心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『アサートン指揮ロンドン・シンフォエッタ/シェーンベルク:室内楽作品集』

Shoenberg_Chamber Ensemble シェーンベルクの室内楽作品集、2枚組です。曲目は…

CD1
・室内交響曲第1番(15楽器のための)op.9
・浄夜op.4(弦楽六重奏版)
・室内オーケストラのための3つの小品
・鉄の旅団
・クリスマスの音楽
・ヴァイオリンとピアノのための幻想曲op.47
CD2
・組曲op.29
・管楽五重奏曲op.26

 録音はクリア、演奏はタイトです。若い頃の僕は、このディスク2に入っているふたつの曲に惹かれて買ったんです。というのは、この2曲、シェーンベルクの12音音楽が完成した超重要作と言われていたから。ところが、これが全然受け付けなかった_| ̄|○。「組曲」はまだ良かったんですが、「管楽五重奏曲」なんか、駄作としか思えなかった。管楽器の音が、バラバラにピロピロなっているだけに聴こえてました。そんなものだから、「シェーンベルクは、12音の時代は当たりはずれがあるから気をつけろ!」と思うようになったんだと思います。じっさい、「6つのピアノ小品」ぐらいしか、12音でいいと思ったものがなかったですしね~。
 そして今回、売るかとっておくかを決断する為に聴いてみると…超おもしろかった!若い頃の俺は一体何を聴いてたんだよ。。もしかすると、ジャズやフランス音楽を中心に聴きすぎていたものだから、対位法的に絡む構造を捉える事が出来なかったのかも。たしかに、そこが聴こえてこないとつまらないかも知れません。フォーメーションがまるで分らないままサッカーを見るようなもの…かな?あ、あと、構造が重要なので、音楽を音の印象で捉える人は、やっぱりつまらなく感じるかも。思うんですが、セリーみたいに音どうしの関係性が重要な音楽って、演奏にかなり左右される気がするんですよね。どの音とどの音が照応しているかを見えやすく演奏すると、すごく構造が立体的に浮かび上がってくるんですが、平たんに演奏すると、これがめちゃくちゃな音の羅列に感じられちゃう。このCD、ちょっと平坦です。じゃ、どうすればいいのかはちょっと分からないけど、もう少し立体的に構造を浮かび上がらせる方法がある気がします。今度、楽譜を手に入れてみようかな…。でも、そのアナリーゼだけで大変なことになりそうです。現代音楽を扱う指揮者って、すごいな~と思います。僕だったら、指揮以前の分析の段階でくじけちゃいそう。。

 僕のシェーンベルク観は、今回でちょっと修正されました。うちには大量の本やレコードがあって、どう考えたって残りの人生であと2周も聴けない。だから、「もう1回聴いている時間はきっとないな」と思ったら、悪くないレコードでも手放す事にしてます。このブログ自体が、それをやろうと思って始めたものですし(^^)。というわけで、シェーンベルクは、ピアノ曲以外はぜんぶ手放すつもりだったんですが、ところがどっこい素晴らしかった!!無調時代はもともと好きだったんですが、シェーンベルクの12音をこんなに素晴らしいと感じたのは、人生初かも。これは、対位法やカノンの勉強をしてから聴いた方が解れるようになる音楽ですね。そういう視点で、構造を追えるぐらいの集中力がある時に聴くとシェーンベルクの無調以降の音楽はスゴイ。逆に、集中力がない時に聴くとよく分からなくなっちゃう。こんな感じかな?かといって、頭で考えるだけの音楽かというと、そうでない気も。実はしばらく前に嫌な事があって、ちょっと落ち込んじゃったんです。なんにも手がつかなくって、僕があまりにも落ち込んでるから、普段は奔放なうちの猫が、僕を心配して顔をスリスリしてきたりして、ずっと僕から離れないで寄り添ってくれるほど(うちのネコ、僕を自分の子供と思っているフシがあります^^;)。そんなもんだから、いろんな音楽を聴いて気分を変えようとしたんですが、ロックもジャズも全部だめ。ところが、シェーンベルクを聴いていたら、感動しすぎて復活してしまいました。うつくしいというのとはちょっと違くて、見事という感じ。感動してしまった。久々のシェーンベルク体験、ものすごく良かったです。。



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『シェーファー(soprano)、ブレーズ指揮アンサンブル・オブ・アンテルコンタンポラン/シェーンベルク:月に憑かれたピエロ、ナポレオンへの頌歌 他』

Shoenberg_Boulez_Pierrot.jpg 人生何度目のトライでしょうか、「月に憑かれたピエロ」です。実は、学生時代、舞台のお仕事でこの曲を演奏した事があるんですが、吐き気を覚えるほどクソむずかしかったです。ジャズの仕事でも辛い思いをしたことがありますが、はっきり言ってその比じゃなかった。この曲、シェーンベルクが既に無調に進んだ頃に書かれた、調音楽や対位法という古典的な音楽書法が部分的に使われた曲なので、「軟弱だ!」なんて言う人がいますが、「じゃお前、これ弾いてみろ!そんじょそこらの聴音感覚で対処できるようなもんじゃねえぞヾ(`□´)ノ〃ウガー」と言いたくなるのでした(^^;)。

 そんなトラウマがあるからなのか、僕は大名曲といわれるこの曲があんまり好きじゃないんですよね。それなのに、ストラヴィンスキーやラヴェルなど、同時代のそうそうたる作曲家はこぞってこの曲を絶賛。つまり、分かってないのは私の方なので、忘れた頃に毎度毎度再トライするわけです。そして今回…うああ、やっぱりダメだった_| ̄|○。。でも、なぜ駄目なのかがちょっと分かった気がしました。
 このCDで指揮をとっているブーレーズ自身が、ブーレーズ版「月に憑かれたピエロ」みたいな「ルー・マルトー・サン・メートル」なんて曲を書いてますが、それも「詞が重要な役割をしているので外しようがないけど、それでも声さえなければもっと良かったのに」なんて感じちゃうんですよね。このCDには、他に「心の茂み」という曲と「ナポレオン・ボナパルトへの頌歌」という曲(この曲もとっても有名な曲です)もはいってるんですが、これらもソプラノ入り。そして、どちらもやっぱり肌に合わない。つまり、「ああ、厳格でクールな音楽には声というのは合わない」と僕は感じちゃうのかも。対位法音楽に近い所もあるので、言葉が入っちゃうとそこがぼやけるんでしょうね。好きになれない理由は、アホみたいに単純なものでした(´・ω・`)。でも、自分に合わないんだから、こればっかりは仕方がないですね。



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『ブレンデル(pf)、ギーレン指揮バーデンバーデン南西ドイツ放送オケ/シェーンベルク:ピアノ協奏曲、』

Shoenberg_Gielen_Brendel.jpg 実は、調音楽時代のシェーンベルクはそんなに好きじゃなかったんですが、久々に「浄められた夜」を聴いたら意外と良かったので(年をとってロマン派を受け入れられるようになった?)、他のも聴いてみようかな(ゴソゴソ)…あれ、こんなの持ってたか?…あああ思い出した!現代音楽バリバリの指揮者ギーレンに、ベートーヴェンとかのクラシックのど真ん中ばかりをやるピアニストのブレンデルの組み合わせに驚いて、手を出したんでした(^^;)。

 取りあげているのは、室内交響曲1番(作品9、1906)、2番(作品38)、ピアノ協奏曲(作品42、1939)、です。室内協奏曲の2番は作品38となってますが、実は1番と同じ年に書かれて、第2楽章が完成しないまま30年以上たってから続きが書かれたので、作品番号が遅くなったんですね。というわけで、室内交響曲の2曲は、初期の調音楽の傾向が強いです。この2曲が書かれた1906年前後というのは音楽的にすごい時代で、ストラヴィンスキーの「火の鳥」が1910年、アイブスの「夕闇のセントラルパーク」が1906年、ラヴェルの弦楽四重奏が1903年です。いや~、音楽がめっちゃくちゃエキサイティングな時代じゃないですか!新しい音楽の名作がボロボロ出てくる時代、ロックでいう1967から72あたりみたいな感じ?いや、それ以上でしょうね、たぶん。というわけで、調音楽とはいえ、4度和音とかを使ったりして、面白い所がチラホラありました。第2番なんて、シュトラウスの「変容」とそっくりな和音とか出てきますし(^^)。でも…音がギッチギチに書きこまれ過ぎていて、楽器が鳴る前に次の音が来ちゃう、みたいな感じで、ちょっとオーバーアレンジ気味というか、聴いていて疲れちゃいました。この2曲は、すごくよく出来てる感じだけど、もう聴かなくてもいいかな?

 そして問題の、ピアノ協奏曲。いや~、これがかなり素晴らしかった!!「3つのピアノ曲」ほどの研ぎ澄まされた感じはないですが、それに迫るほどの素晴らしさ。ピアノがブレンデルなので、もっと官能的な演奏になるかと思ったら、けっこう鋭い感じというか、メリハリはついてるんだけど感情的に行くんじゃなくって、対位法的な曲の構造を綺麗に描き出しにいった感じです。この頃のシェーンベルクは既に12音列技法に入っている頃で、調機能ではなくって、音列間の関係とかが、曲の構造を決める重要な点になってるんですよね。その関係をはっきり描く事に配慮した指揮と演奏という感じ。いや~、これは見事!曲自体も、「6つのピアノ小品」とかみたいに極度に短くなったりしていなくって、性格の違う4つの楽章が見事だな~、と思いました。こういう曲を書くのも凄いし、この構造を見事に描き出す演奏も凄いです。

 僕にとってのシェーンベルクは、当たり外れの多い作曲家で、とくに初期のロマン期と作品26以降の12音列以降は気をつけないといけないハズだったのに、12音が実に素晴らしくって、意外と外れがない。12音時代はクソ難しそうなので、自分で弾きたくはないですが。若い頃の俺は、一体何を聴いていたんだろうか。耳が腐ってたんですね、きっと(;_;)。。



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『バレンボイム指揮&ピアノ、シカゴ交響楽団/シェーンベルク:浄められた夜、5つの管弦楽曲 他』

Shoenberg_Barenboim_Nacht.jpg 近現代の作曲家で、以降の音楽にもっとも影響を与えた作曲家といえばシェーンベルクじゃなかろうか?!無調音楽、12音音楽などなど、シェーンベルク以前にはほとんど聴くことの出来なかった音楽がここからはじまり、以降のセリー音楽の源流になり、たぶん今のさまざまな実験音楽も…とにかく現代音楽のルーツとなった超重要人物、最先端で難解な、スゴイ人なのです!僕は、シェーンベルクは12音音楽にいってしまうちょっと前の、無調音楽にちょっとだけロマン派音楽の匂いが残っているあたりが一番好きでして、ロマン派から無調、そして12音へというシェーンベルクの変化を存分に味わえるのが、このCDというわけです(^^)。

 シェーンベルクさん、最初はブラームスとかワーグナーとかマーラーみたいな重厚なドイツ音楽みたいなのを書いていました。その代表作が、このCDにも収録されている「浄められた夜」。作品4なので、本当に初期ですね。これがいい曲なんです(^^)。シェーンベルクは難解でちょっと…という方は、ぜひ「浄夜」を聴いてみて下さい!じつに官能的な、上質のロマン派音楽です(^^)。そうそう、この曲、じつは標題音楽でして、デーメルという詩人の詩からインスピレーションを受けて作られてます。もともと弦楽6重奏だったそうですが、ぼくが聴いたCDは全部大編成だな~(ホリガー指揮のものとか、カラヤン指揮のものとか)。
 
 ここから、シェーンベルクの作風は少しずつ変わっていきます。無調といわれる音楽を書きはじめるんですが、このあたりのシェーンベルクの音楽は名作の宝庫。まずは、 「3つのピアノ曲」。作品11なので、これも比較的初期の作品なんですが、ロマン派な感じと無調のミックスみたいな感じ。調的感覚がないわけではないんですが、なんというのかなあ…センタートーンはあるけど、長調とか短調とか、あるいはそれらのモードとか、そういうんじゃないんですよね。もっと対位法的というか、それぞれの旋律の関係性でむすばれた音楽、みたいな。だからあえて調か無調かと言われれば無調という事になるんでしょうが、これが恐ろしくいい曲(^^)。曲の構造がしっかりしているからなんでしょうね。ただ、この曲にはバレンボイムの数段上を行く快演がありまして…それはまたいつか紹介します。そうそう、このCDですが、おもしろい事に、最後に「3つのピアノ曲」の第2番のプゾーニ編曲版が入ってます。これは、他では聴いた事がなかったもので、ちょっと驚きました。
 これとまったく同じ年に書かれた「5つの管弦楽曲」、これもまた素晴らしい!管弦楽ではあるんですが、これも「3つのピアノ曲」の似たような音楽で、しかし管弦曲のカラフルな響きがあるものだから、ゾクしてしまいます。そして、「浄夜」と違って、ドイツ音楽的なドラマがまるでなく、6つの楽章のそれぞれがすごく短くて(2分とか5分とか、もう管弦楽とは思えないぐらいに短いっす^^;)、無調的印象主義とでも呼びたくなるような感じ。いや~、これもカッコいいっす。こういうのを聴いていると、長調か短調の音楽ばかりを聴いている自分が馬鹿におもえてくる…。
 その2年後に書かれたピアノ独奏曲「6つのピアノ小品」。ここまで来るとロマン派の香りなんて全然なし。しかも、どの曲も長くて70秒と、短いっす(^^)。なんで短いのかは分からないんですが、この傾向はシェーンベルクの高弟ヴェーベルンもそうなので、そういうコンセプトが当時のセリー音楽にはあったのかも知れません。ただ、「無調」という言葉から想像する音とはちょっと違うと思います。無調といっても、♭9 とか♯5 が出てくるという感じだし、対位法的な線と線の構造が実によくできているもので、デタラメに聴こえるどころか恐ろしく合理的なかんじで美しい。これも素晴らしいです!

 というわけで、ロマン派、無調、12音と変化していったシェーンベルクのキャリアを1枚で楽しめるこのCD、おススメです!!


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オラシオ・サルガン逝去

horacioSalgan.jpg オラシオ・サルガンは、アルゼンチン・タンゴの大家で、作曲家・ピアニスト・タンゴ楽団のバンドマスターです。どれぐらい大家かというと、ロックでいえばエルビス・プレスリー、ジャズでいえばチャーリー・パーカー、クラシックでいえばカザルス、ぐらいの感じ。実は「まだ生きていたのか?!」と思ってしまったんですが…1916年生まれという事なので、なんと100歳、プレスリーよりもパーカーよりも年上だったのですね。これは大往生だわ、あれだけスゴイ業績を残せて、ずっと音楽を続けられたのだから、本人も納得の人生だったのではないでしょうか。
 その音楽は、古典タンゴからモダンタンゴへの架け橋となったあたりのイメージで、保守派か革新派かでいえば革新派。けっこう斬新なアイデアを音楽に持ち込む人で、ピアソラとかサルガンあたりの革新的な姿勢が、今もタンゴをムードミュージック化/クラシック化させないのでは。僕も、ひとつのものを追及する人生を歩めたらいいんだけど…仕事に忙殺され、余暇に息抜きしての繰り返しの人生じゃいけないよなあ。ご冥福をお祈りしますm(_ _)m。。


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今月のレコードコレクターズがAOR特集!

Recordcollectors1609.jpg 最近、町の小さな本屋さんって、どんどんなくなってると思いませんか?僕の町なんかいっぱいあったのに、とうとう最後の一軒がなくなった(T_T)。これは、インターネットの影響でしょうね、たぶん。

 さて、出先での打ち合わせにはやく着いてしまった僕は、大きな本屋を見つけて狂喜乱舞。さっそく飛び込むと…おおお~、今月のレコードコレクターズの特集はAORだあああ!!AORって、実は若い頃、まったくピンと来なかったんですよね。でも、大人になってから耳にしたら、「あ、気持ちいな」と思っちゃった(^^)。その最たる例がドゥービーブラザーズとフリートウッドマック。どちらもけっこう泥臭いロックだと思っていたのに、彼らのAOR期のアルバムを聴いてズッコケてしまった経験があるのです。ドゥービーズの場合は≪minute by minute≫というアルバムがそれで、せっかく買ったんだからと思って何度も何度も聴いたんですが、まったくダメ、良さが全然わからない(>_<)。ところが、大人になってからきいたら…これが最高に心地よい(^^)。まったく、自分のセンスの変わり身のはやさに呆れてしまいます。とはいえ、その頃の僕はロックを通り過ぎたばかりの時期で他の音楽に夢中だったもので、けっきょくAORは聴かず仕舞いになっちゃった。今の日本のロックやポップスがビックリするぐらいに子供向けなのを見ると、ポップスでもロックでも大人向けのものをちゃんと作ったアメリカは、仮にそれが産業基盤のものであったとしても、その産業音楽自体の文化の質は日本より数段上だと思います。アメリカは産業だけど音楽だと思えるけど、日本は残念なことに産業だけみたいなかんじですから(^^;)。それにしてもこの特集は僕にとっては渡りに船。今月号のレコードコレクターズをガイドにして、有名なアルバムだけでも聴いてみようかな(^^)。。



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映画『The Others』

theOthers.jpg ニコール・キッドマン主演、製作総指揮にトム・クルーズの名前も見ることが出来る、2001年制作のお化け屋敷系の映画『アザーズ』です。「ホーンティング」とか、お化け屋敷系の映画って、好きなんですよね~。そうそう、トム・クルーズとニコール・キッドマンは昔結婚していて、この映画がつくられた2001年に離婚してます(^^;)。幽霊にたたられたかな?

 お化け屋敷系の映画が好きなんで観たわけですが、実はそんなに期待してませんでした。欧米のお化け屋敷系の映画って、西洋の家の中をじっくり見られるのが好きで、それを見れたら良いな…ぐらいの気分だったんです。で、見はじめると…日本ではあり得ないような素晴らしい豪邸(そうそう、こういうのが観たかった^^)に、いかにも怪しそうな老婆の家政婦さん。典型的なお化け屋敷映画、パターンです(^^)。しかし、話が進むにしたがって、ちょっと違ってきました。まず、お屋敷だけでなく、映像や風景もすっごく綺麗!!芝の庭に霧のかかった風景とか、すごくいいです。舞台設定は第2次大戦終盤のノルマンディー諸島ということですが、実際の撮影場所がそこかどうかは不明。やっぱり、絵が綺麗な映画はいいなあ。。これは現場の方々のプロフェッショナル度が分かります。それから、ストーリー。一筋縄ではいきませんでした。「え、まさかそういう事なの?」という大逆転のストーリーはすごく良かった!!いかにも怪しかった人が実は…とか、本当の幽霊は実は…みたいな。『アイデンティティ』という映画でも、「お、そうくるのか?!!」という大逆転ストーリーが楽しかったですが、90年代以降の映画は、普通の一直線のストーリーに観客が慣れてしまっているので、ひと捻り入れたものが多くなった気がします。これが良かった!

 幽霊とかそっち系の映画は、どんなに怖く描いたって「でも結局作り話だからな~、幽霊なんていないし」となっちゃって、幽霊に信憑性を持たせようと描けば描くほど滑稽になっちゃうところがあると思います。でも、幽霊が本当かウソかとか、そういう所をたいした問題にしていないこのプロットは、すごく良いと思いました。「絶対に観ないと損する!」というものじゃないとは思いますが、見れば確実に楽しめる映画なんじゃないかと思いました。お化け屋敷ものとはいえまったく怖くないので、ホラーが苦手の人にもたぶん大丈夫です(^^)。



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『MOUNTAIN / Flowers Of Evil』

Mountain_FlowersOfEvil.jpg 持ってたのにぜんぜん聴いてなかったアルバムですが、マウンテンを連続で聴いていたら火がついてしまって、勢いで聴いてしまいました(^^)。買ったときはさすがに聴いていると思うのですが、もしかして人生2回目かも。そして…いや~、よかった!!

 僕はこのアルバムをLPで持ってるんですが、A面だけ聴いたらハードロックバンドという感じがしないかも。カントリーロック調の曲あり、ブルース調の曲あり、挙句はELPっぽい曲まであってちょっとビックリ。やっぱりプレイヤーとしてのクオリティが高いバンドなんですね(^^)。でも、典型的なハードロックを期待している人は肩透かしを食うかもしれません。どの曲も、ハードロックと何かの交配種という感じかな?そしてB面は…あれ?これ、ライブなのかな?そんな事も覚えてないという事は、マジで人生2回目なのかも。アドリブっぽいギターソロからロールオーバー・ベートーヴェン、そしてとどめはミシシッピ・クイーン!!いや~、やっぱりスピードよりも音の圧力や迫力で迫ってくるようなハードロック的なアプローチが、このバンドのカッコ良さ!いや、タダのごり押しじゃなくってうまいんですけどね(^^)。ただ、この頃のハードロック共通の傾向で、ちょっとブルース的というかペンタトニック的なものが多いので、飽きやすくはあるかも。

 いや~、マウンテンのアルバム、これで4枚たてつづけに聴きましたが、外れがないというのが凄いです。いかにも60年代末~70年代初頭というハードロック、一番カッコよかったころのハードロックは、やっぱり僕にはツボでした(^^)。ただ、はじめてマウンテンを聴くなら、「クライミング」や「ナンタケット」の方が先かな(^^;)。。



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『MOUNTAIN / TWIN PEAKS』

Mountain_TwinPeaks.jpg マウンテンの2枚組ライブ盤!1973年、大阪厚生年金ホールでの公演の収録。ディープ・パープルの「ライブ・イン・ジャパン」といい、ハードロックのライブ盤は日本でのライブ録音にいいものが多いですね。これも日本人スタッフが録音していますが(Tomoo Suzuki という人…あれ?この人、マイルスのビッチェズ・ブリューも録音してたような…なるほど、きっとソニーのミキサーなんですね)、音がいい!

 まずビックリするのは、始まった直後から、「うわあ、やっぱりすげえ迫力だわ」となる事。ポップスやロックだと、レコードは良かったのにライブになると途端に音やプレイがショボくなるバンドって、けっこう耳にします。オーバーダビングしまくってレコードを作った物だからライブで演奏できなくって全然ショボくなっちゃうとかね(゚ω゚*)。しかしこれはレコードとまったく同じ…どころか、こっちの方が上というほどの素晴らしさです(^^)。いや~、これは正直言って驚きました。本当にうまいバンドだったんでしょうね。そして、"BLOOD OF THE SUN"(ウッドストックの演奏よりこっちの方がカッコいい!!)やら"NEVER IN MY LIFE"やら"MISSISSIPPI QUEEN"やら"THEME FOR AN IMAGINARY WESTERN"やら、マウンテンの名曲がギッシリ!!
 ライブならではのモノもいろいろ入ってます。この頃のハードロックのライブって、即興とかジャムっぽい演奏がライブに入ってくることが多いですが、このライブ盤もそうで、即興っぽいギター・ソロとかいろいろ入ってきます。問題はLPのB~C面でブッ通しの"NANTUCKET SLEIGH RIDE"で(僕はLPを持ってるんですが、LPだとA面の裏がD面で、つまり2枚目がナンタケットだけで1枚という^^;)、これはさすがに冗長だったかも。演奏はいいんですが、ほとんどひとつのキーの上、待つ時間が結構あるんですよね。これは編集して半分ぐらいにしても良かったんじゃないかと。

 しかししかし、総合的に見て、ハードロックの傑作ライブアルバムのひとつである事は間違いないんじゃないかと。少なくとも、ディープ・パープルのライブ・イン・ジャパンよりは、僕は飽きずに聴き通す事が出来ました。カッコいい!



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『MOUNTAIN / NANTUCKET SLEIGHRIDE』

MOUNTAIN_NANTUCKET SLEIGHRIDE 僕的には、マウンテン最高傑作!グランド・ファンクのライブ・アルバムと並ぶ、アメリカン・ハードロックの大名盤だと思います!名作『MOUNTAIN CLIMBING!』のあのパワフルな感じはそのままに、曲を単純なアメリカン・ソングの形式にせず、色々な工夫を凝らしている感じです。

 まず、1曲目の"Don't Look Around" からして、ハードロックの大名曲・大名演という感じ(^^)!パワー感が凄い上に、細かい所も実にうまい!そして3曲目のアルバムタイトル曲"NANTUCKET SLEIGHRIDE"は、じつによく練られた曲で、直球勝負のハードロックに、曲として劇的構成を作った感じ。しかしこのバンド、ドラムを含めてみんなうまい、素晴らしい…。そして、アルバムがバラエティに富んでいて、しかし散漫な感じはまったくなく、飽きません。ハードロックで飽きないアルバムって、意外と少ないんですよね。ただ、セカンドと比べると色々とアメリカン・ルーツ・ミュージックの要素が入って若干明るい印象があるので、ハードロック好きの人でも、もっとダークなのが好きな人には合わないかも。この辺は好みでしょうね。コーラスが四度でハモる所はブルーグラスっぽいし、スライドギターはカントリーっぽいし、もしかしたら子供の頃にカントリーとかアメリカのルーツ・ミュージックをいっぱい演奏していたんじゃないかとか、そんな事も想像してみたり(^^)。

 僕が持っているのは日本盤のLPなんですが、そのライナーが冊子状になっていて、色んな人がライナーノートを書いてます。中でもギタリストの成毛さんのライナーが印象的で、「ウッドストックに行った時に、ロックバンドで一番はだれかという話をしたら、ジミヘンを一番に挙げる人が多く、次にフー、3番はマウンテンだった」というもの。なぜか日本では人気が出ないバンドやミュージシャンっていますが、マウンテンはそんなバンドのひとつだったのかも知れません。日本での知名度はイマイチかも知れませんが、実力はハードロックの中で間違いなく一流。ロック好きならこれは必聴!



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『MOUNTAIN / CLIMBING!』

Mountain_climbing.jpg  グランド・ファンク・レイルロードと並んで、アメリカン・ハード・ロックを代表するバンド、マウンテンのセカンド・アルバムです!このアルバムに入っている「ミシシッピー・クイーン」は、このバンドで一番有名な曲なんじゃないかと。そして、ミシシッピー・クイーンに限らず、どの曲もカッコいい、演奏がいい、ヴォーカルが凄い!!音だけでやられてしまうほどの迫力を持ったバンドです!

 中学生の頃、遊びで友人のバンドに参加した事があります。ピアノじゃなくって、エレキベースで(^^;)。ロックは聴いてはいたけど演奏した事がなかった上に、そこまで本気でやる気はなかったもので、簡単そうだったから「ベースならいいよ」なんて言ったんです。しかも、ベースは友人から借りて自分では買わず(←この時点でやる気に問題が^^;)。ひと月ほど練習した後に、生まれて初めてリハーサル・スタジオにいったところ、演奏云々の前に、僕のベースと友人のギターの音がクソしょぼい…。その後も何回かスタジオに入ったんですが、どうやって音を作っていいのかまったく分かりませんでした。そんな折、ドラムのお兄さんの友人にセミプロのロック・ギタリストがいるという事で、遊びに来てもらったんです。そうしたらそのお兄さんのギターの音が凄かった!「ブギュデュギャアアアアア~~~~ン!!!」てなかんじで、コードをひとつ弾くだけでカッコいいし、単旋律で演奏してもムッチャクチャ音が太い!!エフェクターなんて一個だけ、あとはアンプで音を作ってしまうのでした。で、そのお兄さんいわく、「安いディストーションなんておもちゃでダメ、高くてもファズを使え。あと、エフェクターはなるべく使うな、音はアンプで作れ!」とのこと。あと、「マウンテンとか、太い音を作るのがうまいバンドの音を研究するといい」とのこと。こうして僕はマウンテンと出会ったわけです。

 このバンドの何がカッコいいかって、曲とか何とかの前に、音が凄いです!太い!特に、エレキギターの野太い音と、ヴォーカルの迫力は本当にすごくって、もうこのギターとヴォーカルがあったら、どんな曲でもカッコよくなっちゃうんじゃないかという説得力(^^)。他にハモンドB3とかも入ってるんですが、これも音が凄い!僕は、マウンテンを通じて、ロックは演奏以前に音を作れないとダメだと学ばされました。もうこれは、プレイにも繋がっている所だと思います。内臓飛び出すぐらいに叫べないとダメ。
 そしてこのバンド、、メインでやる曲はシンプルな構成のハードロックなんですが、たまに出てくるアコースティックな曲とかになると、みんな楽器がべらぼうにうまい。中学生の頃、メタルにハマって一生懸命速弾きとかをやっていた僕たちでしたが、チョッパーがどうとかライトハンドがどうとか言っていた僕たちのバンドは、マウンテンが一発だけ「ズッギュ~~ン」と出すただのパワーコードや、一言だけ叫ぶ声とかに全く歯が立たず。「ああ、オタクみたいにチマチマした事ばっかりやっていて、ロックの大事な所が全然わかってなかったんだな」と思い知らされたのでした。生で見たら強烈なバンドだったんだろうな…。これぞアメリカン・ハードロックの真髄!数あるアメリカン・バンドの中でも一枚上という感じがします。未体験の人は、ぜひ一聴あれ!!



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『Dinah Washington / I Wanna Be Loved』

DinahWashington_IwannabeLoved+386053.jpg ウィズ・ストリングスを含む、ダイナ・ワシントンの作品です。オルガン入りの曲があったり、ビッグバンド物があったりと、けっこうアレンジに凝っていて、ジャズ・セッション風のクリフォード・ブラウンとの共演盤とは対照的。対照的なんですが…どちらも素晴らしい!!クリフォードとの共演がジャズ的な熱狂がビシバシ伝わってくるのに対し、こちらは曲のアレンジと歌ですごく大人の音楽になってます。しかも、ジャケットの写真の撮り方がうまくって、あのダイナ・ワシントンが美人に見える(^^;)。

 そして、やっぱり歌が上手すぎです。個人的には、黒いジャズ・ヴォーカルは、ダイナ・ワシントンが一番素晴らしいと思っちゃいます。強烈にうまい上に、ハートがある感じ。古いレコードなので、例によってあっという間に終わってしまいますが(30分ぐらいで終わった印象…)、それだけにリピートして何度も聴いてしまい、アレンジや歌の妙に浸ってしまいました。古いアメリカン・ソングが好きな方には、確実におすすめできる一枚です!



08 2016 « »
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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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