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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『AC/DC / Back in Black』

ACDC Back in Black 1枚しか持ってない80年前後のロックバンドのアルバム、次はAC/DC!というか、いつか聞いてみたいと思っていたバンドのレコードが家にあったもんでビックリしました、買った覚えも聴いた覚えもないんですが…きっと誰かが置いてったんだな(^^)。80年発表みたいです!
 AC/DCはオーストラリアのロックバンド。もともとはスコットランドに住んでいたメンバーが中心みたい。エイトビートで、ドラムは「ズンッダッ」、ギターはコードを押さえてジャ~ン、ベースはルートをボンボン…だ、だめだ、単純すぎて耐えきれん_| ̄|○。おっさんになってから初体験するようなもんじゃなかった。

 これまた1枚しか聴いてないので何とも言えないんですが、AC/DCって他のアルバムもこんな普通のロックなんでしょうか。イメージだと、もっと過激なバンドかと思ってました。でもだいたい、ジューダス・プリーストエアロスミスもAC/DCも合わないんだから、もう僕自体がこのへんのロックとそりが合わなかったとしか言いようがないのかも。いやいや、純粋に音楽的に見ても、このへんのバンドがクリームクリムゾンサンタナMC5よりすごい事やってるとはお世辞にも言えないですよね。まして、ロック以外の音楽も聞くようになっていたら…そういう意味では、僕はこのバンドを聴く時期を逃したんでしょうね。僕はウルトラマンが大好きですが、それって子供のころに見てその良さを受け入れられたから、大人になってもその良さを理解できるんでしょうね。もし、僕がはじめてウルトラマンを観たのが大人になってからだったら、良い部分を理解するより先に「怪獣かよ…」と切り捨てるんじゃないかと。実際、子どものころに観たウルトラマンは今でもものすごい好きなくせに、自分が大人になってから制作されたウルトラマンはまったく受け入れられないですし。AC/DCやジューダス・プリーストも、初体験がもう少し若いころだったら…。

 でも、こういうのを楽しめるって、幸福な事なのかも。80~90年代のロックバンドって、60~70年代みたいに暴発したり疾走したり音楽を追及したりしないで、はみ出さない所で健全で明るく演奏するバンドが多いですよね。ライブも、客席も物騒じゃなくって、まるでスポーツ観戦みたいに和気あいあいと楽しんでる、みたいな。プロレスでいうと、猪木や前田の切った張ったの世界じゃなくって、大らかな馬場の16文キックを楽しむ、みたいな。ロックの球場ライブなんて、音楽どうこうより、あの雰囲気だけで楽しいですし(^^)。僕には合いませんでしたが、ビール呑んでホットドッグ食べながら観るスポーツ観戦みたいにこういうロックを楽しむ事が出来るのなら、それはとっても幸せな事なのかも(^^)。


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『Judas Priest / Stained Class』

Judas Priest Stained Class 1980年前後ぐらいのロックバンドのアルバムって、1枚だけ聴いてそのままというものが、僕の場合はとても多いです。この時期青春まっただ中だったくせに、同時代の洋楽が肌に合わない不幸な学生でした。これは、メタルの走りとなったロックバンドの代表作という触れ込みで友達が貸してくれた1枚で、1978年作。スピードメタルなんて言われるそうです。この偶数拍強調のタテノリな感じとbpm140ぐらいの心地よいテンポ感を「スピードメタル」と名付けた人は、ネーミングセンスあると思います(^^)。何となくアイアンメイデンに近い部分もあって、そこにイギリスを感じたりもしてました。70年代後半のロックのステレオタイプといってもいいぐらい。

 みんなうまいです。ヴォーカルは細いけど、うまいし申し分なし。ギターは王道的なHR/HM系のギターに少しだけジミヘンが入ってる感じで、これもいい。ドラムのツーバスなんて、もしかしたら以降のメタルのお手本になったんじゃないかとすら思えちゃうぐらい。曲も外れがないです。これだけ好条件なのに、若い頃の僕にはピンと来なかったのです。弱点はないけど教科書通り過ぎて、退屈すぎると感じちゃうみたい。たとえば、ハーモニーが古典的すぎて退屈に思えちゃう。冒険的な音が全然入ってこないから飽きちゃうんですね。それはリズムやメロディも同じ。もっとヤバいのは、曲がぜんぶ歌謡形式なんですよ…。ここは、80年代以降の英米の大手レコードメーカーが作った「産業ロック」なんて言われるものに共通する所かも。このあたりからの英米のロックのレコードは、ヘタなものが減ってどれもみんなうまいけど、「たくさんの人が楽しめる」がキーワードででもあるかのように、個性はNG、難解なのもすべてダメみたいで、型にはまってしまった印象が…

 いいバンドだと思うし、スタイリッシュなロックが好きな人には最高のアルバムじゃないかという気すらします。あと、ジャケットがカッコいいと思う。きっと、僕がロックから卒業するぐらいの年齢になってたんでしょうね。音楽でも本でも、年相応というか、ある年齢までに出会っていれば受け入れられるけど、ある年齢を過ぎてから出会うともう受け入れられない、みたいなものってある気がします。これ1枚で僕はジューダス・プリーストからしばらく離れてしまったんですが、なんとずいぶん後になってから「こっちを先に聴いていたら違ってたかもなあ」というアルバムに出会ったのでした。その話はまたいつか!


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『ラフマニノフ:Complete Works for Piano アシュケナージ(pf)』

Rachmaninov Complete Works for Piano Box ラフマニノフのピアノ作品を全集で揃えるとしたら、やっぱりアシュケナージ演奏のものでしょう。その決定作がこれ!ピアノ独奏曲だけじゃなく、2台ピアノ、ピアノ協奏曲、そしてパガニーニの主題によるラプソディ、交響的舞曲の2台ピアノ盤などもすべて収録されてます。

 普通の全集だとひとつの曲にひとつの演奏とするものですが、この全集はアシュケナージ演奏でデッカからリリースされたものはダブっていてもほぼ全部収録しています。唯一入ってないのが少し前に書いたプレヴィン指揮ロンドン響による4つのピアノ協奏曲とパガニーニの主題によるラプソディの5曲なんですが、この5曲だけ別途買い集めれば、アシュケナージが人生で心血を注いだ入魂のラフマニノフ・ワークスがコンプリート出来るわけです(^^)。プレヴィン指揮のものを持っている僕としては、ダブらなくてすんで大ラッキー(^^)。そしてやっぱりラフマニノフのピアノ協奏曲2番は素晴らしい…プレヴィン指揮アシュケナージピアノ版はさすがに絶品ですが、こちらに収録されているハイティンク指揮コンセルトヘボウ管弦楽団アシュケナージpf もメッチャ素晴らしいです。いやあ、ため息出ちゃうなあ…

 ピアノ協奏曲に関していうと、趣味じゃなくてリファレンスにするとか、スコアを研究したいとかなら、音がちょっとにじんでダイナミックレンジが狭いプレヴィン指揮盤よりも、新しい録音のハイティンク指揮盤は、それぞれの音が聴こえやすくていいです。また、他のピアノ曲も、ラフマニノフを演奏する時のアシュケナージは違いますね、楽譜の読み込みも演奏の練度もぜんぜん違う感じがします。ただ、これを買った僕の感想は…このボックスの良しあし以前に、僕はそこまでラフマニノフを好きなわけじゃないんだなと思ってしまいました。保守すぎて刺激的でないという事と、常に抒情に走るところが流行作曲家のようでね(^^;)。物語の進行もマーラーのようにくどいというかしつこいというか…だから、ピアノコンチェルト2番とか、たった1曲だけ甘ったるいロマン主義音楽に浸りたい時はいいんですが、連続で聴くとケーキを連続で10個食わされてるような気分になっちゃいました(゚ω゚*)。
 ラフマニノフって、ミュージシャンズミュージシャンというより、大衆に支持され続けて生き残ってきた作曲家なんでしょうね。そういうラフマニノフ好きな人たちにとって、CD11枚組のこれは家宝レベルの素晴らしいボックスではないかと。ラフマニノフや後期ロマン派音楽が好きの方は、自分へのご褒美としてぜひ!


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『ラフマニノフ:自作自演~ピアノ協奏曲全集』

Rachmaninoff plays Rachmaninoff 前回、「ラフマニノフの曲の演奏は、ラフマニノフ本人よりもアシュケナージの演奏の方がしびれる」なんて書いてしまいましたが、そのラフマニノフ本人の演奏というのがこれです。作曲家としてだけでなく優秀なピアニストでもあったというラフマニノフの自作自演の録音。時代もラフマニノフぐらいまで来ると、録音がギリギリで残ってるんですね(^^)。いちおう、「パガニーニの主題による狂詩曲」も、ピアノ協奏曲あつかいで収録されてます。ラフマニノフはピアノ協奏曲を4番まで書いてるので、5曲収録ということですね(^^)。
 しかし、録音が古いし、またマイクもけっこう遠くに置かれてるみたいで、僕の耳では和弦の音もピアノの1音1音もぜんぶ聴き取るのは不可能。でも逆にいうと、オーケストラって和弦に関してはそういうふうにひびかせたいと思ってると思うので、声部書法以外のところはむしろこのムードの方がいいんじゃないかとも思ったりして(^^)。なんといっても、ラフマニノフ本人のピアノが聴けるというオマケまでついてますしね。

 さて、そのラフマニノフ本人のピアノですが…ピアノ協奏曲だというのに、けっこうスコアからはみ出た自由奔放な演奏。チェロのカザルスなんかもそうですが、昔って演奏がかなり個性尊重というか、場合によってはスコアの指示をさえ乗り越えて自由に演奏しちゃうことが多いみたいです。作曲家本人ですらこうなので、当時はそういう風潮だったんでしょうね。そしてラフマニノフ先生、それなりにミスがあります。ラプソディの例の場所でも隣の鍵に触っちゃってますし(^^;)。でも、音楽はすごくいい歌い方をしてるんですよ…これは勉強になったというか、今が音楽性よりも間違えない事、スコアの指示と違わない事、怒られない事に神経質になりすぎなんじゃないかと思いました。それって演奏家や音楽家の問題だけでなく、聴く側の態度がそうだからそうなるという問題でもある気がします。
 歴史的録音って、やっぱり録音のまずさが一番のネックだと思いますが、歴史的人物の演奏ばかりは変わるものがないので、歴史録音に頼るしかないですよね。その中で、ラフマニノフの自作自演なんて、素晴らしい遺産じゃないかと思います。今のラフマニノフ演奏との違いも色々と分かって、ラフマニノフの研究をしたい人にはマストアイテムじゃないかと(^^)。


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『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、パガニーニ狂詩曲 アシュケナージ(pf)、プレヴィン指揮、ロンドン響』

Rachmaninov_PianoConcert2_Ashkenazy_Previn.jpg さて、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」の名演をひとつだけ推薦するとすれば…やっぱりアシュケナージの演奏のものになるんじゃないかと。指揮者でなくピアニストとしてのアシュケナージはこれまでに何回も取りあげて来てますが、エスプレシーヴォな超絶的なピアニストのひしめく現代の中では、めっちゃくちゃうまいけど表現がちょっと控えめ過ぎるというか、機械的すぎる…みたいに思ってるんですが、ラフマニノフを演奏した時のアシュケナージは特別。アシュケナージはラフマニノフ協会の会長を務めていたと思うんですが、それだけラフマニノフへの傾倒も演奏も多くって、全集ものも出してます、しかも2回(!)。全集の1回目はアンドレ・プレヴィンと共演したもので、こっちはアナログ盤では出てましたが、全集としてCD化されたかどうかは不明。貧乏学生だった僕は、当然のように目玉であるピアノ協奏曲2番とラプソディがカップリングされて分け売りされたこの1枚を買ったわけです( ̄ー ̄)。
 ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、ラフマニノフ最高傑作であるばかりか、すべてのロマン派の協奏曲の中でもかなり上位に来るんじゃないかというほどの大傑作。テーマを聴いたら、クラシックを聴かない人でも「ああ、この曲か」とみんな分かるほど有名なんじゃないかと。パガニーニ狂詩曲とは比べ物にならない完成度。そして、アシュケナージだけでなくってロンドン響がこれまた好演、素晴らしい…。ラフマニノフのレコードを1枚だけ選べと言われたら、僕はこれですかね(^^)。

 アシュケナージ2回目のラフマニノフ全集録音はハイティンクとのものですが、ピアノ協奏曲とラプソディだけを対象に、ハイティンク指揮盤とこのプレヴィン指揮盤を比較すると…ハイティンクと共演したものの方が新しい録音だし、デジタル録音っぽくてひとつひとつの音がしっかり聴こえて一般受けがいい気がするんですが、個人的にはアナログ録音のぶっといストリングスの音が好きということもあり、また「パガニーニ狂詩曲」のD♭Majorに転調した瞬間のピアノ独奏パートのアシュケナージの独特のタメが泣きそうになるほどゾッと来るので、個人的にはプレヴィン盤を推薦したいです。D♭Major に抜ける瞬間のピアノ演奏の鳥肌具合がとんでもないんですよ。僕はラフマニノフのラプソディを他にもたくさん聴きましたが、いつも知らず知らず比較対象にしてしまうのは、プレヴィンと録音したこのアシュケナージの演奏なんですよね。これを超えるピアノ演奏に僕は出会った事がないです。ラフマニノフ本人の演奏ですら、これを超えるものではないというのがすごい。というわけで、CDでアシュケナージ&プレヴィンのラフマニノフ全集が出ない以上、アナログで買ってしまうか、CDをバラで揃えるのを推奨!…って、ダウンロード版が出てるじゃないか!う~んこれは欲しくなっちゃうなあ。。



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『Somewhere In Time – Original Motionpicture Soundtrack』

Somewhere In Time – Original Motionpicture Soundtrack 映画「ある日どこかで」の音楽にあれほど感動したわけですから、劇音楽好きの僕がサントラを買わないわけがありません。しかも中古で安かったので、すぐに飛びつきました。この感想文だけを読んでも意味が通じないと思うので、まだ読んでいない人は、映画の感想文を先に読んでいただけると嬉しいです(^^)。

 というわけで、このサントラで重要なのは、僕的には2曲。ひとつは、劇中で使われるラフマニノフの「Rhapsody on a Theme of Paganini」。変奏のくりかえされるピアノ協奏曲ですが、劇中で使われるのは第1主題ではぜんぜんなくって、曲の前半のクライマックス部分のモチーフ。劇的に展開されてきたドラマが、アレグロなB♭minor からアンダンテのD♭Major へとなだれ込むように解決されていく瞬間です。ラフマニノフというのは時代が近現代でロマン派崩壊の時期の作曲家ピアニストでしたが、最後までロマン主義音楽を貫いた人で、このピアノのモチーフに追従していく管弦の響きの美しさ。これはまずい、涙が…。このサントラに感動した人は、ぜひフルで演奏されたピアノ協奏曲版をお聴きする事をおすすめします。ものすごいドラマがあった末に、ここに抜けた瞬間の感動は半端じゃないです。

 そしてもうひとつヤバいのが、この映画のために書き下ろされたテーマ曲。作曲はジョン・バリー。劇伴作曲家としては、007の作曲家としてもっとも有名でしょうが、個人的な彼のキャリア・ハイはこのサントラです。あとは、「コットンクラブ」とか「ダンス・ウィズ・ウルヴス」もこの人かな?この曲、僕的にはラフマニノフのラプソディの中間部をさらに変奏したものに聴こえます。中間部をメインテーマに置き換えて小交響曲を再編成した、みたいな。ラフマニノフの切り抜きと逆の配置にしてあって、管弦のテーマモチーフをピアノがなぞり、そしてアルトフルートが奏でるBセクションへと橋渡しし、管弦へ戻します。このメインテーマ、劇中で色々な形で変奏されますが、ほとんどこの音楽の響きが映画のノスタルジックなムードのほとんどを作りだしてるんじゃないかと思うほどです。めっちゃロマンチックでいい曲、やばい涙が…。

 というわけで、この映画の雰囲気は、すべてアダージョ、そして後期ロマン派音楽のあの響きに支配されたこの音楽にあると僕は思っています。映画自体が今ひとつヒットしなかったのであまり見向きされないかも知れませんが、ロマン派音楽系統の映画音楽の中ではトップクラスに位置する大傑作と思います。


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映画『ある日どこかで』

AruhiDokokade.jpg 1980年制作の、アメリカの恋愛映画です。普通のラブロマンスと違うところは、タイムトラベルが絡んでいる事。いい映画と検索すると必ず出てくるぐらい支持する人の多い映画ですが、僕はこのタイムトラベル部分だけが気にかかってなかなか見なかったんですが、ある日ついに観たのでした。決め手は、主役が「スーパーマン」を演じたクリストファー・リーブだったから(^^)。

 主人公は脚本家志望の大学生リチャード(クリストファー・リーブ)。彼の処女作上演パーティーに、品のよい老婆が来て、意味深な言葉を残して去ります。その後、夢かなって脚本家となったリチャードでしたが、ふと滞在したホテルに飾られていた女性の写真に魅入られてしまい、彼女に恋してしまいます。この写真は、昔このホテルで公演した女優の写真で…

 最初観た時の感想は、いい映画だけどやっぱり時間旅行というところがちょっと興ざめだな…みたいな。胸がギュッとするいいラブロマンスなんです。だからこそ、なにも時間旅行なんていうギミックを使わなくたっていい作品にできたんじゃないか、と思っちゃったんですよね。この部分は今もそう思うんですが、なんども見ているうちに、それが気にならないぐらいに好きになってしまったのです。理由は音楽。素晴らしいラブロマンスに胸を締め付けられそうになるんですが、その効果は、ストーリーや芝居や映像だけでなくて、音楽が大きかったんじゃないかと。この映画で重要な曲は主にふたつで、ひとつはラフマニノフの「パガニーニの主題によるラプソディ」、もうひとつは映画のメインテーマです。音楽については、サントラの感想をあらためて書くとして、これがロマン主義音楽の神髄みたいな音楽である事が重要なんじゃないかと。

 さらに、音楽に感動しはじめると、他の効果が。今でいう「ロマンチック」って、ムードがあるみたいな意味になってる気がするんですが、18世紀19世紀のロマン主義って、文学でも音楽でも、もっと神秘主義とか個人尊重とかをないまぜにした思想だと感じるんですよね。ラフマニノフもそうだしマーラーなんてもっとそうですが、そこにあるロマン主義の何に感動するのかというと、そのとんでもなく美しい響きと、それがやがて終わるという事。むずかしい事じゃなくって、長時間続く至福のロマン主義交響曲を聴き終わった後のあの感慨、あれです。あの感覚って何かというと、劇的で長大な至福の音楽の終わりは、劇的で長大な至福の人生の終わりと何が違うのか、ということなんじゃないかと思っています。つまり、ロマン派音楽の感慨の行きつくところって、それが人間の人生の象徴となっている、と感じるんです。
 この映画の場合、映画の中でロマンスがあり、そしてそのロマンスからひとりの人間の死までという一生が、タイムトラベルをギミックとして圧縮して描かれます。これはロマン派音楽の交響曲や協奏曲とまったく同じ構造じゃないか、と思うんですよね。映画製作者の意図とは違うかも知れませんが、ロマン主義音楽の根底にある思想と、この映画が暗に持つ事になったテーマが、意図せずとも同調したんじゃないかと感じるのです。ラストシーンは象徴的で、あのラストにかかる音楽が、もう救いそのもの、人生で最大のロマンス、幸福感を感じた瞬間の音楽と同じ。そして、それは死の瞬間と同じなのです。これは、映画全体の構造がしっかり掴めるようになるまでは感じなかった感慨でした。なるほど、多くのファンがいるというのもうなづけます、いい映画だ…。


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メシアンの「わが音楽語法」に新訳登場!

 3年ほど前に、現代音楽の大作曲家メシアンが、自分の作曲法のアイデアについて書いた本「わが音楽語法」の感想を書きました。西洋音楽の作曲を勉強している人で、長調や短調の先に進みたい人にとってはマストアイテムというほど重要な本ですが、日本語訳は長らく絶版でした。僕も買うことが出来ず、英語版を購入しつつ、日本語訳は音大の図書館で見るという事をしまして、苦労したものです。そんなわけで、この新訳刊行は素晴らしい!とはいいつつ、僕は英語の本で不満がないので買う気はありませんが(^^;)、作曲をする人でまだ未読の人は要チェックです!



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『Cannonball Adderley / Know What I Mean?』

Cannonball Adderley Know What I Mean キャノンボール・アダレイがリバーサイドに残した1961年のアルバムです。あのファンキーなキャノンボールのリーダー作とは思えないメンバーで、ピアノがビル・エヴァンス、そしてリズムセクションのふたりがMJQからで、コニー・ケイ(b)とパーシー・ヒース(dr)。キャノンボール以外はクラシックの室内楽やってもおかしくないようなメンツ、優雅な音楽になってます。キャノンボールの作品というよりも、ビル・エヴァンスmeets MJQ みたいな音楽。1曲目がいきなりビル・エヴァンスの18番「Waltz for Debby」ですしね(^^)。

 曲全体に起承転結を作れるピアニストがひとりいるだけで、垂れ流しのジャズ・セッションじゃなく、みごとな室内楽になってしまうのがすごいです。そして、やっぱりMJQのリズム隊のふたりはめっちゃめちゃセンスがいい!いつぞや紹介したポール・デスモンドのアルバムでもとんでもなくセンスのいいバッキングをしていましたが、このふたりは優雅なアンサンブルもののジャズをやらせたら最強ですね。パーシー・ヒースなんて、絶対クラシックやってたよな…という演奏をします(^^)。このサイドマンたちの上に乗るキャノンボールの演奏も、いつもよりエレガント。空気を読んで吹きすぎないし、かといってうまい人たちの前で萎縮しないし、さすがはフロントマンという感じ。

 あの大道芸的なイケイケのアルト・サックスではなく、みごとな室内楽を演奏するキャノンボール・アダレイを聴く事の出来るアルバムです。これはいい!!



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『The Cannonball Adderley Quintet / at the Lighthouse』

The Cannonball Adderley Quintet at the Lighthouse キャノンボール・アダレイのアルバムって、有名な『Somethin’ Else』こそブルーノートですが、あとはRIVERSIDE です。やっぱり『Somethin’ Else』はマイルス・デイヴィスとブルーノートの契約でされたレコーディングなんだろうなあ、と思ってみたり(^^)。

 さて、これは『Somethin’ Else』の2年後となる1960年に発表されたキャノンボールのクインテットのライブアルバム。メンバーは、キャノンボール(altosax)、ナット・アダレイ(cornet)、ヴィクター・フェルドマン(p)、サム・ジョーンズ(b)、ルイス・ヘイズ(dr)。この顔触れを見ただけでもなんとなく音楽がイメージ出来そうですが、そのイメージ通りの音楽だと思います(^^)。かなりオーソドックスなハードバップ。

 アップテンポの曲の突撃感は、キャノンボール・アダレイのクインテットやジャズ・メッセンジャーズを聴くと、「ああ、ファンキーだなー」と思いますが、このアルバムはその典型じゃないかと。ラストの曲なんてものすごい勢いの演奏!でも…ちょっと思ったのは、当時のジャズの録音って、えらくデッドじゃないですか。いかにも50~60年代のジャズのレコードって感じの音で、渋くて大人なサウンドだとは思うんだけど、生で聴いたらもっとライブで派手な音だったんじゃないかと。だから、当時のブルーノートやリバーサイドのジャズのレコードだと、バップやハードバップみたいな熱くてどろくさい音楽は実際よりも地味に聴こえて、割を食ってるんじゃないかという気がします。こういう突貫系のハードバップだと、ジョニー・グリフィンの『Little Giant』あたりは燃えたぎる音な録音ですが、ああいうふうに録音に何かの工夫が必要だったんじゃいかという気がしなくもないです。って、録音はぜんぜん詳しくないのでなにをどうすればいいのか、ぜんぜん分かりませんが(^^;)。というわけで、実際はもっと派手だったんだろうけど、レコードで聴くと渋めで大人な音楽に聴こえてしまうレコードでした(^^;)。



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『The Cannonball Adderley Quintet In San Francisco』

The Cannonball Adderley Quintet In San Francisco 有名な『Somethin’ Else』の翌1959年にリリースされた、キャノンボール・アダレイ・クインテットのライブ・アルバムです。レーベルはBlueNote じゃなくってRIVERSIDE。メンツは、キャノンボール(altosax)、ナット・アダレイ(cornet)、ヴィクター・フェルドマン(p)、ボビー・ティモンズ(b)、ルイス・ヘイズ(dr)。おー、キャノンボールと言ったら、ナット・アダレイとの双頭クインテットですよね、やっぱり!僕のイメージでは、『Somethin’ Else』よりも、こっちの方がキャノンボールを感じます。

 音楽は、えらく泥臭くファンキーなハードバップという感じ。いかにもハードバップっぽいテーマがあって、ブローイングコーラスに入ったらソロを回して、「俺の熱いソロを聴け!!」と個人技の世界(^^)。そしてテーマに戻ってオシマイという、アンサンブルとかチームワークというもののかけらもないロックな音楽なのでした(^^;)。でも、それがいい。

 ジャズってなんか高尚なイメージを持っている人もいますが、モダンジャズ全盛期のイーストコーストジャズは、仕事終わったあとにライブハウス行って酒飲みながら「イエ~イ」って音楽だったと思う(^^)。とくに、キャノンボールとかジャズ・メッセンジャーズあたりの音楽を聴くと、そう思います。あんまりかたいこと考えずに、ウッドベースの気持ちい音とか、叩きつけるように弾く真っ黒なボビー・ティモンズのピアノとかを聴きながら、ビールやバーボンあたりの下品な酒でも飲みながら陽気に聞くヒップな音楽と思います。ぜったい、眉間にしわを寄せて「彼のソロは〇〇だよね」とか能書きをたれる音楽じゃない、「熱いぜ、イエ~イ」って感じですよね!


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『Cannonball Adderley / Somethin' Else』

Cannonball Adderley Somethin Else ジャズの名盤、そしてジャズの名門レーベルであるブルーノートの代表作という誉れの高い1枚です(^^)。キャノンボール・アダレイ「サムシング・エルス」、1958年の作品です!メンバーは、キャノンボール(asax)、マイルス・デイビス(tp)、ハンク・ジョーンズ(p)、サム・ジョーンズ(b)、アート・ブレイキー(dr)。

 このレコード、本当はマイルス・デイヴィスのリーダー作なんて声もあります。モダンジャズのコンボの定番としては、テーマ→アドリブ→テーマみたいな順で演奏して、リーダーがテーマのメロディを演奏するのが普通なんですが、テーマをトランペットのマイルスが吹いてたりして。でも、1曲目の「枯葉」も2曲目の「Love for Sale」も、マイルスに次いで演奏するアルト・サックスのキャノンボール・アダレイのアドリブがすごい!!自由自在な歌いまわし、みごとなアーティキュレーション!この譜面にかけないような自由自在なリズム感覚とフレージングは、ジャズのアドリブ・ソロの極致というか、ここまで歌えるサックスって、ちょっと他にいないです。リズムを取りながらソロも取らないといけなくって、ついでにクレッシェンドは使えないピアノややギターには絶対に出来ないアドリブソロです。いいなあ。なるほどこれをマイルスじゃなくてキャノンボールのリーダー作としたのも納得(^^)。ジャズのアドリブを勉強したい人は、このレコードのキャノンボールのソロはぜったいに聴くべきじゃないかと。

 ただ、若いころは、このレコードがあんまり好きじゃなかったんです。音楽自体は、凝ったコンポジションもアレンジもなくて、コーラスごとにソロを回してオシマイというだけなので、自分の番でどれぐらいいいソロを取れるかというだけの音楽。起承転結もないし、そうすると曲なんかどの曲を演奏したって変わらないですしね。2曲目のコール・ポーターの「Love for Sale」なんて、曲を活かそうと思えばすごくいい曲に仕上げられるバラードと思うんですが、ただコード進行とメロディがあるだけのハードバップになっちゃってます。というわけで、「決められた様式の中での出来栄えを楽しむ」という、短歌のようにその世界をマニアックに好きな人じゃないと、あんまり面白くないかも。でも、それってジャズのハードバップというジャンル全体に言える事でもあるので、ソロの出来栄えを楽しめるようになると、ジャズを聴かない人でも、モダンジャズ悦楽の扉を開けることが出来るかも(^^)。



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書籍『移調楽器入門』

IchouGakkiNyuumon.jpg 前回に管弦楽法の本を紹介しましたが、僕はそれだけでは管弦楽を書けるようになれませんでした。正確にいうと、管弦楽の曲は作れたんですが、そのスコアがうまく書けなかった(;>_<;)。ブラスバンド部にいた人とかジャズの管楽器奏者とかだったら楽勝なのかも知れませんが、ピアノだった僕には移調楽器のスコアライティングに悪戦苦闘。なんていうんですかね、ピアノ科とか作曲科っていうと、他の楽器奏者からは「音楽をよく知ってる人」って思われてる感じがするんですが、落ちこぼれだった僕がそんなはずもなく、そう思われてる事がかなりのプレッシャー。でも苦手なものは仕方ない、仲間うちでは総譜にはぜんぶCメロで書いてあとはプレイヤー個々に直してもらってたんですが、ちゃんとしたコンクールに応募するようなスコアやパート譜がそんなんで通用するわけない。。そんな時に出たのが、この本でした!
 この本、「入門」なんて書いてありますがぜんぜん大丈夫、プロの使用に耐える素晴らしい本です!!移調する時の僕の苦労って幾つかあるんですが、鬼門のひとつはオクターブ。たとえばE♭管への移調って、ジャズなんかだとオクターブなんか関係なしにメロ譜を書いたって、プレイヤーさんが勝手に好きな音域に読み直して演奏してくれるじゃないですか。だから、E♭管を短三度下げて調号を#3つ分足す!みたいな単純作業で良かったんですが、これが管弦楽を書く時となると、たとえば同じE♭管への移調でも、ピッコロクラは実音より短3度高くて、アルトクラは長6度低くて、バリトンサックスはオクターブ+長6度低くて…みたいになって、音域を正確に書かないといけなくって混乱(;_;)。。で、この本は、移調をどうやればいいかのリクツも丁寧に書いてあるし、もっと単純に「この楽器はこの手順で移調しろ」と理屈抜きの機会作業の方法も書いてある!これは助かったなあ、僕にとっては救いのアンチョコでした。あ、あともうひとつよかったのは、木管や金管を含めた楽器の使用可能音域と実音と棋譜音の表が出ていた事。管弦楽法の教科書にも音域は載ってるんですが、一覧になってると本当に助かりました。
 今は便利な時代になって、フィナーレみたいな優秀な楽譜作成ソフトを使えば勝手に移調してくれるしパート譜も打ち出してくれますが、それでも移調楽器を含めたアンサンブルの曲を書く人は、「どういうリクツで、どういう風にやるのか」というアンチョコを持っておいた方がいいと思います。そして、そういう本というと、もうこれしかない。いろんな移調楽器を演奏する人や作曲家のマストアイテムだと思います(^^)。。



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書籍『管弦楽法』 ウォルター・ピストン

Kangengakuhou_piston.jpg 管弦楽の曲を書きたいと思ったら、和声法の勉強だけだとちょっと足りません。オーケストラで使われる楽器の音域とか特性とか使える奏法とか、また管楽器は移調楽器が多いのでその勉強とかもしないとね(^^)。そういう勉強は「管弦楽法」なんて呼ばれてます。これは、管弦楽法の本の中でも比較的ポピュラーな1冊。これ以外だと、有名作曲家のベルリオーズが書いた本とか、ゴジラの音楽で有名な伊福部さんが書いた本とか有名ですが、伊福部さんの本とかは2万円以上しますしね、ちょっとかじってみるには量も値段もあまりにヘビー、この本ぐらいから始めるのが一番いいかも。

 管弦楽法というのは、オーケストラで曲を書く方法が懇切丁寧に書かれているわけじゃなくって、楽器の特性や奏法、注意点、その楽譜の書き方…そういうのを学ぶのが最初です。第1バイオリンを2班に分けて二つのメロディを演奏させるときの書き方とか、ダブルリードのオーボエやバスーンは素早いフレーズの演奏をさせようとしてもけっこう難しいとか、音域によって音色が変わってしまう楽器の注意とか、そういうのですね(^^)。この本は大きく2部に分かれていますが、前半はまさにこれ。丁寧に書かれていて、これから管弦楽法を学ぼうという学生の頃の僕にはとても分かりやすかったです!
 後半は、管弦楽のオーケストレーションにかんする分析。この本の場合、「こういう場合はこうです」みたいな手取り足取りな教科書じゃなくって、色んな曲のオーケストレーションを分析して、それを類型化してある感じです。この本でのオーケストレーションの分類は、ユニソン、オブリガート、旋律と伴奏、パートライティング(主に4声部書法)、対位法、和弦という感じ。これらの実例を楽譜を見ながら分析して注意点とか効果のあったところとかを学ぶ感じです。いや~これは良かった、この第2部は管弦楽を書いてみようという人だけじゃなくて、管弦楽を聴いて楽しむ人も読んでおくと管弦楽がいっそう分かるようになって何倍も楽しめるようになるんじゃないかと思います(^^)。

 知識としては和声法とこの本ぐらいの管弦楽法ぐらいあれば十分で、あとは自分の好きな管弦楽を自分で分析して吸収していくのが、管弦楽作曲家への道なんでしょうね。管弦楽法の本は日本でもいっぱい訳されてそれなりの数が出てますが、あまりに初心者向けすぎて書いてないに等しい本というわけでもなく、かといって初心者にとって難解すぎる事もないので、管弦楽法の本を1冊だけ読むならこれじゃないでしょうか!


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『Yardbirds / Live Yardbirds』

Yardbirds_Live Yardbirds 1曲目から今までのヤードバーズとは大違い、メッチャクチャかっこいい!これはもう別のバンドだよ…。1968年のヤードバーズのライブアルバム、かつては恐ろしいほどの高値で取引されていたブツです!この時期は、クラプトンに次いでジェフ・ベックまでバンドを去り、ほとほとギタリストに嫌われるバンドかと思いきや、次に入ってきたのがジミー・ペイジ。なんとついているバンドなんだ(^^)。ちなみにジミー・ペイジというのは、このあとハードロック最高峰のバンドのひとつとなるレッド・ツェッペリンを結成することになったギタリストです。

 驚くのは、ジミー・ペイジのプレイ。フォークかR&Rみたいな事ばかりやっているこの時代のイギリスのポップ・シーンで、飛び抜けてうまいギタリストだったんだなと思わされました。いや、うまいというのとはちょっと違うかも…上手下手というより、やってる事のレベルが違う感じ。クラプトンはうまいけどブルースペンタ以外は弾きこなせないし、ジェフ・ベックは和音になるとまだ前時代的な演奏の仕方をしている状態。ところがジミー・ペイジのギターは和声も旋律も同時に演奏するもので、ほとんど一人でヤードバーズのオーケストレーションを作ってます。うまい下手というよりも、ひとりでオーケストレーションを作ることが出来るプレイスタイルなんですね。コード進行もソロもオブリもサウンドメイクも、ぜんぶギター。これがすべてで、作曲やアレンジの才能も、前任者ふたりの上をいってる感じ。
 そしてこのアルバム、ほとんどレッド・ツェッペリンです。ツェッペリンのファーストに入っていた大名曲「Dazed and Confused」をもうやってるし。ドラムもベースもうまいので、ヴォーカルさえ差し替えればこのままツェッペリンと同等の音楽が作れたんじゃないかと思います。あ、でも、キース・レルフさんはヴォーカルは弱いけど、ハーモニカはメッチャかっこいい!60年年代のブリティッシュ・ビートのバンドはヴォーカルがハーモニカを吹くのがスタンダードになってますが、その中でもトップクラスにうまいんじゃないでしょうか。もう、音がぜんぜん違う(^^)。
 今回、ヤードバーズを聴いていたら、ビートルズやストーンズみたいなR&RやR&Bのアマチュアバンドがうじゃうじゃいたイギリスのポップ・ロックのシーンが、どうやってディープ・パープルやツェッペリンやクリムゾンみたいな驚異的なバンドを生み出すところまで行ったのかが何となく分かった気分になりました。僕の中では、ヤードバーズ最高傑作はダントツでこれです! いちばん聴かれてないアルバムでしょうけど(^^;)。



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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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