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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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Steve Lacy “Reflections” を聴き直して思った、手のひら返しの素晴らしさ

SteveLacy_Reflections.jpg 久々に、ジャズ系ソプラノ・サクソフォニストのスティーヴ・レイシーのアルバム『Reflections』を聴きました。昔はあまりいいイメージを持たなかったのですが、実にいいアルバムに感じてしまって、良く回る自分の手首に父ちゃん涙が出てくらあ。でも、手のひら返しって良い面もあるのかも。自分の言葉に執着して、いつまでもかたくなに「あれは○○だから悪い」という人よりはるかにオープンマインドでいいじゃないですか!もっと言えば、相手の価値観に耳を貸す事のできる手のひら返しは、世界平和への第一歩といっても過言ではありません。もちろん、最初から手のひらが返らないように配慮しておけるのが理想ですけど。。

 なんでもそうですが、悪い所なんて誰だって見つけられます。「ここが下手だ」「ここでミスしてる」でいいんだったら、ニワカにだって言えます。ところがいい所を摑まえるのは、はるかに難しい事だと思います。野球やボクシングのように、ある程度まで価値を数値化して測る事のできるものならまだしも、いろんな価値観の上に成り立っている絵画や詩や音楽なんて、余計にそう。浄瑠璃とロマン派音楽とマカームを同じ定規で測ろうとするのは滑稽というものです。でも最初からいろんな定規を持っている人なんていないわけで、理解するってことは、新しい道具を自分が獲得する必要があるという面もあるんでしょうね。

 昔ある舞台裏で、日本のロックバンドのウ〇〇〇ズのヴォーカルが、ワールドミュージックを小馬鹿にしているのを耳にした事があります。要約して言えば、音楽はハート、ワールドは古くさいしダサいし宗教くさい、など。あの人の音楽を聴いて、音楽はハートだという理由は分かる気がするのですが、そんなのは音楽の一部もいい所。じゃ、音楽の作曲的な部分はハートなのでしょうか。突っ込めばいくらでも言えるわけですが、ひとつの物差ししか持っていない人、いま自分が持っている以外の物差しに心を開けない人、自分以外の尺度がある事にいつまでも気づけない人だと、色々なものの「いい」を理解するのは難しいと思います。だから、かつて理解できなかった「いい」部分に気づくことが出来たのは、自分の精度があがったのかも知れないし別の物差しをゲットできたという事かも知れないので良きこと哉…すっごい自己弁護ですね(^^;)。。

 というわけで、昔の記事に追記しました。宜しければご笑覧ください!

http://cdcollector.blog.fc2.com/blog-entry-221.html


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ダチョウ倶楽部の上島竜兵さん、自殺なの?もし避けられた自殺なら、どうやれば防げたか考えてみる

UesimaRyuhei.jpg 今日(2022年5.月11日)、お笑い芸人の上島竜兵さんが逝去なさったそうです。家族からの通報で自宅から緊急搬送されたそうで、Yahooニュースには「関係者によりますと自殺とみられています」、朝日新聞ニュースには「捜査関係者によると、自殺とみられる」と書かれていたので、自殺の線が濃厚なんじゃないかと。なんてことだ…。

 ダチョウ倶楽部にいちばん爆笑させてもらったのは、ビートたけしが若手芸人のために作ったスペシャル番組『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』。興奮すると爆発する装置をつけられ、心電図で興奮度合いを測られるコーナーでした。他のお笑いタレントがセクシーな女性の登場で心拍数があがっていた中、上島さんはピクリともせず。ところがマッチョな男が出てきた途端に心電図が…あれは爆笑しました。
 他にも、ダチョウ倶楽部3人でK1の佐竹さんに挑んでリング下に落とされ、敷かれた粘着シートに絡まって動けなくなったのも爆笑でした。その落ち方や、落ちたあとのリアクションの面白さと言ったら(^^)。リアクション芸人なんていう言葉が出来たのも、この頃のダチョウ倶楽部さんや出川さんからだったと記憶しています。

 数日前にも、ファイト一発の俳優・渡辺裕之さんが縊死していました。縊死ってほぼ首吊りだそうですので、これも自殺の可能性が高いのでしょう。神田正輝と松田聖子の娘さんも自殺と思われる転落死をしてました。僕は関係の近い人を自殺で亡くした事があるもので、こういうニュースを聞くたびに、やりきれない思いを感じてしまいます。

 自殺って、色々な事を気に病んでの事なのでしょう。去年の厚労省の統計によると、自殺の理由は、健康問題(約4割)、家庭問題(14%)、経済問題(14%)、仕事関係(7%)、男女問題(3%)なんだそうです。男女問題と家庭問題は人間関係、仕事関係は人間関係と経済問題が半々とすると、大きく見て健康、人間関係、経済問題が自殺の理由になります。このうち、健康問題のうち直らない病気や痛みから逃れるための自殺だけは、状況によっては仕方ないという気がしますが(だって、死ぬ方がましと思うぐらいの肉体的苦痛の場合は、それを許してあげないのは苦しめと言っているような気がしてしまうので)、そうでないものは早まらないでくれと思ってしまいます。
 経済問題なら、日本にいればセーフティーネットもあるから何とかなる、最悪無一文になったって緊急避難は出来るから自治体に助けを求めてくれ、仮にアパート暮らしになったって、誰だって最後はどうせひとり、死ぬ事を考えたらそんな事は苦しみのうちにも入らないと悟ることが大事だと思います。仏教の本でも『方丈記』でもいいから読んでみよう、そうすれば持っていると失った時の苦しみが大きいんだから、持たなくなったこと自体をいい機会と思おう。
 人間関係も嫌な人とのかかわりなら断ち切ってしまえばそれまで、自分が死ぬ事はないです。愛別なら喪失感が残るでしょうが、たとえば親兄弟との別れならそれは順番であって、放っておいたっていずれ自分にもその時は来るんだからそう思おう。恋人や親友との別れだったら、もしそれで後悔する事があるとすれば、それは次に恋人が出来た時。その時には「あの時に死ななくて良かった」と思う筈だから、早まらないでくれと思ってしまいます。

 僕の身近で死んだ人は、死んだときにお酒を飲んでいた人と、やや鬱的傾向にあった人(鬱病じゃないです、あれはそんなレベルのもんじゃないらしい)でした。つまり、自殺した時に冷静な判断が出来ない状態でした。その人たちだって、お酒を飲んでいない時だったら、あるいは落ち込んでない時だったら、自殺しようだなんて思わなかったかもしれません。そう考えると、「なんで自殺なんて」と思っている人だって、気が滅入る事があって、その時にお酒でも飲んだら、どうなるか分からないですよね。そういうのを予防するには、まずは酒に頼らない事。そして、元気な時から「もし自殺しようと思った時には、冷静に判断できる状態の時まで実行しないようにしよう」と心がけておけば、少しは不必要な自殺を減らす事が出来るんじゃないかと思います。

 上島さんには、高校生の頃からよく笑わせてもらいました。天国では苦しむ事なく、志村さんや仲間たちと楽しく暮らして欲しいです。そして…お願いだから、不必要な自殺が少しでも減りますように。


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クラシックは近代音楽から入ると面白い、という話

 クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団演奏のラヴェル管弦楽曲「ラ・ヴァルス」の感想文で、ブログ友達の方から書き込みをいただきました。いわく、クラシックはごく一部だけが好きで、その一部というのがストラビンスキードビュッシーラベルの3人なのだそうです。これは痛いほどよく分かるご意見で、僕もその3人にバルトークを加えたあたりが大好きでした。
 また、その書き込みで「この3人にどういう共通項があるのか」「(普通のクラシックのワルツは)退屈で聴いていられない」「ペトルーシュカなどのようなバレエ音楽は異端なのか」等々のご質問をいただきましたので、これら全部をひとくくりにしてご返答させていただきます。題して、「クラシックは近代音楽から入ると面白い!」
 以下、コメント欄に書いた返答に少しだけ手直しを入れ、記載させていただきます。

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Stravinsky_LeSacreDuPritemps_Jansons.jpg ストラヴィンスキー、ドビュッシー、ラヴェルは僕も大好きです!僕もクラシックの作品で最初に好きになったのはそのあたりで、そこから趣味が徐々に広がっていきました。その3人は、20世紀初頭のクラシックで「近代音楽」という範囲に入り、音大の音楽史の授業では「ロマン派以降、現代音楽への過渡期」みたいな定義もされていました。

(*補筆:クラシックは厳密には古典、ロマン派、新古典のことを指す言葉で、それ以前のバロックルネサンスはクラシックではなく古楽扱い。現代音楽もクラシックに入りません。微妙なのが近代音楽で、これは「ものによる」と学生の頃は習ったのですが、今はどういう定義になっているのかは僕では分かりません。学生の頃の定義的には、印象派はギリでセーフ、でも音列主義は現代音楽に含める、ぐらいに自分では思っていました。)

HerbieHancock_Maiden Voyage■近代音楽はなぜ耳なじみが良いのか
 ○○さんの趣味から考えた3者の共通項と言えばジャズではないでしょうか。同じ理屈でその音が使われていたとは限らないのですが、ジャズ和声で言う所の9,11,13といったテンションなどが平然と出てきますので、質感がジャズに近いんですよね。ジャズ・ピアノではビル・エヴァンスマッコイ・タイナーハンコックあたりから4度堆積和音を使う事が増えましたが、これはフランス近代音楽のなかの印象派と言われる一派の和声の特徴で、ドビュッシーやラヴェルはその創出者です。細かくいえば、フォーレ晩年の作品など、それ以前にも先駆者がいます。

■クラシックの舞曲の位置づけ
 ワルツを含む舞曲については…ざっくりいうと、組曲形式のクラシックの音楽は、どこかに舞曲を挟むことが多いです。これはソナタも同じです。理由は音楽面だけでなく、依頼主が貴族であったから。ハイドンやモーツァルトの交響曲など、貴族社会が強かった時代になればなるほどそういう曲がどこかに入っていて、優雅に踊れるようにという事だけを目標にして作曲したんじゃないかと思えるほどに無個性です。逆に、宗教性が強い作曲家になると舞曲は影を潜めます。バロックで言うと、ヘンデルは舞曲がいっぱい、でも教会務めのバッハは舞曲が少ない、みたいな。クラシックに出てくるワルツを含めた舞曲の多くが貴族趣味的な退屈さに溢れているのは、そういう理由があるのだと思います…僕の勝手な推測ですけど(^^;)。

Ravel_Borero_Cluytens.jpg 舞曲系の音楽が面白くなってくるのは、ロシア・バレ団が全盛を迎えてからのこと。踊る人が貴族ではなくバレリーナになり、しかも演目の目的が貴族の社交場ではなく芸術作品の提示なので、面白くなって当然ですよね(^^)。「ラ・ヴァルス」も、ご指摘のストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」も、どちらもたしかロシア・バレエ団委嘱作のはずで、両者の共通項はここにあります。「ラ・ヴァルス」は「音楽として」ではなく「バレエ音楽として」当時にしては新しすぎたのでしょう。もう少しコンテンポラリーな舞踊団なら、喜んで使ったかもしれません。誤解を受けないように言うと、当時のロシア・バレエ団が保守だったわけではなく、むしろ相当な革新派だったと思います。

■結論!
 近代音楽以前のクラシックとなると、ドミソ和音が中心でテンションはなく、ようなくワーグナーR.シュトラウスあたりでディミニッシュやダブルドミナントが出てくるぐらいなので、音が退屈に感じます。逆に、これ以降の現代音楽になると、音列主義や無調がメインストリームになり、今の西洋軽音楽の調感覚や和声感覚から離れます。だから、慣習的に音楽を判断するタイプの人だと(例えば、ジャズやタンゴやフランス軽音楽などの戦後の西洋軽音楽に馴染んだ耳にとって)、感覚的にも理解できないという意味で結構きついかもしれません。そう考えると、近代音楽が退屈すぎず難しすぎない絶妙な位置にあるのかも知れませんね(^^)。


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MJQ を面白くないと感じる人に捧げるMJQ の聴き方!

MJQ_Concorde.jpg モダン・ジャズ・カルテットのアルバム『Concorde』の感想文のコメント欄から、ブログ友達さんより「(MJQ は)さっぱり良さが分からなかった」という趣旨のコメントをいただきました。僕もしばらくずっとそうだったもんで、すごく分かる気がするご意見でした。そういう人って結構多い気がしますし、特に、リアルタイムではなく後追いで聴いた人だと「MJQは分からん」という意見は少なくないんじゃないかと。

 でも僕の場合、「面白くない保守的で退屈な音楽だな」と思っていたMJQ に、ある時から大ハマりしてしまいました。今では、ジャズ史に残る名アンサンブルのひとつだと思っているほどです。というわけで、コメント欄に返信させていただいた内容を以下に転記しておきます。名付けて、「MJQ を面白くないと思った人に捧げるMJQ の聴き方」!

* * * * * *

■MJQ には、たしかにカクテル・ジャズ風の退屈なアルバムがそれなりにある
 おっしゃっている事、すご~くよく分かります。MJQ、僕も最初はさっぱりでした。その最初というのは『ベニスに死す』と『ジャンゴ』で、これがどちらも大アウト。いま考えるとこの2枚は○○さんいうところの「カクテルジャズ」方向の色がメチャクチャ強かったという(^^;)。。どちらもジャズ評論家やSJ誌が大絶賛していましたが、今から思うとジャズ評論家のポンコツさや80年代以降のSJ誌のレコード会社の太鼓持ち加減って、罪だったと思います。あれのせいで日本でジャズが死んだといっても過言じゃないぐらい。というわけで、MJQ は、レイドバックしたカクテルジャズ、アンサンブル音楽、ショーバンド、この3つのバランスで出来ているグループで、カクテルジャズ方面に寄りすぎると、たしかに面白くないと思います。

■でもMJQ は室内楽風のアンサンブルをやると素晴らしい!
MJQ_SPACE.jpg 僕の転機はジャズやロックのミュージシャンがごっちゃで出演した『スーパー・ショー』というビデオを観た時でした。ツェッペリン、バリー・ガイ、MJQ、ローランド・カークなど、ジャンルを超えたミュージシャンが出演しているスタジオライブだったんですが、ここでのMJQがハーモニック・マイナーのモード4あたりを使いながらアドリブとアンサンブルが混然一体となった音楽をやっていて、これにぶっ飛びました。もう、音楽のレベルがケタ違い。このビデオは今では見るのが難しいかもしれませんが、その曲自体は『Space』というアルバムに入っています。
 というわけで、MJQ の本当の素晴らしさは、カノン以降の西洋音楽の作曲技法を色々使える音楽能力の高さと、それをアンサンブルにして表現できるアレンジ能力にあると感じます。そういう事をやっていたジャズって、MJQ 、ミンガス、ジミー・ジュフリー、シェリー・マン、ジョージ・ラッセル…限られるんですよね。やろうと思っても出来る知識があるジャズマンが少ないという事もあるだろうし。

■MJQ が室内楽アンサンブルをやればやるほど、アドリブの意味がジャズのメインストリームとは違っていく
 こういう枠で音楽をやっているので、MJQ の場合はアドリブの役割がバップ系統のジャズとは違う気がします。エスプレッシーヴォな表現ではなくてカデンツァやゲネラルバス的なんですよね。今回の記事でも書いていますが、初期MJQ はまだハードバップ色が強くて、アンサンブル面が安定してくるのはもう少し後からです。

MJQ_PorgyandBess.jpg そういうアレンジ面が絶品のMJQ のアルバムでおすすめは、『Pyramid』、『Blues on Bach』、『Porgy and Bess』、『Space』の4作です。スコアが本当に見事で、なぜベースとドラムがああやっているのかはこのへんのアルバムを聴くと分かるんじゃないかと思います。チェンバーミュージックの低弦の役割を理解しているコンバスってジャズでは多くないと感じますが、そんな中でパーシー・ヒースは相当にレベルが高いと思います。音から判断するに恐らくガット弦を張ってますし、アルコもうまいですし。もし僕が室内楽ジャズのグループを作るとしたら、バスはパーシー・ヒースかバリー・ガイかスティーブ・スワロウを指名したいぐらい。そうそう、ドラムのコニー・ケイも、ジャズやロックのドラマーでは珍しいぐらいにアンサンブルをよく聴いていると感じます。そうそう、MJQ のリズム・セクションの室内楽への対応能力の高さが分かる超優秀アルバムは、『Blues on Bach』や、ポール・デスモンドのアルバム『East of the Sun』あたりがおすすめです。ジャズのミュージシャンって出音が汚い人が多いですが、MJQ のリズム・セクションは音がものすごくきれい…タッチがぜんぜん違うので、やっぱりクラシックやってたんじゃないかという気がします。少なくとも、聴いて勉強はしていたでしょう。

■サード・ストリーム・ミュージックは、ジャズやロック/ポップスだけ聴いている人だと良さを理解するのが難しいかもしれない
 MJQだと、他には『Third Stream Music』や『A Quartet is a Qurtet is a Quartet』『Jazz Abstruction』などなど、サード・ストリーム色の強いアルバムも僕は好きですが、こっち方面はバロックや近代クラシックを聴いた後じゃないとピンとこないかも。最近書いた記事で言うと、バッハのブランデンブルグ協奏曲のゲネラルバスやヒンデミットの「室内音楽」が良いと思うようなら、サードストリーム方面もそうとうに面白いと感じる気がします。僕は、ヒンデミットやバッハは、若い頃はまったく分かりませんでした。

 いっぱい書いちゃいましたが、カクテルジャズ方面のMJQでは、僕の場合『コンコルド』や『Fontessa』は気持ちよさが退屈さを上回るのでセーフ、『ジャンゴ』や『ベニスに死す』は退屈さが優ってしまってアウトです。こういう境界線って、要するに個人差なんでしょうね(^^;)。


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小室哲哉さんよりも、人のケツを追いかけまわして盗撮して生きてる奴や、したり顔で人を平然と批判する人の方が気持ち悪いと思う件

KomuroTetsuya.jpg ミュージシャンで音楽ディレクターの小室さんが不倫したとかで週刊誌にすっぱ抜かれて、本人が引退表明したそうですね。いろいろ苦労の多かった半生でもあったみたいですし、お疲れ様、充分稼いだでしょうし、どうぞゆっくりのんびり以降の人生を楽しんで下さいという気持ちです。

 ところで、相手は看護師さんで、肉体関係もないときいたのですが(いや、こういうのって全然興味ないんでよく知らないんですが)、もし肉体関係がなかったんだとしたら、それでも叩かれなきゃいけないの?って思っちゃいます。こんなんじゃ、結婚してる有名人は、異性に相談事をしただけでも、ミーティングでメシ食っただけでもつるし上げ食っちゃう事になるの?だいたい、不倫なんて人の事で、他人がつべこべ言うことじゃないと思うんですが。僕は小室さんの音楽は好きじゃないですが、それでも小室さんの音楽を好きだという人はたくさんいるでしょうし、人のケツを追いかけまわして隠し撮りして食ってる人や、個人の転落をエンターテイメントとして売って稼ぐテレビや雑誌や、したり顔でえらそうにペラペラと話してる人たちより、いい音楽をつくった人の方が、よほどたくさんの人を救ってきたと思うんですが。

 とっても気になるのは、ここ5年10年ぐらいで妙に目立ち始めた、炎上とかポリティカル・コレクトネスといった問題です。伴侶をだましたりないがしろにして不倫に走るとか、あるいは肉体関係を持ってしまったというのであればある程度の批判も分からなくはないですが、それだって他人がとやかく言うような事じゃない。まして、肉体関係もなく、伴侶の病気の面倒も見て仲も良い場合、無関係な他人の事にまで首を突っ込んできてつべこべ言う気持ち悪い人さえいなければ、誰も不幸になってなかった事態じゃないんでしょうか。こいうのって、ポリティカル・コレクトネスに限りなく近い問題と思います。ポリティカル・コレクトネスというのは、ほんのちょっとしたことでもすぐに社会が糾弾して、社会がある個人を簡単に抹殺するという現象の事です。たとえば、社会福祉もして、一生懸命働いてもいて、色々とよい事もしている人が、1回だけお金がなくってキセルをしたとします。このキセルを100万回も批判し、この人のすべてがまるで悪のように叩き続け、社会から抹殺してしまう、みたいな事。ちょっと前にダウンタウンの浜ちゃんが黒塗りでエディ・マーフィーの恰好をしたら海外のメディアが「黒人差別だ」と叩いてましたが、あれを黒人差別の意図でやってるわけないですよね。また、アフリカン・アメリカンの人たちが差別と感じたかというと、そのニュースに関する海外の掲示板を見るかぎり、当のアフリカン・アメリカンたち自体がまったく差別と感じていなくて、むしろ「報道が行き過ぎだろう」という声が圧倒的に多かったのが実情。悪意も犠牲者もどこにもないのに、騒いでいる奴だけで虚像の悪をでっち上げて、その虚像を叩きつづける詭弁を行ったわけです。今回の小室さんのケースなんて、それに近いんじゃないかと。

 不倫とか人の過ちを簡単に批判できる人の方が、僕は気持ち悪いと思ってしまいます。じゃあお前は過ちを犯した事がないのかと思うし、それを批判するなら、お前がちょっと過ちを犯しただけでも社会から抹殺される社会を自分で作りだしてる事になるんだぞと感じてしまいます。同じ過ちを何度もするのは駄目かもしれませんが、ちょっとの過ちですら他人を許さないという社会にしていいんでしょうか。許さないような口調で言っている人ですら、絶対に過ちをいくつも犯している筈だというのに。子どもの頃、自分が分からないものはすぐ否定するクラスメイトって、いませんでしたか?普通なら、大人になっていく過程で、自分とは違う価値観をもつものに出くわしたら、否定するより前にそれがどういうものかを理解しようと努力するのが普通。仮にそれでも自分の結論とは違うものであったとしてさえ、別の価値観はそれはそれとして尊重するのが普通です。そういう事が出来ず子どものまま大人になってる精神的未熟が、気持ち悪いポリティカル・コレクトネスの背後にある問題と思います。相手を尊重する、一緒に生きていくという気持ちをもう少し持てたら、たかが過失ぐらいで人に罵声を浴びせるような浅はかな人は減るだろうし、それだけで100倍ぐらい住みやすい社会になると思うんだけどなあ。



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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
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