心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『Footloose / Original Soundtrack』

Footloose Original Soundtrack うちにある80年代のロックのレコードを聴いていて気づいたのは、自分の青春時代まっただ中の80年代、リアルタイムの音楽で僕が好きだったのはクラシックで、ロックやジャズは50~70年代のものの方が好きだったのかも(^^;)。でも、リアルタイムで聴いていた洋楽もありました。たとえばこれ、1984年のアメリカ映画のサントラです!

 僕はこの映画を観てないんですが、サントラは流行してました。このアルバムに入ってる曲だと、ケニー・ロギンスの「フットルース」はもちろん、ボニー・タイラーの「Holding Out For A Hero」に、Moving Pictures の「Never」あたりも大ヒット。といっても、超安っぽい日本のテレビドラマの主題歌としてね(^^;)。「金曜日の妻たち」「スクールウォーズ」「不良少女と呼ばれて」…なんて言っても、同世代の人じゃないと分からないですよね(*゚∀゚)アハハ。これらの曲は、アレンジすらほとんど変えずに日本語訳だけして完コピーされ、日本のテレビドラマの主題歌に使われてたんです。そんなわけで、映画を観ていなくてもアルバムを持っていなくても、みんなこのアルバムの半分以上の曲を知っている状態でした。
 僕にとっては、音楽が時代をあらわすという典型の1枚です。このサントラが流行した頃は僕の学生時代とピッタリ合っていて、楽しい思い出が多いんです。ボーリング場とかロッテリアとかゲーセンとか、友だちや彼女と楽しく過ごした場所で、こういう音楽がずっと流れてました。スネアにすごいリヴァーブをかけて「バ~~~~ン!」みたいに鳴ったり、デジタルシンセでストリングスやベースの代用をしたり、いま聴くと軽薄に聴こえるけど当時はこれが軽妙に聴こえて、そこが85年という浮かれた時代にピッタリ(^^)。すごく楽しい時代の空気がギッチリ、聴いてるだけで懐かしくって涙が出てきちゃいます。

 当時の日本は、疑いもせずにアメリカ文化をそっくりそのまま受け入れた戦後最大の時期だったと思います。音楽という文化的なものまでアメリカ製のまま無条件で受け入れて、そのままテレビドラマの主題歌に使われるほどでしたから、思考停止もここまで来たら大したもんだよというほど(^^;)。でも、それを思考停止とすら思わないぐらいの幸福な空気感だったんです。でもそういう無意識に刷り込まれたアメリカ文化万歳な感覚は、僕の場合は90年の湾岸戦争で吹き飛んでしまいました。どこか地に足がついてない感じの正体が、いきなり分かった感じ。イラクに飛び交う無数の銃弾をリアルタイムで見せつけられて「実は本当の現代史って…」みたいなところを否応なしに考えさせられて、はじめて学校の教科書じゃない世界史の本を読んで、その瞬間に僕の中で搾取と犠牲の上に成り立っている現代のローマの幸福が終わったのでした。実際、それまでの僕は本気で「和食きらい、ハンバーガーすき」「邦楽ダサい、洋楽かっこいい」ぐらいの感覚だったんですよ(^^;)。

 それでも僕にとって、バブルの弾ける直前の5~6年が実際に幸福だった事は事実で、その幸福な時代の空気感がこのサントラにギッチリ詰まってる感じです。この心地よさって、フィフティーズのそれに似てるかも(^^)。



*追記:ブログ友達の方からコメント欄に書き込みをいただきました。ありがとうございます!その返答にちょっと荒っぽい推論を書きましたので、以下に転記しておきます!

「 僕も80年代のロックは明るくないのですが、レコードからは共通する傾向が聴こえてきますね。これってバンドやミュージシャンの意向以上に、レコード会社の方針が強く反映されているからかも知れません。80年代はフォークロアもインディーズも弱いので、仮に色んな音楽があったとしても、レコード会社の検閲を通ったもの以外は一般には届きにくかったんだろうな、と思いました。実際、ものすごくアンダーグラウンドですけど、アメリカ80年代のノイズ系とか90年代のクラブ系とか、相当に素晴らしいです。でもそういう音楽って大手レコード会社の流通に乗らないので、自分で深く探して聴く人以外には、そういう音楽はまったく無視されてますよね。あるけど、ないも同然にされてるというか。

 テレビラジオもレコードもアメリカの音楽産業の傾向は、ジャズもロックも、ジャズエイジの頃から変わってないように感じます。基本姿勢は「音楽を聴かない人にもわかりやすいもの」「はやく生産が出来て次々に消費できるもの」「消費者の需要の範囲で、すこしだけ違う似たもの」なんじゃないかと。ここにゆらぎが生じる理由は、背景にある商業主義の揺れの事で、戦争なんかの大きな事件が起こると、産業音楽よりも民間音楽が目立つようになる時があって、その時だけ「変わった」ように見えるだけで、実は産業音楽自体は変わっていないのだと思います。または、そういう時だけ主張ある音楽が売れるようになるので、その時期だけレコード会社がそういう音楽を拾う、みたいな。

 アメリカで産業音楽が支配的になる時代って、ジャズエイジのジャズ、50年代のハードバップやフィフティーズ、80年代のロック・ポップスに共通するところで、つまり1次大戦後のひとり勝ち、2次大戦後のひとり勝ち、ベトナム戦争の傷が癒えた時期とピッタリ重なっています。つまり、そういうことです。」


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『Somewhere In Time – Original Motionpicture Soundtrack』

Somewhere In Time – Original Motionpicture Soundtrack 映画「ある日どこかで」の音楽にあれほど感動したわけですから、劇音楽好きの僕がサントラを買わないわけがありません。しかも中古で安かったので、すぐに飛びつきました。この感想文だけを読んでも意味が通じないと思うので、まだ読んでいない人は、映画の感想文を先に読んでいただけると嬉しいです(^^)。

 というわけで、このサントラで重要なのは、僕的には2曲。ひとつは、劇中で使われるラフマニノフの「Rhapsody on a Theme of Paganini」。変奏のくりかえされるピアノ協奏曲ですが、劇中で使われるのは第1主題ではぜんぜんなくって、曲の前半のクライマックス部分のモチーフ。劇的に展開されてきたドラマが、アレグロなB♭minor からアンダンテのD♭Major へとなだれ込むように解決されていく瞬間です。ラフマニノフというのは時代が近現代でロマン派崩壊の時期の作曲家ピアニストでしたが、最後までロマン主義音楽を貫いた人で、このピアノのモチーフに追従していく管弦の響きの美しさ。これはまずい、涙が…。このサントラに感動した人は、ぜひフルで演奏されたピアノ協奏曲版をお聴きする事をおすすめします。ものすごいドラマがあった末に、ここに抜けた瞬間の感動は半端じゃないです。

 そしてもうひとつヤバいのが、この映画のために書き下ろされたテーマ曲。作曲はジョン・バリー。劇伴作曲家としては、007の作曲家としてもっとも有名でしょうが、個人的な彼のキャリア・ハイはこのサントラです。あとは、「コットンクラブ」とか「ダンス・ウィズ・ウルヴス」もこの人かな?この曲、僕的にはラフマニノフのラプソディの中間部をさらに変奏したものに聴こえます。中間部をメインテーマに置き換えて小交響曲を再編成した、みたいな。ラフマニノフの切り抜きと逆の配置にしてあって、管弦のテーマモチーフをピアノがなぞり、そしてアルトフルートが奏でるBセクションへと橋渡しし、管弦へ戻します。このメインテーマ、劇中で色々な形で変奏されますが、ほとんどこの音楽の響きが映画のノスタルジックなムードのほとんどを作りだしてるんじゃないかと思うほどです。めっちゃロマンチックでいい曲、やばい涙が…。

 というわけで、この映画の雰囲気は、すべてアダージョ、そして後期ロマン派音楽のあの響きに支配されたこの音楽にあると僕は思っています。映画自体が今ひとつヒットしなかったのであまり見向きされないかも知れませんが、ロマン派音楽系統の映画音楽の中ではトップクラスに位置する大傑作と思います。


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『スタークルーザー サウンドトラック』

StarCruiser Soundtrack Octopus Daughter を聴いていて感じたのは、作曲がフュージョンっぽくてプログレっぽくてゲーム音楽っぽい事でした。要するに、打ち込み音楽です。そして真っ先に連想したのが、「スタークルーザー」のBGMでした。いきなりそんな事言われても分かりませんよね(^^;)。スタークルーザーというのは、昔パソコンやメガドライブというセガのゲーム機で出来た、スペースアドベンチャーゲームです。時代を超先取りしていて、前後上下左右という本当に3Dな世界を、ポリゴンで描かれた宇宙船で飛び回って物語を進めていくというゲームでした。このゲームの事はいずれまた触れるとして、今回はこのサントラについて。
 このゲームのBGMなんですが、まず曲がいいです。このゲームが出たのは1988年。というわけで、この5~6年前ぐらいだと、まだゲームのBGMって、本当に単純な曲しかなかったんですよね。ロックで言えばまだチャック・ベリーぐらいの段階、クラシックで言えばまだグレゴリオ聖歌ぐらいな感じでした。それが85年ごろから一気に進化しました。アニメの音楽は、80年ぐらいにいきなりロック/フュージョン化したので、それから4~5年遅れでゲームのBGMが追いついた感じなのかな?理由はよく分かりませんが、たぶん理由は3つ。ひとつは、単純にゲーム機の同時発音数と音色のパレットが増えて、色々な和音やアンサンブルを表現できるようになった事。ひとつは、テレビゲーム産業が巨大化して競争力があがって、ひとつひとつのゲームのクオリティの高さが求められるようになり、(たぶん)音楽も作曲家に依頼するようになってきたこと。ひとつは、DTMが進化して、打ち込みで音楽が作れるようになった事。多分、このへんが要因だったんじゃないでしょうか。
 打ちこみ音楽の良さというものを、このゲームのBGMから感じました。もしこの音楽を人間が演奏したら、プログレかフュージョンみたいに聴こえた気がするんですよね。そうなったら、僕はその演奏している人たちを思いうかべちゃった気がするんです。でも、これは無機的な機械のサウンド。それが、SFゲームの無機質っぽい感じに妙にマッチしたのです。表現がなくて曲の構造はいい…って、まさにDTMにもってこいな感じがしませんか?そして、それに近い音楽って、80年代のデジタルなプログレとか、表現の薄いタイプのフュージョンとか。これがピッタリはまったんじゃないかと。当時だとグラディウスとかダライアスとかのBGMも、これに近いものを感じます。
 無機質感の独特の魅力って、このCDのパッケージにもあらわれてると思います。CGを現実に似せるんじゃなくて、無機物そのものとして提示する…みたいな。このジャケットを音にしたのが、まさにこのBGMって感じ。
 音楽の世界にコンピューターが入ってきて、1920年代から50年代まではクラシックの前衛の人たちがそれを活用して作曲してたんだけど、60年代になると民間のプロミュージシャンでも使えるようになり、80年代まで来るとアマチュアでもコンピューターで音楽を作れる環境が整った、という事なんでしょう。そんな流れで、個人用のコンピューターで民間人が作ったDTMの初期の作品、って感じ。今もその真っ只中だと思うんですが、80年代から2020年あたりまでのコンピュータ絡みの音楽って、100年後にはどういう風に感じられるのでしょうか。


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『Arthur Lyman / Polynesia』

Arthur Lyman Polynesia マーティン・デニーレス・バクスターほど有名じゃないですが、アーサー・ライマンもエキゾティカで有名な人です。このアルバムは1965年発表という事で、代表選手二人が作った名盤より10年以上あとですね。そして、僕が一番好きなエキゾティカのアルバムがこれなのです(^^)。
 デニーやバクスターのエキゾティカが、あくまでムードミュージックというかBGMというかイージーリスニングなのに比べると、アーサー・ライマンのこのアルバムはもう少し内省的で通り一遍な感じがしません。ピアノあたりの演奏もエスプレシーヴォですしね(^^)。1曲目のジョン・コルトレーンの「Afro Blue」の入りが、なんかアフリカのバレルドラムみたいな音が静かにドコドコ鳴って、なんとなく派手な色の感じがする鳥の鳴き声みたいなのが聴こえて、それでヴィブラフォンがゆっくりあのテーマを奏で始めます。テーマが終わるとコンガボンゴのアンサンブルが静かになって、次はピアノがあのテーマ…いやあ、すっごくムーディーです、これはいい!あと、けっこう色んな世界の音楽を拾ってます。2曲目は「One Night In Tokyo」なんてタイトルですが、リコーダーとクラシックギターで短調の曲。これは子守歌と古賀メロディのイメージなんでしょうね…。4曲目にトリオ・ロス・パンチョスの「マラゲーニャ」が飛び出してきた時には、エキゾティカでメキシコ音楽取りあげるのか?!って、ちょっと驚いちゃいましたが、でもそういえばメキシコのある時代の音楽って、ちょっと哀愁ありますよね。というわけで、ちょっと哀愁ある感じで、世界の色んな所のムードだけを音楽で伝える感じ。それが深すぎず浅すぎずで、ちょうどいいぐらいの塩梅です。エキゾティカをまとめて聴いたのなんていつぶりだろう…久々に聴いたら気持ちよかったです!


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『Les Baxter / Jungle Jazz』

Les Baxter Jungle Jazz エキゾティカを代表するミュージシャンとして有名になったレス・バクスターの1959年のアルバムです。エキゾティカの有名アルバム『Ritual Of The Savage』がムードミュージックに徹しているのに対して、こっちは…やっぱりムードミュージックに徹してます( ´∀`)。ただ、バクスターさんはサックスのアドリブを随所に挟んでいて、さすがスイング時代を生き抜いてきたジャズミュージシャンといった感じ、とってもうまい。そういう意味でいうと、ちょっとムードミュージック的な味付けをしたスイング・ジャズっぽくもあります。バンドの中にラテン・パーカッションが入ったジャズって、50年代ごろは結構ありましたよね。ラテン・ジャズ・クインテットとか、ガボール・ザボとか。ああいうテイストがあります。

 アルバム・タイトルにもなっている「ジャングル」ですが、きっと北米に住んでいる人が考える南米のジャングルのイメージなんでしょうね。エキゾティカの音楽って、現地の音楽の要素を本格的に取り込んだものじゃなくって、鳥の声とか現地の楽器を使った位なもので、あとはアメリカ人が考える一方的なイメージという感じ。ちょっと打楽器がドンドコいってればジャングル、みたいな(^^;)。あ、あと、ジャングルといっても激しかったり泥くさかったりは決してしないです、あくまで心地いいです。でも、そういう漠然としたイメージが、「当時のアメリカのテレビや映画が捉えた異文化世界のイメージ」というものがどういうものだったのかを想像させられて、すごく楽しかったです!これが聴かれた当時は、世界旅行なんて夢のまた夢だったんでしょうし、これが異国旅行の代用品というか、音楽を通して気分だけ世界旅行する…みたいなツールだったのかも。子供のころに世界の図鑑を見て胸ときめかした、あの感覚に似ていました(^^)。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
2015年の年間ベストCDのトップに挙げた喜多直毅カルテットの新譜が出てました、気づかなかった。最近ラティーナを読んでなかったから、ラテン系の音楽の情報が途切れちゃってるんですよね。近所の本屋が潰れたのが大きいです。今はちょっと買えないけど、今年中には買いたいなあ。 intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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