
数日前に、テレビでアニメ映画「風の谷のナウシカ」の何十回目かの再放送をしてました。子供のころに見て大感動、激しく心揺すぶられた映画で、うちにもどこかにVHSがあるはず。それにしてもさすがにもう何回目の放送だよ、よっぽど視聴率が取れるんだろうな…な~んて思いながら何となく見ていたら…やっぱり感動してしまいました(ノω・、) ウゥ。。いつの間にか、映画自体にあるメッセージや内容を見ようともせずに、そういう変な所の勘繰りばかりするようになっていた自分が恥ずかしい。。アニメと思って馬鹿にしちゃいけない、これは映画の大傑作のひとつだと思います。
「風の谷のナウシカ」は、日本のアニメーション映画を代表する監督/アニメーターの宮崎駿さんの監督作品。僕的には、「ルパン三世カリオストロの城」と並んで、宮崎さんの代表作だと思っています。核戦争(?)か何かで地球がボロボロになって、人を蝕む毒の森に囲まれて生きるようになった人類のハナシ。主人公は、その中で生きる森の中の小さな村のお姫様ナウシカ。数えきれないぐらいに見たのに何度見ても感動してしまうし、またその感動ポイントは幾つもあるのですが、あえてそのうちのひとつを挙げるとすれば、主人公ナウシカの行動に心揺すぶられます。自分たちで自然や地球を滅ぼしかけておきながら、まだ愚かな行動を繰り返す人々の中にあって、全身全霊で世界が良い方向に向かうよう行動します。正しく判断し、救う為なら自らの命も損得も後まわし。口でいうのは簡単ですが、自分の得の為には悪事なんてお構いなしの大人たちで溢れかえり、そのために超貧困層が生まれようが原子力事故が起きて取り返しのつかない事になろうがそれを修正しようとも正対しようともしない今の社会を見ると、いま人間に問われているのは、なにより先に正しい判断力や倫理観なんじゃないかと思えてしまいます。それをズバっと言われている感じで、全身全霊で正義を果たそうとする主人公に涙が出てしまいます。子供の教育がどうとかじゃなくって、まずは大人たちが見なきゃいけない映画なんじゃなかろうか。
あとは、部分的にこの映画の好きな所。音楽は、メインテーマになっている協奏曲が秀逸。音楽に関しては、そのうち
サントラでも取り上げて、まとめて書こうかな(^^)。アニメーションとして優れていると思った所は、風に乗って飛ぶグライダーが、すごく高い所から飛ぶシーン。これは、映画の内容と関係なく、動く絵画として、いつも「おおっ!!」と思ってしまいます(^^)。
ただ、絵として宮崎監督の映画を見て毎回思うのは、色が下手だなあとは思います。物語のテーマとかアニメーションとかキャラクターの表情とか、色々な所が世界一のアニメ監督だと思うのですが、西洋画や色の勉強はしてないんだろうなと思ってしまいます。この映画でいうと、服や虫なんかの色遣いを見ると…ね(^^;)。そこが完璧だったら、さらにスゴいアニメ―ション映画になってたと思います。
な~んて言ってますが、しかしこんなに素晴らしい映画を作ってくれて、本当にありがとうと言いたい気持ち。素晴らしい映画と改めて思いました!
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