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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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コミック『新ルパン三世』 モンキー・パンチ

ShinRupin3sei_Aizouban4.jpg 1977年からモンキー・パンチさんが漫画アクションに連載した漫画『ルパン三世』の続編です。時期的にも内容的にも、テレビで放映されたルパン三世第2シリーズと絡んだ作品でした。どちらも現実離れした荒唐無稽さなのですが、テレビアニメは子どもながらに「馬鹿にするなよ」と見ていられないものが多かったのですが、コミック版はあくまでコメディとして扱っているので、同じ話でもとても楽しく読めたものでした。むしろ、大人な漫画だなと感じていたほど。

 たとえば、「ロータ・マシラウの忠告」。これはテレビ第2シリーズだと「謎の女人館を探れ」という話で、盗みに入った屋敷で、美女からもらった玉手箱を開けると老人になってしまうという話。これがテレビアニメだと、「おいやばいぞ、玉手箱を開けたら老人なってしまう!」なんて真面目にやるもんだから「くだらねえな、子どもだと思って馬鹿にすんなよ」…みたいに思ってしまった幼い頃の僕でしたが、これがコミックだと、ルパンが一枚上で美女が婆さんになってしまうという落ちの逆転コメディ。玉手箱がどうとかいう所ではなく、話の重心がどうコメディとして落とすかという所に行っているので、玉手箱がどうなんてどうでも良くて、笑えるんですよね。

 原作1作目のルパンより、こちらの方がコメディ色が強く、前作以上に荒唐無稽な話の落ちで、笑って楽しむ作風。週刊誌で週に一回こういう話を読んで、痛快なルパンの活躍に溜飲を下げ、日々のストレスを解消してもらう、みたいな漫画だったんじゃないかと。5分ほどでリフレッシュさせてくれるこういうものって、漫画や流行歌が最適だと思うんですよね。これも日本のアダルトな漫画史に残る傑作のひとつじゃないかと思います。


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コミック『ルパン三世』 モンキー・パンチ

RupinSansei_comic.jpg 僕がルパン三世に初めて触れたのは最初のTVシリーズとなったアニメで、モンキー・パンチさんの書いた原作を読んだのはしばらく後。テレビとのあまりの違いに驚きました。漫画雑誌といったら「デビルマン」や「あしたのジョー」が連載されていた少年マガジンや、「ブラック・ジャック」や「ドカベン」の連載されていた少年チャンピオンといった少年漫画雑誌が当たり前の時代で、青年から大人向けの漫画雑誌はまだ斬新な時代でした。1967~69年に青年漫画誌の漫画アクションに連載されていた「ルパン三世」は、青年誌掲載というだけあって、絵もストーリーもかなりアダルトな内容でした。

 話は1話完結の短編で、テレビの第1シリーズと同じだったもので覚えているのは「脱獄のチャンスは1度」(漫画だと「脱獄」)、「魔術師と呼ばれた男」(コミックでは「魔術師」)。どちらもテレビ版屈指の名作回ですが、このふたつの話には、原作版ルパン三世のエッセンスが詰まっていたように感じます。銭型警部が頭脳明晰な敏腕刑事で、話は殺しもあればエロもあり、最後はあの大どんでん返し。週1回の連載とは思えないほどに完成度の高いストーリーは、手塚治虫さんのブラック・ジャックなみの見事さ。

Lupin3rd_Comic_194.jpg そして、ストリーなみに素晴らしいと感じたのが作画でした。コミックですから、絵も重要な魅力。書き込みは細かく、デフォルメは見事で、絵を眺めているだけでも楽しくなるほどでした。それでいてクールな印象を覚えたのは、カット割りが細かくて、クライマックスシーンでも大写しにしなかったためじゃないかと思ったりしました。このあたりがヨーロッパ映画的で、アメリカ映画やアメコミのように大げさにしないのです。このクールさが良かった。

 軽妙なギャグも織り込まれた娯楽的な漫画ですが、ゴーゴークラブにいそうなグルーピーがたびたび登場したり、意外と無慈悲で厭世的な雰囲気があるのは、70年安保前後の日本の世相が背景にあったのかも知れません。そんな作品なので、子どものころにはじめてみた時は理解できない部分も多かったのですが、大学生の頃に読んで「これを週刊で連載していたのか」と驚き、そして虜になりました。子ども向けだった日本のコミックを、大人の観賞に耐えるレベルのクール・ジャパン最大のコンテンツに引き上げた名作のひとつと思います。あらためて、モンキー・パンチさんのご冥福をお祈りします。


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コミック『愛と誠』 梶原一騎原作、ながやす巧作画

Ai to Makoto_comic 梶原一騎原作の漫画のトップ2は「あしたのジョー」と「巨人の星」で決定と思いますが、ではもう1作あげるとしたら?タイガーマスク?柔道一直線?僕が夢中で呼んだ作品はそのどちらでもなく、「愛と誠」でした(^^)。おお、クリスマスイブに「愛と誠」とはなかなかタイムリーだ!って、狙ってたんですけどね(^^;)。でもこの漫画、「愛と誠」というタイトルから想像されるような代物じゃないです。暴力上等、非道に非道を重ねるので、聖夜にこれほどふさわしくない漫画もないんじゃないかと。この漫画、惹きつけられるように夢中で読みつつも、「面白くねえなあ」とも思いもしたという、ちょっと不思議な漫画でした。

 面白いと思った所は、緊張感がすごかった事!この漫画は、不良高校生を主題にしたものなんですが、リンチや拷問の描写が凄すぎて生きた心地がしない緊張感だったのです。不良だらけの高校に入り、誰が影の番長か分からない状況で、いつ殺されるかもしれない…みたいな異様な緊張感にドキドキ。僕がこの漫画を読んでいたのは小学生の頃だったんですが、子どもの限界をはるかに超えてました。デビルマン級でした。でも、それがもう少し上のお兄さんたちの世界を覗いてるような、知らない扉を開けているような魅力だったのです。ホラー映画を観る時の「怖いもの見たさ」に近い感覚だったかも。

 でも、面白くないと感じるところもありました。不良が喧嘩したりあれこれするのに、いちいち理屈が多いんです。喧嘩なんて、理屈で起きるもんじゃないって…というのが第一感。このくどくてメンドクサイ理屈が、けっこう萎えました(^^;)。いちいち鼻につくんですよね。キスひとつするだけでも、ものすごく壮大な理屈が必要、みたいな。

 そして久々に読んで思った事は…ながやす巧さんの絵がうまい!うますぎる!漫画なんて週に15ページぐらい書かないといけないと思うんですが、それでこのデッサン力はすごい。漫画で絵だけで感動させられたのって、この漫画と、井上雄彦さんの「バガボンド」ぐらいかも。漫画って、絵が半分ですからね、やっぱり絵は馬鹿に出来ないなあ、と。何度もテレビドラマや映画になった作品ですが、この作画を上回る早乙女愛はついに生まれなかったんじゃないかと。この絵の早乙女愛なら命がけで守りたくもなりますが、池上季実子や武井咲じゃ命を張る気にゃなれないぜ(゚∀゚*)。


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コミック『巨人の星』

Kyojin no Hoshi_comic 梶原一騎原作のコミックと言えば、あしたのジョーに並んでこの「巨人の星」も大名作!子どものころにテレビアニメはそんなに面白いと思わなかったんです。ところが、コミックを読んだら…うわあああこれはめちゃくちゃいい。テレビアニメの「巨人の星」を「巨人の星」と思ってはいけない、原作漫画の素晴らしさはそのへんの直木賞作品に優るとも劣らぬ文芸作品レベルの大傑作。オトコの生きざま、美学の本なのです!

 たんなる努力と魔球の物語にしか見えなかったアニメ版「巨人の星」と、コミックのどこが違うのか。例えば、物語の終盤で、主人公の投手・星飛雄馬が、ライバルの打者・左門豊作に手紙をあてたシーンがあります。そのシーンで、星は左門に「貴兄」という二人称を使うんですよ。これは日本の手紙のマナーのひとつですが、まだ子供だった僕はこういう言葉づかいを知らず、感動したのです。まず、親しい人に「貴」という言葉で尊敬をあらわし、また、同等の人なのに「兄」と呼ぶ事で自分をへりくだり、相手を高く見るわけですよね。昔の日本が持っていたこの美学、今の社会にどれだけ生きているでしょうか。自分の権利ばかり主張して、政治でも日常でも、エゴをこじらせたような出来事ばかりが目につく今の日本が失った美学が、ここに生きていると感じました。今、神戸でも大阪でも、電車に乗って、老人が立っていようが何しようが、子どもも若い人もサラリーマンもお姉さんも、スマホいじって席から立ちません。東京もそうでした。見ていて反吐が出そうなエゴ丸出しの醜い社会なんですよ。政治のニュース観ていても、やりたい放題のエゴイスティックな事をやっておきながら、謝るどころかふんぞり返って出鱈目な言い訳をして押し切ろうとしている人がトップだったり。日本は、金銭的な豊かさとひきかえに、大事なものを失ったようです。「巨人の星」は、戦後にアメリカ文化を吸収する事と引き換えに失われていった日本の美学を訴え続けた作品なのでした。

 この漫画に貫かれている美学が、現代にふさわしいものかどうかは、一概には言えないと思います。正直いって、微妙なところも多いかも。でも、行き過ぎた還元ひとつをとってあげ足を取るのではなく、その根本にあるもの「全力で誠意を示す」「相手を敬う」「命がけで事にあたる」という姿勢は、たしかにかつての日本文化に共有されたものでありながら、現代に失われたものだと感じるんですよね。この漫画が描かれたのは敗戦国日本が息を吹き返した高度成長期で、同時に親や先祖が戦争で死に、古い文化を伝える人が死滅した後に育った人が、社会を担い始めた時代です。梶原一騎はその社会を見て、かつてあった日本の社会美学を伝えようとしたのではないかと思います。江戸時代、窃盗や辻斬りなどやりたい放題の悪党に成り下がった武士たちを戒めるために、「武士道」という倫理規範が作られたそうです。コミックを通してそれを訴えた現代版武士道が、梶原一騎の「巨人の星」であり、狩撫麻礼の「迷走王ボーダー」なのだと思います。テレビアニメは凡作と思いますが、コミックは日本漫画に残る大傑作、大人が読んでも胸に刺さるものがある人生の書と思います!


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コミック『あしたのジョー』

AsitanoJoe_comic.jpg 子供のころの自分の人格形成に影響しまくったほど、心を熱くした漫画です。高森朝雄(梶原一騎)が原作、ちばてつやが作画を担当したボクシング漫画で、メッチャ熱かった!日本の漫画の大傑作のひとつじゃないでしょうか!

 主人公の矢吹丈は、孤児でとんでもない不良、警察沙汰の事件をたびたび起こします。このジョーの運命が、元プロボクサーで今はただのよっぱらいの中年土方おやじ丹下段平との出会いで変わっていきます。段平は、けんかにめっぽう強いジョーと出会い、こいつとならボクシングで世界一を取れると確信、そこから酒をやめてジョーに「一緒にボクシングをやろう」と迫ります。でもジョーは相変わらずのチンピラで、けっきょく少年院送り。でもそこで出会った元プロボクサー力石がメチャクチャに強くて、けんかに負けたことのないジョーがパンチ一撃で沈められます。そこからジョーは力石を倒すべく段平とともにボクシングに打ち込み…みたいな感じで話が進んでいきます。

 この漫画、僕は心打たれるものがふたつありました。ひとつは、ジョーのハングリーさ。通り一遍のリクツなんて通用せず、自分の望んだものを手に入れるためには、ジョーは何でもやります。泥棒もするし人もだます、相手も半殺しにします…が、死に物狂いの努力もするのです。自分の夢のためなら何でもやるエネルギーが、最初は救いようのない方向に働いていますが、ボクシングに出会った瞬間からジョーを生かします。このジョーのハングリーさとパワーに、子供のころに魅せられました。僕だけじゃない、まわりの男子はみんな感化されてましたね(^^)。この漫画との出会いで、クラスの半数の男子の人格が変わったほど(^^)。ヒーローでした。空想上のヒーローであるウルトラマンや仮面ライダーとは違う、リアルなヒーロー。自分の生き方の教科書となった最初の作品でした。この漫画が、自分を幼年期から少年期へ成長させたほどの衝撃、生きるための教科書がここに見つかった気分でした。

 もうひとつは、段平の物語です。子供のころにはまったく感じなかったんですが、大人になってこの漫画を読むと、ジョーよりも段平に心を打たれるのです(T_T)。これは「巨人の星」の星一徹も同じ。子供のころの夢って、挫折まで行かなくても果たせずに終わってしまう人がほとんどだと思います。プロサッカー選手を夢見て高校までやったけど、全国大会に進めず、プロからも声がかからずそこでオシマイとか、出世やいい仕事をしようと夢見て会社に入ったけど、もう中間管理職で終わる未来しか残ってない、とか。ほとんどの人が、みんな段平だと思うんですよね。そんな夢を絶たれた中年男が、もう一度立ち上がって、酒もやめ、寝ずに頑張って、人生最後の挑戦に全力を尽くす…もう、涙が止まりません。大人になってから読んだあしたのジョーは、段平の物語でした。

 というわけで、少年期の僕の人格形成に深くかかわった漫画が、「あしたのジョー」でした。大人になった今読んでも、メチャクチャ心に響いたなあ。。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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