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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『HIGH TIDE / SEA SHANTIES』

HighTide_SeaShanties.jpg イギリスのバンド・ハイタイドが1969年に発表したデビューアルバムです。サイケデリックな要素とハードロックな要素の両方が混ざった重めの音楽、という感じです。

 このCD、いいところが色々とあります。まず、ドラム。全体のチューニングが低めで、またリズムが跳ねる事無く非常にスクエアなので、「ズドッ」みたいな感じで、ボディーブローのようにジワジワ来ます。プレイも派手さはないんですが、ツボが分かっているというか、ライドあたりの使い方がすごくうまくて、バンドを見事に支えているという感じです。

 そして、多分ここが一番目立つところだと思うんですが、ギター弾きまくりです。ファズもえらくかかっているので、歌が歌っている間もギターの存在感がありすぎで(笑)、感覚的にはずっと弾きまくってるみたいに感じます。

 そして、バンド編成。ヴァイオリンが入っているところが面白いです。アンプリファイされて、しかも所々ではワウとかディストーションもかけてあるみたいで、気を付けて聴いていないとギターと勘違いしてしまいます(^ ^;)。ギターとの関係も面白いです。ヴァイオリンがずっと左、ギターがずっと右みたいな感じ(曲によって逆になったりする)。これが成立するという事は、ギターとヴァイオリンが、どちらかがバッキングでどちらかがリードという関係に無いという事です。そういうアンサンブルだと、右左のバランスがおかしくなるはずなので。どちらも、バッキングとリードを同時に取っている感じです。

 しかしギターの存在感と、ギターとヴァイオリンの関係のあり方という2つの特徴、私にとってはこれが諸刃の剣でした。それが魅力であると同時に、退屈さの原因でもあるのです。常に双方が対等の関係で行くものだから、そしてどの曲もファズ全開で行くものだから、どの曲も同じに聞こえてくるんです。
 このブログですが、備忘録としてだけでなく、「なんかいい音楽ないかなあ」って方のために書こうと思って始めました。良いと思ったCDしかとりあげる気がないので、このCDも間違いなく好きなんですが、上記の理由で、人に確実におすすめできるかというと、ちょっと微妙です。サイケデリックとかハードロックを追っていて、大有名なバンドをみんな聞いちゃった人とか、ギターが弾きまくっているロック・アルバムを探している人向け、って感じです。


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『MC5 / BABES IN ARMS』

MC5_BabesInArms_japnEdition.jpg 若い頃、MC5というバンドの音楽を聴くのは簡単な事ではありませんでした。日本盤はなく、輸入盤に頼るしかない状況なので、レンタルレコード屋や町のレコード屋では無理。大きな輸入レコード店も在庫ナシ。そんな中、どういうわけか、近所の輸入レコード店にポツンと入荷されたのが、これでした。MC5というだけで、どういうブツかも分からないまま速攻で借りましたねえ。

 内容は、オフィシャルに発表された曲のアウトテイクだったり、未編集ノーカット演奏だったりと、マニア向けのコンピレーション作品。玉石混合って感じなんですが、とんでもない演奏がいくつか収録されています。「SKUNK」「GOLD」「LOOKING AT YOU」、これだけで聞く価値あり、おつりもくるという感じでした。
 ひとつ前の記事で、MC5のドラムをべた褒めしましたが、「SKUNK」は、その中でもナンバーワンのパフォーマンスだと思います。同じ曲が他のアルバムにも入っているのですが、ミックス違いのこちらの方が熱かったです!またこの曲、フリージャズのサックス奏者がソロもとっていて、疾走感が半端ではないです…これって。MC5のマネージメントをしていたというホワイトパンサー党の創始者ジョン・シンクレアかなあ。。高速道路を走る時に聴くべきは、ハイウェイスターではなくてスカンクだと私は思っています。
 「GOLD」、これは他のアルバムでは聴く事の出来ないトラックで、元々は映画のために録音されたナンバーみたい。MC5らしからぬものすごくサイケデリック感で菅、このヤバい感じが良いです。
 「LOOKING AT YOU」、これはロック版のフリージャズというか、ギターの暴走ぶりが凄まじいです。普通に始まったはずの曲が、ギターがえらいことになって帰ってこれなくなって…これこそ音楽というものです。ちなみにこの曲、『Back in the USA』というアルバムにも入ってるんですが、そっちはショボいです(^^;)。

 MC5を聴くなら何はなくともライブの勢いがすごい『Kick out the jams』でしょうが、次に聴くなら正規のスタジオ盤よりこれの方がガレージなアングラ感があってカッコよく思います。コンピレーションと侮るなかれ、このアルバムでしか聴くのが難しいむちゃくちゃかっこいい演奏がいくつも入った、MC5ファン必聴のアルバムではないかと!


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『MC5 / KICK OUT THE JAMS』

MC5_kickout.jpg 60年代後半にデビューした、ガレージというか、パンク/ハードロック系のバンドのデビュー作です。デビュー盤がライブ録音というのも、すごい。とにかく演奏が強烈です!

 このバンドを知ったのは、パンクという脈絡からだったと思います。ところが私は、パンクという音楽(?)が肌に合わない人間でした。パンクと言えばセックス・ピストルズとかクラッシュとかラモーンズなんていうグループが有名で、パンク好きの友人がレコードを貸してくれて体験してはいたのですが…どのバンドも、悪そうなルックスに相反して、全然当たり障りのない音楽ばかり。音楽的には、はみ出している部分なんて何もない。それで「パンクっていうのは、政治的な姿勢だったり、主張だったり、そういうところが大事な文化なのかなあ」なんて考えるようになっていました。
 な~んて思っているところで、このバンドです。初めて聞いた時の印象は…すごすぎて絶句です。私が無意識のうちにハードロック系の音楽に求めているものが、全部入っている感じでした。グランド・ファンクに通じるジャンクさを感じて調べてみると…やっぱりアメリカのバンドでした。アメリカ、あぶないです。

 とりわけすごいと感じたのが、ドラムです。私の場合、ドラムゆえにロックやフュージョンをつまらなく感じるという事がよくあります。8ビートにせよ16ビートにせよ、「ドッ、タッ、ドドタッ…」とやられると、もう退屈。芸もなくて、あれは音楽のためにあるんじゃなくて、他の演奏者のガイドの為にあるようにしか聞こえなくなってしまうのです。ジャズなんかと比べると、技術差が歴然としてます。だから、いくら音数が多かろうが、音量が大きかろうが、8ビートや16ビートの延長線にあるドラムは退屈で仕方ありません。ところが、このバンドのドラムは凄まじいです。リズムパターンは多彩、音楽はドラムが故にうねりまくり、疾走しまくり、基本リズムよりもフィルの方が多いんじゃないかってぐらいに挟み込んできます。3連系の変化もバシバシ入ってきます。

 このバンドのやっている事を、音として表れている部分だけで捉えるのは少し違うのかもしれません。ベトナム戦争、人種差別問題、民権問題なんかに表れてくる、アメリカに住む人たちが、どう生きればよいのかが分からなくなってきた時代の枠の中での主張のようなものが、このバンドの中心にあったのでは。ブルースマンのアル・スミス作曲「Motor City Is Burning」なんて、67年のデトロイト暴動の事を歌ってるんでしょうしね。でも若い頃の私は、そういう思想的なことは分からず、ただただその圧倒的な音に溺れるばかりでした(^^;)。そのぐらいに、凄いサウンド体験でした。


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『GRAND FUNK RAILROAD / CAUGHT IN THE ACT』

GrandFunk_CaughtIntheAct.jpg 日本タイトルは『ツアー'75』みたいな感じでした。中学生で英語の意味がちんぷんかんぷんだった私は、オリジナルのタイトル「CAUGHT IN THE ACT」の意味が分からず、調べてみると…「不適切な行動を取っている現場を人に見つかること」だそうです(^ ^;)。素敵です。

 ひとつ前の記事で紹介したアルバムと同じように、やっぱりライブ録音なんですが、音楽のイメージはかなり変わっています。前のアルバムは、バンドがギター・ベース・ドラムの3ピースなんですが、こちらはオルガンが入っているのです。これだけで、まったく別のバンドみたいです。

 しかし、こちらもいいのです。あの妙な過剰さは薄れましたが、変わってプレイはやたらとうまくなっており、実に完成された音楽だと思います。なんか、スプライトを一気飲みするような爽快感があるんですよね。"FOOT STOMPIN' MUSIC" とか"ROCK'n ROLL SOUL" とか、もう聴いていて晴れた気分にならない方が難しいんじゃないかというぐらいに快適です。なにせ聞きやすいので、前のアルバムよりも、こちらの方が多く聴いている気がします。初めて買った時から20年以上経っていますが、いまもたまに引っ張り出して聴いているほどに、好きです。


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『GRAND FUNK RAILROAD / LIVE ALBUM』

GrandFunk_live.jpg ハードロックといって真っ先にあがる名前って、レッド・ツェッペリンかディープ・パープルじゃないかと思います。ロックとは言え、どちらもどこかにイギリスらしい、律儀な感じが残っている気がします。しかし、中学生の頃の自分にとって、ハードロックと言えば、このグランド・ファンク・レイルロードというアメリカのバンドでした。

 アメリカって、危ないというか、時としてものすごいガレージな感じがするものが当たり前のように出てきます。文学でも、ヨーロッパ文化からはとても出てこないような、ニワトリ撃ち殺して大陸を浮浪しているような人が世代を代表する作家だったり。連続殺人犯でも、ヨーロッパでは、知的な人が実は…みたいな感じだったりするのに、アメリカの連続殺人犯だと、殺した後に人の皮をはいで鞣して、椅子に張ったりとか。なんか、超えてはいけないラインを、平然と超えていくような過剰さがある気がします。このグランド・ファンクというバンドは、ロックでその感覚を最初に感じたバンドでした。ギターの音は歪み過ぎて音程が分からないほどだったり、過剰で、ぶっ壊しな感じがあったのです。大学の頃に、グランジと言われるロックが流行していて、「すごいグシャグシャで過激だよな」なんて友人が言って聴かせてくれたのですが、中学の頃にグランドファンクで禊ぎを済ませていた身としては、大人しすぎてソフトでいい子ちゃんすぎて退屈でした。スラッシュ・メタルとかデス・メタルという音楽を聴かされた時も同じことを感じました。本当はいいとこの坊ちゃんが不良やってるみたいな、自己演出な感じ。しかし、グランド・ファンクはその逆で、本人たちは自分がまともと思っているが、周りから見ると平然と超えちゃいけないラインを越えてました、みたいな感じです。

 やり口もえらいストレートです。大げさに言うと、耳について離れなくなるような短いフレーズがこれでもかと繰り返されます。ものすごい歪んだ音で、爆音で。演奏している本人たちも入り込んでいるのでしょう、それがどんどん速く、どんどん爆音になっていきます。こうなってくると、音楽を考えながら聴くとか、そういうことが出来なくなっていきます。こういう音楽のあり方って、西洋の音楽では、クラシックにも舞踊音楽にも無かったんじゃないでしょうか。もう、音楽の立脚点からして違うのです。

 さてこのバンド、デビュー当時の日本の音楽雑誌なんかでは「ヘタ」とかいろいろ言われたそうです。しかし、それは絶対に違うと思います。過剰なサウンドの後ろに隠れていますが、実際にはヴォーカルも演奏も素晴らしいです。たぶん、速く弾くとか、うまく弾くということが眼中にないだけなんだと思います。
 でも、「ヘタ」と言われる理由は分かる気がします。スタジオで録音されたデビューした頃のアルバムに問題があるのでは?なんか、素人の自宅録音ですらこんなしょぼい音じゃないだろうってぐらいに、録音がダメダメなのです(T-T)。そんなわけで、デビューアルバムの『ON TIME』と、次のアルバム『GRAND FUNK』は、全力で聴かない事をおススメします。あれを最初に聴いていたら、私はたぶん2度とグランド・ファンクを聴いていなかったんじゃないかと。


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『DEEP PURPLE / IN ROCK』

DeepPurple_inRock.jpg 前の記事で書いたアルバムも十分ハードなんですが、音楽がディープ・パープル的なハードロックっぽさになったのは、このアルバムからだと思います。以降のディープ・パープルのアルバムは、全部この路線です(あ、ギタリストが変わって以降のアルバムは聴いていないので、それ以降は分かりません)。で、その中でも最高傑作じゃないかと。多少の事には目をつぶって、白熱したプレイのカタルシスを重要視する、みたいな音楽です。聴いていてスッキリします!熱狂します!小難しい事よりも、ストレートにカタルシスを求めるというのも、筋の通った音楽的主張じゃないでしょうか。やっぱり、ロックの良さのひとつは、こういうところにあるんじゃないかと!!

 といったって、これをこの勢いで演奏することは、並大抵じゃないんじゃないかと。大有名なバンドだけに、コピーしてるバンドなんかプロも含めてゴマンと居るんですが、音符的には完璧に拾ってるように聞こえるのに、こんなに凄くならないんですよね。ヘヴィーメタル全盛期に、メタル好きの友人が「パープルより**の方が速いし上手い」みたいな事を言ってたんですが、いったい音楽の何を聴いているのかと思ってしまいました。分かってねえな、みたいな(笑)。

 このアルバムですが、レコードがすり減るぐらいに聴きました。で、とうとう聞けなくなってしまったので、CDを買おうとすると「アニヴァーサリー・エディション」みたいなものが出てるんですよ。どうせ未発表テイクやら何やらを入れてあるレコード会社の商売だろうと思っていたのですが…1曲目「スピード・キング」の前に、ギターとオルガンのすさまじいインタープレイが!!これ、すごいです。昔このアルバムを聴いた人も、もし新たに買うなら、そちらのCDがおすすめです!

 それから、同じ路線では『MADE IN JAPAN』というライブアルバムがおすすめです。いつも全部聞く前に飽きちゃうんですが(笑)、「ハイウェイ・スター」という曲のパフォーマンスを聴くだけでも価値があると思います。サウンドチェックしているような状態からいつの間にか曲に突入していって、とんでもないテンションのオルガンソロにギターソロ、バンドのセクションも凄いあおり方…と、ディープ・パープルのキャリア・ハイと思えるパフォーマンスです。『MACHINE HEAD』というアルバムは最高傑作みたいに言われていますが、私はダメでした。セッションを聴かされてる気分で、「もっとちゃんと作り上げてから出せばいいのに」って感じがしました。アレンジも甘々だし、演奏もまだこなれていなくって、なんか間違えないように一生懸命弾いている感じで、白熱のプレイが出来るような段階じゃない感じです。ヴォーカリストの変わった『BURN』というアルバムもいいんですが、これも、いつもタイトル曲だけしか聞けません。いつも途中で「もういいや」ってなっちゃんです。やっぱり、勢いだけだと飽きちゃうって事なんでしょうか。





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『DEEP PURPLE / SHADES OF DEEP PURPLE』

DeepPurple_shades.jpg レッド・ツェッペリンと並ぶハード・ロックの雄と言えば、ディープ・パープルかと思います。さすがにスタジオ・ミュージシャンの集団だけあって、演奏がべらぼうにうまいです。

 ディープ・パープルといえば「ハイウェイ・スター」とか「スモーク・オン・ザ・ウォーター」なんかのハード・ロック・ナンバーが有名ですが、私が一番好きなのがこのデビュー作。ハードロック路線になって以降のディープ・パープルは、プレイはすごいんですが、アレンジとかに雑なところがあって、勢いで何とかしてるような側面もあったり。しかしこのデビュー作、演奏は勢いがあるだけでなく非常に丁寧、アレンジもざっくりしていなくて練りに練ってある感じです。インストゥルメンタル・ナンバーを要所に挟んだアルバムの構成も完璧です。聴いていて、非の打ちどころがないです。何回このアルバムを聴いた事か。。

 ビートルズのデビューからたかだか5~6年で、よくぞこれだけのアレンジ力と演奏能力を持ったバンドが出てきたものだと思ったものでした。


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『BLACK SABBATH / THE ETERNAL IDOL』

BlackSabath_Eternal.jpg さて、80年代以降のブラック・サバスです。実は、最初の頃のブラック・サバスより、こちらの方が先に体験していました。理由は、当時のレンタル・レコード店にブラック・サバスのレコードがこれしかなかったから(^^;)。しかし、それが幸いしました。そうでなかったら、何度も何度も聴いたこのアルバムを、一生聴かずに終わっていた気がするからです。

 ヘヴィーメタルって、日本の歌謡曲と似ているところがあると思います。曲の様式は決まっていて、違うのはメロディとかリフとかコード進行ぐらい。ある意味で金太郎アメ状態なんですが、しかしそれが良い。そうなってくると良し悪しはメロディとかリフとかコード進行にかかってくるわけですが、特にギターが何度も繰り返して弾くリフという部分が、このアルバムは抜群に格好良かったのです。(今思ったんですが、リフって、リフレインの略なのかな?)
 そんなわけでこのアルバム、ヘヴィー・メタル・ミュージックの典型という感じです。ヘヴィーで、ハードで、ミュージシャンはみんなうまくて…って感じ。ヘヴィーメタルには、こうした様式化された世界の中でどれだけ洗練されたものを作れるかみたいな、プロ・ミュージシャンの技術競争みたいな側面があったんじゃないかと思います。そして、これが飽和点に達したところで、ヘヴィーメタルは役割を終了した、みたいな。
 そして、感動したのが、ギターのトニー・アイオミさんです。前の記事に書いたように、デビューした頃はギターがあまりうまくありません。しかし、この作品になると、まさしくプロフェッショナル。最初からすごい人も好きですが、だんだんうまくなる人はもっと好きです。他のメンバーがチャランポランにやっているとき、彼だけは作曲をし、ギターの練習をし、音楽を勉強し…とやっていたわけですから。なんか、共感してしまうんですよね。

 このアルバム、若い頃に見た雑誌では佳作とかイマイチみたいに言われていたんですが、なにをおっしゃる、80年代以降のブラック・サバスを聴くなら絶対これというぐらいの傑作と思います。って、全部聞いたわけじゃないんですが(スミマセン)、前後にある「これがいい」みたいに言われているアルバムより遥かに良いと、個人的には思っています。


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『BLACK SABBATH / VOL4』

BlackSabbath_vol4.jpg ハードロックの中で、自分の食いつきが悪かったのが、ブラック・サバスというバンドです。このバンド、デビューした頃と、80年代以降ではかなり感触が違います。80年代以降に関しては次の記事で書こうと思います。これは、最初の頃のアルバムです。

 ブラック・サバスって、黒魔術とか暗いとか重いとか、若い頃の自分が興味を持って良さそうなキーワードがいっぱいありました。しかし聞いてみると、嫌いではないんですが、心を動かされるということが無かったんです。理由はたぶん、ヴォーカルとバンドがうまくないこと。コンセプトばかりが先行している感じです。ヴォーカルはオジー・オズボーンという人なんですが、「伝説の」みたいな事を書かれていたのでワクワクしていたんですが、声は出てないし、音痴だし、じゃ表現力があるかというとそれもないし、なぜこれが良いと言われているのかが分かりませんでした。バンドも同じで、ヘタという事はないんですが、光るものを感じることはできませんでした。ロックに期待してしまうダイナミクスが、演奏技術ゆえに表現できない感じ。

 最初に聴いたのは2枚目の『PARANOID』というアルバムで、ここには「アイアン・マン」という有名な曲が入っていました。しかし、良いと思えたのはその曲ぐらい。次が、すごく高く評価されていた1枚目『BLACK SABBATH』。雰囲気は良いのですが、やっぱりコンセプトばかりが先行している感じ。恐怖映画のサントラとロックを混ぜようとしているみたいなんですが、完成まで持って行けてない感じです。次に聞いたのが、音楽の雑誌に最高傑作と書かれていた『MASTER OF REALITY』というアルバム。これはあまりにつまらなすぎて(あくまで個人の感想です^^;名盤と言っている評論家さんが何人もいるので、私には何か聞くコツが分かっていないのでしょう)、持っているのも嫌で、売ってしまいました。もうこの辺で、初期のブラック・サバスを聴くのはやめていました。このアルバムを聴いたのは、ずっと後の事です。ふとしたきっかけでこのアルバムを聴くことになったのですが…これが素晴らしい!!奇跡の1枚、これで私の最初の頃のブラック・サバスに対する評価が180度変わりました。私はよりにもよって、当たりだけを避けていたわけです(^^;ゞ

 こんな事を思っています。ブッラク・サバスというバンドは、ギタリストのトニー・アイオミという人にすべてがかかっているんじゃないかと。チームプレイのビートルズやツェッペリンとは違うのです。作曲も、アルバムのコンセプト作りも、バンドの演奏も、すべてアイオミさん任せ。そして、アイオミという人は、努力家なんじゃないかと思います。最初は決してうまいとは言えなかった演奏や作曲が、アルバムを重ねるごとに磨かれていくのです。このアルバムにくると演奏がアイデアに追いつきます。曲も非常に素晴らしい構造の曲になっています。そして、その構造を作り上げているのは、ほとんどギター1本です。和声もメロディも、あるいは複雑なシンコペーションも、それを表現しているのはバンドではなく、全てギターといって過言ではありません。アルバムも曲が並べてあるというのではなく、明らかにこれ1枚でひとつの作品です。なんか古楽のギターみたいな音色で演奏されるインストゥルメンタルが挟まったりするのですが、これなんかはバロック以前のヨーロッパを想像せずにはいられません。そして、ヘヴィーな曲とその印象が関連付けられて、どちらの世界にもなかった新しい何かが湧き上がってくるような感じです。

 人の感じ方はそれぞれですが、私の感想でいえば、最初の頃のブラック・サバスでは、このアルバムが大推薦です(^^;)。ずば抜けてクオリティが高いのです。更にこのアルバムは、以降に出てくるヘヴィー・メタルという音楽の方向性すら決めた作品なんじゃないかと邪推しています。。


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『LED ZEPPELIN / Ⅲ』

LedZeppelin3.jpg 中学生になって、友人の影響で洋楽を聴くようになり、最初にツボに入ったのが、ハードロックと呼ばれる音楽でした。ヘヴィーメタル全盛期だったのですが、ハードロックと呼ばれるものの方が、音楽の情報量が多かったのです。単純な例でいえば、ドラムで、手数が多くて速くいよりも、複雑なリズムパターンや変化のある方が、情報量って多いじゃないですか。ツェッペリンのギタリストであるジミー・ペイジなんかにそれを強く感じました。メタルのギターヒーローみたいな人よりも、やっていることがえらく複雑なんです。

 レッド・ツェッペリンと言えば、ディープ・パープルというグループと並んで、ハードロックの代名詞のような存在です。中でも一番好きなアルバムが、これでした。このアルバムは、ハードロックの代名詞のようなナンバー「移民の歌」が冒頭を飾っていて、そのカッコ良さは私なんぞが改めていうような事ではありません。もちろんそれも大好きなのですが、その後で、アルバムはすごく深い世界に入り込んでいく感じで、これがいいのです。長調でも短調でもない、聞いたこともないような雰囲気の曲とか、なんだかイギリスの深い森の中でおじいさんが弾いているような雰囲気の曲とか(抽象的でスミマセン)、背景にある音楽の深さがすごいのです。ジミー・ペイジです。曲のアイデアも、リフが違うだけとか、メロディが違うだけとか、そういうのではなくて、根本からして音楽のアイデアがすごいのです。

 この頃は、小遣いがたまるとLPを買ったり借りたりしていて、アルバムを1枚聴いている間というのは、ちょっとした旅に出ている気分というか、至福の時間でした。このアルバムも、何回聴いたかわからないぐらいに聴いたものでした。この記事を書きながら久しぶりにターンテーブルに乗せてみたんですが…う~ん、いい!!
 ツェッペリンは、1stから4thまでは、全部つながっているような感じなので、これをがツボに来たら、他のアルバムもおススメです。。


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『岡林信康 / わたしを断罪せよ』

okabayasi_watasiwodanzai.jpg 私が社会人になったときに上司から聞いたのですが、60年と70年の安保闘争の時代、大学は抗議デモばかり、授業も休校ばかりでほとんど授業に出た記憶がないそうです。教室にバリケードを作り、学生たち皆で宿泊して抗議をするという事もあったそうで。
 私が子供のころ、安保闘争の頃の当時の大学生に対して抱いていたイメージは、もうひとつあります。男も髪を伸ばして、下駄を履いて、4畳半のアパートで彼女と同棲して、時には友達と麻雀をして…こんな感じです。まだ幼少の頃に抱いていた大学生ぐらいのお兄さんに関するこうしたイメージを表現しているものが、日本のフォーク・ミュージックでした。フォーク・ミュージックの一部は、生活に密着したものであり、自分の考えていることを何とか伝えようという行為としてあったようです。レコード産業の中に入ったフォークとは違うフォークが、新宿の路上などで歌われていたそうです。

 岡林信康という人を初めて知ったのは、「友よ」という曲を通してでした。聞けば知らない人はいないだろうというほどに有名な曲だと思うのですが、その詞の内容が、先に書いたような当時の大学生に対するイメージそのままなのです。本当に、バリケードの中で生きながら、みんなこの曲を歌ってたんじゃないかとか、勝手に想像してしまいます。
 それで、調べてみると…岡林さんのお父さんは牧師さんだったそうで、それも世襲ではなく、自ら進んで牧師になり、田んぼの中に教会を作ったとか。さらに、岡林さん本人も、労働者のための歌を作ったり、農業に従事しながら人間の幸せなコミューンを作り上げようと畑を耕し続けたり…。

 人間は、習慣の動物だといいます。日々を生きていて、なぜ働くかとか、どう生きるかとか、そんなことはほとんど考えません。自分の行動を決定しているのは、実は自分の判断なんてほとんどなくて、習慣とか社会的慣習なんかがそれを決めている。でも、ひとたびそれに疑問を持てば、もう、自分で答えを見つけるしかありません。そして、答えに辿り着くことは、とても難しいんじゃないかと思います。しかし、それが本当に切実な問題であったら、そして出した答えが正しいと思えるのであったら…社会的な慣習に逆行する道であっても、実行するしかないんじゃないでしょうか。こういうときに、口だけではなく、実際に行動する人に、私は共感を覚えてしまいます。

 自分の今までの生活を捨てて、農業に従事したり、「本当はこれが正しいんじゃないか」というメッセージを、人の言葉の借り物ではなくて発したり、これをいうのは容易いですが、やる事が出来る人って、どれぐらいいるのでしょうか。岡林さんという人の音楽には、なにか悩みまくった挙句に辿り着いた言葉があふれているように思えます。



*2023年8月追記:
 このアルバムを久々に聴きなおして、良いと思った曲が色々とありました。バンド編成の曲が最初とラス前に置かれて、間にあるフォークギターだけの伴奏の曲をサンドイッチしたアルバムですが、岡林さんと中川イサトさん(「五つの赤い風船」出身の人です)のフォークギターだけを伴奏にした曲が素晴らしかったです。曲や演奏が良いというより、演奏がシンプルな方が詩に耳が行きやすいのかも知れません。
 特に、A面の3~5曲目の流れはヤバいほど良かったです。

 「モズが枯木で」(サトウハチロー詞、徳富繁曲)。無伴奏での歌で、曲想は日本民謡的。サトウハチローの詞に、1935年に曲が作られたものだそうで、時代は日本が満州へと進出していった時代。もずが枯れ木で鳴いて(泣いて)いる。枯れ木という事は、寒い季節。薪を割る担当は兄だが、今は薪を割る音がしない。理由は兄は鉄砲かついで満州へ行ったから。この詞を無伴奏で歌ったセンスが素晴らしいです。「北帰行」もそうですが、太平洋戦争へと向かう日本の状況を嘆いた歌って、日本の原風景と戦争の冷たい雰囲気が入り混じって、ゾクッと来るものがあります。

 「お父帰れや」(白井道夫詞、真木淑夫曲)。出稼ぎに行ったお父を思う歌でした。「夜なべ仕事に」という詞からすると、歌っているのは子供ではなくて奥さんでしょう。この出稼ぎ労働者や日雇い労働者の哀愁を、働いている当人の立場からうたっているのが「山谷ブルース」(岡林信康詞/曲)。出稼ぎという古い時代の日本の庶民の哀歌と思いましたが、よく考えてみれば日本の50~60年代って、オリンピックの突貫工事や東京タワー設立に新幹線の線路工事と、日雇い労働も出稼ぎ労働も普通にあった時代だったんですよね…。


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『レベッカ / POISON』

rebecca_poison.jpg ニュー・ミュージック流行の後に来たのは、バンド・ブームでした。BOOWY、プリンセス・プリンセス、バービー・ボーイズなどなど、たくさんのバンドがデビューしていました。それらの音楽はコンビニに行っても本屋に行っても常に流れていたので、随分と耳にしていたのですが、自分からは興味を持つことが出来ませんでした。しかし、ひとつだけすごく好きだったグループがあります。それがレベッカです。このアルバムは1987年発表、その世代だとレベッカに心を震わせた人も多いんじゃないかと!

 中学生のころの僕が良いと感じた理由が3つあったんじゃないかと思います。ひとつは曲、ひとつはヴォーカル、もうひとつは詞です。特に詞は、中学生にとっては非常に共感を覚えるものでした。例えば「MOON」という曲。「昔ママがまだ若いころ、小さな私を抱いてた/13になって盗みの味覚え/こわしてしまうのは 一瞬でできるから大切に生きてと泣いた」こんな感じです。「OLIVE」という曲。「私たち望みどおり暮らし始めたのはいいけど、この先はどうなるの/毎日がキャンプしてるみたいで、映画でも観れば悩みなんてすぐになくなってた/本当に行くの?止めないけど寂しくなるね/やみくもに生きてるわけじゃないけど、答えが見えない」。

 今聞くと、ちょうど反抗期ぐらいの子どもが、子供なりに真剣に悩んでいるような事柄が、それそのままに取り上げられていたんじゃないかと思います。こういう問題って、教科書に書けるような事ではないし、人が教えてくれる問題でもないし、煩悶としながら自分ひとりで抱えていたりして。そんなはっきりしない漠然とした問題を、歌が代弁してくれてたんじゃないか、と思います。レベッカの音楽に同じような事を感じていた人も、少なくないんじゃないでしょうか。プロの音楽家や作曲家が「どうすればお客さんが喜ぶか」と考えて作るような音楽とは違う魅力が、そこにはあったのだと思います。大人ではなく、言ってみればつい最近まで同じ穴のムジナだった人NOKKOさんが書いた詞だから、共感を覚えるというか。メッセージとして受け取ることが出来たと同時に、それは自分が持っている悩み苦しみと同じものでもあったんですよね。

 レベッカには、REBECCA IV ~Maybe Tomorrow~というアルバムもあって、そちらには「フレンズ」という曲が収録されているのですが、それもまったく同じ匂いを持っています。このアルバムが気に入ったら、そちらも気に入ると思います。


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『矢沢永吉 / KISS ME PLEASE』

yazawa_kissme.jpg 90年代頭以降の矢沢永吉さんの音楽を、私は知りません。だからその辺りまでの事しか言えないのですが、そこまでの矢沢さんの音楽は、大きくふたつに分かれていると思います。ひとつは日本で制作されていた、日本のロックバンドにブラス・セクションやストリングスが重なるもの、もうひとつは、ひとつ前の記事で書いた、アメリカ西海岸のスタジオ・ミュージシャンと制作したAOR風バンドもの。後者の代表作が『E’』なら、前者の代表はこれになるんじゃないかと思います。この前後の作品『ドアを開けろ』『ゴールドラッシュ』『KISS ME PLEASE』は、コンセプトがまったく同じなので、もしどれかを気に入るようだったら、全部良いと感じると思います。順位をつける意味は、あまりないかも。

 前の記事で、『E’』が日本のニュー・ミュージックの代表作みたいな事を書きましたが、では矢沢さんのアルバムでどれが一番良いかというと…こちらのアルバムの方が好きなのです(笑)。洋楽邦楽問わず、ロックバンドにブラストストリングスを加えてアレンジする事が、これほどうまくいった音楽を、私は知らないのです。このアルバムには「冷めた肌」「ワンナイト・ショー」という曲が入っているのですが、それなどはその典型です。

 50年代以降のポピュラー音楽というのは、楽曲様式としていうと「歌謡形式」という構造になっています。1コーラス(1番)、2コーラス(2番)…みたいに、同じコーラスを何度も繰り返して歌うのです。だから、かなり考えて作らないと、歩いても歩いても同じ景色が続くような感じで、すごく退屈なものになってしまいます。ポピュラーの曲が数分で終わってしまうのは、飽きられる前に終わるという意味もあるんじゃないかと思っています。ところが、この時期の矢沢さんの音楽は、歌謡形式の問題点をブラスやストリングスのアレンジで見事に解決しています。歌のメロディと対になるメロディをストリングスが作り、それが対立し、展開し…といった形で、ひとつひとつの曲のドラマ性がすごく高いのです。

 しかし、矢沢さんのプロフィールを見るに、ストリングスのアレンジの勉強をしている時間はなかったと思います。つまり、このオーケストレーションを作った誰かがいるのではないかと。その人が、この音楽の本当の主役なんじゃないかと。名前も出てこないのに、高度な仕事をやっている人がいる。中学の頃、ぼんやりとですが音大に行って音楽を学んでみたいと思ったのは、こうしたことも理由のひとつでした。


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『矢沢永吉 / E'』

yazawa_E.jpg 矢沢永吉さんという人は社会現象だったと、何かの記事で読んだことがあります。キャロルというバンドでデビューし、黒のライダーススーツにロックンロールという、イギリスのモッズのようなカウンターカルチャーとして、社会現象にまでなったようです。これが、暴走族全盛期の日本の文化と結びつき、ライブにはヤンチャそうなな若者がわんさとつめかける状態に。さらに、ソロデビュー後も日本人初の後楽園スタジアムワンマンライブ、あまりに不良が押し掛けるため会場側がライブを拒否するなど、良くも悪くも社会現象としての側面が矢沢永吉さんという人の知名度をあげる一因となったようです。ところが私は、もう少し後の世代であったので、そういう事情をまったく知りませんでした。それが良かったのかもしれません。「不良のカリスマ」みたいな先入観なしで、このアルバムを聴くことが出来たのです。

 サウンドを含めたアレンジのセンスが抜群で、驚きました。そこにあるのは、不良だとかカリスマだとかそういうものとは切り離された、まったくのプロフェッショナルの仕事だったのです。日本のポピュラー音楽のなかで、松任谷由実さんや山下達郎さんのはるか先を行く人だと感じました。ニュー・ミュージックという音楽が流行していたころ、友達も、また友達のお兄さんやお姉さんも、音楽と言えばみんなニュー・ミュージックを聴いていました。そんなものですから、自分で買ったり借りたりしなくても、それらの音楽は随分たくさん耳にしていました。その中で最も優れたアルバムを挙げるとすれば、私はこのアルバムを推薦したいです。

 洋楽指向が良い事かどうかは分かりませんが、フォーク・ミュージックの時代が過ぎた70年代後半から現在までの日本のポピュラー音楽は、常に洋楽の延長線にあり続けた音楽だと思います。その歴史の中で、70年代後半から80年代半ばあたりまでが、もっとも洗練を極めた時期だと思うのですが、これはその頂点に立つアルバムだと思います。矢沢さんは次に『YOKOHAMA 20才まえ』というアルバムを出すのですが、これは兄弟のような作品で、このアルバムを気に入れば、そちらも良いと感じるかと思います。
 以降の日本のポピュラー音楽は、バンドブームが起こり、ダンス音楽の乱造が起こり、子供向けのアイドル・グループの押し売りが始まり…というように、産業としてはどんどん大きくなっていきながら、音楽そのものはどんどんとアマチュアなものになっていってしまいました。そんな状況を横目に、私はいつしか日本のポピュラー音楽を聴かなくなっていきました。


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『山下達郎 / オン・ザ・ストリートコーナー2』

Yamasita_streetcorner2.jpg 山下達郎さんのアルバムに、もうひとつ好きなものがあります。それがこの『オン・ザ・ストリートコーナー2』です。なぜ「2」なのかというと、選曲が良かったという事と、「1」を聴いていないからです(笑)。2が出たという事は、1もきっといい作品なんでしょうね。たしか、3も出ていたと思います。

 このアルバムは、達郎さんがひとり多重録音で作り上げた、無伴奏アカペラ作品です。「アマポーラ」とか「ホワイト・クリスマス」など、古い英語のポピュラー音楽ばかりをとりあげています。このアルバムを初めて聴いたのは中学の頃だったと思いますが、その時まだ僕は黒人のコーラス・グループの音楽というものを知らず、。ドゥ・ワップなんかも知りませんでした。それが、このアルバムを聴いて興味が出て、そちら方面の音楽も聞くようになりました。確か、達郎さん自身がライナーを書いていて、その辺りの音楽に言及されていたような気が。記憶違いかな?

 しかし、やっぱりこのアルバムはこのアルバムで、黒人のコーラス・グループの音楽とは違った、独特の魅力を生み出していると思います。黒いコーラスって、メイン・ヴォーカルがすごいテクニカルに、そしてエモーショナルに歌うものが多い気がします。しかしこのアルバムは、メイン・ヴォーカルは、コーラスとのハーモニーの美しさに徹底しているという感じがします。それだけに、初めて聞いた時には「うわあ、なんてきれいなんだ」とハーモニーの美しさに感じ入っていました。


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『山下達郎 / FOR YOU』

YamasitaTatsuro_forYou.jpg 荒井由実さんの『14番目の月』と並んで、もうひとつ、ニュー・ミュージックで忘れられないアルバムが、これです。月並みな表現になってしまいますが、収録されているすべての曲が良いというのが、すごいと思います。

 山下達郎さんというのは、50年代のアメリカン・ポップスとか、サーフィン・ミュージックとかに、強い思い入れのあるシンガー・ソングライターさんだそうです。実際のところ、彼の音楽は、どのアルバムをとっても、オールディーズをそのままモダンにしたような感じです。分厚いコーラスにもサーフィンからの影響などが見えます。

 そして、こうした音楽に味付けされているのが、日本のスタジオ・ミュージシャンの素晴らしい演奏です。このアルバム、こんなにいい曲はないんじゃないかというような美しいバラードが1曲収録されているんですが、イントロはジャズのようなピアノソロ、間奏はこれまたJジャズの名プレイヤーである土岐さんという方の演奏。そして、その上に恐ろしく丁寧に作りこまれたコーラスが重なります。達郎さんの逸話に、息継ぎをするタイミングまで楽譜に書き込んでいたという話があるほどです。プロフェッショナルの特徴のひとつは、仕事がすごく丁寧な点にあると思います。そのような完璧な演奏が表現するのが、戦争やロックの波に飲まれる前の英米ポップスが持っていた、なんとも幸福で、時にちょっと切ないような、すごく心地の良い音楽なんです。

 聴いていてすごく気持ちの良いアルバムです。ジャケットに表れているポップなイメージが、音楽の内容をあらわしていると思います。また、有名な「クリスマス・イヴ」の入った『MELODIES』というアルバムも、とても聞いていて気持ちの良いアルバムでした。


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『荒井由実 / 14番目の月』

yuming_14banmenoTuki.jpg 松任谷由実さんが、まだ荒井由実の名前で活動していた時のアルバムだったと思います。とにかく、5曲目「中央フリーウェイ」に尽きます!歌詞はぜんぜん大したことないと思うのですが(中央高速道路をドライブしているというだけで、この詞がいいという人に出会った事がありません^^;)、曲とアレンジが素晴らしい!ボサノヴァっぽい感じと、日本のニューミュージックの特徴でもあった、シンセのふわっとした音が実にうまくブレンドされていると思います。聞いていて、グッとくるとか、感動するとか、そういう事ではなく、すごく心地よいのです。ず~っと聴いていたい感じ。もしひとことでいうとしたら、メジャーセブンスというコードの心地良さがずっと続いている感じ。

 同時に、そういった質感が、日本の70年代後半~80年代のの若者文化(70年代というより、80年代のあの緩いムードにいよいよ入っていく感じ)の象徴みたいな感じがします。車を買って彼女とデートして、テニスサークルがあって、スキーをして…みたいなかんじです。これが、少し前の若者文化だと、「仁義なき戦い」というやくざ映画が流行って、松田優作みたいなハードな役者が出てきて、安保闘争があって、アングラ文化があって…みたいなかんじ。更に前だと、文化の担い手は若者ではなくてもう少し上の年齢が担ってる感じ。逆にその後になると、若者が貧乏になって、車なんかいらない、スキーなんてしない、音楽なんて聞かない…みたいになっていく感じがします。そういう前後の世代と比較して、良くも悪くも80年代日本の若者文化が音としてあらわれてる、って感じがします。

 こういう独特の軽さや心地よさって、ニューミュージックと言われた日本のポピュラー音楽の特徴だった気がします。他にも、EPOさんとか、山下達郎さんとかに、同じような匂いを感じてしまいます。



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『Astor Piazzolla / Tango: Zero Hour』

TangoZeroHour.jpg アルゼンチンの音楽であるタンゴは、もともと売春宿から生まれた音楽だそうです。さすがにいかがわしいので、今では「場末の酒場」とか、色々とやわらかく表現している本が多いみたいですが。タンゴも多くの中南米の音楽の例に漏れず、ダンスの伴奏として行われたようです。

 そういった音楽が熟成していくと、どこかでそれを芸術的な方面に高く飛躍させる音楽家が出現することが時としてあるようです。タンゴの場合、このアストル・ピアソラがまさにその人。初めて聞いたときは「うわ、すげえ格好いい!」と思いました。

 タンゴで強烈だと思うのが、リズムです。すごいグイグイ来るんですよ。西洋音楽の流れにある音楽だと思うんですが、メロディを流暢に伝えるというより、「ズンッ!ズンッ!」って押し込んでくる感じです。「お客様が聞きやすいように」とかじゃなくって、あくまでハードに攻めてくる感じ。格好いいです。中年男性には、これぐらい油ぎっててほしいと思ってしまいます。。

 ピアソラというのはタンゴと言えばまず最初に名前が出るような人ではあるのですが、彼の音楽がタンゴの代名詞かというと、どちらかというとタンゴの本流からは外れたところにいる人みたいです。でも、そういったところに構わずに自分の信念を貫いていく感じが、また格好いいのです。険しい顔をして、バンドネオンをものすごいリズムでガシガシと演奏していきます。ピアソラの音楽には、一時ずいぶんと聞いたものですが、このCDは録音がまた良いので、特に気に入っています。



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『CARTOLA / O Mundo E Um Moinho』

CARTOLA_Omundo.jpg 中南米の音楽って、近現代史の人の流れや文化的な葛藤がすごくあらわれていると思います。人の肌も、ヨーロッパ民族や、かつて奴隷として連れてこられたアフリカ系民族などの混淆が見られますし、言語も最初に中南米大陸を支配したスペイン語やポルトガル語が使われていますし。

 そして、このアルバムです。アーティスト名は「カルトーラ」と発音するそうです。ブラジル音楽になるんですが、お隣のアルゼンチンが白人系社会の色が濃いのに対し、ブラジルは肌の浅黒い人が多いです。このあたり、近現代史の本を読むと、ものすごく深く屈折した歴史を辿ってきた人たちの歴史が分かって、なんとも言えない気持ちになります。

 複雑な歴史の波の中で、それでも中南米の民衆に根付いた音楽に、カーニヴァルの音楽があります。近代の中南米の音楽は、音楽それだけで演奏されるものよりも、ダンスと切り離せないものが多いみたいです。で、ブラジルのカーニヴァルで演奏されるサンバもそれに当たります。

 サンバって聞くと、私はまさにカーニヴァルのあのド派手な音楽を連想してしてしまうのですが、このアルバムはほとんどボサノヴァと言って差し支えないようなしっとりした曲が半分ぐらいを占めています。楽器もギターとトロンボーンだけとか、すごくシンプル。しかし、「サンバの代表作」みたいに言われているのですよね。不思議でした。で、ちょっと調べてみると、サンバと言っても、弾き語りの室内楽のようなものもサンバというし、カーニヴァルのド派手なやつもやっぱりサンバというんだそうです。で、本作は前者の方で、サンバに使われていたいろいろとチャンポンだった音楽が、この作品あたりでいよいよブラジル独自の音楽「サンバ」の形になったみたいです。確かに、アップテンポの曲は、リズムなんかがすごくサンバです。ボサノヴァが生まれるのは、このカルトーラのサンバがあったうえでのことで、まさにブラジルの現代のポピュラー音楽の源泉が、このアルバムなんだと思います。

 そして、最初の曲「O Mundo E Um Moinho」で、すでにグッときます。コード自体はカラッと明るいんですが、テンションという音がすごくいっぱい入っていて、すごく複雑な奥の深いサウンドです。さらに、そのコードの進行で生まれる変化の感じが、ものすごく切ない感じなんです。大変に苦しい生活の中で、しかし明るく生きていくというような印象が、音楽から感じられてしまいました。新大陸に生きなければならず、支配され、貧困にあえぎながら、しかし明るい太陽の下で陽気に生き抜こうとするという感じが、私のブラジルに対するイメージなんですが、この音楽の持っているムードが、まさにそうしたイメージにピッタリだったのです。ジャケットの写真も、スタジオで撮影したようなものではなくて、ものの見事に音楽の背景にあるものを写しているように思えます。聞いていると、生きた歴史の断面をそのまま体験させられる気になります。

 ブラジル音楽に一時はまっていた時があるんですが、このCDは、ブラジル音楽を聴くなら絶対に外せない作品だと思います。ブラジル音楽を聴いてみたい、あるいはブラジル音楽は好きだけどこれは聴いていない、という方には、ぜひ聞いていただきたいと思う音楽なのです。



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高校生のころ

 高校の頃になっても、音楽に対する興味は尽きませんでした。プレスリー以降の英米音楽のロックやポップスはひと通り聞き尽くしていました。そこで一番興味を惹かれたのがクリームとかヘンドリックス、それにキング・クリムゾンといたロック系の音楽。これらの音楽は、激しい即興演奏が特徴のひとつになっていました。こうしたロックの即興演奏が、即興性の強い音楽であるジャズを聴き始めるきっかけになりました。ジャズは、マイルス・デイビスあたりのメインストリームから始まり、だんだんフリーとかサードストリームみたいなマニアックなものに行きついた感じでした。セシル・テイラーあたりまで来ると、ほとんど現代音楽を聴いている感じでした。
 さらに、クラシックです。クラシックって、子供のころは退屈に感じて、あまり好きではありませんでした。また、ちょっと私には刺激が足りない感じの音楽でもありました。それが、テレビ番組で武満徹さんという日本の現代作曲家の特集を見た途端に、一気に引きこまれました。衝撃でした。ここから、現代音楽と呼ばれるジャンルのクラシック(厳密には、現代音楽はクラシックに入らないそうですが)にはまり、そこからさかのぼる形でクラシック音楽も受け入れるようになっていきました。この頃には、音大を目指すようになっていました。

 たくさん聞いていると、だんだんレベルの高い音楽に惹かれていくのも必然のようで、趣味はどんどんディープな、そしてハードな方向に行きました。有名だからといっていい音楽とも限らず、むしろあまり知られていない音楽にすごいものがありました。音楽の良さと人気のあるなしは、あまり関係ないと思いました。特に、ディープな方に行くと、この傾向が強い気がします。音楽の価値って、たくさんの人から支持を受ける事ではなく、どれだけ音楽そのものの価値に迫れるか、ってところにあるのだと思います。

 高校の時に、音楽に対する大雑把なスタンスが決定したのだと思います。あまり、ジャンルに対する偏向はなく、良い音楽なら何でも受け入れるという感じ。今でも、それが音楽とのいちばん良い付き合い方なんだと思っています。


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中学生のころ

 中学生になった時に、ひとりの友人との出会いがありました。彼はギターが強烈にうまく、中学生1年生にしてジミ・ヘンドリックスの難曲なんかを普通に弾いていました。私と言えば、ギターがどうとかいう以前に、まずロックというものを知らない状況だったので、衝撃は大きかったです。初めてタイガーマスクの後ろ回し蹴りを見た時の感動みたいな感じ(ちょっと違うか)。ジミ・ヘンドリックスという名前を覚えたのも、この時が初めて。私のまったく知らない世界でした。

 以降、この友人は、私の音楽の先生になりました。彼に洋楽を教えてもらい、レコードを貸してもらい、中古レコード屋というものを教えてもらい、楽器屋というものを教えてもらい…。せっせと小遣いを貯め、貯まるとLPやCDを買ったり借りたりして聞くのですが、1枚1枚がまったく新しい世界で、楽しくて仕方がありませんでした。ワクワクしながら音楽を聴いていました。もしかすると、この頃が一番楽しく音楽を聴いている頃だったかも知れません。

 ずっと後に知った事ですが、彼のお父さんは、プロミュージシャンだったそうです。なるほど、そういう環境がないと、なかなか小学生で洋楽をひと通り聞いているなんて事にはならないですよね。彼とはずっと付き合いがあったのですが、社会人になり、いつしか疎遠になってしまいました。彼、今どうしてるのかなあ。


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小学生のころ

 小学生の中学年から高学年の頃は、テレビから流れてくる音楽の影響が大きかったです。

 当時の日本の歌謡曲は、「松田聖子のスイート・メモリーズ」みたいな感じで、歌手が主役といった感じでした。これが高校ぐらいになると、「松本隆と大村雅朗のスイート・メモリーズ」みたいな認識に変わっていくんですよね。

 当時の歌手には大きく3つのタイプがあったと思います。アイドル、演歌歌手、シンガーソングライターを含むミュージシャンです。私が特に興味を惹かれたのが、最後のミュージシャンの人たちでした。荒井由実さんの「中央フリーウェイ」とか、中島みゆきさんの「悪女」とか、もう少し後になるとレベッカの「フレンズ」あたりをよく覚えています。曲も、詩の世界も、カッコよく思えたのです。テレビ番組のオープニングテーマも、この頃には歌謡曲が主流になっていました。子供の事ですから世間が狭く、音楽の中心というのは日本のポピュラー音楽だと思っていました。


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幼少期

 幼少時の音楽との触れ合いは、テレビとカーステレオ、このふたつを通してだったような気がします。

 幼稚園でも歌を歌う時間がありましたが、興味を惹かれることはありませんでした。でも、テレビの子ど向け番組とか、テレビドラマから流れてくる主題歌やBGMは、すごく好きでした。隣に、少しだけ年上のRくんという人が住んでいたんですが、この人がヒーロー番組のレコードをたくさん持っていて、よく聞かせてもらいました。テレビでは、ウルトラセブンの音楽が強烈な印象として残っています。

 もうひとつは、カーステレオ。父が、よく私を車の助手席に乗せて買い物に連れてってくれました。そこには、大きなカセット状のカーステレオというものが付いていて(カセットテープじゃないんです。ある世代の人だったら、知ってるかなあ)、これで音楽をよく聞いていました。父のお気に入りはハワイアン、映画音楽、西部劇。特に西部劇の音楽がすごく格好良かったのです。私はテレビアニメやヒーロー番組のカセットを買ってもらって、それを聞いていました。



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ごあいさつ

 神戸住まいの、音楽好きデザイナーです。現在、奥さんひとり、ネコ1匹と同居中です。

 昔、いちおう音大は出たのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)  卒業させてくれた先生方、あのときはお世話になりました!でも音楽は大好きで、貧乏だったけど、食費をけずってCDを買ったり、映画を見たりしてました。

 不況でお金もなくなってきて、しかもCDやDVDが場所をとっているもので、奥さんから減らすように怒られてしまいました。そんなわけで、暇な時間を見つけては手放すものとそうでないものを分けていたのですが・・・いやあ、なけなしのお金をはたいて買ったものばかりなのに、全然内容を覚えてないものもあったりで、汗かきまくりです(x_x;)でも、新たな発見があったり、反対に、すごく好きだったはずなのに「アレレ?」なんてものもありまして・・・

 ずっとつきあってきたCDやビデオなので、せめて備忘録でもつけようと思い、ブログをはじめてみました。お音楽のジャンルは、ポピュラー、ロック、ジャズ、クラシック、民族音楽、芸術音楽…などなど、多岐にわたる事になると思います。
 音楽好きではありますが、プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、「ちょっといいCDでもないかな~」なんて思っていらっしゃる方の参考にでもなれば、嬉しく思います(ノ^-^)ノ
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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
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