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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『Dexter Gordon / Dexter Rides Again』

Dexter Gordon Dexter Rides Again さらにさかのぼって40年代のデクスター・ゴードンです。これは初リーダー作になるのかな?1947年にVerveから発表された1枚です。録音自体は45~47年の間の幾つかのセッションに分かれてます。最初のセッションのドラムはアート・ブレイキーでピアノはタッド・ダメロン、他のセッションではマックス・ローチのドラムにバド・パウエルのピアノという感じで思いっきりビバップだったりと、セッションによってカラーが少しずつ違ったりします。そういう事もあってか…

 これはオールドジャズとビバップの中間みたいな音楽。サックスはビバップの洗礼を受けてるけど、リズム隊がまだオールドジャズという感じで、スイング時代っぽい音楽も混じったり。ソロイストの受け渡しの速さなんかは、それこそフレッチャー・ヘンダーソン楽団ぐらい古いジャズみたいな印象すら覚える時があります。そして…いや~なるほど、どれもデックスの演奏は見事!さすがフレッチャー・ヘンダーソンやルイ・アームストロング楽団といった名門で名をあげてきたテナーサックス奏者だけある高速プレイと見事なアドリブです!この時代にテナーサックスでこれだけアドリブ出来たら、相当目だったんじゃないかなあ(^^)。いきなりヴァーブからデビューもうなずけます。

 ロックでもジャズでもクラシックでも、若い時って表現よりも、速い演奏とかフォルテな演奏とか勢いとか、そういうので突っ走る時ってあるじゃないですか。しかもそれが爽快だったりして。そういう勢いを感じるアルバムでした。久々に聴きかえして思ったのは、デックスはデビューから50年代までの演奏の方がいいと思ってしまいました(^^)。そして、これだけいい演奏だと、麻薬で失われた50年代がなかったらどうなっていたかと考えてしまいます。過渡期のジャズだけに忘れられた1枚という感じもしますが、これはなかなか素晴らしかったです!


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『Dexter Gordon / Dexter Blows Hot And Cool』

Dexter Gordon Dexter Blows Hot And Cool 60年代にブルーノートからアルバムをいくつも出してカムバックを果たしたジャズのテナー・サックス奏者デクスター・ゴードンですが、その前の50年代は麻薬でほとんど棒に振ってます(・_・、)。というか、50~60年代はそういうジャズミュージシャンの数が多すぎちゃって、なんか交通事故にあったぐらいにしか思わないのは時代なのかも。そんな50年代に、デックスが2枚だけ発表したアルバムの1枚が、これです。ジャケット、カッコいい!!

 メンバーは、Dexter Gordon (TSax)、Jimmy Robinson (Tp) 、Carl Perkins (P) 、Leroy Vinnegar (B) 、Cuck Thompson (Dr)。どうしてもピアノに耳がいっちゃう僕ですが、カール・パーキンス(ロックンロールの方じゃないです)のピアノがいい!!ウエストコーストのピアニストと思ってたんですが、ここでの演奏はかなりバド・パウエルに近くて、イーストコーストを感じさせます。しかもうまい。ポンピングなんて、バド・パウエルより気持ちいいぐらいです。
 そしてアルバム全体は…ブルーノート復帰後のアルバムとは違って、スイング以降のムードジャズも残ってる感じ。もうツービートじゃなくなってはいるけど、バップっぽいソロアドリブが音楽の8割というスタイルばかりじゃなくって、曲をいかした古き良きジャズの匂いが残った演奏もあります。2曲面の「クライ・ミー・ア・リバー」なんて、すごくムーディーでいいです。

 そして、メンバーの個人技を聴かせる曲では…いや~、3曲目の「Rhythm Mad」のデックスさんなんて、ブルーノート復帰後より全然いい!ブルーノート盤だと息が抜けちゃったようなスカスカした音だし、リズムは遅れるしといった状態でしたが、これは音はつやがあるし、リズムはキレッキレ!あと、ブルーノート盤のところで「速いリズムについていけない」なんて書きましたが、ここでのプレイを聴くと「ああ、こういう歌い回しなのね」と思わされるものがありました。フレージングはビバップ通過後という感じですが、スイング時代を通過した人だけあって、歌いまわしが色っぽいです。これはレスター・ヤングの影響かな?
 麻薬に溺れていた50年代の演奏とは思えないほどの素晴らしさ。スローバラードでは曲を見事に生かし、アップテンポではバンド全体が見事にグルーブする素晴らしいレコードです。メンバーやレーベルはブルーノート盤圧勝という感じですが、実際の音楽はこちらの圧勝じゃないでしょうか。個人的にデクスター・ゴードンを人に薦めるなら、絶対にこれです。レコード会社の太鼓持ち評論家が推薦する推薦ディスクなんてあてにならないという事ですね。。


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『Dexter Gordon / GO』

Dexter Gordon go 「アワ・マン・イン・パリ」の1年前の1962年、これもブルーノートから発表されたデクスター・ゴードンのアルバムです。メンバーは、Sonny Clark (p)、Butch Warren (b)、Billy Higgins (d)。パリ公演よりこっちの方が古いのに、こっちの方がバップを強く感じます。ピアノがソニー・クラークだからかも知れませんが、初期ブルーノートが推したハードバップというサウンドです。

 「アワ・マン・イン・パリ」に比べると、グループの演奏がますごくとまってます!ジャズのセッションって、コード進行の上でアドリブするから、べつにお互いにインタープレイせずに自分のパートだけ勝手にやってるだけでも、なんとなく成立しちゃうじゃないですか。でも、グループとしてまとまってくると、相手のフレーズにカウンターメロを当てたりとか、ここは押すとか引くとか、そういうちょっとしたことに気が利くようになって、急に音楽としてまとまりはじめたりして。2枚を比較するなら、こっちの方がピアニストが格下だけど、バンドはこっちの方がいいグルーブしてます。ちょっとした差ですけど、そのちょっとが大きい(^^;)。
 そして、デクスター・ゴードンの演奏も、こっちレコードの方が快調。コール・ポーターの「Love For Sale」をテンポをあげてやってますが、うねるような歌い回しは見事だし、ツーファーブのラインなんて、「おっ!」と思わされるものがありました。そしてバラードになったらデックスの守備範囲、スローバラード「Where Are You?」なんて見事なテナー!おお~さすがはジャズジャイアント、麻薬に溺れた直後でもこれだけ光るんですね(^^)。

 ジャケットは購買意欲をそがれるほどダサいですが、60年代にブルーノートから大量に発表されたデックスのレコードの中ではきらりと光る1枚じゃないかと。問題は、こういうバップ系の音楽は、曲もみんな同じものを演奏するし、似たり寄ったりのプレイヤーのソロのちょっとした違いを楽しめるマニアックな聴き方が出来ないと、みんなキンタロウ飴に思えちゃうところでしょうか。あの時代、ジャズマンがアドリブを出来るようにするトレーニングばかりに追われてないで、それぞれがきっちり作曲したりアレンジしていたら、もう少し面白い事になったと思うんだけどなあ。そこが、いい音楽を作るより仕事を回す事を優先していたショー音楽ジャズの泣き所なんでしょうね。


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『Dexter Gordon / Our Man In Paris』

Dexter Gordon Our Man In Paris テナー・サックス奏者のデクスター・ゴードンの録音で一番有名なものではないでしょうか。1963年パリ録音、ブルーノートから発表された1枚です!これを機に、デックスはパリに移住することになりました。というか、アメリカで食い詰めたミュージシャンのパリ移住は、ビバップの頃から続くアメリカのジャズミュージシャンの伝統ですね(^^)。

 メンバーが面白くて、バド・パウエル(p)、Pierre Michelot(b)、ケニー・クラーク(d)。つまり、先にパリに移住したビバップあたりのミュージシャンという感じなのかな?というわけで、1963年のアルバムではあるんですが、40年代後半~50年代前半のジャズみたいな演奏です。50年代を麻薬で棒に振ったデックスは、このパリ公演に再起を賭け、そして新天地で第2の人生を歩もうと決断する…こんなドラマがあったんじゃないかと。

 麻薬で50年代がまるまる抜け落ちたようなデックスのプレイは、正直言って調子がいまひとつでした。有名な1曲目「Scrapple from the apple」は、テーマですらビハインド・ザ・ビートになっていてリズムについていけてないし、手に詰まると「ブオ~ブオ~」とワンノートのブローに逃げるし(^^;)。う~んなんでこれが名盤扱いなんだろう、もっといい演奏あると思うんだけどなあ。アドリブ中でスイング時代のビッグバンドのソロイストみたいに有名な曲のメロディを挟んだりするのもダサいと思っちゃうんですよね…これはちょくちょく出てきて、最後の「チュニジアの夜」でも、サマータイムのテーマメロを挟んだりとかするんですが、なんかこういうのって、ダジャレやおやじギャグじゃないけど、ジジくせえと思っちゃうんですよね。

 そのあたりの発展途上な感じが、レスター・ヤングとソニー・ロリンズの間にいたテナー・サックス奏者を思わせて、ジャズのテナー・サックスの歴史を感じました。ロリンズやコルトレーン以前のテナーサックスって、ビッグバンド要員という印象が僕の中では強いです。デクスター・ゴードンは、ビッグバンド要員からは脱してワンホーンカルテットのフロントを張ったテナーサックス奏者の走りのひとりで、彼がいなかったらロリンズもコルトレーンも出て来てないのかも。でも、テナーでアップテンポのバップのアドリブを演奏しきるにはまだ色々と課題があって、ハードバップでテナーがアルトに追いついてくるのは、ロリンズとコルトレーンの熟成を待たなくちゃいけなかったのかも。そんな事を考えさせられた演奏でした。



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『Charles Lloyd / Canto』

CharlesLloyd_ Canto いちど音楽界から離れたジャズのサックス奏者チャールズ・ロイドがECMに復活してからの作品のひとつで、1996年発表。ECMに残したロイドさんの作品では、これがいちばん音楽的な挑戦があって好き…って、ぜんぶ聴いたわけではないんですが(^^)。

 1曲目「Tales of Rumi」が面白いです。ハーモニック・マイナーを使ってるんですが、ハーモニック・マイナーって、当たり前ですがⅤがハーモニック・マイナー・パーフェクト・フィフス・ビロウというスケールになって、これがめっちゃエキゾチック。アルメニアの音楽なんかで好んで使われているイメージがあるんですが、これが独特なので、これを使って曲を書くだけで、曲のキャラがスケールに支配される感じになるんですよね。曲のタイトルの「Rumi」って、イスラムのスーフィズムの旋回舞踊のルーミーじゃないかと思うんですが、あれと同じようにだんだん速くなっていきます。単にジャズを普通にやるわけでないものは、他にもあります。4曲目「Canto」も曲のフォームが見事、同じコーラスを何回か回してオシマイ、なんていう雑な音楽はやりません。5曲目もチベットのオーボエを使った民族色を感じる音楽から、西洋ポピュラー音楽につなぎます。他は美しいジャズバラードで、この本気と弛緩のバランスがこのアルバムの特徴じゃないかと。

 レギュラーグループでずっと活動しているわけではないようなので、やっぱり「リードシートを元に合せました」みたいな、悪い意味での産業音楽臭さはあちこちにあるんですが、それでもこの数年後のクインテットよりも相当に意識の高い音楽でした。いちばん大きいのは、ピアノのボボ・ステンソンさん。「The Water Is Wide」のブラッド・メルドーと違って、小手先でなく音楽を表現としにいくので、僕的にはステンソンさんのプレイの方がぜんぜん胸にしみる…3曲目の「Desolation Sound」や4~5曲目なんて、この音楽をものにしたのはロイドさん以上にボボ・ステンソンさんだと感じます。そうそう、ボボ・ステンソンさんは、スウェーデンのジャズマンで、僕が知っている限りではヤン・ガルバレクのアルバムに参加していた人という印象が強く、音を小奇麗にまとめるECMっぽいピアニストという認識でしたが、実際にはかなり表現力のあるレイヤーさんだなと、このCDを通して知りました。すばらしい!

 表面的な音だけをきいてしまうと、この後の作品と大差なく思ってしまうかもしれませんが、アルバムの構成や作曲コンセプトなどの力の入れ方が、ロイドさんがECMに残した作品の中では抜群に高い1枚なんじゃないかと。そして、それを月並みなジャズに終わらせなかったボボ・ステンソンさんが見事。90年代以降のチャールズ・ロイドを聴くなら、僕的にはこれかな(^^)。



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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
2015年の年間ベストCDのトップに挙げた喜多直毅カルテットの新譜が出てました、気づかなかった。最近ラティーナを読んでなかったから、ラテン系の音楽の情報が途切れちゃってるんですよね。近所の本屋が潰れたのが大きいです。今はちょっと買えないけど、今年中には買いたいなあ。 intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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