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心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『Duke Ellington / Ellington at Newport』

Duke Ellington Ellington at Newport ジャズ・ビッグ・バンドの代名詞デューク・エリントン、50年代のパフォーマンスではこれと言われている1枚です!名盤ガイドなんかだと、50年代どころか、エリントンの代表作として、これと「ポピュラー・デューク・エリントン」の2枚はたいてい入ってます。昔、ロードアイランドで「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」というジャズフェスティバルが毎年開催されていて、これは1956年のニューポート・ジャズ・フェスティバルでのパフォーマンス。エリントンは大トリだったそうです。う~んさすが大御所(^^)。

 僕的には、LPのA面すべてを占めている「ニューポート・ジャズ・フェスティバル組曲」のアレンジセンスが、このアルバムでいちばん魅力を感じました。とくに組曲の1曲目「Festival Junction」が良かった!曲の最初はルバートでジミー・ハミルトンのクラリネットのアドリブ、バッキングはピアノだけで、それも和声を提示するだけ。これに木管がオスティナートを刻んで絡み始め、次には金管が木管のオブリを作って…つまり、ホーンセクションのヴォイシングだけでなく、オーケストラ全体が対位法的なんです。ドッカ~ンとやるエンターテイメントという印象が強くて苦手だったビッグバンド・ジャズでしたが、これは「おっ」と思ったところでした。こういうアンサンブルの妙は、このアルバムだけでなく、60年代の代表作「The Popular Duke Ellington」でも聴く事が出来るので、なるほどエリントンがビッグバンドの中で一目置かれるのは、作曲やらプレイヤーやらバンドリーダーとしての技量よりも、このアレンジ能力にあるんじゃないかと思いました。

 そしてこのアルバム、ディレクターが素晴らしかったのか、構成が素晴らしかったです。組曲がひとつ、スローブルースがひとつ、ザ・ビッグバンドなエンターテイメント曲がひとつの、計3曲のみ。このプログラムで、1曲目に組曲を持ってくるあたりに音楽愛を感じます(^^)。それは、選曲自体もそう。ジャズフェスのトリなので、「A列車で行こう」とか「ソフィスケイテッド・レディ」とか、エリントンの人気ナンバーをやってなかった筈ないんですよね。恐らく、音楽的に質の良いもの、価値の高いものを最初に持ってきたのが主張。B面2曲は、会社を納得させる方便と、従来のエリントン・ファンも納得させる考えでしょう。昔の日記で、「ジャズフェスって大きくなると、音楽なんてろくに分かってないようなスポンサーや市やレコードメーカーや事務所の担当者が口を挟み始めてクソつまらなくなる」なんて事を書きました。最近はクラシックもそうで、LONDON所属のある日本人プレイヤーさんから録音前にプログラムを聞いたら、すごくセンス良かったんです。これは楽しみと思っていたのに、1年後にいざ発売されたCDのプログラムを見たら有名曲ばかりで、しかも有名というだけで脈絡がさっぱりない。セールスばかり気にして音楽に愛がない業界人が音楽をダメにしていく最初のひとりなんだろうな、と僕は思ってます。でも、音楽に愛があって、しかも分かってるがディレクターがきちんと仕切ると、コンサートにしてもアルバムにしても、これぐらいプログラムがよくなるんですよね(^^)。

 基本的にエンターテイメント音楽なので、そういうのが合わない人には合わないでしょうが(昔の僕がそうでした^^;)、ヴォイシングやアレンジという技術面はさすがに一聴の価値あり。僕はエリントンのレコードをそんなにたくさん聴いてないんですが、「なるほど、ジャズ好きの人たちが、これを50年代エリントンの最高傑作というのは、確かにそうなんだろうな」な~んて思っちゃったりしてます。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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