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TVドラマ『ミラーマン』#3 28~51話 円谷プロ制作

Mirrorman_vol9.jpg ミラーマン特集の第3回、今回は番組終盤から最終回までの中から面白かったものをセレクト!ウルトラセブンもそうでしたが、最終回が近づくと子供向けとは思えない話がチラホラと混ざってくるのは、「どうせもう終わるんだから、視聴率の事を気にせずにいい脚本を書いてやろう」という脚本家の矜持なのでしょうか(^^)。

mirrorman_episode32.jpg■第32話:今救え!死の海
 海の水が円形に引く特撮表現がすごい!特撮がすごいというより、こういう構図を描くアイデアとデザインセンスが素晴らしいです。見事な特撮の多いミラーマンの中でも1~2を争うシーンではないでしょうか?!

■第34~35話:S.G.M対ミラーマンの決闘/S.G.M特攻作戦
 ミラーマン後半の名作回です!インベーダーの策略によってSGMとミラーマンが戦う羽目となります。ミラーマンはインベーダーの基地と確信してとある団地に攻撃を加え、自衛隊やSGMはミラーマンが人間を攻撃していると思ってミラーマンを攻撃。負傷したミラーマンを怪獣が襲い、ミラーマンは心肺停止となります。ミラーマンを倒してしまったSGMの藤本隊員は責任を感じ、死を覚悟で怪獣に特攻をかけます。
mirrorman_episode35.jpg この話にはミラーマンが地下工場に収容される特撮シーンがあるんですが、この映像が素晴らしいです!人間の横にミラーマンが横たわっていると、その巨大さが伝わりやすくて、子供の頃はその映像表現に感動していました。また、地割れが起きて人々が飲み込まれる特撮も見事!円谷特撮班の大道具さん、いい仕事してるなあ。
 ドラマも熱く、ミラーマンを殺してしまった自責の念に苦しむ藤本隊員の演技が見事。特攻自殺するつもりで戦闘機で怪獣に突っ込んでいくのですが、その時に人生を振り返るように歌を歌い、他の人たちに別れの挨拶をして自爆特攻していくのです。自殺の直前に歌を歌うって、映画『仁義なき戦い 広島死闘編』のラストがこうでしたが、その心情って分かる気がするんですよね…ウルッと来てしまいました。
 音楽の使い方も素晴らしくて、ミラーマンが瀕死の重傷を受けながらも戦うシーンではミラーマン後半回のエンディングテーマのインスト(これが悲壮感あるいい曲!)、息を吹き返すシーンではミサ曲。冬木透さん、子供番組だと思って手抜き作曲するとかは一切してないです、素晴らしい!

mirrorman_episode44.jpg■第44話:魔の救出大作戦
 UFOがマンションに突き刺さって、いつ落ちるかドキドキ。なんだこれ(^^;)。。マンションの中に残された人を救うという『ポセイドン・アドベンチャー』をパロディ化したようなパニックドラマでした。たったそれだけなんですが、これが面白いんです。UFOがマンションに突き刺さっている絵が笑えると同時によく出来ていて、何やってんだと思いつつ、何回見ても面白くて好きな話でもあるのです(^^)。

■第46話:死都に愛の鐘が鳴る
 地球人を好きになったインベーダーの若い女性が、仲間から命を狙われます。インベーダーに襲われた彼女の命はあと数日、しかし彼女はその事実を知りません。地球を救おうとする彼女は死に、怒りと悲しみに震える京太郎。そして彼女が首にかけていた十字架のペンダントの光でミラーマンに変身し…
 ミラーマン版「盗まれたウルトラアイ」という感じの、なかなか悲しい話でした。撮影場所は代々木か駒沢のオリンピック公園でしょうか。あんなに素晴らしい建物で、まだまだ十分使えたのに、来年の東京オリンピックのためにぶっ壊してしまいましたね。2度目の東京オリンピックですが、最初の約束と全然違う金が税金から支払われ、自分の利益しか考えずに汚い事をやりまくって利権に群がる人たちで東京はボロボロ。2020年の東京オリンピックは、安くできると言っていた当初の予算の7倍の8000億円になり、さらに現時点では3兆円になっているという…この金、オリンピック終了後もずっと税金として都民なり国民なりに重くのしかかるんですよね…マジでむかつく、今の日本は南米並みの汚職腐敗国家になっていると思います。それなのに、悪い奴らのみならず、この問題を追及しきらないマスコミも、そんな事やってる政治家をまた当選させる市民も馬鹿すぎます。みんなミラーナイフでポアされればいいのに。

mirrorman_episode51.jpg■第50~51話:地球最後の日/さよならミラーマン
 いよいよミラーマン最終回!ミラーマンを観た事がない方は、第1話とこの最終回前後編だけでも見て欲しい!
 インベーダーが自分たちの惑星を地球にぶつける計画を立て、これがインベーダーとの最後の決戦となります。この戦いが終わればミラーマンとしてではなく地球人として生きていけると張り切る京太郎。しかしSGM隊員はインベーダーにコントロールされ、京太郎は変身する瞬間を御手洗博士の娘の朝子に見られてしまいます。京太郎に思いを寄せていた朝子は大ショックで言葉も出ません。また、ミラーマンであることを知られ、ひとりの人間として生きてゆく道の絶たれた京太郎は、正体を知られた事と怪獣との戦いの2重のショックで意識を失って卒倒します。
 地球最後の日を迎え、最後の戦いに向かおうとするミラーマンですが、京太郎の身を案じた朝子は、鏡の前に立ちふさがって変身を阻止しようとします。鏡の前からどこうとしない朝子の頬を張って、京太郎は朝子をどかします。「朝子さん、僕は地球の危機を救う使命をもってこの世に生まれたミラーマンだ。僕の命は初めからこの地球に捧げられているんだよ。」泣き崩れる朝子の前で、鏡の中に消えて行く京太郎。かろうじて勝利するミラーマンですが、怪獣の爆発と共に姿を消します。ようやく地球に平和が訪れますが、インベーダーに破壊されたままの二次元の世界の再建に京太郎は狩り出されます。京太郎は、ようやくふたりで生きていけると思った朝子に「君の事は永遠に忘れないよ」と別れを告げ、夕日の中に消えて地球を去ります。
 この最終回を素晴らしいものにしている最大の理由は、体を震わせて恋人の命を守ろうとする朝子の演技と思いました。子供の頃にこんな渾身の演技を見せてもらえて、僕は幸せだったんだなあ。だって、こういうものを見て、怪獣対ヒーローではなく人間ドラマに引きつけられていったんでしょうからね。最後の変身を決意する京太郎のセリフも、石田さんの俳優人生のクライマックスとなる名台詞だったのではないかと思います。ウルトラセブン最終回に匹敵するほどの感動的な名作で、子供の頃の僕は大感動でした。

* * * * *
 僕にとってのミラーマンは、幼少時に夢中になって観た無数の特撮ヒーロー番組の中でも、ウルトラセブンと1~2を争う超名作。テレビの前で魅了され続ける日々でした。自分がいくつになっても、ウルトラセブンとミラーマンの興奮と感動は忘れないんでしょうね。そこまで人の心をひきつける名作をひとつでも残す事が出来たのなら、映画人として素晴らしい人生だったと言えるのではないでしょうか。石田さんが夕日に照らされたミラーマンのラストシーンを演じたのなんてついこの前の事だと思うのですが、その石田さんがもうこの世にいないなんて信じられない、人の一生なんてうたかたの夢ですね。あらためて、生涯俳優で人生を終えた石田信之さんのご冥福をお祈りします。


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TVドラマ『ミラーマン』#2 6~27話 円谷プロ制作

Mirrorman_vol2.jpg ミラーマン特集、第2回です!ミラーマンは初回放送時の裏番組にシルバー仮面という特撮ヒーロー番組があって、そっちもなかなかしっかりしたドラマで面白いんです。これで互いに視聴率を食い合ってしまったのか、ミラーマンは途中で大きく路線変更。第2回は、6話から、路線変更となる27話までの中から面白いと思った話をセレクトしてご紹介!

■第6話:鏡の中の墓場
 インベーダーがライフル魔の死体と同化して、京太郎の命を狙います。京太郎は一度も会ったことの無い父と自分の関係に苦しみ、父から譲り受けた宿命としてのインベーダーとの戦いではなく、自分の意思でインベーダーと戦いたいと望みます。その話を聞いた御手洗教授は、父親ミラーマンがどのように死んだのかを京太郎に伝えます。ミラーマンは鏡の世界に長く留まりすぎると死んでしまうという弱点があり、父ミラーマンはインベーダーからその弱点を突いた罠にかけられて死んだのでした。ミラーマンもやはりこの罠にかかり、鏡の世界に閉じ込められ…
mirrorman_episode6.jpg 死体安置所をぼんやりとにじむ影が歩きまわる特撮表現が見事!ストーリーでは、鏡の中とこちらの世界というミラーマンのSF世界がどういう世界観なのかを描き、ミラーマンの物語に深さを与えたところが見事。1話完結のドラマとしては父子の物語がサイドストーリーとからめて語られるといった具合で、ミラーマンの物語のキーとなる佳作でした。この話、小さい子供には理解するのはかなり難しそう。ミラーマンって、もともとは対象年齢をやや高めに設定して制作されていたんじゃないかなあ。

■第7話:打倒!人体侵略作戦
mirrorman_episode7.jpg ウルトラセブンアンヌ隊員役を務めた菱見百合子登場回です!ウルトラセブンから数年経っているんですが、セブン序盤のペガッサ星人回あたりではサルみたいな頭ににきび面だった菱見さんが、セブン後半には「あれ?この日と綺麗だな」と思うようになり、そしてこのミラーマンでは大人びた美人になっていてビックリ(^^)。円谷プロ制作の特撮ヒーロー番組で綺麗だと思った人って、セブン後半からの菱見さんと、エースの美川隊員、そしてミラーマンのヒロインじゃないほうの女性隊員の3人です。
 話は、菱見さんの恋人の体がインベーダーに占拠されるというもので、インベーダーに体を占拠された男が魂を失わなかったのは、ずっとこの男に声をかけ続けた母親の愛情だったというもの。これは泣けるヒューマンドラマじゃないか、やっぱりミラーマンはSFサスペンスとヒューマンドラマのミックスなんですね(^^)。

■第10話: 時計が止まった街
 ある街の上空で、ジェット旅客機が空中で停止する事件が起きます。功名心に焦ったある科学者がインベーダーと結託して、重力をコントロールする装置を作り上げたのです。街の時間が停止し、その範囲はどんどん広がっていきます。時間停止の壁を突破できるのは光速だけで、それが出来るのはミラーマンしかいません。死のリスクに戸惑うミラーマンですが、時間停止線が東京全体を飲み込むと聞いた京太郎は意を決して時間停止戦を越え…
 この設定だけでハードSFですよね(^^)。そして、この回でとうとうインベーダーたちが実際の姿を現します。これが血管の浮き出した目を持たない半漁人のような姿で不気味なんですよ。子供の頃に見たときは恐かったなあ。ミラーマン、巨大ヒーローと怪獣の戦いさえなかったら、立派なテレビSF作品になっていたかも知れません。

■第17話:罠におちたミラーマン
 透明怪獣の特撮が見事です!怪獣は透明になるのですが、ミラーマンが投げつけた石油タンクから洩れた石油のかかった部分だけは透明にならない…これは特撮の技術とアイデアの勝利でしょう!!

■第21話: 恐怖の液体怪獣タイガン
 この回も怪獣特撮が見事で、ビルの向こうでミラーマンと怪獣が戦ってるんですが、ビルの後ろだけじゃなく窓を通しても怪獣が透けて動いてるんですよ!この細かい職人技が素晴らしい!

■第26~27話:ミラーマン・絶体絶命!/総攻撃!S.G.M
 ミラーマンの路線変更回です。御手洗博士の家と、その地下にあるSGMの基地が怪獣に襲われて破壊され、博士や隊員たちの葬儀が行われます。さらにミラーマンはインベーダーによって鏡の中に閉じ込められ、体の中に爆弾を仕込まれます。爆弾はミラーマンがある程度エネルギーを使うと爆発するというものです。2匹の怪獣に教われてピンチとなったミラーマンを、謎の戦闘機が救います。SGMのメンバーは生きていて、湖の底にある新しい基地や戦闘機と共に再生したのでした。
 ドラマ的には組織変更によってSGMが地球防衛軍のようになり、時限爆弾によってミラーマンの戦いに緊張感が出る、みたいな狙いなのかな?そういえば、ウルトラセブンもポール星人回で活動に制限をつけられていたな…。 そうそう、特撮としては全半回の黒い竜巻、後半回ラストの夕焼けの海の上を水平線にむけて飛び去って行く戦闘機のショットが見事でした(^^)。 


 今回見直して気づいたのは、僕が面白いと思ったミラーマンの話は最初の10話に集中してるという事でした。怪奇なSFサスペンスは初期に集中してるんですよね。恐らく最初は撮りためているでしょうから、10話あたりで視聴率や人気のデータが取れて、1クール後半あたりからテレビ局側から要望が来て、その影響が1クール終盤あたりから出始めるんでしょうね。僕はテレビ番組の制作会議に出たことが何回かあるんですが、「いいものを作るとか面白いものを作るというんじゃなくて、視聴率の事しか見ないで話を変えろとか、そういうことを言う世界なのか」と驚きました。
 しかし26~27話の路線変更によって、ハードなSFサスペンスだったミラーマンが、怪獣と戦う子供番組になってしまいました(^^;)。しかし26話以降も特撮は素晴らしくて、円谷プロのTV特撮がブランド化したのもうなづける出来栄えでした。毎週、円谷特撮のイリュージョンに魅せられていた子供の頃が懐かしいです(^^)。


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TVドラマ『ミラーマン』#1 1~5話 円谷プロ制作

mirrorman_Dvd1.jpg 1960~70年代は特撮ヒーロー番組がたくさん作られた時代でしたが、面白いものも子供だましのものもあって玉石混合。そんな無数にある昭和特撮ヒーロー番組の中で最高傑作は何だったかと訊かれたら、僕ならウルトラセブンミラーマンのふたつと答えます。このふたつだけは、大人になってから見ても視聴に耐えるほどの素晴らしさなのです!

 というわけで、今回はミラーマンの紹介をしようかと。面白すぎてすべてまとめての感想だけではもったいないので、面白いと思った話をダイジェストで書いていきたいと思います。まずは、1話から5話まで!

■第1話:ミラーマン誕生
 宇宙から人型インベーダーが襲来し、人間の世界に紛れ込みます。カメラマンである鏡京太郎は、インベーダー絡みの事件に巻き込まれます。それを科学防衛組織であるSGMの御手洗教授に話すと、京太郎は驚愕の事実を伝えられます。京太郎は、二次元人ミラーマンと人間のハーフで、彼の父親を殺したのはインベーダーだというのです。
mirrorman_episode1.jpg この第1話、超のつくほどのハードSF傑作です!何が素晴らしいって、特撮のイリュージョンと宇宙人の恐怖描写がすごいのです。誰もいないコンクリートの壁にガラスの破片を投げると、壁から緑の血が流れます。倒されたインベーダーの目は緑色に光り、死体が緑に燃えて蒸発します。何もなかった壁を撮影した写真を現像すると、目の光る男が透けて写っています。そしてインベーダーは壁をすり抜け、平然とビルの中に入ってきます。こうしたインベンダーの映像表現が強烈に不気味で「やばいぞ」という緊張感がすごくて、どうやってこんなすごいやつらに対抗するのかと、見るたびにドラマに引き込まれるんですよね。この第1話が好きすぎて、僕は人生で何十回とこの第1話を見てきたんですが、今回見てもやっぱり引き込まれてしまいました(^^)。ミラーマン第1話は、すべての昭和特撮ヒーロー番組の中で上位に入る大傑作じゃないかと!
 ミラーマンは、とりあえず第1話と最終回を見るだけでも、その素晴らしさが伝わるのではないかと。ミラーマンを「ウルトラマンの亜流だ」「子供番組だ」ぐらいにしか思っていない方は、ぜひ第1話だけでも見て欲しいです。素晴らしいSFドラマです!

mirrorman_episode2.jpg■第2話:侵略者は隣にいる
 とあるマンションにUFOが飛来し、インベーダーが最上階の住人たちと入れ替わります。まだ入れ替わっていない最後の住人が京太郎の知り合いの女性で、彼女にもインベーダーの魔の手が伸びます。
 この回で秀逸なのも、インベーダーの不気味な表現でした。インベーダーの魔の手が伸びた女性の部屋は色と音を失い、水が止まり、ラジオも電話も使えず、まるで時が止まったようになります。そして、周りの住人が皆サングラスをかけて…いや~、インベーダーの不気味な侵略の緊張こそミラーマン前半の醍醐味です!また、一般のマンションの住人が入れ替わっていく設定が、子供の頃の僕には他人事とは思えなくてめちゃくちゃ恐かったです。そうそう、特撮では、怪しい隣人の女が炎に包まれて化け物になっていく表現が見事でした!

■第3話:消えた超特急
 インベーダーをキャッチするレーダーを開発した科学者夫婦の乗った新幹線が、インベーダーによって異次元空間に引きずりこまれます。そしてSGMの元にインベーダーの交渉条件を伝えられた夫人が解放されます。インベーダーの交渉条件は、ミラーマンの引渡しでした。インベーダーに引き渡された京太郎が乗った車は異次元空間に引きずりこまれ…
 不気味な異次元空間を背景に展開するドラマが面白かったです。この話、事件は完全には解決せず、さらわれた科学者は異次元空間に置き去りなのです。いやあ、子供番組でこの不気味な終わり方は恐すぎる、こういうところが子供向けじゃないんですよね、ミラーマンって。
 そして、科学者夫人がUFOから開放されるシーンや、新幹線が異次元に消えてしまうシーンの特撮が素晴らしかったです。ミラーマンは特撮のアイデアや技術が見事なところも見所だと思います。そうそう、この頃は新幹線はひかりとこだましか無かったんですよ、なつかしいなあ。昔、新幹線には食堂車がついていて、子供の頃の僕が食堂車ではしゃいでいたら、ウエイトレスさんに後ろから頭をチョンと突っつかれたんですよ。幼少時のいい思い出です。

mirrorman_episode5.jpg■第5話:怪鳥インベラー現わる!
 怪鳥が現れて自衛隊機が墜落します。その付近に撮影取材に行った京太郎ですが、森の中で迷子になり、出会った村人に「この先は地獄谷で危険だから引き返せ」といわれます。京太郎は気づきませんでしたが、この村人はのっぺらぼうで、怪鳥とのっぺらぼうは建設中のインベーダーの前線基地に人が近づかないよう、伝説を利用して人を追い返しているのでした。
 この話にはインベーダーが3人登場しますが、全員のっぺらぼうです。今までのインベーダーは黒スーツにサングラスで統一されていたのに、怪奇作品にするためにいきなりの設定かよ…な~んていうのは野暮というもので、インベーダーの不気味さの表現が優先なんでしょうね。不気味といえば、怪鳥の放つ光線に当たった人間は白く発光して消えるんですが、この表現も見事でした。

 ミラーマンの何に魅せられたかというと、宇宙人の不気味さをベースにしたスリリングなサスペンスと、その恐怖を演出する特撮のイリュージョンです。特に序盤はインベーダーの不気味さを強調した描写が多くて、傑作揃いだと思いました。特撮ヒーロー番組が乱立した第2次怪獣ブームの中で、独特の作風でひときわ輝いていた名作だと思います。6話以降は、また次回!


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TVアニメ『世界名作童話 アンデルセン物語』 虫プロ

AndersenMonogatari.jpg これも虫プロ制作、アンデルセン童話のTVアニメ化作品です。キャンティとズッコという妖精のようなキャラを狂言まわしに設定して、毎回登場人物の違う一話完結の短編を、うまくつなげていました。

 「雪の女王」「人魚姫」「みにくいあひるの子」などなど、アンデルセン童話の有名なお話は、全部このアニメで知りました。個人的なおススメが「がんばれママ」という話。幼稚園児の頃、これを見て号泣。この話だけは、大人も不良も一度は見て欲しい!親不孝者は悔い改め、やくざは足を洗う決心がつくかも。以下、そのストーリーを少し(ネタバレを含みますので、読みたくない方は◆◆◆◆の所まで飛んでください^^)。

GnbareMama.jpg 吹雪の夜、病気の子供とその母親が住んでいる家に、道に迷った旅の老人が訪れる。母親は老人を家に迎え入れ、スープを温め直しに台所へ。そしてスープをご馳走しようとリビングに戻ると、老人が子供をさらっていなくなっていた。その老人、実は神さま。子供を取り返そうと馬にそりを牽かせて吹雪中をさまよう母親。子供を見つける事と引きかえに、母親は色々なものを失っていく。夜の精からは馬とそりを取りあげられ、水の精には目玉を奪われ、木の精に「先に逝きたければ俺を温めろ」と言われて棘にしがみつかされて全身穴だらけ、魔女からは若さを奪われる。そこまでして辿りついた神さまのすみかでは、自分の子供のふたつの運命を見せられ…。

◆◆◆◆
 たまたま見ていた、たった24分のこの話から、色んな事を教わった気がします。人生の中の24分なんて一瞬のはずだけど、こんなに心を動かされ、いまだに忘れられないんだからすごい…。この話、大人が見ても心打たれるんじゃないかと。世界では、今も色んな嫌な事がありますよね。人間同士の社会に関して言うと、「相手の気持ちになって、相手の痛みを知る気持ち」というものが欠けると、人間はいくらでもエゴにも残忍にもなってしまうんじゃないかと思います。情操教育というものがありますが、その究極の目的は「相手の痛みを感じられるようになる事」にあると僕は思ってます。もし「がんばれママ」を見ていたら、親に暴力を振るう子供や、子供に残忍な行為をする大人なんて、そう簡単に生まれないんじゃないかと思うんです。そしてこの「相手の痛みを知る」という、社会に生きる人間にとっての大原則が人の世界にもっと広まったら、人間同士の争いも少しは減るんじゃないかと思うのでした。小さな子供のいるお父さんお母さんは、絶対にこのアニメを子供に見せてあげてほしいです。人の痛みの分かる大人に育ってくれるかも。それにしても、手塚治虫さんって、いい仕事をいっぱいしてますね~。話が面白いとかそういうレベルじゃなくって、「何を伝えるのか」というところがすごいんだと思います。


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TVアニメ『悟空の大冒険』 虫プロ制作、杉井ギサブロー監督、出崎統演出・作画監督

Gokuu no Daibouken 手塚治虫が創設したアニメ制作会社虫プロ制作のアニメーションです。内容はタイトル通りで、西遊記をベースにしたユーモラスな内容。主人公の悟空も2頭身で可愛らしいし、子どものころは好きでよく見てました。

 好きだったいちばんの理由は、絵柄の可愛らしさ。観ていたのは幼稚園ぐらいの年齢だったもんで、それぐらいしか覚えてなかったんですが、この前ふとしたきっかけで何話か観たら、その絵柄の素晴らしさに驚きました。いや~、アニメーションとしてめっちゃ優れてるじゃないですか。。ディズニー以来のアニメーションの技法がギッチリ詰まってる感じ。貧乏な日本のアニメなのでセル数が少なくてカクカク動くんですが、床に落ちれば穴が開き、走れば足がグルグル回って土煙が立つ、驚けば目が飛び出し、怒れば頭から湯気が出る(^^)。背景の山や建物も絶妙にデフォルメされていて、絵以外では不可能な表現。色も近似色や中間色を使って表現されていて、色彩感が見事。こういう所が、宮崎アニメになくて虫プロアニメにある所なんですね(^^)。

 これ、楽しようとしてデフォルメしたわけではないと思います。いや、そういう事情もあったかもしれませんが、実際のものをそのまま写し取るだけなら、絵画やアニメは写真やフィルムに勝てません。だから、アニメでしか出来ない事を追及していくのがアニメの生きる道であって、実写では不可能な描写、絵が動くイリュージョン、こういうところを見事に処理した、笑いとロマンを与える素晴らしいアニメだったと思います。作画監督は出崎統さんですが、この人の作画や演出や構成の素晴らしさ、僕はのちに「エースをねらえ!」という映画で知る事になります。その話はまたいつか(^^)。

 西遊記ベースの冒険談だから、面白くないわけがないんですよね(^^)。大人が観るもんじゃないですが、それでもなつかしかった。西遊記は堺正章もこれも好き、虫プロ作品では、「ジャングル大帝」や「リボンの騎士」より、「悟空の大冒険」や「アンデルセン物語」が好きだった僕でした(^^)。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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