さて、僕が一番好きなキース・エマーソン関連のアルバムがこれ。ELP(エマーソン、レイク&パーマー)のトリロジーです。特に、連続で演奏されるアルバムA面の冒頭3曲“The Endless Enigma, Part 1~Fugue~The Endless Enigma, Part 2” の流れ、これが素晴らし~(^^)!冒頭はシンセ単音の簡単なメロディ。これを受ける形でピアノが入り、次第に打楽器セクションが出てきて、バグパイプが重なり、対立していたシンセとピアノが3連譜のユニゾンで加速して一気にメインテーマになだれ込みます。最高にスリリング、「盛り上がってきた、これは来るぞ?!」という感じ、やっぱりこういうドラマ性の高い音楽は興奮します!!そしていよいよ出てきたメインテーマも、メロディラインがすごくきれい。このメインテーマは大切に扱われ、主題転調し(いかにもクラシック的なやり方ですが、そういえばポピュラーでこういうやり方ってあんまり聴かないですね)、そこから調の違う2曲目になだれ込み、ここからアコースティックピアノの演奏…かと思いきや、引きまくった後で1曲目のメインテーマの再現部に戻します。つまり、このクラシカルなピアノソロは、冒頭3曲をひとつとして見立てれば、ソナタでいう所の展開部として使われるわけですが、この楽曲構成力が素晴らしいです。以降も、ところどころにクラシックの名曲のフレーズがチラチラ出てきながら、しっかりした曲とか、あるいはアドリブ演奏重視の曲とか、バラエティに富んだ形でアルバムが進行していきます。最初から最後まで本当に楽しいアルバム、おススメです!!