.jpg第9位:『バルトーク:弦楽四重奏曲 第3番、第4番 アルバン・ベルク・カルテット
近代音楽屈指の完成度を誇る曲。こういう音楽があるのに「クラシックは聴かない」とか言っちゃう人を僕は音楽ファンとは認めない

第8位:『スペイン古楽集成Ⅵ エルチェの神秘劇 El Misterio de Elche
無伴奏独奏の古風でエキゾチックな雰囲気から西洋ポリフォニーになだれ込むその瞬間は鳥肌もの、構成力も見事。これが13世紀の音楽とは!

Mercedes Sosa Homenaje a Violeta Parra第7位:『Mercedes Sosa / Homenaje a Violeta Parra
アルゼンチン・フォルクローレもヌエバ・カンシオンも聴かない人はぜひ!はじめて聴いた時には「こういうのを歌と言うのか」と衝撃を受けた

第6位:『ギニアの音楽 Guinée: Les Peuls du Wassolon (La Danse des chasseur)
集団演奏の凄まじさ、土着音楽のパワー!日本にも西洋にもない形容しがたい音楽に打ちのめされた

Ives_NewIngrand_Ozawa_Boston.jpg第5位:『アイヴズ:《ニューイングランドの3つの場所》 《交響曲第4番》 《宵闇のセントラルパーク》 小澤征爾&T・トーマス指揮ボストン響
まったく違う音楽が交錯していく様をはじめて聴いた時の衝撃ったらなかった。アイヴズと武満徹は自分の狭い音楽観を吹っ飛ばしてくれた恩人

第4位:『Chick Corea / "Is"
フュージョン時代をチック・コリアと思っていたら彼に失礼、これかサークル時代が間違いなくキャリアハイ

書籍
 僕は意外と読書家で、自然科学から哲学や詩まで何でも読みます。そのへんは音楽や映画と同じですが、映画や音楽と違うのは、本は読み返そうとすると時間がかかるんです(^^;)。だからレビュー数は少なくなっちゃうんですが、実際には歳をとってからは音楽より本に触れている時間の方が長いかも。今まで読んだ本のレビューは、間違いなく死ぬまでに終わらせることが不可能、だって哲学や自然科学系の本を10冊ほど読み返すだけだって何年もかかっちゃいそうですから。

Malarume_Si to Sanbun天才の思考 高畑勲と宮崎駿』鈴木敏夫
プロフェッショナルとは何かを教えてもらった1冊

詩と散文』ステファヌ・マラルメ著、松室三郎訳
マラルメはアヴァンギャルドになり過ぎる前の象徴主義的な詩を書いていた頃が至高

1976年のアントニオ猪木』柳澤健
戦後日本が復興した時に、男が「このぐらいで負けてたまるか」と頑張れた力の源は力道山、長嶋茂雄、アントニオ猪木、矢沢永吉、松田優作だと割とマジで思ってる。現代は男が憧れる事の出来る英雄がいないのが悲劇だ

19786nen no AntonioInoki新版 ウイルスと人間』山内一也
政治家のみならず医者やニュース・コメンテーターの多くもコロナ対策を誤っていると僕は思ってますが、そう思う理由はウイルスとはどういうものかを把握できていないと感じるから。みんなまずは正しいウイルスの知識を持とう!

巴里の憂鬱』ボードレール著、三好達治訳
ボードレールは『悪の華』より『巴里の憂鬱』の方が現代人が持つアウトサイダー的な課題を言い当ててると思う

第3位~1位
Burundi_Musiques Traditionnelles さて、今年聴いたレコードのベスト3です!でもこれは「久々に聴いたらその新鮮さに驚いた」というのもランクに反映されたかも。たとえばメルセデス・ソーサのモダン・フォルクローレやバルトークの弦カルが音楽的に劣っているわけがないんですが、あまりに好きで聴き続けて来たもんだから自分の中に新鮮さがなくて、ついついランクがやや落ちた、みたいな。いずれにしてもこの3枚のアルバムに収められた音楽が素晴らしかったのは間違いなし!

AokiReibo_NingenKokuhou Shakuhachi kinkoryuu第3位:『ブルンジの伝統音楽 Burundi: Musiques Traditionnelles
さんざん音楽に嵌ってきたというのに、これに似た音楽を他に聴いたことがないという衝撃

第2位:『青木鈴慕 / 人間国宝 尺八(琴古流) 青木鈴慕
伝統より革新、右派より左派好きな僕が、尺八だけは都山流より琴古流なのはこの人がいたからかも。1音だけでもかすれ、響き、震え、消えるというドラマがある音の凄さ

SpainKogakuShuusei2.jpg第1位:『スペイン古楽集成Ⅱ 中世宮廷の単旋律歌曲(12・13世紀)/アンダルシアにおけるアラブ系音楽(13世紀)
レコンキスタまっただ中のスペイン音楽はキリスト教圏のものもアラビア圏のものも現代の音楽にはない美しさ!

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 今年もお世話になりました。日本は何とかコロナが沈静化している状態ですが、世界は医療崩壊してるところも膨大な死者を出している国もあるので、どうか皆さん気をつけてくださいね。年末年始はやりたい事があるんですが、家族サービスも考えるとどこまで出来るか…それでは皆さん、よいお年を!!

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2021年に聴いたアルバム 独断と偏見のベスト43 +α!(前編)

 2021年は去年に続くコロナ禍。大事な人を亡くされた方や、大変な思いをなさった方も多かったと思います。医療従事者の方にも頭の下がる思い。このブログが少しでもそういう方々の気晴らしになってくれたら…。

 利権ピックと衆議院議員選挙が行われた年でもありました。権力者の横紙破りがこれだけ続いて、それでも選挙でその人を選んだりそもそも選挙にすらいかない日本人を見ていると、ちょっとうんざり。みんなニュース見よう、本読もう。

2021NPB_central_MVP.gif そんな暗いニュースが多かった1年でとても楽しかったのはプロ野球。シーズン序盤は阪神にとんでもなく凄い新人が現れて、毎日が一大イベントのような楽しさ(^^)。後半はクライマックス・シリーズと日本シリーズが本当に面白くて、前に面白いと思った日本シリーズが2008年だから、本当に久々の熱狂(^^)。僕は土地柄もあってバファローズ寄りでおかしくないのに、親会社が金貸しなのでどうしても好きになれず、タイガース、マリーンズ、スワローズを応援。特にスワローズの戦いが戦略面で考え抜かれた素晴らしさで、さすがノムさんの申し子たちだと舌を巻きました。スワローズは昔から仲良く明るいムードなのもいいですね。MVP発表の時に、当然選出されると思った塩見選手が選ばれず、みんなずっこけていたのは爆笑。

 というわけで、今年聴いたレコードの中で良かったものを全部紹介!例によっていっぱいあるので、今回は43位から21位までと、音楽以外で良かったものを!

第43位~31位
43位:『Caravan / If I Could Do It All Over Again, I'd Do It All Over You』
イギリスのフォークロアにジャズやロックを混ぜて現代化したその構成力が素晴らしい

Booker Little42位:『Booker Little
トランペットの音抜けがヤバい!モダン・ジャズのいいところギッチリの大名盤

41位:『モップス / 雷舞
Jロックで一番すごかったのは黎明期だと改めて確信させられたレコードのひとつ

Faure_Kakyokushuu_Gerard Souzay40位:『フォーレ:歌曲集 ジェラール・スゼー(bari)/ダルトン・ボールドウィ(p)
音楽はこれが完成形とは思わないけどアイデアが素晴らしすぎる、天才か

39位:『シマノフスキ:《スタ-バト・マーテル》 《聖母マリアへの連祷》 交響曲第3番《夜の歌》 ラトル指揮、バーミンガム市交響楽団&合唱団
僕的には宗教曲でも国民楽派でもなくロマン派音楽の傑作のひとつ、演奏も素晴らしかった

Cheko to Surovakia no Minzokuongaku38位:『チェコとスロヴァキアの民俗音楽 Music from Czechoslovakia
ボヘミアの民謡的なエキゾチックさは民音でしか聴く事は叶うまい

37位:『シャブリエ:ピアノ作品全集 ピエール・バルビゼ(p)
クラシックというより、農業大国フランスの自然観を聴いたかのよう

36位:『プッチーニ:歌劇《蝶々夫人》全曲 パヴァロッティ(tenor)、フレーニ(sop)、カラヤン指揮ウィーンフィル
楽曲だけで言えばイタリオのオペラ最高傑作だと僕は思うんだ

YamashitaYosuke_DancingKojiki.jpg35位:『山下洋輔トリオ / DANCING古事記
日本がアメリカの属国となることを拒んだ学生運動全盛期の時代の息吹を聴いた気がした

34位:『Gerry Mulligan / Night Lights
アーリータイム音楽のレイドバック感を洗練させたような音楽。ウエストコースト・ジャズの心地よさときたらもう

OkamotoBunya_SinnaiShuhoushuu3.jpg33位:『岡本文弥 / 新内珠玉集三 《耳なし芳一》 《むじな》 《河童の道行》 《たぬき》
現代化された浄瑠璃は面白すぎ、昔の人が夢中になったのも当然だ

32位:『クープラン:3つのルソン・ド・テネーブル ジュディス・ネルソン(sop)、クリストファー・ホグウッド(org) 他
バロックはドイツだけじゃない。教会で夜通し行われる聖務日課で使われる曲、死ぬまでに一度は聴いて欲しい

NisiAfrica no ongaku2_Ghana31位:『西アフリカの音楽2 ガーナの歌と踊り Africa- Ancient Ceremonies Dance Music & Songs of Ghana
子どもの歌も打楽器合奏のド迫力も素晴らしい、音楽の根本を聴く思い

映画、TV etc.
 とにかく新作の映画やテレビを観なくなりました。観るのは昔見て感動した映画か見逃した名作のどちらか。新しいものは消費者側ではなく作り手として、みたいな心境もあったのかも知れません(^^)。というわけで、今年観た映画&TVは今さら僕が言うまでもない名作ばかりでした。ぜんぶで7作品、順位関係なしに紹介!

MoeyoDragon.jpg燃えよドラゴン
ブルース・リー最高傑作、元気がない時に映画を観るならこれか『ロッキー』だ

『サスペリア』
ストーリーを介さず感覚に直接訴えるという意味で、映画史に残る傑作と割とマジで思ってる

がんばれ!ベアーズ
小学生時代のあの間隔を思い出させてくれる『スタンド・バイ・ミー』と双璧の映画

仮面ライダー
僕にとっての仮面ライダーは1話から7話までがすべて。幼少時に受けた影響はすさまじく、いまだに飛ぶときに「トォ!」と言ってしまうほど

Casablanca_Movie.jpgカサブランカ
昔のいい男・いい女とは知性や品性を含めてのもの。イングリッド・バーグマンに惚れるための映画でもある

銀河鉄道999
この作品を観るなら絶対に劇場版1作目。映画史上最も美しいキスシーンはこの映画と信じて疑わない

スティング
この映画のポール・ニューマンから、男はどうやって歳をとればいいかを教わった

第30位~21位
Elvis Presley_King of Rockn Roll第30位:『Elvis Presley / The King of Rock'n Roll –The Complete 50's Masters-
プレスリーは20世紀の合衆国の色んなものを象徴しているように思えてならないぜ

第29位:『Boz Scaggs / Silk Degrees
心を動かされた現代の流行歌は、現代人の孤独を言い当てていた

第28位:『ポルトガルの歌 16~17世紀のポリフォニー秘曲集 ウエルガス・アンサンブル
大航海時代のポルトガル音楽を聴けるだけでもすごいが、それがまた高度で美しくて

Bob Dylan The Times They Are a-Changin第27位:『Bob Dylan / The Times They Are a-Changin'
あれだけ権力者に好き勝手やられながら選挙にすら行かない人が過半数だった今年の衆議院議員選挙を見るに、日本人はせめてボブ・ディランぐらいには自分の意見を持たないといずれまた戦争を起こすぞ

第26位:『ケージ:四季 レン・タン(prepaired piano) 他
「音楽とは何か」を根本から覆す視点。アメリカ実験音楽の代表格ジョン・ケージの作品中これが一番好き

第25位:『ハイドン:ピアノ三重奏曲 第12, 26, 28, 30番 シフ(p)、塩川悠子(vn)、ペルガメンシコフ(vcl)
僕的にはハイドンは交響曲作家にあらず。だってこんなに精巧な室内楽アンサンブルを聴かされたらそりゃね

TomTomFantasy_CoteDivoire.jpg第24位:『タムタム・ファンタジー コートジボワール仮面祭の一夜
ポリリズムとは何かと思ったら、このCDを聴くがよい

第23位:『Goblin / Suspiria –musiche dalla Colonna Sonora originale del film-』
音楽にとってハッタリや演出がまったく馬鹿に出来ないものと思い知らされた思い出の音楽

第22位:『Lockrop & Vallåtar | Ancient Swedish Pastoral Music
スウェーデンの伝統音楽の幻想的なことったらなかった、驚きだよ

Jyuujigun no ongaku_Munrow第21位:『十字軍の音楽 マンロウ指揮、ロンドン古楽コンソート
ヨーロッパ中世の音楽、ましてアルス・ノヴァ以前の十字軍の音が聴けるCDなんて放っておいて良いはずがない

 ベスト43って多い気もしますが、今年はざっと470作品ほどを紹介したので、それでも10作に1作しか入らない計算。しかもほとんどが自分が厳選して買ったレコードからのチョイスなので、その470作だってすでに競争を生き抜いてきたエリート勢。というわけで、40位台といったってすべて僕の中ではメッチャいい作品、どれも聴かずとも脳内再生できるほどの愛聴盤、名作揃いです。
 というわけで、20位から1位は、また明日!

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2020年 今年聴いたアルバム 独断と偏見のベスト43 +α!(後編)

 2020年度のベスト・アルバム、後半戦です!振り返ってみると、ブログを始めた当初より民族音楽やクラシックをたくさん聴くようになってます。理由はふたつあって、ひとつは、このブログがたくさん持っているレコードや本の整理のために書き始めた備忘録のため、最初はロックやポップスから始めたものが、面倒くさくなってきて、順不同で整理するようになったから(^^;)。もうひとつの理由は、コロナで仕事のテレワーク化がさらに進んで、ながら聴きの難しいシンフォニーやコンチェルトを聴く暇が出来るようになった…いい事か悪い事か分からないですね(^^;)。
 民族音楽を聴いて、昔とは聴き方が変わってきていると感じます。昔は自分が知らない文化にある音楽だから、楽器にしても音楽の構造にしても自分が知らないモノが多くて、いってみれば目新しい音の斬新さに興奮している感じ。ひと回りしてないから、地球全体の音楽区分という自分なりのマッピングが出来てなかった事もあるでしょう。それが、いろんな音楽を聴いたり演奏したり書いたり、音楽以外にもいろんな本を読んだり映画を観たりして、地域文化や美感の根底にあるものを聴きはじめている自分に気づいたりして。音楽だって、極端に言えば昔は効果音を聴いて喜んでいた程度のものだったものが、今では普通にアナリーゼして聴いていたり。けっきょくアマチュア向けな産業音楽に収監されてしまったタイプのプログレやジャズより何倍も面白いです。
 前置きが長くなってしまいました。後半戦いってみよう!

第20位~11位
RStrauss_4tunoSaigonoUta_JessyeNorman.jpg第20位:『R.シュトラウス:歌曲集《4つの最後の歌》 ほか ジェシー・ノーマン (soprano)、マズア指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団』
R.シュトラウスには好きな曲がそれなりにあるんですが、特に好きなのは「変容」と「4つの最後の歌」。後者は、ピアノ版よりもオケ版が好きで、なかでもこのジェシ・ノーマン歌のものに心が震えました。。そうそう、この曲はヘッセの詩がまたいいんですよ。。

第19位:『Cristina y Hugo / Padre Inca』
アルゼンチンと言えばタンゴ、でも実はフォルクローレもなかなかすごい。クリスティーナとウーゴはアルゼンチン版演歌ぐらいにしか思ってなかったんですが、いざ聴いてみたら歌もギターも素晴らしすぎてのけぞった

KasaiKimiko_Just Friends第18位:『笠井紀美子 / Just Friends』
笠井紀美子はアルバムを出すごとに駄目になってしまいましたが、このデビュー作は魂の入ったすばらしい歌、感動した…。ルパン三世の劇伴作曲家になる前の大野雄二のジャズピアノも素晴らしい

第17位:『イスラエルの音楽 Israël: Traditions Liturgiques Des Communautés Juives 1 / Les Jours Du Kippur』
すべてがユダヤのスリホトの祈り。これほど自分が知らない世界の文化を感じるものも珍しい、聴いていて本当に祈りの壁の前に立っている気分になってしまった…音楽ってすごい

KomitasVardapet_Voic of第16位:『Komitas Vardapet / The Voice of Komitas Vardapet』
これはアルメニアの音楽というより、アルメニアの思想じゃないか…と思わされた、歴史的録音。なんと伝説のコミタス・ヴァルダペットの肉声が入っているんだからビックリ

第15位:『トルクメニスタン:バフシの音楽 Turkmenistan: La musique des bakhshy』
子どもの頃にピアノ教室に通った行きがかり上でピアノ演奏をするようになりましたが、そうでなかったらリュート属の楽器を選んでいたでしょう。ギターから始めたに違いありませんが、そうしたらトルコやイランのセタールやサズの演奏に出会った時点でそっちに走ったんだろうな…な~んて思うぐらいにこのCDでのトルクメンの弦楽器演奏はすごかった

Albania Lapardha no Polyphony第14位:『エンデル・エ・ブレグティト ENDERR E BREGDETIT-O / アルバニア~ラパルダのポリフォニー ALBANIE Polyphonies de Lapardha』
今年は民族音楽のCDをたくさん聴いたけど、特にバルカン半島からトルコを通過してコーカサス地方あたりまでの音楽をいっぱい聴いた気がします。このへんの音楽のレベルの高さはヤバいもんで、聴き始めたら止まらない(^^)。合唱で凄かったもののひとつがアルバニアのポリフォニー合唱。このCDも凄すぎて強烈でしたが、もうひとつ凄いものもあって…それは後ほど(^^)。

Henry Clay Work‎_Who Shall Rule This American Nation第13位:『Henry Clay Work‎: Who Shall Rule This American Nation? / Joan Morris (mezzo soprano), Clifford Jackson (baritone), William Bolcom (piano)』
「大きな古時計」や「Come Home, Father」の作曲者の作品集はあったかくてレイドバックしていて心が本当にホッコリしました。ピアノのウィリアム・ボルコムとメゾソプラノのジョアン・モリスは夫婦で、ガーシュウィン作品集がこれまた素晴らしいので、いずれ書きたいと思います…持ってるCDの全レビュー、死ぬまでに終わる気がしねえ

Bach HarpsichordConcertos_Egarr_Ancient第12位:『J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲全集 エガー(harpsichord)、エンシェント室内管弦楽団』
バッハが書いた協奏曲はアレンジものが多いですが、オリジナルではチェンバロ協奏曲がヤバいぐらいに素晴らしい…そう思わされたのがこのCD。チェンバロとオケの音の混ざり方の美したといったらもう…

第11位:『Georgie: Chants de travail』
グルジアやバルト三国は合唱音楽のレベルが主婦合唱団ですらすさまじくハイレベルでヤバすぎますが、これはすごかった。日本のビクターからリリースされていたグルジアの合唱のCDを聴いて「噂ほどでもないな」な~んて思っていた自分が馬鹿だった

本、漫画、ゲーム etc.
性格上、難しかったりシリアスだったりするものの方が好きなんですが、人間は息抜きも大事だようねそうだよね。というわけで、硬派な哲学書や詩集や純文学ではなく、もっと軽い「遊び」に近い状態で読んだ本やゲームで、今年触れたもので心に残っているものを。
『野村克也 野球論集成』野村克也
プロ野球のレジェンドであるノムさんが死んじゃったのも今年だったんですよね、ノムさん安らかに…。これを読んで野球の見え方が変わりました。素人が見ても「馬鹿じゃなかろかルンバ」と思わずにはいられない野球をしてソフバンに8連敗した巨人の監督コーチ陣は読んだ方がいいぜ
『バルサスの要塞』スティーブ・ジャクソン
自分の選択でストーリーが変わるゲームブック。話も面白いが挿絵がまた見事!
『バイオハザード2』
プレステで遊んだホラーアクションアドベンチャーゲーム。昔の彼女とビビりながらやったあの頃が懐かしい
『1・2の三四郎』『柔道部物語』小林まこと
小学生の頃に爆笑したギャグマンガのバイブルが三四郎、その完成形が柔道部物語。名作すぎていまだにたまに引っ張り出して読んで笑っておるのじゃ

第10位~4位
第10位:『フォーレ:ピアノ五重奏曲 第1番、第2番 ジャン・ユボー(p)、ヴィア・ノバ四重奏団』
音大で専攻していたのでフランス近現代の音楽は楽譜もCDもいっぱいありすぎ、これを整理したかった(^^;)。聴き直して驚いたのが、フランス音楽ってドビュッシー直前もまた素晴らしかったという事。フォーレではピアノ三重奏曲やピアノ五重奏曲といったアンサンブル物が絶品でした

Wagner_Tristan_Bohm_Bayreuther.png第9位:『ワーグナー:楽劇《トリスタンとイゾルデ》全曲 ベーム指揮、バイロイト祝祭劇場管弦楽団・合唱団』
ワーグナーと言えば楽劇ですが、ぜんぶ聴くのにとんでもなく時間がかかる指輪よりも、「トリスタンとイゾルデ」の方が僕は好き。古典派からロマン派へと繋がったクラシック音楽のクライマックスのような大名作、しかも録音が良くてびっくり。ショルティ&ウィーンフィルの演奏も凄かったけど、70歳を越えていたベーム渾身の指揮は鬼気迫る名演、音楽家として生きるならこういう感動を生み出してこそなんだな…すごかった!!

TakemituToru_TakahasiAki plays第8位:『武満徹:高橋アキ plays 武満徹』
武満徹のピアノ曲は、ギター曲に並んで名曲ぞろいですが、これはすごすぎる精度の演奏で背筋が凍った…武満曲らしくない解釈かも知れないけど戦慄するほどの衝撃を覚えたのは事実

第7位:『Lee Konitz with Strings / An Image』
今年はリー・コニッツさんも亡くなったんですよね(・_・、)。トリスターノ派の重鎮であるリー・コニッツのアルバムで断トツで素晴らしかったのがこれ。というか、このアルバムで僕が感動したのは、コニッツさんではなく、アレンジを担当したビル・ラッソ。半音階あたりに突入し始めたあたりの近代音楽の室内楽というレベルのアレンジや作曲をやってるんですよ、好きとか嫌い以前に、単純にレベルが高いです。ジャズというエンターテイメント音楽からこういうのが出てきた40~50年代って、アメリカ音楽にとって素晴らしい時代だったと思います。今のジャズなんてほとんどポップスですもんね。。これ、2020年に聴いたレコードのジャズ1位でもあります。

Densetu no Tategoto_Myanmaa no ongaku第6位:『伝説の竪琴 ミャンマーの音楽』
今年のベスト・レコードの中で癒し系音楽のトップ。アジアの田園地帯の音楽って、レイドバック系の音楽が多いけど、その心地よさ満載

第5位:『古代ギリシャの音楽 Musique De La Grece Antique / グレゴリオ・パニアグヮ指揮、アトリウム・ムジケー古楽合唱団』
ウソみたいな話ですが、古代ローマ時代の音楽です…2000年以上前の音楽を聴けるって、すごすぎる。それだけじゃなくて音楽自体もアルカイックな素晴らしい響きで悶絶もの

Debussy_Preludes_Zimerman.jpg第4位:『ドビュッシー:前奏曲集 第1巻・第2巻 クリスティアン・ツィマーマン(p)』
ドビュッシーのピアノ曲は自分なりのイメージが出来上がってたんですが、そんなドビュッシー観が根底からぶっ壊された凄すぎる演奏。はやいうちにクラシック・ピアノを諦めて本当に良かった、どんなに頑張ってもこんな奴には絶対勝てないって。。

本、音楽書籍
 結婚する時に「この収入じゃ結婚やめるか音楽やめるかの2択しかない」と音楽の道からリタイアした僕でしたが、有難い事に今でもたまに音楽の仕事をいただける事があったりして(^^)アリガトウゴザイマス。音楽で稼がなくてはいけなかった頃と違って、やりたくない仕事を断れるもんで、演奏の腕はそうとう落ちたけど、作編曲は今の方が良いんじゃないかとすら思ったり思わなかったり。でもって、せっかくだから自分の持っている知識や技術だけでパパッと作らず、今まで自分が使ってこなかった作曲技法やら何やらに挑みたいと思って、昔読んだ音楽書をほじくり返してみると…ああ、こんな素晴らしい教えに触れていたはずなのに、いつの間にか自分の中から消えているもんだなあと驚くばかりでした(^^;)。というわけで、音楽書籍をはじめ、今年読んだちょっと硬派めの本の中で心に残っているものを。

Hesse sishuu_TakahasiKenji『ヘッセ詩集』
新ロマン派にしてアウトサイダーなヘッセの詩集を読み返したのは、R.シュトラウス「4つの最後の歌」を聴き直して感動したから。思想を背景としているようなこの手の詩は大人になってから読んだ方がりかいできると痛感させられた絶対いい、しかもちょっと生きる指針にまでなった(マジです)

『旋律学』エルンスト・トッホ
昔学んだ本だけど、読み返すといつの間にやら忘れていた事多数。和声ではなく旋律をどう作曲するかに悩んでいる人は、ジャンル問わず必読

『作曲の手引』ヒンデミット
半音階にまで拡張した機能和声の拡張も忘れている事多数、さらに当時は理解も出来ていなかっただろうこともいっぱいあった(^^;)>。長調や短調の先の作曲を目指す人必読ですが、今となっては入手困難かも

第3位~1位
Central Asia master of the Dotar第3位:『Central Asia | The master of the Dotar』
ロックやジャズのギターもいいけど、西アジアの撥弦楽器の音楽を聴いたら、狭い音楽だけを聴いていた自分を悔い改めること必至。それぐらい超絶の馬鹿テク&表現で、ちびりそうでした。でもイランはもっと凄いんだよな、もう8年もブログをやってるのにイランのダストガーに触れてないぞ(^^;)。いつか書こうと思います。。

Shoenberg_Gurre no uta_Abbado_WienerPhil第2位:『シェーンベルク:グレの歌 アバド指揮、ウィーンフィル、ウィーン国立歌劇場合唱団』
シェーンベルクって無調音楽や12音音楽で有名ですが、実はロマン派音楽最高峰の作曲家でもあると思っています。そう言いたくなる根拠が『グレの歌』です。この曲はブレーズ&BBC響のものも推薦ですが、聴いている時に感動して体が震えて来てしまったアバド&ウィーンフィルのこれをまずは推薦したい

Mysterious Albania第1位:『Mysterious Albania』
今年の1位はこれ、タイトルがあながち嘘とは思えないほど神秘的なハーモニーとポリフォニー、アルバニアの合唱音楽です!もう1枚年間ベストにあげた方のアルバニアの合唱も凄かったので、このへんの合唱はどれも超ハイレベルなんでしょう。ブルガリアン・ヴォイスも凄いしなあ。はじめて聴いた時も「なんだこれは」と圧倒されましたが、久々に聴いた今年も「うわあああ…」と圧倒されてしまいました。

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 今年もお世話になりました。コロナの第3波が来て、日本のみならず世界も大変なことになってます。問題なくワクチン接種できるようになるまであともう少しみたいなので、あともうひと踏ん張り。大事な人にうつさないよう、みなさん年末年始は家でゆっくり過ごしましょう…音楽好きだと、それがたやすく出来るところがいいですね(^^)。。それでは皆さん、よいお年を!!

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2020年 今年聴いたアルバム 独断と偏見のベスト43 +α!(前編)

 2020年はなんといってもコロナ。辛い思いをした方も、外出できずストレスのたまった方もいらっしゃるかと。しかしそんな時こそ室内で楽しめる音楽!演奏しても作曲しても楽しい、いい演奏や録音の名盤にしびれても最高!というわけで、年末に第3波が来てしまいましたが、正月旅行や初詣はやめ、家で音楽でも聴いてゆっくりしよう、そうしよう。
 というわけで、今年聴いた年間ベストです。年々アルバムを聴く枚数が増え、数年前の4倍近い量を聴いているもんで、ベスト10に収まりませんでした(^^;)>。素晴らしい音楽だったのにベストから外すなんてもったいないので、ベスト10にこだわらず「これはとくに良かった!」と思ったものは全部あげて行こうかと。いっぱいあるので、今回は43位から21位までと、音楽以外で良かったものを紹介!!

第43位~31位
Muddy Waters Folk Singer43位:『Muddy Waters / Folk Singer』
マディ・ウォーターズと言えばバンド・ブルースですが、本当に良いのはアコギ。バディ・ガイのアコギもいい!
42位:『テレマン:室内楽曲集 コープマン(チェンバロ、指揮) アムステルダム・バロック管弦楽団員』
ドイツ・バロックは荘厳な大バッハだけにあらず、軽妙なテレマンもいいなあ。
41位:『Harold Melvin & The Blue Notes / To Be True』
ジャケットはダサいが内容は感涙もの、フィリー・ソウルの大名盤(私的にです^^)!
40位:『Eagles / One Of These Nights』
録音が凄すぎ、楽曲も見事!『Hotel California』以上というすごさのAORです!
Jazz Crusaders_Freedom Sound39位:『The Jazz Crusaders / Freedom Sound』
モダン・ジャズがアドリブ一辺倒でなくこれぐらいアンサンブルに気を遣っていたら…と思わずにはいられない
38位:『ヒンデミット:室内音楽選集 1番、4番、5番 アバド指揮ベルリンフィル』
機能和声の先、セリー前の半音階作曲の見事さよ。なぜこれがあんまり聴かれないのか不思議
37位:『Djivan Gasparyan / I Will Not Be Sad in This World』
アルメニア音楽のもの悲しさは、かの地の悲劇の歴史をそのまま反映してるんじゃなかろうか
36位:『Junior Wells' Chicago Blues Band with Buddy Guy / Hoodoo Man Blues』
やさぐれたチンピラなブルースがカッコ悪いわけがない
josquin desprez _stabat mater_La chapelle royale35位:『ジョスカン・デ・プレ:スターバト・マーテル ~モテット集 ヘレヴェッヘ、シャペル・ロワイヤル』
選んだ日が違えばこれが年間ベスト1だったとしてもまったく不思議でない静謐な美しさ
34位:『ユダヤの宗教音楽』
ユダヤの巡礼音楽や詠唱を聴いて心が動かない人なんているだろうか(いや、いない)
33位:『Joni Mitchell / Clouds』
戦後の英米フォークでこれだけ繊細に組み上げられたものを他に知らない
TakahasiChikuzan_TsugaruJamisen.jpg32位:『高橋竹山 / 津軽三味線』
純邦楽って様式化して迫力がなくなるものが多いですが、叩くように弾くモダン津軽三味線の大御所はすごかった!
31位:『ナイルの調べ エジプトの古典音楽』
ウードも良かったですが、個人的にはカーヌーンの演奏と音にやられた

映画、TV etc.
なにせ仕事しながら音楽を聴き、仕事が終わったらレビュー…みたいなスタイルなので、映画やTVはあまり観ることが出来てません。そんな中で観た映像作品は、どれも若い頃に夢中になったものばかりでした。これは、順位はつけません。
MadMax.jpg『マッドマックス』『マッドマックス2』
いずれもジョージ・ミラー監督、メル・ギブソン主演のバイオレンス映画。これに燃えない男なんていないだろ…
『オーメン』
エクソシストやローズマリーの赤ちゃんではまだぬるいオーメンとサスペリアこそオカルト映画の2大傑作だ
『スーパーマン』『スーパーマン2冒険篇』
小学生の頃、このふたつで洋画に目覚め、アメリカの摩天楼にあこがれた
『ドリフ大爆笑』『8時だョ!全員集合』ザ・ドリフターズ
小学生の頃に爆笑させてもらったのが全員集合、中高の頃がドリフ大爆笑でした。志村けんの冥福を祈る

第30位~21位
HerbieHancock_Speak Like a Child第30位:『Herbie Hancock / Speak Like a Child』
叙情的なハンコックという珍しい作品ながらスコアも演奏も切な美しすぎてヤバい
第29位:『シャルパンティエ:真夜中のミサ曲 ウィリアム・クリスティ指揮、レザール・フロリサン古楽オーケストラ』
クリスマスの夜の教会で実際に歌われるミサ曲。フランスのバロックもやはり見事…
第28位:『スティーヴン・フォスター歌曲集 Songs By Stephen Foster』
「金髪のジェニー」のレイドバック感がたまらない
第27位:『Beverly Kenney ‎/ Snuggled On Your Shoulder』
アルバム数枚出して世を去った女性ジャズ・ヴォーカリストは、デビュー前のデモテープが一番素晴らしいという事実
Faure_Piano3jyuusoukyoku_GenQ_EbenuQ.jpg第26位:『フォーレ:ピアノ三重奏曲、弦楽四重奏曲 エベーヌ弦楽四重奏団 etc.』
仕事で書いたポップな曲も多いフォーレだが、ガチで来るとフランス音楽史を変えるほどの傑作連発
第25位:『豊竹山城少掾 / 人間国宝 義太夫 豊竹山城少掾』
義太夫節の人間国宝というと堅苦しそうだが、最高に面白いエンターテイメントだぞこれは
第24位:『カスピ海の旋律 アゼルバイジャンの音楽』
トルコ周辺の細竿撥弦楽器のカッコよさは異常、アゼルバイジャンも凄かった
Lutoslawski_PianoConcert_Zimerman.jpg第23位:『ルトスワフスキ:《ピアノ協奏曲》《チェイン3》《ノヴァレッチ》 ツィマーマン(p)、ルトスワフツキ指揮、BBC響』
前衛と調音楽の中間あたりという、思いっきり僕の趣味な音楽。しかもツィマーマンのピアノがうますぎ
第22位:『King Sunny Adé / Classics Volume 6: Merciful God & Baba Moke Pe O』
アフリカ音楽が西洋ポピュラーの音楽や楽器を導入して作り上げたアフリカン・ポップの好例
第21位:『ウシュクダラ トルコの吟遊詩人』
個人的に一番トルコを感じるのはサズの演奏。その凄さを思い知ったCDのひとつ

 いやあ、どれも見事な音楽なり創作物ですが、これでまだ21位以下だとは信じられないです。僕は笑ったり泣いたり感動したりしてないと生きていられない人間なんじゃないかと自分のことを思ってるんですが、コロナ禍のなか、こんなにたくさん心躍る体験をさせてもらってきたんですね、なんと有難い事か。。というわけで、20位から1位までは、また明日!!

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2019年 今年聴いたアルバム 独断と偏見のベスト28 +α!

 令和元年もあと数時間というタイミングでブログなんて書いていて良いのでしょうか(^^;)。でもこれをやらないとすっきり年を越せない気がするもんで、自分のためにやろうと思います、今年聴いたアルバムの年間ベスト!
 今年は、「今のペースで書いていたら、持ってるレコードの備忘録なんて死ぬまで書き終わらないぞ」と気付いたもんで、書くペースを上げたところほぼ毎日更新となり、音盤を聴く量が通年の3倍に!!分母が増えたのに年間ベストの枚数をほぼ10枚に絞るなんてとても無理だぜ。というわけで、今年はベスト28+αで行こうと思います。まずは、第28位から14位までを一気に!

* * * * * *
The Wailers Burnin’第28位:『The Wailers / Burnin’』
私的レゲエ最高傑作はやっぱりウェイラーズでした。ベースのうねりがヤバすぎ、詞が素晴らしすぎです。

第27位:『Slayer / Reign in Blood』
もういい齢だし、スラッシュはさすがに卒業だろうなあと思って聴いたら、スレイヤーだけは別格でした!

Animals_Inside LookingOut第26位:『アニマルズ / 孤独の叫び』
「Inside Lookin' Out」のギターのカッコよさがすべて!初期アニマルズはこれだけあればいいです(^^)。

第25位『イサーンのスピリチュアル・ソング ~タイのモーラム』
民俗音楽のプログレ。ケーンというタイの笙のカッコよさがヤバい、死ぬまでに一度は聴くべし!

pinkfloyd_wish you were here第24位:『Pink Floyd / Wish You Were Here』
『原子心母』以降のピンクフロイドではこれが最高傑作なんじゃないかというほどの素晴らしさに今頃気づいた

第23位:『密林のポリフォニー イトゥリ森ピグミーの音楽』
アフリカのジャングルの中に住んでいるピグミーの音楽は脅威のポリフォニー合唱、すげえええ!

Farm.jpg第22位:『FARM』
アメリカン・ハードサイケの隠れ大名盤!やっぱりロックの核心はサイケにあると思う自分がいた

第21位:『黒人教会の音楽 (世界民族音楽大集成88)』
黒人教会の礼拝風景の実況録音で、本物のゴスペルを初めて聴かされた衝撃がすごかった

Rupin3rd_71MeTracks.jpg第20位:『ルパン三世 '71 ME TRACKS』
ルパン三世テレビ第1シリーズのあの超名曲『P38~』というヤツが聴けるレコードはこれしかない!

第19位:『ニジェールの音楽 Anthologie de la Musique du Niger』
たくさん音楽を聴いてきたつもりだけど、「なんだこれは!」という音楽の連続だったこのCDは衝撃だった

Dew_NunoyaFumio.jpg第18位:『DEW 布谷文夫 / LIVE!』
日本のロックは60年代末から70年代初頭に名盤が固まっていることを再確認。強烈な自己表現がすげえ!

第17位:『Art Pepper Quartet / Modern Art』
レイドバック感がヤバい、気持ちよすぎる…。アート・ペッパーの代表作は絶対これ!

penderecki_stabat mater_Tapiola第16位:『ペンデレツキ:悲しみの聖母 –ペンデレツキ無伴奏合唱宗教曲全集– ユハ・クイヴァネン指揮、タピオラ室内合唱団』
戦後に作曲された宗教音楽の中で最も祈りそのものに近いと感じたのがこれ。ゾクッと来る感動でした。

第15位:『砂漠のアラベスク アラビアの音楽』
マカームだけじゃない、大衆歌謡やベドウィンの音楽まで収録したイラク音楽の集大成!心を持ってかれた

Dufay_Missa Ave regina caelorum第14位:『Dufay: Missa Ave regina caelorum Dominique Vellard (cond.), Schola Cantorum Basiliensis』
ルネサンス音楽ブルゴーニュ楽派の切り札デュファイの最高傑作!この時代の作曲家は天才揃いだと思う

* * * * * * *
 ここまでの順位はあんまり関係ないかも。どれも何度も繰り返し聴きたいと思う名作揃いだと思います(^^)。さて、ベスト13に進む前に、音盤以外のもので特に素晴らしかったものを4つご紹介!

Kantsubaki movie映画『寒椿』 宮尾登美子原作、西田敏行・南野陽子主演
私的日本映画ベスト5に確実に入る傑作!文芸作と任侠映画の真ん中ぐらいで、何度見たか分からないほど好き

DVD『Cream / Farewell Concert』
ジンジャー・ベイカー擁するクリームの解散コンサート。若い頃魅了されまくった演奏は今見てもすごかった

映画『ランボー』 シルヴェスター・スタローン主演
僕と同世代でこの映画を見ていない男子がいるとは思えない、それほどある世代の心を動かした名作と思う

JinginakiTatakai_HirosimaSitouhen.jpg映画『仁義なき戦い 広島死闘篇』 深作欣二監督、北大路欣也主演
やくざ映画だと舐めてはいけない、実は日本映画のリアリズム表現の超傑作と思う

 映画や本にもけっこう触れた1年でした。本だとネイティブ・アメリカンの思想を伝えた『今日は死ぬのにもってこいの日』 や、当時のヨーロッパ的な死生観を伝えた『完訳アンデルセン童話集3』あたりは、音楽ばかり聴いてないでこういう本を読むために時間を割いて良かったと思う教えに満ちた本でした。
 さて、音盤に戻りまして、第13位から6位まで!

* * * * * * *
IfukubeAkira Sakuhinshuu_YamadaKazuo第13位:『伊福部昭:作品集 山田一雄指揮、新星日本交響楽団 etc.』
山田一雄指揮・新星日本交響楽団による「日本狂詩曲」は、日本音楽を西洋の豊かな音で鳴らした超名作名演奏だと思います。これは良いオーディオで聴かないと良さが分からないかも、むちゃくちゃに心揺さぶられました。。

第12位:『ジャワの民俗音楽 (世界民族音楽大集成15)』
ガムランだけでない、影絵芝居や道行芸能までをも含めたジャワ音楽の万華鏡、インドネシアの音楽のきらめきは素晴らしい

BillEvans_NewJazzConceptions.jpg第11位:『Bill Evans / New Jazz Conceptions』
感傷的にスタンダードを弾いてるのがビル・エヴァンスだと思ったら大間違い、本当はこういう事をやりたかったんだろうな

第10位:『ペンデレツキ:アナクラシス、広島の犠牲者に捧げる哀歌 他 ペンデレツキ指揮, Polish Radio National Symphony Orch., London Symphony Orch.』

「音響作曲法の走り」なんて言われますが、その音の衝撃はマジですごかった。戦後ポーランドの屈折を音で味わった気がする

John Coltrane Coltrane Time第9位:『John Coltrane / Coltrane Time』
共演のセシル・テイラーがすごすぎた!他のミュージシャンがけっこう保守だったのがむしろ音楽をいいバランスにしたかも

第8位:『モンテヴェルディ:歌劇《オルフェオ》 フィリップ・ピケット指揮、ニュー・ロンドン・コンソート』
通奏低音の素晴らしさを痛感。オペラって実はバロック時代が一番すごかったんじゃないかと思わされた

JoaoGilberto_Amoroso.jpg第7位:『Joao Gilberto / Amoroso』
ブラジル音楽でないと味わえない独特のレイドバック感、温かさ、そして哀愁が凝縮した音楽。これは万人におすすめ

第6位:『フランク:ヴァイオリンソナタ、弦楽四重奏曲 クレーメル(vn)、プラハ四重奏団』
クレーメルの素晴らしい演奏に悶絶、フランクの大名曲に悶絶、にプラハ四重奏団の素晴らしさに悶絶。ここまで来れる音楽家がどれだけいるだろうか…

* * * * * *
 14位までも素晴らしくて絶対に手放さないぞリスト入りですが、13位以降はレベルが一段上。すごすぎて何らかのアナリーゼを行ってしまったほどの素晴らしい音楽でした。名を成したほどのミュージシャンですらこのレベルの録音を残せるのは生涯に何度あるかというほどの高みを捉えた録音で、その素晴らしさに鳥肌が立ちまくっていました。。
 さていよいよ今年聴いた音盤のベスト5です!

Charlie Mingus_Jazz Composers Workshop第5位:『Charlie Mingus / Jazz Composers Workshop』
私的モダンジャズ最強のコンボであるチャールズ・ミンガス・バンド、僕はずっとエリック・ドルフィー在籍時が至高と思っていたのですが、よもやこんな初期の演奏がすでにとてつもない演奏をしていたとは思いもしませんでした。まだあのミンガス的な楽曲やアンサンブルは確立されてませんが、むしろこの時期のこういう音楽の方が高度じゃないかという所まであって驚きの連続!

Beethoven_PianoConcertos_Kempff_Kempen BerlinPhil第4位:『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 ケンプ(p)、ケンペン指揮、ベルリンフィル』
クラシックでケンプと言ったら泣く子も黙る存在ですが、古い人なもんである時まで聴くのを敬遠していたですが、いざ聴いてみたら鬼神のごとき演奏に戦慄!これは凄すぎるだろ、こんなの聴かされたら「ピアノ弾けます」なんて口が裂けても言えないわ…。しかも、そのケンプと争うオケが全盛期ベルリン・フィルという凄まじさ。この録音は今年の1位か4位。2位と3位はすでに決定しているもんでね(゚ω゚*)。それぐらいに凄い演奏と録音でした。いやあ、思い出すだけでゾクゾクしてしまう、これは人類の偉大な遺産じゃないかと。

Kohakuiro no Yoru_Bagdad no Oud第3位:『琥珀色の夜 ~バグダッドのウード』
そんなケンプより上位にしてもおかしくない音楽と演奏だと本気で思うほど、西アジアの芸術音楽のレベルは高いです。これは、イラクのウード奏者サフワット・ムハンマド・アリーの演奏で、このプレイヤーはイラク音楽を聴く人なら絶対に知っているというほどの超有名音楽家。マカームを極めるなんて一生かけてやるような仕事でしょうから、そりゃクラシックの英才教育を受けたプレイヤーと五寸で渡り合ったとしても不思議じゃないんですよね。このCDはパスタ(歌曲のひとつ)とタクシーム(即興演奏)で構成されていましたが、どちらも素晴らしくて、聴いている間は完全に魂を持っていかれていました。すげえ。

TsutsumiTsuyosi_GendaiCello.jpg第2位:『堤剛 / 現代チェロ作品集』
このCDで感激したポイントはいくつもあって、まずは堤剛さんの演奏が素晴らしかったこと。どこを切っても渾身の演奏でした。そして選曲が素晴らしくて、中でもコダーイ「無伴奏チェロ・ソナタ」と武満徹「オリオン」が素晴らしすぎ。コダーイの無伴奏チェロソナタは僕の中では超名曲で、他の演奏家のものもたくさん聴いてきましたが、堤さんの演奏は世界の名だたる演奏家に引けを取らない熱演と思います。そして武満さん「オリオン」の素晴らしさと言ったら…やっぱりこれが2位だな、素晴らしかったです!

Franck_Psyche_PStrauss.jpg第1位:『フランク:交響詩プシュケ ポール・シュトラウス指揮、リエージュ管弦楽団』
多くの作曲家がそうですけど、教科書に出ている有名曲、聴衆に人気の曲、本当にすごい曲、これらはたいがい一致してません。フランクもそうで、プシュケの素晴らしさは聴かれてないからメジャーになってないだけで、これを聴いたら「フランクの最高傑作ってこれじゃないの?!いや、絶対にこれだろ!フランクどころか、フランス音楽全体でもちょっと信じがたいほどの名作じゃないのか?!」という人は絶対にいるはずです。ドビュッシーに先行してこんな4度堆積和音を普通に使いこなしてたなんて、信じがたいほどのすごさ。しかも後期ロマン派のような恐ろしいほどの官能性もあるし…これは聴いたことのないクラシックファンにぜひ推薦したい名作です!

* * * * * *
 こうして振り返ってみると、今年は例年に比べて民族音楽やクラシックをずいぶん聴いた一年でした。西洋音楽ばかり聴いていると偏っている気になって、バランスを取りたくなるのかも知れませんね。ネイティブ・アメリカンの言葉に「魚はなぜ自分が水の中にいることが分かるのか」という諺があるそうですが、外に出ないと自分がいる場所すら分かりません。音楽もそうで、同じジャンルばかり聴いている所から一度でも外に飛び出すと、いきなりいろんなものが見えてきたりして。同じように、音楽ブログの中で小説や映画に触れたりするのも、音楽馬鹿になりたくないという気持ちがどこかにあるからなのかも知れません。

 今年はほぼ毎日更新。このペースで備忘録を書いていくのはなかなか大変でしたが、素晴らしくもありました。一年間、お付き合いいただきましてありがとうございました。どうぞ良い年の瀬をお迎えください。

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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
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