グランド・ファンク・レイルロードと並んで、アメリカン・ハード・ロックを代表するバンド、マウンテンのセカンド・アルバムです!このアルバムに入っている「ミシシッピー・クイーン」は、このバンドで一番有名な曲なんじゃないかと。そして、ミシシッピー・クイーンに限らず、どの曲もカッコいい、演奏がいい、ヴォーカルが凄い!!音だけでやられてしまうほどの迫力を持ったバンドです!
中学生の頃、遊びで友人のバンドに参加した事があります。ピアノじゃなくって、エレキベースで(^^;)。ロックは聴いてはいたけど演奏した事がなかった上に、そこまで本気でやる気はなかったもので、簡単そうだったから「ベースならいいよ」なんて言ったんです。しかも、ベースは友人から借りて自分では買わず(←この時点でやる気に問題が^^;)。ひと月ほど練習した後に、生まれて初めてリハーサル・スタジオにいったところ、演奏云々の前に、僕のベースと友人のギターの音がクソしょぼい…。その後も何回かスタジオに入ったんですが、どうやって音を作っていいのかまったく分かりませんでした。そんな折、ドラムのお兄さんの友人にセミプロのロック・ギタリストがいるという事で、遊びに来てもらったんです。そうしたらそのお兄さんのギターの音が凄かった!「ブギュデュギャアアアアア~~~~ン!!!」てなかんじで、コードをひとつ弾くだけでカッコいいし、単旋律で演奏してもムッチャクチャ音が太い!!エフェクターなんて一個だけ、あとはアンプで音を作ってしまうのでした。で、そのお兄さんいわく、「安いディストーションなんておもちゃでダメ、高くてもファズを使え。あと、エフェクターはなるべく使うな、音はアンプで作れ!」とのこと。あと、「マウンテンとか、太い音を作るのがうまいバンドの音を研究するといい」とのこと。こうして僕はマウンテンと出会ったわけです。
このバンドの何がカッコいいかって、曲とか何とかの前に、音が凄いです!太い!特に、エレキギターの野太い音と、ヴォーカルの迫力は本当にすごくって、もうこのギターとヴォーカルがあったら、どんな曲でもカッコよくなっちゃうんじゃないかという説得力(^^)。他にハモンドB3とかも入ってるんですが、これも音が凄い!僕は、マウンテンを通じて、ロックは演奏以前に音を作れないとダメだと学ばされました。もうこれは、プレイにも繋がっている所だと思います。内臓飛び出すぐらいに叫べないとダメ。
そしてこのバンド、、メインでやる曲はシンプルな構成のハードロックなんですが、たまに出てくるアコースティックな曲とかになると、みんな楽器がべらぼうにうまい。中学生の頃、メタルにハマって一生懸命速弾きとかをやっていた僕たちでしたが、チョッパーがどうとかライトハンドがどうとか言っていた僕たちのバンドは、マウンテンが一発だけ「ズッギュ~~ン」と出すただのパワーコードや、一言だけ叫ぶ声とかに全く歯が立たず。「ああ、オタクみたいにチマチマした事ばっかりやっていて、ロックの大事な所が全然わかってなかったんだな」と思い知らされたのでした。生で見たら強烈なバンドだったんだろうな…。
これぞアメリカン・ハードロックの真髄!数あるアメリカン・バンドの中でも一枚上という感じがします。未体験の人は、ぜひ一聴あれ!!
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