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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『John Kaizan Neptune / West of somewhere』

John Kaizan Neptune West of somewhere アルバム『将軍』と同じ81年発表の、尺八奏者ジョン・海山・ネプチューンさんのアルバムです。レーベルはマイルストーン。マイルストーンは60年代にリバーサイド・レコードを創設したオリン・キープニュースがニューヨークで設立したジャズ/フュージョン系のレーベルです。とはいえこのレコードのプロデューサーが日本人なので、東芝の息がかかった制作なんだと思いますけど(^^;)。ミュージシャンは日米混成、キーボードにケニー・カークランド、ギターにコーネル・デュプリー、ベースにバスター・ウィリアムスなんていう名前もありました。今までの東芝制作のアルバムとの差は、作編曲の多くが海山さん本人という点で、つまりこのアルバムで80年あたりに海山さんが考えていることが理解できた気がしました。

 女性ヴォーカル入りのクロスオーヴァーと、ジャズフュージョン寄りのアドリブ・セッションが大半でした。あまり考えずに聞いていると、ジョン海山さんじゃなくてフルートのリーダーアルバムに聴こえてしまうほど。セッションという事もあってか、どの人もあまり表現しにいかず、とにかく小ぎれいに爽やかにまとめるので、クロスオーヴァーどころかイージーリスニングに聴こえる瞬間も少なからずあったりして。

 このアルバムを聴いて、海山さん自身がクロスオーヴァーをやりたかった人で、尺八は音色面で魅せられたぐらいのものだったのではないかと感じました。というわけで、日本で売れていた頃のジョン・海山・ネプチューンさんのレコードはどれも産業音楽な軽いクロスオーヴァー。海山さんのドキュメンタリー映画の中で、「尺八の腕はナンバーワンだったのに外人だから一等を与えられなかった」なんてナレーションがまるでそれが事実かのように語っていましたが、それはあまりに海山さんびいきな意見。これだけ表現が薄いと表現8割みたいな尺八の世界で一等をもらえなくて普通と思ってしまいました。81年の時点では音楽の捉え方がフュージョン程度だったんですね、きっと。邦楽的な色を除外したにしても、デュナーミク、インターバル、アゴーギクなど、表現というものが演奏の中に感じられませんでした。

 ところがこれで終わらなかったのが海山さん。このアルバム以降に東芝はジョン海山さんと契約を切るのですが、そこからのジョン海山さんの音楽が素晴らしくて…その話はまた次回!

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『Hans Koller, Wolfgang Dauner, Adelhard Roidinger, Zbigniew Seifert, Janusz Stefanski ‎/ Kunstkopfindianer』

HansKoller_WolfgangDauner_Kunstkopfindianer.jpg これもドイツのジャズ・サックス奏者ハンス・コラーが参加したレコードで、コラーのほかだと、ピアノをはじめとした鍵盤楽器で参加しているヴォルフガング・ダウナーは超有名。1974年録音ですが、この74年という所が思いっきり重要な意味を持っていました。それにしても、ミュージシャンの名前もアルバムタイトルも発音できない。。

 うおお、冒頭のピアノソロにフランジャーがかかってる!オケが始まったらベースはアンプリファイドされてるし、ハンス・コラーのサックスのフレージングがまるでエルトン・ディーンみたいだぞ。今度はいきなりカッコいいトゥッティが決まった…完全にジャズ・ロック、まるでソフトマシーンのサードみたいでした。

 誰がリーダーというわけでなく、完全にバンドで一体の音楽でしたが、あえてハンス・コラーに注目すると、65年の時点ではアーリータイムのジャズを少し独特にしたような音楽をやっていた人がこういう音楽をやるとは驚きでした。結局、スコアにもアドリブにも強く、作曲に弱いプレイヤーになると、ジャズからポピュラーにかけての音楽でさえあれば何でも出来ちゃうんでしょうね。でも何でも出来ちゃうというのが両刃の剣になっちゃうこともある、みたいな。

 エレクトリック・マイルス以降に生まれた音楽で、ソフト・マシーン系ジャズ・ロックの良作と思いました。メチャクチャうまし、熱いし、言うことなし…のはずなんですが、これだけいい音楽なのにもうひとつのめり込めなかったのは、2番煎じな感じがしちゃうのかも。シンセの使い方に少しだけジャーマン・ロックの匂いを感じましたが、ほぼイギリス系のジャズロックそのもので、むっちゃくちゃうまいし熱いけど物まねっぽい、みたいな。そうそう、このアルバム、僕はLPで買ったんですが(むっちゃ高かった!)、ジャケットがすこぶるカッコいいです。特に裏ジャケ。LPならジャケ買いありじゃないかと(^^)。


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『Attila Zoller, Hans Koller & Martial Solal / Zoller Koller Solal』

Zoller Koller Solal 『Vision』同様、これもMPS原盤のハンス・コラー(ハンズ・コルラー)参加作品、1965年録音です。このレコード、大好きなジャズ・ギタリストのアッティラ・ゾラ―が参加していたもので聴きたかったんですが、LPは超プレミアでとても手が出ず、CD化されたときに飛びついて買いました(^^)。なお、もう一人のマーシャル・ソラールはピアニストで、なんとサックス/ギター/ピアノという変則的な編成。いかにもおいしい音楽をやっていそうで、買って家に持ち帰るまでの興奮が凄かったのを覚えています(^^)。

 セロニアス・モンクとか50年代のセシル・テイラーみたいに、テーマがちょっと風変わりだったり、楽式がリート形式を離れて凝っていたりと、あくまで従来のジャズの語法を使っていながら、ちょっとだけ風変わりで知的な印象のジャズってあるじゃないですか。あれでした。クラシックでいえば19世紀末や20世紀初頭にに出てきた新音楽誕生直前の音楽のジャズ版、みたいな。
 トリオでの演奏は意外と少なくて、それぞれのソロ演奏が基本でした。3人ともメッチャクチャうまくて、さすが音楽大国ドイツはジャズのミュージシャンもレベルが高いな、みたいな。でもそれぞれの演奏が控えめで(よく言えば勢い任せにならずにひたすらインテリジェント)、悪くいえばやや衒学的かも。でも室内楽っぽくていいなあ。

 ドイツのこっち系の音楽だと、それこそアッティラ・ゾラ―さんのリーダー・アルバムにカッコよすぎてヤバい奴とかありました。それに比べると大人しめなので第一感は物足りなく感じましたが、聴けば聴くほど「ああ、これはいいな」と感じるようになっていく音楽でした。ジャズって、決まったスタイルをなぞるばかりのキンタロー飴なレコードが少なくないですが、音楽ってやっぱり創造性が重要ですよね(^^)。少しだけ実験性が入った、いぶし銀の通好みなジャズでした!


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『Hans Koller / Minor Meetings 1958』

Hans Koller_Minor Meetings 1958 発表は2014年ですが録音は1958年、発掘録音です。ドイツのジャズ・サックス奏者ハンズ・コルラー(ハンス・コラー)さんが参加したジャズ・セッションの未発表音源集です。有名どころでは、ドイツ勢ではボントロのアルバート・マンゲルスドルフ、アメリカ勢ではエディ・ソーターやズート・シムズの名前がありました。アルバム・タイトルにもなった曲「マイナー・ミーティング」でズート・シムズの演奏が聴けます。たぶん、アメリカ人ミュージシャンのドイツ公演で実現した放送局がらみのセッションか何かなんでしょうね。

 お酒飲みながら気持ちよく聴く古き良き4ビート・ジャズのセッションでした。もしこのレコードを「ウエストコースト・ジャズのセッションだよ」と言われても、僕なら信じちゃいます。いざアルバムを作ると少しだけアーティスト性を出してくるコルラーさんですが、職業ミュージシャンとしてのセッションマンとしての仕事の方が多かったんだろうな、みたいな。

 なるほど、けっこう尖った事をやるようになっていったハンズ・コルラーさんですが、元々はバップ系のオーセンティックなジャズのプレイヤーとしてスタートしたんですね。心地よいジャズの4ビートセッションで、そういうのが好きな人は楽しめるアルバムかも。でもアーティスト性の強い音楽を求める僕みたいな人にはちょっと物足りなかったかも(^^)。それにしてもドイツのジャズ・ミュージシャンのクオリティは大したもので、同時代のアメリカのセッションマンと遜色なかったです。


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『Hans Koller / Vision』

HansKoller_Vision.jpg ジャズってアメリカじゃない国のものの方が純音楽に近づきやすくなるのでは…と思う事があります。アメリカだと、どこかでエンターテイメントを背負ったり、「ジャズなんだからジャズっぽくしないと」みたいな、音楽そのものではない縛りを感じるときがあるんですよね。ハンス・コラー(ハンズ・コルラー)はオーストリアのジャズ系サキソフォニストで、アッティラ・ゾラ―との共演盤やアルバート・マンゲルスドルフとのセプテットなど、ドイツのジャズの中でメインストリームから前衛までをこなした名プレイヤーです。これは66年録音のレコードで、SABAというドイツの電機メーカーがリリースしたアルバム。SABAはのちにMPSというジャズ・レーベルを立ち上げますが、その時にはMPSのカタログ第1号として再発されました。

 リズムや和声など、ベースにはオーソドックスなモダン・ジャズがありますが、色んなところが革新的で実験的。これは通好みでカッコよかったです!たとえば、1曲目「Vision」は、テーマ部分が複数のリード楽器が高速で上下するフレーズを吹きまくり。これが意図的にずらしてあるのでまるでミニマル。2曲目はタイトルが「For Dolphy」…このタイトルだけでも、どれぐらいおいしい事やってるか想像がつこうというものじゃないですか(^^)。でもあくまでモダン・ジャズがベースにあるので、感覚的に言うと初期ミンガスとか50年代セシル・テイラーとか、50年代アメリカの前衛ジャズぐらいの感じでした。そこにドイツ独特な森の中の薄暗さみたいなものが入ってる、みたいな。

 センス抜群!やってることは深いし、やっぱりドイツの音楽レベルは高いですね、エンターテイメントや産業視点からどうしても抜けきることが出来ないアメリカとはひと味違いました。さすがはドイツのジャズに名を残した名サックス奏者のひとり…のはずですが、日本に届くジャズは圧倒的にアメリカ経由が多く、ドイツのジャズはモノも情報も日本にあまり入ってこないので、ジャズ熱の高い日本ですらなかなか聴かれないプレイヤーだしレコードかも。前衛ジャズ大爆発前夜のドイツ・ジャズの名作のひとつと思います!


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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