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心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > ブルース・ソウル   Tags: ---

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『Marvin Gaye / What's goin' on』

MarvinGaye_Whats.jpg 最初にこのアルバムを聴いたときの、すがすがしいような、もの悲しいような、早朝の風にあたっているような気持ちよさのような、なんともいえない感激はずっと忘れられません。まだ音楽の勉強すら始めていない頃で、しかも子供だったもので英語の歌詞の意味もなんにも分かっていませんでしたが、震えました。ニューソウルの大名盤、マーヴィン・ゲイの最高傑作、モータウンを代表するレコードの1枚…このアルバムを生涯の1枚に上げる人も少なくないのではないでしょうか。

 1曲目「ホワッツ・ゴーイン・オン」は大名曲。ソウル・ミュージックをオーティス・レディングベン・E・キングやアレサ・フランクリンみたいな音楽だけだとばかり思っていた僕はこれにびっくり。熱すぎず、しかし情感のこもった歌、ベースとパーカッションの作り出す独特の軽いグルーヴ、そして極めつけはストリングスの気持ち良さ。
 そして、この「ホワッツ・ゴーイン・オン」のアレンジの方向性でアルバムのすべての曲が統一されます。A面2曲目からはメドレー状態で一気に行きますが、これが徐々に登り詰め、心がグッとくるような絶妙な和声進行、転調…じつはこの2曲目以降の圧倒的な流れが"What's goin' on" 以上の素晴らしさ、感動してしまいました。途中に挟まる曲「Flyin' High (In the Friendly Sky)」がどこに行きつくのでもない揺蕩うストリングスの連続なんですが、これはドリアンを主としたモードです。ドリアン調のポップスというと、サイモン&ガーファンクルの「スカボロ・フェア」など、いい曲が多いですね。Ⅱm7がベースになるドリアンのスケールだけ見れば自然短音階と6度が入れ替わってるだけなんですが、隣接するⅢm7とのコンビネーションが絶妙なんじゃないかと。

 さてこのアルバム、この爽やかで気持ちの良い音楽と歌詞の内容がちょっと違いました。歌詞は、戦争の悲惨さを嘆き、排ガスに汚れる空を訴えます。若い頃、この詩の世界にもまた感じ入ってしまいましたが、しかし僕にとってはやっぱり最初に聴いたときのあの音だけから受けた情感の素晴らしさ、どうしてもそっちが勝ってしまいます。このあと、僕はたくさんマーヴィンさんのレコードを聴き漁りましたが、このアルバムを超える作品に出会うことはありませんでした。ほとんど、この一枚だけが奇跡というか、特別なんですよね。音楽好きでこのアルバムを聴いていない人なんていないと思いますが、未聴の方は是非!!


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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