
久々にLPのサイケコーナーを漁ったら楽しすぎる(ゴソゴソ)…あ、グレイトフル・デッドとか出てきた!サイケデリック・ロックがものすごく好きなのに、なぜか代表格のグレイトフル・デッドはそこまで好きじゃなかったりして(^^;)。いや、好きですよ、でも
ドアーズやクイックシルヴァーほど好きじゃないという感じ。そんなグレイトフルデッドを、久々に聴いてみよう、そうしよう。
グレイトフル・デッド、バンド名が「死への感謝」ですからね、このセンスがすでにサイケデリック(^^)。ただ、僕は音楽の上でのサイケの意味がよく分かっておりませんで、イメージだけでいえばなんかグニュ~ってしてる感じ?それが音楽的に色んな工夫や冒険に繋がってるものは好きなんですが、単に変わったエフェクターを使って「サイケだ」とかいうのはあんまり面白く感じないし、ドラッグやってルーズなジャムセッションをやってるだけというのも好みじゃないです。ディープで先鋭的なセンスみたいなのが好きなんですね、ドアーズや
ジミヘンのファーストとか、
ピンクフロイドのセカンドとか、クイックシルヴァーの組曲みたいなサイケが好き(^^)。さて、グレイトフル・デッドなんですが、若いころにサイケ的なものを期待してはじめて聴いた時の印象は、「あら?こんなに明るくってカントリーっぽい音楽なの?」とちょっと戸惑ったのでした。しかもジャムセッションっぽいものも多いし。このアルバムも、ロックバンド編成ではあるし、ところどころに工夫があって(アッチェルしてフェードアウトとか)サイケっぽい所もあるんですが、ぐだぐだジャムってるカントリーロックのバンドという印象の方が強かったなあ。
でももちろん好きなところもいっぱいあって…このアルバムは1969年発表ですが、
この時代のロックって、ロックの歴史の中でいちばん飼い慣らされていないというか、産業音楽から一番遠くて、とってもクリエイティブ、やりたい事も自己主張もはっきりしてる、そこが好きです。
無伴奏で妙なアナログディレイみたいのがかかったチベット仏教のマントラみたいな曲も入ってますが、今の時代に、メジャーのレコード会社がこういうレコードを出すかというと、日本でもアメリカでもヨーロッパでも絶対にないでしょうね。ドラッグミュージックといっても、ドイツみたいなバッドトリップじゃなくって妙に能天気なのも楽天主義なアメリカっぽくて面白いです。60年代後半から70年代入口のロックは自由で本当に面白い(^^)。ロックが産業に飼い慣らされていなかった唯一の時代の代表バンドのひとつだと思います。60年代ロック万歳!!
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