キング・クリムゾンのデビューアルバムを最初に聴いたのは中学1年の時だったんですが、感動すると同時に、「これってオーバーダビングを繰り返して作ってるんでしょ?ライブで演奏できるの?」という疑問を持っていました。しかしそんな疑念がこの1枚を聴いて吹っ飛んでしまいました。この後キングクリムゾンはメンバーチェンジを繰り返すことになってしまい、あのファーストアルバムのメンバーでのライブはとうとう日の目を見ずじまい(ずいぶん後になって、いくつか出るようになりましたが^^;)。ブートでもファースト時のメンバーのライブは超貴重で、ぜんぜんありませんでした。そんな時についにこの1枚を見つけ、飛びつきました。まず、メンバー全員のライブでの演奏能力がすっごい!!ファーストだとオーケストレーションに気をつかっている感じだったんですが、このライブだと演奏の迫力が凄い!!ドラムなんて、よくもこんなフレージングを思いつくなというほどの凄さです。ギターも、ファーストだと全然大人しかったんですが、「21世紀の精神異常者」や「GET THE BEARING」(この曲、正規のアルバムにもライブ盤にも未収録ですが、ロックにジャズのインプロヴィゼーションがガンガン絡む感じで、しかも超アバンギャルドな所もあったりして、死ぬほどカッコいいです!!!)では、ギターソロが炸裂しまくり、アドリブバリバリの白熱の大名演です!!「どうせスタジオ録音だよりのバンドなんだろう」なんてとんでもない、「音楽はやっぱりライブだぜ」なんていってるそのへんのロックバンドでは太刀打ちできないようなものすごいライブバンドだったのでした(^^)。。あ、そうそう、クリムゾン・ファンの方には、4曲目も目玉だと思います。正規アルバムに入っていない曲なんですが(公式ブートみたいなCDには「Travel Bleary Capricorn」なんて曲名で入っていることあり)、これもメッチャクチャにいい曲とアレンジからジャズ調のインプロヴィゼーションになだれ込んでいく素晴らしい音楽で、最後にセカンドのポセイドンへと繋がっていきます。これもしびれる大名演でした。。