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心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『シェーンベルク:《月に憑かれたピエロ》 《ナポレオンへの頌歌》 《心のしげみ》 シェーファー(sop)、ブレーズ指揮アンサンブル・オブ・アンテルコンタンポラン』

Shoenberg_Boulez_Pierrot.jpg 人生何度目のトライでしょうか、「月に憑かれたピエロ」です。実は、学生時代、舞台のお仕事でこの曲を演奏した事があるんですが、吐き気を覚えるほどクソむずかしかったです。ジャズの仕事でも辛い思いをしたことがありますが、はっきり言ってその比じゃなかった。この曲、シェーンベルクが既に無調に進んだ頃に書かれた、調音楽や対位法という古典的な音楽書法が部分的に使われた曲なので、「軟弱だ!」なんて言う人がいますが、「じゃお前、これ弾いてみろ!そんじょそこらの聴音感覚で対処できるようなもんじゃねえぞヾ(`□´)ノ〃ウガー」と言いたくなるのでした(^^;)。

 そんなトラウマがあるからなのか、僕は大名曲といわれるこの曲があんまり好きじゃないんですよね。それなのに、ストラヴィンスキーラヴェルなど、同時代のそうそうたる作曲家はこぞってこの曲を絶賛。つまり、分かってないのは私の方なので、忘れた頃に毎度毎度再トライするわけです。そして今回…うああ、やっぱりダメだった_| ̄|○。。でも、なぜ駄目なのかがちょっと分かった気がしました。
 このCDで指揮をとっているブーレーズ自身が、ブーレーズ版「月に憑かれたピエロ」みたいな「ルー・マルトー・サン・メートル」なんて曲を書いてますが、それも「詞が重要な役割をしているので外しようがないけど、それでも声さえなければもっと良かったのに」なんて感じちゃうんですよね。このCDには、他に「心の茂み」という曲と「ナポレオン・ボナパルトへの頌歌」という曲(この曲もとっても有名な曲です)もはいってるんですが、これらもソプラノ入り。そして、どちらもやっぱり肌に合わない。つまり、「ああ、厳格でクールな音楽には声というのは合わない」と僕は感じちゃうのかも。対位法音楽に近い所もあるので、言葉が入っちゃうとそこがぼやけるんでしょうね。好きになれない理由は、アホみたいに単純なものでした(´・ω・`)。でも、自分に合わないんだから、こればっかりは仕方がないですね。

(2020.4.16 追記) 以前に感想を書かなかった収録曲の感想を追記。ちなみに、今回聴いたら、でもって、『月に憑かれたピエロ』がちょっと面白いと感じてしまった(^^)。

 「心のしげみ op.20」は、「月に憑かれたピエロ」のひとつ前に書かれた作品で、1910年に書かれた作品はこれと「6つのピアノ小品」だけ。すでに無調で、短い曲ですが、これが異様に素晴らしかった!ソプラノ、チェレスタ、ハーモニウム、ハープという編成で、実にまとまりの良い曲でした。

 「ナポレオン・ボナパルトへの頌歌 op.41」。朗読、ピアノ、弦Qの作品です。Op.41なので、晩年のアメリカ亡命後の曲です。ナポレオンへの糾弾の詩(これがけっこう長い)を、シェーンベルク亡命の理由となったヒトラーへの糾弾に重ねている曲なんじゃないか、みたいに言われています。この曲は音列技法で書かれていて(音列はE / F / D♭ / C / G# / A / B / B♭ / D / E♭ / G / F#)、サウンドがけっこう3度積み(冒頭は短三和音と長三和音の組み合わせ!)の普通っぽい音でびっくり…アメリカに媚びたか?構造(特に横軸)は…この曲、聴いただけで構造を把握できる人なんていないんじゃないかと。僕が音大行ってた時の教授先生も、「『ナポレオンへの頌歌』の構造が良いとか傑作とか言ってる評論家見つけたら、そいつはインチキ野郎だと思っていいです。それに、聴いて構造を把握出来ない構造なんてただのマスターベーション、衒学でしかないですから」なんて言ってたな(^^;)。久々に聴き直した結果、僕もちょっと先生の意見に一票かな(^^).。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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