・フォルツァンドとスフォルツァンド(fz、sf またはsfz):強く演奏するフォルテ、弱いピアノは有名ですが、その音を強く演奏する時にこの演奏記号を使う時があります。「s」の有無の差は「すぐに」というわけで、fzだとその音に向けてじゃっかんクレッシェンドしてすぐデクレッシェンドする感じ、sfzだといきなりその音を大きく!あ、fp(フォルテピアノ or フォルテスービトピアノ)なんて記号もあって、これはその音だけドンって大きく弾く感じ。sforzato p(スフォルツァートピアノ)は、fpのもっと激しい感じ。僕はこれらがうまく弾き分けられず、先生に「sfzじゃないよfzだよ」なんて怒られてました(;_;)。。
・スル・ポンティチェロ sul ponticello / スル・タスト sul tasto:ヴァイオリンやギターなんかの弦楽器で、駒の近い方で演奏するのがスル・ポンティチェロ、その逆がスル・タスト。趣味でギターを演奏するようになってから思ったのは、ギターってピアノと比べて音色が多彩!!ソステヌートペダルを駆使したとしてもギターにはかないません。。あと、エレキギターやスティール弦のギターだと音色を使い分けにくく、デュナーミクですらあまり幅を持たせられないんだと驚きました。ギターを弾くなら絶対ガット・ギターがいい。ジャズを演奏するとしてもガット・ギターがいい。
ジャズのチャールズ・ミンガスの名曲「Goodbye Pork Pie Hat」は、ああいう綺麗な和声を作った音楽をこういう直線的なものにしちゃうのはちょっとアレな気がしましたが、他はパーフェクト!!アルバム「THERE AND BACK」が気に入った人は、ぜったいこのアルバムも気にいるはず、ロックの大名盤、フュージョンの大名盤、ジェフ・ベックの代表作のひとつだと思います!!
80年の大名盤『THERE AND BACK』を生み出す事になったジェフ・ベックのインスト/フュージョンロック路線。そのスタートとなったのが、その5年前に発表されたこのアルバムです。このアルバムもカッコいい!!
カッコいいんですが、やっぱりまだこの路線を始めたばかりという事もあるのか、『THERE AND BACK』ほどキレッキレじゃないです。まだ、元ヤードバーズのギタリストという面影がチラホラ(^^;)。アルバムがまったりした曲から始まるもんで、掴みがイマイチにかんじるのかも。でも、アルバム3曲目から、「うおお、メッチャっこいい!!」っていうフュージョン路線の曲が出てきて(それにしても、ドラムのリチャード・ベイリーのパラディドルが凄すぎる…フュージョン路線のジェフ・ベックの音楽って、実はフィルが多くてメッチャタイトなドラマー陣がめっちゃ重要な気がする)、A面最後の「Scatterbrain」に辿りついた時には絶頂に達するような快感!!なんとなくですが、「Scatterbrain」って、当時のロックギタリストにとっては衝撃だったんじゃないかなあ、変拍子で同じ音型をコード進行に合わせて上昇していくリフ…僕がもしロックギター少年だったら、コピーしようと躍起になったに違いない(^^)。ジェフ・ベックの曲で一番好きな曲と言って「Scatterbrain」を挙げる人ってけっこう多い気がします。あ、あと、個人的にはアルバム最後の「Diamond Dust」は、曲に浮遊感があってこれもすごくいい…こういう曲って、フュージョンがジャズ和声を深くして、ようやく書けるようになった曲想だと思います。その前だととてもこういう曲はかけなかったんじゃないかと。