FC2ブログ

心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『シューベルト:弦楽四重奏曲第13番《ロザムンデ》、第14番《死と乙女》 ハーゲン弦楽四重奏団』

Schubert StringQ13 14_HagenQ シューベルトのピアノ曲はピアノ教室の練習曲みたいでイマイチ、歌曲も今のポップスみたいに単純で、ちょっともの足りない…そんなふうにして、僕はシューベルトから一時離れてしまったのでした。ところが、歌曲の詩だけは幻想的で、心に残ってたんですよね。その後、ヘルダーリンあたりのドイツ・ロマン派文学にのめり込んだ時に、シューベルトの音楽って、もしかしてロマン派文学のあの死と幻想の世界を音にしたんじゃないか…と思いはじめたのでした。絶対音楽ではなく標題音楽的なものだったんじゃないか、みたいな。そこで見直したのがピアノ曲でも歌曲でもないシューベルトの音楽で、これもそうした中で手にした1枚でした。

 シューベルトは弦楽四重奏曲を15番まで書いています。というわけで、この13~14番はかなり最後の方の作品。ベートーヴェンやモーツァルトやハイドンで、弦カルは晩年になるほど完成度の高い作品になると学習していたのです( ̄ー ̄)。聴いて驚いたのは、意外にも楽式がしっかりしていた事。というのは、僕が聴いてきたシューベルトの器楽曲はムード一発みたいなものが多かったので、ソナタやロンドといったしっかりした形式がここまではっきり聴こえる曲だったことにビックリ。いくらロマン派とはいえリアルタイムで古典派も体験していた初期の人だし、ドイツ=オーストリアのど真ん中で活動していた人だから、古典派からの影響はやっぱり大きかったのかも。
 あと、この弦カル「死と乙女」にしてもピアノ曲「さすらい人」にしても、シューベルトって同じタイトルの歌曲がありますよね。もしかするとシューベルトって、歌曲を書いて生活費を稼ぎながら、そのメロディを使って壮大な芸術作品を作るのが夢だったんじゃなかろうか。ただ、そういう作品を完成させる前に死んでしまった、みたいな。交響曲なんて、代表作が「未完成」ですからね(^^;)。ロマン派にしては匂いたつような色彩感がまだ薄く、かといって弦楽四重奏としてはその前のベートーヴェンやハイドンの緻密な構造には届かない感じ。ロマン派音楽の大輪が大きく花開く前の過渡期的な作品かも。

 ハーゲン弦楽四重奏団の演奏ですが、僕はこの弦カルの見事な演奏をヤナーチェクの弦楽四重奏曲で聴いた事があったんですが、これはあさっての方向を向いちゃった感じかな?曲自体がけっこうムーディーなものと思うので、4コースの絡みを聴かせる演奏より、和弦を美しくハーモニーさせるようにしたらもっと曲が生きたのかな…な~んてことを想像して聴いてしまいましたが、聴く方は無責任に好き勝手言いたい放題で楽ですよね、決してぬるい演奏じゃないです。14番の最終楽章のストレッタなんて、なかなかすごい演奏…でもやっぱりムーディーに演奏してみて欲しかったかも(^^)。


スポンサーサイト



Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『シューベルト:《野ばら》歌曲集 第2集 バーバラ・ヘンドリックス(sop)』

Schubert_Kakyokushuu2_BarbaraHendriicks  シューベルトの歌曲はあんまり聴いてないと言いつつ、部屋を探るとそれなりに出てくるもんですね(^^)。これはアメリカ人ソプラノのバーバラ・ヘンドリックスによるシューベルト歌曲録音の第2弾。第2弾と言いつつ、「セレナーデ」「アヴェ・マリア」「野ばら」などなど、有名曲がいっぱい入ってました。ピアノはラドゥ・ルプー、ルーマニアのピアニストで、色々なピアノの国際コンクールを総なめにして「千人に一人のリリシスト」なんて言われた人なんだそうです。

 このCDで一番心が動いたのは、シューベルトが生涯に一度だけ開いた自作歌曲のコンサートのために書いたという「流れの上で Auf dem strom」D943でした。このCDだと、ホ長調で演奏しているように聴こえるんですが、イントロ展開部でEコードを展開してGルートの6の和音としているところがいかにもドイツロマン派風というか、しびれました。ああ、冬木透さんがウルトラセブンの劇伴で折に触れて参考にしたロマン派風音楽はこれなんだな、みたいな(^^)。この曲にホルンの助奏がついてるのも、まさにそんな感じ。

 ドイツ歌曲かどうかはさておき、やっぱり歌曲はソプラノかメゾ・ソプラノだな、なんて思ってしまいました。そんなわけで、僕的にはバーバラ・ヘンドリックスさんの歌うシューベルト歌曲は最高だったんですが、なんでも聴く人が聴くと、アメリカ人なのでドイツ語がちょっと下手なんだそうで。ああ、日本人だからそういうのが分からなくて良かった。でもやっぱり、ドビュッシー以降のフランス歌曲に比べると和声も構造も貧弱だな…な~んて思っちゃうのは、古い曲なんだから仕方ないっすよね(^^;)。


Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『シューベルト:歌曲集《白鳥の歌》& 5つの歌曲 ボイエ・スコウフス(bari)、ドイチュ(p)』

Schubert_Schwanengesang_Bo Skovhus な~んて言いつつ、シューベルトの歌曲は、他にも手にしたものがいくつかあります。デンマークのバリトン歌手ボイエ・スコウフスによる「白鳥の歌」全曲プラスαです!このCDは1994年録音で、ボイエ・スコウフスのソニー・クラシカルのデビュー盤。歌もうまいルックスもいいので、ソニーが力を入れていて、発売当時はけっこう記事になってました。今では「ボー・スコウフス」と表記することが多いみたいです。

 このCDを覚えていた理由は、シューベルトじゃなくってスコウフスさんでした。同じぐらいの時期にアバド&ウィーンフィルがモーツァルト「フィガロの結婚」のCDを出していて、そこでスコウフスさんの素晴らしいバリトンを聴いていて、名前を覚えていたんです。そこに、ジャパンマネーの力でソニーが強力な宣伝をして(^^)、スコウフスさんのこのソロデビューCDが登場したのでした。それで買った…かというとそうでもなくて、後になってブックオフで数百円たたき売りされていて、「マジか?」と思って救ってあげたのでした(^^;)。

 これはたたき売りされるような内容のCDじゃない…まあ、買った僕としては安く手に入るので有り難いんですが。歌曲もシューベルトもあんまり聴かない僕なので、このジャンルの音楽の良し悪しを偉そうに言えないのですが、それでも「あ~これはうまいな、メチャメチャうまい」と思いました。録音も透明感あって良かったし、声楽の演奏ってピアノが妙に小さいものも少なくないんですが、これはバランスも良くって聴きやすかったです。
 企画も良かったです。「白鳥の歌」って、シューベルトが死んだ後に、遺族が未発表の歌曲を集めて出版したので、決してシューベルト自身の意図通りになってないんですよね。ハイネ、ザイドル、レルシュターブの詩がチャンポンですが、シューベルト自身は、詩人ごとに分けた歌曲集を出版するつもりだったみたいです。というわけで、このCDでは、シューベルトの意向に近づけて、詩人ごとに曲をまとめ、また最初に出版された「白鳥の歌」に含まれていない曲も入れて演奏しています。こういう丁寧な仕事って素晴らしいと思います。ソニーえらい。

 というわけで、透明感のある綺麗な「白鳥の歌」と感じました。でも僕は「白鳥の歌」を全曲通して聴いたのはこれ1枚だけなので、僕の意見はあんまり参考にならないかも(^^;)。
 

Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『シューベルト:歌曲集 野ばら~魔王 オッター(m-sop)、バトル(sop)、シュミット(bari) etc.』

Shubert_Kakyokushuu Nobara Maou_Otter Battle ピアノ曲はシューベルトの後にショパンリストというとんでもないピアニスト作曲家が出てきてしまったもんで、今となってはシューベルトはちょいと影が薄かったりして(^^;)。というわけで、シューベルトはやっぱり歌曲だな…な~んてのが今の一般論な気がしますが、僕は膨大なシューベルトの歌曲をぜんぶ聴く気力がありませんで、こういうオムニバスCDで間に合わせていたりして(*^-^*)>。

 とはいえ、このCDはなかなかの優れもので、「野ばら」「アヴェ・マリア」「魔王」「死と乙女」という有名曲を見事に押さえてあります。歌詞カードも丁寧で、原詞と日本語訳の両方を完全掲載!歌手もソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バリトンと各種取り揃えていて、深入りしないなら本当にこれ1枚でいいほどの優れものです。ちなみに歌手は、歌にあんまり興味がない僕ですら知っている有名どころがズラリ。さすがにみんなうまいっすねえ(^^)。一応歌手を書いておくと…
・アンネ・ソフィー・フォン・オッター(メゾソプラノ)
・キャスリーン・バトル(ソプラノ)
・ブリン・ターフェル(バリトン)
・アンドレアス・シュミット(バリトン)
・ハンス・ペーター・ブロホヴィツ(テノール)

 曲は、壮大でドラマチックな大曲ではなく、1曲3分ほどと軽いです。まあ、歌曲ってそういうもんですよね。音楽もそんなに凝ってなくて、簡単なピアノ伴奏の前でサクッと歌う感じ。極端に言ってしまえば、ピアノ伴奏だという事以外は、今のポップスと似たような感覚です。それにしても歌曲王シューベルトの書いた歌曲は、実際にロマン派歌曲のルーツだなと感じました。でもロマン派以降のプーランクあたりの歌曲に比べると、まだ和声も何も熟練しきってない感じがあって、今の耳で聴くとやっぱりシンプル。
 そんなわけで、あんまり深く聴かず、「あ、この曲知ってる」「この曲のメロディ綺麗だな」みたいな流し聴きをしてしまいましたが、ハナマルキのおみおつけのCMで幼少時に覚えてしまった「野ばら」、どう聴いても見事な永遠の名バラード「アヴェ・マリア」、シューベルトが死んだ後に遺作14曲をまとめて出版された「白鳥の歌」の中の1曲「セレナード」あたりはやっぱり名曲だと感じました。そしてシューベルトの歌曲、詩が実に幻想的で、薔薇が人に話しかけたり、死を望んでるんじゃないかという内容のものがあったりと、ドイツ・ロマン派文学っぽくて、音楽以上に詞に感じいりました。
 歌曲王シューベルトを1枚で済ませたい人にはおススメ!ドイツ語が分かる人以外は、全曲の日本語訳がついてる日本盤がおすすめです良いかと思います。個人的には、ロマン派って音楽よりも詩がいいと思ったりしているので(^^)。


Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『ワーグナー:《ニーベルングの指輪》管弦楽名演集 ショルティ指揮、ウィーン・フィル』

Wagner_Nibelungen_Solti_ViennaPhil.jpg 数日前、ショルティ&ウィーンフィルのワーグナー『トリスタンとイゾルデ』の録音の感想を書きましたが、ショルティ&ウィーンフィルのワーグナーでは、こんなものも持っています。世間的なワーグナーの代表作と言えば、4作で完結となっている「ニーベルングの指輪」でしょうが、何日もかけて観る「ニーベルングの指輪」を最初から最後まで楽しむのは、現代人にはやっぱり大変。僕は音大出身ですが、同級生の中でも全部観たという人は多くなかったです。ドイツで上演される時も、観客の疲労を気遣って6日ぐらいかけて上演するらしいですしね(^^;)。日本だと、上演されたとしても年1作を4年かけて上演するのが普通なのかな?というわけで、指輪の音楽部分のハイライトだけをあつめたのがこのCDです。

 ワーグナーはマーラーと並んで後期ロマン派を代表する大作曲家なのに、代表作が楽劇に集中しているので、オペラが苦手な僕はなかなか手を出せませんでした。というわけで、作曲の勉強では避けて通れない「トリスタンとイゾルデ」に次いで手にしたのは、ワーグナーの曲の中でいちばん有名な「ヴァルキューレの騎行」も入ってるあの超大作「指輪」の音楽を抜粋したこのCDを手にしたのでした。映画『地獄の黙示録』や、プロレスラー藤原喜明の入場曲としてなじみがありましたしね(^^)。藤原は、ようやくメインイベンターになった長州力を血祭りにしたテロリスト時代も、関節技の鬼として一世を風靡した時も、通好みで好きだったなあ。

 ショルティ&ウィーンフィルの指輪の演奏は、かなりクールというか、スッキリした演奏でした。スコアがよく見える演奏、響きもいいし、さすがは指輪の模範演奏に数えられるもののひとつだけあるとしみじみ聴き入ってしまいました(ベーム&バイロイト以前はやっぱりショルティ&ウィーンフィルが本家だったのかな?)。で爆発力はそこまでない感じ。

 ショルティ&ウィーンフィルの「指輪」全曲録音は伝説的なセットで、持っていたら家宝物だと思うんですが、「16時間も聴いてられない」「音楽だけサクっと楽しみたい」という方には、これはうってつけの1枚ではないかと思います。僕も若い頃に「指輪全集を買った時にお役御免で手放そう」と思っていたのに、30年近くたってもいまだにこの1枚にお世話になり続けてますし(^^)。。


03 2020 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
検索フォーム
これまでの訪問者数
アド
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Archive

RSS