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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『Los Rupay / Folklore de Bolivia』

Los Rupay_Folklore de Bolivia アウトクトナ音楽を標榜して、フォルクローレだけでなくそれより前の土着の音楽も演奏するグループとして登場したグループのひとつが、このロス・ルパイだそうです。あと、コジャマルカもそういうグループらしいんですが、僕は未聴。

 ロス・ルパイはボリビアのインディオ楽団で、楽団というだけあって集団で歌うし、チャランゴにギターにサンポーニャにパン・パイプなどが一斉に鳴る大所帯でした。
 楽団なので、土着の音楽そのものではなくプロ的なアレンジは入っているのでしょうが、伝統を尊重していると感じました。曲も、ボリビアのクエカ・チャパカカルナバリート(という舞曲の形式がある)や、ペルーの古典曲「太陽の乙女たち」、アンデスのワイノ(という2拍子系の舞曲形式)を取りあげたりしてました。いや~本で読んだ事はあったけど、実際に音を聴いたのは初めてかも。フォルクローレだけでなく本当のボリビアの土着の音楽だったアウトクトナ音楽も演奏するというコンセプトが、こうした舞曲を取りあげる理由なのかも。

 アウトクトナも演奏するという事なので、もっといなたい楽団かと思ってましたが、これは正式に音楽の教育を受けてきた人の演奏に間違いなし、まとまった演奏でした。アマチュアではないな。。雰囲気を言うと、マリアッチあたりのメキシコの音楽、ウクレレ演奏のハワイアン、そしてちょっとノリがいい合いの手が入るところは中米のラテン音楽、このへんの中間ぐらいに感じました。いやあ、フォルクローレと合わせてアウトクトナも聴けるなんて、なかなか貴重な1枚でした(^^)。


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『Viviana & Condorkanki』

Viviana and Condorkanki ボリビア&アルゼンチンのフォルクローレ・グループのコンドルカンキが発表したアルバムです。ビビアーナは女性ヴォーカリストで、コンドルカンキのリーダーであるレネ・カレアーガ Rene Careaga の娘さんだそうです。このレネ・カレアーガという人がフォルクローレの世界で有名な人らしくて、この人の書いた「アミーゴ」という曲は、ボリビアやアルゼンチンのフォルクローレを聴く人では知らない人がいない曲だそうです。僕は聴いても知らなかったんですけどね( ̄ー ̄)。

 アレンジやアンサンブルがちょっと新しいので、モダン・フォルクローレという事でいいのかな?ギターにチャランゴにケーナにサンポーニャに打楽器と、伝統的なフォルクローレに使われるアコースティック楽器を使ったバンドで、有名な曲もやっていましたがオリジナルも多く、少なくとも伝統的な曲をやって聴かせる観光客目当てなフォルクローレではありませんでした。

 でも、モダン・フォルクローレって、アルゼンチンの白人系だと本当にモダンな感じがするものも多いんですが、これはインディオ系の「コンドルは飛んでいく」系のフォルクローレの延長線という感じで、そこまでのモダンさはありませんでした。日本の演歌やアメリカのカントリーやアフリカのハイライフみたいなもので、インディオ系のフォルクローレというのは、新曲が出たとしてもあくまで伝統にのっとったものになって、スタイルとして安定している音楽ジャンルなのかも知れません。南米の演歌を聴いているような気分でした(^^)。


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『ルスミラ・カルピオ Luzmila Carpio / un people qui ne chante pas est un people mort』

Luzmila Carpio un people qui ne chante pas est un people mort ペルーを南下すると、海岸線はチリ、内陸部はボリビアに接します。ボリビアって、アルゼンチンにもブラジルにもペルーにもチリにも接してるので、地理だけでなく文化的にも南米のど真ん中って感じがします。日本では南米のフォーク音楽を「フォルクローレ」と呼ぶ事が多いですが(本当は南米じゃなくったってフォーク・ミュージックはみんなスペイン語でフォルクローレというはず)、それってアンデス山脈に接した地域のインディオが演奏したものをいう事が多く、しかもボリビアのグループが紹介される事が多い印象です。ボリビアは、インディオが多く残ってる地だからなんでしょうね。同じアンデス沿いと言っても、コロンビアはもっと黒い人が多いイメージですし。
 そんなわけで、これはボリビアの女性歌手ルスミラ・カルピオのチャランゴ弾き語りのCDです。いわゆるインディオによるフォルクローレで、チャランゴの他にジュラ(パン・フルート)チャイチャス(カバサみたいな振りものの打楽器)の伴奏も入っていました。録音は1983年で、ラジオ・フランスのスタジオでの録音。

 これは僕が思ってる南米インディオのフォルクローレにちかくて、「コンドルは飛んでいく」みたいな雰囲気の曲がいっぱい入ってました。そして、曲というより詩に近いものと感じました。言葉に少しだけ節をつけて、伴奏がついてるぐらいの感じ。素朴です。

 ルスミラ・カルピオさんはケチュア語を話すケチュア族(インカ帝国を興した民族)の末裔のインディオ。ルックスは思いっきり黒髪のモンゴロイドなので、純正のネイティブ・アメリカンなのかも。そういう人なので、CDに入ってるコメントがなかなか辛辣でした。「スペイン征服以降、ケチュア族もアイマラ族も恐怖で皆黙ったままで、鉱山や工場で昼夜働かされている。だから私は兄弟たちのために歌う。」「征服者たちは彼らの言葉を無理やり押しつけたけど、私はケチュア語で話して歌う。」「征服者たちは私たちを野蛮人と呼んだけれど、それは私たちが自然と調和を保って生きてきたからだ。」反論のしようがありません、ごもっともです。これは立派な思想で、もしかすると今の西洋文化が持っている哲学よりも正しいかも知れないなあ…。

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『João Gilberto / João Voz e Violão』

JoaoGilberto_JoaoVoz e Violao ジョアン・ジルベルトが2000年に発表したアルバムです。プロデューサーはカエターノ・ヴェローソ。僕はこのアルバムは完全にジャケ買い。このジャケット、素晴らしすぎると思いませんか?こんなの買ってしまうって。。このアルバムがリリースされるまで、ジョアン・ジルベルトは10年ぐらい新作を出していなかったので、「え?ジルベルトおじさんは現役だったのか?」と驚いたのを覚えています。感触で言えば、エルヴィス・プレスリーの新作が出た、ぐらいの驚きでした。

 このアルバム、ジャケットには「João Gilberto」としか書かれていません。たぶんそれが正式タイトルで、それだと紛らわしいので、あとから「João Voz e Violão」という通称がつけられたんじゃないかと。レッド・ツェッペリンの4枚目『Led Zeppelin』を、フォー・シンボルズと呼ぶようなもんですね…あくまで想像ですけど。そしてその通称の通り、完全にギター弾き語りのみで、他の楽器は一切入ってませんでした。スタン・ゲッツとの共演も、50年代の録音も、『イマージュの部屋』も、ジョアン・ジルベルトの弾き語りには、バンドやストリングスが加えられていました。でもこれは完全にジルベルトさん一人、リヴァーブなどの加工すら一切されてませんでした。ギターの音がこもってるんですが、これって歌とギターをマイク1本で録ったんじゃないかなあ。もう、何から何まで、完全にジョアン・ジルベルトだけだったんですよ。

 ここに、カエターノ・ヴェローソのジルベルトさんに対する畏敬の念があらわれていると感じました。10年近くもアルバムを出していなくて、お化粧されたアルバムばかりしかなかったボサノヴァの大偉人の等身大を捉えた記録を残そうとしたんじゃないかと。それだけに、美しく整えられた音楽ではなくて、プライヴェートな独白をそっと聴くような感覚でした。そんな作りなので、えらく渋いんですが、ボサノヴァが好きな方なら、むしろこういう作品の方が心に響くのかも知れませんね。好きなアルバムのひとつです。というか、やっぱりジャケットが素晴らしすぎるなあ。。


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『Joao Gilberto / Amoroso』

JoaoGilberto_Amoroso.jpg ボサノヴァの歴史で言えば『The Legendary Goao Gilberto』、ヒットなら『Getz/Gilberto』がジョアン・ジルベルトの代表作という事になりそうですが、僕が一番好きなアルバムはこれです。邦題は『イマージュの部屋』、1977年発表です。

 ジョビンの曲が半分を占めているとはいえ、ガーシュウィン作曲でジャズのスタンダードと化した「ス・ワンダフル」、メキシコの大名曲「べサメ・ムーチョ」、イタリアの曲「ESTATE」などなど、ボサノヴァ曲にこだわっているわけではないみたいです。というか、そういう世界のヴォーカル・ミュージックの名曲をボサノヴァ調のアダルト・コンテンポラリーに仕上げるのがこのアルバムの意図だったんじゃないかと。これがとんでもなく素晴らしいんですよ…。

 『The Legendary Goao Gilberto』とのいちばんの差は、録音。50年代のジョアン・ジルベルトのレコードだって、ストリングスアレンジは入ってるし、テンション入りまくりのギターのスタイルはもう確立してるし、このアルバムの音楽とさして遜色ないと思うんです。でも、違うのは録音。1曲目「ス・ワンダフル」の冒頭のストリングスが聴こえた瞬間に、「ああ、これはいい…」となってしまいました。音が綺麗に伸びて、ブワーッと広がって…これは録音としか言いようがないです。
 そして「ESTATE」に至っては、切ない和声進行とゆったりした曲調のミックスが、なんとも言い難い絶妙の雰囲気を醸し出しています。それを、ストリングス、フルート、そしてあのギターと囁くようなヴォーカルが奏でて…ジョアン・ジルベルトの録音で僕が人に1曲だけ推薦するとしたら、この「ESTATE」かも。アダルト・コンテンポラリーの素晴らしさが詰まった名演、名アレンジ、名録音だと思います。

 ブラジル曲に関しては、「Wave」も「Triste」も有名すぎて聴きなれてしまったのかも知れませんが、音楽にはそこまで心を動かされませんでした。でも、詞がヤバいんですよ。

孤独を生きるのは悲しい事、情熱の残酷な痛みを生きるのは悲しい事 (Trisete)

この道はよく知っている、どこにも行きつく事のない道だ (白と黒のポートレート)


 難解になり過ぎず、しかし精神年齢が子どものままではとても到達できない言葉だと思いませんか?これをアダルト・コンテンポラリーと言わずして何という、素晴らしすぎる。あ、そうそう、「白と黒のポートレート」は、チェット・ベイカーが自殺直前に残した録音でも取り上げていましたが、これはチェット・ベイカーのアレンジの方が好き。

 ジョアン・ジルベルトが聴かれるとき、どうしても後回しになってしまうアルバムだとは思いますが、『Getz/Gilberto』に感動した経験がある方は、あそこで止まらずにぜひこのアルバムも聴いて欲しいです。こういうアルバムを1枚でも残す事が出来たなら、ミュージシャンとして悔いのない人生だったんじゃないかなあ、きっと。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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