ProTools & Digi003 RACK がうまく動作しなかったので、頑張って直しました(^^)。Perfoama にしてもProtools にしても、昔から音楽ソフトって、間に入るハードとの互換性とか設定とかが異常に難解で、動作させるまでが大変なんですよね。。というわけで、また動かなくなってしまった時のための覚え書き&同じ目にあった人の手助けにでもなればと(^^)。
1. 2006年型 intel Mac には OS10.7 lion までしかOSをのせられない 私は自宅で作曲とかデモ録音とかを、PCを使ってやってます、20年ぐらい前から(^^)。ところがPCがぶっ壊れてしまったので、この機会にリニューアルしようと思ったら…うああ、intel Mac って、30万円超もするのか(T_T)、こんなの貧乏な僕には買えません。というわけで、中古のIntel MAC を探したところ…あったあった、5万円(^^)。しかし僕はここ10年ぐらいのMAC事情に詳しくないもので、ちょっと調べてみると…う~ん、Intel MACも色々あって、最新の円柱形のヤツは、音楽をやるシステムを構築するにはちょっと面倒らしい。で、ちょっと前の銀のシャーシのやつとなると、もうApple Store じゃ売ってないので中古を探すしかない。そのシャーシのやつも2006年、200X年…みたいに3~4回のバージョンアップがあって(CPUの違い?)、僕が買った奴は
2006年版のMAC PRO はOS が10.7 LION までしか入らないっぽい。そうそう、直前まで使っていたPower MAC のHDDを予備ディスクとして組み込もうと思ったら、コネクタの形状が違っていて使えませんでした(^^;)。
2. Mac OS 10.7 には10.6 からアップグレードするしかない で、LION を手に入れようとすると…Intel Mac には最初からOS が入っていて、ここからアップグレードするしかないらしい。え、じゃあもしOSになんかあった時にクリーンインストールしなおすって出来なくなっちゃうんじゃないの?これはディスクでもデータでもいいからOSのインストーラーを手に入れておきたいと考え、Appleサポートに連絡したところ、「10.7をクリーンインストールするものというのは売ってないので、10.6 (snow leopard) を買ってインストールした後に、Apple のページからLIONをダウンロードしてアップグレードしてね、無料だから」と言われました。なるほどそうかと思って今更ながら10.6のインストールディスクを買ってクリーンインストールした後、それを最大アップデートの10.6.8まで引き上げ、いよいよLION にアップグレードだ!…と思ったら、無料というのは誤りで有料(- -*)。Appleサポートに連絡すると、「追加でlion 買ってね」だと、2回買わせる気かヾ(`□´)ノ〃!!フォローしておくと、Apple サポートの電話応対自体はわかりやすいし丁寧だし素晴らしかったです。しかしウソを伝えちゃいかんがな。でも、今頃snow leopard とかlion とかで新しくシステムを組もうとしている奴は珍しいんでしょうね(^^;)。
3. Mac OS snow leopard に対応しているProTools は10まで というわけで、さらにOSを買わされるのが嫌だった私はSnow Leopard のままProtools のシステムを構築することに。前まで使っていたProTools は7 で、これで何の不都合もありませんでしたし、知り合いのプロのレコーディングエンジニアも「自宅では僕もまだ10使ってるし、全然大丈夫っすよ」と言っていたので、11や12じゃなくても問題ないかな、と。
4. 最近のProTools はiLok2 というUSB形状のオーサライズキーが必要 で、昔のPerforma やProTools LE と違って、最近のProtools はiLok2 というUSB形状のオーサライズキーが必要だ、とのこと。無断複製の使用を防いでるんですね、よく考えるなあ。で、これを購入し、登録。しかしこの認証が異様に煩雑で、ぜんぜん認証しねええええ(T_T)。けっきょく、ProTools の販売元であるAVID のサポートセンターに連絡して、電話でアドバイスしてもらいながら何とか解決。しかし…登録時のユーザーIDでないものがユーザーIDになってるって、わかるわけないじゃないか。
5. ProTools でオーディオインターフェイス(私の場合003用)を使う場合、ドライバーを別途インストールする必要がある 私の場合、Protools は7(LE のなかのひとつ…かな?)を使っていたもので、"Crossgrade from ProTools LE" というやつを買えばよいとAVID の人に言われたので、これを購入。で、ハコを開けると…ACTIVATION CODE という文字の羅列の書かれたカードが1枚ペロンと入ってるだけでした。で、ネットでこのコードを入力してダウンロードするらしい。そしてやはりAVID のページが死ぬほどわかりにくい。僕は音楽ソフト関係以外のものでは、サポートに電話したことはないんですが…。きっと、音楽関係のものは海外製品の日本代理店が、海外のものを翻訳しているだけの上、海外のこの手のものって日本のようにユーザー視点で分かりやすく作ってなのが原因ではないかと(^^;)。
で、「別途ドライバーをインストールする必要あり」とか、どこにも書いてないんですが、動かないもので「ドライバーとか必要なのかな」と、AVID内の検索ページで検索してみると…ありました!さらに、僕が使う「ProTools 10 + Digi003 」という組み合わせに該当するドライバーがない(マジで不親切)。というわけで、これもサポートのお兄さんに訊いて、適切なドライバーを教えてもらいました。そうそう、おっかないから、このドライバーのインストーラーも保存しておきました。
6. Digi 003 が認識してないっぽいときは *これが重要!
話が前後してしまうんですが、以上の設定だけで録音用に1週間ぐらいは普通に使えてました。ところが、midi 機器をつないで打ち込みをやろうとあれこれいじったところでDigi 003 が認識しなくなったっぽい(音がオーディオインターフェイスでなくって、MAC内臓のスピーカーから出たりしてるT_T)。多分これはMac側の「Audio MIDI 設定」をいじった時に何かが起きたんでしょうね。というわけで、
a. 003 がPCと通信できているかどうかは、003本体の「HOST 1394」というグリーンのLEDが転倒しているかどうかをまずチェック。これが消えていたら(Protoolsを立ち上げてなかったら点灯しないので注意)、ProTools側のプレイバックエンジンが003に設定されていない可能性を疑う。
b. プレイバックエンジンのチェックは、か[設定]→[プレイバックエンジン]→一番上の項目を「003」に合わせる!
7. I/O 設定 MAC OS 10.6 & ProTools 10 & 003 で、適切なドライバーを入れると、どうもそれが003っぽくない状態でI/O が設定されちゃいます(Input/Output が8ch/8ch なきゃいけないし、SPDIF出力とかも選択できないといけないんだけど、そうならない)。なにか入出力系の基本設定をいじるたびに、毎回リセットされちゃうっぽい。というわけで、これを003用に設定するには、インプット、アウトプット、バス、インサートの4つの項目をデフォルトに戻す必要があります。以下の手順を、上記4つの項目でやる。
a. [設定]→[I/O] で、I/O設定画面へ
b. [インプット]を選択 (*インプット、アウトプット、バス、インサートの4つともやる)
c. 名前をすべて選んで(option key を押しながら選択すれば全部選べる)、[バス削除]ですべて消す
d. [デフォルト]を押すと003のデフォルト設定になる!
8. midi の設定 これ、ずっとやってなかったもので忘れてました(^^)。midi 機器の設定は、Mac OS 側の「Audio Midi 設定」でやるみたいです。場所はユーティリティの中にありました。
a. Mac OS 側の[Audio Midi 設定] を開く → [MIDI ウインドウ] を開く
b. 「設定テスト」を選んで003に接続しているmidi キーボードを叩けば、認識していたら音がして、受けている機器のアイコンのインプットがフラッシュする
*現状のシステムだと、オーディオインターフェースとして[digidesign Device] というアイコンと[Digi003] というアイコンの二つが表示されている。しかし003を認識しているのが[digidesign Device] という方らしい!
*midiの部分は、ProTools 10 のマニュアルに結構ていねいに書いてある
9. AVID の電話サポート、つながらねええええ!! これがマジで切れそうになりました。
計7時間つながらず。まず、電話の自動応対で「システムID」とか「AVIDサポートコード」とかを要求されるんですが、これが分からない。で「AVIDホームページの自分のアカウントで確認ください」とガイダンスされるんですが、2時間以上あっちこちみたけど書いてない!というわけで、電話の内線1の、そういうIDのいらなさそうなところに連絡しまくるも、2時間以上つながらないうえに、営業時間を過ぎて「営業時間内にご連絡ください」のガイダンスが(- -*)。ふざけんなよ。で、翌朝も3時間かけ続けるも、ダメ。というわけで、AVIDサポートコードがいるらしい
内線2から2→2…みたいにすすむと、一応サポートの権利がある人には応対してくれるっぽいところにたどり着きましたが、ここも「ただ今回線が込み合っており…」ふざけんなよ。しかしよく聞くと…ここ、
しばらく待つと別のメッセージが流れ、留守録でメッセージが残せるようになるらしい。というわけで、「003が認識しない」とか「midiが認識しない」とかのメッセージを残しておいて、再びリダイアル攻撃2時間。すると…リダイアルのわずかな隙をついて、コールバックが!!!
えっと、これは多分ですが、僕の場合はtools のソフトを買って30日以内なのでサポート対象だったのかも。そうじゃなかった場合は、この方法は使えないのかも。ほかの電話サポートを受けるには、有料会員になるとかAVIDサポートコードというやつを買うとかしないといけないらしい(しかしこの買い方も、ホームページを見まくってもよく分からない)。というわけで、AVIDでソフトを買ったら、とにかく使い倒して、わからないことは30日以内に全部電話で訊いておいた方がいいと思いました。今回の件、僕はどれだけマニュアルを見てもネットで検索しても絶対に分からなかったと思います。自分で発見する可能性はありましたが、おそらく3~4日は絶対にかかったうえ、その間にストレスの塊になっていたんじゃないかと。
え~っと、私は今回2度ほどこのAVIDサポートに電話しましたが、マジでつながりません。しかし、つながった後のサポートマンはものすごく詳しくって説明も分かりやすくて神対応でした。ああ、せめて30分以内ぐらいにつながってくれれば申し分なしだったんですが…。7時間はさすがにきついっす。
それにしても、PC って次から次へとどんどん出してくれますよね。。僕がMAC を使うのは音楽をやる時だけですが、ProTools 7以降、進化してくれなくって全然良いのに。。きっと、絵絡みの仕事で進化が必要なんでしょうね。普段の仕事はWindows を使ってますが、これもXP でぜんぜん不満なしだったのに、どんどんバージョンアップしちゃう。こういう大量生産/大量消費のスパイラルを作るイヤな世界とは、なるべく距離を置いて今後も生きていきたいなあ。。