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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『Otis Redding / The Dock of the Bay』

OtisRedding_DockOfTheBay.jpg オーティス・レディングのアルバムで僕が最初に聴いたのは、死ぬ3日前に録音したという「ドック・オブ・ザ・ベイ」の入ったこのアルバムでした。なんでこの曲を知ったかというと、矢沢永吉さんの名バラード「チャイナタウン」の中に、「チャイナタウン、横浜トワイライトタイム、流れてる俺たちの好きだった”the dock of the bay”」という詞があったから。この詞ですから、きっとものすごくいいバラードなんだろうな、どんな曲なのかな…な~んて思っていたのです。そしてある時、このアルバムが再発されまして、「あ、これの事だったのか」と、迷わずレンタル!買ってないのか(^^;)。だってまだ小学生でしたからね、金なんてなかった。。

 ところが、みなさんご存知の通り「ドック・オブ・ザ・ベイ」は、泣けるスローバラードなんかじゃなくて、マッタリしたミドルナンバー。ついでに、他の曲もみんな古くさく感じました。まあ、小学生や中学生にこれを理解しろと言ったって無理な話ですよね。泥にまみれて働いても家賃程度しか稼げないとか、失恋で死ぬ所まで行ったとか、そういう人生の苦節や理不尽を味わった後じゃないと、ソウルミュージックなんて分かるはずがないのです。そしていま聴けば、「オーティス・ブルー」や「ソウル・アルバム」に比べると、曲によっては、頼みの綱のヴォーカルのクオリティも落ちて感じました。ハイトーンになると嫌なかすれ方をしちゃったりね。オーティスさんは病死ではないので、晩年に体調を崩したとかそういう事はないんでしょうが、何かしら死の影が近づいていたのかな…。でも、アルバムラストの「Ole Man Trouble」の歌は本当に素晴らしい、僕がオーティス・レディングの歌唱で一番好きなのはこれです。

 60年代後半、アメリカのいいミュージシャンが次々に死んじゃいました。ジム・モリソンジャニス・ジョプリンジミ・ヘンドリックス、オーティス・レディング。ちょっと後には、マーヴィン・ゲイも父親に射殺されちゃいますし、魂削って叫んでいるような人ほど、魂をはやく使い切っちゃうんでしょうか。こういう人たちって、燃え切らないままブスブスとくすぶってる僕たちの代わりに、燃え尽きる輝きを見せてくれて死んでくれてるんじゃないか…なんて思いながら、久々にこのアルバムを聴いていました。ダメだ、酔っぱらってますね(^^;)。。でも、あれこれ曲を解析しながら聴くような音楽じゃないですよね、こういうものって心で感じて聴いていたい音楽です。


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『Otis Redding / The Soul Album』

OtisRedding_Soul Album ソウルの大名盤「オーティス・ブルー」の翌1966年に発表された、オーティス・レディングの4thアルバムです。「オーティス・ブルー」の歌にグッと来たことのある人なら、このアルバムも絶対いけます!逆に、あれがダメだったら、これもダメかも (^^;)。

 やっぱり、ヴォーカルが素晴らしいです。1曲目「Just one more day」の冒頭4小節だけでもいいから、その歌い回しを聴いて欲しいです。「I've been missing you for so many days」なんて歌ってません。「I've been missing youuu!!! for so many daaaays」みたいな感じ。なんと感情的な歌唱でしょうか、これをソウルと言わずになんという。気づいたんですけど、オーティス・レディングを聴く時、僕はこの熱く訴えかけるような歌唱しか聴いてないのかも。「オーティス・ブルーの方がキャッチーな曲が多い」とか、「このアルバムは歌に感情が入りすぎてる」とか、色んなことが言われてるみたいですが、曲も演奏も聴かずに歌だけをひたすらに聴いている僕には、違いなんてありませんでした(^^)。同じです。まったく同じ熱さで良いです。くう~っ、グッとくるなあ。。

 それはそうと、やっぱり演奏が好きじゃないです。ソウル・ミュージックの何が苦手かというと、このダメな伴奏。特に、ホーンセクションが、せっかく抑揚のついた音を平らにしちゃって、いない方が良いと思ってしまいます。ソウル・ミュージックって、ウッドベースだけとか、アコースティック・ギターだけとかの伴奏でやったら、何倍も歌が生きたと思うんですよね。邪魔なのは管楽器隊と無神経なドラム。まったく音楽的じゃないし、またどんな歌も同じような伴奏をつけちゃうから、似たものの大量生産みたいになっちゃうのが残念。ここも演歌と同じですね。というわけで、僕は脳内で歌以外の音を全部消して聴いているのでした。そうやってきけばヴォーカルは素晴らしい、これもいい1枚でした!


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『Otis Redding / Otis Blue』

OtisRedding_OtisBlue.jpg 思いのほか長い事ブログを書いてきましたが、ソウル・ミュージックのど真ん中を取りあげた事がない事に今さら気づきました(^^;)>。というわけで、ソウルと言えばこの人、オーティス・レディングです!これは1965年に発表されたサードアルバム、オーティス・レディング最高傑作にして、ソウルの名盤の呼び声も高い1枚です!

 な~んていいながら、若い頃の僕はソウル・ミュージックの良さがよく分かりませんでした。オーティスさんだけでなく、アレサ・フランクリンもよく分からない、サム・クックもよく分からない、とにかくソウルが分からなかったのでした。同じ黒人音楽でもブルースは心に響きまくり、あんなに好きなのに。いま思うに、ニューソウル以前のソウルは、オケのショボさが問題だったんだと思います。同時代のアメリカ音楽だったロックと比べると、さながら演歌のようで、オケがやっつけ仕事っぽい。また、同じ黒人音楽だったブルースと比べると、それはさながら歌謡曲のようで、作家が作った曲を歌手が歌わされているように聴こえたのでした。歌だって、うまいと言われるけど、これはうまいのか?って感じでした。

 それから何年か過ぎてお気に入りの漫画「迷走王ボーダー」を読んでいたとき。主人公(この主人公おそらく漫画の作者自身の投影)が、ソウル・ミュージックに心をうたれたというくだりが出てきました。その漫画にえらく影響されていた僕は、「ああ、やっぱりソウルが良くない音楽なんじゃなくって、僕が良い部分に気づけてないのかもな」と思い、久々に再トライ!なんという事か、簡単に手のひらクルリで、今度はムッチャ良いと思いました(^^;)。いや、本当に良いと感じたんですよ。今度は何に感じたのか…唄い回しというか、声というか、要するに歌でした。歌がうまいんじゃなくって、切実だったのです。声や歌い回しが、その人の訴えたい事そのものというか、音楽そのものだったんです。オーティスさんの歌声は、力みます。震えます。割れます。叫びます。声が歌そのものだったんです。言葉じゃなくて、叫びとか祈りとか、感情そのもののような声に震えたのでした。ああ、ソウル・ミュージックって、こういう事なのかな…分かったなんて言う気はありませんが、少なくとも心に響いたのでした。

 でも、オーティスさんの声に感じるようになってからも、やっぱり曲も演奏もショボいという感想は変わらず。これだけ歌が熱いと、曲は気にしなければどうという事はないんですが、それでも演奏がね(^^;)。ブラック系のアメリカの音楽って、実は白人音楽以上に産業音楽という側面が強くて、オーティスさんの歌がどうこうとはまったく別のところで、曲を歌手に歌わせ、演奏はレコード会社が用意したミュージシャンがスタジオでサクッと演奏して、それをレコードにして黒人専用のラジオチャンネルで流すという、流れ作業で作られていたんだろうと思えてならなかったのです。60年代後半になっても、50年代のプレスリーと同じ音楽の作り方をしていたわけです。というわけで、曲も演奏もソウルよりいいものが簡単に聴けてしまう現在、ソウルの良さにたどり着くには、まずは演奏や曲のショボさには目をつぶって聴かないと、歌にたどり着く前に「これはダメだ」となりがちなのではないかと思う僕なのでした(^^;)。。


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『黒人教会の音楽 (世界民族音楽大集成88)』

Kokujinkyoukai no ongaku_88 ジェシー・ノーマンの歌ったスピリチャルが、プロが綺麗に整えた音楽としてのスピリチャルなら、この録音は実際の黒人教会での礼拝風景を聴く事が出来る実況録音盤です。マヘリア・ジャクソンのレコードですら実際の礼拝を録音したわけじゃないので、これこそ本物のスピリチャル!音楽好きな人だって、本物の黒人教会の礼拝の録音を聴いた人は少ないと思いますが、これはそれが聴けてしまうすごいCDでした!録音は1967年と71年の2回、場所はコネチカット州のポートランドにあるHolyness true vine 教会。

 このCDはトラックが2つしかないですが、礼拝の模様をそのまま録音してるので、トラックひとつで1曲ではなく、みんなで歌を歌う~信者が信仰の告白をする~切れ目なく自然発生的に合唱での歌に突入~説教(聖書の朗読?)が始まる…みたいな感じ。説教は30分ほどで、歌ってる曲も同じだし(礼拝の最初に歌う曲は違ってました。トラック1の曲は聴いた事あるけど、なんて曲だろう?)、礼拝の流れは2つのトラックとも同じです。

 さすがアフリカンアメリカンと思うのは、信仰告白に対して信者が「Yeah!」みたいな間の手を入れる時があるんですが、プロのミュージシャンでもないだろうに異常にリズムが良かった!驚いた。。信仰告白もまるで演説みたいで、ものすごい熱気とリズムを感じます。アメリカのコンサートで、ミュージシャンが何か喋って、客席が「Yeah!」「Woo!」みたいに答えるの、あるじゃないですか。ああ、あれって黒人教会の信仰告白の様式から来てるのかも、と思いました。そうやって信仰告白や説教のリズムがどんどん躍動してきて、いつの間にか大合唱の歌に突入、みたいな(^^)。歌の間も、みんなで合唱しているうしろで、「Woo~」とか、詞を使ってカウンターライン入れたりとか。これは礼拝じゃなくてコンサートだわ(^^)。

 コネチカット州はニューヨーク州のすぐ北東にある州で、都市でいうとニューヨークとボストンのちょうど中間ぐらい。かなり小さい州で、コネチカット州が20個あってもテキサス州より小さいんじゃないかな。というわけで、南部の黒人教会ではなくて東部の黒人教会。僕が聴くスピリチャルって、意外とこのへんのが多いです。だからかも知れませんが、歌唱法も曲も、けっこう黒人のポピュラー音楽に近く感じます。今までスピリチャルは少ないながらも聴いてきましたが、実際の礼拝風景を聴いたのは後にも先にもこのCDだけ。自分たちも歌って参加するコンサートのよう、これを日曜ごとにやってるのか、教会行くの最高に楽しいだろうな(^^)。これは超おススメの1枚です!


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『Marian Anderson / Spirituals』

Marian Anderson_Spirituals 黒人コントラルト歌手マリアン・アンダースンが歌った黒人霊歌集です。マリアン・アンダースンさんは黒人のクラシック歌手の先駆けだった人です。彼女がいたから、ジェシー・ノーマンとかも続いたんじゃないかと。録音は1936年から52年まで…という事は、スピリチャルの録音の中でもかなり古いんじゃないかなあ。日本タイトルは「深い川~黒人霊歌集」です。

 すべてピアノ伴奏のみ。そのピアノもアップライトっぽいし、小さな町の教会の隅にちょこんとおいてあるようなやつなんだろうな。そして…音を聴いているだけで、奴隷貿易で連れて来られて、綿花栽培なんかの労働力になっていた昔の合衆国のアフリカン・アメリカンの生活がブワーッと見えてしまうようでした。マヘリア・ジャクソンは「おお、思いっきりゴスペルの歌唱法だ!」って感じでしたが、マリアン・アンダーソンは、西洋の声楽の教育を受けた歌い方。黒人教会自体が、奴隷の暴動をおさえるための教育機関みたいな役割も背負っていたところなので、成立からしてヨーロッパ白人文化が入ってるんですよね。その中で、このCDにも入ってる「深い川」や「時には母のない子のように」とかの詩や曲が入ってくると、心が震える…。そして、22曲目「苦しみに心重く」…いやあ、スピリチャルでいきなり出てくる長7度!これはヤバい、こんなの泣いてしまうだろ…教会音楽、黒人霊歌、そしてモダン化していくアメリカン・ルーツ・ミュージックのいい所だけが詰まったような、祈りがそのまま音になったような、素晴らしい歌でした。

 同じスピリチャルでも、マリアン・アンダーソンのこの録音で聞く事の出来るものの方が、より実際の黒人教会の音楽に近く感じました。子どものころは、こういうのを「古くさい」「地味」と感じたもんですが、大人になってから聴くと、本当の歌ってこういうもんだよな、これは素晴らしい…と、心に染みてしまいました。むしろ、エンターテイメントの薄っぺらい音楽の方が、大人になる聴いてられなくなっちゃったなあ。それにしても、これはすばらしかったです。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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