
ひとつ前のソニックスの記事のコメ欄から、初期ビートルズの書き込みをいただいたところ、どうしても紹介しておきたい初期ビートルズの音源を思い出してしまいました(^^)。初期どころかデビュー前の音源なんですが、僕は
ビートルズ最高のパフォーマンスはこれだと思ってます。トニー・シェリダンのバックバンドをつとめた時の音源、マジで素晴らしいっす!全部聴くのが面倒くさかったら、
"My Bonnie"という曲だけでも聴いて下さい。初期ビートルズが嫌いな人でも、「これはいい」ときっと思うはず(^^)。
簡単に音楽を紹介してみると…フィフティーズを引きずったロックンロールバンドという感じ。フィフティーズ特有の美しいメロディーを持つバラードとか、あの甘いヴォーカルの感覚とか、バンド自体は箱つきのロックンロールバンドという感じなんですが、なにせトニー・シェリダンが素晴らしく、それを引きずられるようにビートルズの演奏まで素晴らしくなっちゃってます。録音も初期ビートルズとは比較にならないほどグッド。さっき薦めた"My Bonnie"は、甘いバラードから、後半でアップテンポになるという感じで、アメリカ音楽に影響されまくったこの時代のヨーロッパの軽音楽状況が詰まってる感じ。ビートルズは偶然にスター街道を歩んだわけじゃなくって、ちゃんとそれだけのものを持っていたからブライアン・エプスタインに見出されたんですね~(^^)。
この録音にまつわる話を少し。ブライアン・エプスタインは、ビートルズを世に送り出した敏腕マネージャーとして有名ですが、元はレコード店を経営していたんだそうで。で、店の方針として、お客さんが求めたレコードは絶対に入手してお客さんに届ける事にしていたそうです。で、ある時「ビートルズのレコードはありますか」と注文する女の子たちが増えたんだけど、ビートルズなんて知らない。で、頑張って探してみたところ、このトニー・シェリダンのレコードだったそうで。当のビートルズというのは、ふたを開けてみれば、よく店に出入りしていた不良小僧たちだったと(^^;)。。で、ビートルズのレコードが欲しいという女の子たちは増えるし、トニー・シェリダンのレコードを聴いてみたらけっこう良かったりで、だったらビートルズのレコードを作ったらどうか…という感じで、スーパーアイドルのデビューへの道が開かれた!
デビュー前のバックバンド時代のプレイや音楽が凄いというのはそれほど珍しい話でもないんですよね。
ジミヘンのデビュー前のカーティス・ナイトのバックバンド時代のギターなんて、カッコよすぎて悶絶しそうですし。というわけで、ビートルズは好きなんだけどそれほど入れ込んだというほどでもなかった僕が、聴いた瞬間に「これ、めっちゃいいじゃん!」と思った録音でした。あ、そうそう、ビートルズ中心に書いちゃいましたが、トニー・シェリダンが良いんですよ、やっぱり(^^)。
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