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知ってると通っぽい音楽用語集! その2

第2回でございます!がんばって音楽通になりきりましょう(^^)。

・リハーサル・ナンバー(練習番号):クラシックのスコアに、四角で囲って小節数が書いてあるじゃないですか。あれ、リハーサル・ナンバーと言います。転じて、AとかBとかも「リハーサルナンバー」って言う時があります。「リハーサルナンバーいくつから?」と訊かれた時に「え?」ってならないようにしましょ~!

・ウナ・コルダ una corda:ピアノのソフトペダルを踏む指定です。ピアノに限らず、指揮者とかが「そこはウナ・コルダでしょ」なんていう時があるので、覚えておくと便利です(^^)。

・ヴィオロンチェロ Violoncello:チェロといえば、チェロの正式名称はこういいます!VCとかvcl なんて略号が使われて、この言葉を知らないとスコアを見た時に「あれ、この楽器って何?」ってなっちゃって、シロウトである事がばれてしまうので注意(^^;)。

・ディヴィジ divisi:弦楽のヴァイオリン譜なんかに、同時に音がふたつ書かれてる事がありますが、その時に「divisi」とか「div.」書いてあったら、それはダブルストップじゃなくってふたりの奏者が分けて演奏します。ちなみに、プルトの右側の人が高い方の音を演奏。ちなみに、重音で書かれてるけどディヴィジせずにダブルストップで演奏して欲しいときは、「non div.」なんて書きます。

・バソン:バスーンの事です。厳密にいうと、バスーンはドイツ式とフランス式の2種類に分けることが出来て(ドイツ式とフランス式に分かれるものってけっこう多いです…弓の持ち方とか^^)、 ドイツ式を「ファゴット」、フランスを「バソン」なんて使い分ける事も。ファゴットの方がキーが多くて機械的に進化した形。海外のオケでは、どちらかに指定される事もあるそうです…フランスのオケだとバソン限定とか。

・コーラングレ(コール・アングレ):そうそう、ダブルリードの楽器でいうと、コール・アングレというのもあります。僕は初めてきいた時、「えっ?」ってなっちゃいました(^^;)>イヤア。要するにイングリッシュ・ホルンの事です。

・フォルツァンドとスフォルツァンド(fz、sf またはsfz):強く演奏するフォルテ、弱いピアノは有名ですが、その音を強く演奏する時にこの演奏記号を使う時があります。「s」の有無の差は「すぐに」というわけで、fzだとその音に向けてじゃっかんクレッシェンドしてすぐデクレッシェンドする感じ、sfzだといきなりその音を大きく!あ、fp(フォルテピアノ or フォルテスービトピアノ)なんて記号もあって、これはその音だけドンって大きく弾く感じ。sforzato p(スフォルツァートピアノ)は、fpのもっと激しい感じ。僕はこれらがうまく弾き分けられず、先生に「sfzじゃないよfzだよ」なんて怒られてました(;_;)。。

スービト subito:「すぐに」という意味で、「subito f」なんて書いてあったら「すぐ強く!」みたいな感じです(^^)。

・ポコ poco、ポコ・ア・ポコ poco a poco:poco は「ちょっと」。「poco f」なら「ちょっと強く」みたいな感じ。poco a poco は「ちょっとずつ」。「poco a poco cresc.」なら、「ちょっとずつクレッシェンドです(^^)。

・テヌートten. とソステヌートsost. sosten.:音符の上に横棒が引っ張ってある奴がテヌート、音の長さを十分に保って演奏します。ソステヌートも同じ意味なんですが、テヌートがそれぞれの音限定の指示なのに対し、ソステヌートは全体への指示です。リテヌート(急に遅くする)と混同しないようにしましょ~(^^)。

・マルカート:子供のころ、パニックになってました(^^;)。音符の上に>とかとかがついてたらアクセント(マルカート記号。1音だけじゃなくってある程度のまとまりにかける時はmarc. と書く)、その音を強く演奏してアクセントつけます!
upbow_downbow.jpg問題は。子供のころ、癖でこれもアクセント記号として使ってたんですが、バイオリンみたいに弓で演奏する楽器の場合、これは上げ弓(up bow)の記号だったりする(;_;)。弓を押す感じで弾くやつです。ちなみに下げ弓(down bow)の記号は、「□」の下の横棒がないマークです。弦楽器の人は大変だなあ。それから、音符の上とか下じゃなくて、音符の間に∨があったらブレス記号。息継ぎをするところです(^^;)。

・ハーモニクス、フラジオレット(フラジオ)、オーバーブロウイング:みんな倍音奏法だと思うんですが、僕は使い分けがよく分からない(T_T)。。ヴァイオリンだとフラジオ、サックスやフルートだとフラジオかオーバーブロウ、ロックやジャズのギターだとハーモニクス…みたいに使ってる気がします。サックスの場合、オーバーブロウというと音楽やってない評論家、フラジオと言えたら実際に音楽やってた人、みたいな(^^)。

・フラッター、フラッテルツンゲ、フラッタータンギング(記号 Trrr):フルートとかで舌を高速で震わせて「ブルルルルルッ!」って音出すやつ、あるじゃないですか。あれです!「フラッテルツンゲ」と呼べると特に通っぽい。

・シャルモー:クラリネットのご先祖様の楽器…なんですが、クラリネットの低音域を「シャルモー」と呼ぶことがあります。あの音、カッコいい…

・バセットホルンBasset Horn:クラリネットとバスクラの間ぐらいの楽器。こういう楽器を知ってると通っぽい!ソプラニーノとか、オンドマルトノとか、コンサーティーナとかね(^^)。

・コン・ソルディーノ con sord. /センツァ・ソルディーノ senza sord.:弦楽器や金管楽器なんかで弱音器を使う事/使わない事。

・ソリ soli /トゥッティ tutti:ジャズでブラス隊の方々とお仕事していたときに、管楽器の人が頻繁に使ってました。ソリはひとりで演奏する所(ソロ)、トゥッティは全員で演奏するところです。

独立楽曲の名前を覚える!:音楽の形式の名前って、知ってるとぜったい通っぽいです(^^)。大きな曲でなくて、またいくつかが総合されて1曲になるんじゃなくって、その曲だけで1曲を形作るのが独立楽曲です。例をいくつか。
  • アリア:基本的にはオーケストラを伴った声楽のメロディー。でも、器楽の場合にもアリアという時があります。
  • レチタティーヴォ recitativo:叙唱、朗唱。オペラの中で、アリアほどメロディがしっかりしてなくて、でもセリフでもない、みたいなところ、あるじゃないですか。ルー・リードっぽいやつです。
  • 序曲(オーバーチュア overture):大曲の前に演奏される曲。主にオーケストラ、あと器楽にも用いられます。
  • 前奏曲(プレリュード prelude):序曲と似てますが、ピアノとかオルガンとかの時はプレリュードという…のかな?少なくとも、ピアノの前奏曲をオーバーチュアという事はない気がします。バッハのプレリュードとフーガ、とかね(^^)。
  • トッカータ toccata:これは前奏曲に似てるかな?鍵盤楽曲で使う名前で、プレリュードに比べるとちょっとはやくて細かくて即興的で技巧的、という感じ。
  • インテルメッツォ:英語でいえばインターミッションなんでしょうね、たぶん(^^)。オペラなんかの幕間で演奏される音楽です。そういえば、「アラビアのロレンス」とかの昔の長~い映画って、途中でインテルメッツォが入ってました。
  • アンプロンプテュ impromptu (即興曲):即興曲というと伝わりやすいですが、アンプロンプテュといわれると一瞬「え?」ってなります(^^;)>
  • カプリッチォ Capriccio(狂想曲):これも即興っぽい曲です。何となく大騒ぎしてる感じ。あと3部形式の曲が多いかな?
  • ラプソディー(史詩):叙事的で、あとちょっと民族的な感じの曲。
  • インヴェンションinvention:フランク・ザッパの…というのは冗談で(^^;)、僕もちょっと分からないです。イメージだけでいうと、鍵盤曲で、対位法を使っている練習のための曲で、あんまり長くなくてけっこう即興的…みたいな。バッハに「インベンションとシンフォニア」という曲集がありまして、2声体だとインベンション、3声だとシンフォニアなのかな?
  • バガテル bagatele:これもようわからない、ごめんなさい(;_;)。なんか、ピアノ曲で、短い自由な曲、みたいな印象ですが、どうなんでしょう。

・オスティナート ostinato
:同じ主題を何回も繰り返す。低音部でこれをやるとバッソ・オスティナート basso ostinato なんていいますが、その場合には高音はその都度変化させることが多いです。

 さあ、これらの用語を毎日見て復習して覚えて、通っぽくなりましょ~(〃⌒ー⌒〃) エヘヘ。。


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知ってると通っぽい音楽用語集! その1

え~っと、タイトルの通りです(^^)。これを覚えて、なんとなく通っぽくなろう!!

・スコルダトゥーラ scordatura:変則チューニングの事です。クラシックのヴァイオリンなんかでこの言葉を使う事があります。ロックギターを弾いてるお兄さんは、「変速チューニングで」「6弦をドロップDで」とか言わないで、「スコルダトゥーラしていい?」なんて使って、いつもエラそうな口をきいている生意気なメンバーの鼻をへし折っておきましょう。

・アゴーギク AGOGIK:デュナーミクは音の強弱で変化をつけていきますが、アゴーギクは速度に変化をつけて表現する感じ。この言葉を意識して演奏するだけで、表現豊かになるという優れもの!!ぜんぜんアゴーギクもデュナーミクもない演奏って多いですからね(^^;)。

・テンポを速度用語でいう:ロックやジャズのバンドで速度を指示する時、「アップテンポ」とか「スローで」とか言わず「もっとアダージョに」とか言いましょう。通っぽいです( ̄ー ̄)。あ、ちなみに覚えておくといい速度用語の絶対テンポの目安も書いておきます(^^)。
Largoかなり遅い40-50
Lentoゆるやか50-55
Adagioゆっくり60前後
Andante歩くぐらいのゆったり65-75
Moderato中ぐらい75-95
Allegrettoちょっと速い95-120
Allegro速い120-150
Vivaceけっこう速い150-175
Prestoそうとう速い175-190


・速度用語にくっつく言葉を覚える!:速度用語を覚えたら、ついでに速度記号にくっつく言葉も覚えると、語彙力がアップしてさらにに通っぽくなれます。
 ~ettoは、「やや」。つけられた言葉の速度より少しモデラートに近づく感じ。「Allegretto」なら「やや速く」で、アレグロよりも遅い感じ。「Larghetto」なら「やや遅く」で、ラルゴよりはやい感じ。

・ノン・タント/ノン・トロッポ non tanto, non troppo:やりすぎないというか、少ないみたいな感じ。たとえば、「Allegro non troppo」と書いてあったら、速いんだけど速すぎないように、みたいな(^^)。

・クアジ quasi:ほとんど~のように。たとえば「Andantino quasi Allegro」だったら、アレグロのようなアンダンティーノというわけで、速いアンダンティーノです。

・アインザッツ:音の出のタイミングの合図を出すのを「キュー」なんて言いますよね。「キュー出して」みたいに使います。オケだとこれをアインザッツなんていう時があります。会話では使わない方がいいかも知れませんが、知らないと言われた時に戸惑うかも。

・パウゼ、ゲネラルパウゼ:ポーズ(停止)です。休符です。でも、パウゼって言った方が通っぽい。全員止まる事をロックだとブレイクなんていいますが、オケだとゲネラルパウゼ(略号G.P)なんて言います。

・テンポ・プリモ tempo primo:曲のテンポを最初のはやさに戻すときの記号。

・テンポ・ジュスト tempo giusto:テンポを自在に動かすテンポ・ルバート(略してルバート)は有名ですが、正確に一定のテンポで演奏する場合はこれ!

・プラルトリラーとモルデント:歌手がアドリブで歌う時に「ア~」と歌う所を「アアア~」と音程を変えて歌って元の高さに戻るヤツあるじゃないですか。あれ、上に行くのがプラルトリラー、下に行くのをモルデントと言います。僕は「下にもぐるデント」みたいに覚えました(゚ω゚*)。記号は、プラルトリラーは角のある波型、モルデントは波の真ん中に縦線入り。「アアアアア」みたいに回数を増やすときは波の回数をその数分だけ増やします。
mordent.gif

・piu mosso と meno mosso:前者が「今までよりはやく」、後者が「今までより遅く」。ピューッと速くなると覚えましょう。…なんか予備校の先生みたいになってきたな(^^;)。あ、ちなみに、piuはより多く、menoはより少なく、という意味です。

リタルダンド rit. じゃなくて ラレンタンドrall. を使う:だんだん遅くするとき、リットを使いたがってしまいますが、ラレンタンドを使った方が通っぽいです(^^)。まあそれは冗談ですが、rell. は緩めるぐらいの感じかな?リットは「自然に遅くなった」感じ、ラレンタンドの方が「俺がゆるめた!」という感じ…で僕は弾いてます(適当)。。

・リテヌート riten.:rit. がだんだん遅くなるのに対して、riten. は急激に遅くする!

・スモルツァンド smorzando、モレンド morendo:これを使えたら本当に通だと思います(^^)。だんだん遅くするのがrit.、だんだん弱くするのがデクレッシェンドまたはディミネンドdim. ですが、だんだん遅くそして弱くしていくのがこのふたつです。知ってると使いたくなるでしょ!ちなみのモレンドの方は、曲が終わるという程度ではなく、最後に死んでしまうように消えていく感じ(マジです)。

・ストリンジェンド stringendo:だんだん速く、音量も大きくしていきます!

アラルガンド allargando:だんだん遅く、音量は大きくしていく!

・発想標語を使う!:曲想を表現する用語を「発想標語」なんて言いますが、これが使えるとかなり通っぽい(^^)。ぜひ知っておきたいのは以下のような所でしょうか。
  • アニマート animato (生き生きと)
  • コン・ブリオ con brio (生き生きと)
  • コン・モート con moto (動きをつけて)ベートーヴェンのシンフォニー3番の1楽章ががAllegro con brio です。
  • ドルチェ dolce (柔らかく)
  • マエストーソ maestoso (荘厳に)
  • スケルツァンド scherzando (軽快に)
  • ソステヌート sostenute (音を十分保って。僕の場合、テヌートtenuteとあんまり区別してません^^;)
  • トランクイロ tranquillo (静かに)
 そうそう、発想標語のひとつにカンタービレcantabile(歌うように)というのもありますが、これを使ってしまうと通ではなくアニメオタクと思われる可能性が出てくるので注意(゚ω゚*)。

男性終止と女性終止:強拍で終止するのが男性終止、弱拍が女性終止。あ~これは頭の中で鳴らしてみると確かにそういう感じがしますね。。知ってるとなんか通っぽいでしょ?!

オルゲルプンクト:ジャズではペダルなんていいます。ベースなんかが低音で持続させる音です。

・スル・ポンティチェロ sul ponticello / スル・タスト sul tasto:ヴァイオリンやギターなんかの弦楽器で、駒の近い方で演奏するのがスル・ポンティチェロ、その逆がスル・タスト。趣味でギターを演奏するようになってから思ったのは、ギターってピアノと比べて音色が多彩!!ソステヌートペダルを駆使したとしてもギターにはかないません。。あと、エレキギターやスティール弦のギターだと音色を使い分けにくく、デュナーミクですらあまり幅を持たせられないんだと驚きました。ギターを弾くなら絶対ガット・ギターがいい。ジャズを演奏するとしてもガット・ギターがいい。

・アラストレ:ギターといえば、クラシック・ギターの方とお仕事させていただいた時に「アラストレはこんな感じでいいですか」といわれ、「え?なんですかそれは??」となってしまった事があります(*゚ー゚)>アチャア。グリッサンドの事だそうで、ギターの世界では使う言葉だったみたい。この言葉も使えたらなんとなくカッコよさそう(^^)。

いっぱい書いてたら疲れてきてしまった。。続きはまた次回 (ツ _ _)ツ)。。



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『Count Basie / The Basie Big Band』

Count Basie The Basie Big Band いやあ、これは感動しました、素晴らしいではないですか…。これはカウント・ベイシーがPabloというレーベルに移籍して最初に録音したアルバムです。1975年吹き込みという事で、カウント・ベイシーの録音の中では晩節に入ったぐらいの感じでしょうか。
 少し前の日記で、「ジャズ・ビッグバンドの2大巨頭はデューク・エリントンとカウント・ベイシーだ」みたいな事を書きましたが、ジャズを聴き始めたころの僕の最初の印象は、エリントンの方が洗練されていて、ベイシーの方はドッカンバッカンと派手なエンターテインメント、という印象でした。エリントンはビッグバンドなのにアンサンサンブルが実に綺麗で、ビッグバンドなのにコンボを聴いているみたいなのです。一方のベイシーはというと、『ATOMIC BASIE』と『Basie in London』のように、ドッカ~ンと来る大エンターテインメントというイメージ。ところがこの70年代のカウント・ベイシーのアルバムを聴くと…うわあ、これはまるでデューク・エリントンじゃないか、すごい洗練されていて驚きました。行く所では相変わらずの爆発力ですが、トゥッティの決まり具合とか派手なソリではなく、アンサンブルの見事さに耳が行く、アレンジがなんともモダンで素晴らしい、感動してしまいました。1曲目「Front Burner」の、明確なテーマやメロディを提示しないままリズム隊とピアノだけで大楽節を回し、そこにフルートがアドリブのように重なっていきます。それを受けてブラスセクションのアンサンブルが奏でられ、その数が次第に増え…つまり、アドリブから曲のアンサンブルに入り、明確なテーマは最後なんですね。いやあ、これはカッコいい。トゥッティのキレぐあいが勝負のフォルテッシモ全開ビッグバンドだと思っていたベイシーは、カンサスシティ7のようなコンボを聴いて「あれ?これはカッコいいぞ」と思い、そしてこの70年代録音の洗練された感じで僕は参ってしまいました。これはアレンジのネティスコの隠れた大手柄ですね(^^)。
 いちばん受け入れられた頃のベイシーといえばスイング時代のベイシーか、再結成直後の50年代ベイシーなんでしょうが、僕としてはこのジャズの酸いも甘いも知り尽くしたような、芸術性まで感じる部分と分かりやすい大衆性の同居した70年代ベイシーのこの1枚が大推薦。いやあ、すばらしいです。



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『COUNT BASIE / AND THE KANSAS CITY 7』

COUNT BASIE AND THE KANSAS CITY 7 カウント・ベイシーのビッグバンドじゃなくってスモールコンボの音楽です。ベイシーさんとしては、スモールコンボってけっこう珍しい?3管にピアノ(曲によってはオルガン)、ギター、ベース、ドラムという1962年の作品です。

 このアルバムをはじめて聴いた時、思いっきりカウント・ベイシーのイメージが変わりました。メッチャクチャにいい!最高に気持ちいい!スイング時代のジャズって、エンターテイメントな楽しさという方向と、アメリカの古い音楽が持っているレイドバックした心地よさの方向があると思うんですが、これは後者の色が強いです。しかも、それがスイング時代の古さが後退して少しモダンになってる感じ。いやあ、たまらない…。アレンジも、ビッグバンドより3管ぐらいのスモールコンボの方がのの巧みさが聴きやすいです。あと、トゥッティの決まり具合とかデュナーミクじゃなくって和弦の美しさやアンサンブルに耳が行きやすくなって、アレンジの見事さが分かりやすいです。

 2曲目のサッド・ジョーンズのミュート・トランペットなんて、古き良きアメリカの夕方の風景みたいな感じがしちゃって涙が出ちゃう。カウント・ベイシー楽団にいたレスター・ヤングのリラックスしたアルバムの感想を書いた事がありますが、ああいう心地よさがあります(っていうか、ベイシーが本家か^^;)。そして、さすがは選抜メンバー、みんないいソロを取ります。サッド・ジョーンズ(tp)、フランク・ウェス(fl)、フランク・フォスター(ts)、エリック・ディクソン(ts)…みんないい!う~んこれは素晴らしいレコード、大人のために大人が作ったリラクゼーション・ミュージック。爺さんになったらこういうのばっかり聴いて過ごしたい。このアルバムは、爺さんになっても絶対に手放さないぞ。



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『Count Basie and His Orchestra / Basie in London』

Count Basie and His Orchestra Basie in London ジャズのビッグバンドというと、デューク・エリントンと、このカウント・ベイシーのバンドのふたつが2大巨頭。これは1956年のカウント・ベイシーのヨーロッパ公演のライブ録音、僕は「50年代以降のベイシーの録音では最高傑作」という触れ込みで買ったのでした。いやあ、ビートルズのデビューよりぜんぜん古いのに、音がいいです。さすがジャズの大手レーベルVerveですね~。50年代でビッグバンドをこんなにきれいに録音するのは、リバーサイドやブルーノートみたいな弱小レーベルでは無理だったかも(^^;)。。

 1940年代のジャズって、ビッグ・バンドが演奏するスイング・ジャズ全盛のスイング期というのが大ブレイクして世界中に知れ渡って、その後チャーリー・パーカーという天才サックス奏者の登場でモダン・ジャズの時代に入ります。モダン・ジャズはソロイストやスモールコンボ中心の音楽になって、しかも音楽がどんどん先鋭化していったので、モダン・ジャズからジャズに入った僕みたいな後追いの人間にとっては、スイング期のジャズは、同じジャズとは思えないぐらいにエンターテイメントでビックリします。スイング・ジャズってサウンド的にあんまり難解な事はせず、聴き終わった後に爽快感が残るような音楽。その中でもカウント・ベイシー楽団というのはトゥッティがガッツンガッツン決まって、とくに爽快感が強いビッグバンド。これは56年のライブなので、カウント・ベイシー楽団の中でもニュー・ベイシー・バンドと呼ばれて40年代までのスイング期全盛のオールド・ベイシー・バンドとは区別されてるみたいですが(というのは、ベイシー・オーケストラは1950年に一度解散してるので)、それでもスイング・ジャズの匂いがかなり残ってます。
 本当のことを言うと、若いころの僕は、カウント・ベイシー・ビッグ・バンドの音楽を良いとは思いませんでした。このレコードも体が受け付けませんでした(T_T)。ジャズならモダン・ジャズ、なんだったらフリージャズぐらい過激かサード・ストリームぐらい凝りまくった音楽であってくれればなお良しぐらいなもんで、このドッカンバッカンと音量だけで迫るようなビッグ・バンドが大の苦手、能天気に明るいスイング期のジャズも、エンターテイメントな音楽も苦手だったんです。でも、40代のいま聴くと…いや~これは爽快、楽しいっす!ソロがリレーされるうしろでデュナーミクの見事なブラスセクションがガッツリ決まる!ドラムがみごとなフィルを入れる!このトゥッティの決まり具合と切れ味、ここまでバンドが揃うと爽快です。。僕が思ってるジャズのビッグ・バンドのステレオイメージって、まさにこのアルバムなんですよね。モダン・ジャズやそれ以降のジャズをイメージするとギャップに苦しむかもしれませんが、元々ジャズってエンターテイメントでプロ楽団が奏でる音楽だったわけで、これが本来の姿だったんだと思います。いや~、こんなの聴いたらいやでも元気が出ちゃいます。キレッキレで全員がビシッと揃うビッグバンドが爽快、最高!あ、そうそう、ちなみのこのライブ録音、「ベイシー・イン・ロンドン」というタイトルなのに、スウェーデンでのライブなんだそうで(^^;)ナンダソリャ。



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小説『異邦人』 カミュ

Ihoujn.jpg フランスの思想家であるアルベール・カミュが、1942年に発表した小説です。当時のフランスの小説家って、小説を書くだけでなく、哲学者や思想家である人が多いですよね。サルトルもそうだし、バタイユもそう。
 主人公のムルソーは、ある事件に巻き込まれて人を殺してしまいます。相手が悪いやつだったし不幸な事故みたいなところもあったので、それ自体はそこまで問題じゃなかったのですが、彼が母親の死に際して涙ひとつこぼさなかった事や、殺人の理由を問われて「太陽がまぶしかったからだ」なんて答えちゃったもんだからさあ大変、彼は死刑宣告を受けてしまいます。そして彼は最後に、「自分が孤独でない事を感じるために、自分の処刑の日に大勢の見物人が俺に憎悪の叫びをあげる事を望む」と夢想、物語は幕を閉じます。

 この小説、フランスの熱い太陽光線を浴びて、日常生活がまるで白昼夢のように描かれている印象を覚えました。なんで自分への憎悪の叫びが、自分が孤独でない事に繋がるんでしょうか。私の解釈は的はずれかも知れませんが…それって、ママン(窪田啓作さんの訳では、母親をこう書いてあります^^)の死に対する、主人公の受け取り方に理由があるんじゃないかと。なぜママンは養老院から出なかったのかとか、なんで死ぬ前に許婚を持ったのかとか、そういう色々な事を考えて、ムルソーは(死を目前に控えた人生の)夕暮れは有終に満ちた休息のひとときであって、ママンはあそこで解放を感じたのではないか、そういう感覚にあるママンの気持ちをさておいて勝手に死を悲しい事として決めつけて泣く権利は誰にもないのではないか、と感じたんじゃないかと。だからママンが死の目前に感じたような感覚に同調するという事は、ひっくり返すとそういう所への無関心さにあふれている社会を拒絶しておきたいという意味で、だからそういう人たちからの「憎悪の叫びを望む」なんじゃないかなあ。この小説のテーマって、もしかしたら社会よりも正しい考え方や感じ方をしているのかも知れない人が、社会では「異邦人」的な疎外感を覚えてしまうという、ある種の現代的な問題を扱った小説なんじゃないかと。久しぶりに読んで、ああ、なんて哲学的な小説なんだろうか、たまにはこういう本を読んで人生を考えないと、日常生活に流されちゃうなあと思った次第です。
 それにしても、ほんの70年ぐらい前までのヨーロッパはいいですね。アイドルというのは哲学者や思想家や音楽家であって、フロイトやドフトエフスキーやカミュ、音楽家でいえばルービンシュタインみたいな人がアイドルです。つまり、人に道を示す人たちだったんですよね。人の上にある人を、人々は尊敬していた、みたいな。それが、1次大戦後にアメリカが浮上したあたりからアイドルといったらムービースターとか売れた人みたいになって、下にいるような人が分かるものがアイドルで、下の人が分からないものは「マニアック」「でたらめ」「意識高い系」とかいって避けられてしまうという。今の日本なんて、もうね(^^;)…。文学の大名作「異邦人」、大人になってから読むとまた格別でした!


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『黄金の7人 続・黄金の7人 オリジナル・サウンドトラック』

OugonnoSichinin_soundtrack.jpg 映画「黄金の7人」のサントラです!ジャズ調の映画音楽のなかでも代表的な音楽じゃないでしょうか?!音楽はアルマンド・トロヴァヨーリという人で、ジャズ系の映画音楽の作曲家として知られた人ですが、「黄金の7人」の音楽がいちばん有名なんじゃないかと思います。

 ジャズ系の劇音楽というと、僕はこれと、クインシー・ジョーンズの「チャッ・チャラッ・チャラッ・チャ~」のアイアンサイドのふたつが大好きです(^ω^)。ちなみに僕はアイアンサイドを観た事がなくって、ウィークエンダーのテーマだとずっと思ってたんですが(^^;)。それにしても、このグループ・ヴォーカリゼーションは気持ちいいなあ。そういえば、最近ジャズのヴォーカルグループってあんまりきかなくなりましたね。

 さすがは劇伴作曲家、ジャズ一辺倒ではなくって、当時流行のゴーゴークラブ(60年代中ごろですからね、クラブどころかディスコという言葉すらまだなかったんじゃないかと^^;)のハコバンが演奏してそうな音楽とか、サスペンスタッチの曲とか、ボサノバ調の曲とか、クラシック以外はとにかく何でも書いちゃいます。そして、映画の内容と合わせて、軽快な音楽が多い!サントラって、あくまで映像ありきのものですが、BGMとして流しておくには便利なレコードだったりします。これは、じっくり聴くというより、気分をスカッとさせたい時に聴く1枚(^^)。このタイトル曲が好きな人、世界中にいっぱいいると思うんですが、僕もそのひとりです。。



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映画『続・黄金の7人 レインボー作戦』

ZokuOugonnoShichinin.jpg 黄金の7人の続編です!1966年のイタリア映画、時代的にキューバ危機をパロディ化してると思うんですが、こういうのを笑いに変えられる軽妙さがイタリアっぽくてしゃれてます(^^)。

 以下、ちょっとあらすじにふれちゃうので、読みたくない人は◆印のところまで飛んでください(^^)。今回は、泥棒の天才教授と仲間の7人と、色気で男をたぶらかす悪女の8人組が、アメリカ政府と取引をして、軍事政権のトップを誘拐。その代償に軍事政権が持っている金塊を頂戴しちゃおうというもの。例によってドロボーじたいはうまくいくんですが、取ったあとが問題。みんな自分だけのものにしようとするので、話がこんがらがっちゃいます。

 ◆というわけで、今作は第一作に比べて最後の2重3重のどんでん返しが面白かったです(^^)。また、前作よりコメディ色がさらに増した感じ。犯罪ものの映画なのにシリアスにならずに笑えるのは、音楽に寄るところが大きいと思いました。催眠ガスで人を眠らせるシーンがあるんですが、そこでBGMがだんだん遅くなって最後にいびきをかき始めるとかね(^^)。前作に比べるとストーリーがあまりに現実離れしすぎているので、見始めた時にはやり過ぎ感があってちょっと引きましたが、後半からは前作をうわまわるスピード感で良かったです。あまり難しくないくだらない映画が見たい時に、おススメです!



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映画『黄金の七人 Sette uomini d'oro』

OugonnoSichinin.jpg テーマソングが超有名な1965年のイタリア映画、痛快な泥棒劇です!

 泥棒の天才教授、6人の協力者、教授の連れのやたらと色っぽい女、彼らが組んで銀行の金庫に眠った黄金を盗みます。計画は用意周到、地下から穴を掘って金塊をごっそりいただきます。でも、そこからが騙し合い、女は裏切り、教授は罠を張り、6人は金塊を追い・・・

 いや~、クライムサスペンスなので、シリアスになってもおかしくないと思うんですが、この映画は終始痛快!この映画、ルパン3世の元ネタだそうですが、それも納得、ハラハラドキドキしながらも楽しく見る事が出来ました。また、オチもいやな気分にならない感じで良かったです(^^)。
rossanaPodesta.jpgあと、ルパン3世でいうところの不二子にあたる女性役をロッサナ・ポデスタという女優さんが演じてるんですが、65年でこの美人さ、ファッションも今より全然いい・・・というより、昔の方が女優が美人で、ファッションもお洒落に感じたりするのはボクだけですかね?

 泥棒の映画なのにこうやって終始痛快なのって、音楽によるところが大きいんじゃないかと思います。ジャズ調のメインテーマは、日本ではカードローンか何かのCMで使われたりするので、皆さん知ってるんじゃないかと。他にも、ブッカーT&MG’s みたいな電子オルガンのインストとか、軽快な音楽が満載!音楽はアルマンド・トロヴァヨーリという人で、ジャズ系の映画音楽の作曲家として知られた人ですが、「黄金の7人」の音楽がいちばん有名なんじゃないでしょうか?!気軽に重くない映画でも見ようかな、な~んて方におススメです(^^)。



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ブログの記事をファイルメーカーで管理してみた

filemaker sample 気がついたら4年以上このブログをやってました。しかも、ネタ切れする気配まったくなし。いつもその時流したCDやLPの感想を深く考えもせず書きなぐってるだけなのですが、4年も書いてると記事がたまってきて「あれ?もしこのブログが突然飛んだらどうなるんだ?」と思い始め、急にバックアップを取りたくなったのです。たいしたこと書いてないんですけどね(^^;)。
 というわけで、「ファイルメーカー」なるソフトを使って、記事をファイル化してバックアップしてみようと試みてみました。すると…おお~カッコいい!これは楽しい…と思ったんですが、ただコピペするだけにしても600近い記事をコピペしなきゃいけないのか(T_T)。というか、いつの間に600もレビューを書いたんだ?暇なのか俺。。
 FC2ブログって、データバックアップというのを取る事ができますが、あれって何ファイルなんですかね?文字データで立ち上げようとすると少ししか出なかったり文字化けしたり。直接ファイルメーカー形式に書き出せないにしても、CSVとかで書き出して、FC2ブログバックアップ→エクセル→ファイルメーカー形式に変換、とか出来ないんだろうか。う~ん悩ましい。


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『Jeff Beck with Jan Hammer group / LIVE』

jeff beck jan hammer live ジェフ・ベックの名盤「ワイアード」「ゼア・アンド・バック」の間に挟まれた77年発表のライブアルバムです。ライブになるとスタジオ制作のアルバムよりもえらく粗っぽい演奏になるジェフ・ベックを堪能することが出来ます(&p゚ω゚*)。でもその雑な感じが「あ、決めソロじゃなくってちゃんとアドリブしてたんだ」とか「うわあ、こんなにぶっきらぼうに音を切っちゃうのにカッコよく感じるのはなんでなんだろうか」とか、逆に驚かされたりして(^^)。

 メンバーを見ると、これはヤン・ハマー・グループにジェフ・ベックが参加した形というべきか、バックバンドにヤン・ハマー・グループを丸ごと持ってきたというべきか、そんな感じです。こういう編成だと、ジェフ・ベックがひとりだけ浮いて担がれた神輿になってもおかしくなかったとおもうんですが、なかなかどうしてジェフ・ベックは個性を存分に発揮してて、メッチャかっこいい(^^)。それどころか、ここにジェフ・ベックの粗っぽいロックなギターが入ってなかったら、けっこうつまんなかったんじゃないかと思う。。僕的なこのアルバムのカッコよさは、「Freeway Jam」と「Scatterbrain」なんですが、どっちもジェフ・ベックの雑ではみ出しまくりのギターがなかったらかなりつまらなかったと思うんですよね。というわけで、ロックにははみ出しぐあいでかなわないフュージョンに、ジャズには和声や表現面でかなわない自由奔放なロックなギターが入った事で、両者の弱点が帳消しになったというか、グワーッと血沸き肉躍る新しいエレクトリック・ミュージックが生まれた…そんな感じがします。

 あと、このアルバムを聴いていてちょっと思ったことは…フュージョンって、音楽の尺を稼ぐため(?)に、こういう単純化されたコード進行を作って延々とソロ…という展開が多き気がします。ジャズでもハードバップがそんな感じ。でも、単純な進行の上で特に明確なイメージもないまま延々とアドリブされてもなんにも面白くない、これを表現とか言われても…と若いころは思ったもんです。その中で、なんでジェフ・ベックのフュージョンはカッコよく感じたかというと、フュージョンのダラダラと冗長なアドリブパートの長さをザックリ短くした事と、うまい下手ではなくってジェフ・ベックのソロの組み立てには起承転結の明確な絵がある、というふたつがあるのかも。たとえば、このアルバムでのヤン・ハマーのソロになると、ソロの中で起承転結や主題・変奏・展開…みたいなものはなく、ひたすら熱く直線的にプレイしてるようにきこえるもんだから、白熱したプレイではあるんだけどただアドリブしてるだけにきこえて飽きる(^^;)。含蓄はあるんだろうけど話に山もオチも見えないおじいちゃんの長話をきいてる気分で、「はやく終わんねえかな」みたいな(^^;)。でも、ジェフ・ベックは、序破急をちゃんと作るんですよね、しかもだらだら続けずにスパッと抜ける感じ。「細かいこたあいいんだよ、指をちろちろ動かすのに夢中になってるうちは子供だよ、どうやってソロを組み立てるかだよ!」みたいなところは、はっきり言ってロック兄ちゃんのジェフ・ベックの方がいい!これも、フュージョン期のジェフ・ベックが好きな人なら、ぜったいに外せない1枚なんじゃないかと(*゚∀^)vィェーィ。。


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『Jeff Beck / Wired』

jeff beck wired 『ブロウ・バイ・ブロウ』の翌1976年に発表のジェフ・ベックのインストフュージョンロック路線第2弾!いやあ、前作から1年でここまで完成させちゃうか、これはすごい。30年ぐらい前の名盤ガイドなんかだと、これがジェフ・ベックのアルバムの中でいちばん名盤扱いされてた気がしますが、それって前作とのギャップ、同時代のほかのロックとのギャップ、フュージョン方面はあまり聴かずにロック中心に聴いていた人たちに与えた「なんだこれは!」というカルチャーショックも大きかったのかも。この作品からヤン・ハマーが参加、ドラマーはナラダ・マイケル・ウォルデン…完全にマハビシュヌ・オーケストラですね(^^;)。そしてここからジェフ・ベック黄金時代が到来!!

まず、1曲目"Led Boots" がいきなり超カッコいい!ロックギターを弾いた事がある人でこの曲を知らない人はいないんじゃないかというほどの大有名曲、同時に「スターサイクル」に並ぶフュージョンロックの名演と思います!!この曲の何がカッコいいって、ドラムやクラヴィのリズムセクションのキレあるビートとその上を正確に刻む手数にあるんじゃないかと。バスドラなんかベチベチとミュートしまくりで音も余韻ゼロで張りついてますが、この止められた音で千手観音のように細かく刻まれたリズムを叩いてくる、これがスタッカート気味に響いてくるのでリズムがやけに躍動するというか、聴いてるだけで体が躍動してくる、メッチャかっこいい!!もしこの曲、ドラムが普通に8ビートやフィルの少ない16ビートで叩いたり、ビハインド・ザ・ビートで叩かれたりしたら全然カッコよくなかったんじゃないかという気がします(^^;)。 このアルバム、ドラマーのナラダ・マイケル・ウォルデンがけっこう曲を書いてますが、ドラマーが書いたからこういうイメージの音楽が作れたのかも(あ、「レッド・ブーツ」の作曲は別の人です^^)。まったく同じ事が、B面2曲目の「Sophie」にも言えそう。

ドラムのほかにもうひとつすごいと思ったことがありまして、ギターのソロアドリブ。基本的に演奏のフォームはジャズ/フュージョン的というか、テーマ→アドリブ→テーマみたいなかんじで、ギターのアドリブもけっこう満載なんですが、そのイメージというかアイデアというかが、ちょっと僕みたいな人では想像もつかないような角度からアイデアが飛び出してくるというか、どういう考えをすればこういう組み立てになるんだろうか…というかんじなんですよね。使ってる音どうこうじゃなくって、どうやってソロを組み立てるかという所のアイデアが斬新。こんなふうにしたらまとまらなくなっちゃうんじゃないの?と思いきや、ぜんぜんそういう事がなくって、ぶっ飛んでるんだけどまとまる。これは天才的だ…。とはいえ、少し凝った和声進行になるとボロボロになるところをみると、けっこう感覚頼りで弾いている所も多いのかなと思ったりもしましたが、それでもどうにか形にしちゃうんだからカッコいい(^^)。。

ジャズのチャールズ・ミンガスの名曲「Goodbye Pork Pie Hat」は、ああいう綺麗な和声を作った音楽をこういう直線的なものにしちゃうのはちょっとアレな気がしましたが、他はパーフェクト!!アルバム「THERE AND BACK」が気に入った人は、ぜったいこのアルバムも気にいるはず、ロックの大名盤、フュージョンの大名盤、ジェフ・ベックの代表作のひとつだと思います!!



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『Jeff Beck / Blow by Blow』

JeffBeck_blowbyblow.jpg 80年の大名盤『THERE AND BACK』を生み出す事になったジェフ・ベックのインスト/フュージョンロック路線。そのスタートとなったのが、その5年前に発表されたこのアルバムです。このアルバムもカッコいい!!

 カッコいいんですが、やっぱりまだこの路線を始めたばかりという事もあるのか、『THERE AND BACK』ほどキレッキレじゃないです。まだ、元ヤードバーズのギタリストという面影がチラホラ(^^;)。アルバムがまったりした曲から始まるもんで、掴みがイマイチにかんじるのかも。でも、アルバム3曲目から、「うおお、メッチャっこいい!!」っていうフュージョン路線の曲が出てきて(それにしても、ドラムのリチャード・ベイリーのパラディドルが凄すぎる…フュージョン路線のジェフ・ベックの音楽って、実はフィルが多くてメッチャタイトなドラマー陣がめっちゃ重要な気がする)、A面最後の「Scatterbrain」に辿りついた時には絶頂に達するような快感!!なんとなくですが、「Scatterbrain」って、当時のロックギタリストにとっては衝撃だったんじゃないかなあ、変拍子で同じ音型をコード進行に合わせて上昇していくリフ…僕がもしロックギター少年だったら、コピーしようと躍起になったに違いない(^^)。ジェフ・ベックの曲で一番好きな曲と言って「Scatterbrain」を挙げる人ってけっこう多い気がします。あ、あと、個人的にはアルバム最後の「Diamond Dust」は、曲に浮遊感があってこれもすごくいい…こういう曲って、フュージョンがジャズ和声を深くして、ようやく書けるようになった曲想だと思います。その前だととてもこういう曲はかけなかったんじゃないかと。

 いま聴くと、時代的にもマハビシュヌ・オーケストラをそうとう意識してたんだろうな…と感じます。ジェフ・ベックみたいなロックギタリストがすぐにあれをやるのはさすがに無理だったんだろうし、実際にプレイはまだブルースロック的な匂いがあちこち残ってますが、当時のロックギタリストでここまで演奏できるのは、ジェフ・ベック以外にはいなかったかも知れません。そもそもロック側からフュージョンへ挑戦するって、ハードルが高かったと思うんですよね。ここからのジェフ・ベックはアルバム1枚を作るのに何年も間を置くようになりますが、楽譜が読めない人がこれを演奏できるようになるには、すごい努力があったんじゃないかと。ロックギターの転換点となるほどのアルバムなんじゃないかと!


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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