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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『ロス・インディオス・タクナウ Los Indios Tacunau』

Los Indios Tacunau_Best Now アルゼンチンのギター系フォルクローレとして知られているグループです。ギター・デュオのロス・インディオス・タクナウ、上手いです!それでいてテクニックより歌っている演奏表現に耳が行く所が素晴らしい。そうそうこの二人、実際の兄弟なんだそうです。

 見た目から推測するに、エドゥアルド・ファルーやアタワルパ・ユパンキと違って、白人ではなくてメスティーソ(スペイン人とインディオの混血)みたい。なるほど、それでフォルクローレとスペイン系クラシック・ギターのあいのこみたいな芸風なのか。このベスト盤がそうなだけかも知れませんが、「コンドルは飛んでいく」みたいなインディオ系フォルクローレも演奏しているし、「霊感」や「エル・チョクロ」といったタンゴも演奏していますし、中南米の音楽は何でもやっちゃう感じでした。あんまり先鋭的でもアーティスト的な主張の強さもなくて、有名曲を名人技で聴かせるエンターテイメントなプロ楽団と感じました。

 なにより素晴らしかったのは演奏。べらぼうにうまくて、ものすごくテクニカルに聴こえたんですが、よく聴くとひとりが伴奏でひとりが旋律なので、意外と難易度は高くないのかも。旋律パートがピックで弾いてるのでものすごく旋律が立って聴こえるんだな。それがどうしてこんなにうまく聴こえるのか考えてみたところ、ふたりのシンクロ具合が「うまい!」と感じさせるのかも。「白い小鳩」なんてけっこうリットやアッチェルが出てきて変幻自在なんですが、ピッタリなんですよ!

 僕はこのグループの名前は知ってたんですがCDがなかなか手に入らず。ある時、雑貨屋の中古CDコーナーで100円で売っていたのをゲットしたのでした。いかにも安っぽそうなジャケットですし、安っぽく作ると安く見られるという事かな?このジャケットに購買意欲をそそられる事なんてありえないですよね(^^;)。人間は見た目8割でものを判断すると胆に銘じておかないと…。


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『Atahualpa Yupanqui / Mi rancho』

Atahualpa Yupanqui_Mi rancho アタウアルパ・ユパンキが戦後はじめてアルゼンチン・フォルクローレを体系化した最初の人であり、卓越した演奏技術を持つ巨匠である事は、レコードを何枚か聴いてまったく納得のいくものでした。でも、詞や音楽の雰囲気で伝えようとしているものはともかく、音楽のフォルムが古く感じてしまったもので、戦前録音とか戦後すぐではない録音を聴いてみたいと思ってました。マイルス・デイビスみたいな人ですら10年20年経つと大きく変わりますからね。というわけで、これはEMIから1977年に発表されたアルバムです。

 でも、20年たってもあんまり変わってなかった(^^;)。ユパンキはマイルスというよりジュリエット・グレコみたいな人だったんだな。。でも、僕がきいたユパンキのアルバムの中では、これが一番良かったです。このアルバムはギターというより弾き語り、それも歌という感じが一番強くて、なるほど民族や市民の感情をたしかに音楽で表現していたのかも

 僕的にはやっぱりオールドファッションに感じる音楽でしたが、フォルクローレというもの自体がオールドファッションという事を含んでいると思うので、派手なものを望むこと自体が見当違いなのかも。個人的には少なくともメルセデス・ソーサぐらいまでモダン化してくれていた方が嬉しく感じましたが、古典は古典として存在することに意義があるのかも。ユパンキはアルゼンチン・フォルクローレの古典なのかも知れません。

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『Atahualpa Yupanqui / Camino del indio』

Atahualpa Yupanqui Camino del indio アルゼンチン・フォルクローレの巨匠アタウアルパ・ユパンキの録音がLPで紹介されるようになった最初期のものです。気をつけないといけないのは、同じタイトルでOdeon発表の10インチ盤があるはず。こっちはRCA発表の12インチ盤、1957年発表です。

 アタウアルパ・ユパンキはギター演奏のテクニックがほとんどクラシックのものなので、ギター音楽好きの僕はついついギターのテクニックに耳が行ってしまうのですが、実はアルゼンチン中を放浪してフォルクローレを採取してまわったそうです。なるほど、これだけギターがうまいのに弾き語りを続けたのは、音楽というよりもアルゼンチンやアルゼンチンのフォークロアに対する思いがあったからなのかも。音楽がけっこう保守的なんですが、音楽ではなくてフォルクローレの心を追及していたのかも知れません。

 ただ、どうしても音楽を聴いてしまう僕的には、これはちょっと保守すぎたかな?スペイン語、分かりませんしね(^^;)。。まあ戦後まもなくの音楽ですし、その頃のアルゼンチンの状況といったら想像するだけでもシャレにならない状況だったと思うので、市民の悲しみを歌に込めるみたいなものが優先してくるのは自然な事かも知れません。美空ひばりやエディット・ピアフ的な意味で(^^)。


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『アタウアルパ・ユパンキ / 1936~1950』

AtahualpaYupanqui_1936-1950.jpg ギターインストのアルゼンチン・フォルクローレといえばこの人、アタウアルパ・ユパンキです!エドゥアルド・ファルーもそうですが、ユパンキも古い人なうえにアルゼンチンのミュージシャンなので、初期の活動は12 inchレコードの時代ではない上に原盤が残っていないようで、今では入手困難。仮に手に入るにしても10インチ盤はマニアでない僕にはちと辛い(^^;)。というわけで、これは初期のユパンキの録音をうまくまとめてくれた好編集盤!ユパンキの初録音とされる「インディオの道」「マングルジャンド」の2曲を発掘して収録してるほか、アルバムという形で発表されなかった時代のユパンキの録音も収録されてました。いい仕事してるなあ(^^)。

 フォルクローレという言葉から合衆国のフォーク・ミュージックや「コンドルは飛んでいく」みたいなアンデス系のフォルクローレを想像すると、ぜんぜん違うので面くらいます(^^;)。これはギターのシロウトの僕にとってはほとんどクラシック・ギターです。イエペスの「禁じられた遊び」みたいな古いクラシック・ギター音楽ってあるじゃないですか、あんな感じです。弾き語りの曲とインストが半々ぐらいですが、弾き語りのものもやっぱりクラシック・ギター調。一口にアルゼンチン・フォルクローレといってもアンデスのものとちょっと違って幅が広い音楽だと感じますが、このクラシックギター調の弾き語りという伝統はユパンキさんとファルーさんから連なってるんでしょうね。

 そういう古き良き…みたいな雰囲気を持ってるんですが、ユパンキは革命運動に参加し、軍事政権に反発して共産党に入党。これで危険人物としてブラックリストに名が刻まれて48年にフランスへ亡命。こういう人なので、詞の内容は優雅な曲想とはちょっと違ったものがありました。「年経たサンバ」に出てくる「希望を追いかけて行ってしまった私の心はどこにある?」なんて詞はロマン派詩なんかではなくてリアルに亡命の比喩なんじゃないかと感じました。あ、そうそう、フランス亡命中のユパンキはエディット・ピアフと親しくなったそうですが、亡命中の音源がこのCDには8曲入っていて、「ポルテスエロの想い出」なんかはシャンソンと似た作りの歌い回しと曲想でした。

 ユパンキは芸歴の長い人なので、フォルクローレに疎い僕はどこから手をつけて分からない状態だったんですが、デビューから戦後しばらくはこのCDさえあればバッチリじゃないかと!素晴らしい解説と編集ですが、なにせインディーズレーベルの制作なので今では入手困難かも。聴きたい方は見かけたら速攻でゲッチュだ!


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『Amália Rodrigues / The Art of Amália』

Amália Rodrigues The Art of Amália 僕がポルトガル音楽と言って最初に思いつくのは、やっぱりファドの女王アマリア・ロドリゲスです(^^)。太平洋に開けたポルトガルの古い音楽で、短調系で切ない曲想をうたうので、何となく「海に出て行った船員の彼を待っている女の歌」みたいなイメージをしちゃうんですが(^^;)、Wikiで調べると「それは先入観で、ファドには明るい曲もいっぱいある」ときっぱりと否定されていました(^^;)。
 数あるアマリアさんのベスト盤からこれを選んだ理由は、CD1枚に18曲も入っていた事、録音が1952年から70年までと広範囲だったこと、そしてブックレットがまあまあ厚かったからでした。ジャケットデザインも良かったですしね(^^)。で、帰ってブックレットを開けてみると…おお!英語とポルトガル語のバイリンガルで解説が丁寧!録音も音楽もいい!これにして正解でした(^^)。

 で、聴いて思った事は…Wikiは否定していたけど、やっぱり短調系の切ない音楽が多かった(^^;)。楽し気な民族舞曲っぽいものも入ってましたが、やっぱり全体的にウェット。伴奏陣はだいたい2~3人の撥弦楽器だけで、メロディ楽器はマンドリンみたいな低音のない複弦楽器みたいな音なので、これだけで「あ、ファドだな、ヨーロッパの港町の哀愁を感じるぞ…」みたいな。古典タンゴもそうですが、大西洋の交易の歴史から生まれた民間音楽にもの悲しいものが多いのは、やっぱり男と女が離れる事が多い港町独特の情緒なんでしょうか。これが古い海洋小説を読んでいるような独特の雰囲気で、「いいなあ…」と毎度のように感じてしまいます。この音楽にアイデンティティを感じる事はないんですが、異国情緒というか、こういう世界があるんだと惹きつけられてしまう、みたいな。

 驚いたのは、50年代の録音も70年の録音も、音質にも音楽にも差を感じなかった事でした。これと同時代の音楽でいうと、ビートルズですら、音質も音楽も数年でどんどん変わっていったじゃないですか。ジャズだって52年と70年では相当に変わりました。ところがアマリアさんのファドは変わりません。つまり、ずっと一貫してこういう独特の民族感情を感じるような歌を歌い続けていた、という事なのかも。音質が50年でも良いのは、アコースティック楽器だからなんでしょうね。エレキ楽器の50年代録音のショボさと言ったら目も当てられないですし(^^;)。

 アマリア・ロドリゲスのベスト盤は、他の物を前に紹介したことがありますが、つまり僕はベスト盤より先に踏み込めてないニワカ (^^;)>。聴くたびにすごく良いと感じるけど、深入りしたくても分からなくて踏み込めない感じ。このへんはシャンソンのジュリエット・グレコなんかと同じで、踏み込んでいったら間違いなくのめり込むんだろうけど、どうのめり込んでいいか分からず、またのめり込んでいる時間も金も自分にはない、という感じなのかも。というわけで、僕はアマリア・ロドリゲスはベスト盤にお世話になっている状態なのでした(^^)。僕みたいなニワカの人には、ファドやアマリア・ロドリゲスと言ったらとりあえず最初の一枚としてこれを聴いておけば、解説もすごく詳しいし録音もいいし、最適の一枚ではないかと!


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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