声の音楽が好きな人必聴!モンゴルのホーミーです!!オルティンドーに並んで、モンゴルの音楽で有名なのがホーミー…な~んて書いたところで、ホーミーって音楽なのかという疑問が浮かんでしまいました(^^;)>。口の中で共鳴させて倍音を作り出して2つの音を同時に出すあの発声をホーミーというんであって、ホーミーを使った音楽というのはあるのかなあ。というわけで、キングレコードが出したこんなレコードを聴いてみよう、そうしよう。
このCDには、ヨーチン伴奏によるホーミー歌唱と、
モリンホール伴奏によるホーミー歌唱が入ってました。それぞれ歌手と曲想が違って、前者はタラブジャビーン・ガンホルドという歌手で、国立民族歌舞団の所属ホーミー奏者だそうです。これが思いっきり中国の漢人音楽にそっくり!そして、これがモンゴルの国立民族歌舞団の演奏という事は、つまり政治レベルでは、モンゴルは中国の影響下にあるという事なんじゃないかと。日本が明治維新で脱亜入欧を目指した後、学校で西洋音楽ばかり教えた状況みたいなものかも。それを自国で望んでやったところを考えると、モンゴルがそうしてたとしてもおかしくありません。モンゴルの場合はアメリカの代わりに中国になってるというだけでね。ところで、僕にはこれは揚琴が漢人音楽を演奏してる前で「ンンン~~~~~」とホーミーを披露してるだけで、ぜんぜん融合してないように聴こえるのは気のせいでしょうか(゚ω゚*)。。
一方、馬頭琴伴奏の方の歌手は、グンデンビリーン・ヤヴガーンという人で、国立人民歌舞団所属の歌手だそうです。漢人音楽とは違うという事と、音楽がプロ音楽家の手にかかっていなくても出来そうなものだったので、もしかしたらこっちの方がモンゴル土着の音楽に近いかも。大陸的なゆったりした、そして素朴な唄でした。アルバム前半は本当にホーミーのみだったのに、こっちはあくまで歌で、その間にホーミーが入ってくる感じでした。ああ、なるほど、これならホーミーが綺麗に音楽の中に入ってくるなと感じました。前半のはやっぱり無理があるよなあ、ホーミーと音楽が全然無関係なんだもん。。
というわけで、モンゴルがらみのCDを3枚連続で聴きましたが、民俗音楽はモンゴルの独自性を感じて、それが国立音楽団みたいなのに近づけば近づくほど中国の漢人音楽に近づくといった印象でした。これを理解するには、モンゴルの近現代史を調べないといけませんね。でもそれってめんどくさそうだなあ…そうだ、ほったらかす事にしよう、そうしよう(゚∀゚*)エヘヘ。
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