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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集全巻 バレンボイム(pf)』

bach_well tempered clavier_barenboim 貧乏ミュージシャンだった僕は、クラシックのコレクターさんみたいにひとつの曲の録音を10も20も持つなんて事は無理、ひとつの作品でいちばん評判のいいやつをひとつふたつ手にするのが関の山でした。膨大な練習に追われ、聴き比べなんて時間的にも経済的にも許されない事でした。ところが、平均律クラヴィーアは聴き比べちゃったんですよね。なんといっても中学生の時に弾かされて自分の音楽の基礎になったような曲でしたし、それなのに「これはすげえっ!」っていうフィットした録音に出会えてなかったので、いろいろ手を出してしまったんです。

 このバレンボイムの録音は2004年、レコード屋のクラシックフロアの試聴機で見かけたのでした。自分のルーツのひとつだった平均律クラヴィーアの新録、レコード屋の試聴機で聴くと音が良く感じてしまうというマジックにひっかかり(あれ、なんなんでしょうね^^;)、安くないのに衝動買い。リヒテルの録音は音がボワンボワン、グールドの録音は逆に音がカチンカチン、丁度いい録音の平均律クラヴィーアがずっと聴きたかったのです。そして、とうとうそういうCDに出会ってしまったという感じでした!
 録音は、リヒテル、グールドのものと比べて圧倒的にいい!ピアノが遠すぎず近すぎず、残響が多すぎず少なすぎず、いい感じ!ピアノの音は細いですが、ワーナーですからね、ピアノ自体というよりもあとからイコライザーでそうしたような気もするし、当時のデジタル録音なんてこんな感じなのかも知れません。
 演奏は…これはリヒテル系の平均律クラヴィーア直系、かなり抒情性の高い演奏です。というか、リヒテルどころではないほどにカンタービレだな、すごくアゴーギクだぞ…。というわけで、まるでロマン派バッハというような演奏です。う~んこれはさすがにやり過ぎじゃないか?バレンボイムさんは、ブーランジェのもとで平均律クラヴィーアの演奏を学んだそうですが、前の人たちの演奏と違うようにと考えたのかなあ…。
 というわけで、僕が崇める平均律クラヴィーアは、実に録音に恵まれないのでした。リヒテルの録音があと10年新しいか、グールドが響きの良いホールで録音してくれるか、バレンボイムがもう少し普通に演奏してくれれば…。というわけで、今の僕は、グールドの演奏を自分でリミックスして聴いているのでした(^^)。


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Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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