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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ミルシテイン(vln)、アバド指揮、ウィーンフィル』

Mendelssohn_Tchykovsky_ViolinConcertos_Milstei_Abbado_WienerPhil.jpg 「夏の夜の夢」と「シンフォニー4番イタリア」以外で、僕が知っているメンデルスゾーンさんの曲は、このヴァイオリン協奏曲ぐらい。このCDはナタン・ミルシテインのヴァイオリンとアバド&ウィーンフィルの共演盤で、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲とのカップリングです。

 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調。チャイコフスキーの音楽って、ロシア国民楽派うんぬんより先に、見事なロマン派音楽だと思います。特に美しいメロディが印象に残る曲が多いと感じます。特に、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲はロシアの協奏曲の記念碑的作品なんて言われていて、4大ヴァイオリン協奏曲のひとつなんて言われます。いや~そう言われるだけのことはある名曲だと心から思うなあ(^^)。第1楽章の第1主題なんて、一度聴いたら一生忘れられないほど印象的。悲愴シンフォニーにしてもそうですが、チャイコフスキーって、天才的なメロディメーカーだなあ。そして、第3楽章のミルシテインのカデンツァ、すげえええ!!
 メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲も、チャイコフスキーのそれに劣らないぐらい有名、そして名曲!!ロマン派の音楽って、名曲になって自分のツボに入ると、感傷的な感じがグッと来てたまらないです。しかもこの曲、のちのシュトラウスやワーグナーと違って、無駄がなくて実に見事。どこまでいっても135の和音で楽式もステレオタイプという所だけが残念ですが、そういう時代だったんだから仕方ないですね。。

 ナタン・ミルシテインは、ホロヴィッツとの共演が印象に残ってますが、やっぱりホロヴィッツと同じようにウクライナ出身でした。このCDでの演奏は「どうだ、俺の演奏を聴けええええ!!」って感じの演奏ではなくて、清々しい感じ。録音の為か楽器の特性かは分からないんですが、音色も太いというよりも細く繊細でした。
 ただこのCD、僕は音が駄目でした。72~73年の録音だからか、オケの音がこもって聴こえます。オケが室内楽みたいに小さくも感じました。実はアバドのグラモフォン録音では、ベルリンフィルと組んだシューマンのピアノ協奏曲でも同じ事を感じたことがありまして、これは録音年代によるものなのかな?演奏はいい気がするんだけどなあ。


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『メンデルスゾーン:交響曲第3番《スコットランド》、第4番《イタリア》、序曲《フィンガルの洞窟》 ドホナーニ指揮、ウィーンフィル』

Mendelssohn_Symphony3-4_Dohnawny_wiennaPhil.png 僕が音楽をやっていた頃の思い出のひとつに、スコットランド旅行があります。スコットランドはイギリスを構成する4つの連合国の中のひとつで、イングランドの北の方にあります。そしてスコットランドの首都エジンバラでは、夏に長期間に渡って開催される盛大な芸術祭がありまして、そこで劇団づきのピアニストとして出演させていただいたのです。
 でもエジンバラ、ちょっと血なまぐさい所だったんです。エジンバラ城は出来た年すらよく分からないほど古く、城壁には砲撃を受けた黒いすすの跡が消えずに残ってました。街には魔女狩りの時代に女たちを拷問した井戸が観光名所として残っていて(中世か?!すげえ)、なによりエジンバラ自体が幽霊の名所。幽霊が見えたり変な声が聴こえたりするという場所をツアーするコースまでありました(^^;)。あのツアー、参加したら本当に幽霊が見れたんでしょうか。いま思うと、参加しとけばよかったな。。ロンドンも幽霊で有名ですが、エジンバラに比べたら可愛いもんです。エジンバラ、やべえ。

 さて、メンデルスゾーンの書いた交響曲の3番と4番は、メンデルスゾーンが外国旅行をした時の印象をそのまま音楽にしたものです。そして3番は…スコットランドなのです。第4番「イタリア」は長調ですが、このスコットランドは短調。メンデルスゾーンもエジンバラにヤバいものを感じたのかな(^^;)。このCDのジャケットの左下に書いてある城壁が、たぶん僕が言ったエジンバラの城壁なんですよね、色が同じだし、城壁の横にこういう緑の丘が広がってたし。

 交響曲第3番「スコットランド」。CDのライナーを読むと…メンデルスゾーンはエジンバラのホールリード宮殿を旅行し、スコットランド女王メアリー1世の目の前で、彼女の秘書リッツィオの殺害が行われた場所も見学したみたい。ちなみにその殺害現場、何世紀もリッツィオの血がこびりついてとれなかったそうです。そういえば京都でも、どこかの寺の天井に殺された武者の手の跡が残ってたなあ、たした大原の方の寺でした。まあそんな恐怖の歴史を持つホールリード宮殿を眺めているうちに、メンデルスゾーンはこの第1楽章を思いついたそうで…そりゃ短調になるわな。。とはいえ、そんなに思いっきりダークにはならず、水彩画のようにさっぱりした音楽でした。
 
 交響曲第4番「イタリア」。おお~アバド&ベルリンフィルより、こっちの方が和弦が綺麗です。有名な第1楽章で、ピアノになった時の揃い方、音の美しさがハンパないです。なんというんでしょう、ウィーン古典派のオペラの前奏曲のように聴こえる古風な演奏ですが、それってドホナーニさんがフランクフルトやハンブルグの歌劇場で音楽監督を務めていた事も関係してるんですかね?

 というわけで、メンデルスゾーンのスコットランド&イタリア旅行の様子を音楽で楽しめるCDでした。綺麗な水彩画のように聴こえるのは、きっと楽しい観光旅行だったからなんでしょうね(^^)。


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『メンデルスゾーン:劇音楽《夏の夜の夢》抜粋、交響曲第4番《イタリア》 アバド指揮、ベルリンフィル』

Mendelsezone_Symphony4_Abbado_berlinerPhil.jpg メンデルスゾーンは19世紀のドイツ・ロマン派ど真ん中の作曲家です。代表作と言って僕が思いつくのは、結婚行進曲を含む劇音楽「夏の夜の夢」、ヴァイオリン協奏曲、そして交響曲4番「イタリア」の3つぐらいです。そのうち2つが入ってるこういうCDは、かなり有り難い(^^;)。

 メンデルスゾーンさんって、天才的な音楽力を持っていたそうです。一回聴いた音楽は内声を取り違える事もなく完璧に記憶し、一度見た楽譜はもう楽譜を見ずとも演奏してしまうモーツァルトも似たような伝説を持ってますし、現代でもそういう人はたまにあらわれます。そういう天才って、どういう頭の構造してるんでしょうか。思うに、自分の中にきっちりした音楽のフォーマットがあって、その型に嵌めて音楽を記憶してるんじゃないかと。プロの将棋指しも、自分が指した将棋を完璧に覚えていて、終わった後も途中の盤面図を完璧に再現しちゃったりするじゃないですか。あれ、渡辺竜王が言ってましたが、「プロ同士だとほぼ定跡に沿って指していくから目隠し将棋できる。でも、アマチュアとやると、はやい段階からめちゃくちゃな手を指してくるから覚えてられない」んだそうです。モーツァルトやメンデルスゾーンさんもそういう感じの「様式化された記憶の仕方」を持っているのであって、他の人と違う圧倒的な記憶量を持っているとか、他の人では聴き分けられない周波数の音がきこえるとか、そういうんじゃない気がします。だって、短期記憶にしても長期記憶にしても、そういう何らかの情報の圧縮方法を持ってなかったら、1音1音をバラバラに全部覚えるなんて不可能ですよね。

 なんでこんな話をしたかというと、メンデルスゾーンの音楽って、メンデルスゾーンさんのこういう天才と無関係じゃない気がするんです。メンデルスゾーンさんの音楽って、保守的で型に嵌まって聴こえるんです。なんでそうなるかというと、メンデルスゾーンさんにとっての音楽は、「テーマがあって、音は3度に積む以外にはありえないもので、和声はドミナントを軸に機能化されているもので…」以外にはありえないものだったんじゃないかと。つまるところ、「夏の夜の夢」の序曲も結婚行進曲も、有名なシンフォニー4番「イタリア」の第1楽章も、そういう音楽なのです。ここは主題変奏、ここは再現部…というのが、ものすごくはっきりしてるんですよね。音もそうで、非常に複雑な和声や構造というのはなくって、ここはドミナント、ここはトニック…みたいにえらくはっきりしてます。

 というわけで、ロマン派的な音楽の典型中の典型で、冒険もないのでいつ聴いても安心して聴いていられるかわりに、刺激が少なすぎてもの足りなくも感じる音楽でした(^^;)。それにしてもライブ演奏でこのクオリティか、昔のベルリンフィルって本当にすごいです。フルトヴェングラーの時はさらにすごかったんだから、やっぱり別格だと感じました!


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『Eric Clapton / Addicted To Blues』

Eric Clapton Addicted To Blues クラプトンのいい加減な作りのスタジオ録音アルバムの失敗体験が続き、そのくせブルースブレイカーズや『E.C. WAS HERE』なんかのブルース系のクラプトンのライブ演奏はみんなよかったものだから、若いころの僕は「ブルース系のライブ音源以外のクラプトンには気をつけろ!」となったのでした(゚∀゚*)エヘヘ。でも、かんじんなクラプトンのブルース系のアルバムって、そんなに多くないんですよね。ジャズやブルースのアルバムってヒットしても1万枚が関の山ですが、ロックやポップスは100万枚レベルですからね、商売第一のレコード会社がなかなか作らせてくれないという事情でもあるんじゃないかと(゚ω゚*)。

 そんなとき、あるレコーディング・セッションでクラプトン大好きというエンジニアさんと知り合い、「僕はクラプトンは、クリームが一番好きで、それ以外はブルースじゃないとどうも好きになれないんですゴメンナサイ」みたいな話をしたんです。するとそのエンジニアさん、「いやいや、すごく分かりますよ」と言って、このアルバムを貸してくれたのでした。1995年のクラプトンのブルースツアーの2枚組ライブ音源、ブートレグです。スタジオ盤以上の高音質で、音楽もギターも悶絶ものの素晴らしさでした!いやあ、クラプトンって商売用の音楽と自分の好きな音楽を絶対に分けてるわ(^^;)。こんなの聴かされたら『461』や『Slowhand』なんて馬鹿らしくって聴いてられません。これは感動の1枚でした。

 たぶん大きな会場なんでしょう、アコースティック・ギターの演奏でエレアコを使ってるもんだから、低音がなくってペッチペチの音(^^;)。でも不満点は本当にそこだけで、あとは何もかも完ぺき!スライドギターを使ったボトルネックの戦前ブルースな演奏とか、オープンチューニングでモノトニック・ベースとコードと旋律を同時演奏するロバート・ジョンソンの「Malted Milk」のアコースティック・ブルースの演奏とか、神技レベルの演奏の連続です!!しかも歌いながらこれを演奏するって信じられない。そして1枚目の11曲目「It Hurt Me Too」みたいなエレキギターのスローブルースになると、6度や9度を多用して、Tボーンウォーカーじゃないかというほどのモダン・サウンド。ブルースって、コードこそ単純ですが、もともとの戦前ブルースはひとり多重奏の超絶技巧のオンパレードだし、ギターアレンジが凄まじいんですよね。だから、印象だけで聞き流してると「古くさくて単調な曲だな」と思ってしまいがちですが、いざプレイを真剣に聴くと達人技のオンパレードだったりします。でも、バンドブルースになったあたりで、アコースティック・ブルースのこの神技はロスト・テクノロジー化して歴史に埋もれてしまいました。…かと思いきや、こんな凄い演奏をする人が今もいるんだから、技術はかろうじて受け継がれたのでしょう。表に出てこないだけで、こういう演奏を出来ちゃうブルース・ギタリストって、今もそれなりにいるんでしょうね。スティービー・レイ・ヴォーンも凄かったし、ジミヘンのアコギでの「here my train comin’」もすごかったしな(^^)。

 ドラムがスティーブ・ガッドだとか、ひそかにブルースハープの人が馬鹿テクだとか、えらくリラックスした曲ですらギターが実は神技連発、聴けば聴くほど発見があっていい所ばかり聴こえてくる素晴らしいアルバム!ブートレグではありますが「E.C. WAS HERE」と並ぶクラプトン流モダン・ブルースの大傑作と思います!!

Disc 1  
1 MOTHERLESS CHILD
2 MALTED MILK
3 FROM FOUR UNTIL LATE
4 HOW LONG BLUES
5 KIDMEN BLUES
6 CUT YOUR HEAD
7 44
8 BLUES ALL DAY LONG
9 STANDIN' AROUND CRYING
10 HOOCHIE COOCHIE MAN
11 IT HURTS ME TOO
12 BLUES BEFORE SUNRISE
13 THIRD DEGREE
14 RECONSIDER BABY
15 SINNER'S PRAYER

Disc 2  
1 EVERYDAY I HAD THE BLUES
2 EARLY IN THE MORNING
3 BEFORE YOU ACCUSE ME
4 SOMEDAY AFTER A WHILE
5 I'M TORE DOWN
6 HAVE YOU EVER LOVED A WOMAN
7 GOT MY MOJO WORKING
8 FIVE LONG YEARS
9 CROSSROADS
10 AIN'T NOBODY BUSINESS

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『Eric Clapton / There’s One in Every Crowd』

Eric Clapton There’s One in Every Crowd 『461 Ocean Boulevard』の翌年、大傑作ライブ『E.C. was Here』と同じ1975年にリリースされたクラプトンのスタジオ3作目です。日本タイトルは「安息の地を求めて」…クラプトンさんの私生活に介入しまくりのタイトルだな(^^;)。

 前作でやったボブ・マーレエの曲が売れたからか、レゲエにけっこう手を出してます。とくにA面はレゲエ率高し…でもやっぱり僕はクラプトンのコードストロークは音が汚くて好きになれない(T_T)。。クラプトンさんって、ブルース弾かせるとメッチャクチャうまいじゃないですか。でも、他のギター弾かせると、「おや?」ってこと、結構ないですか?理由のひとつは、ピック使って和音を弾く時の音の汚さにあると思うんですよね。要らない音を弾きすぎるのと、ストロークが緩いんだと思います。同じブルースロック系のギターでも、スティーヴィー・レイ・ヴォーンやジミヘンのプレイを聴いた後だと、その甘さがよく分かります。そんなわけで、コード押さえて「チャッ、チャッ」みたいに弾くレゲエは、とにかくどれ聴いてもつらい(^^;)。

 音楽は、アルバムA面はきつい、でもB面はちょっと面白い感じでした。A面は、バンドがただジャムやってるだけで辛かった(^^;)。バンドもレゲエやるならスタッカートさせてリズムを強調するとか、ビートが気持ちよくなるよう何か工夫するとか、なにかやればいいのに、ただ演奏してるだけでした。音に無神経で、なんにも考えてない、音も聴いてない人の演奏。でも、Bサイドはなかなかいい!B-2「Better Make It Through Today」のギターソロあたりから良くなって、続く「Pretty Blue Eyes」以降も、気持ちよくて好き。ああ、B面がリラックスした感じなんですね。

 というわけで、僕的にはB面後半だけ聴くアルバム…かな?レイドバックがどうとかいうなら、僕は『461』よりこっちの方が好き…でも50歩100歩かな(^^;)。。あ、ジャケットはめっちゃセンスあると思うんですが、この写真、なんかいわくがありそう。


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『Eric Clapton / E.C. Was Here』

Eric Clapton EC Was Here 僕的にはスーパー物足りなかったクラプトンのアルバム『461 Ocean Boulevard』の翌75年に出されたのが、ブルースの名曲をたくさん演奏したこのライブアルバムです。これは別人、これぞ3大ロックギタリスト、メッチャいいです!ギターなんて『461』のやる気のなさが嘘のよう、ソロも素晴らしければギターアレンジも見事!ソロ名義のクラプトンを聴くなら、僕はこれが一押しです!

 このアルバム、クラプトンの大好きなブルースの名曲の演奏が大半です。バンドブルースですが、上品なサウンドのオルガンが入っている事で、すごく洗練されたサウンドになってます。1曲目の「Have you ever loved a woman」のギターなんて、バンドブルースの大名演ベスト3に入るほどの素晴らしさ。ターンバックで使うオーグメントなんてTボーンウォーカーみたいに洗練されていて鳥肌ものです。「DRIFTING BLUES」のアコースティックギターの演奏もメッチャすばらしい。洗練された「Have You ever Loved~」とは対照的などろくさいブルース「Rambling on My Mind」もいい!!クラプトンのやりたい音楽って、結局こういうのなんじゃないかなあ、チャートミュージックやってる時と輝きがぜんぜん違います。

 こういうのを聴くと、クラプトンって、ブルースをギターで演奏するのが大好きなブルースギター小僧であって、そこから踏み込んだ作曲もギター演奏も、実は興味ないんじゃないかと思ってしまいます。クラプトンって、ソロ名義で毒にも薬にもならないようなチャートミュージックみたいなアルバムを2~3枚出すと、いきなり思いっきりブルースのアルバムを作るじゃないですか。あれって、「基本的にはレコード会社の言うとおりにします、でも数年に1回は俺の好きなブルースやらせて!」みたいな契約をしてるんじゃないかと思ってしまいます。クラプトンのソロ・アルバム中、ギターの良さが飛び抜けているアルバムだと思います。悶絶するほどの素晴らしさ、超おススメ!


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『Eric Clapton / 461 Ocean Boulevard』

Eric Clapton 461 Ocean Boulevard 1974年発表のエリック・クラプトンのレコードです。クラプトン名義で2枚目のアルバムですが、1枚目『Eric Clapton』から4年あいてます。その間にジミヘンやデュアン・オールマンといった友人を亡くし、親友ジョージ・ハリソンの奥さんに横恋慕し、薬物中毒になり、人生散々。う~ん、ついてないと言えばついてないですが、最後のふたつは自分が悪いですよね(^^;)。そういうボロボロの状態から復活するべく作られたアルバムがこれですが…これはちょっと(・ω・`)。問題は、曲が揃ってない、バンドの演奏がひどい、クラプトン復調してない、以上3点。

 まず、曲。曲としてまがりなりにもきちんと手を入れてあったのは「Let it grow」だけでした。この曲はいいのになあ。でも、あとは転調もバスラインも作ってないに等しい状態、楽器間アンサンブルなんて本当に何もしてません。こういうものを作曲と呼んでいいのか。まあでも、クラプトンは本来セッションギタリストなのだとしたら、作曲をやらせる事自体が間違ってるのかも。

 バンドの演奏。このアルバム、ドラムとエレキベースって必要なんだろうかと思ってしまいました。ゆったりしたスライドギターの聴ける2曲目の「Give me strength」なんて、バンドアレンジ次第でここから10倍は良いものに出来そうですが、ドラムがアンサンブル関係なくインテンポでバタバタ叩いてるから、スライドギターの微妙なニュアンスも、音楽のゆったりしたアゴーギクも、ぜーんぶかき消されて台無し。共演者の良さを消して回るようなドラムなら、いない方がいいんじゃないかなあ。「Let it grow」もすごくいい曲だと思うのに、ドラムが「ズンズンダッ」…ほんと、ロックのドラマーって周りの音を聴いてない人が多くて嫌になります。ジャズやクラシックのアンサンブルにこんなのいたら、即日クビじゃないかと。

 クラプトンさんの演奏。ほぼマイナーペンタしか弾いてなくて、バンドアレンジどころかギターアレンジすらしてない状態。マイナーペンタ一発のセッションなら中学生だって弾けますよね…。ギターレジェンドが新作作るというなら、せめてギターアレンジやソロのアプローチぐらい作って欲しかったなあ。クラプトンさんって、ブルースを演奏する時は見事なギターアレンジを作ったりするので、やればすごいんですよね。それを知ってるだけに残念。

 準備も練習も出来てないのにレコーディングに入ってしまった残念なアルバムに聴こえてしまいました(^^;)。やっぱり体調悪くて、復調してなかったんじゃないかなあ。これを「レイドバックした大人の音楽」なんてのは、レコード会社の身勝手な売り文句以外の何物でもないんじゃないかと。というわけで、僕的には、このアルバムを褒めるかどうかで、評論家がレコード会社の太鼓持ちかどうか分かる踏絵みたいなレコードなのでした。


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Mac Pro のパワーランプが点滅して、Mac が起動しない!その対処方法

MacPro Power LED【Mac Pro のパワーランプが点滅して、PCが立ち上がらない!】

 数日ががりの仕事の真っ最中、ある日Mac Pro を立ち上げようとすると…うああ、白いパワーランプが点滅してマックが立ち上がらねえええ!!再起動しても、電源コード引っこ抜いて入れ直してもダメ。まったく立ち上がるそぶりもありません。いや~参った、僕はMac とWindows の2台使いなんですが、デザインの仕事や音楽関係は全部マックでやってるんです。まさか、買い直さないといけないなんて事ないよな…僕の経験でいうと、昔からフリーズしたりご臨終したりいきなり企画が変わって周辺機器を丸ごと買い直しみたいなパターンに陥るのって、Windows マシンよりMac の方が圧倒的に起きるんですよね(T_T)。自分で直しやすいのもタワー型のマックだけど。というわけで、ネットを調べて対処法を探しました。

【原因はメモリの故障】

 この状態になった時の原因は、おおかたメモリの故障なんだそうです。というわけで、Mac 本体を開けて、2個1セットのメモリを、ひとセットごと外して、電源を入れると…おお、あるメモリのペアを外したら、起動した!!これが壊れたのかな、たしかに今年の夏は猛暑だったしね、仕事続きで何日もずっとパソコンつけてたしね、熱でやられたのかも。ためしに、もう一度このメモリをつけてみると…起動しない!このメモリを挿すと立ち上がらない事は確定。取り急ぎの問題は解決しました。

【新しいメモリをつける時の注意点】

 さて、このメモリを外すとなると、新たなメモリを装着しないといけません。でも、予備のメモリなんて、たぶん持ってないです。昔使ってたG4 Mac のメモリとか、Windows マシンのメモリは取っといてあるけど、使えるのかな…使えないみたいです(T_T)。僕のMac Pro は、銀シャーシMac の最初期型。Macのプロフィールから検索すると、「2.x2.66GHz Dual-Core Intel Xeon」と書いてあるので、デュアルコアというやつじゃないかと。このMac に合うメモリは、「240pin DDR2 667MHz (PC2-5300) FB-DIMM 規格」というものだそうです。そして、それを通販で買ってつけてみると…おお~メモリが増設された!良かった良かった、出費はメモリ代だけで済んだよ。しかも、32G分も買ったのに9000円ぐらいで済んだ(^^)。昔からタワー型のMacは、自分で修理しやすいようにデザインされていていいですね。新しいMac Pro は変な形してて、機能性に劣る気がして、ちょっと買う気がしない(^^;)。。

【Mac Pro メモリ対応表】

 今回分かったのは、Mac Pro といっても、使えるメモリの種類が違うようです。銀シャーシのMac Pro は外から見ても違いが分からないので、僕みたいに「あれ?俺が持ってるマックって、他のマックと何が違うんだっけ?」みたいなパソコン音痴にとっては、ちょっとやっかいかも(^^;)。というわけで、機種ごとの対応メモリを書いておきます!!

■ Mac Pro(2006/2007) Intel Xeon Dual-Core2.66GHz搭載
  対応メモリ:240pin DDR2 667MHz(PC2-5300)FB-DIMM規格
  最大メモリ数:32G

■ Mac Pro(2008) Intel Xeon Quad-Core2.8GHz搭載
  対応メモリ:240pin DDR2 800MHz(PC2-6400)FB-DIMM規格
  最大メモリ:32G

■ Mac Pro(2009) Intel Xeon Quad-Core 2.26GHz 5500x2 / 2.66GHz 3500搭載
  対応メモリ:240pin DDR3 1066MHz(PC3-8500)ECC SDRAM規格
  最大メモリ:48G

■ Mac Pro(2010) Intel Xeon Quad-Core 2.8GHz / 8-Core 2.4GHz 搭載
  対応メモリ:240pin DDR3 1066MHz(PC3-8500)ECC SDRAM規格
  最大メモリ:48G

■ Mac Pro(2010) Intel Xeon 12-Core 2.66GHz / 6-Core 3.33GHz 搭載
  対応メモリ:240pin DDR3 1333MHz(PC3-10600)ECC SDRAM規格
  最大メモリ:48G

■ Mac Pro(Mid 2012) 特徴:Intel Xeon Quad-Core 3.2GHz 搭載
  対応メモリ:240pin DDR3 1066MHz(PC3-8500)ECC SDRAM規格
  最大メモリ:48G

■ Mac Pro(Mid 2012) Intel Xeon 12-Core 2.4GHz 搭載
  対応メモリ:240pin DDR3 1333MHz(PC3-10600)ECC SDRAM規格
  最大メモリ:96G

■ Mac Pro 2013
  対応メモリ:40pin DDR3 1866MHz(PC3-14900)ECC SDRAM規格
  最大メモリ:64G


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『Dizzy Gillespie / Afro』

Dizzy Gillespie Afro ガレスピーさんをビバップの名トランぺッターと思っていた僕は、1954年録音のこの作品を聴いて大仰天。うわあ、思いっきりアフロキューバンじゃん、しかもメッチャかっこいい。。このレコードをはじめて聴いたころの僕は、ラテン・ジャズという括りをまだよく知りませんで、度肝を抜かれました。異色作かも知れないですが、大名作とも言えるんじゃないかと!

 まず、オケの編成がなかなかすごいです。通常のジャズ・ビッグバンドより巨大で、さらにラテン・パーカッション・チームが加わっています。ラテンパーカスが煽りまくった上で巨大ビッグバンドが爽快にトゥッティを決めるもんだから、メッチャかっこいい。これはのけぞっちゃうよ…。

 そして、A面すべてを使った、チコ・オファリル編曲の「マンテカ組曲」が強烈!モントゥーノから始まって、ぐつぐつと煮えたぎるような強烈なグルーヴとエネルギー感で突っ走ります。キューバ音楽のレベルの高さは周知の通りですが、こういう目立たないアレンジャーまでメッチャいい仕事するんですね。A面だけでも絶対に聴くべきじゃないかと。

 B面はジャズナンバーを扱ってますが、これも一筋縄でいきません。「チュニジアの夜」のリズムセクションのオスティナートとか、めっちゃアフロでカッコいい。「コン・アルマ」もリズムがキューバ、「キャラバン」のリズムもものすげえ…う~ん徹底してアフロキューバンとジャズをミックスしてます。この妖艶で暑苦しい感じ、めっちゃいい!

 アフロ・キューバンは、ジャズとはかなり違う美感を持ってる音楽なので、ジャズの狭い価値観に閉じこもってる人だと、やたらと批判的になる人も少なくないです。でも、これが「ダメな音楽」なんてありえないです。ダメだというなら音楽ではなくて自分の狭い判断基準を疑った方がいいと思っちゃうなあ。アフロキューバンとジャズのいいところを見事にミックスした、とんでもなく素晴らしい音楽。これ1枚でガレスピーを把握しようとすると判断を誤ってしまうかも知れませんが、ラテン・ジャズ方面のガレスピーの代表作、そしてラテンジャズの大名盤の1枚だと思います!


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『Dizzy Gillespie, Sonny Stitt, Sonny Rollins / Sonny Side Up』

Dizzy Gillespie, Sonny Stitt, Sonny Rollins Sonny Side Up もうひとつ、ガレスピーと言って思い出すのがこのアルバムです。57年録音、そしてレーベルはヴァーヴというわけで、思いっきりハードバップなジャムセッション(^^;)。フロントのガレスピー、ソニー・スティット、そしてソニー・ロリンズという管楽器チームのアドリブプレイが聴きどころの8割じゃないかと。

 ハードバップのジャムセッションなので、音楽を追ってしまうと、コーラスを回しているだけなので多分面白くないです(^^;)。この音楽を楽しむには、ソロアドリブの巧みさを楽しむというジャズ的な楽しみ方が聞き手に求められますが…いや~全員カッコいい!昔、ロリンズのソロってよく分からなかったんですが、2曲目「The eternal triangle」で先にソロを取るロリンズのゴリゴリっプリがヤバい、メッチャかっこいい。それを受けるセカンドのスティットですが、これもいい!ソニー・スティットってポスト・チャーリー・パーカーみたいに言われますが、実際に聴くとミドルナンバーの演奏が多くて「これはパーカーにはぜんぜん届いてないわ」なんて思う事もしばしばですが、この演奏は良かった!
 そして、他のふたりがテナーサックスなもんで、音域が高くてエッジの鋭いガレスピーのトランペット・ソロが出てくると、「うおお~すげえ~」ってなってしまいました(^^)。目立つんですよね。このオープンの突貫力や切れ味はマイルス・デイヴィスよりも上。クリフォード・ブラウンにしてもブッカー・リトルにしても、名トランぺッターのソロっていつ聴いてもメッチャ気持ちいいです。。

 これは熱いジャズバトル、当時のナイトクラブでやってそうな音楽をそのままギュッと詰め込んだ感じ。これはよかったです!若いときに聴いた時はつまらないと思ったんだけどな…きっと、ソロに入れ込まずに音楽を聴いちゃったんだな(^^;)。


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『Dizzy Gillespie / Groovin’ High』

Dizzy Gillespie Groovin’ High かの有名なLP「ジャズ・アット・マッセイ・ホール」でディジー・ガレスピーのプレイにしびれた僕でしたが、次の1枚がむずかしかった…ビバップって、LP普及以前の音楽なので、名盤を探すのが難しかったです。ハードバップまで来るとLPで揃えられるんですけどね(^^;)。そんな中、名盤ガイドに出ていたのでジャケットの写真だけ覚えていたのがこのレコード。1945~46年録音なのでまだLP登場以前の1枚ですが、これはなかなかカッコよかった!!

 古いジャズの録音なので音はモコモコだしデッドだし、ドラムはいるのに聴こえなかったりするもんで、最初に聴いた時は「なんか古くさいな」と思ったのでした。でもこれ、もし音が良かったらとんでもなくカッコよくないかい?ピアノもすでにオルタードバリバリ。11曲目の超高速曲「THINGS TO COME」なんて、テーマを演奏できるだけでもジャズ初段はあると思います(^^)。ビバップって、こういうアドリブソロみたいなテーマメロを持った曲がけっこうあって面白いですよね。この曲、エンターテイメントだけどかっこいいいなあ。

 そしてやっぱり光るのは、ガレスピーのソロ。当たり前っちゃ当たり前ですが、気がついたらガレスピーのトランペットに聞き惚れてる自分がいました。ガレスピーはこのアルバムでも「ソルト・ピーナッツ」を演奏してますが、このソロ、めっちゃカッコいい。いや~オープントランペットの爽快さがギュッと詰まってる感じ、これは名トランぺッターだわ。。名トランぺッター具合でいえば、1曲目「Blue ‘n’ boogie」のテーマのトランペットのアーティキュレーションなんて神懸り。

 このアルバム、クインテット、セクステット、ビッグバンドと、色んな編成で演奏しています。セッションもまちまち。それでも、エンターテイメントの楽しさの中に色々と凄さを感じるアルバムでした。この後、僕はガレスピーのアルバムを何枚か聴きましたが、やっぱりこれが一番かな(^^)。。ガレスピーの代表作でもあり、ビバップの名盤でもあると思います。


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コミック『マーズ』 横山光輝

Mars.jpg 横山光輝さんの作品で、僕がバビル2世に並んで好きな作品が、このマーズです。テレビアニメにもなりましたが、アニメはバビル2世やデビルマンと同じで子供向けになってしまっていたみたい(^^;)。でも、コミックの方は強烈に面白いハードSF作品、設定も物語展開もものすごかったです。

 物語の設定がすごいです。むかし、地球に来た宇宙人が、人間の高い知能と好戦的な性格を見て、人間はいずれ宇宙を滅ぼすかもしれないと心配になり、地球の各地に人間の監視者と人間を破壊する「六神体」というロボットを残します。そして、もし人間が危険な事をするようなら、六神体を使って人を滅ぼす事にしたのです。さらに、ガイアというロボットは地球を滅ぼす破壊力を持っており、主人公のマーズが人間を危険と判断したら、ガイアを使って地球を破壊する事になっています。しかし、マーズは予定よりも早く目覚めてしまい、記憶喪失に陥っていて…

 この漫画が描かれたのは1976-77年、オイルショックや冷戦の時代で、終末論がささやかれていた時代です。ノストラダムスの大予言も取り沙汰されていて、あと数十年後に、核戦争で人類は滅びるんじゃないかなんていう社会不安もありました。マーズの終末観はこういう社会風潮を背景に描かれたと思うのですが、これがすごいです。人間の愚かさも描かれていて、強烈な風刺として胸が痛い…。また、物語の設定が見事なだけでなく、ストーリー展開が面白く、さらに最後に至ってはデビルマン以上の衝撃のエンディングをむかえるのです。子どものころは、引き込まれるように一気に読みました。

 横山光輝さんといえば、三国志などの歴史漫画が有名ですが、僕にとってはバビル2世とマーズのふたつを書いたSFファンタジーの作家。手塚治虫さんや永井豪さんのような超のつく傑作を生み出す事は出来なかったかも知れませんが、駄作がなくて、どの漫画も平均以上の面白さ。そういえば、鉄人28号もジャイアントロボもポセイドンも、横山さん作なんですよね。ひそかに日本の兵器型ロボット漫画の御大となる人なのかな。あまり有名じゃない作品ですが、隠れた名作と思っています…ラストが『続・猿の惑星』なみの衝撃の終わり方なんですが、なんともあっけらかんと終わっちゃうんですけどね(^^;)。


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コミック『その名は101』 横山光輝

Sononaha101.jpg なんと、バビル2世の続編コミックです!小学生のころ、僕はバビル2世に夢中になったんですが、このコミックの存在は知らなかった(^^;)。数年に1回会う小学生のころの友人がいるんですが、その彼が「バビル2世って続編があるんだよね」と発言した事でこのコミックの存在を知ったのでした。バビル2世ファンとして、これは読まないわけにはいかないな( ̄ー ̄)。

 コミック「バビル2世」は、読んでいると敵のボスを倒して何度も終わるんですが、ライバルがこれでもかというほど復活して次の章が始まる繰り返しです。たぶん、すぐ終わらせるつもりが大ヒットしてしまって、編集部から連載延長を懇願されたんじゃないかと。そして、僕の記憶が正しければ…バビル2世って、もともとは全11巻でした。ところがいつのまにやら12巻が出てたんです。なんせ終わったと思ってはまた始まる漫画なので、こういう事がありえちゃうんですね、困ったもんです(^^;)。この12巻が恐らく第4部みたいな扱い…なんですが、この第4部だけはつまらなくて明らかな蛇足。僕は11巻で完結してくれた方がよかったと思いました。作者の横山先生も同じ気持ちだったみたいで、バビル2世の第4部に差し替えて作られたのがこの「その名は101」という事です。

 「その名は101」の主人公はバビル2世、超能力者です。そして、彼の地を輸血した人間は超能力者になります。こうして作り上げた超能力者を自国の利につなげようとしたCIAにバビル2世は怒り心頭、超能力者をひとりずつ抹殺していく、こういうお話です。まあ、こういう感じなので、大きなクライマックスがある大作にはなりませんし、物語の最後もなんとなく尻切れトンボです。でも、安定して面白い!僕が子どものころに超能力ブームなんていうのがありましたが、バビル2世は超能力ものファンタジーの最高傑作、幻魔大戦以上の面白さだったと今でも思っています(^^)。


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コミック『バビル2世』 横山光輝

Babil2sei.jpg 子供のころに夢中で読んだ漫画です。TVアニメの方が有名かと思うんですが、アニメとコミックは大違い。アニメは幼児向け勧善懲悪ヒーロー番組になってしまっていて原作の面白さが完全に消えてます。ところが漫画はクッソ面白かった!とんでもない面白さといっても過言ではない(^^)。

 バビル2世は、バビル2世とヨミという、ふたりの超能力者の対決を描いた漫画です。紀元前数千年に地球に不時着した宇宙人が、母星と連絡を取るためにバベルの塔を作りますが、結局地球の科学の力では作れず。あきらめた宇宙人は、自分と同じ能力を持つものが、いつか子孫の中にあらわれるのではないかと考え、母星の智慧と科学をバベルの塔に残します。そして数千年後、ついに超能力を持って生まれたのがバビル2世。塔は彼を主人として迎え入れ、バビル2世は超能力者として覚醒。超能力を使って巨大組織を作って世界の頂点に立つ事を狙うヨミと反目し、両者の戦いが始まります!

 この両者の戦いが、ものすごい駆け引きの戦術戦でハラハラドキドキ!そこに冒険もののワクワクが加わって、読み始めると面白すぎて止まらなくなりました。僕がいちばん面白かったのは、バビル2世に押されまくるヨミが、部下やロボットを使ってバベルの塔を襲撃して反撃に出るところ。バベルの塔は科学が結集されていて色んな仕掛けがしてあり、バビル2世がいなくても鉄壁の守りです。そこにヨミの部下の超能力者が潜入していくのですが、あるものは落ちる天井に潰され、あるものは落ちてくる壁の下を潜り抜けた瞬間に巨大な落とし穴に落とされ…このトラップ自体が面白いし、それをどう抜けていくかというのが面白くてもう読むのをやめられない(^^)。バベルとヨミの戦いはこんな感じで戦略的、そこが最高に面白いです。
 久々に読みましたが、これが大人になってから読んでも面白い(^^)。この面白さを味わってしまったら、アニメのバビル2世なんて見る気が失せるんじゃないかと。機会がありましたらぜひ原作漫画を読んでみてください!


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『ヴィヴァルディ:Konzerte für 1, 2 & 4 Gitarren LOS ROMEROS』

vivaldi_LOS ROMEros ロメロ・ギター四重奏団による、ヴィヴァルディ作品集です。ギター四重奏だけではなく、弦楽三重奏の伴奏やオーケストラ伴奏による演奏も入ってます。ギター合奏でヴィヴァルディを演奏するのか、なるほどヴィヴァルディのコンチェルトって弦楽器3~4本と通奏低音だから、ギターアンサンブルだと綺麗に行くのかも…と思って買ったのでした。

 ロメロ・ギター四重奏団について。スペインの楽団という事以外は、僕もよく知りません(^^;)。ただ、この四重奏団に入ってるペペ・ロメロというギタリストは、クラシックギターにうとい僕でも名前ぐらいは聴いた事があるぐらい有名。クラシック・ギタリストとしてギター協奏曲の演奏も数多く残してますし、フラメンコの名手でもあり、このギター四重奏団のリーダーであるセレドニオ・ロメロの二男。この四重奏団、みんな苗字がロメロだから、ファミリー楽団なのかな?

 そしてCDを聴きはじめると…おお~ギターアンサンブルって、音があったかくてメッチャ気持ちいい、これはいい(^^)。そして、スペインの楽団という事もあるのか、昔のイスラム支配からレコンキスタによる再キリスト教化された時代の、アラブ音楽と西洋音楽が混じったような感じに聴こえてきました。ギターって、音がすでに古いスペイン音楽の響きって思っちゃうんですよね(^^)。ドイツやフランスやイタリアはギターじゃなくてリュートだったんじゃないかという先入観があるしね。でもギターって、ダイナミックレンジが狭いので、そこが素朴であったかい感じになる長所でもありつつ表現が狭くなる弱点にも感じました。素朴であったかみがあって優しくて心地いいんだけど、表現の幅が狭いので、長く聴いてるとどうしても曲が似たものに感じてきたりして(^^;)。

 このCDで取りあげられてる曲について。このCDを買ったのはたぶん15~20年ぐらい前なんですが、当時はヴィヴァルディの作曲作一覧なんて調べにくいにもほどがあるもので、どういう曲か全然分からなかった(^^;)。今回、久々に聴くにあたってネットで調べてみたんですが…おお~一覧がある、ウィキペディアってすごいな。。取りあげられているのは、トリオ・ソナタ、室内協奏曲、「調和と幻想」の協奏曲第3番、第10番(バッハが協奏曲に編曲したあれです)、2つのマンドリンのための協奏曲(オケ伴奏)、マンドリン協奏曲、でした。これはなかなかレアなヴィヴァルディ体験が出来ました。良かった!


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『ヴィヴァルディ:協奏曲集《調和の幻想》作品3(全曲) イ・ムジチ合奏団』

Vivaldi_ChouwatoGensou_Imusici.jpg 僕にとってのヴィヴァルディは協奏曲の作曲家。実際、500曲近い協奏曲を書いてます。超有名な「四季」は作品8の中の一部ですが、ヴィヴァルディと言ってもうひとつ有名な作品をあげろと言われたら、やっぱりこの作品3「調和の幻想」じゃないかと。そしてこのCDの演奏は…ヴィヴァルディの演奏と言ったらこのアンサンブルというほど一世を風靡したイ・ムジチ合奏団です!!

 「調和の幻想」は協奏曲集で、12番まであります。それぞれ3~5楽章ぐらいで出来ていて、「4つのヴァイオリンのための」とか「2つのヴァイオリンとチェロのための」なんていう副題がついていて、曲ごとに形が変わります。そんな嗜好を凝らしているからか、アンサンブル的には「四季」よりもこっちの方が完成度が上に感じるほどなのでした。

 いずれも、通奏低音つきの協奏曲です。でも、古典派やロマン派の時代の協奏曲みたいに独奏楽器のスーパープレイが聴ける感じじゃなくって、独奏楽器と他の弦&通奏低音が協奏して調和してる感じ。とても調和に優れる美しい音楽でした。
 そして、作曲上でとにかく耳につくのは、同じフレーズが調を代えて何度も出てくる手法。特にソロ楽器の見せ場で、やたらに出てきます。バロック協奏曲でよく聴かれるこれ、「リトルネッロ形式」といって、ヴィヴァルディが開発した技法らしいです。
 曲の中で個人的なお気に入りは11番。長調より短調、高音より低音、アップテンポよりスローテンポの方が音楽は深みを増す…という単純な法則にやられただけもしれませんが(^^;)。あ、あと、10番は知ってました。これをバッハが編曲して「4台のチェンバロのための協奏曲」になったんですよね。バッハもヨーロッパ中に名を馳せていたヴィヴァルディを研究してたんだなあ。

 ただ、思う事もありまして…僕が昔聴いていたバッハのブランデンブルグ協奏曲もこんな感じだったので、僕はずっと、バロック期の協奏曲というのはこういう優美な音楽なんだと思ってました。でも最近、独奏楽器が思いっきりガシガシ弾いてるブランデンブルグ協奏曲とか、優雅というよりサクサクと楽しげに演奏するヴィヴァルディの「和声と創意への試み」とかを聴きまして、もしかするとヴィヴァルディを一躍人気作曲家に押し上げたイ・ムジチ合奏団のこの演奏とか、20世紀のバロックの協奏曲の演奏が軒並みアンサンブル重視の演奏をしたもんだから、それが一般的になってしまったんじゃないかとも思いました。これってモーツァルトのピアノ協奏曲にも言えて、カデンツァなんか昔は「おらあ、俺の破壊力抜群の即興演奏を聴けええ!!」っていうジャジーな見せ場だったはずなのに、今は誰かが演奏したカデンツァをコピーして丁寧に演奏しちゃったりしますよね。今のクラシックの演奏家って、スコアを見事に音にする訓練はしますが、即興演奏する訓練はあんまり受けてないし、まして通奏低音の上で縦横無尽に迫力ある即興演奏なんてできないから、必然的にこうなっちゃったのかも。あ、でも、だからイ・ムジチの優雅な演奏が悪いというんじゃなくて、こういうのもいいけど、これはあくまで可能性のひとつであって、これだけが正解じゃないという事は覚えておきたいな、と思ったという事です。

 大バッハと同じように、ヴィヴァルディも18~19世紀には忘れられた作曲家だったそうです。そのリバイバルにひと役買ったのがイ・ムジチ楽団で、70年代のヴィヴァルディ・リバイバル最大の立役者はこの楽団。いろんな演奏があっていいけど、ヴィヴァルディを聴くならやっぱりイ・ムジチ合奏団の演奏は最初に聴いておきたい演奏だよな…と月並みな事を思ったりもして(^^)。


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『ヴィヴァルディ:《和声と創意への試み》全曲 ヴェネツィア室内合奏団』

Vivaldi_WaseitoSouihenoKokoromi_VenetwiaSitunaiGasshoudan.jpg というわけで、僕は「四季」4曲じゃなくて、四季の入った全12曲「和声と創意への試み」作品8を新たにさがすことになったのでした。それまでに、古楽演奏の超王道なアンサンブルでの演奏をいくつか聴いていたので、だぶりがある曲を聴くなら、今のイタリアのアンサンブルによる演奏が聴いてみたいと思って、ちょっと新しめのアンサンブルに手を出しました。インテルプレーティ・ヴェネツィアーニ(ヴェネツィア室内合奏団)は、1987年結成の新しめのアンサンブル。ヴェネツィアの楽器職人が作った国宝級の名器を貸与されるなど、ヴェネツィア市や市の劇場や音大から熱く保護されているそうです。ヴィヴァルディと言えばイ・ムジチ合奏団の演奏ばかり聴いてきたので、アテネ神殿で録音された響きの豊かなところで、テンポよくサクサクした演奏で、ヴィヴァルディというとイ・ムジチ合奏団の優雅な演奏に慣れていた僕は、ちょっとびっくり。でも、聴けば聴くほど、なんかすごく良く思えてきた!へえ~なるほど、こういうのもいいですねえ(^^)。

 そして、もうひとつ発見が。「四季」って、「調和の幻想」とかに比べると緻密さよりも分かりやすさを求めてる感じがするし、ヴァイオリンのソロも随所に散りばめてある割には、そこまで超絶に聴こえないし、どういう経緯で作られたんだろうとなんとなく思ってました。僕の今までの浅はかな妄想では…ヴィヴァルディの若い頃の肖像画を見ると、ものすごいイケメンです。さらにイタリア人でヴァイオリンの名手なんだから、絶対モテたはず。そんなわけで、僕の中では「イタリアの色男」というイメージが膨らんでしまって、だからこういう「きゃ~素敵」みたいな一般にも分かりやすい曲を書いたんじゃないかと思ってたんです。しかし真相は…ヴィヴァルディって、元々は聖職者だったんだそうです。でも持病持ちのために音楽に専念する事にして、親のいない少女を収容した音楽院のヴァイオリン教師になったんだそうです。ヴィヴァルディの書いた400曲以上に及ぶ協奏曲のほとんどは、この少女たちによる教会音楽界のために書かれたんだそうです。うわあ、なんといい話なんだ。これからヴィヴァルディの協奏曲の聴こえ方が変わってきそうです。


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『ヴィヴァルディ:和声と創意への試み《四季》、協奏曲変ロ長調、シンフォニア RV.146 、協奏曲《田園風》RV.151 パロット指揮、タヴァナー・プレイヤーズ』

Vivaldi_FourSeasons_Parrott_TavernerPlayers.jpg ヴィヴァルディはバッハに先駆けたイタリアのバロック音楽の作曲家です。そしてヴィヴァルディと言えば、なにはともあれこの曲「四季」!「四季」ときいてピンとこない人でも、「春」「秋」「冬」の第1楽章は聴けば絶対にわかるはずの、超有名曲です。

 ゴキゲンな「春」「秋」の第1楽章が有名なので、ちゃんと聴く前は、僕もそういう能天気で軽い音楽かと思ってました。ところがいざ聴いてみると3楽章まである「春」でも中間にもの哀しげな緩徐楽章が挟まっていて変化に富んでるし、第3楽章は1楽章の変奏になってるので、3楽章通してひとつのソナタみたいで曲のまとまりがすごくいい。う~んこれはなかなか素晴らしい音楽ではないですか。さすがバッハを先駆けたバロックの巨匠だけのことはあります。

 そしてこの曲、バッソ・コンティヌオ(通奏低音)としてチェンバロが使われてますが、これがめっちゃいい味出してます。僕はこの曲を演奏した事があるんですが、数字つき低音で指定されている音が46の和音とか7の和音とか、普通に出てきます。というわけで、300年前の音楽なんて侮ることなんてとうていできません。現代でもポピュラーならまったく問題なく通用する和声ではないかと嬉しくなりました。当時はジャズやってたもんで、通奏低音のチェンバロなんて音も小さいしどうせ誰も聴いてないだろと思って、だんだん調子に乗って9とか11とかオルタードとかパンパン入れたら「何やってんだ、ジャズじゃねえぞ」とコンマスに怒られたのはいい思い出(^^;)。馬鹿でしたね~。。

 僕はこのCD, パロットさんの指揮にも、タヴァナー・プレイヤーズの演奏にも、まったく不満はないのです。ところがこのCDを買った後になって、「四季」は「和声と創意への試み」という12曲からなるヴァイオリン協奏曲集のうちの最初の4つなのだという事を知り、全曲を聴きたくなってしまい、フル収録のCDを探す羽目になったのでした。買う前にそれぐらい調べとけよって感じです(^^;)>。馬鹿でしたね~。。


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『Public Image Ltd. / Live In Tokyo』

Public Image Ltd Live In Tokyo パブリック・イメージのファーストセカンドにハートをわしづかみにされた僕が、パブリック・イメージを見限ったアルバムです(^^;)。ジャケットのやる気のなさでそれを見抜く事が出来なかった僕はまだ若かった…そういう失敗を繰り返して人は大人になるんですね(^^;)>。1983年のアルバムです。

 ファーストやセカンドのような過激なものは引っ込んで、アマチュアののロックバンドがエイトビート叩いてコードをジャカジャカ弾いてる感じ。これじゃ昔のパンク・ロックに逆戻りだよ。音楽なんだから、音の説得力がなかったらきついです。センスや思いだけでは駄目で、ロックだろうがパンクだろうが、それを音に変えていく技術って絶対に必要なのではないかと。

 というわけで、パンク/ニューウェイブの良い面ではなく悪い面ばかりが目立ってしまったように聴こえたアルバムでした。パンクやニューウェイブは、音はイマイチでも詞が素晴らしいと思うものがそれなりにあるんですが、このアルバムは音楽がダメで、詞を聴く所まで行けなかった(><)。もしかしたら、詞がいいのかもしれないけど…。けっきょく、僕にとってのPiL は最初の2枚なのでした(^^;)。でも、このブログのコメ欄から、「サードも素晴らしい」と教えて下さった方がいるので、他のアルバムにはいいものもあるんでしょうね。


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『P.I.L. / Metal Box』

PIL Metal Box パブリック・イメージのセカンドアルバム、1979年発表です。僕はCDで買ったんですが、元々のLPは45回転の12inch盤が3枚入ってたみたいです、だからボックスなんですね。ファーストにぶっ飛んだ僕は、始まって1分で「はやくも迎合したか」とガックリしかけましたが、我慢して4分聴いたらそんなこと全然なかった(^^)。

 音的にはファーストよりもかなり大人しくなりましたが、音楽的には暴力的。どこまで狙ってるのかは分かりませんが、機能和声の上に丁寧に音符を並べていく、みたいな事はしません。この部分が、ピストルズやクラッシュやラモーンズが単純すぎてつまらなかった僕にとっては刺激的で、心を鷲づかみにされました(^^)。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのセカンドのような暴力性で、1曲目なんて、「音痴だ」「下手くそだ」と言うメタル主義者な友人と論議になった事がありました。僕は大人気もなく(って実際に子供だったんですけどね^^;)「これを普通にギターと同じスケール上の音程で歌ったらつまらないに決まってるだろ」とか、「即物的なうまい下手じゃなくて、なぜこうするのかという所がロックなんじゃないの?」なんて反論してました。若くてロックだね、自分だってほんの少し前までは「パンクって下手くそだし単純だし、音楽的には過激どころか保守もいいところだよな」なんて言ってたハードロック信者だったくせにね(゚∀゚*)エヘヘ。

 このアルバムを聴いていた当時、僕はロックに飽きかけ、卒業の一歩手前という感じでした。ロックといったって80年代に入っちゃえば結局みんなドミソで歌謡形式のカワイ子ちゃんばっかり。ジャズもそうで、80年代のジャズはもうほとんどポップスで、レコード産業の奴隷と化していました。そんな僕は、音としては、もう現代音楽とか前衛色の強いジャズとかエキゾチックな響きを持った民族音楽の響きとか、そういうのじゃないと満たされない所まで来ていたのです。そんな頃、ロックの中でジャーマンロックとサイケの次に掘り当てた金脈がPILでした。プレイや音楽の内容ではクラシックどころかジャズにも勝てないのは仕方ない、そんなロックに何が出来るかって、こういう挑戦だったり、「何をするのか」という主張だったように僕には思えたんです。こういう、普通なら空気を読んで言葉を飲み込むところで、「お前ら、違うだろ」とむき出しに主張する姿勢を「おお、ロックだ!」と僕は感じるようになり、現在に至るのでした(^^)。僕にとって、英国パンクはこのバンドに尽きると言っても過言ではない!!詩でいえばロートレアモン伯爵のシュール詩みたいなもので、むき出しで掴みかかってくるようなカッコ良さがある音楽です。大推薦!!


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『Public Image Ltd. / First Issue』

Public Image Ltd_First Issue ジャンルの定義なんてどうでもいいんでしょうが、僕的にニューウェーヴといってシックリくる音楽って、このパブリック・イメージやバウハウスハウスあたりなのです。音作りはパンクに比べてデジタルになって、でも音楽の作りはパンクみたいにカワイ子ちゃんじゃなくって粗野で暴力的。デジタルな部分だけ引き継いで、変なテクノみたいになったニューウェイブなんてぜんぜんニューウェイブには思えない、これぐらいアナーキーでないと!これはパブリック・イメージの1978年のデビュー作です。パブリック・イメージ・リミテッドはPiLなんて略され方をしますが、僕はしばらくこれが同じバンドだとは思わなかった(^^;)。明らかなHR/HM党で、パンクはピストルズもクラッシュも音楽が単純すぎるし演奏も下手すぎでつまらないと思っていたガキの頃の僕が、はじめてパンク/ニューウェーヴ系でしびれたアルバムでした。同時に、ハードロックとメタルを同ジャンルに括るのは理解できても、なんでパンクとニューウェーブを同ジャンルに出来るんだと思っていた僕が、はじめてその理由が分かった気がしたアルバムでもありました。

 バンドの中心にいるのは、元セックス・ピストルズのジョン・ライドンというヴォーカリストです。彼のいかにもパンクなヴォーカルに、色んなエフェクターを使って刺激的な音になったギターがザクザクが重なります。でもピストルズのネバーマインドみたいにスリーコードで明るいロックンロールな感じじゃなくって、ツーコードで延々と弾きながらヴォーカルが絶叫し続けるとか、なんというか…ロック的な衝動って、プレスリーの頃から一貫してこういうものだったんじゃないのかと思うほどでした。演奏も音楽もクラシックはおろかジャズにも明らかに劣るロックをそれでも好きな理由って、こういう破壊衝動とか、「なぜやるのか」という部分にある気がします。SONICSMC5 が持っていた「叫ぶ」という姿勢が本当にあるロック。

 僕がロックに求めるものがガッツリ入っている素晴らしいアルバムです。ドラムやベースにもっと技術があったらさらにすごい事になったと思うんですが…でもそれを求め始めちゃうと、きっとこういう衝動的な音楽は出来なくなっちゃうのかも知れませんね。この齢になって聴いても、メッチャいいと思ってしまいました(^^)。これの良さが分からないようではロックの良さなんて絶対わからない。最高のセンスのロックです!


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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