『殺人遊戯 & 処刑遊戯 MUSIC FILE』

SatujinYuugi_Shokeiyuugi.jpg 前の記事で「りりぃさんの歌で好きなものが2曲ある」と書きましたが、そのうちもう一曲は、松田優作さん主演の「処刑遊戯」という映画の挿入歌の、ジャズっぽいピアノ弾き語りの曲。これが、りりぃさんの弾き語り(ほんとうにりりぃさんがピアノを演奏したかどうかは分かりません)で、すごくアンニュイな感じが漂っていて良かったのです(^^)。ちなみに曲名は「NAOKOのテーマ」。この曲に限らず、音楽全体がジャズ色に彩られてまして、それもスタンダードっぽいムードジャズばかりでなく、ニュージャズ寄りの先鋭的なインプロヴィゼーションが満載だったのです。この映画をみて、「音楽がエレクトリック・マイルスみたいでカッコいいな」とずっと思ってまして、サントラがCD化された時に飛びついて買いました(^^)。

音楽は大野雄二さん。大野さんと言えばルパン三世セカンド・シリーズの音楽で有名ですが、もともとは白木秀雄さんのグループに参加していた本格的なジャズピアニスト(しかしその頃の音を僕は聴いた事がありません。聴いてみたいなあ…)。というわけで、ジャズとかエレクトリックジャズは超得意分野だったんでしょうね。そこに、ハードボイルド路線の映画音楽の仕事が舞い込み、その才能を爆発させたのがこれ、という事なんだと思います。ルパン三世まで行ってしまうともうフュージョンに入ってポピュラー音楽化してしまった感じでしたが、このサントラの頃は硬派なエレクトリック・ジャズという感じで、めっちゃくちゃカッコいい!!前に日野皓正さんのエレクトリックジャズの大名盤について書いたことがありましたが、世界観は完全にアレです。あと、映画ではカメラの長回し(5分?10分?かなり長い)で主人公を追うようにしてハンドカメラだけで追うアクションシーンがあるんですが、そこでスリリングな音楽をつけるのが完全にエレクトリック・ジャズのアドリブ一発。これがバンド全体が白熱のプレイでカッコいい!!これ、マイルス・デイビスの「死刑台のエレベーター」みたいに、映画を見ながら演奏したのかなあ。フリージャズまで行かないけどギリギリの所で演奏が炸裂する硬派ジャズのこの感じ、メッチャかっこいいです!!エレクトリック・ジャズって、アコースティックなジャズの表現力も分かった上で、ちょっとだけエレクトリックのあの独特の音を加えると、いちばんカッコいいんじゃないかと思ってしまいます。これは、サントラというだけでなく、日本人ジャズの名盤の一枚といえるんじゃないでしょうか?!こういうサントラって、売り切れると突然プレミア状態になっちゃったりするので(「野獣死すべし」や「テッカマンブレード」のサントラなんか、えらい金額になってる)、欲しい人は急げ!今なら中古がまだ安いみたいです(^^)。。


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『りりぃ / タエコ』

Lily_Taeko.jpg 残念な事に、追悼記事を兼ねた日記になってしまいますが…今は消えてしまった陰のある日本の女性シンガーの系譜、第3弾はりりぃさんです!このアルバムだけを見るとどっちが歌手名か分かりませんが、「たえこ」じゃなくって「りりぃ」が歌手です(^^)。しかしりりぃさん、一週間ぐらい前に逝去なさってしまいました(・_・、)。ご冥福をお祈りします。

 りりぃさんは、ハスキーな声で歌うシンガーソングライター。このハスキーで幸の薄そうな感じが、普通の歌を歌っても幸の薄そうな女性に感じさせてしまうというマジックの始まり。ふつうの歌を歌っても、深いことを言っている気にさせられてしまうのです(*゚∀゚*)。でも、ドロドロまではいかないこのさじ加減が個人的にはすごく好き。アングラや演歌になると、僕にはちょっとドロドロしすぎてね( ̄ー ̄)。。そんなりりぃさんの歌で好きな曲が2曲ありまして、そのひとつがこのアルバムの1曲目に入っている「水の音」、これがものすごく良く出来ていて、本当に素晴らしい!!この曲でハートをわしづかみにされてしまいました!まず、音の世界観に引き込まれてしまいます。Eマイナーのギターのアルペジオが、トレモロが掛かったような音で、モリコーネの映画音楽に出てくるような独特の哀愁。大サビはメジャー転調して、流麗で感動的なピアノパートへとなだれ込みます。そして第3コーラスは今まで背景にいたストリングス隊がカウンターメロを取tり、最後はアッチェルしつつフェードアウト。いやあ、音の作り方もアレンジも、もその素材となっている曲も、全部いい!これは大名曲と思います!!

 アルバム全体はロックバンド&歌謡曲アレンジという感じで、ブラスアレンジやギターやドラムのサウンドメイクなど、あちらこちらが古臭いです。でも、これを良いと感じるかどうかはきく人次第。この古臭さこそが、日本の場末のカラオケバーあたりのニュアンスを感じさせているんじゃないかと。そして、古臭くはあるんですが、すごく丁寧に作られたスコアアレンジやサウンドアレンジで、練られたアルバムだと思います。
 ひとつだけ個人的な願望をいうと、すべての曲がりりぃさんの作詞作曲なので、せめて何曲かは弾き語りでやって欲しかった気も。ディレクターの色が強すぎて、りりぃさんの色が見えにくいんですよね。ディレクションもアレンジも素晴らしいんだけど、もう少しだけ素材の味も感じさせて欲しかった。まして、りりぃさんのピアノ弾き語りだけで素晴らしいものを僕が知っているだけに…あ、それに関しては、次回書きます(^^)。それから、ヒット曲「私は泣いています」が入っているのもこのアルバム。
 日本のポップス史にのこる大大名盤のひとつだと思います。「水の音」だけでもぜひ聴いて欲しい…。日本の庶民がみんな貧乏になってきて、法律も嫌な方向に改正されはじめて変な雰囲気になってきた今、良くも悪くも、こういう唄が理解できる時代に戻った気がします。


『浅川マキ / 浅川マキの世界』

AsagawaMakinoSekai.jpg アンニュイな雰囲気の日本人女性ヴォーカルの系譜、第2弾。この人こそ、というかんじですが、浅川マキさん!!このアルバムに関して言うと、スピリチャル、日本の古いジャズ、歌謡音楽、アングラ劇団の雰囲気…このあたりがブレンドされてる印象。前に書いたカルメン・マキさんのアルバムに近い印象を受けると思ったら…ああ、寺山修司さんが作詞を手掛けた曲がけっこうあるんですね。アルバム全体が舞台のような構成になっているのも、寺山さんの手が入ったのかも。

 寺山さんのほか、僕がこのアルバムのもうひとりのキーマンと感じているのは、ジャズピアニストの渋谷毅さん。1曲目の「夜が明けたら」は、日本のアングラ歌謡を語るうえで外せない曲だと思いますが、以降のアルバムを聴いても、浅川さんは日本のジャズやジャズマンにひとかたならぬ思い入れがあるようです。なんというのかなあ…ともすれば情緒や雰囲気ばかりがフワフワと漂ってしまいがちな浅川さんや寺山さんの世界ですが、音楽上でのしっかりとした形を与えてくれているのが渋谷さんのピアノという感じ。渋谷さんのピアノ、アルバム冒頭にちょっといるだけなのに、それだけできちんとした音楽のアルバムという印象に変わってしまうんだからすごいッす。音楽でも舞台でも、ひとりでも技術がある人が入ると違いますね。昔の日本人ジャズマンはいいなあ、技術と同時にハートがあって…。あとは、名曲「かもめ」が入っているのもこのアルバムで、これはやっぱり物語展開をする寺山さんの詞がいいです!落ちが悲しくって、聴いた後にグッと残ります。

 というわけで、浅川マキさんのアルバムで、僕が一番印象に残っているのはこのアルバム。以降の僕は、舞台にしても音楽にしても日本のアングラから離れてしまいましたが、独特の魅力がある世界だなあ…と、今でも思います。


『カルメン・マキ / 真夜中詩集 ろうそくの消えるまで』

Carmen Maki_rousoku 昔はいたのに今は消えてしまったものに、陰のある日本の女性シンガーという系譜があると思ってます。藤圭子さんとか、りりぃさんとか。これはそういう人が多かったというより、そういうものを良いものと感じた時代風潮があったという事なのかも。だって、今だってそういう人はたくさんいるでしょうからね。ひとつ言えるのは、喜びも悲しみも能天気に歌い上げる今のポップスは、こういう陰鬱な所にスポットを当てなくなった、という事。この場末感、僕は結構好きです。毎日それだと気がめいるけどね(^^;)。

 カルメン・マキさんのデビュー盤となったこのアルバムは、劇作家の寺山修司さんがディレクターで、その支配力たるや凄まじいです。なんでも、カルメン・マキさんは寺山さんが主宰していた劇団「天井桟敷」の団員さんだったそうで。そんなわけで、このアルバム自体がまるで寺山さんの舞台を見ているようで、コンセプトアルバムっぽい作り、ほとんど小説です。半分が語りですし(^^;)。ルックスは思いっきりハーフなカルメン・マキさんですが、日本語がすごくきれいで、歌が素朴。これがこの語り口調のアルバムのコンセプトにバチッとあったんじゃないかと思います。なんといっても、「時には母のない子のように」がすごくいい!!僕にとっては、これがすべてです。最初にテレビできいたときに「あ、これはすごくいいな~」と感じ入ってしまったのを、今でも覚えています。

 でも、このアルバム以降のカルメン・マキさんは、僕にはピンときませんでした。マキさんのキャリアを見てみると、掘り下げがあんまり深くない気が…(‐ω‐。*)。例えば、ロックバンドを組んでドラムを叩きたいなら、少なくとも有名なロックバンドぐらいはひと通り聴いて、一応はエイトビートぐらいは叩けるように練習してから、バンドを作るなり参加するなりするのが普通と思うんですよね。でもマキさんは、寺山さんの舞台を見て感動したら劇団に飛び込んで役者志望、ジャニス・ジョプリンに感動したらすぐロック歌手とかいってステージに立ち…という具合。それが付け焼刃にしかなっていない事は、残念ながらマキさんの以降のアルバムでの歌や曲を聴くと、ね(^^;)。でもそれって、マキさんがどうこういうより、それでオッケーにしちゃうディレクターとかプロデューサーの問題なのかも。このアルバム、つまりはカルメン・マキさんの作品というより、マキさんという素材を使った寺山修司さんの作品なんでしょうね。


『Leon Russell』

LeonRussell.jpg 数日前、レオン・ラッセルさんが逝去してしまいました。ああ、マジか…。ちょっと胸が詰まってしまった。ロックの熱い時代は、今過ぎて行っているんですね。僕が子供のころに憧れていた世界は、本当に過去のものになろうとしてる。ご冥福をお祈りします。

 レオンさんの曲では、「ソング・フォー・ユー」だけは耳にしていました。でも、最初から最後までちゃんと聴いたのは、僕に洋楽をいっぱい教えてくれた友人が、彼の好きな曲を集めたカセットを作ってくれた時。そのカセットの1曲目でした。ポロポロと下がっていくピアノのイントロ、弾き語りにうっすらと入ってくる金管楽器のカウンターメロ、そしてそして、あのしゃがれたようにしぼり出す凄いヴォーカル…感動してしまいました。そして、当たり前のようにこのアルバムを買いました。「a song for you」以降も、南部の香りが漂うブルースのようなカントリーのようなジャムっぽい演奏の曲が続いて、ニューヨークやロスじゃない、アメリカ南部の田舎の匂いみたいなものをすごく感じて、ジ~ンとしました。ライ・クーダーもそうですが、ポピュラーの場合、産業ポップスや産業ロックじゃなくて、ルーツミュージックにしっかり足をつけている人の音楽には、僕はたいがい感激してしまうんですよね…。

 すごく良いと思ったアルバムに当たりながら、レコードを1枚しか持っていないミュージシャンが僕にはそれなりにいます。古めのロックでいえば、ゼムとか、キンクスとか、ニルソンとか、ブレッドとか、エルトン・ジョンとか…レオン・ラッセルさんもそんなひとり。これ以外ではライブ盤も持っていましたが、それは売ってしまって手元に無し。今、久々にこのアナログ盤を引っ張り出して聴いていますが…本当に素晴らしい、ジーンと来ます。僕は、レオンさんを鍵盤奏者とは思ってなくて、ハートのある曲を書いて、素晴らしい声で歌う人。歌の心がある人、と思ってます。ほんとうに、ほんとうに、ご冥福をお祈りします。あっちの世界でも、土臭い木造りのバーでポロポロとピアノの弾き語りをして、お酒を飲みながら聴いている人をジーンとさせてほしいなあ…


Sonic Studio Sound Blade のインストール方法

Sonic.jpg Sonic Studio という音楽ソフトメーカーが出しているSoundBlade LE というマスタリングソフトを買いました。マスタリングソフトというのは、自分でCDを作る時、CDプレイヤーに入れた時にタイトルを表示させるとか、曲をハサミを入れて編集するとか、曲の途中でインデックスを表示するとか、ボリューム調整するとか、そういう事が出来るもの。そういう事をしたい人は、このソフトはプロのスタジオでも大定番のものらしいので、ぜひどうぞ!!そうそう、僕的にはインデックス機能が嬉しいっす。クラシックみたいに曲が切れていないのに次の曲にはいる時なんか、普通にトラックを分けてCDライティングソフトで焼くと曲の切れ目でパチッと音が入っちゃうんです。インデックス機能を使えばその心配がないので便利。。

 ところがこのソフトを買ったはいいけど、中にはシリアルナンバーの書いた紙が1枚入っているだけで、インストールの仕方どころか、ダウンロードサイトのアドレスすら書いてねえ(- -*)。これだから輸入物の音楽ソフトは怖い…。というわけで、これをインストールできずに苦しんでいる人は絶対にいると思うので、インストール方法なんぞを書いておきます。

1. ライセンス登録をする!
SoundBlade を使用するには、iLokが必要です。というわけで…

 a. iLokのアカウントを持っていれば、アカウントはあるのでOK。なければ、先にiLokのアカウントを作成しておく
   https://www.ilok.com/
 b. シリアルナンバーとして発行されているwebアドレスにアクセスしてログイン。
 c. 以下、指示に従ってアカウントへのライセンス登録する。
 d. ilokアカウントへのライセンス登録が完了したら、iLok License Managerにてライセンスをilokに移動。

2. インストーラをダウンロードする!
SoundBladeのパッケージにはインストーラが入っていないので、インストーラをダウンロードしてインストールする必要があります。

 e. 以下ページよりインストーラをダウンロード
  http://www.sonicstudio.com/sonic/support/support#downloads
 f. ダウンロードしたら、インストール!

ちなみに、SoundBladeのマニュアルは以下サイトでダウンロードできます。
http://download.minet.jp/DownloadItems/SonicStudio/soundBlade_Manual.zip

以上でした!!そうそう、安い方(LE)と高い方(SE)の違いは、色んなエフェクターが入っているかどうかの差で、単純にPQコードを打つとかタイトル入力するとかボリューム調整するするとか編集するとかの純粋なマスタリングソフトとしての使用なら、SEの方で充分と思います(^^)。

『THE ROLLING STONES / England's Newest Hit Makers』

THE ROLLING STONES_England 最後に辿りついた、僕にとってのローリング・ストーンズのアルバム最高傑作はこれ!!デビュー作です(結局そこかよ^^;)。。あれ?昔はただの「ローリング・ストーンズ」だけだったと思ってたんですが…もしかしたら、それだと検索しにくいので、ジャケットに印刷した宣伝文句をそのままアルバムタイトルという事にした…とか?いや、きっと僕の方が勘違いしてるんですね(^^;)。

 どの辺がカッコいいと感じたかというと…初期のストーンズのアルバム「High Tide & Green Grass」とか「After Math」とか「セカンド」とかとの比較でいうと、このアルバムは演奏が傑出して良いです。特にロックンロールとかのアップテンポのナンバーの跳ねる感じがサイコーで、"ROUTE 66" とか超イイ!!"I JUST WANT TO MAKE LOVE TO YOU."の跳ねる感じも超絶によくって、この曲はフォガットがハードロック調にアレンジしてカッコよくやってるんですが、それよりもこっちの方がカッコよく感じるほど(フォガットの方が全然うまいけど^^)。それに、ボ・ディドリーの曲のあの独特のアフリカっぽいリズムとかも、黒くってかっこいい!R&B 的な黒っぽいカッコよさってこういうのをいうんだな…と思ったのでした。そして僕の場合、黒カッコよく感じたストーンズのアルバムはこれが唯一。それぐらい出色のアルバムでした。

 なんでこのアルバムだけ演奏が極端に良いのかを想像してみると…このアルバムってほとんどカバーだし("Tell Me" だけオリジナルなんですが、この曲もストーンズとは思えないぐらいにいい!)、しかもデビュー作なので、ライブでさんざんやってきて演奏にこなれた曲ばっかりだったんじゃないかと。大昔、雑誌でストーンズのギタリストのキース・リチャーズのインタビューを読んだ事があるんですが、そこで彼が「セカンドアルバムからしばらく、オリジナル曲を書くためにホテルに監禁された」みたいな事を言ってました。つまり、セカンドからは、曲を書いた事のない人が曲を書き、演奏もぜんぜん慣れてないうちに矢継ぎ早にレコーディングされていったのかと。そりゃ、いい物を作れという方が無理だよなあ…。ストーンズの曲に"Under My Thumb" という曲があるんですが、これが最初のスタジオ録音では超ショボいのに、何年か後のライブ盤だとメッチャかっこいい演奏になってました。演奏の錬度って重要ですよね。

 というわけで、60年代初頭のイギリスのバンドブームの中、アメリカの黒人音楽であるR&Bをやるバンドはけっこういましたが、黒くてカッコ良いと思った音楽のひとつが、ストーンズのファーストなのでした。これはストーンズが苦手の人にも、ぜひ聴いて欲しいなあ。そしてこの少し後に、更に黒くてかっこよくてしかもうまいアニマルズというバンドに僕は出会ったのですが、その話はまたの機会に(^^)。。


『THE ROLLING STONES / STICKY FINGERS』

THE ROLLING STONES STICKY FINGERS 甘いと言われようが、僕にとってのローリングストーンズ最高傑作は、しばらくずっとこれでした!!大好きでした(^^)。。
 前までの記事で書いていたローリング・ストーンズのアルバムは、ブライアン・ジョーンズというメンバーが在籍していた時期のもの。この人、残念ながら他界しちゃうんですが、ブライアンさんがいた時期というのは、ビートルズが現役で活動していた時期とだいたい被っているので、サウンドがマージービートとR&Bの合いの子みたいな感じ。それ、まだ子供だった僕にとっては、少し渋く感じてました。でもさすがに歴史の長いバンドなので、時代によってサウンドも音楽も少しずつ変化してるんですよね。高校の時に、ストーンズマニアの友人と出会いまして、彼がソニー時代のストーンズのCDを大量に貸してくれたんです、10枚ぐらいまとめてドカッと。ありがたい、持つべきものは友達っすね(^^)/。その中で一番グッと来たのがこれ、スティッキー・フィンガーズでした!で、あんまり好きなものだから、結局自分で買っちゃった。しかも、LPだとジーンズのファスナー部分が本物、このデザインがカッコよすぎたので、LPを買ってしまった。これが超カッコいいので、レコードを聴ける環境にある方は、ジャケットの為だけでもLP購入をおすすめします(^^)。

 1曲目「ブラウン・シュガー」、いかにもストーンズっぽいロックンロールなんですが、これが僕にはどツボ、良かった~!!そして、一番グッと来たのが「ワイルド・ホーセズ」というスローナンバー、これもいい曲、とくにミック・ジャガーのヴォーカルがいい!!音痴だと思ってたのに、そういうところじゃなくって、なんというか…グッときます。音楽って、テクも大事だけどハートが大事ですよね。また、ストーンズの演奏するブルースはあまり好きじゃなかったんですが、"You Gotta Move" はルーズでけだるくって、すごく良かったっす。。このルーズなかんじと、冴えた不良が書いたような歌詞がストーンズの魅力のひとつなんじゃないかと思ってます。こういう所に気づくのは、英語がまったく分からなかったり、いろんな価値観を理解できない小学生には無理で、僕の場合は反抗期と屈折と親友と彼女が出来るぐらいの時になるまで、ストーンズの良さは解れなかった、という事だったんだとおもいます。というわけで、ストーンズファンからは邪道といわれるかもしれませんが、僕が一番好きなストーンズのアルバムは、しばらくずっとこれでした。面白いと思うのは、このアルバムはすごく好きなのに、「山羊の頭のスープ」とか、その前後に出ている評価の高いアルバムは、あんまりピンと来なかったんですよね。その境に何があるのかは、自分でもよく分かりません(^^;)。そして、これよりいいと思うアルバムに後に出会うのですが、それがなんと苦手としていた60年代前半のストーンズというのが面白い。。その話はまた次回に。


『THE ROLLING STONES / Through the Past Darkly (Big Hits vol.2)』

RollingStones_Through the Past Darkly サティスファクションの入ったベスト盤で苦手意識を覚えてしまった僕のローリング・ストーンズ初体験でしたが、そのあとも苦難続き。初期のアルバム(たしか"AFTERMATH"とか、セカンドアルバムあたりだった気が…)を何かの機会に聴いたんですが、これがまたしても分からなかった(T_T)。小学生の僕にとっては、古くてヘタに感じる音楽。しかし友達のお兄さん界隈は「ビートルズよりストーンズだよな」みたいに言っていたので、クラシックカーとか骨董品みたいに、子供には分からないけど大人には分かる何かがあるのかもと思ってました。でも、第2反抗期あたりになると、騙されているのはお兄さんたちの方なんじゃないか…とか思い始めた(^^;)。そんな時、ストーンズの中でカッコいいと思う曲がついに登場、それがジャンピン・ジャック・フラッシュでした!「おお~、カッコいいね、これ誰?」「え、知らないの、ストーンズだよ、超有名だぜ」みたいな(^^)。レコード屋に行って尋ねると、このLPを渡されました(8角形ジャケットじゃなくって、4角形のやつ。あ、角は墨で塗りつぶされてました^^;)。「あ、やべえ、因縁のBIG HITSのパート2なのか…」と不安を覚えたんですが、悩んだ末に買って、帰って聴くと…おお~、やっぱりジャンピン・ジャックはカッコいい!そしてそれ以外の曲も、それまでのストーンズ体験と違って、バラエティに富んでいてで良かった!ジミヘンやクリームやハードロックが登場する前のロックって、こんな感じだったんだろうな…みたいに思いました。僕にとってのストーンズのイメージって、この時期あたりです。このアルバムに入ってる「ホンキートンク・ウーマン」は、僕個人はそこまで好きというわけでもないけど、これぞストーンズって思っちゃうんですよね。。

 マージービート系のバンドって、サウンドが古い感じなので聴く前から敬遠しがちだし、曲やサウンドが似ているので差別化が難しいけど、ちゃんと聴くとカッコいいものがけっこうありますよね。僕は、子供のころに幼児番組でビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」を聴いてから、こっち系に苦手意識を持っちゃったんですが、しかしキンクスの"You Really Gotta Me"とか、ストーンズの"Jumpin' Jack Flash"とか、フーの"My Generation"あたりを聴いたあたりから、考えが変わりました。カッコいい!!そして、このスカスカのエレキ楽器の音に慣れてくると、逆にハードロック以降のズギューンってくるサウンドで同じ曲をやっても、「いやいや、マージービートのチャカチャカした音じゃないと、この曲の良さは出ないな」とか思うようになっちゃったりね(^^;)。というわけで、ここから僕のストーンズ道が開けました!!そして、ついに運命の1枚との出会いが…続きはまた次回!


レコードコレクターズと被ってしまった(^^;)

RecordCollectors16011.jpg 今日は祭日!!ずっと仕事が忙しかったので、この休みは無理やりオフという事にして、妻と街に出て買い物へ(^^)。せっかく都会へ出たので、大好きな本屋によると…レコードコレクターズ11月号の特集がローリングストーンズ。まったくの偶然ですが、被ってしまった。。パラパラと見たのですが、目的の買い物を先に済ませようと本屋を後回しにしたら、荷物が多くなってしまって帰りに寄れなくなった(- -*)。。ああ、先に買っておけばよかったよ。
 そんでもって、帰ってからネットで買おうとアマゾンを覗いてみると…アマゾンのレビュー欄、ずいぶん前からレコードコレクターズを毎号ボロクソに言っている人が張り付いてるんですよね。今回もひどかったです(=^▽^=)。1時間立ち読みして、最低の内容だったそうです。1冊の本を1時間も立ち読みは窃盗に近いよなとか、それで文句を言う神経がすげえなとか、立ち読みしてからわざわざアマゾンにレビューを書きにくるのかとか、突っ込みどころは幾つもあるんですが(^^;)、この人、匿名だと思ってだんだんエスカレートしてるんじゃないですかね。そんなに主張したいなら、人の文句ばっかり言ってないで、ブログでも作って自分でCDレビューでもなんでもすればいいのにね。第3者の僕ですら、出版社さんや編集部さんやライターさんが気の毒に思えてきたよ。。

 でも、ずっと粘着しているこの人のいう事は、ずっと一貫していて、言い方がさすがにマズイと思うけど(出版社さんは訴えてみて欲しいなあ、これはアウトだろという表現があったこともあるので、勝てるんじゃ無かろうか…)、分からなくもない所があります。僕にとってのレコードコレクターズは、若い頃からラストのリイシューされたCDのレビューが一番楽しみで、いまだにそこを中心に読んでるんですが、たしかにメインとなっているはずの特集が何度も何度もビートルズやストーンズばかりでは、ちょっとね…(だから、この雑誌の特集は、第2特集以降が本当に編集部がやりたかった特集だと思っています)。情報が欲しくて情報誌を買っている読者からすれば、同じ情報を何度出されもなあ…というのはあります。多くの商業誌の自己矛盾は、広告主と記事内容の関係なんでしょうね。さすがに子供じゃないので、そんな事は分かった上で情報を取り出すのが、大人の読み方なんじゃないかと思いますが。
 というわけで、レコードコレクターズと被ってしまいましたが、めげずにストーンズの感想を続ける事にしよう(^^)。僕自身をふくめ、僕のまわりは「ストーンズは合わない」という人が結構いましたが、でもカッコいい曲やアルバムに出会った事があるので、それを紹介できればと思ってます。久々に聴いたら、けっこう良かったんですよ(^^)。。


プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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最近気になってるCDとか本とか映画とか
少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中… 楽器屋で演奏してみたら、木製鍵盤で、タッチがけっこう本物のピアノに近かった!うちにあるアップライトがけっこうヤバいので、フルメンテして貰うか、こういうので間に合わせようか大いに悩み中。
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