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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『七世芳村伊十郎 / 京鹿子娘道成寺』

Yoshimura_Doujouji.jpg ひとつ前に紹介したCDに入っている長唄は、ぜんぶ歌舞伎のものでした。一方こちらは、唄として独立した長唄…なのかな?芳村伊十郎というのは長唄の唄方の名称で、六世芳村伊十郎が安政の時代の生まれというから、江戸時代からずっと続いているんですね、すごい。七世芳村伊十郎は、1901年から1973年まで生きた、近現代の長唄の名人として知られる人だそうで、人間国宝。このCDには「都鳥」「京鹿子娘道成寺」「鶴亀」の3曲が入ってるんですが、曲ごとに「四世芳村金五郎」とか「九世芳村伊四郎」とか名前がちがっていますが、全部同じ人。出生魚じゃないけど、襲名して名前がどんどん変わっていくんですね。これは好きな人でないと覚えきれない(^^)。

 三味線は常に2竿なんですが、ユニゾンなんですね。いかにもアドリブで適当につけてる風なのに、完璧に決まってるのがすごい。さらに、たまに合いの手や囃子が入りますが、それもすごく控え目で、ほぼ三味線の伴奏だけ。ここ一番だけ囃子と合いの手を使う所がめっちゃセンス良くって、けっこう派手目にアレンジしてある歌舞伎の長唄よりも地味ではあるけど、ものすごい音楽的だし効果的。

 そして、唄がひとりというのがいい!!やっぱり、語り手や唄い手ははひとりの方が、言葉がスッと入ってきていいなあ。そして、スッと入ってくる詞が、ものすごく私的な表現でセンスがいい!!日本で「うた」っていうと、元々は短歌や俳句じゃないですか。短い言葉の中に比喩や知的な表現をぎゅっと込める感じが、長唄にも生きてると感じました。しかも、かなりアダルト。都鳥なんて、「思い思うて深見草、結びつ解いつ、乱れ合うたる夜もすがら、はや後朝の鐘の声、憎やつれなく明くる夏の夜」で終わりますが、これって朝まで愛し合ったという事ですよね。今の日本や英米のガキくさい歌の数々に比べて、なんと詩的な表現で、なんと艶めかしい歌でしょうか。これは大人の歌だ。

 聴いてすぐにファンになってしまいました。僕は歌舞伎の中の長唄よりこっちの方がだんぜん好き。詩的で大人な内容で、端唄に近い感じがまたいいです。唄い手はひとりの方が良いし、楽器も少なければ少ないほど表情がはっきり出ていい。江戸時代の歌ものって、世界でも稀なほどに粋な歌だと思います。これはおすすめ!


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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