『Little Richard / Here's Little Richard』

Little Richard heres やばいっす、ロックンロール聴き始めたら止まらない、めっちゃいい、聴いてるだけで元気でる(^^)。。さて、黒人のロックンロールで僕が一番好きなのは、このリトル・リチャード。最初にこのシャウトを聴いた時は本気でぶっ飛びました!!凄かったあああ。。久々に聴いた今でも、やっぱり燃える、レコード聴きながら部屋でシャウトしまくっている僕をネコが変な目で見てるし(^^;)。いや~、リトル・リチャードを聴いたことがない人は、絶対に一度は聴くべきっすよ。

 ロックンロールの大名盤のほまれ高いこのレコードですが、なんといってもアルバム1曲目「トゥッティ・フルッティ」でしょう!ものすごいヴォーカル過ぎて、しかも歌が上手すぎて、笑ってしまいます。理性なんて吹っ飛んでるんじゃないでしょうか、アメリカのロックのブチ切れ具合というのは、もうロックンロールのころには既にあったんだなあ。そして、「whooo」とか「Ahhhhh」みたいなシャウトのカッコよさったらないっす!50年代ロックンロールの名ヴォーカリスト具合でいったら、プレスリーですらこの人にはかなわないんじゃないでしょうか。。あと、このレコードはロックンロールの名曲がめじろ押しというのもポイント高いです。「Slippin and Slidin」、「Long Tall Sally」、「Jenny Jenny」、「Rip It Up」などの大名曲が、このアルバムに入ってます。

 歌がうまくって、しかもものすごいシャウトを聴かせるヴォーカリストとして、ロックンロールどころかロック全体を含めても3本指に入る人なんじゃないかと。理性の吹っ飛んだブチ切れ具合まで入れたらナンバーワンかも。僕にとってのロック・シャウターは、僕はウィルソン・ピケットに出会うまではリトル・リチャードがずっとナンバーワンでした。いや、ウイルソン・ピケットと比べても、リトル・リチャードの方が好きかも(^^)。そうそう、リトル・リチャードはこのレコードと「Little Richard vol.2」という2枚さえ買えば、大体いい曲が全部そろうんですが、今はこの2枚と、ここに入ってないいい曲を全部まとめたCDが出てるみたい。いい時代になったなあ。


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『Bo Diddley』

BoDiddley.jpg チャック・ベリーと同じチェス・レコードからデビューしたもうひとりの黒人ロックンローラーを。ボ・ディドリーです。今書かないと、死ぬまで書かなそうだしね( ̄ー ̄)。

 ジャケット写真にもあらわれてますが、ダンスパーティーなんかで演奏する、いかにも50年代アメリカのショーバンドという感じ。58年発表のボ・ディドリーのこのデビューアルバム、1/3はたしかにそういうロックンロールやフィフティーズを演奏するショーバンドっぽいんですが、もう1/3は思いっきりバンドブルースです。「I'm a man」なんて思いっきりマディ・ウォーターズだし、「Bring it to Jerome」のブルースハープなんて強烈にホンモノのブルース。ところで、何曲かでブルースハーモニカを吹いているBilly Boy Arnold って誰?知らないんですが、思いっきりシカゴ・ブルースっぽいブルースハープで、メッチャかっこいい。。さて、残る1/3が何かというと…「ボ・ディドリー・ビート」とか「ジャングル・ビート」といわれてるリズムを使った曲。口で説明しにくいんですが、「ジャングル黒べえ」のドンドコした太鼓のリズムとか、ディズニーランドのジャングルクルーズで聴かれるあのアフリカっぽい太鼓のリズムとか言えば伝わるかな…。あのリズムが、ボ・ディドリーの代名詞かも。
 それで、この人の音楽は、バンドブルース以外の音楽は、チャック・ベリーみたいな疾走感があるわけでも、プレスリーみたいなカッコ良さがあるわけでもなく、ねちっこくひたすら同じ事をくりかえす感じ。曲も、チャック・ベリーだと短いロックンロールの間にギターソロがあってピアノソロがあってセカンドコーラスではヴォーカルオブリがかぶって・・・みたいなドラマを作るんだけど、この人の場合はそういう事はあんまり考えてないみたいで、同じ事をくりかえします。これがやみつきになるか、単純と感じるかで評価が分かれるかも知れません。でも、このアルバムに入ってる「Diddy wah Diddy」はキャプテン・ビーフハートのカッコよすぎるカバーを生みましたし、「Who do you love」はクイックシルヴァー・メッセンジャーズ・サービスのこれまた強烈にサイケデリックな名カバーを生んだので、後のロックに与えた影響もおおきかったアルバムなのかも。


『Chuck Berry / from the beginning 1955~1960』

chuck berry from the beginning 1955-1960 チャック・ベリーのセルフ・カバー・アルバム『Johnny B.Goode』にしびれた中学生のころの僕は、中古盤屋に出ていたこのボックスに飛びつきました。チェス時代のチャック・ベリーのベスト盤LP3枚組、日本語のぶ厚い解説もついてました。そして、同じくベスト盤だと思っていたLP『Johnny B.Goode』を売ってしまうという大失態を犯す事に。。
 さて、『Johnny B.Goode』を売ってしばらくしてから聴いたこのボックス、「あ、あれ?エレピが入ってないし演奏もちょっと違うみたいだぞ・・・というか、演奏が微妙じゃねえ?1曲目のメイベリーンからして、1小節目でいきなり間違っちゃってるんですけど・・・」みたいな。以降何回か聴いたんですが、あのセルフカバーアルバムが刷り込まれちゃったもんでシックリこない(;_;)。でもボックス自体は装丁もライナーもすごく良く出来ていたし、チャック・ベリーのレコードもひとつぐらいは持っていたかったので、聴きはしないけど、ただ持っているだけという変な位置づけのものとなってしまったのでした(^^;)。
 そして今回、何十年ぶりで針を落としたんですが・・・いやあ、メッチャいいじゃないっすか!演奏も下手なんて事は全然なし、むしろバッキングもソロも同時に弾きこなすテクニックはすごいです。ジミー・ペイジっぽいっていうんですかね?ギターはあんまり詳しくないですが、こういう複雑な演奏するとミスタッチが多くなるのは仕方がないのかも。そんな小さな傷より縦横無尽の演奏とノリの良いロックンロールの気持ち良さが圧倒的に勝っちゃう(^^)。考えてみれば、エレピ入りのバック・イン・ザ・USAをチャック・ベリーだと思っている人の方が珍しいはずで、傷があろうがヘタだろうがすごい勢いでバンドブルースを演奏しちゃうのがロックンロールというもんですよね。チャック・ベリーといえばチェスに残したEPや最初の5~6枚のLPの演奏なんでしょうし、やっぱりこのチェス録音こそがロックンロールのオリジナル。そうそう、キンクスのメッチャかっこいいプレイが印象に残ってる「Beautiful Delilah」までチャックベリーの曲だったという再発見まであったりして、聴いていて楽しいひと時でした。

 チャック・ベリーがいなければ、その後のロックの歴史なんてなかったかも知れません。ロックがなかったとしたら、なんと無味乾燥な少年~青年期だっただろうかと思います。ロックやロックンロールが自分の青春時代と直結している人って、世界中に無数にいると思うんですよね。チャック・ベリーさん、いい音楽をありがとう!どうぞ安らかに。


『Chuck Berry / Johnny B.Goode Chuck Berry's golden hits』

CHUCK_BERRY_JOHNNYBgoode.jpg 矢沢永吉やジョニー大倉が在籍した日本のロックンロールバンド「キャロル」を聴く事は、中学生ぐらいの頃の僕の仲間うちではとってもカッコ悪い事でした。洋楽を聴くのがカッコいい事であって、邦楽はダサいという空気感、ましてやジョニー大倉や矢沢永吉なんて音楽じゃなくてヤンキーなファッションじゃん…みたいなかんじ。ところが、ふとしたきっかけで聴いたキャロルの演奏は、とんでもなくカッコ良かった!「スローダウン」をやればビートルズより全然カッコいいし、ジョニー・B・グッドなんてカッコよすぎてしびれまくったのです。ところが、ロックといえばまずはハードロックやメタルという世代だった僕にとって、ロックはさかのぼってもせいぜいビートルズどまり、ましてロックンロールなんて未知の世界もいいところ。でも、ロックにしびれて何でも聴いてみたい年頃だった僕にとって、ロックンロールの創始者チャック・ベリーの音楽を避けて通る理由なんてありませんでした。そんなわけで、近所のレコード屋でこのチャック・ベリーのLPを見つけた時は、即買いでした。なんといってもジョニーBグッドが入ってたし、代表曲もほとんど入っていたんで、ベスト盤だと思ってたんですよ。ここがちょっとミソでして・・・

 いや~、80年代当時でもやっぱり古臭く感じる音楽だったし、キャロルと比べてもヘタクソでしたが、キャロルとはぜんぜん違う意味でのカッコよさがありました!何回も聴いて、聴くたびにだんだんハマっていきました!1曲が短いのでアルバム1枚聴いてもあっという間に終わっちゃうというのもあったと思うんですが(^^;)、もう古いだなんだなんて、音楽には何の関係もないな、みたいな感じ。とくに、エレピが入ってて、これがいい!!「ああ、これがカッコ良さのスパイスなんだな」なんて思ったんです。今でも覚えてるのは「Club Nitty Gritty」という曲が、エレピの演奏を含めて異常にカッコよかった!!でも、エレピときいて「ん?」って思った人もいるんじゃないかと思いますが・・・そう、後にレコードコレクターズの記事で知ったんですが、このアルバム、チャック・ベリー全盛期のチェス・レーベル時代のベスト盤じゃなくって、チャック・ベリー自身のセルフ・カバーの新録だったんです。僕はこの事にまったく気づいてなくて、後にチャック・ベリーのボックスを買った時に、このLPを売っちゃったんです(=_=)。せめて聴いてから売れよ、俺…。そして、しばらくたってからボックスを聴いた時には、「あれ?エレピが入ってないぞ?俺が知ってるあのカッコいい30デイズはこれじゃない!」となったわけですが、もうあとの祭り。他の曲も、大体はこっちのアルバムのバージョンの方がカッコ良かった。けっきょく、このアルバムは今も取り返せてません。というわけで、邪道といわれるかもしれませんが、僕にとってのチャック・ベリーのベストは今もこれなのでした。中古屋で安く見かける事があれば、今でも買い戻したい1枚、出来ればこのジャケットのものが欲しい・・・。

チャック・ベリー逝去

ChuckBerry photo ロックンロールの創始者、チャック・ベリーさんが亡くなったそうです。うああ、これはけっこうショックだ…。

 僕がチャック・ベリーを知る最初のきっかけは、日本のロックンロールバンド「キャロル」がカバーしたジョニー・B・グッド。これがとんでもなくカッコ良かった!いまだにあれを超えるジョニー・B・グッドは聴いた事がありません(いや、冗談じゃなくって本当に・・・)。その後、ビートルズがカバーした「ロックンロール・ミュージック」「ロールオーバー・ベートーヴェン」、ストーンズのカバーした「You Can't Catch Me」・・・ロックンロールを聴いていて、カッコいい曲だなとおもうと、それがチャック・ベリーの曲だったという事が何度も何度もありました。そしてアルバムを買って・・・なんか、ロックというものを知って、LPやCDを買うたびに、今まで聴いた事もなかったような音楽に毎回出会って、すごくウキウキした頃を思い出してしまいます。
享年90。チャック・ベリーよりもジョン・レノンやグレン・フライが先に逝ってしまったというのが嘘のようです。合掌。


ワールド・ベースボール・クラシックで聴いたイスラエル国歌

Israel baseball まったくチェックしてなかったんですが、テレビでやってた野球の世界大会がメッチャ面白いっす(^^)。日本代表の試合は初戦からずっと大激戦で、試合終了まぎわまでハラハラの試合の連続。おもしろすぎて、日本の試合をぜんぶ見てしまう始末(^^)。特にすごかったのはオランダ戦で、延長にもつれて5時間近くの大激戦、見おわった後も興奮してなかなか寝れませんでした。

 そのWBCのダークホースがイスラエル。イスラエルって野球やってるのか…と思ったんですが、どうもメジャーリーグなんかで活躍しているユダヤ教徒たちの連合チームみたい。1次リーグをまさかの全勝で勝ち抜け、2次リーグの最後の試合で日本と激突。楽しみにしていた僕は、試合前の国歌斉唱から見てました。イスラエル国歌って、皆さん知ってます?メロディはすごく有名なので、聴けば「ああ、この曲か」ってわかると思うんですよね。レクイエムっぽくって僕は大好きな曲なんですが、今回はじめて歌詞を知りました。いやあ、こんなにシオニズムを前面に打ち出した歌詞だったのか、おどろきだよ(・ω・ノ)ノヒョエ~。。帽子のロゴもダビデの星で、なんか色々と感じる所がありました。そして、そういう事は全然知らなそうな日本のサムライがそんなイスラエルをメッタ切り(^^;)。でも、試合が終わった後に握手している姿が良かったです。スポーツって、こういう所が気持ちよくて好きだなあ。

 音楽って怖いです。ユダヤ教徒でもなんでもない僕が、しかもイスラエル国の成立に対してとっても批判的な感情を持っている僕が、あのメロディと歌詞を聴いて心を動かされちゃうんですから。いつか、民族感情を乗り越えて、過去の事は皆で許しあって、人類がお互いに仲良くなれるようになる日が来るといいなあ・・・な~んて思って見てます。サッカーは一部の客が変な民族感情をぶつける残念な競技になってしまったので、野球はそうならずにこのまま行ってほしいなあ。といいつつ、僕は日本チームを応援するけどね(^^)。



映画『woodstock』

DVD_Woodstock.jpg そして、本家本元のウッドストック音楽祭のドキュメンタリー映画です!

 音楽大好きな僕は、映画よりもサントラを先に聴いてまして、映画を見たのはサントラよりもけっこう後でした。そんで、最初に見た時はけっこう戸惑ったんです。というのは、ステージにあがるミュージシャンの音楽を追ったドキュメンタリーだと思い込んでいたものだから、そうじゃない作りに「あ、あれ?」ってなったんですよね。でも、何回か見ているうちに、「ああそうか、そういうことか」と納得がいって、すごくいいドキュメンタリー映画だと思いました。

 この映画、音楽を追っているというよりも、ウッドストックに集まったお客さんを含めた「ウッドストックというフェスティバルが象徴したもの」を追っているんだと思います。映画の中で、客として来ているひとりの青年がけっこう丹念に追われてるんですが、この人はウッドストックに参加したミュージシャンやお客さんの中ではかなり思慮深い人という感じで、この人が今のアメリカをどう思っていて、こういう音楽をどう思っていて、自分がどう生きたらいいかも迷っていて…こういう所が追われます。また、ドキュメンタリーとして素晴らしいのは、それを軸にしないで、彼とはまったく違うようなヒッピーみたいな生き方をしてる人とか、バイカーの集団とか、メッセージを伝える黒人ミュージシャンのパフォーマンスとか、こういうものを多角的に捉えています。ベトナム戦争が混迷していく真っ最中に、アメリカの若者が何を感じてどう生きたらよいかを迷い、保守的な文化(音楽の中ではフォークやカントリー)もカウンターの文化(ロック)もグシャグシャで…みたいな感じです。 音楽だけを楽しみたいと思うと、違和感を覚えるかも知れないけど、これはすごくいいドキュメンタリー映画じゃないでしょうか。僕は大好きな映画です。


『woodstock two』

Woodstock2.jpg ウッドストックのサントラの大ヒットで味をしめたレコード会社が、1作目に未収録だった曲を集めて作った第2集!若い頃の僕はこれを買おうか迷ったんですが(スライが入ってたら躊躇なく買ってた?)、ジミヘン大量収録とマウンテン収録で決心してゲット!1枚目に入ってないアーティストは、マウンテンのほかにメラニーもかな?

まずジミ・ヘンドリックス。ハードロックやブルースロックというより、ワウをきかせまくってカッティングしまくりのファンクに近い事をやっていて、この独特のギターが妙にカッコよいです。ハードロック的にズバーンと来るんじゃなくって、グニャグニャしながらリズムがじわじわ癖になるというか・・・あたりまえですけどメッチャ上手いですね、なんで歌いながらあんなギター弾けるんだろう。。

ジェファーソン・エアープレイン。1枚目にも入ってたバンドで、僕はこのバンドで強烈に好きなアルバムがあるんですが、ウッドストックのパフォーマンスはイマイチかな(^^;)。でも、1枚目よりもこっちの方がいいです。ドラッグでラリってる人が作った躁状態のどこか地に足のつかない音楽といわれると、妙に納得してしまう。。曲はすごく凝ってて好きなんですけど、演奏がガタガタ、また女性ヴォーカルの方の(男女ツインヴォーカルのバンドです)グレース・スリックが音痴過ぎ、あとギターのヴィブラートが細かすぎて耳ざわりでどうもね…。でも、ヒッピー文化の集大成みたいなところがあったウッドストックのイメージに一番近いのって、実はこのバンドなのかも。

バタフィールド・ブルースバンド、ブルースハープの演奏が強烈!これはいいっす!ホワイトブルースのハープフューチャーのバンドでは、僕はJ・ガイルズよりもバタフィールドの方が上に思っちゃうなあ。途中からギターが弾きまくってますが、このギターって誰なんだろう。ただのブルースジャムと言われればそれまでかも知れないけど、イントロのハープを聴けるだけで僕は満足っす。

ジョン・バエズ、バンドミュージックが続いた後に、綺麗なアルペジオのアコースティックギター弾き語りが来ると落ち着きます(^^)。これはドラッグ文化というのとは真逆で、アメリカの田舎暮らしのマジョリティーの感性というのは、むしろこういう音楽に近い気もします詞の内容もけっこうまともで、かなり大きな拍手を受けてます(^^)。

クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング。モダン化したカントリーという感じで、1集でも2集でもけっこう大きく取り上げられてるんですが、CSN&Yはいつも飛ばしちゃう(&p゚ω゚*)。でも、こちらに入ってる「Guinnevere」という曲だけは恐ろしく良い!静かで暗くて、でもコーラスがゾッとするぐらい綺麗。この曲だけは素晴らしすぎて聴き入ってしまいます。。

マウンテン、なによりヴォーカルが強烈!!1集2集を合わせて唯一のハードロック、どこかで聞いた話だと、ウッドストックで一番盛り上がったステージはマウンテンだったなんていう話も。このCDを聴いて思ったんですが、マウンテンってハードロックの中ではけっこうブルース臭かったりカントリー臭かったりする所がありますよね。ウッドストックを聴いてると、アメリカではカントリーやフォークが根強く聴かれてるみたいだし、しかもけっこう保守層の多い国でもあるので、当時でディープパープルみたいにクラシックっぽい感じのハードロックをやると「これはアメリカの音楽じゃない」となっちゃうのかも知れませんね。どっかにブルースやカントリーが入ってないと、みたいな。日本と違って自分の国のアイデンティティとかを大事にしそうですし、このアルバムを聴いてなんとなくマウンテンの見方が変わりました。

ほかにはキャンド・ヒートなんかも入ってます。ジミヘンは後にウッドストックの演奏フル収録のビデオが出たし、オムニバス的なアルバムでもあるので、今となってはなかなか聴く切っ掛けのないアルバムかも知れませんけど、僕はけっこう好きなアルバムです(^^)。


『woodstock -music from the original soundtrack and more-』

Woodstock.jpg アメリカの田舎町へ50万人以上を集め、ジミヘンはじめ錚々たる出演者で開催された空前絶後のミュージックフェスティバル「ウッドストック」のサントラ盤です。LPだと3枚組(CDだと2枚)の大ボリュームで、映画に収録されていない曲も入ってます。ロック好きでこれを聴いていないとしたら嘘、1度は絶対に聴くべし(^^)!!

 出演バンドのほとんどがアメリカのミュージシャン。イギリスはフーぐらいかな?そして、昔聴いた時のイメージと違い、意外とフォーク勢が多いです。昔はこのフォーク勢が退屈だな~とおもってたんですが、今聴くと退屈だったはずのフォーク勢がすごくいい。ジョン・バエズをはじめ、だいたい歌も演奏もヘタで( ̄ー ̄)、やっぱりアメリカはヨーロッパに比べると音楽文化後進国だったんだなあと思う一方、逆にいうとプロの職業音楽ではなく民衆の声がリアルに歌になったガチのフォークロアがアメリカにはあったんだなあ・・・というところが、大人になってから聴くとじんじん伝わってきます。ちょっとだけ英語が聞き取れるようになったのが大きいのかも。1曲目のジョン・B・セバスチャンの弾き語りなんて、大人になってから聴くと、なんで「I had a dream」なんていうもの悲しい曲を一曲目に持ってきたのか、これがすごく意味深でジ~ンときてしまう。。

 そして、ロック勢。僕的な最初のピークはCD1枚目の最後(という事は、LPだと2枚目A面ラストかな?)のジョー・コッカーのビートルズ曲「With a little help from my friends」。あのなんだかよく分からない曲を、感動的なロックバラードに仕上げていて、最初に聴いた時は驚きました。アメリカのソウルミュージックの伝統か、バンドは結構いい加減なのにヴォーカルがやたらスゴイ(^^)!
 ここから先がスゴイ事になって、押せ押せの大盛り上がり大会!こんな名演があるのかという演奏がめじろ押し。まず、サンタナの「ソウル・サクリファイス」が熱い、熱すぎる!!これを聴いて燃えない人なんていないんじゃないでしょうか?!インストロックの最高峰のひとつ、この演奏にぶっ飛んだ僕はサンタナのレコードを買いあさりましたが、けっきょくこれを超える白熱度の演奏はありませんでした。迷わず聴いて欲しい!!
 そして、あんまり有名じゃないかも知れませんが、速弾きアルヴィン・リー擁するテン・イヤーズ・アフターの「I'm going home」、速くて熱いロックンロール、これも凄い!!テン・イヤーズ・アフターもこれで漁りまくる事になったんですが、自分たちのアルバムではけっこう凝ったサイケな事をやってたりして、シンプルに勢いで押しまくる演奏はこれを超えるものなし!これも超おススメです!!
 そして、僕的なこのアルバムの白眉はスライ&ファミリーストーンの15分に及ぶファンク・メドレー、これが死ぬほどカッコいい、グルーブが凄い!熱い!これはロック好きなら死ぬまでに一度は聴かないと駄目です!!ラリー・グラハムのベースのうねり具合がエグい!客を煽りまくって絶叫に突入していく白熱度がヤバい!これまたここからスライのアルバムは聴きまくったんですが、やっぱりこれを超える勢いの演奏は他に無し(同じ曲のスタジオ盤は音がかなりショボイです^^;)、いや~これだけ名演が揃ったというのは、会場の熱気とかがハンパなかったのかも知れませんね。
 最後はジミヘン。伝説のファズで歪ませまくったアメリカ国家が入っているんですけど、実は僕、このサントラではそんなに感動しませんでした。その前のスライがヤバすぎたんだな…。でもですね、後にジミヘンのこのウッドストックのステージをフル収録した映像を見た事がありまして、それは凄かった!収録曲が違っていたらもっと感動したかも…ああでもやっぱり「I Had a dream」から始まって歪んだアメリカ国家で終わらせるところにアルバム編集のコンセプトがあったんだろうから、やっぱりそれは駄目か。。

 あんまりすごい演奏が揃ってるもんで、後になってアーティストごとにパフォーマンスをフル収録したCDが出たりしてます。僕はとにかくスライが気になるんですが、買った友人いわく「やめとけ」との事。そうそう、僕はロックのライブのフル収録盤に買い直して失敗した経験が山ほどあるので、素晴らしいこのアルバムで止めておくのが正解かも。ウッドストック、ロック好きでまだ聴いていない人は急いで聴きましょう(^^)!!

『Lester Young - Teddy Wilson Quartet / Pres and Teddy』

LesterYoung TeddyWilson Pres and Teddy ジャズがスウィングからモダンへと大きく変わった時代差が大きかったと思うんですが、30~40年代という全盛期レスター・ヤングの演奏を聴いて、「確かにこれもいいけど、僕的にはレスター・ヤングは30年代や40年代前半よりも50年代後半の音楽や演奏の方が全然いいな」と思った高校生の頃のボクは、夢よもう一度とばかりに、またしてもテディ・ウィルソンと共演したレスター・ヤングのレコードを見つけて買ってしまったのでした(^^;)。こういうレコードを買って喜んでるなんてなんてジジ臭い高校生だったんだろうか…。でもこれを聴いて、レスター・ヤングはやっぱり50年代後半が最高と思ってしまいました。特にこれは、ワンホーン・カルテットなので、レスター・ヤングの演奏が満喫できます(^^)。

 スウィング・ジャズ的なリラックスした雰囲気漂う音楽なんですが、さすがにモダンジャズ全盛の50年代だけあって、サックスはモダンジャズの影響があります。でも、それでハードに行ったり難しい追及に行ったりせずに、あくまで心地よく朗々と音楽するところは、語法はモダンに片足を突っ込みながらもハートは古き良き「歌心あふれるジャズ」。ピアノのティディ・ウィルソンは、モダンジャズ最前線の時代の勢いからすると古いタイプのピアノですが、でもブルースとかスウィングジャズとかのピアノのあの匂いって、僕はけっこう好きなんですよね(^^)。というわけで、これも何となく流しておくといつの間にか部屋の雰囲気が最高になってしまうという最高のリラクゼーション・ジャズだと思います(^^)。


かまやつひろしさん、逝去

Kamayatsu.jpgムッシュかまやつさんが死んじゃいました。享年78歳…なるほど、好きな音楽をやってこの年まで生きられたのなら、いい人生だったのでしょうね。

世代的にスパイダースに対する思い入れやリスペクトはないのですが、はじめ人間ギャートルズのエンディングテーマ「やつらの足音のバラード」、あれは子どもながらも心に響くものがあったなあ。まったく何にもないところに、星が生まれ、川が流れ、恐竜が生まれ…いい歌でした(・_・、)。あの頃のアニメって、エンディング・テーマにいい歌が多かった。天才バカボン、ルパン三世、アンデルセン物語、宇宙戦艦ヤマト…なにもかも懐かしい。。

僕は、かまやつさんのアルバムでは、セルフカバーしたものを聴いた事があるだけですが、キャッチーな曲がいっぱいあるのに驚きました。この人、実はポップスの作曲に一番の才能があるんじゃないかと思いました。ムッシュ、ショーケン、ジュリー、スズキヒロミツさん、堺正章さん…グループサウンズの人って、引退後もずっとテレビで活躍している人が多いですが、それってどれだけグループサウンズのブームが凄かったのかを物語っている気がします。今聴くとみんなビートルズとかストーンズとかアニマルズとかのマージービートをやりたかったんだと思いますが、イギリスはあそこから音楽性を進化させてロックの音楽的なレベルを高めていったのに、日本はあそこから音楽を差し引いてタレント性だけを残したジャニーズみたいな方向がマジョリティーになっちゃったというのが残念。ポップスでもいい音楽はみんな裏方か地下に潜っちゃったんですよね。日本もイギリスみたいな進化の仕方をしていたら、ムッシュさんももうすこし日の目を見たのかも知れません。

ご冥福をお祈りしますm(_ _)m。


『Lester Young and The Kansas City 6 -The Complete Commodore Recordings-』

LesterYoungKansasCity6.jpg 『THE JAZZ GIANTS '59』のレスター・ヤングの音楽にすっかり骨抜きにされたボクは、レスター・ヤング全盛期に録音されたというこのレコードに飛びついたのでした。今考えると、渋すぎる高校生だな(^^;)。。ただ、これが本当にジャズのガイド本によく載ってるあの名盤かどうかは分からないです。というのは…僕が買ったのは、「KANSAS CITY 6」というやつなんですが、名盤ガイドによく出てるヤツは、ジャケット写真もデザインもそっくりなんですが、よく見ると「KANSAS CITY 5」だったりして(゚m^;)ヤッチャッタカ。。ちなみに、「Kansas Citx ○○」というバンドは、カウント・ベイシー楽団の在籍メンバー数人で作ったコンボにつけられたバンド名だそうです。録音は1938年と1944年、僕が持っているのは日本盤の2枚組LPボックスセットで、これに入っている録音でレスター・ヤングがコモドアというレーベルに残した録音はすべてだそうで。コモドアと言えばビリー・ホリデイのアレですが、バップ直前ぐらいのスウィング・ジャズのレコードが多いレーベルなのかなあ…ゴメンナサイ、モダンジャズ以前は好きではあるんだけどぜんぜん詳しくないんです(^^;)。。そうそう、「コンプリート・レコーディング」というわけで、NGテイクがギッチリ詰まってるんですが、NGと言っても演奏がパッとしないからNGにしたんじゃなさそうで、同じ曲でもテンポが全然違ったり、長調と短調を入れ替えてる曲まであって、聴いてていろいろ楽しい(^^)。

 テディ・ウイルソンとの59年のレコードに比べると、いちばん違うのはリズムじゃないかと思います。特に38年の録音は、「ズンッ、チャッ、ズンッ、チャッ…」の2ビートがほとんど。ドラムもハイハットとスネアぐらいしか聴こえません。確かにスウィング・ジャズではあるんですが、匂いがビバップよりも、ジャズ寄りブルースとか古いアメリカのテレビや映画の音楽に近い感じ。それに比べると44年は格段の進歩で、もう共演者のレベルが全然違います…といっても、38年も名の知れたプレイヤーばかりなので、この6年でジャズが大進歩を遂げたという事なのかも。44年の録音は、音楽性がビバップと重なっている所もあって、セッション自体は相変わらずリラックスムードなんですが、サックスのアドリブが飛ばしてる感じ。バリバリ吹くんじゃなくって、気分良く乗りまくってます(^^)。アドリブで使ってる音も増えてるので、このあたりはチャーリー・パーカーあたりと比較して研究したら、ジャズのソロアドリブの発展にかんする発見がいろいろ見つかるかも(やりませんが^_^)。

というわけで、レスター・ヤングの演奏や音楽といえば、実際にはテディ・ウィルソンとの『JAZZ GIANTS '59』あたりよりも、こっちの方がメジャーなんでしょうね。59年の完成されたスムース・ジャズとはまた違って、発展途上にあった頃のジャズの古くて優雅な雰囲気がいい味になっている、古き良きレコードだと思います(^^)。
プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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最近気になってるCDとか本とか映画とか
 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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