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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『影の軍団 音楽編』

KagenoGundan OngakuHen 岡林信康さんで思い出に残っている曲がもうひとつあります。千葉真一主演のテレビ時代劇『影の軍団』第1作のエンディング曲です。この2枚組CDは『影の軍団』の1作目から4作目を合わせたサウンドトラック。それぞれのオープニング曲とエンディング曲もすべて入っています。アマゾンを見てびっくりしたんですが、このCD、今では数万円の値がついてるんですね。出た時に買っておいてよかった。。

 この曲、「Gの祈り」という、スリッパで叩かないでと言いたくなるタイトルをしていますが、子供の頃に聴いた時は胸に沁みました。なぜそれだけ胸を打たれたかというと、ドラマの内容とリンクしていたから。『影の軍団』は、1作ごとに主人公や設定が変わりますが、悪の限りを尽くす権力に弱者が立ち向かっていくという内容は同じ。影の軍団はひとり、またひとりと命を落としていくんです。そうまでしてなぜ戦うのかというと…それがこの曲「いつか届けこの想い」という詞にあらわれていたと感じたのです。ちなみにこの詞、番組では歌い出しになっていますが、フル収録のCDだと2コーラス目。

 エンディング曲の話になったのでついでに話すと、『影の軍団Ⅱ』のエンディング「光と影のバラード」もいい曲です。『影の軍団』がらみの歌では、僕はこの曲が一番好き。歌っているのは泉洋二という人で、ちょっとハスキーで、若い声の上田正樹みたいな歌い方をするんですが、これが良いんですよ。。この人ってアルバムを出した事あるのかな…もしかすると、この曲を聴けるCDって、これしかないかも知れません。

 『影の軍団Ⅲ』のエンディング「砂漠の都会に」も、子供の頃はいい曲だと思ってました。でもいま聴くと、別に…かな(^^;)。きっとドラマに感化されていたんでしょうね。

 そして『影の軍団』の音楽と言えば、とにもかくにも1と2のオープニングになったインストのメインテーマでしょう!劇中でもクライマックスになると流れまくっていたので、この音楽を聴くだけで僕は今でも身震いしてしまいます(^^)。この曲、なんとスペクトラムが演奏していたんですね。ぜんぜん知りませんでした。

 この音楽を聴くと、夢中になって観ていた小学校高学年の頃を思い出します。僕は4作目は観ませんでしたが(避けたわけではなく、やっていたのを知らなかった^^;)、最初の3作は時の権力側に庶民ではどうする事も出来ない巨悪がいて、庶民の中に混じって暮らす影の軍団たちが、犠牲者を出しながらも命がけでこの巨悪を倒しに行くというヒロイックなドラマでした。子供の頃の僕は、権力側にここまでの悪人がいるなんてドラマの中だけと思っていましたが、今の日本はドラマをなぞっているかのよう。でもあれだけ法もモラルもなしに、権力をかさに噓つきまくってやりたい放題やってれば恨みを買わない筈もなく、成敗されましたね。まあ、彼がやったことを考えればありうる結末だよな…あ、これは『影の軍団』の話ですよ(^^)。


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『The Big Brawl original motion picture soundtrack』

The Big Brawl original motion picture soundtrack ジャッキー・チェンのハリウッド進出映画『バトルクリーク・ブロー』のサントラ盤です。バトルクリーク・ブローってむちゃくちゃカッコいいタイトルだと思うんですが、オリジナルは「The Big Brawl」というのかな…。そうそう、この映画のサントラを探してる人って絶対いると思うんですが、「バトルクリーク・ブロー」じゃなくて「The Big Brawl」で検索すると見つけやすいかも。でも今はけっこうプレミアついちゃってるんですね、安いうちに買っておいてよかった。。燃えよドラゴン』や『ダーティー・ハリー』でも音楽監督を務めたラロ・シフリン作曲のこの音楽、とんでもなくカッコいいんですよ!

 メインテーマは「Training Montage」という曲なんですが、このカッコよさったらないです。ピチカートで演奏するコントラバスとブラシのスネア、それに旋律楽器(口笛やフルートやミュートペットが入れ変わり)、これだけの編成なんですが、これがアル・カポネ時代のシカゴのチャイナタウンみたいな、暗く不穏でカッコいい雰囲気。フルートをわざとかすれたような音にして吹いてるのは、尺八とかのアジアの竹管を意識させようとしたんだと思いますが、これがまたいい。ガラケー時代、この曲を着信音にしていた事もありました。でもコントラバスって聴こえにくいから電話が鳴ったのに気付かずに着信音の役割を果たせず、「スーパーマン愛のテーマ」にすぐ変えたんですけどね(^^;)。
 それはさておき、劇中もコントラバスが音楽の中心、人生でコントラバスをカッコいいと思った最初の体験はこの映画だったんじゃないかなあ。

 もう1曲いい曲があります。ジャッキー・チェンの恋人役のテーマがそれで、スコット・ジョプリンのラグタイムみたいで気持ちいいのです!同じく30年代アメリカの時代設定の映画『スティング』がまさにこういう音楽でしたが、もしかするとジャズ・エイジにはラグタイムも流行してたのかな?

 この素晴らしすぎるハリウッドの映画音楽のスコアはまたしてもラロ・シフリン!ラロ・シフリンの映画音楽は名作揃いで、僕は大好き。映画音楽じゃなくて自分のアルバムの方がつまらないという変わった人で…きっと、何もないところから作るより、お題を与えられた方がいいものを作れる人なんでしょうね。ただ、このサントラには困った点がひとつあります。映画のクライマックスの格闘シーンの音楽が、あまりにも『燃えよドラゴン』なんですよね(^^)。


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『風と共に去りぬ オリジナル・サウンドトラック Gone With the Wind oroginal motionpicture soundtrack』 マックス・スタイナー作曲

KazetotomoniSarinu_SoundTrack_1.jpg コープランドあたりから連なる大衆性の強いアメリカの管弦楽曲は、映画音楽やミュージカルなどにも連なっていきますが、僕がアメリカ映画音楽の管弦楽曲最高峰と思っているのが、マックス・スタイナー作曲の「風と共に去りぬ」のサウンドトラックです。超有名なあのメインテーマなんて、誰が聴いたって絶賛じゃないですかね、それぐらいの完成度です。僕は、最初の鐘の音から、主題がグワ~って出てくるあたりですでに悶絶してます(^^)。

 「風と共に去りぬ」は映画も素晴らしいですが、ある意味でオペラ的な映画なので、音楽が芝居と同等なぐらい重要な映画でした。最初から大作として構想された文芸映画でしたし、プロデューサーのセルズニックは音楽が映画の成功を左右すると作曲家にこだわってマックス・スタイナーに作曲を依頼したんだそうです。
 マックス・スタイナーはハリウッド全盛期の劇伴作曲家の代表的な作曲家のひとりですが、その中でも「カサブランカ」と「風と共に去りぬ」の2つは大傑作スタイナーはウィーン生まれで、音楽院でマーラーに師事した人。「風と共に去りぬ」は39年の映画で、さすがに当時のアメリカのレベルではここまで管弦を書ける劇伴作曲家はいなかったでしょう。そんなレベルの作曲家が戦争を逃れてアメリカに亡命して、ハリウッド音楽の素地を作ってしまうんだから、両大戦はヨーロッパから文化まで損失させ、逆にアメリカは経済だけでなくヨーロッパから文化まで得てしまうという漁夫の利を得たことになったんじゃないかと。

 メインテーマ「タラのテーマ」のほか、インターミッションの曲、映画前半のあの象徴的なシーンでかかるスワニー河を変奏したような曲、南北戦争時のアメリカの舞踏会でかかるダンス音楽などなど、もうサントラなんて言ってられない、アメリカの歴史を音で感じる錯覚に陥るほどの大傑作だと思います。いやあ、このレコードも今まで何回聴いたか分かりませんが一生手放さないだろうなあ、ジャケットの絵がまた素晴らしいじゃありませんか…。


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『エデンの東・理由なき反抗 ―ジェームス・ディーンに捧ぐ― Trivbute to James Dean Music from Giant, East of Eden, Rebel without a cause』

Tribute to James Dean 古き良きアメリカの映画音楽というと、僕は真っ先に「風と共に去りぬ」と、この「エデンの東」を思い浮かべます。このCD、ジャケットに大きく「GIANT」と書いてあるくせに、日本タイトルはジャイアンツ無視(^^;)。日本の大手レコード会社のこういう雑な仕事っぷりは一周回ってあっぱれですが、要するにこのCDはジェームス・ディーンが主演した3本の映画「エデンの東」「理由なき反抗」「ジャイアンツ」のサントラ盤です(でもジャイアンツはオリジナル音源じゃないみたい)。エデンの東のテーマ曲って映画音楽史上に残る名曲だと思うんですが、単独のサントラが出てないので(今は出てるのかな?LP時代は無かった気が💦)、買うならこの手のオムニバスしか選択肢がありませんでした。ジェームス・ディーンって、伝説的な存在なのに若死にしたので主演映画はこの3本しかないんですよね。それをすべて収録した良いコンピレーションだと思います。

 ただ、このCDには思いっきり問題がありまして…「エデンの東」のメインテーマって、誰もが真っ先に思い浮かべる曲があると思うんですが、このアルバムにはそれが入ってないんです。もしかしてあの曲、安田成美の歌った「風の谷のナウシカ」みたいなもんで、映画では使われてなかったりするのかなあ。映画は観たはずだけどおぼえてないや。。そんなわけで、入ってるのは実際に映画で使われたテーマモチーフを使ったヴァリエーションばかり。これはハンバーガーを買ったのに肉が挟まってないようなもので、僕はこのCDを買って若干ガックシ。。

 音楽に関していえば、「理由なき反抗」と「エデンの東」の作曲がレナード・ローゼンマン。ローゼンマンって実はシェーンベルクやダラピッコラに師事したセリー音楽バリバリの人なんですよね。こういうアメリカ音楽っぽい作品は意外と珍しいのかも。
 一方「ジャイアンツ」の作曲はディミトリ・ティオムキン。1次大戦後にロシアからアメリカに移住(亡命ではないみたい)、ハリウッド映画音楽の巨匠として名を知られてます。メロディと伴奏というアメリカ映画の管弦楽のスタイルで、第1ヴァイオリンと歌がユニゾンとか、カウボーイソング的な2拍子を使うとか、こういう作風なので僕は西部劇の名曲を大量に書いた作曲家という印象を持ってます。「アラモ」「OK牧場の決闘」「赤い河」「ハイ・ヌーン」「リオ・ブラボー」と、ティオムキンさんの曲で思い出すのは全部西部劇の音楽だし。こういうサウンドって西部開拓時代~1次大戦までのアメリカ管弦楽という印象を持ってるんですが、実際には「西部開拓時代から1次大戦前までのアメリカを描いたハリウッド映画音楽」なんでしょうね。そんな僕はジャイアンツの陽気なメインテーマが大好きで、「エデンの東」の重要なメインテーマが入ってないのにこのCDを手放せないのは、「ジャイアンツ」の音楽が入ってるからなのでした。

 というわけで、色々と問題もある1枚ですが、でもアメリカ映画音楽、またアメリカ管弦楽のおいしい部分を聴く事が出来る1枚であることも確か。「エデンの東」の一番有名なあれが入ってないので人には薦めませんが、ぼくはこのCDを手放す事はないんだろうなあ。
 

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『ウエスト・サイド物語 オリジナル・サウンドトラック  West Side Story Original Soundtrack Recording』

WestSideStory_soundtrack.jpg 前回、「アメリカの大衆的なクラシック作曲家というと、ルーツはガーシュウィンコープランドやバーンスタインかな」みたいなことを書きましたが、考えてみたら僕はバーンスタインの曲って、ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」の音楽しかまともに聴いた記憶がありません。しかも、有名な指パッチンの曲と「トゥナイト」しか覚えてないし(^^;)。というわけで、久々に映画版ウエスト・サイド・ストーリーのサントラを聴いてみよう、そうしよう。

 おお~ジャズ風のドラムやら色々入ってます。そして軽快!さすがアメリカの生んだミュージカル、アメリカ色が出てるなあ。映画「ウエスト・サイド物語」はテレビ放送で観て、不良がみんなで足を高く上げて踊ってるのを見て吹き出してしまい、「ミュージカルは俺には合わないな」と思い、それ以来観てないんです。そんな僕にとっては、ミュージカルはCDで音だけ聴く方が合ってるのかも。そうそうこのCD、歌もの以外でも、ストーリー進行上重要なセリフが収録されているので、音楽だけというより、踊りなし短縮版ウエスト・サイド・ストーリーを楽しめる作りでした。

 あと、聴いていて思ったのは、もしかして「トゥナイト」ってリディアンなのかな?ウエスト・サイド・ストーリーって映画公開は61年ですが、ミュージカルは57年制作。その頃というとジョージ・ラッセルが『The Jazz Workshop』を発表したころだし、モード・ジャズが大流行した頃でもあるので、そのへんも絡んでたりするのかな?「トゥナイト」に限らず、けっこうジャズっぽい色の曲が多いですしね。リディアンってスケール単独ではよく使われるけど、モードとして使われるって珍しい気がします。

 アメリカの音楽って、現代に近づけば近づくほど、産業との関係が密接なものが目立つようになっていくんだな、みたいな。それとは別に、ロシアの悲観主義の反対にあるアメリカ楽観主義があらわれた音楽のようでもあり、なかなか楽しかったです!さすがコーラとハンバーガーの国だけあるなあ。


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Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
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