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心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『七代目芳村伊十郎 / 長唄 (人間国宝シリーズ1)』

7daimeYoshimuraIjyuurou_Nagauta_ningenkokuhou.jpg 他のCDですっかり七世芳村伊十郎に魅了されてしまった僕は、こんなCDも手に入れてしまいました(^^)。ところで、長唄や七世芳村伊十郎の前に…最初に入ってる金属製の鳴り物の音が異常にカッコいい!これって何なんでしょう。篠田監督の映画「心中天の網島」でもこの楽器が使われてましたが、めっちゃ気になる…。

 さて、こちらのCDは、ひとつ前に紹介したSP盤復刻ものCD「七世芳村伊十郎 / 京鹿子娘道成寺」と違って、ヴォーカルも三味線も複数名。ついでに囃子も常に鳴ってて、ジャズでいうビッグバンド的。むかし、薩摩琵琶の鶴田錦史さんの晩年の録音を買った時も、琵琶が三人の合奏で萎えた事があったんですが、齢をとると大人数にして自分の声や演奏を埋もれさせて、ちょっとごまかす風潮でもあるんでしょうか。合奏にしちゃうと、アーティキュレーションが均一化されちゃって表現がつまらなくなっちゃうんですよね。トリオぐらいの編成が好きな僕としては、単純に好みの問題で、少し残念に感じました…って、長唄って歌い手が複数になるのなんて普通らしいです(^^;)。

 それはそうと、このCD、プログラムが面白かったです。「元禄花見踊」「岸の柳」「秋色種」「鷺娘」の4曲入りで、それぞれ春夏秋冬それぞれの季節の唄になってます。いってみれば、長唄のコンセプトアルバム!そして、曲のアレンジが見事。1曲目「元禄花見踊」でいえば、途中で三味線のカデンツァあり、直後の唄では打楽器群がお休み、終盤ではアッチェルして盛り上げていき、その前に抜けていた囃子が一気に躍動しはじめ、クライマックスでは例の「イヨ~ッ」の合いの手が決まります!!いや~これはツインギター…じゃなかったツイン三味線とツインヴォーカルでなく、ぜひスモールコンボで決めて欲しかった。。
 そして、他の長唄のCDと同様、詞がいなせで風流。2曲目「岸の柳」の出だしなんて、「筑波根の姿涼しき夏ごろも 若葉にかへし唄い女が緑の髪に風かほる」ですよ。江戸時代の三味線音楽の唄って、叙情の中に叙景を絡めてくるんですよね。世界中のヴォーカルミュージックが大好きな僕ですが、こんなに詩的で粋な詞って、小唄端唄や長唄以外に僕は聴いた事がないです。終曲「鷺娘」は、最後にしっぽり濡れ場で終わりですが、この言葉の言い回しがセクシーでありつつ粋でいなせ!「ほんに涙のつららさえ 解けて逢瀬のうれしさの 餘る色香の恥ずかしや」ですよ、これはエロいだけでなく粋だわ。。むかし、伍代夏子の歌の詞が異様に艶めかしいと書いた事がありますが、演歌に江戸時代の三味線音楽の伝統が一部受け継がれたのかも知れません。

 純邦楽、強烈なのは尺八や琵琶ですが、粋なのは小唄端唄に長唄ですね。世界中見てもここまで「粋」な歌って、ちょっとないんじゃないでしょうか。いやあ、僕はやっぱり詞に痺れちゃうなあ。録音は音が細く、編成は僕好みじゃなかったですが、でも長唄のこの詞はやっぱり粋でいなせ、めっちゃカッコよかったです!


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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