で、クリームです。エリック・クラプトンの在籍したグループとして有名なんじゃないかと思うんですが、実際には逆なんじゃないかと。クリームがあったから、クラプトンのその後があったんじゃないかと。実のところ、どのクラプトンのソロ・アルバムも、クリームのライブ・アルバムの足元にも及びません(方向性がちょっと違うので、比べるのも何なんですが)。また、クリームというのはトリオ編成なんですが、クラプトンが一番下手というか、一番音楽家としての能力が低いです。クラプトンが子ども扱い、そのぐらいレベルの高いバンドです。 で、惑わされたのが、若い頃に見たメディアの推薦するアルバム。『Disraeli Gears(カラフル・クリーム)』とか『WHEELS OF FIRE(クリームの素晴らしき世界)』あたりが推薦されている事が殆どでした。でも、それを聴いても全然つまらなかった。で、私の音楽の師匠の同級生にその話をすると、「いや、クリームはライブでしょ」と、さらりと言われました。で、ライブアルバムを貸してもらって聴いたところ…ぶっ飛びました。。演奏が凄すぎて、圧倒されてしまいました。ロックのベースギターに感動させられたのは、この時が初めてだったと思います。また、ドラムもとんでもないレベルです。ロックのドラムって、「ドッタッドドタッ…」というものだと思っていたので、誰でも叩けるもんだと思っていました。草野球で言えば、ライト8番みたいな感じ。しかし、フラムトリッパーとか、私が全く経験した事のなかったコンビネーションだらけで、それがまたジャズなみの物凄さ。