心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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日野皓正さん、中学生にビンタ


 ジャズ・トランぺッターの日野皓正さんが、日野さんが指揮をする子供たちのジャズアンサンブルの本番中に、演奏者のひとりである子供に往復ビンタをしたと話題になってます。ありゃ、リアル「白昼の襲撃」をやっちゃったか(^^;)。
 このバンドは世田谷区教育委員会の主催で、区が取り組む「新・才能の芽を育てる体験学習」の一環で組まれたものだそうです。毎年、公募で区内の中学生が集められ、4カ月間、日野さんのもとで練習を積んで、8月のコンサートでその成果を発表する、のだそうで。そして、その動画をYouTubeで発見。見てみたところ…

・ある中学生がドラムをたたき続ける(ソロ?)
・日野さんが子供からスティックを取りあげる
・中学生、それでも手でドラムをたたき続ける
・日野さん、その子供を押さえつける
・中学生、なおも叩く
・日野さん、中学生のアタマを持ち上げ、他のドラムの子の方を指さしたりしながら何か説明
・それでも中学生叩く
・ビンタ

 もう、大体何があったか分かる気がする…。フォーバースのソロ回しかなにかでひとりだけ4小節を超えても延々叩き続け、他の人にソロを回さず、止められても無視した、みたいな感じなんでしょうね。動画を大きな音にして聴くと、日野さんは「みんなでやってるんだろ、おまえだけの○○じゃないだろ・・・」と叱ってるように聴こえます。ボク的には、行きすぎた中学生に言っても聞かないからちょっとビンタしただけで問題になってしまう、こっちの方が驚きです。動画見る前は「あ~あ~日野さんそりゃいけないよ」と思ったんですが、見た後は「スティック取りあげられても口で注意されてもルール破りをつづけるなら張り倒されない方がおかしいわ」と思ってしまいました。この中学生にとっても、成人になる前にこういう事を教えて貰えたのは良かったんじゃないかと。ドラマー君、若いうちに悪いことを悪いと叱ってくれる先生に出会えてよかったね(^^)。



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『Ivo Pogorelich / Chopin: 4 Scherzi』

Pogorelich plays Chopin Scherzo ショパンのスケルツォ三昧の8月終わりになってきました。う~ん音大に入ろうと格闘していた若いころを思い出すなあ、あの頃は大好きだったはずの音楽が半分苦痛になってたよ、だってうまく弾けなくってあせるばかりだったんだもん(^^;)。。これはポゴレリチによるショパンのスケルツォ全曲集。

 今さらですが(もっと早く書けよ^^;)、スケルツォというのは「諧謔曲」でユーモアある曲という意味、速い3拍子系の曲です。でも僕的にいうと、ショパンのスケルツォはどれもとても冗談とは思えない超シリアスな始まり方をします。しかも「冗談だよ」なんていって軽く弾けるような曲じゃない、3番の10度音程なんて、指が届かないよ。。でもって、ポゴレリチという人はちょっと破天荒な所がある人で、大有名曲を「ここはピアノと指定されてるけどフォルテの方がいいだろ」「ここはスタッカートだろ」「いま主流のテンポ解釈では遅すぎるだろ」みたいな感じに、速度記号も表現記号も無視して曲を自分色に染め直してしまう(^^;)。まあ、そういう癖(独創性?)のある人なので、デビュー前にピアノコンクールに出た時も賛否両論、ショパン国際コンクールでは大もめにもめた結果、審査員の一人アルゲリッチが持ち前のヒステリーを発揮、「彼の天才が分からないようなコンクールなんて!」と怒り狂って退場するという事態にまで発展(^^;)。う~んラテン系の女性は気が強いなあ。というわけで、このポゴレリチのスケルツォですが…いや~人というのは齢をとると丸くなるもんなんだなあ。アシュケナージのような完璧で流麗な感じではなく、ガツンガツンと来るところと流麗な所を対比させてる感じ。なんといっても「諧謔曲」ですからね、ショパン自身もユーモアの余地を残して書いた曲だと思うので色々な演奏があって良いと思うし、その中では劇的で迫力あるものにするにはなるほどこれは、と思いました。しかしうまい…。1番がなんかギクシャクした変な感じでしたが(たぶん狙ってやってるんでしょう)、他は非の打ちどころのないショパン「スケルツォ」でした。でも、対比的な演奏なので、ホロヴィッツやアルゲリッチみたいに一直線に一気に駆け上っていくような感じじゃありません。その辺でいうと、破天荒でものすごい勢いで演奏していた若いころのポゴレリチのスケルツォも聴いてみたい(^^)。僕的なスケルツォ選手権は、全員優勝!その優勝のなかの1位は情熱のアルゲリッチ、2位は狂乱のホロヴィッツ(これ、録音さえ良ければ1位だったかも)、3位はメリハリのポゴレリチ、4位は完璧なアシュケナージ、でした(^^)。いやあ、でも全部いいんですよ、劣っているとかそういんじゃなくって、色の違いみたいなもんです。。



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『Vladimir Horowitz / CHOPIN COLLECTION complete chopinrecording on RCA』

Horowitz_ChopinCollection.jpg アシュケナージのショパン・スケルツォを聴いていたら、素晴らしいんだけどあまりに完璧で息が詰まってしまった(^^;)。もっと狂気の沙汰の暴力的なショパンが聴きたくなってきたぞ(ゴソゴソ)…お~あったあった、ホロヴィッツのショパン・コレクションです!ホロヴィッツがRCAに残したショパン録音全集で、RCA時代という事は若いころ。若いころのホロヴィッツといえば、力でねじ伏せる系(^^)。ものすごいテクニシャンですが、自分が演奏できるか出来ないか際どい速度にでも強引に押し入って、ピアノが壊れるんじゃないかというぐらいにそれを無理やり演奏しきっちゃうみたいな、なんか憑きものがついているようなピアノ。アルゲリッチやアシュケナージより古い人なのに間違いなく超絶テクニシャンのひとりですが、うまいというよりすごいと言いたくなってしまう人です。あ、これは若いときのホロヴィッツの話ね(^^)。

 若いころのホロヴィッツは、超絶技巧オンパレードの演奏困難なロマン派音楽に挑戦することが多いです。そしてその演奏は、さっきも書いたみたいに時として危険な所に踏み込んで、しかもそれを強引にねじ伏せちゃうような感じ。すんごいです。ただ問題は、録音が古いので、音がちょっと潰れちゃってたりするし、モノラル録音だったりもするしというわけで、多彩な音色の使い分けとか、微妙なタッチの差とかが聴きにくい(T_T)。色んな人の証言では、その圧倒的な演奏よりも「音が多彩」「音が独特」というものが結構多くて、実はそこもすごかったんじゃないかと思うんですが、ちょっとボクの耳では、残された録音からそこまで判断できないっす(^^;)。ただ、晩年の録音で、若いときの圧倒するような演奏じゃなくって、それこそ音を見事に使い分けた立体的な演奏のコンサート録音を聴いたことがあるので、実際にそうだったのかも。でも、そういう細かい所が聴けなくても、やっぱりこの鬼気迫るスケルツォはすごい!!僕が憧れたピアニストって、音大だと「真似しちゃいかん」と言われた事が多いです。グールドは背中まるめて目の前に指があるような姿勢で弾くのは力の伝達がうまくいかないからダメ、ホロヴィッツは指が伸びてるからダメ、みたいな。そんなのいいじゃんね、世界最高峰の人がそれで見事な演奏を出来てるんだから。。

 僕的には、富士山とかを世界遺産認定するより、こういうものを世界遺産に選定すべきだと思っちゃうんですよね。これはクラシック・ピアノを聴く人だったら絶対に聴いておきたいボックスであるどころの話じゃなくって、人類の遺産じゃないかと。ああ、こんなすごいものに触れることができて、僕は幸せだよ(^^)。。


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『Ashkenazy / CHOPIN: 4 ballades and 4 scherzos』

AshkenazyCHOPINScherzos.jpg なんと今年初めて書くクラシックの日記かも。クラシックはむかし自分でやってたから(趣味としては今でもやってます^^)、その演奏がどれだけスゴイのかヘタなりに少しわかるんですよね。だから、手厳しい評論家さんやクラシックファンみたいに「表現が浅い」「これは○○が甘い」みたいな目線にはなりにくくて、いつも「すごい」ばかりでレビューにならないという(^^;)。自分と比較しちゃうんですね…。

 さて、これはアシュケナージというクラシック界で超有名なピアニスト&指揮者による、ショパンのバラード&スケルツォ集。ショパンの場合、バラードといったっていく所ではグワ~って弾きまくるので、かなりすごいです。それからスケルツォ、これは数ある音楽の中でも激情中の激情の音楽というか、とんでもなくスゴい(^^)。前にこれまた凄まじいピアニスト・アルゲリッチのデビュー盤でのショパンのスケルツォ3番について書いた事がありましたが、3番は僕の人生の前半生を変えた曲でもありました。これにやられて音大を目指そうなんてなっちゃったんですから(^^)。今思うと、「音大を目指そう」じゃなくて、「リサイタリストになろう」ぐらいでないと駄目だったんでしょうが、当時の自分のレベルではそんなのは見てはいけない夢、小中学の時にコンクールでバンバン受賞しているレベルじゃないとね…。でもって、アシュケナージのスケルツォですが…いや~演奏が機械のように正確ながらも淡泊になりがちな人なんですが、これはすごい、すごいっす!!ものすごいです!!すげ~(ああ、またしてもスゴイしか言えなくなってしまった^^;)。

 クラシックをあまり聴かない人に最初に推薦したいクラシックは、超一流の人が演奏したショパン「スケルツォ」やリスト「超絶技巧練習曲」あたりのピアノ曲の演奏です。でもって、「安く売ってた」とか、そういう理由でCDを選んじゃダメ、超一流のものすごい人のCDを聴くべきです! 「クラシックは退屈」なんていってる暇がないほどの鬼気迫る音楽、これを聴いてぶっ飛ばない人なんていないんじゃないかなあ。クラシックって、スコアを見て忠実にそれを演奏して…みたいな曲優位のカタい印象があるじゃないですか。でもショパンやリストは自分が超天才的なピアニストだったもんだから、実はジャズやロックよりも演奏本位で、しかもそれらの音楽よりめっちゃハードだったりします。曲はあるにはあるんですがモチーフ半分即興半分だったんじゃないかというほどに演奏重視のプレイヤー目線の音楽。じっさい自分で自分の曲を演奏する時もアドリブでどんどん変わったんだそうです。ショパンのスケルツォなんてその典型で、一応楽譜には書いてあるけどスケールを超高速で一気に下るところなんかは「あ、ここはアドリブだったんだな」「ここもスコアなんて無視で狂ったように感情的にアドリブしてたんだろうな」とか、分かるんですよね。そういう音楽だから、楽譜に忠実に演奏しているように聴こえるアマチュアがさらいましたみたいな演奏ではもうダメで、いま即興で演奏しているかのように鬼気迫ってグワアアアアッて来てほしいんです。口でいうのは簡単ですが、ひと通り演奏するだけでも大変な曲でそんな所までいけるのは世界のトップのほんのわずかな人だけ、僕みたいに本気でピアノをやろうと思ったのが中学生の時だったなんて人では話にもなりません。。それがアシュケナージさんの演奏ときたら…いや~楽譜を演奏しているなんて思えない、まるで今アドリブで生み出してるかのようなすごさ。ショパンのスケルツォはアルゲリッチにアシュケナージにポゴレリチにホロヴィッツと、すごい人の演奏は本当に即興で演奏しているかのような凄さがあります。おススメの一枚、これはちゃんとCDで買って、いいオーディオで聴いて欲しい、迫力が違います!YouTubeや安物のオーディオで聴いてもこのすさまじさは絶対わからないと思うんですよね(^^)、まあハイレーテンシーでyoutubeにあがっていて、それをちゃんとしたアンプで鳴らせるならまた違うのかも知れませんが(というか、無断でアップはそもそも違法か^^;)


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映画『ひゃくはち』

Hyakuhachi.jpg 日本の夏の風物詩、夏の高校野球も今日でベスト4が決定、いよいよ大詰めですね!僕は甲子園にけっこう近い所に住んでるもんで高校野球もプロ野球も親近感あります(^^)。そしてこの「ひゃくはち」は、高校野球の映画。なんでも、野球のボールの縫い目は108なんだそうで、人間の煩悩の数と同じ(^^)オオ~。この映画、メッチャ面白かったです!!

 この映画の何がいいかっていうと、甲子園にいくような野球校の野球部の様子がリアルに描かれている事、お涙ちょうだいの感動ものにせず、笑いあり涙あり苦しみあり喜びありで、かたよらずに高校生の感性が描かれてる所、このふたつがよかった!野球部の寮生活で、夜の練習の合間にタバコ吸ったり、監督や部長がプロのスカウトマンや新聞記者と癒着していたり、でも生徒も監督も野球に対して本気だったり。これがやたらとリアル(^^)。ボクは、この時期にやる「熱闘甲子園」という番組が大きらいで、高校野球をわざわざ感動的に演出するあの感性に嫌悪感を覚えます。実際のところは絶対にこの映画みたいな感じだって(^^)。。高校野球で喧嘩やたばこで出場停止になる学校がありますが、自分が学生の時を思い出すと、たばこをまったく吸った事のないやつの方が珍めずらしいっすよね(^^;)、最近の若い人は酒も飲まない車も乗らないという事で、昔よりはそういうのは減ったのかも知れませんが、少なくとも昭和はそうじゃなかった。そこをきれいごとで描かずに、かといってシリアスに書かず、「あ~疲れた、今日も練習ガンバッた、一服したらシャワーして明日の朝練ガンバろう」とリアルに描く所がいい(^^)。あと、年に数回ある休日に合コンして、女子大生とHしちゃうとか、でもそれも純粋に明るい感じでいい(*・∀・)。。いいとか悪いとかじゃなくて、本能ですから、ばれないようにしてみたいのが普通ですよね。一方で、ベンチ入りできるかどうかスレスレの球児のお父さんの気持ちとか、なんとかそこに滑り込もうとする選手の気持ち、もうベンチに入れないと悟って野球部を去る生徒の心情、こういう所も気きっちり描かれてます。というわけで、見ている間に飽きる事が全然なく、すごく面白く見ることができました(^^)。

 高校生の頃の悪ふざけとか頑張りとか友情とか異性関係とかって、まさにこういう感じだったなあと思い出しました。きれいごとで美化しない、かといってドロドロじゃなくって笑いあり涙ありの等身大の青春時代を描いた、大人の鑑賞に堪える素晴らしい青春映画、よかったです!!


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『The Beach Boys / Smiley Smile』

BeachBoysSmileySmile.jpg ペット・サウンズの次に発表されたビーチ・ボーイズ最大の傑作&問題作。ペット・サウンズのさらに上をいく完成度、同時にペット・サウンズどころではない病んだアルバムに仕上がってます(^^;)。大名曲「グッド・バイブレーション」が入ってますが、健全なのはその1曲だけです。ポップスなんだけどとにかくキモチ悪い、さわやかに始まる1曲目も、途中で「あら?…」となるし、3曲目「FALL BREAMS AND BACK TO WINTER」は完全に病気、4曲目でやっとまともになったと思ったらだんだんテーブの回転速度が上がって、いきなりナレーションが飛び込んできて…もう、精神分裂症の人が描いた絵みたい。まともな人が一生けんめい恐く作ろうとするデスメタルより、危ない人が能天気に作ったポップスの方がコワいんだな…。

 この頃のビーチボーイズって、作曲&ボーカルのブライアン・ウイルソンがノイローゼで精神病院通い、人を悪魔呼ばわり、奇行も目立っていたそうです。でもですね、そこまでノイローゼになるのも、「完成度の高いものを作る」というプロ魂があったからで、実際にみごとな完成度、モノを作る人ならこの細部にまでこだわるところはみんな見習うべきレベルかも。突きつめてこそプロですよね(^^)。そしてこの後、ブライアン・ウイルソンさんは精神がライブに参加できるレベルではなくなってしまい、メンバーとも音楽の内容とかで食い違い(そりゃそうか)、ビーチボーイズの歴史はこのへんで一段落。完成度の高さだけじゃなくって、精神疾病のある人がイメージする音楽がどういうものかが分かるという意味でも、ものすごく価値あるレコードなんじゃないかと。



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『The Beach Boys / Pet Sounds』

BeachBoys_PetSounds.jpg 「アメリカン・ポップスにさんぜんと輝く大名盤!」…という触れ込みで、若い頃にワクワクして買ったアルバムです(^^)。まず気をつけなきゃいけないのは、ビーチボーイズといっても、このアルバムはまったくサーフミュージックじゃないという事。ポップスです。しかも、練りに練られたポップスです。山下達郎さんとか、ある時期の日本のポップスが目指した音楽って、まさにこのアルバムなんじゃないかと。

 実に練られたアルバム、これぞプロのしごと!ぶ厚いウワ~ンと鳴ってるリバーブの音とか、フィル・スペクターそっくり(^^)。でも…「サマーデイズ」のところでもちょっと書いたんですが、このあたりのビーチボーイズの音楽って、ポップスのウキウキする耳ざわりのよさとか心地よさだけじゃなくって、部屋にこもってひたすら音楽を作りつづけてるオタク臭を感じてしまうというか、ちょっとマニアックなものになっちゃった気が(^^;)。バンドだけじゃなくって弦や管やティンパニが入ったりしてますが、ピッチがあってなくて気持ち悪かったり、執拗にリフレインが繰り返されたり…ちょっと偏執的なかんじで、僕はこのアルバムを明るく楽しく聴く事が出来ないんです^^;。実際、これ以前のアルバムと比べると、不協和音の使われる量が圧倒的に多くて、これが緊張感を作る為に使われているようには僕には聴こえなくって、気持ち悪くするのが目的に聴こえちゃう…「DON'T TALK」とかは、とくににそんな感じです(^^;)。アルバムの最後は電車の走る音と犬の吠える声だし、曲やアレンジを仕上げる基準が、もう「心地よい」じゃなくなってたんじゃないかと。たしか、作曲をしていたブライアン・ウイルソンは、この辺でノイローゼになっちゃうんじゃなかったでしたっけ?映画監督のデビッド・リンチさんは、映画の中でアメリカン・ポップスを、楽しい表とおぞましい裏の両面を持つものとして使いますが、あのイメージって僕にとってはロイ・オービンソンとこの時期のビーチ・ボーイズがドンピシャ。久々に聴いたんですが、練りに練られて作られた素晴らしさの半面、戦後アメリカの西海岸の明るく幸福なイメージのビーチボーイズの終わりというか、明るい人の闇の一面を見てしまったような、そんなアルバムです(^^)。この後ビーチボーイズはさらに闇に突き進んでしまうという…そこまでいくと、逆に楽しめちゃったりするんですが(^^;)。



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『The Beach Boys / Summer Days (and Summer Nights !)』

BeachBoysSummerDays.jpg ビーチボーイズの「LONELY SEA」に感動したボクは、次に「California Girls」という曲を聴いて叩きのめされてしまいました。それまでの僕は、邦楽より洋楽、巨人より阪神、馬場より猪木という人だったので、とうぜんポップスよりロックの方がぜんぜんいいという価値観にあったわけですが(^^;)、「カリフォルニア・ガールズ」の完成度のすごさに「うわあ、ポップスすげえ…」となってしまったのです。ポップスなので、耳ざわりよく人を心地よく楽しませるよう作ってあると思うんですが、「カリフォルニア・ガールズ」のイントロやサビの連続転調、コーラスワークの完成度、単なるコーラスの繰り返しでなく徐々に厚みと変化を与えるアレンジ能力の高さ…もう、これ以上の完成度を持つポップスなんてなかなかないんじゃないかという素晴らしさ。それはこの一曲だけじゃなく、「LET HIM RUN WILD」などなど、他の曲にも言えます。素晴らしいコーラスを武器に、長年のキャリアを積みながら、作曲やアレンジがついにここまでのレベルに来たのか…という感じ。本当に見事、ビートルズですらここまで完成度の高いポップ・アルバムは作れなかったんじゃないかなあ。僕にとってのビーチボーイズ最高傑作はサーフィンUSAでもスマイルでもペットサウンズでもなく、間違いなくこのアルバム。いつ聴いてもいいです。それどころか、50年代から続いたアメリカン・ポップスのひとつの頂点とすらいえるかも。コーラスもののポップスでは、ビートルズでもアバでもなく、この時期のビーチボーイズだと思ってます。

 この先、ビーチボーイズは「ビーチボーイズ」というバンド名からは想像もできないようなディープな世界に突っ走ります。これがまたすごいんですが、でもアーティストとしての完成度はさらに磨かれていく一方で、ポップスとしての気持ちよさは徐々に犠牲になってしまいました。ペット・サウンズは完成度は高いとは思うんですが、ポップスの気持ち良さが失われてしまったというか、偏執的でどこか病的に感じるんですよね…。そういう意味でも、ビーチボーイズを聴くならペットサウンズだけじゃなくって、ポップスとしての最高峰のこのアルバムもぜひ聴いていただきたいなあ、と(^^)。


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『The Beach Boys / Surfin' USA』

The Beach Boys _SurfinUSA 台風襲来で奇跡のビッグウェーブ、これはサーフィンだな(^^)。というわけで、ビーチ・ボーイズです!!「ビーチボーイズ?ダッせえ…」と思った方、そういわずに最後まで読んでいただけないでしょうかm(_ _)mオネガイシマス。。

 ハードロックのあとジミヘンとかクリームとかクリムゾンとかにぶっ飛んだ中学生のころの僕みたいな人にとっては、ビーチボーイズなんて軟弱の極み(^^)。それでも聴こうと思えたのは、ビートルズあたりの音楽が「あ、古いかんじけどこれはこれでいいな」という体験があったから。それでも「サーフィンUSA」は、キャロルの「ファンキー・モンキー・ベイビー」とかワイルドワンズの「思い出の渚」クラスでダサいと思ってました(^^;)。でも、たまたま聴いていたラジオで、「LONELY SEA」というバラードが掛かったんです。これがメッチャクチャいい曲で、しかも男声コーラスがヤバいぐらいに美しい。フィフティーズっぽかったんですが、ボビー・ヴィントンの「Mr.Lonely」をもしのぐほどの名曲、ティディ・ベアーズの「To Know Him Is To Love Him」とどっちがいいだろうかというほどにしびれてしまいました。誰だこれは…と思ったら、なんと「サーフィンUSA」のイメージだけで馬鹿にしていたビーチボーイズじゃないですか!いや~驚きました。でもって、この曲の入ったアルバムを探したところ…よりによって「サーフィンUSA」に入っていたという次第(^^;)。しかし、これが買ってきて聴いてみると、コーラスがめっちゃ美しかった。ビートルズのコーラスを「メッチャ綺麗だな~」と思っていたのに、ビーチボーイズは2枚も3枚も上。いや~、聴く前はチャカチャカした古くさい軽音楽と勝手に思って食わず嫌いだったんですが、実際はバラードあり見事なコーラスありロックンロールありサーフィンありという多彩なポップ・グループでした(^^)。というわけで、「LONELY SEA」を聴いたことのない方は、ぜひこのアルバムで体験してみて下さい!僕はこれを聴くと、夏の終わりの少し寂しい海の情景がブワッと浮かんで、泣けてきちゃうんです…


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Amazon 2段階認証でエラーが発生したとき

 今年(2017年)の5月から、Amazon に「ログインするときの2段階認証を設定しろ!」と言われてそうしていたのですが、少し前の7/27に認証2段階目になってエラー発生、「内部エラー. 後でやり直してください。」というメッセージが出てAmazon にログインできなくなってしまいました(T_T)。いつまでたっても解消されないのでカスタマーセンターに連絡。話によると、私に限らず2段階認証でエラーが発生していたそうで。というわけで、2段階認証でエラーが発生した時の対処法を。

対処法:アマゾンさんのカスタマーサービスに対応して貰う
 メールでも電話でも受け付けできるんですが、結論から言うと僕の時は「なぜエラーになるのか原因が分からんので、いちど2段階認証を解除してくれ」という事でした。それってつまり、エラーが出てしまったらもう解除するしかないということですよね(゚ω゚*)ダメダコリャ。。というわけで、解除方法をメールを送ってもらい、2段階認証解除の手続きをした次第。ちなみに、解除には免許証のコピーとか身分を証明するものが必要で、しかも解除まで1~2日かかるとの事。メンドクセエ(- -*)。。

 僕はすぐに2段階認証の解除を申し出たので、2日ほどでアマゾンにログインできるようになりました。2段階認証のエラーの方は、翌7/28復旧せず、翌々7/29も復旧せず、7/30も「引き続き担当部署での調査、対応を行っております」、7/31以降今日の8/5まではまったく音沙汰なし。アマゾンめ、原因究明をやめて逃げたんじゃ^^;…もし待ってたら延々待たされてイライラしたでしょうね。もしこうなったときは、復旧を待たずに2段階認証の解除を申告して、システムが復旧してから再度2段階認証を設定した方がいいと思います。
 ちなみに…数か月前に2段階認証の登録をした時、「2017年7月から2段階認証が必須になるよ」みたいなアナウンスを読んだ記憶があって、それで2段階認証をする事にしたんですが、7/28のサービスセンターの説明では、2段階認証は強制ではないとの事でした。そりゃそうですよね、色んな状況がある人に対応できるシステムじゃない上に(僕の場合はガラケーがネックだった、誰もがスマホを持ってる前提でシステムを作らないでくれ…)、システム上でもこんな不具合が出るようだとね。。


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『Sheena Easton / The Lover in Me』

Sheena Easton The Lover in Me ドン・ジョンソンときたら、すぐに思い出すのがシーナ・イーストンさんです。マイアミ・バイスで恋人役でしたからね(^^)。シーナ・イーストンさんを語れるほど知っているわけではないのですが、「Follow my rainbow」というバラードの詞は心にグッとくるものがあって好きでした。

 シーナ・イーストンさんはアメリカで大ブレイクという印象もありますが、イギリス(スコットランド)の出身です。ヴォーカルオーディションの番組で優勝して大抜擢、そのあとは音楽もファッションもアーティストイメージもコロコロと変わりながら、とうとう飽きて捨てられたと思われたところで再ブレイクしたのが1988年のこのアルバム。80年代終わりになるとプリンスとかベビーフェイスとかのブラック・コンテンポラリーなんて呼ばれる音楽が洗練されたサウンドを作っていた頃で、この時のイーストンさんはベビーフェイスのチームに音楽を依頼。いま聴くと「ああ実に薄っぺらい音だ」と思わなくもないんですが、当時は…やっぱり薄っぺらいと思ってた(^^;)。でも、このアルバムに入ってる「Follow my Rainbow」の歌詞を聴いた時、僕はしびれてしまったんです。

I’m not just looking for an answer to my prayers or my dreams
It’s just I feel my love needs more consistancy
I’m about out of luck, half out of time, I’m just about to lose my mind, I’m starting to lose touch with my reality
祈りや夢に答えなんか期待していない
ただ愛に一貫性を感じたいだけ
運に見放され、時間切れになりかけ、正気も失いかけ、現実が分からなくなりかけている

I never wished on stars, I never thought that dreams came true, yet in the midst of all my disbelief
Darlin’ now I feel like I am long overdue
I search high and low to find my pot of gold and that’s why…
星に祈った事もなければ夢が実現するなんて考えた事もない、不信感さえ募りつつある
ダーリン、待っているだけでは駄目だと今は感じる(=長年の懸案はそういう私だと感じる)
(自分で)どこへでも幸せを探すわ、だから…


 例によって怪しい訳で申し訳ないですが(^^;)、この詞にしびれました。ある種の空しさや諦めがあって、それはそうなんだけどそれって「feel like I am long overdue」なんじゃないかと思えてならなくなってきた私は「to find my pot of gold」に踏み込むわけですよね。いやあ、すばらしい詞なもんだから、月並みな曲とアレンジまですばらしく感じてしまう(^^)。。本当に心に刺さったんです。

 シーナ・イーストンさんって、日本でいう産業音楽の歌手さんという位置にある人だと思います。音楽を作るのはプロのクリエイターさんチーム、売るための戦略やイメージ作りをするのはレコード会社のディレクターさんをはじめとした販売戦略チーム。イーストンさん自身は歌が好きで一生懸命トレーニングをして、歌を歌っていたいからオトナの業界人のひとたちの言うとおりに音楽性も主張もコロコロ変え、イメージも素朴な清純派みたいな歌詞やファッションになったり、金髪ソバージュにほとんど下着同然のステージ衣装でおっぱい半見えで挑発的な言葉を吐き出すセックスシンボルになったり、黒のストレートでエキゾチックになったり、ポピュラー音楽界に踊らされ続けた操り人形のよう。80年代の音楽界って、日本も英米もまさにそういう産業界だったように思います。でも、こういうザ・資本主義な今の社会の中で「lose my mind」で「lose touch with my reality」になってる人って、実は僕たちみんななんじゃないかという気がするんですよね。だから、この詞を聴いて僕はしびれたんじゃないかと思います。彼女自身が努力してオーディションでグランプリを取ったり、離婚を4回も繰り返したり、一方でボランティアで多額の寄付をしたり。ただの産業軽音楽といってしまえばそれまでなんですが、完全な人なんていないわけですから、迷い、足を踏み外し、天狗になったりした事もあり、でも芯のところは一生懸命マジメに生きようとしている小市民な感じがして、僕はすごく好感を覚えるのでした(^^)。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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