1曲目「EZZ-THETIC」は、攻めまくりストレートジャズの代表のような曲と演奏。高速テンポで疾走しまくり、3管のアレンジもトゥッティ中心で、あくまでプレイヤーそれぞれの飛ばしまくるソロが中心。エリック・ドルフィーの参加が光りますが、実際には他のメンバーのソロも最高。ジョージ・ラッセル(pf, arr)のほか、ドン・エリス(tpt)、デイブ・ベイカー(tb)、スティーブ・スワロウ(bass)、ジョー・ハント(dr)、全員ソロがキレッキレです(^^)。 そして、アレンジャーとしての腕の見せ所はマイルス・デイビスの2曲目「ナーディス」以降で光ります。おお~これはテーマのブラスアンサンブルが見事ですね~、こういうアレンジを聴きたいからジョージ・ラッセルのアルバムを買うわけですし、マイルスやらブレッカーには絶対出来ない芸当でしょう。。3曲目はヘッドがモンクの曲みたいにグニャグニャしていてカッコいいですが、あとはただのソロ回しでした(^^;)、あ~でもこれはジョージ・ラッセルのピアノソロが面白いな、これもモンクっぽくて面白い、分析してみたらいろいろ発見がありそうです。そして4曲目のオリジナル「THE LYDIOT」でついにラッセル節全開!!これはほとんど『Jazz in the Space Age』に入ってた「Chromatic Universe」のコンボ版といった感じ。僕はこれが一番好きだ。。5曲目は和声やアンサンブルというよりも、楽曲の様式がかなり面白いです。最後の「’ROUND MIDNIGHT」は、イントロにちょっと工夫がしてありますがちょっとクサいかな、ヘッドに入って以降は普通でした。