FC2ブログ

心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『チャイコフスキー:交響曲第5番、大序曲《1812年》 カラヤン指揮、ベルリンフィル』

Tschaikowsky_Symphony5_karajan.jpg 僕はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲やシンフォニーはカラヤン&ベルリンフィル演奏でだいたい体験してました。やっぱり、僕の青春時代はカラヤンがヒーローだったんですよね(^^)。5番を聴くのは久しぶりで、暗めで長い曲だった事以外、かなり忘れてます。久々に聴いてみよう!

 第5番はやっぱり大作でした。演奏時間が50分近くかかります。楽想は全体を通してやや暗めで、同時に情熱と美しさを感じます。僕はチャイコフスキーのシンフォニーを聴くたびにいつも「なんていい曲なんだ」と思ってしまうのですが、それって切ない感じにしびれるのかも。それをもう少しバラバラに表現しなおすと、短調のほの暗さ、旋律の美しさ、音楽全体の劇性の強さ、という事なのかも。
 いい曲なので何度か聴いてしまいました。ロマン派の官能の際立った音楽ですが、何度か聴いているうちに、実は構造も素晴らしいのではないかと思いはじめました。1楽章と4楽章が序奏つきソナタ、2楽章と3楽章が3部形式、そして最終楽章は最後に第1楽章のモチーフが低音部にあらわれます。アーチ形式のようでいて、音楽は最後の最後に今までのほの暗さから一気に抜けるクライマックスへの直進のドラマを持っています。う~ん、なんと見事な構造、そして何度も聴かないとそれに気づかない自分の分析能力の低さ(゚ω゚*)。
 特にしびれてしまったのが、暗く始まり、大きなクライマックスを迎えてまた暗くよどむ第1楽章から、切なく美しい第2楽章に入った瞬間。これは鳥肌もの、なんと素晴らしいロマン派交響曲だろう。一方、いらないと思ったのが第3楽章。じつにきれいなワルツなんですが、古典派以来の4楽章交響曲のフォームに固執する必要はなかったんじゃないかと思ってしまいました。この楽章がない方が、音楽としてまとまりがいいと思えちゃうんですよね。古典派みたいに全部で20分ぐらいの音楽なら4楽章でいいと思うけど、50分とかになったら3楽章制で充分だと思ってしまいます。

 大序曲「1812年」。この曲はナポレオンのロシア遠征を音楽で表現した作品。ナポレオンのロシア遠征って、モスクワを占拠したものの冬将軍到来で撤退、はじめてナポレオンにケチがついたものでしたよね?チャイコフスキーは音楽の引用を数多く用いて、これを表現しています。3部形式の音楽で、冒頭はロシアの作曲家らしい見事な無伴奏合唱から始まり(正教系の実際の聖歌らしいです)、これが聖なるロシアの表現。一方でナポレオン率いるフランス軍は「ラ・マルセイエーズ」で表現されて、打楽器の音は大砲の音を模倣、しかし最後はロシアが勝って再び聖歌、という流れ。これは歴史を知ってきかないと、わけわかりませんね(^^)。僕はこういう小説的にストーリーを追いかける音楽も、引用を多く用いる音楽も好きでないので、これは基本的にパスです。でも、よく出来てるなあ。

 チャイコフスキーの交響曲や協奏曲の作り方は、印象的なメロディを作ったら、それを低音部で再現したり、変奏したりと何度も使って、曲の印象をはっきりさせ、また構造を見えやすくする事だと思ってます。だから、50分近くもかかるこの交響曲ですら、「ああ、ぜんぜん追っかけられなくなった!」という風にならないのだと思います。チャイコフスキーの交響曲、特に後半の4~6番はどれも名作だと思います!


スポンサーサイト



09 2018 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
検索フォーム
これまでの訪問者数
アド
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Archive

RSS