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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > 日本のロック・ポップス   Tags: ---

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『荒井由実 / 14番目の月』

yuming_14banmenoTuki.jpg 松任谷由実さんが、まだ荒井由実の名前で活動していた時のアルバムだったと思います。とにかく、5曲目「中央フリーウェイ」に尽きます!歌詞はぜんぜん大したことないと思うのですが(中央高速道路をドライブしているというだけで、この詞がいいという人に出会った事がありません^^;)、曲とアレンジが素晴らしい!ボサノヴァっぽい感じと、日本のニューミュージックの特徴でもあった、シンセのふわっとした音が実にうまくブレンドされていると思います。聞いていて、グッとくるとか、感動するとか、そういう事ではなく、すごく心地よいのです。ず~っと聴いていたい感じ。もしひとことでいうとしたら、メジャーセブンスというコードの心地良さがずっと続いている感じ。

 同時に、そういった質感が、日本の70年代後半~80年代のの若者文化(70年代というより、80年代のあの緩いムードにいよいよ入っていく感じ)の象徴みたいな感じがします。車を買って彼女とデートして、テニスサークルがあって、スキーをして…みたいなかんじです。これが、少し前の若者文化だと、「仁義なき戦い」というやくざ映画が流行って、松田優作みたいなハードな役者が出てきて、安保闘争があって、アングラ文化があって…みたいなかんじ。更に前だと、文化の担い手は若者ではなくてもう少し上の年齢が担ってる感じ。逆にその後になると、若者が貧乏になって、車なんかいらない、スキーなんてしない、音楽なんて聞かない…みたいになっていく感じがします。そういう前後の世代と比較して、良くも悪くも80年代日本の若者文化が音としてあらわれてる、って感じがします。

 こういう独特の軽さや心地よさって、ニューミュージックと言われた日本のポピュラー音楽の特徴だった気がします。他にも、EPOさんとか、山下達郎さんとかに、同じような匂いを感じてしまいます。



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Category: CD・レコード > ラテン   Tags: ---

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『Astor Piazzolla / Tango: Zero Hour』

TangoZeroHour.jpg アルゼンチンの音楽であるタンゴは、もともと売春宿から生まれた音楽だそうです。さすがにいかがわしいので、今では「場末の酒場」とか、色々とやわらかく表現している本が多いみたいですが。タンゴも多くの中南米の音楽の例に漏れず、ダンスの伴奏として行われたようです。

 そういった音楽が熟成していくと、どこかでそれを芸術的な方面に高く飛躍させる音楽家が出現することが時としてあるようです。タンゴの場合、このアストル・ピアソラがまさにその人。初めて聞いたときは「うわ、すげえ格好いい!」と思いました。

 タンゴで強烈だと思うのが、リズムです。すごいグイグイ来るんですよ。西洋音楽の流れにある音楽だと思うんですが、メロディを流暢に伝えるというより、「ズンッ!ズンッ!」って押し込んでくる感じです。「お客様が聞きやすいように」とかじゃなくって、あくまでハードに攻めてくる感じ。格好いいです。中年男性には、これぐらい油ぎっててほしいと思ってしまいます。。

 ピアソラというのはタンゴと言えばまず最初に名前が出るような人ではあるのですが、彼の音楽がタンゴの代名詞かというと、どちらかというとタンゴの本流からは外れたところにいる人みたいです。でも、そういったところに構わずに自分の信念を貫いていく感じが、また格好いいのです。険しい顔をして、バンドネオンをものすごいリズムでガシガシと演奏していきます。ピアソラの音楽には、一時ずいぶんと聞いたものですが、このCDは録音がまた良いので、特に気に入っています。



Category: CD・レコード > ラテン   Tags: ---

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『CARTOLA / O Mundo E Um Moinho』

CARTOLA_Omundo.jpg 中南米の音楽って、近現代史の人の流れや文化的な葛藤がすごくあらわれていると思います。人の肌も、ヨーロッパ民族や、かつて奴隷として連れてこられたアフリカ系民族などの混淆が見られますし、言語も最初に中南米大陸を支配したスペイン語やポルトガル語が使われていますし。

 そして、このアルバムです。アーティスト名は「カルトーラ」と発音するそうです。ブラジル音楽になるんですが、お隣のアルゼンチンが白人系社会の色が濃いのに対し、ブラジルは肌の浅黒い人が多いです。このあたり、近現代史の本を読むと、ものすごく深く屈折した歴史を辿ってきた人たちの歴史が分かって、なんとも言えない気持ちになります。

 複雑な歴史の波の中で、それでも中南米の民衆に根付いた音楽に、カーニヴァルの音楽があります。近代の中南米の音楽は、音楽それだけで演奏されるものよりも、ダンスと切り離せないものが多いみたいです。で、ブラジルのカーニヴァルで演奏されるサンバもそれに当たります。

 サンバって聞くと、私はまさにカーニヴァルのあのド派手な音楽を連想してしてしまうのですが、このアルバムはほとんどボサノヴァと言って差し支えないようなしっとりした曲が半分ぐらいを占めています。楽器もギターとトロンボーンだけとか、すごくシンプル。しかし、「サンバの代表作」みたいに言われているのですよね。不思議でした。で、ちょっと調べてみると、サンバと言っても、弾き語りの室内楽のようなものもサンバというし、カーニヴァルのド派手なやつもやっぱりサンバというんだそうです。で、本作は前者の方で、サンバに使われていたいろいろとチャンポンだった音楽が、この作品あたりでいよいよブラジル独自の音楽「サンバ」の形になったみたいです。確かに、アップテンポの曲は、リズムなんかがすごくサンバです。ボサノヴァが生まれるのは、このカルトーラのサンバがあったうえでのことで、まさにブラジルの現代のポピュラー音楽の源泉が、このアルバムなんだと思います。

 そして、最初の曲「O Mundo E Um Moinho」で、すでにグッときます。コード自体はカラッと明るいんですが、テンションという音がすごくいっぱい入っていて、すごく複雑な奥の深いサウンドです。さらに、そのコードの進行で生まれる変化の感じが、ものすごく切ない感じなんです。大変に苦しい生活の中で、しかし明るく生きていくというような印象が、音楽から感じられてしまいました。新大陸に生きなければならず、支配され、貧困にあえぎながら、しかし明るい太陽の下で陽気に生き抜こうとするという感じが、私のブラジルに対するイメージなんですが、この音楽の持っているムードが、まさにそうしたイメージにピッタリだったのです。ジャケットの写真も、スタジオで撮影したようなものではなくて、ものの見事に音楽の背景にあるものを写しているように思えます。聞いていると、生きた歴史の断面をそのまま体験させられる気になります。

 ブラジル音楽に一時はまっていた時があるんですが、このCDは、ブラジル音楽を聴くなら絶対に外せない作品だと思います。ブラジル音楽を聴いてみたい、あるいはブラジル音楽は好きだけどこれは聴いていない、という方には、ぜひ聞いていただきたいと思う音楽なのです。



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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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