心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『佐藤允彦トリオ / パラジウム』

Masahiko Sato Palladium ジャズピアノを少しだけ演奏していた頃、いちばん影響を受けたのはバド・パウエルでもビル・エヴァンスでもハービー・ハンコックでもなく、佐藤允彦さんと菊地雅章さんでした。これでもかというほどジャズですが、アメリカ音楽の物真似に終わらない独特のニュアンスが入り込んでる感じ。このレコードの允彦さんでいうと、ジャズ8/現代音楽寄りのクラシック1/邦楽1のブレンドみたいで、この少し入ってる現音と邦楽のブレンディングがめっちゃきいてる(^^)。そうそう、パラジウムは69年発表の佐藤さんの初リーダー作で、メンバーは佐藤允彦(p)、鈴木宏昌(b)、富樫雅彦(d)。たしか、なにか賞を取っていたはずです。

 30秒ほどで終わる冒頭の曲は、明らかに当時の現代音楽の前衛なサウンド、無調です。そこからなだれ込む2曲目はジャズ和声の最前線で、テンションやオルタレーションと前衛系現音の無調が結びつけられた感じ…この時点で僕は最高にしびれてノックアウトでございますm(_ _)mアリガトウゴザイマシタ。以降、2曲目が徐々に調とリズムをはっきりさせていって、ようやくあらわれたのはビートルズの「ミッシェル」…こういう事をやるのって最高にダサいと思ってる僕は、別の意味でノックアウトです(- -*)アリガトウゴザイマシタ。。しかしこの演奏、メッチャうまいな…。以降はマッコイ・タイナーとハービー・ハンコックの間ぐらいの、モードあり何ありと、ジャズが一番カッコいい事をやっていた時代のジャズの連発。メッチャクチャかっこいい!!90年代以降のチマチマとこぎれいな事やって「インとアウトが…」とか言ってるわりに全部歌謡形式のオタクポップスなジャズとはモノが違います。日本のピアノトリオの録音で間違いなく上位に食い込む超名盤だと思います!


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『Miles Davis / Workin’』

Miles Davis Workin 1956年のマイルス・デイヴィスはCBSへの移籍も決まって契約金もいっぱいもらえる事になったし、契約の残っていたプレスティッジでのアルバムを一気に作っちゃおうと、2日間で4枚分のアルバムのレコーディングをしました。前のアルバム「Cookin’」もその1枚ですが、この「Workin’」もそう。ぜんぶテイク1だったそうで、録音はあっという間に終了(^^)。というわけで、メンバーは「Cookin’」とまったく同じ、Miles Davis (Tp), John Coltrane (Tsax), Red Garland (P), Paul Chambers (B), Philly Joe Jones (Dr) 。で、ですね、若いころの僕がこの4枚の中で最初に聴いたのが、いちばんの名作と言われたこの「Workin’」でした。しかしこれががつまらなかった(´・ω・`)。

 「Cookin’」に比べると、リードシート見てざっと合わせたセッションっぽさが目立ちます。1曲目「It Never Entered My Mind」も、朝のラジオ番組のオープニングみたいなシャンパンジャズなのでかったるい印象。2曲目「FOUR」はジャズの名ナンバーですが、別に面白いプログレッションをする曲でもないし、いかにもソロを回しただけみたいなセッションでつまらなかった。ちょっとクールな印象を受けるのは、単にバンドが曲を煮詰める前の合わせの段階でオーケー出しちゃっただけなんじゃないかな(^^;)。

 というわけで、僕的には「Cookin’」でのマイ・ファニー・バレンタインみたいな見事なソロの組み立てが聴けるわけでもないし、ただのセッションにしか聴こえないこのアルバムが、なんで4枚のマラソン・セッションの中で1番の名作と言われてるのか、いまだに理解できないのでした(*゚∀゚*)。


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『Miles Davis / Cookin’』

Miles Davis Cookin チャーリー・パーカーとの共演で名をあげ、その後ニューヨークに出てジュリアード音楽院で音楽を学び、ブルーノートからリーダー作を発表…みたいな感じで、ジャズ・トランぺッターとして順風満帆のスタートを切ったマイルス・デイヴィスですが、その黄金時代の前半である1950年代前半は、プレスティッジからハードバップ系セッションで大量のリーダー作を発表しました。その中には名作と言われてるものが結構ありますが、ジョン・コルトレーン参加、ピアノはレッド・ガーランドというクインテットの名作のひとつがこれです。1956年発表、「クッキン」です!

Miles Davis (Tp), John Coltrane (Tsax), Red Garland (P), Paul Chambers (B), Philly Joe Jones (Dr)

 大人の音楽だ…。ハードバップというと、どこを切ってもキンタロー飴な音楽の代表格と聴く前は思ってしまうんですが、実際に聴くと素晴らしいものが結構あって、これもそんな1枚でした。ちょっとしたことだと思うんですが、起承転結の作り方が実に音楽的で、ソロまわしてるだけなんて甘いもんじゃないところが素晴らしい(^^)。この頃のマイルス・クインテットの演奏って、火の出るような爆発力ある音楽じゃなくって、エレガントさを失わない感じ。例えば、レッド・ガーランドのテンションの挟み方が見事。これ、50年代ですよね…ジャズって、ナイトクラブで演奏されるエンターテイメントな娯楽音楽だったはずですが、そうとは思えないほど和声の進化した音楽なんだなあ、と思い知らされます。そしてその上でラインを作るマイルスのソロの組み立てが見事。1曲目「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」はマイルスの18番ですが、アドリブで作ったとは思えないほど綺麗なライン、しかも起承転結が見事で、実に音楽的な組み立てです。このあたりがクラブ叩きあげなだけじゃなくってジュリアードで学んだ人という感じ、エスプレッシーヴォな音楽の大局的な作り方が分かってるというか、コード・プログレッション的にはコーラスまわすだけの構造なのに、マイルスが作ると、その中で大きな構造をきれいに作るんですよね。自分のソロ番になると勢いよくひたすら音符を埋めるだけのハードバップやフュージョンとは大違い、これこそ音楽だ。あと、マイルスのグループにいたからなのか、コルトレーンも後々ソロの組み立てがすごくうまくなるんですが、この頃はもう一歩かな(^^;)。でも、「When Lights Are Low」のソロあたりは、もうコルトレーン節になってます。
 というわけで、40も過ぎると年相応の音楽を聴きたくなるというか、モダンジャズ黄金期の音楽あたりを心地よく感じたりして。一生懸命バンド活動してた頃は、「ハードバップなんてジジイ相手のエンターテイメント演奏して小銭稼ぎなんてやってられっか」みたいな気持ちもあったはずなのに、いま聴くと音楽的な部分がよく聴こえてきて、実によく出来た軽音楽だと思いました。ジャズ、いい!


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『Louis Armstrong / Satchmo In Style』

『Louis Armstrong Satchmo In Style』 1920年代というジャズエイジの名バンドだったホット・ファイブから時代は過ぎまして、戦後50年代末のルイ・アームストロングのアルバムです。この頃になると、サッチモ(ルイ・アームストロングの愛称です^^)はヴォーカル・ミュージックのジャズ・エンターテイメントなシンガーになっていて、聴いてホッコリするポピュラーミュージックを歌う好々爺みたい。でも、それが軟弱に感じるかというと…いや~気持ちいい!

 このアルバムは、ジャズバンドにウィズ・ストリングスという、当時のジャズ・ヴォーカルのアルバムでは比較的オーソドックスなスタイルのアルバムです。バンドは派手な演奏をせずにバッキングに徹してますが、なかなかシャレオツ。そして、ストリングス・アレンジがいい!アメリカのエンターテイメント音楽って、ミュージカルも映画音楽もジャズも、ストリングス・アレンジの歴史でもあると思ってるんですが、保守とかなんとか感じるよりも先に「気持ちいい!」ってなるのが好きです(^^)。そして、その上に乗っかるサッチモのダミ声でありながらあったかいヴォーカルがすごく合ってます。弦が高いところにいて、ヴォーカルがその下の中域って、いいなあ。アルバム全体も、1曲目の「ブルーベリー・ヒル」で掴みはオッケー、その後はコーラスの美しい曲、ストリングス・アレンジの素晴らしい曲など、ゆったりしたテンポのしっとりした曲が目白押し。基本的にエンターテイメントですが、所々にスピリチャルを入れたり、少しだけ主張を入れているあたりが、公民権運動を戦うことにもなった時代を生きた合衆国のアフリカン・アメリカンの気概を感じます。

 エンターテイメントなヴォーカル・ミュージックになって以降のサッチモはベスト盤で済ませるという手もあるんですが、エラとの素晴らしいデュオとか、ビートルズのチャートナンバーワンを奪い返したアルバムとか、アルバム単位で素晴らしいものが結構あるんですよね。これはそういう中でも比較的有名な1枚、最高のリラクゼーション・ミュージックでした!これは文句なしでおすすめ(^^)。



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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
2015年の年間ベストCDのトップに挙げた喜多直毅カルテットの新譜が出てました、気づかなかった。最近ラティーナを読んでなかったから、ラテン系の音楽の情報が途切れちゃってるんですよね。近所の本屋が潰れたのが大きいです。今はちょっと買えないけど、今年中には買いたいなあ。 intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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