録音の面からジミヘンの音楽を分類すると、4つに分かれると思います。ひとつはソロデビュー前に他の人のバンドに入ってギターを弾いていた頃のもの(これがまたカッコいい)。ひとつはスタジオ録音。ひとつは晩年に結成したバンド"Band of Gypsys"の音源。そしてもうひとつは、バンド"Jimi Hendrix Experience"のライブ音源です。ジミヘンの恐ろしいほどの高評価って、この最後のエクスペリエンスのライブ・パフォーマンスによるのではないかと思います。で、このCDはエクスペリエンスのライブ録音。
"Jimi hendrix Experience"というバンドのライブ録音は、あまり外れがなく、どれもハイクオリティな演奏を聴くことが出来ます。ほかのおススメでは、『STAGES』という4枚組ライブアルバムが、トータルとしてはえらくハイクオリティだと思いますが、いきなり4枚組は取っ付きにくいかも。。映像で有名なところでは、ギターを燃やしてしまう『live at monterey』が有名。1曲目の"killing floor"のギターがものすごいグルーブで神がかり。。あとは、ヒッピー文化の象徴でありクライマックスでもあったようなイベントのトリを務めた『live at Woodstock』も有名です。これはアメリカ国家をファズで歪めまくってグチャグチャに演奏したパフォーマンスが有名なんですが、実際のところは他の曲のパフォーマンスが凄い。また、映画のフィルムで撮影されているので、ジミヘンが一体どうやって演奏していたのかがくっきりと映っていて、ジミヘンのプレイスタイルをちゃんと見ることが出来る最良の記録でもあると思います。