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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》 フルトヴェングラー指揮、ベルリンフィル』

Tchaikovsky_Symphony6_Furtwangler.jpg チャイコフスキーの「悲愴」は大好きな交響曲なのに、ジュリーニ&ロスフィルとカラヤン&ベルリンフィルの悲愴はどちらも帯に短したすきに長し…というわけで、どうしたもんかと思っている所で、こんな盤に遭遇。フルトヴェングラーの指揮した交響曲の録音でつまらないと思ったものに出会った事がないのですが、1938年録音か…録音が心配だったのですが、ええい買ってしまえ!!そして…うわあ、メチャクチャよかった!感動してしまいました!ところで1938年のベルリンって、思いっきりナチ政権下ですよね。すごい時代の録音だなあ。

 テンポ、デュナーミク、表現力…どこを切りとっても、悲愴ってこう演奏されるべき音楽だと思わされ続ける完璧さ。スコアをなぞっているのではなく、今この瞬間に生まれているかのような生きた演奏、圧倒されました。これはすごい、鳥肌ものでした。低弦のひとりが明らかに音を取り違えている場所もあるんですが、音楽が躍動しまくってるので、プレイヤーも入れ込んでやってしまったんじゃないかと。演奏って難しくて、冷静さを失って入れ込んでしまうとこういういうミスが頻発するんですよね(^^;)。でも、それと引き換えにこれだけ音が躍動できるなら、それでいいんじゃないかと。だって僕は、実際に感極まってしまいましたし。。

 心配していた録音も、音が潰れたりマスクされたりしてきこえにくくなっている所はないし、むしろすごく豊かな音。SP盤が音源なのか、チリパチがきこえたり「サー」というノイズが聴こえますが、それもオケより大きいなんて事はなく、弱音部になると多少気になる程度で、1930年代の録音としては高音質なんじゃないかと。

 僕は、フルトヴェングラー指揮のレコードでつまらないものに出会った事がないです。「うわ、これはすごい…」と感動させられた事が何度あったかというほどに素晴らしいです。メニューインのヴァイオリンをフューチャーしたベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聴いた時も、感動で体が震えてしまったほどでした。これも神がかりに見事な演奏でした、買って良かったです(^^)。。超おススメ!


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『チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》、弦楽のためのセレナーデ カラヤン指揮、ベルリンフィル』

Tchaikovsky_Symphony6_Serenade_Karajan.jpg カラヤンはチャイコフスキーが大好き。これは1964年2月の録音で、4度目の録音のものだそうで。ちなみに、カラヤンは悲愴を7回録音してるそうです…やめてください、多すぎです(^^;)。

 交響曲第6番「悲愴」。聴いてまっ先に感じたのは…金管のリズムが悪い(^^;)。1楽章2主題経過句の金管は遅れて吹けてないし、展開部クライマックスでは明らかに突っ込んでリズムが (^^;)。他にも、展開部でオケ全体がばらけかけるとか、天下のカラヤン&ベルリンフィルにしては珍しく、細かい所で色々やってるなあ、みたいな。。でもデュナーミクもピアノからフォルテまでも広いし、全体のスケールがすごく大きい!

 「弦楽のためのセレナーデ」。この曲は鬱と美を行ったり来たりするチャイコフスキーの、美の方面が強く出た音楽。優雅で綺麗で…みたいな。1楽章や3楽章が有名ですが、個人的には第4楽章のスタートがヤバい。いやあ、これは死ぬ直前に頭の中で鳴り響く教会音楽のようだよ、なんという美しさ…って、それで終わらずに結構盛り上がっちゃうんですけどね(^^;)。

 ジュリーニ&ロサンジェルスフィルの演奏と比較すると 、ジュリーニの方は、整合性が取れているし傷も破綻もない、でもちょっと小さくまとまった感じ。カラヤン&ベルリンフィルの方は傷もあればあぶない所もある、「提示部をこのテンポで行ったなら再現部はこれだと速すぎないか?」とか色々思うところあって全体のバランスもきわどい(なんかこれも金管のせいの気がする)、でも行く所はグワーッと行ってスケールが大きい感じ。ちなみに録音は64年で、ジュリーニ&ロスフィルの録音よりも古いのに、カラヤン&ベルリンフィルの方がぜんぜんいいです。それぞれの楽器の音が鮮明に聴こえるし、音像も音場も見事。フォルテシモもこっちの方が大きい(^^)。。

 う~ん、帯に短したすきに長しですね(^^;)。それでもどちらかを選ぶなら…カラヤン&ベルリンフィルの方かな?僕はロックでジャズな人なので、多少の傷があっても勢い優先という事で(^^)。でも、全体がこれだけ音楽的という事は、カラヤンの思い描く「悲愴」はすごい劇的。なんとなくですが、カラヤン指揮の録音でこれ以上の「悲愴」って、きっとあるんでしょうね。こうやって、クラシック好きは同じ曲の別録音をせっせと買い集めるドツボにハマっていくのでした(*゚∀゚*)。


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『チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》 ジュリーニ指揮、ロスアンジェルスフィル』

Tchaikovsky Symphony6_Giulini チャイコフスキー交響曲の最高傑作!それだけでなく、ハイドンからずっと連なる機能和声やソナタ形式といった古典派/ロマン派の伝統的な交響曲の中で、僕はこの交響曲が一番好きかも。1981年録音という事は、ジュリーニがロスフィルの常任指揮者だった時の演奏ですね。僕、アメリカのオケってきっぱりさっぱりしてて、けっこう好きなオケが多いんです(^^)。

 クラシックだとベートーヴェンのピアノソナタ8番も「悲愴」と呼ばれていまして、チャイコフスキーの交響曲とどちらも有名。チャイコフスキーの悲愴シンフォニーの方は、僕的には特に第1楽章の素晴らしさにやられてしまいます。第5番の1楽章に続いて序奏つきソナタなんですが、この構造が完璧すぎるほど完璧。同時代のドイツ後期ロマン派の多くのシンフォニーと違って、無駄がひとつもない所が見事、メロディのせつな美しい感じが見事、アーチ状に高揚していくドラマが見事です。重い序奏から第1主題になだれ込み、それが主題反復と対比をくりかえしながら高揚していき、そしてあの美しすぎる第2主題に入り、その第2主題だけでもABAの3部形式を形成していて…主題再現部で第2主題に帰ってきた瞬間の例えようもない切なさと美しさ…18分にも及ぶソナタ形式ながら、構造が見事すぎて無駄も飽きる事もまったくなく、心が震えてしまいます。奇跡のソナタです。

 1楽章と対になっているのが最終4楽章。第4楽章は暗いですが、ひとつのクライマックスを形成する適度な高揚があります。しかしこれがまた暗い所に帰ってきて、最期は消え入るように終わります。46分もかけた音楽が、なんという絶望的な終わり方(´;ω;`)。悲愴って、救いの2~3楽章がなかったら、ダウナーな時に聴いたら結構ヤバいことになる音楽かも。

 ジュリーニ&ロスフィルはこの曲をあまりエスプレッシーヴォにしすぎないようにまとめたように聴こえます。あまりやり過ぎると悲愴は暗すぎるという判断なのかな。重くエスプレッシーヴォにすりゃいいってもんでもないですし、この判断は全体のバランスとして正しかったような気がします。というわけで、僕はこの演奏も録音も大好きです。ひとつだけ弱点を挙げるとすると、第3楽章のクラです。第3楽章はスケルツォなので軽快に行ってほしい所ですが、テーマを引き継いだクラだけ遅くてオケが一瞬乱れちゃう。でもまあこれぐらいはね(^^)。僕は「悲愴」のCDを3枚持ってるんですが、あからさまなミスがないのはこのCDだけですし。
 素晴らしい悲愴の演奏と録音、これはなかなか見事と思います。80年代って、アメリカのオケのレベルがあからさまにあがりましたよね。ジュリーニって、ロスフィル時代が全盛期のひとつだと思っています!


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『チャイコフスキー:交響曲第5番、大序曲《1812年》 カラヤン指揮、ベルリンフィル』

Tschaikowsky_Symphony5_karajan.jpg 僕はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲やシンフォニーはカラヤン&ベルリンフィル演奏でだいたい体験してました。やっぱり、僕の青春時代はカラヤンがヒーローだったんですよね(^^)。5番を聴くのは久しぶりで、暗めで長い曲だった事以外、かなり忘れてます。久々に聴いてみよう!

 第5番はやっぱり大作でした。演奏時間が50分近くかかります。楽想は全体を通してやや暗めで、同時に情熱と美しさを感じます。僕はチャイコフスキーのシンフォニーを聴くたびにいつも「なんていい曲なんだ」と思ってしまうのですが、それって切ない感じにしびれるのかも。それをもう少しバラバラに表現しなおすと、短調のほの暗さ、旋律の美しさ、音楽全体の劇性の強さ、という事なのかも。
 いい曲なので何度か聴いてしまいました。ロマン派の官能の際立った音楽ですが、何度か聴いているうちに、実は構造も素晴らしいのではないかと思いはじめました。1楽章と4楽章が序奏つきソナタ、2楽章と3楽章が3部形式、そして最終楽章は最後に第1楽章のモチーフが低音部にあらわれます。アーチ形式のようでいて、音楽は最後の最後に今までのほの暗さから一気に抜けるクライマックスへの直進のドラマを持っています。う~ん、なんと見事な構造、そして何度も聴かないとそれに気づかない自分の分析能力の低さ(゚ω゚*)。
 特にしびれてしまったのが、暗く始まり、大きなクライマックスを迎えてまた暗くよどむ第1楽章から、切なく美しい第2楽章に入った瞬間。これは鳥肌もの、なんと素晴らしいロマン派交響曲だろう。一方、いらないと思ったのが第3楽章。じつにきれいなワルツなんですが、古典派以来の4楽章交響曲のフォームに固執する必要はなかったんじゃないかと思ってしまいました。この楽章がない方が、音楽としてまとまりがいいと思えちゃうんですよね。古典派みたいに全部で20分ぐらいの音楽なら4楽章でいいと思うけど、50分とかになったら3楽章制で充分だと思ってしまいます。

 大序曲「1812年」。この曲はナポレオンのロシア遠征を音楽で表現した作品。ナポレオンのロシア遠征って、モスクワを占拠したものの冬将軍到来で撤退、はじめてナポレオンにケチがついたものでしたよね?チャイコフスキーは音楽の引用を数多く用いて、これを表現しています。3部形式の音楽で、冒頭はロシアの作曲家らしい見事な無伴奏合唱から始まり(正教系の実際の聖歌らしいです)、これが聖なるロシアの表現。一方でナポレオン率いるフランス軍は「ラ・マルセイエーズ」で表現されて、打楽器の音は大砲の音を模倣、しかし最後はロシアが勝って再び聖歌、という流れ。これは歴史を知ってきかないと、わけわかりませんね(^^)。僕はこういう小説的にストーリーを追いかける音楽も、引用を多く用いる音楽も好きでないので、これは基本的にパスです。でも、よく出来てるなあ。

 チャイコフスキーの交響曲や協奏曲の作り方は、印象的なメロディを作ったら、それを低音部で再現したり、変奏したりと何度も使って、曲の印象をはっきりさせ、また構造を見えやすくする事だと思ってます。だから、50分近くもかかるこの交響曲ですら、「ああ、ぜんぜん追っかけられなくなった!」という風にならないのだと思います。チャイコフスキーの交響曲、特に後半の4~6番はどれも名作だと思います!


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『Thelonious Monk / Thelonious Himself』

Thelonious monk Thelonious Himself セロニアス・モンクジョン・コルトレーンと共演していた1957年に録音された、モンクのピアノ独奏のアルバムです。そうそう、アルバム最後の「モンクス・ムード」だけ、コルトレーン(ts) とウィルバー・ウェア(b) が参加してます。

 ジャズの世界では名盤扱いの1枚ですが、モンクなので、色々とたどたどしいです(^^;)。でも、それが味になってるところがモンクのいいところ。「えっと、次はどうだったかな」と考えてるようにしか聴こえないところが1曲のうちで何度も出てきます。間違えて弾きなおしている所もあり。でもそれは気のせい、わざとやってるのです(゚∀゚*)エヘヘ。…いや~、半分は冗談ですが、半分は本当にそうで、これを個性と捉えられる所がジャズの懐の深さだと思うんですよね。これ、流暢に弾かれたら、ひっかかる所の少ない、つまらない音楽に聴こえたと思うんです。とまったり、グチャッと弾いたり、いつもの下降ラインをこれでもかと挟んできたり、きわどい不協和音を混ぜたり(これは確実にわざとやっていて、めっちゃ効果的!)、実にモンクです。

 こういう演奏を「下手くそ」「練習してるようにしか聴こえない」な~んて言う人は、ジャズの良さを分かるには子供すぎ、硬すぎ、清濁併せのむ器量が足りないってもんです。細かいことはいいんだよ、傷のひとつやふたつを気にしてるようでは生きにくくって仕方ないだろ、四角四面でいないで、いいと思ったら寄り道してもぶっ壊しても、多少世間と違う事やっててもいいんだよ、人間としての柔らかさを学ぶのがジャズというもの…みたいな事を、僕はこのアルバムから学んだのでした。…本当かなあ(^^;)。。


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『Thelonious Monk With John Coltrane』

Thelonious Monk With John Coltrane スタジオ録音として残されてるモンク&コルトレーンの録音って、これが唯一なのかな?若いころ、中古盤屋でこのLPを見つけ、「コルトレーンとモンクって共演してたのか?!」と狂喜乱舞して飛びついたのでした(^^)。あれから30年近くたってるのか、あの頃は本当にウキウキしながら音楽を聴いたりやったりしてたもんです。時の流れははやいなあ。

 録音は1957~8年、せっかくマイルス・クインテットに採用してもらったのにドラッグでヘロヘロになってクビになったコルトレーンが、モンクに拾ってもらった頃です。1曲目のバラード「Ruby, My Dear」を聴くとなるほど休暇療養中かな…な~んて思ったのもつかの間、2曲目「Trinkle, Tinkle」やB1「Nutty」のサックスが普通じゃねえ!コルトレーンって、ひたすらスケールトレーニングしてた人なんでしょう、コードプログレッション内でのシーツオブサウンドが強烈。いや~ドラッグでヘロヘロでも、持ってるもの持ってるから、無名のテナーサックス奏者がマイルスとかモンクというビッグネームに重用されるんだな…。このふたつのトラックは、完全にコルトレーンのプレイを聴かせるだけのためにありますね(^^)。いや~カッコよかった。。

 そしてモンク、色々なアプローチが面白いです。たとえば、僕がモンクの曲で一番好きな「Epistrophy」。レイ・コープランドのトランペット・ソロでピアノは演奏をやめて、和声の支えを作りません。これはペッターは吹きにくかったんじゃないかと思いますが、音楽的にはめっちゃカッコいい!!いや~自分たちが当たり前と思ってる事って色々ありますが、それって絶対なわけじゃないと思い知った瞬間でした。そしてラストの「Functional」のピアノ独奏、まるでアーリータイムジャズかラグタイムを聴くような古き良きアメリカのあたたかさ。モンクのプロフィールを僕はよく知らないんですが、もしかしてラグタイムとかやってた人なのかな。いいアルバムの終り方でホッコリしました(^^)。

 ブルートレインからジャイアント・ステップスに至るまでのモダンジャズの光るテナー奏者にのし上がった時期のコルトレーンと、ビバップ以降のモダンジャズの楽理を作り出したひとりのモンクの共演盤は、特に入れ込んで新しい挑戦をしたというわけじゃないんですが、それぞれに自分の追及があってカッコよかったです。枠はビジネスでエンターテイメントな音楽なんだけど、コルトレーンのアドリブに対する追及の仕方とか、モンクの色んな試みとかは、その枠に入ってません。そして、その向いてる方向が正鵠を射ているというか、とっても音楽的なんですよね。こういう部分があったから、たとえオーセンティックでも50年代後半から60年代のジャズは面白かったんじゃないかと。


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『The Theronious Monk Quartet featuring John Coltrane / Live at the Five Spot Discvoery!』

Theronious Monk Quartet featuring John Coltrane Live at the Five Spot Discvoery これも、モンク・カルテットジョン・コルトレーンが参加した時のライブ盤です。1957年夏のファイブスポットでの録音という事は、カーネギーホールの録音よりこっちの方が先ですね。

 1曲目「Trinkle Tinkle」から、コルトレーン飛ばしまくり!この頃にはすでにほとんどシーツ・オブ・サウンドになってます。そして、モンクがかなり調子いいです、カーネギーホールよりいいんじゃないかと。ただこのCD、めっちゃ録音が悪くて、ピアノだけはよく聴こえるんですけど、あとはみんな音が遠くて聴こえづらいです。ピアノの近くに座ってたお客さんのオーディエンス録音なんですね、きっと(^^;)。

 コルトレーンは、麻薬でヘロヘロでマイルスのバンドをクビになって、モンクのバンドに来たはずなのに、どの録音を聴いてもすこぶる快調。ソニー・ロリンズもスティーブ・レイシーもモンクのバンドに参加して化けましたが、コルトレーンもそんな感じがします。モンクって、実際にはかなりあったかい人だったと言いますし、若手に理論を教えるのがうまかったのかも知れませんね。録音が良くないのがとにかく痛いですが、でも演奏はいいし、モンク&コルトレーンのレコードはあんまり残されてないので、好きな人はけっきょく手にするしかないのかも(^^;)。


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『Thelonious Monk Quartet / with John Coltrane at Carnegie Hall』

Thelonious Monk Quartet with John Coltrane at Carnegie Hall チャーリー・パーカーと同時期に活躍、ビバップというジャズの新しい潮流を築き、以降もマイルス・デイヴィスジョン・コルトレーンと共演してモダン・ジャズ初期からシーンのど真ん中にいたセロニアス・モンクというピアニストがいます。ジャズを聴かない人でも、彼の音楽は聴かないと駄目なほどの重要人物です(^^)ホントダヨ。モンクさんは個性が強くて、「ラウンド・ミッドナイト」みたいなジャズに永遠に残るほどの名バラードを書いたかと思えば、アヴァンギャルド一歩手前みたいな曲も書いてます。ピアノ演奏も独特で、すぐに下降ラインをパラパラ弾いたり、変なタイミングで和音をガシャーンと入れたり、とにかくクセモノ(^^;)。ステージでも急にピアノを演奏するのをやめてクルクル回りはじめちゃったり、とにかくジャズな人なのです。モンクとコルトレーンはどちらもモダンジャズの超ビッグネームですが、共演した録音が少なくって貴重。猪木vs前田戦みたいなもんかな?これは2005年に発掘された、1957年11月29日のモンク&コルトレーンのライブ盤、モンクのバンドにコルトレーンが参加した形です。こういう発掘録音は手を出すときりがないので買わない事にしてる僕ですが、モンクとコルトレーンの共演では買わざるを得ないのでござる(^^;)。

 セットリストは「モンクス・ムード」「エピストロフィー」「エヴィデンス」「ブルー・モンク」などなど、モンクの名曲のオンパレードです。そして…あら~意外といい音でビックリしました。秘蔵録音という事で、オーディエンス録音の劣悪な音かと思ってたんですが、ベースどころかドラムのハイハットまでよく聴こえるので、これはマイクをいっぱい立てた放送局録音かなんかじゃないのかな。。モンクのグループの演奏はいつも通りで良好、これは想像がついたんですが、コルトレーンのソロが良くって驚きました、「Sweet and Lovely」のソロなんて絶品!コルトレーンって、55年にマイルスのバンドに抜擢されますが、麻薬でヘロヘロになって首にされたのが57年、この録音の頃です。そこでモンクに拾われ、自分のリーダー作も何作か出して、翌58年にマイルスのグループに復帰、そこから先はマイルスを置き去りにするほどの大躍進。というわけで、ドラッグでボロボロの時の演奏かと思いきや、最初のマイルスバンド在籍時よりいい演奏じゃん、すげえ。。ただ、アドリブソロはいいんですが、テーマの演奏がシャバラバ、エピストロフィーのテーマなんて聴いてて恥ずかしくなっちゃいました。なるほど、この頃からコルトレーンはアドリブの事しか頭になかったんだな(^^;)。。

 モンク・カルテットの演奏では、僕はチャーリー・ラウズ加入時のものが特に好きなんですが、その前もスティーヴ・レイシーにロリンズにコルトレーンと、モンクはフロントマンの見る目がありますね。その後、全員ジャズの世界に名を残すビッグネームになっちゃうんだから。モンク&コルトレーンで最初に買う1枚じゃないと思いますが、他のモンク&コルトレーンのレコードをいいと思った人なら、間違いなく気に入る1枚じゃないかと思います!


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書籍『音楽の形式 改訂新版』 アンドレ・オデール著

OngakunoKeisiki_KaiteiSinban.jpg もう1冊、音楽の形式に関する本を。白水社という出版社が、「文庫クセジュ」という新書サイズのシリーズを出しています。これはフランスで刊行されている文庫のシリーズで、現代に必要な基礎知識を整備しようという、なんともすばらしい文庫なのです。日本でいうと岩波文庫とか講談社学術文庫に近いかな?でもって、この文庫クセジュというシリーズ、錬金術だったりフリーメーソンだったり、かなり怪しく魅力的な本が満載で、僕は大好き(^^)。あと、音楽系も多いところが日本の文庫と違うところで、フランスだと音楽というのは重要な知だと思われているのかなあ、なんて思ったりして。日本での音楽の評価って、娯楽とか癒しぐらいにしか思われてないみたいですしね。このへんは、黒船に2次大戦と連続で文化を破壊されて一からやり直しとなった日本とは、文化の成熟度に差があるんでしょう。というわけで、この本は文庫クセジュのなかの1冊です。

 クラシックって、CDを買ってきて聴いても、ちょっとムズカシイ単語が並んでてよく分からなかったりしませんか?CDを買ってきても、解説に「第3楽章はメヌエット形式」とか書いてあったりして、でも若いころの僕は「え?メヌエットって何?」みたいな。フーガとかソナタならまだ何とかわかったんですが、マドリガルとかパッサカリアとか、名前はよく聞くけど意味はぜんぜん分かりませんでした(T_T)。それで、中学生の時に、怪しさ満点で大好きな文庫クセジュを本屋で眺めていた時にこの一冊を発見、飛びついて買いました!そして、なんども読んだんですが、分かるようになったものもあったし、理解できないものもありました。
 なんで分からなかったかというと、多分こういう事です。歴史順で書いていなくて、事典的に書いてあるから。でもこれ、ある意味では仕方ないと思うんですよね。歴史順とか様式ごとにまとめるという本も必要だと思うけど、ちょっと調べたい時に目次見てパッと理解したい本もあって欲しいじゃないですか。この本は後者という事です。

 この本は、これで音楽の形式を学ぼうとする人が読むべき本じゃないです。言葉だけでサラッと説明されても、メヌエットがどういう感じの音楽なのかなんて絶対に分かりませんし。そうじゃなくて、「あれ、カッサシオンてなんだっけ」みたいに、ひと通り音楽の形式を勉強した人が、ちょっと調べる時に役立つ本だと僕は思ってます。あとは、クラシックの聴く専の人が、よく分からないクラシックの形式に関する用語をチョロッと調べる時に使う感じなら、けっこう便利かも。

 それにしても文庫クセジュ、魅力的なタイトルがいっぱいあるんです。僕のうちにあるものだけでも、「幻想の美学」、「フランス古典音楽」「世界演劇史」「薔薇十字団」…怪しさ満点の上にメッチャ面白いんです(^^)。


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書籍『楽式論』 石桁真礼生

Gakusikiron_IsiketaMareu.jpg ひとつ前の記事に書いたシェーンベルクの『作曲の基礎技法』を読めるためには、ある程度は楽式が解ってないと読むのがきついはず。というわけで、クラシックの曲の様式を学びたいなら、最初は絶対にこれ、というほどの鉄板本です!クラシックと書きましたが、ポップスやロックはもとより、ジャズでもフラメンコでもタンゴでも全部これで通用します。なんてったって、それらの音楽はクラシックより楽式がシンプルですからね(^^)。ただしこれは古典派からロマン派という、クラシックの中でも、ある程度楽節で分割しやすい音楽を中心に書かれていて、声部が重層的に絡み合う純粋対位法みたいなのはカノンとフーガのあたりでチョロッと出る程度、12音音楽やセリー音楽は未対応。まあでもそのへんの音楽は、こういう基礎を学んでから学ぶのが順序というもんだと思いますし、そういう超専門分野を学びたい人は、もうこのあたりはとっくに通過してると思うので、問題ないんじゃないかと(^^)。

 この本では、楽式を構成する前の基礎知識が書いてあって、そこがとってもわかりやすい!動機、小楽節、大楽節、こういう言葉が分からない作曲初心者の人こそ、この本を読むのに適してると思います。そして、ここからが本番、楽式の説明に入ります。基礎として、最初に1部形式、2部形式、3部形式を学んで、そこから本格的な楽式であるソナタとフーガがメインディッシュとしてガッツリ説明。最後にそれ以外の楽式をざっと説明するという構成になっています。
 ソナタ形式の分析に取りあげられるのはベートーヴェンのピアノソナタで、1番と23番「熱情」。口だけで「こういうのが動機、こういうのが大楽節、こういうのが第1主題、こういうのが展開部…」というんじゃなくって、譜例を示して「ここが動機、この動機とこの動機がこういう関係で4つくっついて大楽節。次のここは経過句…」と具体的に教えてくれるので、異常に分かりやすいです(^^)。ただし、楽譜は抜粋しか掲載されてないし、実際の音を聴いたら書いてある意味がものすごく分かりやすくなるので、出来れば別途CDを自分で用意できると、なお捗るんじゃないかと。僕は、ベートーヴェンのピアノソナタの楽譜を持っていたので、それを見て演奏しながら勉強していました。説明が丁寧なので、メッチャわかりやすかったです。

 フーガの分析に取りあげられるのは、バッハの平均律クラヴィーア曲集1巻の11番と16番のフーガ部分(平均律クラヴィーア曲集はプレリュードとフーガが常に一対となって書かれています)。フーガの説明はここでは省きますが、あの旋律の複雑なつづれ織りをすごく分かりやすく説明してくれてます。この本で対位法やカノンやフーガの作曲を出来るようになるかというとそれは難しいですが、入門編としてはすごく分かりやすくていいです(^^)。フーガを学んだことがなかったころの僕にとっては、メッチャありがたかったです。

 この本、クラシック以外のジャンルの人も、作曲をしないプレイヤーも、音楽やるならみんな必読だと僕は思ってます。というのは…たとえばジャズを例にとると、マイルス・デイビスのアドリブって、めっちゃよく出来てるじゃないですか。あれってアドリブと言えどその瞬間に作曲しているのであって、その構造化がこの本に書いてあるような主題の処理や展開を行なってるからなんですよね。つまり、楽式をマイルスはどこかで学んだはずなのです(多分ジュリアード音楽院)。ロックの曲でも、たた3回繰り返して終わる人と、同じ3回繰り返しでもそれを劇的に出来る人っているじゃないですか。あれも楽式論が入ってるかどうかの差だと僕は思ってます。というわけで、基本的な和声が終わって、いざ作曲に進みたい人に、超おススメの1冊です。作曲科に行った人はスルーでいいかも知れませんが、演奏を専攻したけど作曲もしてみたい人、独学で音楽を学んでいる人なんかは、ロックでもクラシックでもジャズでも、作曲したいなら読んでないなんて許されないほど鉄板の一冊じゃないかと。


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書籍『作曲の基礎技法』 シェーンベルク著

SakkyokunoKisogihou_Schoenberg.jpg クラシックの大作曲家にして高名な音楽教師でもあったシェーンベルクの書いた有名な作曲のための教科書のひとつです。シェーンベルクは他にも「和声法」なんていう本も書いてます。僕はこの本で思いっきり作曲の技術をあげる事が出来たと思っているので、大推薦!ロックでもジャズでもクラシックでも、この本を読んでいるのといないのでは、作曲が雲泥の差になるはず。ただ、いきなりこの本から始めるのは不可能、その点だけは注意が必要です。

 基本的には楽式論の本で、楽式を押さえた上でどうやれば作曲できるかという作曲方法の具体的なアドバイスがされています。こうした枠のなかで、動機の作り方みたいなミニマルな所から、大楽節の作り方、そして大きな形式の作り方まで書いてあります。つまり、ベートーヴェンとかショパンみたいなクラシックのメインストリームを中心に見た、ジャズやら今のポップス/ロックまでを含めた西洋音楽の機能和声音楽全般の作曲の教科書。シェーンベルクが書いたからといって現代音楽の作曲法じゃないので気をつけろ!!シェーンベルクは12音列技法の創始者のくせに、その教科書は書いてません(゚∀゚)アハハ。教育者としてもすぐれた人だったので、書いて欲しかったなあ…。譜例もいっぱい出てくるので超ていねいでわかりやすい(^^)。本は3部に分かれていて、第1部はテーマの構造、第2部は小形式、第3部は大形式。和声や、作曲の構造分析(楽式)の本はそれなりにありますが、具体的にどうやって作ればいいかという指導書は、ポップスの音楽初心者向けみたいな本以外には僕はあまり見たことがないので、これはありがたい本でした!

 ただし、ちょいと注意が必要でして…たとえば「動機」とか「楽句」とか「大楽節」「楽段」…なんて言葉がどんどん出てきますが、これらの言葉の説明はほとんどありません。つまり、こういう言葉を知っている前提で書かれた本。もし「動機」とか「大楽節」という言葉の意味が分からない人は、この本を読むのはちょっとはやいかも。話によると、モチーフという言葉を楽式の分析に使ったのは、シェーンベルクが最初という話もきいたことがあります(←裏を取ってないので間違ってたらゴメンナサイ。たしか、シェーンベルクの『和声法』の教科書に書いてあった気が…)。

 というわけで、タイトルからすると初心者向けの本のようですが、和声法や楽式論をざっと修めて「じゃあ実際に作曲に進みましょうか!」というところまで来た音大1年生ぐらいの人が読む本だと思います。和声法や構造の勉強が終わった人が対象。基本的にクラシックの作曲を対象にしてますが、ジャズやポップスやロックに使うなら、第2部の「小形式」までで充分 ( ̄ー ̄)v。そしてこの本、絶対に読まないと曲が作れるようにならないというものじゃなくって、さっき書いた和声法と楽式論(こっちはロックやポップスみたいな単純な楽式の場合は読む必要もないかも)ぐらいまで知ってて、もう自分で曲が書けちゃう人は読まなくても大丈夫。でも、作曲してみたもののどうも美しくないとか、いまいちシロウトくさいからベートーヴェンとか過去の大作曲家がどうしていたのかをちゃんと学びたいとか、そういう人にこそビンゴなんじゃないかと。僕個人は、大楽節内のモチーフを、接続物を使ってなめらかに繋ぐとか、そういうテクニックがすごく勉強になりました。あと、最後の方にソナタ・アレグロ形式とか、ソナタ・ロンド形式の説明とその作曲の仕方が出てきますが、これはすごかった。というのは、ロンドの形式をここまで細かく分けて説明してくれた本を僕は他に読んだ事がなかったし、ソナタ・アレグロ形式なんて、この本を読むまでそんな形式の名前があることすら知りませんでしたし。

 無意識に自分でやってたことも「ああ、そういう事なのか」と意識できるようになったのも大きかったです。原理が分かるとセンスまかせにならないのでスランプになりにくいんですよね。いちおう作曲の基本勉強は済んだけど、実践でなかなか曲をうまくまとめられなかった若いころの僕を助けてくれた、とてもためになった本でした。ポップス、ロック、ジャズ。クラシックを問わず、ひと通り和声法も何もやったけど、実際に曲を書くとなるとうまくいかない人に超おすすめです!そうそう、構造が主なテーマなので、和声が分かってない人は先に和声をやらないと、この本にはついていけないかも(^^;)。



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『Amon Düül Ⅱ / Tanz der Lemminge』

Amon Duul2_ Tanz der Lemminge  このジャケットのセンスの良さはなんなんでしょうか、こんなのジャケットだけで買いたくなってしまう…といって本当に買ってしまった若いときの僕でした(^^)。クラシックってクソダサいジャケットのオンパレードですが、ロックは良し悪しはともかく、ジャケットへの気のつかい方が素晴らしいものが多くて好きです。アモン・デュールⅡのサードアルバム「野鼠の踊り」です!

 冒頭がウルトラ魅惑的なサウンド!なんだこれ、テープの逆回しと、オルガンと、アナログシンセと…色々コラージュされてます。そしてすぐに明るい曲が始まるんですが、うしろにサスペリアのような気色悪いバス声部のコーラス(^^;)。他には、11/8や17/8が交錯する2曲目のメドレーが、いくつかのリフを基調にインド音楽っぽかったりもして、まあまあ面白かったです。
 しかし…全体的には、グダグダのセッション。なんせ演奏技術がかなり微妙ですし、妖しい感じは、怪しげなシンセを後付けのオーバーダビングで作っているので、ファーストセカンドアルバムで聴く事の出来た内側から出てくるような熱さやヤバさじゃなくて、ヤバさを演出しやがったな…みたいに聴こえてしまいました(^^;)。学生ハードロックバンドが、サイケっぽさを足したコンセプト・アルバムを作ってみました、みたいな感触でした。

 ジャケットはタンジェリン・ドリームなみの素晴らしさ、音楽も最初の30秒は最高だったんですけど、あとはファーストやセカンドには届かず。自分を演出し始めてしまった感じでした。「アモン・デュール2は最初の3枚」なんて言われますが、僕的にはまったくその通り、この3枚目はギリでセーフ、でも以降はちょっとだけ聴いて「あ、ダメだこれは」ときくのをやめてしまいました。でも、日本にユーロロック・シリーズというものが出る時、超マニアックなプログレファンの人が、アモンデュール2で1枚選んだのがこれだったんですよね。やっぱり音楽って聴く人によってとらえ方が違うんだな。このアルバム以降だと、「WOLF CITY」は良いらしいんですが…きっと死ぬまで聴かないだろうなあ(^^;)。


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『Amon Düül Ⅱ / Yeti』

Amon Duul2_ Yeti  ドイツ真正サイケデリアのアモン・デュールⅡ、強烈なファーストの翌1970年に出されたセカンド・アルバムです。この芝居がかったジャケット、さすがは演劇も含んだコミューンだけあります。あざとくもガキっぽくも見えますが、若い頃は期待させるものの方が強かった!僕はCDを持ってるんですが、LPの時代は2枚組だったらしく、1枚目が作曲作、2枚目が即興演奏。とはいっても、作曲の方もリズムやコード進行の簡単なフレームが作ってある程度で、かなりセッションっぽかったです。

 まず、スタジオ録音の方。1曲目は4曲のメドレーで、ABCDAという変則ロンド。始まった瞬間は「大丈夫か、アメリカのヒッピーバンドなみに下手くそだぞ」と心配になりました(^^;)。でも、ギターソロのパートで同主調転調して暗くヤバくなっていき、そしてアコースティックで悪魔的に妖しい曲にクロスフェードで繋がります。もう、こうなってからは完全に飲み込まれてしまいました、バッドトリップ方向のサイケデリック感満載、すっげえカッコいい!!

 このうまくはないけどやたらにカッコいい感覚はその後も同じ。2曲目はツーコードの反復をしている前で、ヴァイオリンで中東風の音階のアドリブがひたすら続きます。4曲目「Cerberus」のアコースティック・ギター3本のDマイナー一発のインプロヴィゼーションも、アフロキューバンみたいでカッコいい。技術じゃなくて作曲のセンスが抜群にいいです。音楽の大事なところが分かってる感じ、安易に単純な歌謡形式を使ったりなんて絶対にしません。めっちゃクリエイティブです。やっぱりサイケデリック・ロックはドイツが一番カッコいいなあ。
 インプロヴィゼーションも面白かった!基本的にワンコードなんですが、ブリッジを作る、リズムフィギュアを変えるなど、曲を構成する技術があって、起承転結を見事に作るので、グダグダのジャムセッションになりません。そして、基本的に曲想に対する意識が高くてただ単に音がつながるのではなく、曲全体のカラーが明快かつワンパターンにしないので(たいがいダークサイドな曲想なんですけどね^^;)、オリジナリティ強く感じます。この辺がグレイトフル・デッドあたりのアメリカン・サイケとの差かな?

 作曲サイドと即興サイドのどちらにも共通するのが、ヤバさ、緊張感、不穏なイメージ、ほの暗い熱さ…要するにサイケデリックのどツボを突いたような抜群のセンスです。こういうのを聴いちゃうと、音楽ってまずはセンスが重要なんだなあと痛感します。若いころは、アモン・デュールはⅠに限ると思ってましたが、アモン・デュールⅡのファーストもセカンドもめっちゃカッコよくて悶絶してしまいました。下手だと思って途中で聴くのをやめてはいけない、10分後には独特の音楽世界に引き込まれること間違いなし、最高のサイケデリック・ロックでした。超おススメ!


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『Amon Düül Ⅱ / PHALLUS DEI』

Amon Duul2 PHALLUS DEI 針を落としたその瞬間に、「ああ、これだ、こういう音楽を聴きたいんだよ…」となったロック必殺の1枚!クラシックやフュージョンや今のロックに足りないのはこの部分なんだというヘヴィーさ、ヤバさ、熱気!サイケデリック色のメチャメチャ強いドイツのプログレッシヴ・ロック・バンド、アモン・デュールⅡが1969年に発表したファーストアルバムです!

 アモン・デュールⅡがある以上、アモン・デュールがあります。アモン・デュールは共同生活をしながら政治活動や演劇や音楽をするコミューンで、ドイツ各地を転々としていたそうです。彼らが発表したファースト・アルバム「サイケデリック・アンダーグラウンド」がまた強烈なんですが、コミューンのうち、ギターのクリス・カラーをはじめとした音楽寄りの人たちが分裂して出来たのがⅡだった、みたいな。ちなみに、いつか紹介した「エンブリオ」も、アモン・デュールから派生したグループらしいです。

 音楽は、複数の打楽器が刻みだすポリリズミックなビートのうえに、エレキギターやベースが重なっていく感じ。基本的にインストゥルメンタルで、歌はあまりないです。ギターが選ぶ旋法は、長旋法や短旋法から外れるものが多く、月並みなロックの単調さから逃れているだけでなく、独特のやば~いエキゾチックさを醸し出しています。コンポジションとセッションが半々に聴こえますが、ジャズみたいにフレームの決まった上でアドリブをするわけでなく、全体でいきなりリズムが変わったり、かなり大がかり。セッションといってもグレイトフル・デッドみたいなグダグダなブルースセッションにならず、はたまた出鱈目なノイズにもなりません。このカッコよさは言葉で説明しにくくて、アモン・デュール的としか言いようがないです。いや~メチャメチャいい。。

 アメリカのサイケよりヤバさが強く、テンションが高く、それでいてアメリカのサイケより音楽をコントロールできている所が、ジャーマン・ロックのすごさなんでしょうね。ジャーマン・ロックといってスコーピオンズとかハロウィンとかいっているうちはまだまだ子供。どちらも体験している僕としては、ジャーマンロックを語るならアモンデュール、グルグル、アシュラを聴いてからにしてくれと思ってしまうほど、ロックの重要な部分を突いた音楽だと思います。日本では人畜無害なロックしか紹介されなくなってしまったから知られてないだけで、聴きさえすればファンは爆発的に増えるんじゃないかと思うんですよね。久々に聴きましたが、めちゃくちゃ良かったです、大推薦!!


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『ルーセル:交響曲第2番、第4番 デュトワ指揮、フランス国立管弦楽団』

roussel symphony no2 no4_dutoit ひとつ前の記事で書いたCDとセットになっているのがこれ、両方買うとルーセルの交響曲をぜんぶ聴く事が出来る優れもの(^^)。これが演奏も録音も素晴らしいので、僕はクリュイタンス&パリ音楽院管弦楽団のCDを売っちゃいました。貧乏人にはダブりを抱えている余裕もCD棚のスペースもないのです…クリュイタンスさん、申し訳ありませんm(_ _)m。

 交響曲第2番。作曲年は1919-21年、4楽章ではなく3楽章制なんですが、特に1~2楽章が素晴らしい!僕がルーセルのシンフォニーを1曲だけ人に薦めるとしたらこれです!まず、冒頭しばらく展開されてから戻される和声が見事。さすが20世紀初頭のフランス、近代和声の洗練ここに極まれりと感じ入るばかり、素晴らしい響き!もうこれだけで僕は何もいう事ないです。
 ただ、1楽章の展開部の作り方はストラヴィンスキーの「火の鳥」にそっくり。「火の鳥」の作曲は1910年だから、影響されたんでしょうね。それが何を意味してるかというと、メシアンみたいに新しい和声のまま曲をすべて構成するところまでは進まず、新しい響きはあくまで機能和声との連関の範囲で扱われた、という事だと思います。これをどうとらえるかは聴く人次第。僕自身も、気分次第で、この構造の強さが気持ち良く感じる時もあれば、「和声を機能和声に還元さないで独自のシステムを組んで欲しかった」と思う時もありそうです。

 交響曲第4番。音楽については前に書かせていただいたので省略するとして、若い頃に買った別のCDとの比較。いや~、若い頃に聴いたCDでも、いい曲だと思ったんです。ところが今回聴いたら、これって大名曲なんじゃないかと思ってしまいました。多分、演奏と録音がいいんですね、ちょっとゾクッとしました。シンフォニーって、やっぱりすべての弦の音程が聴き取れるぐらいまで音量を上げて聴かないと駄目ですね。特にこういう和弦の響きに神経を使った曲は、オーディオの値段が感動に直結してくる気がします。ただ、この4番も2番と同じで、最終楽章が伝統的なシンフォニーと同じで、明るい所に抜けてめでたしめでたしで終わるんですよね。それで、ここまですごくいろんな色の和音で描いてきたのに、最後になると急に幼稚な原色のべた塗りな子どもの絵みたいになっちゃって勿体なく感じてしまうのです。ここだけ、どうも僕の趣味じゃなかったです。

 ルーセルの交響曲って、若いときに読んだ本には「3番と4番がいい!」って書いてありましたが、僕的には2番がダントツの素晴らしさ!次いで第1番&4番でしょうか。そしてルーセル、海軍の軍人でもあり、でも音楽が好きでスコラカントルムで対位法の教師を務めるほどの人でもあり、海が好きで年の半分をパリ、もう半分をノルマンディで過ごした人だそうです。そしてこの音楽…音だけでなく人にも魅かれるものがあります。大曲作家や、新しい語法を創造した作曲家、あるいは作曲職人でもないように感じますが、アーティストだと感じるところが多かったです。あの時代のフランス音楽の変遷をすべて体現しているというか、自分の信じる音楽を見事に音に出来た音楽家じゃないかなあ、これは憧れます、実に素晴らしい作曲家でした!


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『ルーセル:交響曲第1番《森の詩》、第3番 デュトワ指揮、フランス国立管弦楽団』

Roussel_Symphony1and3.jpg ルーセルの交響曲3~4番が新古典の亜流のように聴こえていた僕は、しばらくルーセルのシンフォニーから離れていました。でも、室内楽に素晴らしい音楽があったもので、もしかして初期の方が僕の趣味に近いのかな…な~んて思いつつも、そのまま聴かずに忘れ去っていたのでした(^^;)。ところが最近ブックオフでルーセルのCDを安くゲットしたもんで、ついに交響曲1番と2番も聴く事が出来ました!このCDは、1番「森の歌」と3番を収録です。

 交響曲第1番「森の詩」は1904-6年の作曲。、うわあこれはヤバい、めちゃくちゃいい、スバラシイ…。音楽的にいえば、伝統的な管弦作曲と印象派と新古典が混じっていて、サンサーンスのオルガン付交響曲以降の19世紀末~20世紀初頭のフランス管弦楽の歴史の中にある感じ。従来のドイツ管弦楽とフランス印象派あたりのブレンド具合は、フランクあたりに近い印象。この交響曲は標題音楽にもなっていて、1楽章から順に「冬の森」「春」「夏の夕べ」「牧神と森の精」となっています。この色彩感覚が見事!特に第3楽章、思わずステレオの音を大きくしてしまいました。4楽章の並行和音はラヴェルの「ダフニスとクロエ」を彷彿とさせますが、ダフニスは1909-12年作曲なので、こっちの方が先んじてるんですね。こっちがオリジナルなのか、いやあこれはすごい。

 交響曲第3番、これは前回書いたので曲のこまかい説明は省略、リズムがガシガシ攻めてきてストラヴィンスキーみたい、でもフランスだからちょっと上品だったりして(^^;)。このガシガシ来る感じから第2楽章に入る所が、鳥肌ものに素晴らしいです。この落差をつけつつヌルっと入るところのフランス国立管弦楽団の演奏、見事でした。

 ルーセルというと交響曲3~4番やオペラバレエ「パドマーヴァティ」あたりが有名ですが、でも19世紀末~20世紀初頭のフランス音楽の再浮上という視点からみると、室内楽や交響曲1番の方が断然重要に感じますし、じっさい僕は交響曲1番や室内楽の方が、「うわ、これはメッチャいいじゃん」と感覚的にも好き。そして、このCDと対になってる、デュトワ&フランス国立管弦楽団によるヂュトワのシンフォニー2&4番のCDもゲットしましたので、それは次回にでも(^^)。



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『ルーセル:室内楽作品集 パリ弦楽三重奏団、ガロワ(fl)、カンブルラン(harp)』

Roussel_ChamberMusic.jpg 最近、ルーセルの交響曲1~2番を聴いて考えが変わったんですが、それまでは、ルーセルはシンフォニーより室内楽の方がいいんじゃないかと思ってました(^^;)>。その理由は、このCDを聴いていたからなんです。

 このCDの収録曲は、以下の通りです。
 ・弦楽三重奏曲 Op.58
 ・フルート、ヴィオラとチェロのための三重奏曲 Op.40
 ・フルート、ハープと弦楽のためのセレナード Op.30

 思わず息をのんでしまいました、フランスの4度堆積の匂いたつようなサウンド、新古典の構造の見事さ、対位法、そしてメシアン以降のフランス音楽の先駆け…最初に聴いた時にしびれ、それは久々に聴いたいまも変わらず。いやあ、やっぱりいい!特に作品40が個人的なツボ、曲も素晴らしければ演奏もなかなか見事。チェロがときどき速いですが、第2楽章の最後6~7小説あたりでチェロがラミラミラミの最後のラをオクターヴ低く弾いているのは、なるほど単純なパターン化を避けるのとアダージョの緩徐楽章のエンディングに向けて下にしていくという心遣いなのかと思って、粋だなあと(^^)。
 他の2曲も見事。セレナードの第2楽章、メジャー9thに4度音をチェロが刻みますが、ここなんていかにもドビュッシー以降のフランス音楽という感じ。セレナードは作品番号が若いし、この時はまだ印象派の影響が強かったのかな?弦楽三重奏曲の第2楽章に至っては、すでにメシアンを先駆けているようなサウンドしてます。う~ん、大作曲家ではないにしても、自分の言葉を持っている隠れた名作曲家とは言えるんじゃないかと。

 どの曲でも目につくのが交響曲との作曲技法の違いです。交響曲3~4番は和弦とリズムが強調された音楽である意味大味でしたが、このCDに入ってるアンサンブルは、どれも対位法的、緻密です。ライナーによると、ルーセルって、スコラ・カントルムで対位法の教師を務めていたそうです。なるほど、それでこれほどの見事な出来栄えなのか。あ、そうそう、ルーセルの弟子にはサティ、ヴァレーズ、マルティヌなんかがいるそうです。なるほどヴァレーズのガシガシしたリズムはルーセルから引き継がれたのかも、なんか納得。あ、あと、けっこう展開がはやいというか、僕みたいについていくのがやっとの人にとってはせわしないとすら感じる時があります。でもこれって聴く人次第なんでしょうね、記憶力のいい人だったらこれぐらいシーンがパンパン展開すると爽快かも。いや~ルーセルは室内楽がいい…な~んて思ってたんですが、実は最近、交響曲1~2番を聴きまして、ルーセルは印象派の色が強かった時がいいと思い返すようになりました。シンフォニー1~2番に関しては、また次回に(^^)。



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『ルーセル:交響曲第3番、第4番 クリュイタンス指揮、パリ音楽院管弦楽団』

Roussel_Symphony3-4_Kuryuitansu.jpg クリュイタンス&パリ音楽院管弦楽団は、フランス物の録音に力を入れてくれてありがたいです。ルーセルは19世紀後半から20世紀前半に活躍したフランスの作曲家で、大ざっぱにいうと印象派から始まって新古典に向かった人。特に、交響曲第3番と4番は名作ときいてたもので、このふたつを収録したこのCDは見つけた途端に飛びつきました(^^)。

 交響曲第3番は、和声の匂いとしては少しだけ印象派を感じる所がないわけでもないですが、構造的には新古典。3番の第1楽章のリズムはストラヴィンスキーの春の祭典っぽく、第2楽章はアダージョで美しい…かと思いきや、とても変わった音階で、不安定な音がふわふわ漂う感覚。シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」も、調があるような無いような音の海をただよう独特の感覚がありましたが、あそこまで行かないにしても、ちょっとそんなムードがあります。

 交響曲第4番、冒頭の短9度の不穏な出だしから、長調が見えたり隠れたり…そこから豪快で明るい主題に突入と思いきや、これも一筋縄ではいきません。これは2楽章も同じです。

 この交響曲2曲だけに関していうと、ストラヴィンスキーの影響なのかインテンポで4分音符を強く刻む軍楽のようなリズムが多く、そこは単調に感じてしまいました。でも、様式は新古典、サウンドは多調的でプーランクあたりを先駆けているようで、個性的。前衛というのとはちょっと違うけど、風変わりな独創性のある調音楽と感じました。これが僕にとってのルーセル初体験で、ここから徐々にハマっていったのでした(^^)。



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絶対音感を身につけよう、そうしよう

 あくまで冗談ですので、あんまり真に受けないで下さい(゚∀゚*)エヘヘ。でも、絶対音感を身につけるのに、ちょっとは役立つんじゃないかと(^^)。出来れば、子どもの頃から何十回も聴いて、音自体が体に入ってしまってるような、大好きなテレビドラマの主題歌なんかがいいんじゃないかと。僕は調子に左右されるところがありまして、そういう時は本当にウルトラマンの主題歌を思い出してドを思い出してます(^^)。
 音感は、ある音を基準にして他の音を特定できる相対音感というものと、ある音それだけで「これはドだ!」とズバリ特定できる絶対音感があります。自分で音楽やるときは、ジャンル問わず多かれ少なかれ、ないとかなりしんどいことになると思います。ジャズやポップスみたいなアドリブがある程度入る音楽を長年やってるのに、なかなかうまくならない人は、演奏技術の前に音感や最低限の理論の知識を疑ってみると、いきなり問題が解決するかも?!
  • C(ド):ウルトラマンのAメロ「むね~えに~つけ~てる~」の最初の音がC4です。
  • C♯ :お、おもいつかない…
  • D♭:
  • D(レ):探偵物語「Bad city, bad bad city」。工藤ちゃんと服部さん良かったなあ。
  • D♯
  • E♭:ウルトラセブンのイントロ
  • E(ミ):スーパーマリオの最初の音。最初のキノコにやられる俺って(^^;)。
  • F(ファ):アントニオ猪木の入場テーマのAメロ。名曲です。
  • F#(ファ#):ウルトラマンA「とお~くか~がやくよ~ぞらのほしに」。
  • G♭:
  • G(ソ):スーパーマンのイントロの最初の音。ウルトラセブン「は~るかな星が~」
  • G#:
  • A♭:八代亜紀「舟唄」イントロのオーボエ。
  • A(ラ):オーケストラのリハーサルトーン。
  • A♯:
  • B♭(シ♭):帰ってきたウルトラマンのイントロ!
  • B(シ):ルパン三世「足~元に~絡み~つく~」。初期ルパンの不二子は永遠のアイドルです。そして、ブッチャーの入場テーマはずっとHのベース音。

 なんでこんな事やったかというと…私、たまにバイトで音楽教室に行って、ピアノやソルフェージュや作曲を教えるんですが(ポンコツな先生ですみません^^;>)、ジャズの生徒さんで、「○○スケールはこの形、○○スケールはこの形で…」と、頭で考えたり形ばかり覚えようとして、かんじんの音を聴いていない生徒さんがけっこう多いんです。野球で、「カーブはこう打つ」といくら座学で勉強しても、実際に打つ時にボールの曲がる軌道を見てなかったら打てないじゃないですか、それと同じだと思うんです。それの何が問題かというと…
 たとえば、ドミナントのトライトーンの動きを耳で聴けてないと、いくら理論ばかりやっても、それを演奏に反映させることが難しいと思うんですよね。コードをジャン!と弾く場合は勝手にうまくいく場合もあるでしょうが、メロディーにした場合はそうは行かないです。ドミナント7thの増5度音程がトニックの長3度に半音下から繋がる…というのを、理屈で分かっているのは最低限ですが、それを音で捉えられてないと、実際のメロディに反映させられないですよね。というわけで、音楽は、音をそのまま音として捉えているのが先で、理論はなぜそれが気持ち良く聴こえるのかの補足説明ぐらいなもの…と思っておいた方がいいです(ある種の作曲は別です)。
 音感さえ鍛えられてしまえば、ジャズを含めた西洋のポピュラー音楽は、スケールや理論を一生けんめい覚えて何年もウンウンうなっている人が思っているよりも、ぜんぜん簡単なものだと思います。ソルフェージュは音程差(完全5度の響きとか、長3度の響き)から始めると楽ですが、それを始めるためにも、絶対音感として、せめてC,F,G,A,E ぐらいは分かるようになっておくと、あとがものっすごい楽です。
 というわけで、音楽教室の生徒さん向けに作ってみたのがこれでした。問題は…これは昭和40年代生まれにしか通用しないだろうなあ(^^;)。
 そうそう、歯抜けになっているところ、いい曲を知っている方はぜひ教えてください!


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映画『ボーン・コレクター』

BoneCollector.jpg 『羊たちの沈黙』シリーズに感化されたとしか思えない映画をひとつ(^^;)。1999年にアメリカで作られた犯罪推理サスペンス映画です!アンジェリーナ・ジョリーとデンゼル・ワシントンが主演。

 電車の通る砂利の敷かれた工事現場みたいなところで、手だけ地面から出た埋められた不動産王の死体が見つかる。そばにはアスベストが落ちていて、近くには意味深なメモ、その上にボルトが置かれてた。現場に向かった婦人巡査(アンジェリーナ・ジョリー)は現場の証拠写真を撮り、病院でベッドの上から動けない天才捜査官がその謎を解きにかかる。しかし、その間に次の殺人が起きる。吹き出す高熱のスチームの前に縛られた不動産王の妻、それを救出しようと警察隊が総動員で動くが、その壁の向こうでスチームが吹き出し…

 なんだかんだ言いつつ、観はじめたら事件の真相知りたくて、最後まで見てしまいました。犯人の動機や心理を推理しながら進んでいく犯罪推理サスペンスって、「いったいどういう事件なんだろう」と先を観たくなります。きっと「なぜ?」「真相は?」をすっきりさせたい人間の心理を突いてるんじゃないかと。ヒッチコックが「映画は追跡だ」なんて言ってましたが、推理ものの映画っていちばん追跡させやすい物語の形式なんでしょうね。猟奇的であるかどうかは、途中で集中力が切れないアクセントになってればよいのかも。猟奇の映像ばかり掘り下げられても、僕的にはむしろゲンナリしちゃうしね(^^;)。
 音楽も映画の作りもストーリーも登場人物(使いっ走りの主人公が女警官で、実際に事件を解くのは自由に動けない天才とか^^;)もそっくりなので、『羊たちの沈黙』をそうとう意識して作った作品だと思います。というわけで、2番煎じな感じがあるのと、殺人が3件目4件目となるとだんだん緊張感がなくなってしまったので、僕的にはまあまあ…という感じでした(^^)。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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