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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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2018年 今年聴いたアルバム 独断と偏見のベスト15 +α!

 今年もお世話になりました!今年はブログの更新ペースがあがりました。仕事が少なくてね…というわけじゃなくって、今までのペースでレビューを書いていたら、死ぬまでにうちにあるレコードや本のレビューが終わらない事が判明したから。本は読みかえせないものの方が圧倒的に多そうだから半ばあきらめてます(^^;)。そんなわけで、今年はベスト10に収まりきらず、ベスト15になってしまいましたが、この15枚は外せない!というわけで、片っ端から行きます!

Eric Clapton EC Was Here第15位  デケデケデケデケ(ドラムロールの音)…
『Eric Clapton / E.C. Was Here』
 エリック・クラプトンのブルース・アルバムです。手を抜きまくりのポップスアルバム群は大嫌いなクラプトンのレコードですが、ブルースやらせるとヤバいです。好き嫌い以前に気合いの入り方が全然違います。僕がクラプトンのソロLPで1枚だけ推薦しろと言われたら、間違いなくこれ!

Public Image Ltd_First Issue第14位
『Public Image Ltd. / First Issue』

パンク以上にパンクで過激。ニューウェーブという音楽が、デジタルで単純なロックと思っていたのが、このアルバムを聴いて豹変しました。セックス・ピストルズにもクラッシュにもあまり心の動かなかった僕が、これにはやられました(^^)。詞ではなく、音楽自体がアヴァンギャルド、こういう挑戦的なものってすごく魅かれます!

WoodyHerman_the3herds.jpg第13位 デケデケデケデケ…
『Woody Herman And His Orchestra ‎/ The 3 Herds』
 モダン以前のジャズ・ビッグバンドなんて古くさくて聴いてらんねえよ…な~んて甘く見たら痛い目にあう事必至の見事なジャズです!セカンド・ハードとサード・ハードはほとんどクールジャズ、これがビッグバンドのサウンドなのかと驚くほどのアンサンブルです。こういうものを埋もれさせてはいかんですよね!

Cream Fresh Cream第12位
『Cream / Fresh Cream』
 クラプトンはあんまり好きじゃないと思ってたのに、クラプトンがらみのアルバムが2枚も入ってしまうとは、やっぱりすごい人なのかなあ…な~んていって、ジャック・ブルースとジンジャー・ベイカーの生涯のベスト・パフォーマンスのひとつであろうというこのアルバムの中で、クラプトンはほとんど子ども扱いなんですけどね(^^;)。長いロックの歴史の中で十指に入るだろう強烈なパフォーマンス、これは熱かったです!

Jimi Hendrix Experience Radio One第11位
『Jimi Hendrix Experience / Radio One』
 ロックが続きます(^^)。若い頃は本当にロックが好きだったんだなあと懐かしくなりますね~。ジミヘンは、アルバム作るとコンセプトアルバムになり、ライブをやるとアドリブを延々続け…と、どういうジミヘンを聴くかでイメージが全然違いますが、チャートミュージックをものすごい勢いで3分で演奏してぶっとばしてしまう時がいちばん凄いと思います!このCDに入ってる「Killing Floor」は、ロック・ギターのベスト・パフォーマンスのひとつ!

SaintSanes_Symphony3_Dutoit.jpg第10位
『サン=サーンス:交響曲第3番《オルガン付き》、組曲《動物の謝肉祭》 デュトワ指揮』
 サン=サーンスはけっこう保守な作曲家で、つまらなく感じる曲が多いと思います。シンフォニー3番もそのひとつと思ってたんですが、僕はこの1枚でオルガン付の印象がまったく変わりました!これは録音が良すぎて悶絶ものの1枚、オーディオチェックのためのリファレンスCDとしても使えるレベルの1枚と思います!

Amon Duul2 PHALLUS DEI第9位
『Amon Düül Ⅱ / PHALLUS DEI』
 壮大な宗教曲でもあるサン=サーンスのシンフォニー3番の上にサイケで暴力的でドラッグなジャーマン・ロックを選んでいいのか…こっちの方が好きなんだから仕方ないっすね(^^)。作曲ばかり気にするより、狂ったように演奏し、そしてそれを作曲で制御していくというやり方は、音楽としてはこっちの方が正しいんじゃないかと。演奏が下手なのはロックだから仕方なし、それでも音楽の本質をついているところは本当にスバラシイ。ロックが好きなら、いつまでもチャート音楽追ってないで、いつかはジャーマン・ロックに入らないと嘘だと僕は思ってます(^^)。

Mahler_Symphony8_Kubelik.jpg第8位
『マーラー:交響曲第8番《千人の交響曲》 クーベリック指揮、バイエルン放送交響楽団』
 もう、これは音楽じゃないです。やろうとしている事が音楽を超えてます。手塚治虫の書いた「火の鳥」が漫画であって漫画でないようなもの。音楽を通して音楽でないものを扱った偉大すぎる作品。ここまで褒めておいてなぜ8位かというと、これ以上の「千人の交響曲」を僕は知っているから。でも、だからクーベリック指揮のこの音楽が悪いという事にはなりません。「千人の交響曲」は、テキストを合わせて、死ぬまでに1度は体験すべきと思います。この意味を理解する事が、人間にとって重要な事だと思います。

Yoshimura_Doujouji.jpg第7位
『七世芳村伊十郎 / 京鹿子娘道成寺』
 マーラーの「千人の交響曲」が示しているものを理解する事は、キリスト教世界の核心を知るという意味でもあって、それを知る事は自分が救われるという意味でもあると思ってます。それを知った上で、江戸時代の三味線音楽の詩に感じられる鯔背を分かるというものが大人というもの(^^)。あんまりマジなばかりだと人生つかれるから、粋で鯔背ぐらいがちょうどいいんじゃないかと。江戸時代の小唄・端唄・長唄に優るエロかっこいい歌は、世界のどこにも存在しないと確信しております(^^)。

SANTANA Caravanserai第6位
『SANTANA / Caravanserai』
 ラテン音楽の躍動の極致であり、どこまでいっても歌謡形式の範囲でチョコチョコやってるだけだったロックに劇的構造を与えた、ロック究極の1枚!若い頃から死ぬほど繰り返し聴き続けてますが、いまだに聴くと血が沸騰してくるようです!これを超えるロックって、キング・クリムゾンとかザッパとかタンジェリン・ドリームとかアレアとか、もう数えるほどしかいないんじゃないかと。これはロック・ファン以外の人にも聴いて欲しい1枚です!

Tchaikovsky_Symphony6_Furtwangler.jpg第5位
『チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》 フルトヴェングラー指揮、ベルリンフィル』
 テニスでも野球でもサッカーでも、昔より今の方がうまいしレベルが高いと思うじゃないですか。ところが、音楽に関してはあながちそうとは言えない事を痛感させられた1枚です。指が速く動くとか、正確に演奏できるとか、そういうところは確かに今の方が上かも知れませんが、音楽の胆とは何なのかを思い知らされるような演奏、感動しました。フルトヴェングラー&ベルリンフィルは、オーケストラ音楽の伝説ですので、聴いたことのない方はぜひ!録音もヤバいほどいいです(音がいいんじゃなくて、立体感がヤバい)。

Syrie Muezzins d’Alep Chants religieux de Islam第4位
『シリアの宗教音楽 Syrie: Muezzins d’Alep Chants religieux de Islam』
 僕、クラシックに次いでいっぱい持ってるCDは民族音楽なんですが、民族音楽の中で特に好きなのは芸術音楽と宗教音楽なんです。そんなもの、若い頃はもちろん知らなかったし好きでもなかったんですが、こういう音楽を知るようになって、「ああ、音楽って、こういう使われ方をした時に、いちばん人間に役立つものになるんじゃないかな」と思えて、全身が震えるほどに打ちのめされました。今年、シリアは日本でも話題になりましたが、シリアに残っている文化が何を示すものなのか、その一端を肌で感じられる音楽と思います。これは好きとか嫌いという次元を超えた音じゃないかと。カルチュラル・スタディーのためにも、大人なら聴いておきたい1枚。

tanteimonogatari_TV.jpgMeisououBorder.jpg番外編:音楽以外でよかったもの
コミック『迷走王ボーダー』
TVドラマ『探偵物語』
 ベスト3の前に、音楽以外で良かったものを2つほど!『迷走王ボーダー』は漫画ですが、そのへんの小説や映画よりよほどすごい内容、どう生きるかの答えを与えてくれるような漫画。松田優作主演のTVドラマ『探偵物語』はコメディですが、笑わせてくれてありがとうという感じ、ちょっとだけ入っている感動要素やハードボイルドなところも、ギャグが面白いだけに際だって感じました(^^)。

TogashiMasahiko SatoMasahiko_Kairos第3位
『富樫雅彦+佐藤允彦 / カイロス』
 いよいよベスト3!日本のフリージャズのライブ録音大名盤を、ノーカット収録に拡張してタイトルを改めた1枚です。ジャズって高度な音楽だと思われがちですが、基本はお客さんを喜ばせるポピュラー音楽であって、やっぱりどこかで「こんなもんだよな」となってしまいがち。ところが、これはやろうとしている事がそういうエンターテイメントと根本から違う、演奏が最終的に辿りつくところってエンターテイメントとか技術とかではなくって、こういう所だろうというもの。響きもジャズを超えて明らかに同時代音楽の最前線に迫ったもので、音楽の本質を目指したジャズが日本にあった事を証明する1枚だと思います。

Mendelssohn_Bruch_ViolinKonzerte_Mutter_Karajan_BerlinPhil.jpg第2位
『メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ムター(vln)、カラヤン指揮ベルリンフィル』
 このCDで心が震えたのは、ブルッフの方です。まず、曲が神。そして、演奏が神。特にムターのヴァイオリンは、楽器が身体と一体になって歌いまくってる感じがすごかった!この次元で演奏できる人間って、どれぐらいいるんだろうかというほどに躍動していました。音楽以外の方法で、こういう感動を覚えるのって不可能なんじゃないか、というほどの素晴らしさでした。この種の感動って、言葉で書けないところがなんとももどかしいっす。。

Schnittke_Symphony3.jpg第1位
『シュニトケ:交響曲第3番 Eri Klas (cond.), Stockholm Philharmonic Orch.』
 シュニトケの狙いは他のところにあったと思うんですが、僕個人はこの圧倒的なサウンドにやられた。。人がAを伝えようとしている所で、僕はBに感動しているという齟齬が起きているわけですが、でもその感動が今年聴いた200枚以上のアルバムのどれよりも大きい場合はどうしたらよいんでしょう…1位にするしかない、それぐらい驚異の音楽でした。現代音楽の駄目だなと思うところは、ニッチなところの研究合戦になってる部分だと思うんですが、素晴らしいと思うものに関しては、そんなニッチな事なんてやってない、真正面から音楽の一番大事なところをずどんと貫いていると思うのです。3番を1位にしましたが、実は1番も2番もすごいんです(^^)。

* * * * *
 こうして振り返ると、例年になくクラシックのランクインが多かったです。単純に、今年は例年よりもクラシックのレコードを多く聴いたからなのかな?実は、僕が持ってるレコードでいちばん量が多いのってクラシックなんですよね(^^)。クラシックや民族音楽のレビューを書くと誰も絡んでくれなくなるのが悲しいですが、まあそれは仕方がないですね、悪い音楽という事ではなくて、聴いてる人が少ないというだけの事ですから。自分がいいと思ったものはいろんな方々に積極的に紹介していければと思います。もしクラシックや民音を全然聴かない人が「あ、面白そうだな」な~んて思ってくれるきっかけになってくれたら、これに勝る喜びはないですし(^^)。今年も本当にお世話になりました。それではみなさん、よいお年を!!

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『ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱》 カラヤン指揮、ベルリンフィル』

Beethoven_Symphony9_Karajan.jpg ベートーヴェンの交響曲というと、5番「運命」と3番「英雄」が人気だそうですが、僕個人は6番「田園」と9番「合唱」が好き(^^)。田園に感動した時の事は日記で書いた事がありますが、その演奏がカラヤン指揮ベルリンフィルでした。まだ、フルトヴェングラー&ベルリン響を知らない頃の事。というわけで、大晦日にやたら聴く機会の多い第9も、カラヤン&ベルリンフィルの録音を手にしたのが最初でした。中学生のころだったので、まだ楽式の勉強も何もしてないど素人。ロックやポップスに夢中になっていた子供にとって、「こうきょうきょく」なんてものにお金を払うのは、ちょっとした挑戦でしたね。

 第9って、あの大合唱のところが有名じゃないですか。あのAABA16小節のイメージが強すぎて、完全にあれだと思ってたんです。ところがCDを買ってきて第1楽章を聴いたら全然違う!しかもこの1楽章、雄大ですごい、思いっきりやられました。最初に序奏がついてるんですが、これが「何か始まる」という感じで、その時点で引きずりこまれた。。15分ほどの1楽章、これが素晴らしくて、あろうことか僕は1楽章ばかりを何度も聴いて、先に進めなかった、なんにも分かってなかったですけどね(^^;)。でも、いま聴いてもこの1楽章が見事だと思う事に変わりはないです。
 そして、この劇的なドラマは2楽章も同じ。第9の1楽章と2楽章はどちらかだけあればよかったと思うんですが、それぐらいにこのふたつの楽章は、どちらかだけでも成立するほどの大曲です。2楽章なんて、なんという形式で呼んでいいか分からない…フーガやソナタを内に含んだ複合3部形式?いやあ、ベートーヴェンのシンフォニーも、このへんまで来ると形式の感覚がもう常人の理解を超えてるというか達人技というか、シロウトには理解しきれないっす(^^;)。
 カンタービレなアダージョの3楽章の美しさ、これも素晴らしいです。激しくヘビーでドラマチックな2つの楽章のあとに来るものだから、余計にしびれます。緩徐楽章を演奏させたらカラヤン&ベルリンフィルは素晴らしすぎ。でも…緩徐楽章に15分はちょっと長すぎる気がする、ここで音楽が終わってしまうよ(^^;)。5~6分で終わって最終楽章に一気になだれ込んだ方が良かったんじゃなかろうか。このへんがドイツ音楽のクドい所ですね(^^;)。
 終わったかという所で始まる4楽章。これもこの楽章だけでひとつの交響曲レベルの大曲。僕はいつも4楽章を聴くなら通しで聴かずに4楽章だけ聴く事が多いんですが、それぐらい見事なドラマです。第1楽章の再現のような暗く激しい冒頭から3楽章の再現部までという色々とドラマをめぐってきて、あの「歓喜の歌」のメロディにたどり着いた瞬間の感動はちょっと言いあらわせないものがあります。

 色々と言われてる演奏ですが、否定的な人ってこの演奏を聴いて本当に感動しないのかなあ。僕は人生でこの演奏に何度ゾクゾクさせられた事か。他に好きな演奏があったにしても、それはそれとしてこの演奏に心が動かないなんて事があるのでしょうか、解せぬ…。ただ、第9は色々たっぷりすぎて、僕はいつも1楽章、2~3楽章、4楽章と分けて聴いてしまいます…って、僕も全肯定ではなかった(^^;)。。でも、間違いなく人生で何度も何度も心を揺さぶられた1枚です。そして、もうすぐ大晦日。フルで第9を味わった事のない方は、1度ぐらい第9で迎える年末を過ごしてみるのもオツかも(^^)。僕は経験がないですが、あの合唱部分、合唱で参加するとものすごく感動するそうです。。


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『ベートーヴェン:交響曲第8番、コリオラン序曲、歌劇《フィデリオ》序曲、レオノーレ序曲第3番 カラヤン指揮、ベルリンフィル』

Beethoven_Symphony8_Karajan.jpg 青春時代にLPからCDに移り変わる瞬間を体験した僕にとってのカラヤンの交響曲録音は、なによりいい録音でドイツの管弦楽曲を紹介してくれたことの有り難さが大きかったです。このCDなんてまさにそうで、スコアや演奏以前に、録音の凄さにシビれた!ロックのブート盤ですら何の抵抗もなく聴けてしまう若い頃の僕が、「いい録音って、それだけで感動させられてしまうほどすごいんだな」と感動させられたのでした。この後、オーケストラの録音は色んな方法でされるようになったので、いま聴くとこの録音ですら「伝統的な録音だね」となっちゃうのかも知れませんが、それでも僕にとっては、80年代のドイツ・グラモフォンとカラヤン&ベルリンフィルの録音が、いまだに現代オーケストラの音の基準になってます。実は、久々に聴いた今回も、音を出した瞬間に「うおお~メッチャいい音じゃねえか!」と驚いてしまい、ヘッドフォンで聴くのをやめて、スピーカーの音を大きめにして聴いてしまったほどでした。ちなみにこれは1984~85年の録音です。
 
 ベートーヴェンの交響曲第8番は、聴くたびに、ベートーヴェンの交響曲の中で毛色が違うと感じます。そのくせして、けっこう好きなんですよね、僕。前後の7番や9番に比べるとコンパクトなところも好き、ドイツの管弦楽は長いものが多すぎるのでね( ̄ー ̄)。曲は、田園みたいな標題音楽っぽくもなく、運命や歓喜の歌みたいに荘厳な劇性があるのでもなく、強いて言えばウィーン古典派交響曲の進化版みたいに聴こえます。音の印象や音楽のテーマよりも、楽式の発展を目指してる、みたいな。そういう意味でいうと、今回聴いて特に面白いなと思ったのは第4楽章で、主題が何度も出てくるのでロンドはロンドなんでしょうが、主題変奏も多いし、複合三部形式と言えばそうも言えそうだし、いろいろな楽式をミックスした構造なのかも。これ、まじめに分析してみたら、ちょっと面白そうです、メンドクサイのでやりませんが(*゚∀゚)アハハ。

 いや~いい曲でいい演奏のシンフォニーをいいスピーカーで聴く快感に優るものはないです(^^)。なんだかんだ言われても、やっぱりいい録音でベートーヴェンを伝えた80年代のカラヤンの功績って、とっても大きいんじゃないかと。


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『ベートーヴェン:交響曲第4番、第7番 カラヤン指揮、ベルリンフィル』

Beethoven_Symphony4 7_Karajan マイナス評価をする人が一定数いて、その評価もうなづける所があるものの、それでも僕にとってのベートーヴェンのシンフォニーカラヤン&ベルリンフィルが基準になっているみたいで、聴くとしっくりきます。僕に限らず、80年代にクラシックに夢中になった人では、そういう人は少なくないんじゃないかと(^^)。

 交響曲第4番。「エロイカ」と「運命」という大曲に挟まれて、ちょっと目立たない交響曲ですけど、個人的にはけっこう好きで、僕にとってのベートーベンの交響曲はここから(^^)。まず、1楽章の暗く重厚な入り方がすごく好きです。ここがすごく良くって、しばらくこのまま行ってほしいと思うほど。意外とすぐに明るくなっちゃうんですけどね。でも明るくなって以降も、色んな仕掛けがあって、実に緻密。1楽章だけ、何回か聴き直してしまいました。やっぱり、長いばかりで無駄の多い交響曲より、短く緻密に作られた物の方が僕は好きだなあ。続く第2楽章は、緩徐楽章というより、1楽章と対になっているかのよう。明るい第1主題と暗い第2主題の対比だけで作ってあるようで、大きな構造は簡潔、でも細かい所は緻密で、すごく完成度の高い音楽だと思いました。やっぱりベートーヴェンってすごいなあ。3楽章はスケルツォ、4楽章は舞曲調でどちらもサックリ。全体としては、1楽章/2楽章/3-4楽章、みたいな構成を考えていたんじゃないかと思います。僕としては、素晴らしい1~2楽章だけあればいいかな?

 交響曲第7番。ミーハーな僕はやっぱりあの有名な第2楽章が好き(^^)。哀愁を帯びたマイナーなアレグレットの主題から、展開部で長調になったかと思いきや、またすぐに戻されて…う~んなんといういい曲。でも、1楽章は明るくて、3と4楽章は運動会みたいなのであんまり好きじゃないっす(^^)。あ、でも1楽章の最初はキャッチーで面白いと思います。

 というわけで、僕はベートーヴェンの交響曲というと、世間の評価と同じように5番運命、6番田園、9番合唱つきをすぐに想像してしまうんですが、間に入った4番や7番を聴くと、これも素晴らしいと思ってしまうんですよね。3番英雄は世間の評価ほど好きじゃないもんで、僕にとってのベートーヴェンのシンフォニーは4番から、以降はすべて傑作と思っているのでした(^^)。このCDはさすがデジタル録音時代らしく音がすごくすっきりしていて、いま聴いても聴きやすかったです。弦も、埋もれて聴こえない音なんてひとつもないほど鮮明、かといって近いわけじゃなくて、ホールの響きが良く入っていてすごく豊かな音。やっぱり、僕の交響曲の録音を聴く耳は、カラヤン&ベルリンフィルの80年代デジタル録音にチューニングされてるんだな(^^)。


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TVドラマ『愛と誠』

Ai to Makoto_DVD box 「巨人の星」とは逆で、「愛と誠」は原作漫画より、1974~75年制作のテレビドラマが面白かった!!不良ものバイオレンスドラマで、子どもだった僕は恐怖におののきながら、怖いもの見たさで見てました(^^)。

 今でも覚えてるショッキングなシーンは、スケバンを学校の校舎の3階から逆さに吊るすシーン。これ、ドラマでなく現実でこういう事をやって、手を放したら死にますよね。そういう事を想像して、まだ小学生だった僕は本気でビビってたのです。これ、今なら非現実的に思えて笑うかも知れませんが、70年代って暴走族も多かったし、暴力団問題も非行問題も今とは比べ物にならないレベルで頻発していて、けっこう身近だったんです。だから、あながちフィクションに思えなかったんですよね。他にも、不良に囲まれてリンチされるとか、とにかく恐怖が生み出す緊張感に魅了されてみていた小学生の頃の僕でした。ただ、隣の教室から壁を破って電柱で殴ってきたシーンは、さすがに変な笑いが出てしまいましたけど(^^;)。

 そして、出演俳優が良かった!!主役の誠役を務めた夏夕介カッコよかった!当時の俳優は男臭い人が多くて、女にモテる系よりも男が惚れる系の人が多かったのが良かったなあ。今って、男臭い役をする人ですらなんかナヨナヨしてて、男から見て魅力を感じないんですよね。。そして、影の女番長・由紀をやった女優さんがよかった!かっこいいし美人、完全にヒロイン早乙女愛を喰ってました。途中から、「主人公は、愛なんて放っておいて由紀と付き合えばいいのに」と思っていたマセガキの僕でした(゚∀゚*)エヘヘ。

 暴力描写が凄すぎて、PTAからクレームがつきまくって放送禁止になったなんていう噂話が飛び交ったほどのドラマだったから、ビデオ化なんて無理なのかなあ…な~んて思ってたら、DVDボックスが出てるじゃありませんか?!これは、正月休み入ったら一気に観るしかないな(^^)。


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コミック『愛と誠』 梶原一騎原作、ながやす巧作画

Ai to Makoto_comic 梶原一騎原作の漫画のトップ2は「あしたのジョー」と「巨人の星」で決定と思いますが、ではもう1作あげるとしたら?タイガーマスク?柔道一直線?僕が夢中で呼んだ作品はそのどちらでもなく、「愛と誠」でした(^^)。おお、クリスマスイブに「愛と誠」とはなかなかタイムリーだ!って、狙ってたんですけどね(^^;)。でもこの漫画、「愛と誠」というタイトルから想像されるような代物じゃないです。暴力上等、非道に非道を重ねるので、聖夜にこれほどふさわしくない漫画もないんじゃないかと。この漫画、惹きつけられるように夢中で読みつつも、「面白くねえなあ」とも思いもしたという、ちょっと不思議な漫画でした。

 面白いと思った所は、緊張感がすごかった事!この漫画は、不良高校生を主題にしたものなんですが、リンチや拷問の描写が凄すぎて生きた心地がしない緊張感だったのです。不良だらけの高校に入り、誰が影の番長か分からない状況で、いつ殺されるかもしれない…みたいな異様な緊張感にドキドキ。僕がこの漫画を読んでいたのは小学生の頃だったんですが、子どもの限界をはるかに超えてました。デビルマン級でした。でも、それがもう少し上のお兄さんたちの世界を覗いてるような、知らない扉を開けているような魅力だったのです。ホラー映画を観る時の「怖いもの見たさ」に近い感覚だったかも。

 でも、面白くないと感じるところもありました。不良が喧嘩したりあれこれするのに、いちいち理屈が多いんです。喧嘩なんて、理屈で起きるもんじゃないって…というのが第一感。このくどくてメンドクサイ理屈が、けっこう萎えました(^^;)。いちいち鼻につくんですよね。キスひとつするだけでも、ものすごく壮大な理屈が必要、みたいな。

 そして久々に読んで思った事は…ながやす巧さんの絵がうまい!うますぎる!漫画なんて週に15ページぐらい書かないといけないと思うんですが、それでこのデッサン力はすごい。漫画で絵だけで感動させられたのって、この漫画と、井上雄彦さんの「バガボンド」ぐらいかも。漫画って、絵が半分ですからね、やっぱり絵は馬鹿に出来ないなあ、と。何度もテレビドラマや映画になった作品ですが、この作画を上回る早乙女愛はついに生まれなかったんじゃないかと。この絵の早乙女愛なら命がけで守りたくもなりますが、池上季実子や武井咲じゃ命を張る気にゃなれないぜ(゚∀゚*)。


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コミック『巨人の星』

Kyojin no Hoshi_comic 梶原一騎原作のコミックと言えば、あしたのジョーに並んでこの「巨人の星」も大名作!子どものころにテレビアニメはそんなに面白いと思わなかったんです。ところが、コミックを読んだら…うわあああこれはめちゃくちゃいい。テレビアニメの「巨人の星」を「巨人の星」と思ってはいけない、原作漫画の素晴らしさはそのへんの直木賞作品に優るとも劣らぬ文芸作品レベルの大傑作。オトコの生きざま、美学の本なのです!

 たんなる努力と魔球の物語にしか見えなかったアニメ版「巨人の星」と、コミックのどこが違うのか。例えば、物語の終盤で、主人公の投手・星飛雄馬が、ライバルの打者・左門豊作に手紙をあてたシーンがあります。そのシーンで、星は左門に「貴兄」という二人称を使うんですよ。これは日本の手紙のマナーのひとつですが、まだ子供だった僕はこういう言葉づかいを知らず、感動したのです。まず、親しい人に「貴」という言葉で尊敬をあらわし、また、同等の人なのに「兄」と呼ぶ事で自分をへりくだり、相手を高く見るわけですよね。昔の日本が持っていたこの美学、今の社会にどれだけ生きているでしょうか。自分の権利ばかり主張して、政治でも日常でも、エゴをこじらせたような出来事ばかりが目につく今の日本が失った美学が、ここに生きていると感じました。今、神戸でも大阪でも、電車に乗って、老人が立っていようが何しようが、子どもも若い人もサラリーマンもお姉さんも、スマホいじって席から立ちません。東京もそうでした。見ていて反吐が出そうなエゴ丸出しの醜い社会なんですよ。政治のニュース観ていても、やりたい放題のエゴイスティックな事をやっておきながら、謝るどころかふんぞり返って出鱈目な言い訳をして押し切ろうとしている人がトップだったり。日本は、金銭的な豊かさとひきかえに、大事なものを失ったようです。「巨人の星」は、戦後にアメリカ文化を吸収する事と引き換えに失われていった日本の美学を訴え続けた作品なのでした。

 この漫画に貫かれている美学が、現代にふさわしいものかどうかは、一概には言えないと思います。正直いって、微妙なところも多いかも。でも、行き過ぎた還元ひとつをとってあげ足を取るのではなく、その根本にあるもの「全力で誠意を示す」「相手を敬う」「命がけで事にあたる」という姿勢は、たしかにかつての日本文化に共有されたものでありながら、現代に失われたものだと感じるんですよね。この漫画が描かれたのは敗戦国日本が息を吹き返した高度成長期で、同時に親や先祖が戦争で死に、古い文化を伝える人が死滅した後に育った人が、社会を担い始めた時代です。梶原一騎はその社会を見て、かつてあった日本の社会美学を伝えようとしたのではないかと思います。江戸時代、窃盗や辻斬りなどやりたい放題の悪党に成り下がった武士たちを戒めるために、「武士道」という倫理規範が作られたそうです。コミックを通してそれを訴えた現代版武士道が、梶原一騎の「巨人の星」であり、狩撫麻礼の「迷走王ボーダー」なのだと思います。テレビアニメは凡作と思いますが、コミックは日本漫画に残る大傑作、大人が読んでも胸に刺さるものがある人生の書と思います!


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コミック『あしたのジョー』

AsitanoJoe_comic.jpg 子供のころの自分の人格形成に影響しまくったほど、心を熱くした漫画です。高森朝雄(梶原一騎)が原作、ちばてつやが作画を担当したボクシング漫画で、メッチャ熱かった!日本の漫画の大傑作のひとつじゃないでしょうか!

 主人公の矢吹丈は、孤児でとんでもない不良、警察沙汰の事件をたびたび起こします。このジョーの運命が、元プロボクサーで今はただのよっぱらいの中年土方おやじ丹下段平との出会いで変わっていきます。段平は、けんかにめっぽう強いジョーと出会い、こいつとならボクシングで世界一を取れると確信、そこから酒をやめてジョーに「一緒にボクシングをやろう」と迫ります。でもジョーは相変わらずのチンピラで、けっきょく少年院送り。でもそこで出会った元プロボクサー力石がメチャクチャに強くて、けんかに負けたことのないジョーがパンチ一撃で沈められます。そこからジョーは力石を倒すべく段平とともにボクシングに打ち込み…みたいな感じで話が進んでいきます。

 この漫画、僕は心打たれるものがふたつありました。ひとつは、ジョーのハングリーさ。通り一遍のリクツなんて通用せず、自分の望んだものを手に入れるためには、ジョーは何でもやります。泥棒もするし人もだます、相手も半殺しにします…が、死に物狂いの努力もするのです。自分の夢のためなら何でもやるエネルギーが、最初は救いようのない方向に働いていますが、ボクシングに出会った瞬間からジョーを生かします。このジョーのハングリーさとパワーに、子供のころに魅せられました。僕だけじゃない、まわりの男子はみんな感化されてましたね(^^)。この漫画との出会いで、クラスの半数の男子の人格が変わったほど(^^)。ヒーローでした。空想上のヒーローであるウルトラマンや仮面ライダーとは違う、リアルなヒーロー。自分の生き方の教科書となった最初の作品でした。この漫画が、自分を幼年期から少年期へ成長させたほどの衝撃、生きるための教科書がここに見つかった気分でした。

 もうひとつは、段平の物語です。子供のころにはまったく感じなかったんですが、大人になってこの漫画を読むと、ジョーよりも段平に心を打たれるのです(T_T)。これは「巨人の星」の星一徹も同じ。子供のころの夢って、挫折まで行かなくても果たせずに終わってしまう人がほとんどだと思います。プロサッカー選手を夢見て高校までやったけど、全国大会に進めず、プロからも声がかからずそこでオシマイとか、出世やいい仕事をしようと夢見て会社に入ったけど、もう中間管理職で終わる未来しか残ってない、とか。ほとんどの人が、みんな段平だと思うんですよね。そんな夢を絶たれた中年男が、もう一度立ち上がって、酒もやめ、寝ずに頑張って、人生最後の挑戦に全力を尽くす…もう、涙が止まりません。大人になってから読んだあしたのジョーは、段平の物語でした。

 というわけで、少年期の僕の人格形成に深くかかわった漫画が、「あしたのジョー」でした。大人になった今読んでも、メチャクチャ心に響いたなあ。。


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『Nat King Cole and his trio / After Midnight』

Nat King Cole After Midnight ナット・キング・コールで、僕がもう1枚だけ持ってるCDはこれ。ジャズ・ヴォーカル・アルバムの名盤中の名盤です!うちにあるのはボーナストラックが5曲入った「コンプリート・アフター・ミッドナイト」というCD。これが素晴らしんです…。

 ナット・キング・コール・アンド・ヒズ・トリオの編成は、ジャケット写真どおりです。ナット・キング・コールがピアノ&ヴォーカルで、あとはギター、ベース、ドラム。でもそれだけじゃなくて、常にゲストミュージシャンがもうひとり入ってます。僕が買ったコンプリート盤は録音順に曲が並べ直されていて、それだと1~5曲目はゲストにハリー・エディソン(tp)、6~9でウィリー・スミス(as)、10~13でファン・ティゾール(vib)、14~17でスタッフ・スミス(vln)。ファン・ティゾールって誰だろうと思ったら、エリントンと一緒に「キャラバン」を作曲した人なんですね。知らなかった。

 流した瞬間に、部屋の雰囲気が一変。最高に気持ちいい…。録音は1956年ですが、雰囲気はオールドジャズ。ムードミュージック系のアーリータイムジャズの心地よさは世界最強クラスですが、このアルバムはその中でもトップクラスの1枚。レスターヤングの『THE JAZZ GIANTS '56』とどっちが気持ちいだろうかというほどのレイドバック加減です。あんまり若いと「シブい」と感じてしまうかも知れませんが、30歳にもなれば至高の音楽に聴こえるんじゃないかと。僕は、齢をとればとるほどこのレコードをより素晴らしく感じるようになってきてます。大人の音楽ですね。大名盤すぎて僕が今さら言う事なんて何もないですが、大人になったらぜひこういう音楽を(^^)。そうそう、ボーナストラックとして入っている「You Can Depend on Me」とか「Candy」がしびれるほど良いので、新たに買おうと思われる方は、ボーナストラック入りの方がオススメです(^^)。


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『Nat King Cole / The Christmas Song』

Nat King Cole The Christmas Song ジャズ・ヴォーカルって、女性だと好きな人がいっぱいいるんですが、男性となるとグッと数が減ります。そんな中、ナット・キング・コールはすごく好き。ルイ・アームストロングと同じで、ポップスに近いジャズ・ヴォーカルですが、大人の歌というところが好きなんです。声も低音が効いていて、クラリネットのような音色の声なのです。これは天性のものでしょう、声だけで金がとれるレベルだと思います(^^)。これは、ナット・キング・コールが作ったクリスマス・アルバムです。

 ウィズ・ストリングスとか、合唱つきスタジオオーケストラとか、ものすごくリッチな編成です。さすがキャピトル・レコード、資本のタップリ入ったレーベルはぜいたくな事が出来るんだな(^^)。その前でたっぷりと歌うコールさん…ああ、これは心地いい、最高です。これを心地よいと思わない人なんていないんじゃないかというほどの心地よさです。楽しげな曲もビートミュージックにしてしまわないところが大人(^^)。そんな中、「O Tannenbaum」と「O Holly Night」は、アレンジを含めて超名演!ラストの混声無伴奏合唱「Silent Night」もなかなか。

 いい意味で最高のムード・ミュージックと感じました。アーリータイムのジャズや40年代のアメリカン・ポップスって、大人向けのムード・ミュージックという側面を少なからず持ってたと感じます。そして、コールさんがゆったり歌うので英語でも聴き取りやすく、その詞がすごく良かった!ああ、クリスマスって、金かけてデートするとかバカ騒ぎるすとかじゃなくって、家族や大事な人と心を落ち着けて安らかに過ごすものだったんじゃないかな…な~んて聴いてて思ってしまいました。最近の日本では、ハロウィンやクリスマスが妙な方向に進んでますが、信仰心はないまでもローストチキンでも買ってきてこういう音楽を聴いて、家族や恋人とひっそり心安らかに過ごすのもいいんじゃないかと(^^)。


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合衆国の銀行から送られてくる「W-8BEN」と「Reasonable Explanation Checklist」の書き方!

Dollar.jpg アメリカ合衆国内にある銀行に口座を持っています。ちょっと面倒くさいのは、数年おきに英語で書類が送られてきて、それを書かないといけない事。英語、苦手なんです(^^;)。それが今年も送られてきました。めんどくせえ…。でも、出さないと「最大で24%の米国源泉税がかかるよ」とか書いてあるので、出さないわけに行かないしね、仕方ないね。
 数年に一回、英訳にヒイヒイ言っている状態なので、今回は書き方をメモしておこうというわけです(^^)。

「W-8BEN」の書き方
 これは、日本語マニュアルが同封されていたので、簡単でした。メンドクセエと思って先延ばししてましたが、住所やサインを書く程度なので、次回からは面倒くさがらずにチャッチャと済ませる事にします(^^)。

「Reasonable Explanation Checklist」の書き方
 これが日本語解説がなくてめんどくさかったぜ!そういえば、数年前もこの日本語訳に手間取った記憶が(^^;)。というわけで、日本語訳だ!

If you are not a U.S. person, please check the box next to the explanation below that aplies or check the box next to " other" and provide an explanation fo the U.S. address.
米国人でない場合は、以下の説明の横にあるチェックボックスをオンにするか、「その他」の横にあるチェックボックスをオンにして、米国の住所を書いてください。

I am a student at a U.S. educational institution.
私は米国の教育機関の学生です。
→このへんの英語は訳すまでもないですね(^^)。俺は違うから、チェックしないぜ!

I am a teacher, traince, or intern at a U.S. educational institution, or a participant in an educational or cultural exchange visitor program.
私は米国の教育機関の教員、研修生、またはインターン、あるいは教育または文化交流の訪問者プログラムに参加しています。
→へえ、「traince」って単語は知らなかった、勉強になるなあ。これも違うからチェックしないぜ!

I am a foreign government-related individual assigned to a dipromatic post, consulate, embassy or international organization in the U.S.
私は、米国の外交ポスト、領事館、大使館、国際組織に割り当てられた外国政府関連の個人です。
→なんか、知らない単語が増えてきたぞ。。俺はそんなエラそうな役職についてない貧乏人だぜ、チェックなし!

I am the spouse or unmarried child (under age 21) of a person described in one of the lines above.
私は上記のいずれかの行に記載されている人の配偶者または未婚の子供(21歳未満)です。
→「spouse」も知らなかった、勉強になる(^^)。俺の奥さんは日本人だし、そもそも俺は配偶者じゃない。親だってコテコテの日本人です。チェックなし!

I am a resident of a country other than the United States, I am using this form to claim a reduced rate of withholding under a treaty, and I am not treated as a U.S. resident or U.S. citizen under such treaty.
私は米国以外の国に居住しています。私はこの書式を使って条約のもとで源泉徴収率を減らしています。私はそのような条約の下で米国居住者または米国市民として扱われません。
→ちょっと変な日本語訳ですが、意味は分かります。Google翻訳、昔より優秀になってる気がします(^^)。まさにその通り、これはチェックだ!

I can certify that both of the following statements are accurate:
1. I have not been present in the united States for 122 days or more during either of the prior two years.
2. I do not plan on being present in the United States for 122 days or more during the current year.
私は次の両方の記述が正確であることを証明することができます。
1. 私は、過去2年間のいずれかの間に、122日間以上、米国に居住していません。
2 .私は今年中に122日以上米国に滞在する予定はありません。
→これは、今は当てはまらないけど、過去にあてはまった時がないわけではないので、毎回注意しないと。今回は、チェック!

* * * * *
というわけで、これさえあれば、次回から申請が楽になるはず。もし同じものを提出しないといけない方は、どうぞお役立てください!


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『Blackmore's Rainbow / Rising』

Blackmore’s Rainbow Rising ディープ・パープルを脱退したリッチー・ブラックモアが作ったハードロック・バンドのレインボーですが、中1だった僕は「Long Live Roock’n Roll」にシビれ、ファーストアルバムにズッコケて、葛藤。何が違うのか…子どもなりに知恵をふりしぼり、「メンバーの差かな」なんて思って、だったら「Long Live」と同じロニー・ジェイムス・ディオとコージー・パウエルが参加してるこのセカンドアルバムは行けるんじゃないかと思ったのでした。でも買わなかったんですよね。ファーストの失敗経験があったので、友だちと一緒にレンタルレコード屋で借りて済ませた(^^)。子どもにとって、なけなしの小遣いのやりくりは死活問題だったのです。

 ファーストアルバムの、あのショボショボの音は無くなって、ヴォーカルもいいしドラムもズバ~ンと来ていいです。ギターもいいです。曲もカッコよかった。レインボーって、ファーストはセッション的で、バンドとしては実質このセカンドからなんじゃないかと思いました。
 というわけで、いいと思う要素ばっかりといっていいぐらいなのに、なぜか僕の心はあんまり動かなくなってました。あまりに「Long Live Rock’n Roll」が好きすぎて何度も繰り返し聴いたもんだから、曲が変わってもリフが変わるだけという作りのロックに飽きてしまったのかも。そのリクツだと、「Long Live Rock’n Roll」の前にこのアルバムを聴いていたら、僕はこっちを良いと思って「Long Live…」は退屈に感じたんでしょうか。それを検証することは今となっては不可能なので、謎は永遠に解けません(^^;)。

 でも、こういう音楽は、こういう感じのままがいいんでしょうね。あんまり難しい事やられても、子どもの頃の僕にはとても理解できなかったでしょうし、シンプルでスパッと来るのが、こういうタイプのハードロックの良さなのかも。それが嫌なら、こういう音楽を卒業するなり他の音楽を聴けばいいんですものね。というわけで、僕はレインボーを最初の3枚で離れてしまいましたが、もし「Long Live…」からさかのぼらないで、それ以降のアルバムを聴いていったらどうだったんでしょうか。後期のレインボーって、ジャケットが凝っていて面白そうなんですよね。。


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『Ritchie Blackmore's Rainbow』

ritchie-blackmores-rainbow.jpg ディープ・パープルを脱退したリッチー・ブラックモアが結成したハードロック・バンドのデビュー作、1975年発表です。

 アルバム『Long Live Rock’n Roll』でレインボーをとんでもなくカッコいいと思った僕は、ロック名盤ガイドを見て、他のレインボーのアルバムを探しました。そこに出てたのがこのアルバムだったんですが、買うのにメッチャクチャ躊躇したんです。理由は、アルバムジャケットがダサかったから。お城がエレキギターになってるよ(^^;)。中1でしたから、なけなしの小遣いをはたいて買うものはすべてにパーフェクトであってほしかったし、背伸びしたがりの年齢だったもので、「ガキくさい」「ダサい」は悪だったのです。そんなわけで、割り勘で「友&愛」で借りたんです。そしてうちに帰って聴くと…あぶね~、買わなくてよかった。。

 いちばん駄目だったのは、ぜんぜんハードじゃなかった事。1曲目のギターリフなんて、「これカッコいいか?むしろダサいよな…」みたいな。この感覚って、僕の場合は「スモーク・オン・ザ・ウォーター」もそうなんですけどね(^^;)。他にも、曲が変に明るくてのほほんとしてる、ミドルテンポの曲ばかりでスピード感が足りない、演奏にキレがない…そしてなにより音が駄目だった(T-T)。アルバム冒頭のギターのイントロからして、なんか音が丸いし遠い。あの「Burn」や「Highway Star」と同じギタリストの音とは思えなかったのです。ドラムも「ズバ~ン」と来なくて、「タッ、ボン…」みたいな感じ。ハードロックの音がこれじゃダメだろ、もっとズバーンと来てくれなきゃ…みたいに思ったんです。というわけで、ハードロックやメタルに期待しまくっていたガキにとって、あまりに刺激の少ないアルバムだったのでした。

 そうそう、このアルバム、ジミ・ヘンドリクスの名曲「Little Wing」にそっくりな曲が入ってますが、ブラックモアさんってジミヘンとか好きそうじゃないのに、やっぱり影響を受けてるんでしょうか。


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『Rainbow / Long Live Rock’n Roll』

Rainbow_LongLiveRocknRoll.jpg ディープ・パープルにいたギタリスト、リッチ―・ブラックモアの作ったレインボーというハードロック・バンドの3作目です。発表は1978年、邦題は「バビロンの城門」。これは大好きだったアルバム、青春の1枚です (^^)。

 若いころにこのアルバムを買ったのは、ふとしたきっかけで聴いた「Long Live Rock’n Roll」がめちゃくちゃカッコよかったからでした。買ってきてワクワクしながらアルバムを聴くと…おお~やっぱりカッコいい!!しかも「Long Live Rock’n Roll」だけじゃない、他の曲も名曲名演ぞろい!買ってきてしばらくは、「またそれ聴いてるの」と友人があきれるほどに何度も聴いてました。曲がコンパクトになった以外はディープ・パープルとの差が分からなかったもので、ブラックモアさんはディープ・パープルをわざわざ脱退して新しいバンドを作る必要あったのかなあ、な~んて思ったり。あ、そうそう、このアルバムで、ロニー・ジェームス・ディオというヴォーカリストの名前を覚えました。ドラムのコージー・パウエルも、もしかしたらこれが初体験だったかも?

 ハードロックって、60年代末から70年代中ごろは、極端にギターを歪ませて疾走するグランド・ファンクとか、「child in time」みたいな歌謡形式をはみ出した作曲の見事なディープ・パープルとか、個性的なバンドが多かったイメージです。でも70年代後半になると、1曲4~5分でABCの3コーラスの歌謡形式という、チャート・ミュージックの形式に落ち着いたバンドがほとんど…あとになって考えれば、このアルバムもそうでした。僕も、そのレギュレーションを当たり前に思ってて、むしろその枠からはみ出した音楽は「長い」とか「変」とか思っていたほど。民族音楽なんて「だせえ」と全否定でしたし、感性が完全に飼い慣らされちゃってました(^^;)。今ではそういう方向で作られたハードロックは「またこれか、少しは創造的になれないもんかね」なんて思っちゃうところですが、ところがそういうレギュレーションにのっとった音楽の中でもカッコいいと思う音楽がいまだにあるのも事実なのです。これはその中のひとつで、別に歌謡形式が悪いわけではなくて、歌謡形式が1万曲あるのに1万1曲目もまた歌謡形式で作るという飽和状態が問題ということなんでしょうね。そんな多すぎる歌謡形式ロックの中で、いったい何を自分の中に残すのかを考えると、僕ならこれは間違いなく残します(^^)。

 そうそう、いま聴いてカッコいいと思ったのは、「Long Live Rock'n Roll」より、「Gates Of Babylon」の曲想。こういう曲を書いてバンドアレンジも出来るのが、優秀なギタリストというだけでないブラックモアさんのトータルな才能なんじゃないかと(^^)。


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バレエの基礎知識を3分で学ぶ!

Ballet.pngバレエの本を何冊か読みました。ちょっと混乱してきたので、バレエについてちょっと整理してみよう、そうしよう。

■基礎知識
  • バレエでは速くおどるものはすべてアレグロ、ゆっくりはすべてアダージョ
  • 日本では舞いと踊りは区別されていて、舞いは回る事で、基本すり足。踊りは跳ぶ。
  • ソロ(1人の踊り)/パ・ド・ドゥ(2人の踊り)/デュエット(同性の2人の踊り)/パ・ド・トロワ(3人)/パ・ド・カトル(4人)

■ロマンティック・バレエ
18世紀後半に興ったバレエで、これが今も上演されてるバレエの最古。代表的な作品は「ラ・シルフィード」、「ジゼル」。

■クラシック・バレエ
ロマンティック・バレエの流れを組むが、音楽の古典派のように構造主義的なところがあって、ストーリーとは関係のないダンスシーンが入ってたりする。代表的な作品は「眠れる森の美女」「白鳥の湖」「くるみ割り人形」で、この3つは「3大バレエ」と呼ばれる。コリオグラファーとして活動したマリウス・プティパは有名で、現在おどられているクラシック・バレエの振付はほとんどプティパによるもの。

■モダン・バレエ
ディアギレフの作ったバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)が有名で、20世紀前半のバレエと言ったらバレエ・リュスといってもいいほど。ディアギレフがバレエ・リュスに起用した主要コリオグラファーは、年代順にフォーキン(「火の鳥」「シェエラザード」の振付で有名)、ニジンスキー(「春の祭典」)、マシーン(「バラード」「プルチネルラ」)、ニジンスカ(「結婚」)、バランシン(「放蕩息子」「アポロ」)。とくに、ニジンスキーとバランシンは重要。

■現代
現代は色々なので、代表的なものを箇条書きで!
  • バランシン:抽象的バレエが多い。アメリカに渡って作ったニューヨーク・シティ・バレエ「シンフォニー・イン・C」「アポロ」など。
  • フレデリック・アシュトン:物語バレエ。「シンデレラ」
  • アントニー・チューダー:心理的バレエ。「火の柱」
  • モーリス・ベジャール:20世紀バレエ団。「ボレロ」「春の祭典」。大学のころ、この人のバレエのビデオを授業で観て、熱狂しました!
  • ピナ・バウシュ:ベジャール以降で「春の祭典」に振付。暴力的と非難された
  • アルヴィン・エイリー:アメリカの舞踏家、コリオグラファー。
  • マース・カニングハム:ジョン・ケージとの絡みが深く、偶然性の導入。60年代のニューヨークはケージとカニングハムで回っていたというほど。
  • ウィリアム・フォーサイス:コンテンポラリー・ダンスの巨匠。バランシンの系譜で、先鋭的・知性的。フランクフルトバレエ団の芸術監督から、今ではフォーサイスカンパニーの主催でありコリオグラファー。
  • 土方巽:暗黒舞踏。「静かな家」など。この人の舞踏は好きだなあ。。

な~んてね。でもけっこういいまとめだったでしょ?!…雑すぎるか(^^;)>。


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書籍『バレエ入門』 三浦雅士

Ballet Nyuumon わけがありまして、バレエやダンスの勉強をする事になりました。バレエって、僕は「白鳥の湖」みたいなクラシック・バレエと、ベジャールのモダン・バレエぐらいしか知らないもので、もう少し知らないと、みたいな(^^)。そこで、こんな本を手にしました。著者の三浦雅士さんは、自分で踊った経験はなさそう、でもバレエ関係の本の編集者をやってたそうで、知識はたっぷりみたいです。

 本の構成はいたって合理的。バレエのどこに魅力があるのかを最初に書き、次にバレエの歴史。最後に有名なバレリーナの紹介。メインになるのはバレエの歴史で、バロック期→ロマンティック・バレエ→クラシック・バレエ→モダンという順で、それぞれに1章を使ってます。

 この本、「バレエ入門」ではないと思います。この本に書かれているバレエ作品をひと通り観た人用の「バレエ論」じゃないかと。それぐらい、著者の主観が強かったです。ひとつの「バレエ論」として読むなら、著者の見解がはっきりしてるし、けっこういい本じゃないかと思いました。
 でも、著者の主観というのが、僕にはちょっと鬱陶しかった(^^;)。「それはあなたの見解がそうだというだけですよね」という文章が多すぎ、また論理が破たんしているものが多くて、そういうところは読んでいて苦痛でした。例えば、「舞踏は言葉とともに古いと言っていい。(中略)言葉そのものが舌の舞踊」(18ページ)、「音楽のない舞踊はありません。舞踊は音楽を実行する事なのですから」(19ページ)、「シェーンベルクの音楽はあまりに美しすぎて、このバレエにはそぐわない」(189ページ。ちなみにこのバレエは先に作られた音楽にあてられたもの^^;)。ビックリでしょ?こんな事、平然と言っちゃうんですよ。自分が正しいと思った事は、この人の場合、一般化された見解になっちゃうんです。「舞踊は音楽を実行する事」なんて、バレリーナからさえ賛同をえるのは難しいんじゃないかな。思想誌の編集長なんかもやった人みたいなので、どうしても形而上的な方向に論を展開しがちなのかも知れませんが、いきなり「舞踊は音楽を実行する事」なんて、飛躍もいいところだと思いました。気持ちは分からなくもないですけど、仮に「サッカー入門」という本で、その第1章に「サッカーは人間の実存に肉薄する身体行為」とかいう論を展開したら、「こいつバカなんじゃね」となると思うんですよね。そういう見解を持つ人がいるのは構わないですが、一般論にしないでほしいです。

 というわけで、著者の見解の押しつけに鼻白んでしまいましたが、そこさえ我慢すれば、バレエの歴史や主要作品、有名なバレリーナやコリオグラファーも知る事が出来て良かったです。この本、「バレエの歴史とヨーロッパ思想史」とでも改題した方がいいんじゃないかな(゚ω゚*)。


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ダイナマイト・キッド、逝去

DynamiteKid.jpg マジか、ダイナマイト・キッドが逝ってしまいました。子どもの頃の僕のヒーローが、またひとりこの世を去っていく…。

 享年60歳、死因は不明との事ですが、あの人間離れした筋肉をつけるためにステロイドを多量に摂取した事で、心臓やらなにやらに負担がかかりまくって、もう見てられないような体になっていると、何年も前にきいた事があります。そういうのが色々と重なっての事でしょうか。
 ダイナマイト・キッドは、国際プロレス、新日本プロレス、全日本プロレスと、日本のマット界では引く手あまたで大活躍したファイター。僕の想い出はなんといっても佐山聡タイガーマスクとの死闘が、おたがいに最高のパフォーマンスを引き出せあった名勝負の数々だったと思います。どちらも桁外れのテクニックとスピードを持っていましたが、相手が同じぐらいのレベルに来てくれてないと、自分の限界を披露できないんですよね。どちらも魅せるプロレスも異次元の凄さでしたが、実際にはビリー・ライレー・ジムでシュートの技術を学んだりしていて、実際の格闘家としての基礎もあったところが、あの凄味に繋がっていたのだと思います。

 つつしんで、ご冥福をお祈りいたします。僕もいずれそっちの世界に行くと思うので、その時はまたあの素晴らしいダイビング・ヘッドバッドを見せてくれ!


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『Sunny Murray / Perles Noires vol.Ⅱ』

Sunny Murray Perles Noires2 第1集が良かったもんで2も買おうと思ってたんですが、買いそびれていて、ようやく最近ゲットしたのがこの1枚。そんなわけで、いきなりのサニー・マレイ特集になったわけでした(^^)。これは2004年のふたつのライブ録音を収録していて、前半4曲がドラムとリード楽器2本のトリオ、後半3曲がドラム・サックス・ピアノのトリオです。

 前半は、ドラムの録音がやや難ありで、フロアタムがボワンボワンでやけに大きくって、クラリネットの3倍ぐらいの音量。これは聴きにくい。まあ、独立系レーベルのCDだし、こんなのにくじけてたらフリージャズや民族音楽は聴いてられません。音楽自体が重要です。前半の2管トリオはこれでもかというほどのパワージャズ!楽式やアンサンブルがイマイチで、ソロはいいというアンバランスさでした(*´ω`)。フリージャズの複数管って、うまくいかないものが多いですね。いくらフリーと言ったって同時に音を出すならもうちょっとアンサンブルの勉強や練習をしないと駄目なんじゃないかなあ。ただし、ソロになったら別。2曲目の左寄りのサックス奏者のソロは凶暴でとんでもない爆発力!これはフリージャズならではのパワーミュージック、強烈でした!3曲目の強烈なフラジオとそれを煽るものすごい爆発力のドラムも聴きもの!でもそのうしろで能天気にブツブツ歌ってるのは…マレイさんでしょうね(^^)。マレイさんに関していうと、4曲目のドラムがすげえええ!!

 しかし個人的には後半のJohn Blum のピアノ入りトリオがより好みでした。ピアノ入りのトリオの1曲目「changing times 2」のピアノの入りを聴いただけで、もうハートを鷲づかみされました(^^)。いい意味でジャズしかやってない人のピアノ、ゴリゴリです(^^)。トリオのまとまり方もヤバくて、アンサンブルを考えるより先に手が出る演奏で、ひたすらそれぞれが自分の限界にチャレンジしてるのに、それでいて3者のバランスが保たれてる感じ。このスピード感とテンションはすごい、持ってかれてしまいました(^^)。こういう演奏って、ただ手を動かしてるだけにもなりかねない際どさがありますが、これは勢いを最大限にキープしたままギリギリで音楽を保ってる感じ、絶妙でした。後半のピアノ入りトリオの演奏を聴くだけでも、このCDは買う価値があるんじゃないかと!

 2,018年にサニー・マレイの特集をするブログなんてあんまりないと思いますが(^^;)、実はサニー・マレイさん、昨2017年に他界なさったのです。久々に聴いた1枚もありましたが、どれもすごく良かった(^^)。アメリカでフリージャズを生み出したひとりであり、フランスに移住してからも演奏を続け、生涯フリージャズを貫いた名ドラマー。少し遅かったですが、謹んでご冥福をお祈りいたします。


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『Sunny Murray / Perles Noires vol.Ⅰ』

Sunny Murray Perles Noires1 『We are not at the Opera』を聴いて、爺さんになってからのサニー・マレイの演奏にやられてしまった僕は、中古盤屋でこんなCDを発見!ナンバリングしてあるLPやCDは、気に入ってしまうと2も3も買いたくなるので危険と思いつつ、しわくちゃ顔にサングラスという不良老人のジャケットの誘惑に勝てず購入(^^;)。サニーボーイとかライトニン・ホプキンスとか、ブルースでしわくちゃ顔の爺さんのどアップのジャケットがあるじゃないですか。ああいうのに弱いんですよね。男の場合、肌のツルンとしたガキより、しわくちゃで傷だらけの中年以降の男の方が貫録があって好きです。そういう人の方が、人生の酸いも甘いも分かったいい演奏しそうじゃないですか。少なくとも「君の事を思って~」みたいな青くさい音楽は絶対やらない事は間違いないはず(^^)。

 これは2002年と2004年の録音。『We are not at the Opera』と同じようにマルチリード奏者のサビール・マティーンと組んでますが、違いは他のメンバーも入っている事。個人的に購入ポイントとなったのは、ピアノでデイブ・バレルが入ってるところ!!デイブ・バレルのレコードは何枚か聴いた事があるんですが、フリージャズのカッコ良さ凶暴さがこれでもかというほど詰まったピアノで、大好きなのです(^^)。このアルバムだとバレルが入ってるのは最初の3曲ですが、特に1曲目のトリオがメッチャかっこいい!!やっぱりピアノが入ると音に色彩が出て良いですね。
 中盤はマレイとマティーンのデュオ。『We are not at the Opera』でこのデュオのカッコよさは経験済みでしたが、こっちもまた凄かった。いや、マティーンさんに関しては、こっちの方がすごいかも。5曲目「top dogs boogie」でのマティーンさん、深い事は考えずにかっ飛ばす勢いがすごい!こういうのは聴くのもいいけど自分で演奏したくなっちゃうなあ(^^)。
 アルバムの最後の2曲では、朋友アラン・シルヴァがベースで参加、もう1本管も加わって、ピアノレスの2管カルテット。うち1曲はオーネット・コールマンの「lonely woman」でした。この曲ってシンプルなので、フリーでやるにはいじりやすいんでしょうね。それぞれの演奏は恐ろしくカッコいいんだけど、管楽器2人のアンサンブルがバラバラ。フリージャズの悪い面は個人技ばかりに目が行って全体が見えないこういう所だな(^^;)。。

 フリージャズって複雑そうに見えて、実はえらいシンプルでマージナルな音楽なんじゃないかと思うものがあります。これはそういう音楽じゃないかと。音が複雑なので難しく聞こうと思えば難しくもなるかもしれませんが、実は音や音楽で会話してるぐらいにシンプルで直接的な音楽なんじゃないかと。疾走する爽快感に満たされたフリージャズ。これもなかなかスバラシイ1枚でした!!


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『Sunny Murray / We are not at the Opera』

Sunny Murray We are not at the Opera ESP盤「Sunny Murray」やアイラーの大名盤「Spiritual Unity」などなど、60年代のサニー・マレイの「ドンドンドンドン」という8分音符さみだれリズムの呪術的なドラミング、実は僕、キレも技もない気がして、若い頃はあんまり好きじゃなかったんです (^^;)。最近聴いたらそれがヤバかっこよく感じたのは不思議な体験でしたが、リーダーとしてのサニー・マレイのドラムは60年代のレコード以降は離れていたんですが、シュリッペンバッハとの共演盤などなど、演奏自体は聴いてました。そんなある日、こういう録音を発見!1998年のパフォーマンス、なんとESP盤から32年たってなおリーダー作がリリースされてるのか?!いや~これは聴いてみたい、ジャケットもカッコよかったし、デジパックだったしね(^^)。

 これはマルチリード奏者のサビール・マティーンとのデュオだったんですが、このマティーンという人が、フルートもアルトサックスもうまいです!無名の人だと思うんですが、有名無名とうまさはまったく関係ないですね。
 そして、サニー・マレイさんのドラム。基本的なスタイルは、60年代から変わってませんでした。ドコドコいいながらジワジワ来ます。ジワジワ来る…グイグイくる…いつの間にかすごい事になってる…うおお、凄すぎて飲み込まれそうだ、なんだこのドラムは?!これは60年代より圧倒的ではないか!!オススメは最初の2曲。2曲と言ったって合計で37分近くありますが、このドラミングはすごい。ちなみに、2曲目と4曲目は、フリージャズどころかジャズにも珍しいロックのようなリズムフィギュアの決め打ちがありました(^^)。

 マレイさん、ロールなんかのスネア技で魅せるタイプじゃなくって、マルチドラミングでジワジワ来るタイプなので、ドラマーじゃない僕には凄さがわかりにくかっただけなのかも。手足が何本あるんだよという驚異のマルチドラミング、ものすごいポリリズムで迫ってきました。フリージャズにも色々ありますが、技術と表現だけに特化してフォルムには無頓着だからフリージャズに行きついた、みたいな演奏ってあるじゃないですか。これはまさにそんな感じ。つまらなく感じるとしたらフォルムのなさでしょうが、このCDで聴くべきは神がかったテクニックと表現じゃないかと。これは推薦!


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『Sunny Murray』

sunny murray  セシル・テイラーアルバート・アイラーのグループでドラムを叩いていた生粋のフリージャズ・ドラマーのサニー・マレイ、1966年発表のリーダーアルバムです!ESPレーベルからリリースされたアルバート・アイラーの『Spiritual Unity』はフリージャズの大傑作アルバムで、そこでサニー・マレイのドラムに驚いた僕は、同じESPからリリースされたこのアルバムを発見して即買い。ジャケットもカッコよかったしね(^^)。メンバーはJacques Coursil (tp)、Byard Lancaster, Jack Graham (a.sax)、Alan Silva (b)、全4曲入り。

 1曲目は管楽器隊が3人同時に吹きまくり、あいさつ代わりといったところでしょうか。フリージャズのセッションでありがちな事だな…と思ったら、全員が抜けてアラン・シルヴァのコントラバスのそろになってエンディング。なるほど、フリーの混沌さを直接表現しようと思ったら、バーッとやってサッと止めるこういうナンバーはありかも。
 というわけで、このアルバムの本領は2曲目からでした。2曲目以降はすべて、3管でテーマを吹いたら、以降はオーダー順に管楽器のインプロヴィゼーション、そして最後にテーマ演奏という形式です。ジャズですね(^^)。2曲目は、コーシルさんかランカスターさんか分かりませんが、ひとり目のアルトサックスのソロが強烈!!いやーこれはメッチャかっこいい。。それにからみつくアラン・シルヴァのコンバスはずっとアルコで、ゆらゆらとグリッサンドを繰り返しててヤバい感じ。おおーこれはカッコいいな。。そして、その後ろで叩いてるマレイさんのドラム、スッパンスッパンと来るんじゃなくって、ずっとシンバルをかき鳴らしながら、皮ものの太鼓が「ドンドンドンドン…」とクレッシェンドしてきます。切れじゃなくて、全体の圧力でドバーッと押しつぶしてくる呪術的な感じで、このドラミングがアルバムの印象そのものなんじゃないかと。プレイを細かく聴くんじゃなくて、感覚的に圧力をずっと感じてる感じです。
 3曲目「Angels & Devils」は、ジャック・コーシルが書いたナンバーだそうです。デュナーミクは抑え気味のナンバーで、テーマのおどろおどろしい感じが、60年代フリージャズっぽくてヤバい。しかし、そのうしろでのたうちまわるアルコベースとドラムがヤバい、2ビートや4ビートのリズムキープなんて絶対しません。「グオ~ン、ズワ~ン」て感じで、ゾクゾク来ました。

 まるでハードバップのように、テーマを演奏した後にオーダー順にソロを取る単純な構造になのに、惹きつけられてしまいました。それって、構造じゃなくて、この呪術的なヤバいムードと演奏にあるんじゃないかと。テーマの作り方も雰囲気も、オーネット・コールマンやアルバート・アイラーといったフリージャズのプレイヤーが作ったテーマに似ていて、フリージャズ勃興期の雰囲気がプンプン、ドロドロでヤバい感じなのです。昔は、このぐちゃーっと潰してくる感じが「キレがないな」「うまくないな」なんて感じたんですが、いま聴くと「すごい圧力だな」と感じて、面白かったです。大名盤じゃないかも知れないけど、60年代フリージャズの良作のひとつじゃないかと。そうそう、僕が持ってるのはLPなんですが、LPの大きな写真は飾っておきたくなるぐらいカッコいいです(^^)。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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