『Soft Machine / THIRD』

SoftMachine_Third.jpg ああ、もう大好きすぎて書ききれないぐらいのアルバムです(^^)。「プログレッシヴ・ロック」というジャンルに入れられて語られることが多いバンドですが、このサードアルバムとなると、歌自体が極端に減って(2枚組なんですが、レコード1はまったく歌なし^^;)演奏もアドリブバリバリ、ここまで来るとジャズロックといった方がいいんじないかいかというぐらいにグイグイ攻めてきます!僕はフュージョンという音楽はどうも肌に合わないんですが、このアルバムはフュージョンにありがちないい子ちゃんな感じがなくって、歪みまくったオルガン炸裂、硬派ジャズばりのサックス炸裂、語法はジャズですが感触はものすごくロックなのです!!うひょ~、かっこよすぎる!!
 アルバム2枚組、各面に1曲で全4曲。もうこれだけでいい音楽が聴けそう(^^)。そして予想を裏切らず、1曲目"FACELIFT" からいきなり全開、かっこよすぎます!!不穏なドローンの上をオルガンが這いずり回ったかと思うと、これでもかとばかりに歪ませた音で不協和な音程のフレーズのインプロヴィゼーションで攻めまくり、5分以上かけてどんどん不協和の音が増していったところで…いきなりインテンポ、オルガンがリフを刻み、ブラスセクションが被さり、ドッカ~ンと大音量でかっこよすぎるテーマメロディー!!これですよこれ、いつか取り上げたアシュラやキング・クリムゾンにも言える事ですが、プログレッシヴ・ロックのどこに魅かれるって、ロックのごり押し音の強さ、ジャズの演奏能力、クラシック並みの楽曲構成、これらの並存にあると思っちゃいます。だから僕は、クリムゾンやアシュラやソフトマシーンやフロイドは大好き(すべての条件を満たしてる)、イエスやキャメルはイマイチ(条件の何かが欠けてる)だったりします(^^)。

 編成としては、オルガン・トリオにブラスセクションが加わった感じ。で、ベースのヒュー・ホッパーという人が、リフを基調にしたエレクトリック・ベースを演奏するから、これがジャズみたいに総崩れの即興にならずにロック的なフォルムを音楽に残しているというのがポイントかも。このベースのリフがどの曲も異常にカッコいいんですよ(^^)。。
 クリムゾンもそうですが、この時代のイギリスのプログレって、イギリスのジャズマンや即興系のミュージシャンがけっこう参加してるんですよね。クリムゾンならキース・ティペットジェミー・ミューアがそうだし、ソフトマシーンならこのアルバムから参加したエルトン・ディーン(このサクソフォニストが超重要人物!!)やニック・エヴァンスがそう。これが、ちょっとジャズを勉強したとかそういうレベルじゃなくって、ある部分では本国のジャズよりも凄い事をやっちゃうからすごい。。司令塔がアイデアあふれる人で、プレイヤーが芸術肌の人というバンドは、理想的な状態なのかもしれません。ロック史に名を残す大名盤のひとつ、ロックファンに限らず、ジャズファンでもクラシックファンでも未聴の方はすぐに聴きましょう!!


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『The Soft Machine / Volume Two』

SoftMachineTwo.jpg 英プログレッシヴ・ロックの名バンド、ソフトマシーンのセカンドアルバムです。1969年発表…って、60年代でこれを作ったのか!いや~、ビートルズから7年もたたない間にキング・クリムゾンやソフト・マシーンが誕生したと思うとすごいですね(^^)。

 さて、ソフトマシーンの場合は、プログレといっても、その初期はかなりサイケデリックな感じ。ピンクフロイドもそうでした。このごった煮感といったら、ビートルズとかのマージービートがちょっとひねくれた感じ(ちょっとアヴァンポップっぽい)、サイケ、朗読、イギリス民謡、そしてジャズ要素がかなり入ってる感じ。このバンドのデビュー作と比べると、中でもジャズ色が強くなったところが際立つかんじでしょうか。ジャズドラムとオルガン/電子ピアノ系のインプロヴィゼーションがカッコいい!でも、ファーストとセカンドはまあ大体同じ方向性という感じです。曲がメドレー調にどんどんつながっていきます。
 僕が昔このCDを買った時の最初の感想は、訳が分からない。曲が切れないでどんどん変わっていくうえに、思いっきりジャズ・インストの曲がいきなり来たと思ったら、いきなり1曲目の続きに戻ったり、たしかに練られている感じですが、いかんせんヴォーカルはオカマみたいな声の上にかなり音を外す(これさえなければ、僕は相当にこのアルバムを好きになってたかも)。やりたい事はいっぱいあるけど、それを整理し切れていない音楽…というふうに感じてしまったんだと思います。これはバンドメンバーの構成にも原因があって、デヴィッド・アレン(g, vo)とケヴィン・エアーズ(b, vo)がかなり文学志向というか、ウィリアム・バロウズと親交があったというぐらいの人なので、音楽以上に文学傾向が強いのかも(それがいい加減なヴォーカルに繋がってる?)。一方のマイク・ラトリッジ(kbd)とロバート・ワイアット(dr, vo)はバリバリのジャズ。このふたつの傾向が融合し切れないんですが、それが「まとまりがない」と「違うものが同居していて面白い」という同じもののふたつの見え方になっている。これがなかなかクセモノで、聴くたびにそれが「良い」と思えたり「悪い」と思えたりしちゃうのです。しかも、僕が若い頃に買ったのはvolume one とのカップリングCDで、oneの方なんか輪をかけてまとまりがないものだから、two に行きつくまでに飽きちゃってたというのも原因のひとつだったかも。
 それでも、まじめに聴くとかなり面白いアルバムで、ポストプロの編集作業も含め、めっちゃくちゃ考えまくられて作られたアルバム、ハマる人はめっちゃハマるんじゃないかと思います(^^)。実際、僕の周りには「ジャズ路線よりデビュー当時の方が好き」という人が何人かいます。しかしアヴァン・ポップなソフトマシーンはこのセカンドまで。次作『サード』からは、ポップ要素が完全に後退し、ラトリッジとワイアットを中心としたブリッティッシュ・ジャズそのものみたいなバンドに変貌します。そのサード以降がものすごいんですが、それはまた次回に!!


書籍『コンテンポラリー・ジャズ・ピアノ2 イントロ&エンディングの技法』

IntroEnding.jpg ツーファイブに続いて、プロでジャズのステージに上がるようになって苦労した点は、イントロやエンディングでした。こういう人、けっこういると思うんですよね~。僕は録音作ばかり聴いて育ったので全然知らなかったんですが、現場に出ると、状況によってイントロやエンディングは延ばしたり縮めたり、場合によってはその場でコード進行から作曲しないといけなかったのでした。そんな時、僕はお決まりの循環とか逆循環とかしか使えなかったので、どの曲も似たり寄ったりになっちゃってヤバかった(^^;)。そんな時に手を出したのが、この本でした。

 この本、けっこう分厚いですが、厚さほどには内容は濃くありません(゚ω゚*)。いや、説明が丁寧で素晴らしいんですが、ちょっと初心者向けっぽいというか、厚さ的に「プロご用達かな」と思って買ったんですが、初心者から読めるという感じでした。でもそれって逆に言うと、初級者の人には有り難いかも。ほかの本の一部に書いてある、イントロやエンディングのやり方の方が実践的だった部分も多々あり。でも、本書の後半部分が凄く良くて、ステージではずいぶん参考にさせてもらいました。例えば、半音上の転調キーから始めるイントロとかは、1625や3625のオンパレードだった僕には大助かり。エンディングのコード進行例とか、アドリブでエンディングを作らなきゃいけない時のパターン例なんて、さらに大助かりでした。これは作曲の時にもすごく助かりました。

 というわけで、この本でなくても良いのですが、実際にステージに立つ前には、ツーファイブのストックだけじゃなくって、イントロとエンディングのストックも作っておくことをおすすめします。僕はこの本でけっこう助かりました(^^)。。


書籍『ツー・ファイブ・ジャズ・ライン』 フレッド・リプシアス著

TwoFive_fred.jpg 渡辺貞夫さんの『ジャズ・スタディ』なり、前回紹介した『実用ジャズ講座』なりを勉強したら、まずは実践しまくるのみ!しかし僕の場合、理論書を読んですぐに実践できませんでした。ジャズ、甘くなかったです…。問題は、スピードとアイデア。だいたい、「えっと、ここではホールトーンスケールが使えるから…」なんて考えてる暇がないんですよね、音楽はどんどん進行しちゃうので(^^)。また、かっこいいラインとか、絶妙なエクステンションとかって、アドリブでポンポン出てくるような甘いものじゃありませんでした。僕の場合、いつも同じサウンドばかり使っちゃっててワンパターンに陥ってました。このあたり、バークレーなんかのジャズの専門音楽学校でどうやって教えているかというと…アドリブで使えるフレーズをまるまる教えてるんだそうです。その場のアドリブで作り出している人なんてソニー・ロリンズぐらいのもので、多くのジャズマンは超一流の人でもいくつかのストックフレーズを持っていて、それを少しだけいじってるだけなんだそうです。たしかに、仕事の現場で実用的に行こうと思ったらそれが一番事故がなくって確実だし、最初からいいフレーズを覚えておけばいいんですものね。

 で、ジャズのアドリブの見せ場はいくつかあると思うんですが、いいプレイを聴いたときに僕が一番「これはすごいな」と感じるのが、エクステンションやオルタードの使い方のセンス。その見せ場がドミナントモーションをする場所、つまりはツーファイブの箇所なのです!理由は、5度から1度に解決する瞬間が「半音だけずれて元に戻る」ためで、元々の音をいろいろ変えられるから。分かりやすくスケールでいえば(でも僕自身はスケールでジャズを考えてません、どの音が使えるか、という発想)、本当はミクソリディアンというスケールだけだけど、オルタードもホールトーンもコンディミも行けちゃう…みたいな、かなり自由度の広い場所。ところが、この見せ場なんて一小節とか、場合によっては二拍で終わったりしちゃうわけです(T_T)。こうなると、理論の学習を終えたジャズ・ミュージシャンが次にやる事は、ツーファイブのところで、①偉大なジャズマンのかっこいいフレーズを覚えておいて演奏する、②頑張って自分でかっこいい手を作っておく、③フレーズ集というアンチョコを見る、みたいな事を行うことになるわけです。で、この本は、まさにそのアンチョコ集!!

 いや~、僕自身は、ここに書いてあるフレーズをそのまま使ったことはないんですが、ツーファイブをどのようにリハーモニゼーションしてアプローチするか、という事を学ぶには最適の本でした!マジで素晴らしい本です!!また、実際にここにあるフレーズをそのまま使うという正規の使い方をしてもばっちりというぐらいに、アイデア満載。この本、バークレー帰りのミュージシャンが推薦してくれて買ったのですが、これは理論書がひととおり終わって実践段階まで来た方には有り難い一冊ではないかと。理論の第2段階まで来た人は、第3段階の『ジャズ・セオリー』に進む前に、こういう本や実際の演奏をお手本にしながら演奏しまくるのが良いのではないかと!!超お勧めですが…僕が持っているのは最初に出た青い本。今は新装版というのが出てるのか、ちょっと気になる(^^;)。。



書籍『実用ジャズ講座』

JituyouJazzKouza2.jpg 昔、ジャズの音楽理論の本の紹介をちょっとしましたら、「勉強の仕方の続きを教えてくれ」とリクエストいただきました。僕なんかのアドバイスでいいのかな、ジャズの仕事をしていた事はあるんですが、プロを続けることを断念したレベルなんですが(^^;)。でも、少しでも協力できればと思いましたので、あくまで僕レベルの人間の実感をお伝えするだけでも少しは役に立つのかな、と思い、役不足ながら書いてみます!!

 前に、書籍『ポピュラー音楽理論』の紹介記事で、「ジャズの理論を勉強したかったら3段階ある」みたいなことを書きました。おさらいすると…
第1段階(音楽の基礎)
  北川祐『ポピュラー音楽理論』、楽典、etc.
第2段階(ジャズの基礎知識)
  渡辺貞夫『ジャズスタディ』、藤井貞泰『実用ジャズ講座1 理論編』(←いまここ!!)etc.
第3段書(ジャズの実技)
  Mark Levine『ザ・ジャズ・セオリー』etc.

 前回の『ポピュラー音楽理論』は包括的な内容で、クラシックもジャズもポピュラーも、機能和声と言われている「ドミソ」の音楽のベースは、すべてこれで補えます。ただ、それぞれの音楽には「語法」というか、そのジャンル独特のやり方というものがあって、ジャズっぽさは『ポピュラー音楽理論』では学べません。というわけで、この本あたりからがいよいよジャズの始まり!そうそう、この本は1巻が「理論編」、2巻が「アレンジ編」となってます。2巻は4声~6声を扱うブラスアレンジを主に書かれていますので、ピアニストやギタリストやブラスアレンジを扱わない人は取りあえずスルーで大丈夫、1巻がメインです。そうそう、この本と、前に紹介したジャズ理論書の聖典『ジャズ・スタディ』は内容がかなり被ってますので、『ジャズ・スタディ』を制覇できた人は飛ばしてしまっても大丈夫(でもできれば理論書は何冊も買った方がいいと思います、理解できなかった時に他の本を当たると理解できるようになることが結構あるので)。ついでにいうと、ジャズギター関連で谷口廣志さん著の『THE REAL JAZZ GUITAR volume 1』も、大体同じ。個人的には、このジャズギターの本が初心者にはわかりやすい気がするので(回りくどい説明をすっ飛ばして具体的なことだけ簡潔に書いてあるので)、もしギタリストさんだったら『REAL JAZZ GUITAR』を勧めます(でもこれ、vlume 1 と書いてあるのに、2巻はないんですよね^^;)。ほかにも類書は結構あります。で、この『実用ジャズ講座』は、『ジャズ・スタディ』の説明が丁寧なバージョンみたいな感じなので(ただし『ジャズ。スタディ』に書いてあることが書いてなかったりもする)、日本に3万人はいると思われる渡辺貞夫さんの『ジャズ・スタディ』に挫折した人も、これで勉強し直せるとかも(^^)。少なくとも、『ジャズ・スタディ』よりは説明が丁寧で分かりやすいです。

 さて、『ポピュラー音楽理論』の学習が済んでいたら、けっこう飛ばせるところが多いと思います。第1章の基礎編は、Chapter 6 の「転回」だけやっておけば大丈夫(^^)v。第2章からが本番ですが、これも既に大丈夫になっているところが多いはず。ただ、飛ばし過ぎると危険なので、勉強する時に覚えておくと良いのは、ジャズの特徴が、コード進行のリアレンジや和声のエクステンションにあるという点です。たとえば、和声進行上でのジャズの特徴のひとつは「ツーファイブ」と呼ばれるところにあって、これをいやでもかというぐらいに挟みます。例えば、ロックやポピュラーで「C→G7→C」(degree name で示すとⅠ→Ⅴ7→Ⅰ)という進行があるとすると、ジャズではそのままは演奏しません。大体「C→Dm7→G7→C」(Ⅰ→Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰ)と演奏します。この真ん中部分の「Ⅱm7→Ⅴ7」を取って「ツーファイブ」というわけですね(^^)。和音もそのままでは単純すぎてつまらないから「C→Dm7♭5→G7#5-9→C」みたいにしたりと、いかに原型にある音楽を豊かなサウンドにしていくか…という風に、どんどん広がっていくわけです。勉強する時に注意しておくと良いのは、「幹にあるものと、その変形」を常に意識しながら勉強すると、こんがらなくて済むと思います(^^)。
 この本まで読み終わったら、第3段階の『ザ・ジャズ・セオリー』に進む前に、どんどん演奏すると良いと思います。ジャズというのは、理論書に書いてあることをすべてわかっている事よりも、その中で自分が使いたいやり口を選んだり、また理論書にないけど、自分では好きなサウンドを盛り込んで行ったりする音楽と思うので(^^)。ある機能和声上で、どういう音を演奏するかというのも、普通では面白くないからチャレンジしていく事になって、「理論では一番無難な音だけど、それではない半音下の音をどうやれば自然で勝つ且つカッコよく鋏み込むことが出来るか」みたいな。だから、ジャズの場合、理論はあくまで道しるべ程度のもの、ぐらいの把握で良いかと。
 もうひとつ、理論ばかりを専攻させずに実践した方がいい理由は、ジャズを演奏するにはアナリーゼの能力が必要不可欠になるから。ある和声進行をジャジーに演奏するのは、比較的簡単です。しかし、ジャジーな演奏から和声進行を見出すのは結構難しいと感じるはずです。試しに、ジャズの演奏を聴いて、そこからコード進行表を作ってみて下さい。きっと、難しいですよね?これを出来るようにするには、たとえばツーファイブを掴まえる事とか、いろんなコツがあるんですが、それを掴まえようとしたら「B→E→A→D→G→C→F→B♭…」みたいな順を知っていないといけません。この順は理論書に書いてありますが、実際に「えっと、どうだっけ」とか考えていたらもう無理。理論1、実践5ぐらいの配分で音楽に取り組むと理論は身に付きやすくなると思います!!で、楽曲のアナリーゼが出来るようになると、もう楽譜いらず。ジャズのアナリーゼが出来るようになったら、ポピュラーヴォーカルなんて、かなり簡単に耳コピできるようになると思います(^^)v。

 この本をまじめに読んだら、途中から音楽の理論の勉強が楽しくなるんじゃないかと思います。「あ、こうやる方法があるのか」とか、機能和声の音楽のとりこになるはず(僕がジャズ理論を学んだあとはそうでした^^)!


PC の内臓ハードディスクのコネクタ形状の違い

 これもパソコン音痴の自分のための備忘録なので、けっこう初歩なことを書いてあるだけです(^^;)。。

 ようやく古いG4マック(電源関係が終わってご臨終)からMac Pro に移行し、快適な音楽ライフを過ごしていました。そこに、しばらく前にお手伝いしたピアノの仕事の音源を使いたいとの事。オッケーオッケーと思ったら…ああああ、その仕事のデータに限って、バックアップを取り忘れていたよ(T_T)。。というわけで、古いG4のハードディスクの中身をレスキューしないわけにいかなくなってしまいました。この仕事以外のデータは全部バックアップとってあったのに(泣)。もともと、Mac Pro に移行する際、古いG4マックの内臓HDDも内蔵しちゃおうと思ったんです。で、やろうと思ったら…コネクタ形状が合わない(-_-*)。まあいいやと思ってこのハードディスクは使わずに置いておいたんですが、これをどうやって認識させるか。

sata-and-ide-hard-drives-1.jpg(内蔵ハードディスクのコネクタ形状の違い)
 これは2種類あるようで、ひとつはIDE(=パラレルATA =PATA)、ひとつはSATA(=シリアルATA)、というらしいです。あ~、コネクタ形状が違うものがあるとは思ってましたが、2種類だけか、助かった。。Ultra ATA なんていうものもありますが、これはIDE の規格のひとつらしいっす。シロウト考えには、パラレルで送った方がデータを一度にたくさん送れてよさそうな気がするんですが、どうもパラレルだと同期するのが難しいという事と、熱を持っちゃうのが問題なんだそうで、最近はみんなSATAなんだそうで。

(IDEハードディスクを読み込ませる方法)
 いくつか方法はあるようなのですが、内臓にするにはケースに入らない等の弊害が出てくる可能性もあるので、USBの外付けとして使うのが一番現実的な方法の模様。これを実現するには、ハードディスクケースというのを買って、その中に内臓ハードディスクを突っ込めばいいみたいです(^^)。う~ん、これなら楽だわ。。と思ったら…IDEのハードディスク自体が少なくなっているようで、IDEに合うハードディスクケースがなかなか見つからない(T_T)。これは私の検索の仕方が悪かったみたいで、「パラレルATA」で検索すると見つかりにくくて、「IDE」で検索したら見つかりました。僕はアマゾンでタイムリーというメーカーの出している"IDE-CASE3.5"というのを買いました。ネーミングが分かりやすすぎる。。

 というわけで、知っている人には初歩的すぎるぐらいの情報かと思いますが、僕みたいな人も世の中には100人ぐらいいると思うので、何かの手助けになりましたら(^^)。


『ブリュッヘン指揮、18世紀オーケストラ / ハイドン:交響曲94《驚愕》、96《奇蹟》、101《時計》』

Haydn_Brruggen_94_96_101.jpg 音大に通っていたくせに、ハイドンという大作曲家の音楽をマジメに聴いた事がありません(^^;ゞイヤァ。。でも、きっとみんなそうだと思うんですよ。クラシックをあまり聴かない人ならなおさら。例えば、ベートーヴェンと言えば「ジャジャジャジャ~ン」とか、大作曲家といえば、だれだってメロディのひとつぐらいは思いつきそうなもんじゃないですか。でも、「交響曲を100曲以上も書いた多作家ハイドンのメロディをひとつ挙げてみて」といって、答えられない人って結構いるんじゃないかと。…私です(゚∀゚*)。。そんなわけで、近所の図書館にいったついでに、たまたまそこにおいてあったハイドンの作品を借りてきました。

 まず、クラシックをあまり聴かない人の為に、ハイドンさんの予備知識から。クラシックって、大きく分けると5つの時代に分けられると思います。もちろん分け方は色々できるので、これはあくまで分け方のひとつ。古い順に行くと…
①古楽(ルネサンス音楽&バロック)→ ②古典派→ ③ロマン派→ ④近代→ ⑤現代音楽

 こんな感じです。で、厳密にいうと、このうちの②から③までが「クラシック」と呼ばれてます。だから、①に入るバッハなんかは、厳密にいうとクラシックとは言わず、バロック。そしてハイドンさんはどこに入るかというと、②の古典派。古典派ですごく有名な作曲家を3人挙げるとすると、モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェンです。つまりハイドンさんは、モーツァルトとベートーヴェンに肩を並べるほどの凄い人なのです。

 では、ハイドンさんの交響曲を聴いてみましょう!!(スイッチぽち)…だ、だめだ、やっぱり性に合わない_| ̄|○。。う~ん、簡単に云うと、あまりに優雅な宮廷音楽っぽすぎて、自分の音楽観とは全く相いれる事が出来ない。思うに、ヨーロッパ音楽が古典派に入っていく時代って、市民階級が力をつけて中間層が生まれた時代だと思うんですよ。だから、クラシックは次第に貴族のパトロンから離れて、市民からお金をもらって演奏するようなものが出てきて、優雅な貴族のサロンのBGMとか、あるいは宗教的な崇高なものとか、そういうものではない、もっと個性的な力強いものが出てきた。ベートーヴェンがその最たる例なんじゃないかと。ベートーヴェンとなると、もう前の時代のバロックからは考えられないようなものすごいパワーと自由さでドッカ~ンとやっちゃうわけです。つまり中間層側に近い。ところがその時代になったからと言って貴族が没落したわけではないし、貴族音楽寄りの作曲家ももちろん多く残っていたんじゃないかと。その最右翼がハイドンなんじゃないかと。あくまで想像ですが、交響曲を100曲以上書くって、パトロンがいないと無理だと思いますし、またこれだけ多く書くという事は作品の完成度よりも、依頼に間に合わせることを優先したんじゃないかと。例えば、このCDにおさめられたあたりの交響曲は「ザロモン・セット」と呼ばれていて(正確には93番から104番までがそう呼ばれる)、何故そう呼ばれるかというと、この12曲の交響曲はザロモンというイギリスの音楽パトロンさんが開催しているコンサートの為に書かれたから。やっぱり、ハイドンさんは、音楽書法としてはバロック式から古典に突入してきているとはいえ、作曲家のあり方としてはやっぱり貴族の庇護のもとに生きた人だったんでしょうね。で、ザロモン・セットを含むハイドンさんの晩年の作品は、ハイドンの傑作と呼ばれています。ハイドンは、交響曲作家として評価の高い人です。

 というわけで、人生何度目かのハイドンへのチャレンジはまたしても失敗。私、交響曲というものがあまり好きではありませんでした。その理由の多くは、音楽そのものというよりも、そのブルジョワな感じがどうにも馴染めなかったんでした(^^;)。でも、クラシック作曲家の十指に入る大作曲家なので、一度ぐらいはその音に触れてみても良いかも(^^)。


書籍『グレン・グールド 未来のピアニスト』 青柳いづみこ著

GlennGould_MirainoPianist.jpg 現代最高峰の超絶的ピアニストのひとり、グレン・グールドの音楽家としての生涯を、プロのピアニストが音楽的/演奏技法的な分析を交えながら描き出した本です。グールドの本はもう何冊読んだか分かりませんが、ものすごく面白かった!!えっと、音楽が好きでさえあれば、ピアノが弾けなくとも読める本だと思います!

 何が面白いかというと、クラシック音楽の内側の視線から書かれている事。これは、音楽好きというだけで外側からしか見つめられないライターには、書くのは難しい気がします。例えば、「コンクールは、何人もいる審査員が万遍なく高得点をつける人でないと優勝できないから、平均的な演奏家ばかりが評価されるようになってしまう」なんて、内情を知っている人じゃないとなかなか書けないんじゃないかと。また、「一生懸命練習して技術を身につけるけど、その技術があまりにシステム化しすぎると、音楽が要求しているように演奏するのではなく、自分の指が弾きやすいように演奏してしまう」なんていう話も、プロのピアニストならではの深い話なんじゃないかと。
 また、演奏対象となった楽曲に対する見解や、グールドのピアノ演奏法の解説も素晴らしくて、なぜグールドがバッハを選んだかというと、低い椅子に腰かけて演奏する彼の演奏姿勢が、強い音を出すには不利で、しかし対位法的に右手と左手が別の旋律を奏でるのに向いている…とか、こんなのプロピアニストじゃないとなかなか言えないし、仮に僕みたいな2流のピアニストがそんなこと言ったら、「なんでお前ごときがグールドに対して上から目線なんだよ」みたいな感じになるので、言う権利すらないんじゃないかと(^^)。。

 いや~、これは面白くって一気に読んでしまいました!!少し前に、『グレン・グールドの生涯』という本のレビューも書きましたが、音楽的にいうとこちらの本の方が上。どちらもすごく面白い本でしたが、どちらか1冊だけを選べと言われたら、僕的にはこちらを推薦しちゃうなあ。音楽ライターや批評家は、すごく安易な人が多くってあまり好きじゃないんですが、一線級のミュージシャンが書く本になるともうレベルが全然違くって圧倒されちゃいます。自分が知らなかった音楽の深い所に触れられるような感じ(^^)。超おススメ、クラシックファンはマスト、クラシック以外の音楽ファンの方にも、音楽や演奏というものの深い所を知りたいという人には超おススメです!!いや、マジでいい本でした。。


『アルゲリッチ(pf), アバド&ベルリン・フィル / ラヴェル:ピアノ協奏曲、夜のガスパール、ソナチネ、水の戯れetc.』

Ravel_PianoConcerto_Argerich.jpg クラシック・ピアニストのマルタ・アルゲリッチによる、ラヴェル作品集です。このCDは編集盤なのかな?(すみません、あまり詳しく知りません^ ^;)。収録されているのは、以下のラヴェル作品です。

 ピアノ協奏曲
 夜のガスパール
 ソナチネ
 高雅にして感傷的なワルツ
 水の戯れ


 うち、ピアノ協奏曲だけがクラウディオ・アバド指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との共演で、あとはピアノ独奏です。

 ラヴェルという作曲家の音楽は時代によって変化していくのですが、最も典型的な作風は、ドビュッシー以降の一部フランス音楽が受け継いだ4度和声と呼ばれる作曲技法の使用。これがロマン派や新古典派のクラシックとはまったく違った響きを持っていて超魅惑的!!このCD収録の曲だと、「水の戯れ」の色彩感覚なんかはまさにそれ!アルゲリッチ演奏の「水の戯れ」狙いで、このCDに手を出す人も多いんじゃないかと。間違いなく名演です!ただし、「サーッ」という録音ノイズが少し多いかな?
 しかし、個人的な推薦は2曲目「夜のガスパール」です!!「夜のガスパール」とはベルトランの書いた詩の事ですが、これはラヴェルがそこから着想を得て書いた曲集で、詩はついていません。これが実に幻想的なサウンドで、しかも雰囲気中心の小品とは違って、曲がものすごくよく構成されている!!いや~、ラヴェルって結構大量に曲を書いてますが、よくもこれだけ見事な曲を量産できるもんだ、すごいです…。「ピアノ協奏曲」や「水の戯れ」は有名ですが、ガスパールは聴いた事がない人もいるかと思うので、これはぜひ聴いてほしい。個人的には超がつくほどの名曲だと思っています(^^)。あ、そうそう、この曲、ピアニスト視点で言うと別の側面もありまして、すごくゆったりとした曲のくせに、実は超がつくほどの演奏困難曲(+◇+、)。私、この曲に挑戦した事があるんですが、諦めました_| ̄|○。。

 いずれにしてもピアノ独奏はどれもこれも絶品。残る協奏曲は…いやあ、これもいい(^_^)。僕が知っている範囲では、アルゲリッチは後年に同曲をロンドン・フィルとも演奏していますが、なんというか、こちらの録音の方が瑞々しいです。1楽章後半でピアノとオケがくんずほぐれつになる所があるんですが、ここの絡み方なんかは白熱しつつも決して雑にならないというか、実に見事。でも、個人的にはピアノ独奏曲の方が好きかな?ラヴェルの管弦だと、協奏曲ではない方が響きそのものを楽しめるかも。

 ラヴェルのピアノ絡みの名作をアルゲリッチの演奏で…というCD。こう紹介すると妙に安っぽく感じてしまいますが(^^;)、曲の完成度の高さと響きの素晴らしさ、そして表現力が半端ではない(うまいとかヘタじゃない、上手いなんて当たり前で表現が凄い!!)アルゲリッチの入魂の演奏は、こういう僕のヘタクソなレビューなんか吹っ飛ばしてしまう素晴らしさです。死ぬまで手放さないCDの棚に入れてあります、大推薦!!


『Gil Evans, Steve Lacy / PARIS BLUES』

GilEvans SteveLacy 高校~大学生の頃はジャズに狂ってました。特に、エリック・ドルフィーやスティーヴ・レイシーあたりはカッコ良すぎて、名前を見るだけで片っ端から聴いていた感じ。このアルバム、昔通っていた音大のそばにレンタルCD屋さんがありまして、そこで見つけたシロ物。「え、こんなアルバムがあるのか」という感じでした。いつぞやの記事で、ギル・エヴァンス・オーケストラの作品を絶賛した事がありますが、このCDを聴いた当時はまだあまりギル・エヴァンスの良さを分かっておらず(というか、ジャズ・ビッグバンドというものに相当否定的だった^^;)、しかもそのギル・エヴァンスがピアノとエレクトリックピアノを演奏しているという事で、「指揮者のピアノなんかたかが知れてるよな…」な~んて思ってました。ところが…うおおおお~、メッチャクチャ気持ちいいいい!!こんなリラックスして落ち着いたスティーヴ・レイシーの演奏は初めて聴いたよ(^^)。いや~、素晴らしい!!それで何十回も聴き、返却期限が来ても曲のスコアを取ったりしていたもので、中古盤屋を探しまくり、結局購入したのでした(^^)。

 ドラムレス、エレクトリックピアノの気持ちの良いすごくあたたかいサウンドにのせて、ソプラノサックスがメロディを奏でていきます。冒頭のチャールズ・ミンガスの"reincarnation of a lovebird" からして素晴らしすぎる!あの戦闘的でどす黒い曲が、もの悲しく美しい曲に変貌しています。いや~、これは驚き。アルバムはミンガスの曲が3曲、エリントンの曲が1曲、あとはギル・エヴァンスとレイシーが2曲ずつ持ち寄った形です。レイシーの曲はすごく抽象性の高い物もあって(たとえば"ESTEEM 907")、これがまた音楽の幅を広げてます。また、ギル・エヴァンスのピアノが、アドリブ任せではなく、コンポジションを考えた非常に構成的な演奏で、実に見事。如何にピアノが上手かろうが、曲を活かす演奏には勝てないんだよな~。これも見事。

 スティーヴ・レイシーのイメージとは少し離れるアルバムかも知れませんが、しかし音楽として素晴らしすぎる。なんという美しいデュオでしょうか。大絶賛、ジャズを聴かない人にもおススメできる逸品です!!


『Steve Lacy / School Days』

SteveLacySchoolDays.jpg これが、スティーヴ・レイシーによるセロニアス・モンク音楽で「すげえ…」と思わされた作品です。実は、最近このCDを手に入れまして、そんなわけでスティーヴ・レイシーの記事を書きまくっているという次第です(^^)。いやあ、若い頃の話ですが、ジャズの管楽器奏者で、エリック・ドルフィーとスティーヴ・レイシーの2人の音楽には心酔しまくった時期があるのです。。こういう人、絶対にたくさんいるはず。ムーディーなBGMチックなジャズや、通り一遍のワンパターンジャズなんか吹き飛んでしまうほどの素晴らしさ。

 全曲ともモンク曲で占められたこのCD、何がスゴイって、ピア二ストのモンク音楽集なのにピアノレスカルテット!そして、ソプラノサックスとトロンボーンの2管なんですが、このアレンジが凄すぎる…。かなり多彩な絡み方をします。で、モンクのあのねじ曲がったようなテーマと素晴らしすぎる和声のエクステンションとかが、絡み合う2本の管の旋律で独特な形で描き出されていきます。…いやあ、これはすごい。けっこうアホなのが、ベーシストが遅刻しちゃったみたいで(^^;)、冒頭の2曲はベースレス。これが結構しょぼくって、これは外れCDで、聴くのをやめようかと思うんですが、しかしベースが来てからの3曲目以降のグルーヴが強烈で、とんでもなく素晴らしい!そんなわけで、とにかく3曲目までは辛抱して聴く事をおススメします。。
 
 そうそう、このCDは、何度も何度も再発されているんですが、最近再発されたこのジャケットのモノじゃないとだめです。というのは…レイシーがセロニアス・モンクのバンドに参加していた時の録音が追加収録されているのです!!で、そういう歴史的な価値だけじゃなくって、この演奏そのものがスゴい!!レイシーのソロもものすごいんですが、バンド自体がチャーリー・ラウズなんかがいたモンクバンド最強布陣の時期で、強烈です!!いやあ、レイシーがモンクのバンドに参加していた時の録音が残っているなんて、はじめて知りました。。これ、レイシーが好きなら絶対に聴くべき!!ここのところ、こればかりずっと聴いているのですが…う~ん、素晴らしい。。



プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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