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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『The Kinks / Lola versus Powerman and the Moneygoround, Part One』

Kinks_Lola versus Powerman and the Moneygoround, Part One キンクスが1970年に発表した10枚目のアルバムです。日本盤のタイトルは「ローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組第一回戦」…こういう長いアルバムタイトルをつけるところがキンクスのキンクスたるゆえんなんでしょうね(^^)。若いころの僕もひねくれたところがあったので、こういうセンスには共感できるものがありました。今では「ガキくさいな」とか思っちゃうんですけどね(^^)。。

 ところが、音楽はひねらず直球勝負でした。アコースティックなフォーク調の曲、バンド演奏の曲、ピアノやオルガンを導入したビートルズ的なポップ曲などがバランスよく混ざっていました。なにより、この前に発表した『アーサー王』の演奏のショボさとはうって変わって、演奏が安定していた所がよかったです。この安定感を支えているのはフォークギターと鍵盤楽器の演奏の良さと感じましたが、その部分がものすごくビートルズ的で、ビートルズのアルバムだと言われても信じてしまいそうなほど。

 でも、そんな普通に収まる性格でないのがはねっかえりの若造たちというもんです。このアルバムはキンクスのヴォーカルギターであるレイ・デイヴィスの自伝的な構成になっていて、バンドが売れてミュージシャンとして生きていけるようになったものの、音楽業界でトラブルに見舞われたり色々とあって、結論としては…みたいな。ああ~やっぱり一筋縄じゃ行かないんだな、キンクスはどこまでいってもキンクスでした(^^)。

 キンクスが自分たちで演奏したアルバムでは、僕はこれが一番好きなんですが、でもやっぱりこれは若い人が聴く音楽で、僕みたいな大人になった人間が聴くと青臭いというか、ね(^^;)。だから、いい音楽を聴くというよりも、こういう音楽を聴いていた頃を楽しむとか、自分にもこういう風に物事を感じていた頃があったと振り返って聴くとか、そんな風に聴かないと楽しめないのかもな、なーんて感じました。今の若い人がこの音楽を聴いて楽しく感じるとは思えないので、ある年齢層以上の人限定のご用達アルバムになるのかな?僕より20年ぐらい上の世代の人だと、僕らの世代よりさらにしっくりくる音楽なのかも。


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『The Kinks / Arthur (Or the Decline and Fall of the British Empire)』

Kinks_Arthur.jpg キンクスのアルバム、僕はデビュー時のアルバム2枚の後はしばらく聴いていなくて、次に聴いたアルバムは1969年発表のこれでした。邦題は「アーサー、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡」。アーサー王の物語かと思いきや、ここでいうアーサーとはキンクスのリーダーであるジョン・ダルトンの義兄の事で、アーサーさんは労働者階級の人。

 面白いのはこの物語で、イギリスの労働者階級の視点から物語が紡がれていきます。世界を支配したヨーロッパの連合国陣営でも、その国に住む労働者はというと、貧しく生きてたりするんだなあ、みたいな。僕は何度かイギリスに行った事がありますが、原爆を落とされて手ひどい敗戦を味わったアジアの国に住んでいるこの僕が「貧しい国なんだな」と思ったほどの寂れっぷりでした。労働者階級の人が住んでいる地域に入っていったら、労働者の人たちが住んでいそうなアパートがいっぱいあって、工場があって、「ああ、資本主義が進んだ国家では貧富の差がシャレにならないぐらい拡大してしまうんだな」みたいな。でも、あんまり締め付けると暴動が起きるから、暴動が起きない程度の保証だけして、そうすると「死なない程度に生かされている」みたいな貧困層が出来るのかも。そして、20年後にまさか総中産階級と言われた日本まで同じような状況になるとは、若い頃の僕には想像もつきませんでした。ローリング・ストーンズとキンクスは、イギリスの労働者階級の若者の叫びである点が重要な意味を持ってる気がします。その同胞意識がファンの共感を生んだ、みたいな。日本からこういうメッセージ性のある歌を歌うバンドやフォークシンガーが消えたのは、市民がクソ馬鹿な事と、尖ったことを言うとすぐ叩かれるという社会構造によるんでしょうね。

 音楽は…いかにも60年代のイギリスのビートバンドで、演奏が下手さがちょっときつい(^^;)。なるほど、デビューアルバムでギターを弾いていたのがジミーペイジだったという噂は本当かも知れないと思ってしまいました。音楽は、バンドの上にピアノやホーンセクションが後付けでダビングされている作りで、サージェント・ペパーズ以降のビートルズみたいでした。ビートルズのサージェント・ペパーズやストーンズのサタニックやスモールフェイセズのオグデンにも共通することですが、この時代のイギリスのビートバンドが作るコンセプト・アルバムって、ひとつひとつの曲や演奏のクオリティが低いな、みたいな(゚ω゚*)。そんなわけで、このアルバムは音楽より物語に注目して聴いた方が楽しめるアルバムかも。


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『The Kinks / Kinda Kinks』

Kinks_KindaKinks.jpg 1965年発表のキンクスのセカンド・アルバムです。中学生の時にファースト・アルバムとセカンド・アルバムをカップリングしたCDを買ったもんで、「YouReally Got Me」を聴くつもりで買ったファーストのついでについてきたアルバムでした。そんなもんだから、印象が薄いアルバムではあるんですが、いざ聴くといつも「あ、これ、なかなかいいな」と思うんですよ(^^)。

 印象が薄い理由は、ビート・ナンバーにファースト・アルバムほどいい曲がそろってないから。でもそれは仕方ないですよね、ファーストは半分ぐらいがロックンロールやR&Bの名曲のカバーなんですから。でも、曲はちょっと弱いけど、演奏のカッコよさはファーストから変わらずで、カッコいいです(^^)。

 でも、ビート・ナンバー以外ではいい曲が入っていまして、まずはイギリスでチャート1位になった「Tired of Waiting for You」。これ、1小節分の長さで作られている楽句が少しずつずり上がっていくメロディの形なんですが、いいメロディを作る勉強になりました。ああ、これはいいわ。
 そして、ファーストにはない素晴らしいタイプの曲が「Nothin' in the World Can Stop Me Worryin' 'Bout That Girl」。アコースティック・ギターの印象的なリフの上に歌が重なり、そのリフが別のキーで演奏され、そしてターンバックするんですが、つまりは思いっきりブリティッシュ・トラッドなのです。うーん、これもいい。。

 一見地味ですが、実は素晴らしいブリティッシュ・ビートの隠れ名盤。僕にとってのキンクスは、間違いなく初期の2枚。初期のビートルズやヤードバーズは聴かなくていいけど、初期キンクスはぜひとも聞いてほしいと思ってしまうのでした(^^)。


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『Kinks』

Kinks.jpg 60年代初頭のイギリスって、ビートルズを筆頭に、マージービートと呼ばれる音楽を演奏するバンドがいっぱいあったじゃないですか。でもビートルズの音楽でも「マージ―ビート」って言葉がしっくりくるのは「Please Please Me」あたりを演奏していた初期だけで、「Taxman」あたりからは、マージ―ビートって感じがしません。どこで分かれるかというと、エレキギターが安っぽい音でチャカチャカ鳴っていて、1曲2~3分で一気に勝負をつけてくれないとマージ―ビートじゃないな、みたいな(^^)。
 僕のこの勝手な定義によると、いかにもマージ―ビートというバンドは、ビートルズ、サーチャーズ、ゾンビーズ、ホリーズあたり。ここにもうちょっと黒さが入るローリング・ストーンズアニマルズは、マージ―ビートと呼びたくなくて、R&Bバンドかな、みたいな。でもって、「エレキギターがチャカチャカ鳴りつつR&Bじゃない」というこのマージ―ビートの定義にハマる一番の名盤は何かというと、僕的にはゼムのファーストアルバムと、1964年発表のキンクスのデビューアルバムなのです!この2枚のカッコよさは別格、「マージ―ビートなんて古臭くて聞いてられないぜ」という人も、ぜひこの2枚だけは聴いていただきたいのです!この2枚でダメなら、僕も諦めます(^^;)。

 1曲目「Beautiful Delilah」、ギターがチャカチャカした音をしていないとこのビート感は出せないというカッコよさ!オリジナルのチャック・ベリーより断然カッコよくて、マージービートを前提にしないとこのカッコよさは成立しないと思えてしまうほど。それにしても、ドラムとギターがめっちゃタイトでうまい、初期のビートルズやストーンズを聴く気が失せるほどのうまさです。
 2曲目以降も素晴らしくて、サビ頭の2曲目「So Mystifying」のハモのキャッチーさと、その後ろのギターのリフのクセになるカッコよさは尋常でない。A面最後の「You Really Got Me」の抜群のカッコよさは、今さら僕が説明するまでもないほど。そのインスト版のような「Revenge」も、マージ―ビートの楽器編成でないと出せなかっただろうビート感と病みつきになるリフで、本当にしびれる…いや~、マジでアルバム1枚通して素晴らしいんですよ!!

 さて、キンクスのデビュー作の何がこんなにカッコいいのかを僕的に要約すると、ビートやリズムパターンを活かした曲がいい事と、演奏が当時のバンドにしては異常にうまい事のふたつ。特に、ギターとドラムは特質ものの素晴らしさです。でもちょっと不思議なのは、キンクスって、70年代あたりのアルバムを聴くと、演奏がものすごい下手なんですよ。一体これはどういう事だ…と思ったら、ドラムはボビー・グラハムなのか、そりゃそうですよね、このうまさはカレッジバンドに出せるとは思えないですもんね。ほかにも、曲によってジョン・ロードジミー・ペイジなんかも参加していた模様。そりゃいい演奏のアルバムになるわけですね。僕的マージ―ビートの代表アルバム、大好きです!!


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『Glenn Frey / Soul Searchin'』

GlennFrey_Soul Searchin 1988年にイーグルスのグレン・フライが発表したソロアルバムです。これを聴くと、「あ、マイアミ・バイスやビバリーヒルズコップみたいだ!」と思ってしまうんですが、実際にその時代ですよね。AORというかシティポップというか、そんな感じです。

 ギターにはコーラス系のエフェクターが入っていて、シンセサイザーがうしろになっていて、奇麗なハーモニーがついて、ムーディーなサックス・ソロが入って、中域がものすごくすっきりして楽器のセパレートが良くて…もろに同世代だったはずなのに、若い頃はこういうAORな音楽が軟弱に聴こえて受け入れられなかったんです。でも、大人になった今聞くと…アップテンポのロック調の曲はやっぱり軽薄に感じてしまってしっくり来なかったんですが、ミドルやスローのムーディーな曲になると心地よいです。昼間に一生懸命働いた大人が夜のバーや車の中で聴いて、昼間の緊張を解く音楽、みたいな。特に「True Love」と「Some Kind of Blue」の2曲にやられてしまいました。あ~これは気持ちいい、そして懐かしい。。

 AORって、何となく車のラジオで聴く音楽だと思っているもので、自分で買って家で聴くのは少し違う気がするもんで、今のストリーミングの時代には意外と合った音楽なのかも知れません。これを部屋の中で流すと部屋のムードが一変、最高に心地よいです。80年代なんて僕にとってはつい昨日のことのようなのに、グレン・フライさんももうこの世にはいないんですよね。イーグルスの『One Of These Nights』のようなアーティスト性みたいなものは薄れて、ちょっと商売に寄せすぎな音楽な気もしますが、それでも上質なポップスでなかなか。AORの名盤のひとつと思います。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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