最初に体験したスコーピオンズのアルバム『Love at First Sting』が、冒頭の2曲だけにしてもそれが素晴らしすぎたので、古い作品も何枚か聴いてみようと中古盤屋に走った中学生の頃の俺。そこは、エロいジャケットがずらりと並ぶ魅惑の世界でした(^^)。スコーピオンズのアルバムジャケットって、マジでエロい、これで売り上げを3割伸ばそうとしてるな( ̄ー ̄)。その製作者の意図にまんまとひっかった中学生の頃の僕は、スコーピオンズのアルバムの中でも一番エロいと感じたジャケットの本作をレジに持って行ったのでした(^^)。ロリータのヌード写真の股間が割れているというものすごいのもありましたが、残念ながらロリコンではなかったので、大人の女に魅かれたのです(何のレビューだ?)。これ、完全に騎乗位で喘いでますよね…。紛う事なきジャケ買いです(^^)。
で、持って帰って聴くと…なんと、『Love at First Sting』と音楽性が全然違うのでビックリ!特に面白いと思ったのが、1曲目の"Dark Lady"という曲でした。まだ音楽の勉強を始めていなかったハナタレの僕でしたが、それでも「これって音楽理論というヤツにあってるのか?」と思っちゃったんですよね。ほら、別に音楽の勉強をしていなくったって、カラオケで人が知らない歌を歌っているのを聴いて、「あ、いま多分音を外したんだろうな」とか、分かるじゃないですか。あんな感じ。しかし、"Dark Lady"に関していうと、それが「ダメ」に聴こえるんじゃなくって、「独特の世界観でカッコいい!」と聴こえたんですよ。今までにこんな音楽を聴いたことがなかったという感じだったし、それは久々にこのアルバムを聴いた今も感じます。で、こういう「音楽教育をちゃんと受けていないから生まれちゃった変な部分」みたいなところが、このアルバムにはちょこまか出てくるんですが、それがことごとく個性があって、僕にはカッコよく聞こえちゃったのでした。これが、何かコンセプトがあって、個性的な音楽を作っているというんじゃなくって、「よく分からなくて変になっちゃったけど、これってカッコよくない?」みたいなノリ。楽器は好きでいっぱい触っていたものだからある程度演奏出来るようにはなったんだけど、理論の勉強を全然していなかったものだから…というのは、日本の一部ビジュアル系バンドの音楽でも、昔に感じた事があります。う~ん、ロックでいいなあ。"Top of the Bill"、"Living and Dying"…音楽って、うまいとかヘタとか、理論に合ってるとか合ってないとか、そういう所よりも大事な部分があるんじゃないかと思っちゃいます。かなり楽しいアルバムで、ちょっと僕が持っているハードロックのイメージにも、へヴィーメタルのイメージにも縛られる事のない、すごく面白い音楽を聴く事が出来ます。まあそれ以前に、このジャケットだけでも買いなんじゃないかと( ̄ー ̄)。