
正月に何をしていたかというと、
ランボーを観まくってました(^^)。この映画をはじめてみたのは、テレビのロードショー番組。30年以上前だったと思いますが「ランボー2」の映画宣伝のための放送で、派手さがなく、なんと地味な映画なんだと感じました。ところが徐々に目が離せなくなり、なにか心にひっかかる感じで覚えていました。それ以来、何回か観ているうちに、
今では数年に1度は見るほどの大フェイバリット映画になった次第(^^)。なお、オリジナルのタイトルは「First Blood」で、「先に仕掛けた」みたいな意味だそうです。
ベトナム帰還兵が合衆国で疎んじられる状況を背景にした物語。グリーンベレーだったランボーは、故郷に帰ると仕事すらないありさま。戦友を尋ねればみな戦争の後遺症で命を落としており、その帰り道でも危険な風来坊扱いされ、町を追い出されそうになります。そこで反抗的な態度を取ったために地元警察に拘束されます。しかしランボーは元グリーンベレーで、ひとりでも軍隊なみの強さ。ランボー対アメリカ田舎町の警察署の戦いが始まります。
逃げ込んだ森にブービートラップを仕掛けて警官の追撃をかわす。光のない坑道に追い込まれてもサバイバル術で生き残る。
有名な崖からのダイブシーンでは、ありえない高さからのダイブで生還する。そういう所だけ見ると、たしかにランボーはヒーロー的な映画なのかも。でも、ランボーは暗く寡黙で陰のある男で、およそクラスの人気者になるタイプではありません。
セガールやシュワちゃんみたいにまったく恐怖を感じない非現実的な超人でもなく、傷だらけになり、傷つき、怒りに震えながら生き抜く感じ。これをしいて表現すれば、孤高のアウトサイダーという感じでしょうか。これが、中2病まっただ中だった僕には、最高にカッコよかった!
十字架を背負ってる感じに痺れたんです。警察に連行されていく悲劇的なラストが、またいい。この映画、ランボーが射殺されるというエンディングが先に撮影されたそうで、それは特典映像に入っていたりして(^^)。でも、出来がいいので、続編もあり得るかもと、ランボーは生きながらえたそうで(^^)。

もうひとつの良さは、
ランボーに敵対する州警察の署長にも、署長なりの正義があって、好感が持てる事です。つまり、完全な正義と完全な悪の戦いではなく、複雑な人間ドラマにもなってるんですね。こういう人間ドラマとしての深みが、この映画を単なるアクション映画にしなかったポイントだたんじゃないかと感じました。
派手さはないのに、観れば観るほど嵌まる映画でした。僕はこのパターンが意外と多くて、女の子も「派手な子に会った瞬間ひと目ぼれ」という事はあんまりないのに、ちょっと渋い感じの子が気になって、そのうちだんだんと好きになって最後には大フェイバリットになったりするのです(^^)。きっと、分かりやすいきらびやかさより、深さに惹かれるんでしょうね。
アクションスターを使ったハリウッド映画ながら、深さを感じる映画でした。シリーズ中もっとも地味で、しかしシリーズ最高傑作。大推薦です!!
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